JP2018174647A - 識別構造及び識別部材 - Google Patents

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憲吾 ▲高▼須
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小林 弘幸
Hiroyuki Kobayashi
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Abstract

【課題】ケーブルを容易に識別することができる識別構造及び識別方法を提供する。【解決手段】一実施形態に係る識別構造は、ケーブル2を識別する識別構造である。識別構造は、ケーブル2が接続されるケーブル接続部C1に被せられた常温収縮部材5を備え、常温収縮部材5は、その内部を視認可能とされていると共に、紫外線吸収剤が含有されている。一実施形態に係る識別部材10は、常温収縮部材5を備え、常温収縮部材5は、引き抜き可能な拡径保持部材4によって拡径されている。【選択図】図3

Description

本発明は、ケーブルの識別構造及び識別部材に関する。
従来から、複数のケーブルを接続するケーブル接続部、又はケーブルの端末におけるケーブル接続部を覆う部材として種々のものが知られている。特許文献1には、管状中空の殻体と、殻体の外側において拡径されて保持された管状被覆部材とを備えたケーブル等の被覆装置が記載されている。この文献に記載された技術では、殻体の内側にケーブル接続部が通された状態で殻体が引き抜かれることによって管状被覆部材が収縮し、この管状被覆部材によってケーブル接続部が覆われる。
特公昭49−46190号公報
前述したケーブルの被覆装置では、ケーブル接続部における管状被覆部材の内側に、種々の目的でテープが巻き付けられることがある。ところで、管状被覆部材は、耐候性を向上させるために黒色であることが多い。このように黒色の管状被覆部材を用いた場合には、管状被覆部材の内部を視認することができない。従って、ケーブル接続部においてテープが確実に巻かれているかどうかを確認することができないという現状がある。また、管状被覆部材の内部で部品に錆等が生じていても把握することができない。よって、ケーブルを容易に識別することができていないという現状がある。
本発明の一形態に係る識別構造は、ケーブルを識別する識別構造であって、ケーブルが接続されるケーブル接続部に被せられた常温収縮部材を備え、常温収縮部材は、その内部を視認可能とされていると共に紫外線吸収剤が含有されている。
この形態の識別構造は、ケーブル接続部に被せられた常温収縮部材を備えるので、常温収縮部材の収縮によってケーブル接続部を常温下において強く締め付けることができる。従って、常温収縮部材の内部への水等の侵入を抑えることができると共に、ケーブル接続部を常温収縮部材の収縮によって物理的に保護することができる。また、常温収縮部材は、その内部を視認可能とされている。よって、常温収縮部材の内部に位置するケーブル接続部を外から視認することができるので、ケーブル接続部の状況を容易に識別することができる。更に、常温収縮部材には紫外線吸収剤が含有されている。従って、常温収縮部材に対する紫外線の透過が抑制されるので、常温収縮部材の内部に位置するケーブル接続部を紫外線から保護することができる。よって、常温収縮部材の内部のケーブル接続部を劣化しにくくすることができる。
別の形態に係る識別構造では、常温収縮部材の内部においてケーブル接続部に巻き付けられたテープを備え、テープは、耐透湿性を有する材料によって構成されていてもよい。
別の形態に係る識別構造において、テープは、ケーブルを他のケーブルから識別可能とする識別部を有してもよい。
本発明の一形態に係る識別部材は、ケーブルを識別する識別部材であって、ケーブル接続部に被せられる常温収縮部材を備え、常温収縮部材は、その内部を視認可能とされていると共に、紫外線吸収剤が含有されており、常温収縮部材は、引き抜き可能な拡径保持部材によって拡径されている。
この形態の識別部材は、ケーブル接続部に被せられる常温収縮部材を備える。よって、常温収縮部材の収縮によってケーブル接続部を常温下において強く締め付けることができるので、常温収縮部材の内部への水等の侵入を抑え、ケーブル接続部を物理的に保護することができる。また、この識別部材において、常温収縮部材は、その内部を識別可能とされており、更に紫外線吸収剤が含有されている。従って、常温収縮部材の内部に位置するケーブル接続部を外から視認することができるので、ケーブル接続部の状況を容易に識別することができる。また、常温収縮部材に対する紫外線の透過が抑制されるので、常温収縮部材の内部に位置するケーブル接続部を紫外線から保護することができ、ケーブル接続部の劣化を抑えることができる。
