JP2019046576A - ケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】適正な止水性能を確保した上で施工性を向上することができるケーブルを提供することを目的とする。【解決手段】ケーブル1は、絶縁性を有する絶縁被覆22で導電性を有する線状の導体21を被覆した複数の絶縁線芯2と、絶縁線芯2の外面側の少なくとも一部を被覆し水を吸収して体積膨張し止水性能を発揮する水膨潤止水材3と、水溶性を有する吸水繊維からなり少なくとも一部が水膨潤止水材3の外面に接して複数の絶縁線芯2、及び、水膨潤止水材3の外面側を覆う介在物4と、絶縁性を有し介在物4の外面側を被覆するシース6とを備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブルに関する。
従来のケーブルとして、例えば、特許文献1には、一定の長さを有した絶縁線心を撚り合わせた隙間に介在物を介して押さえ巻きテープを巻き付けてなると共にこの押さえ巻きテープの外周に外被を被覆してなるケーブルが開示されている。このケーブルは、介在物が吸水性ポリマーを混練した合成繊維で構成されている。
特開2006−164813号公報
ところで、上述の特許文献1に記載のケーブルは、例えば、施工性向上の点で更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、適正な止水性能を確保した上で施工性を向上することができるケーブルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るケーブルは、絶縁性を有する絶縁被覆で導電性を有する線状の導体を被覆した複数の絶縁線芯と、前記絶縁線芯の外面側の少なくとも一部を被覆し水を吸収して体積膨張し止水性能を発揮する水膨潤止水材と、水溶性を有する吸水繊維からなり少なくとも一部が前記水膨潤止水材の外面に接して前記複数の絶縁線芯、及び、前記水膨潤止水材の外面側を覆う介在物と、絶縁性を有し前記介在物の外面側を被覆するシースとを備えることを特徴とする。
また、上記ケーブルでは、前記水膨潤止水材は、前記シースから前記複数の絶縁線芯が露出する端末解放部に位置するものとすることができる。
また、上記ケーブルでは、水溶性を有し前記介在物の外面側に前記絶縁線芯の延在方向に沿って螺旋状に巻き回され前記介在物と前記シースとの間に介在する押え巻テープを備えるものとすることができる。
また、上記ケーブルでは、前記水膨潤止水材は、多価金属塩を含有するものとすることができる。
また、上記ケーブルでは、前記水膨潤止水材は、前記絶縁線芯の延在方向に沿って一定間隔で設けられるものとすることができる。
また、上記ケーブルでは、前記水膨潤止水材は、前記絶縁線芯の延在方向に沿って40mm以上50mm以下の長さで、かつ、前記絶縁線芯の延在方向に沿って300mm以上400mm以下の間隔で設けられるものとすることができる。
また、上記ケーブルでは、前記シースは、前記水膨潤止水材が設けられている位置の外表面に目印を有するものとすることができる。
また、上記ケーブルでは、前記シースは、ショアD硬度が40以上の樹脂材からなるものとすることができる。
本発明に係るケーブルは、シースの内部に水が浸入した場合、水溶性を有する介在物が当該浸入した水によって溶け出すと共に絶縁線芯の外面側に設けられた水膨潤止水材がこの水を吸収し介在物が溶け出した空隙部分を埋めるように体積膨張する。この構成により、ケーブルは、介在物が溶け出した空隙部分を埋めるように体積膨張した水膨潤止水材によって絶縁線芯とシースとの間で止水性能を発揮し、シースの内部への更なる水の浸入を抑制することができる。この場合、ケーブルは、例えば、端末部分において特別な端末処理を施さなくても、介在物の溶け出し、及び、水膨潤止水材の体積膨張の作用によって止水性能を確保することができる。この結果、ケーブルは、適正な止水性能を確保した上で施工性を向上することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係るケーブルの概略構成を表す模式的な断面図である。 図2は、実施形態に係るケーブルの絶縁線芯の外観を表す模式的な斜視図である。 図3は、実施形態に係るケーブルのシースの外観を表す模式的な斜視図である。 図4は、実施形態に係るケーブルの作用を説明する模式的な断面図である。 図5は、図4に示すA矢視図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