別の形態に係る識別部材において、ケーブル接続部に巻き付けられるテープを備え、テープは、耐透湿性を有する材料によって構成されていてもよい。
別の形態に係る識別部材において、テープは、ケーブルを他のケーブルから識別可能とする識別部を有してもよい。
本発明によれば、ケーブルを容易に識別することができる。
第1実施形態に係る常温収縮部材、拡径保持部材及びケーブルの接続構造を示す側面図である。 (a)は、図1の常温収縮部材及び拡径保持部材を示す側面図である。(b)は、常温収縮部材を軸線が伸びる軸線方向に沿って切断した断面と拡径保持部材の表面を示す図である。 (a)〜(c)は、識別部材を用いて識別構造を設置する手順について説明するための図である。 (a)〜(c)は、識別部材を用いて識別構造を設置する手順について説明するための図である。 (a)及び(b)は、識別部材を用いて識別構造を設置する手順について説明するための図である。 (a)及び(b)は、識別部材を用いて識別構造を設置する手順について説明するための図である。 (a)は、第2実施形態に係る識別構造を示す断面図である。(b)は、テープの変形例を示す斜視図である。 (a)、(b)及び(c)は、ケーブル接続部の変形例を示す断面図である。 常温収縮部材の変形例を示す図である。
以下では、図面を参照しながら本発明に係る識別構造及び識別部材の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
識別構造及び識別部材は、ケーブルを識別するために設けられる。本明細書において、「ケーブルを識別」とは、ケーブルにテープが確実に巻かれているか否かを識別すること、ケーブル接続部を構成する部品に錆等の問題が生じていないかどうかを識別すること、ケーブルの状態が正常であるか否かを識別すること、及び、ケーブルそのものを識別すること、を含んでおり、ケーブルの状態、及びケーブル自身を識別することが含まれる。
「ケーブル接続部」とは、複数本のケーブル同士を接続する接続部とその周辺、ケーブルとコネクタとを接続する接続部とその周辺、及び、ケーブルとコネクタ以外の機器とを接続する接続部とその周辺、を含んでいる。また、「ケーブル」は、CVTケーブル等の電力ケーブル、絶縁電線、及び、通信用ケーブルを含んでおり、「ケーブル」の種類は多岐にわたる。また、「紫外線」は、波長280nm以上且つ380nm以下の光を示している。
(第1実施形態)
図1及び図3に示されるように、本実施形態に係る識別構造1は、ケーブル2と、コネクタ3とが接続するケーブル接続部C1に設けられ、ケーブル接続部C1を保護する。また、本実施形態に係る識別部材10は、引き抜き可能であって且つ管状に形成された拡径保持部材4の外周に拡径された状態で保持される常温収縮部材5と、ケーブル2に巻き付けられるテープ6とを備えている。
図2(a)及び図2(b)に示されるように、拡径保持部材4は、拡径保持部材4の軸線Lが伸びる方向(以下、軸線方向とする)の全体に亘って壁面上に形成された解体線を有する。拡径保持部材4は、例えば、円筒形の管状中空の部材である。解体線は、拡径保持部材4の軸線Lの周りを周回、又は、周回及び反転しながら、軸線方向に漸進していくように形成されている。本実施形態では、解体線として、拡径保持部材4の軸線Lの周りを周回しながら、軸線方向に漸進していくように形成される連続螺旋溝4aが設けられている。
拡径保持部材4の材料としては、例えば、ポリエチレン又はポリプロピレン等の樹脂が用いられる。拡径保持部材4は、連続螺旋溝4aに沿って、紐状体であるコアリボン4bとして引き抜くことが可能となっている。連続螺旋溝4aが形成された部分は、その周囲よりも薄くなっており、破断しやすい部分となっている。
なお、解体線は、連続螺旋溝4aのような螺旋状に形成される態様に限られず、例えば、SZ状に形成されていてもよく、引き抜き可能であれば如何なる形状とすることも可能である。コアリボン4bが引っ張られると、拡径保持部材4は、連続螺旋溝4aに沿って順次破断し、新たなコアリボン4bとして連続的に引き抜かれる。
連続螺旋溝4aは、例えば、一定のピッチで形成されているため、引き抜かれるコアリボン4bの幅は一定となる。但し、コアリボン4bの幅は一定でなくてもよい。連続螺旋溝4aは、拡径保持部材4の内周面のみに形成されていてもよく、拡径保持部材4の外周面のみに形成されていてもよく、拡径保持部材4の内周面及び外周面の両方に形成されていてもよい。
連続螺旋溝4aを有する拡径保持部材4の製造は、例えば、連続螺旋溝4aを螺旋状に旋回させると共に、隣接する連続螺旋溝4a同士を接着、溶着、係合、又はこれらの組み合わせ等によって固定することにより行われてもよく、円筒状の部材に連続螺旋溝4aを直接形成することによって行われてもよい。
以上のように、引き抜き可能な管状中空の拡径保持部材としては、拡径保持部材4のようにコアリボン4bを引っ張ることによって常温収縮部材5を順次収縮させる態様もあれば、拡径保持部材が常温収縮部材に対して摺動し常温収縮部材から引き抜かれることによって離脱する態様もある。
拡径保持部材4は、コアリボン4bとして引き抜かれる始端側となる第1の端部4cと、コアリボン4bとして引き抜かれる終端側となる第2の端部4dとを有する。第1の端部4cの付近には、常温収縮部材5が巻かれず拡径保持部材4の外周面が露出する露出部4eが形成され、第2の端部4dの付近にも、露出部4eと同様の露出部4fが形成されている。
第1の端部4cから解体されたコアリボン4bは、拡径保持部材4の内側に通されると共に第2の端部4d側から引き抜かれる。第2の端部4d側でコアリボン4bが引き抜かれることにより、拡径保持部材4は、第1の端部4cから第2の端部4dに向かって順次解体されていく。
本実施形態では、連続螺旋溝4aが軸線方向の全長にわたって形成されているので、第1の端部4cから第2の端部4dに至るまで完全に拡径保持部材4を解体することが可能である。但し、拡径保持部材4のうち、少なくとも常温収縮部材5を拡径して保持している部分に連続螺旋溝4aが形成されていればよく、例えば第2の端部4d側の所定の領域において、連続螺旋溝4aが形成されていない部分があってもよい。
常温収縮部材5は、拡径保持部材4の外周側に、拡径されて保持された部材である。常温収縮部材5は、ケーブル接続部C1を被覆する外被となる部材である。例えば、常温収縮部材5の内周面5aは、平滑な面となっている。「平滑な面」とは、尖った部分又は凹凸部分を有しない滑らかな面を示している。
常温収縮部材5は、例えば、常温で収縮し伸縮特性に優れたゴムによって構成される常温収縮チューブである。常温収縮部材5は、例えば、防水性を有する材料によって構成されている。ここで、「常温収縮部材が防水性を有する」とは、常温収縮部材5が収縮した状態において常温収縮部材5の外部から内部への液体の侵入を防止可能な状態を示している。
「防水性を有する」とは、JIS C 0920における「電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)」に規定されているIPX7(水深1mの水に30分間沈めたときに内部への水の侵入がないこと)を示している。常温収縮部材5の材料としては、例えば、シリコーンゴム又はEPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)が用いられる。
常温収縮部材5は、その内部を外部から視認可能となっており、外から常温収縮部材5の内部を確認可能となっている。常温収縮部材5の内部が視認可能である態様としては、例えば、常温収縮部材5の全部又は一部が透明又は半透明とされている態様であってもよい。なお、本実施形態では常温収縮部材5が透明である例について説明する。
常温収縮部材5は、紫外線吸収剤を含有する材料により構成されている。これにより、常温収縮部材5は、紫外線を遮蔽する機能を有し、常温収縮部材5の内部への紫外線の透過が抑制されるので、常温収縮部材5の内部の部品等の劣化が抑えられる。
常温収縮部材5は、例えば、波長が350nm未満の紫外線を95%以上遮断すると共に、波長が350nm以上且つ380nm以下の紫外線を85%以上遮断するものとすることができる。また、常温収縮部材5は、波長が320nm未満の紫外線を95%以上遮断すると共に、波長が320nm以上且つ380nm以下の紫外線を80%以上遮断するものとすることもできる。
一例として、常温収縮部材5は、その軸線方向の端縁5bから所定長さ軸線方向内側に延びる端部5cと、端部5cよりも厚い肉厚部5dと、各肉厚部5dの軸線方向内側に位置する一般部5eとを有する。端部5cは常温収縮部材5の軸線方向の両端に位置しており、肉厚部5dは各端部5cの軸線方向内側に位置している。なお、常温収縮部材5の形状は、上記のように端部5c、肉厚部5d及び一般部5eを有する態様に限定されず適宜変更可能である。常温収縮部材5は、例えば、肉厚部5dが軸線方向に沿って連続的に配置される蛇腹状であってもよい。
図3に示されるように、テープ6は、ケーブル接続部C1に巻き付けられる。例えば、テープ6は、耐透湿性を有する材料によって構成されている。「テープが耐透湿性を有する」とは、テープにおける水蒸気の透過を抑制可能であることを示している。より具体的に、「耐透湿性を有する」とは、JIS Z 0208における「防湿包袋材料の透湿度試験方法(カップ法)」によって水蒸気の透湿度を測定し、その透湿度の値が1.0/m・24h以下であることを示している。
テープ6は、例えば、ブチルテープである。テープ6がブチルテープである場合、テープ6によって耐透湿性をより確実に確保することができる。但し、テープ6の材料は、PVC(ポリビニルアルコール)等、ブチル以外であってもよい。また、テープ6の外側に更に別のテープが巻き付けられてもよい。このように、ケーブル接続部C1には二層以上のテープが巻き付けられてもよい。また、テープの種類及び機能は、適宜変更可能である。
次に、識別部材10を用いて、ケーブル2を識別する識別構造1を設置する設置方法について説明する。以下では、ケーブル2とコネクタ3を接続するケーブル接続部C1を被覆する作業の例について説明するが、本実施形態の識別構造1の設置方法は、複数本のケーブル同士を接続するケーブル接続部、又はケーブルとコネクタ以外の機器とを接続するケーブル接続部にも適用可能である。
まず、図3(a)〜図3(c)に示されるように、コアリボン4bをケーブル2の根元側(図3の右側)に向けた状態でケーブル2を拡径保持部材4に通し、この状態でケーブル2をコネクタ3に接続する。そして、ケーブル2とコネクタ3との接続部であるケーブル接続部C1にテープ6を巻き付ける。
図4(a)〜図4(c)に示されるように、拡径保持部材4をケーブル2の先端側(図4の左側)に動かして、拡径保持部材4をテープ6の外側に被せる。そして、拡径保持部材4を一方向(例えば、ケーブル2の根元側から見て時計回りの方向)に回転させながら、コアリボン4bをケーブル2の根元側に引っ張る。このようにコアリボン4bを引っ張ることによって、常温収縮部材5の先端側を少し収縮させる。
常温収縮部材5の先端側を収縮させた後には、図5(a)及び図5(b)に示されるように、拡径保持部材4を一方向及びその反対方向に小さく回しながら常温収縮部材5の収縮開始位置の調整を行う。このとき、拡径保持部材4を回しながら常温収縮部材5の収縮開始位置をケーブル2の先端側に動かす。
その後は、図6(a)及び図6(b)に示されるように、拡径保持部材4を反対方向(例えばケーブル2の根元側から見て反時計回りの方向)に回転させながらコアリボン4bを引き抜き、常温収縮部材5を収縮させる。このようにコアリボン4bをケーブル2の根元側に引き抜くと、ケーブル2の先端側から根元側に向かって徐々にテープ6が常温収縮部材5によって覆われていく。コアリボン4bを全て引き抜くと、ケーブル接続部C1における識別構造1の設置作業が完了する。
次に、本実施形態に係る識別構造1、及び識別部材10の作用効果について説明する。
識別構造1及び識別部材10は、ケーブル接続部C1に被せられた常温収縮部材5を備えるので、常温収縮部材5の収縮によってケーブル接続部C1を常温下において強く締め付けることができる。従って、常温収縮部材5の内部への水等の侵入を抑えることができると共に、ケーブル接続部C1を常温収縮部材5の収縮によって物理的に保護することができる。
また、常温収縮部材5は、その内部を視認可能とされている。よって、常温収縮部材5の内部に位置するケーブル接続部C1を外から視認することができるので、ケーブル接続部C1の状況を容易に識別することができる。更に、常温収縮部材5には紫外線吸収剤が含有されている。従って、常温収縮部材5に対する紫外線の透過が抑制されるので、常温収縮部材5の内部に位置するケーブル接続部C1を紫外線から保護することができる。よって、常温収縮部材5の内部のケーブル接続部C1を劣化しにくくすることができる。
また、テープ6は、常温収縮部材5の内部においてケーブル接続部C1に巻き付けられており、例えば耐透湿性を有する材料によって構成されている。この場合、テープ6における水蒸気の透過を抑制することができる。従って、ケーブル接続部C1への水蒸気の到達が抑制されるので、ケーブル接続部C1の金属部品が錆びることを回避することができる。
また、前述したように、常温収縮部材5は、その内部を視認可能とされていると共に、紫外線吸収剤が含有されている。従って、常温収縮部材5の内部においてテープ6が確実に巻かれているかどうかを識別することができる。更に、テープ6として、耐候性(耐紫外線性)を有しないテープを用いることができ、使用できるテープ6の種類を多くすることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る識別構造21及び識別部材について図7を参照しながら説明する。第2実施形態に係る識別構造21及び識別部材は、前述したテープ6に代えて、ケーブル2を他のケーブルから識別可能とする識別部26aを備えたテープ26を有する。以下では、第1実施形態と重複する説明を適宜省略する。テープ26の識別部26aは、例えば、複数あるケーブルのうちからケーブル2を識別するための色彩又は模様である。このテープ26の表面に設けられた識別部26aの色彩又は模様を視認することによって、ケーブル2を識別可能となっている。
また、図7(b)に示されるように、テープ26に代えて、表面に文字である識別部27aが付されたテープ27を備えていてもよい。なお、図7(b)では、常温収縮部材5の図示を省略している。識別部27aの付し方としては、例えば、文字印字テープ、ラベル又はタグの貼付が挙げられる。また、識別部27aは、例えば、ケーブル2の種別、又は施工業者名等の会社名を表す文字とすることができる。この場合、ケーブル2の種別、会社名又はケーブル2のメーカー等を常温収縮部材5を施工した後に確認することが可能となる。
以上、第2実施形態に係る識別構造21及び識別部材では、テープ26,27は、ケーブル2を他のケーブルから識別可能とする識別部26a,27aを有する。そして、常温収縮部材5は、その内部を視認可能とされている。従って、多くのケーブルが配置されている場所にケーブル2があっても、テープ26,27の識別部26a,27aによってケーブル2を容易に識別することができる。また、本実施形態において、テープ26,27を覆う常温収縮部材5は紫外線吸収剤を含んでいる。よって、常温収縮部材5の内部のテープ26,27を紫外線から保護することができるので、テープ26,27の色彩等が色あせる問題を回避することができる。
具体的には、従来の紫外線吸収剤を含まない常温収縮部材でテープを覆う場合には、紫外線によってテープが色あせるので、一本のケーブルに対して例えば数mおきに複数のテープを巻き、複数のテープのうち色あせていないものを見てケーブルを識別するということが行われていた。
しかしながら、本実施形態に係る識別構造21及び識別部材では、テープ26,27を覆う常温収縮部材5が紫外線を遮蔽し、テープ26,27が色あせる問題を回避することができるので、上記のように、一本のケーブル2に対して複数のテープ26,27を巻く必要がない。従って、色あせない一つのテープ26,27を見てケーブル2を識別することができるので、複数のテープ26,27を巻く手間を無くすことができると共にコストの削減にも寄与する。
以上、本発明に係る識別構造及び識別部材の実施形態について説明したが、本発明は、前述の各実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲におおいて種々の変形が可能である。
例えば、ケーブル接続部の態様は前述したケーブル接続部C1に限られず適宜変更可能である。また、図8(a)〜図8(c)に示されるように、テープを省略して、ケーブル接続部C2,C3,C4に常温収縮部材5が直接被されてもよい。更に、図8(a)に示されるように、ケーブル2A及びケーブル2Bを接続するケーブル接続部C2に対しても、識別構造及び識別部材を適用させることができる。また、図8(b)に示されるように、複数のケーブル接続部C3を有する多心の直線接続を成すケーブル2C,2Dに対しても識別構造及び識別部材を適用させることができる。
図8(c)に示されるように、複数のケーブル接続部C4を有すると共に、多心の分岐接続を成す複数本のケーブル2E,2F,2Gに対しても識別構造及び識別部材を適用させることができる。また、常温収縮部材5は、その内部が視認可能とされているため、常温収縮部材5の施工後であってもケーブル接続部C2〜C4のそれぞれを視認することができ、ケーブル接続部C2〜C4それぞれの状態を確認することができる。更に、ケーブル接続部C2〜C4の紫外線による劣化を防止することができる。
また、前述の実施形態では、円筒形の管状中空の部材である拡径保持部材4について説明したが、拡径保持部材の形状、大きさ、数及び材料は適宜変更可能である。拡径保持部材については、全長にわたって一部材である必要はなく、常温収縮部材の一端側と他端側にそれぞれ独立した拡径保持部材が設けられていてもよい。更に、拡径保持部材は、例えば、Y字状、T字状又はX字状に分岐していてもよい。
また、前述したように、常温収縮部材の一部のみが内部を視認可能となっていてもよいが、この例として、図9に示される常温収縮部材35が挙げられる。常温収縮部材35は、その軸線方向に延びる窓部35aを備える。窓部35aは、例えば透明又は半透明とされている。この窓部35aを介して常温収縮部材35の内部のテープ6及びケーブル2を視認可能としてもよい。
(実施例)
次に、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は、下記の実施例に限定されない。例えば図7(a)に示されるように、常温収縮部材5として透明のシリコーンチューブを用い、テープ26として赤色及び青色のPVCテープを用いて耐候性試験を行った。耐候性試験は、JIS B 7754の「キセノンアークランプ式耐光性及び耐候性試験機」を用いた。
この実験では、上記の「キセノンアークランプ式耐光性及び耐候性試験機」によって、太陽光に近似した人工光源の照射を行うと共に断続的に水を噴霧して、色落ち又は割れ等の異常が発生するかどうかを確認した。この試験における温度、湿度、噴霧サイクル及び試験時間は以下の通りである。
(試験条件)
・ 温度(ブラックパネル温度) :63±3℃
・ 湿度 :50±5%
・ 噴霧サイクル :102分間の照射後、18分間の照射及び水噴霧
・ 試験時間 :2000時間
以上の試験を実行した結果、上記のシリコーンチューブが巻き付けられていない場合にはPVCテープが色落ちして劣化した。しかしながら、上記のシリコーンチューブが巻き付けられている場合には試験を2000時間行った後でも、PVCテープに色落ちは生じておらず、PVCテープの紫外線による劣化が抑制できていることが分かった。
1,21…識別構造、2,2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G…ケーブル、3…コネクタ、4…拡径保持部材、4a…連続螺旋溝、4b…コアリボン、4c…第1の端部、4d…第2の端部、4e,4f…露出部、5,35…常温収縮部材、5a…内周面、5b…端縁、5c…端部、5d…肉厚部、5e…一般部、6,26,27…テープ、10…識別部材、26a,27a…識別部、35a…窓部、C1,C2,C3,C4…ケーブル接続部、L…軸線。

Claims (6)

  1. ケーブルを識別する識別構造であって、
    前記ケーブルが接続されるケーブル接続部に被せられた常温収縮部材を備え、
    前記常温収縮部材は、その内部を視認可能とされていると共に、紫外線吸収剤が含有されている、
    識別構造。
  2. 前記常温収縮部材の内部において前記ケーブル接続部に巻き付けられたテープを備え、
    前記テープは、耐透湿性を有する材料によって構成されている、
    請求項1に記載の識別構造。
  3. 前記テープは、前記ケーブルを他のケーブルから識別可能とする識別部を有する、
    請求項2に記載の識別構造。
  4. ケーブルを識別する識別部材であって、
    ケーブル接続部に被せられる常温収縮部材を備え、
    前記常温収縮部材は、その内部を視認可能とされていると共に、紫外線吸収剤が含有されており、
    前記常温収縮部材は、引き抜き可能な拡径保持部材によって拡径されている、
    識別部材。
  5. 前記ケーブル接続部に巻き付けられるテープを備え、
    前記テープは、耐透湿性を有する材料によって構成されている、
    請求項4に記載の識別部材。
  6. 前記テープは、前記ケーブルを他のケーブルから識別可能とする識別部を有する、
    請求項5に記載の識別部材。
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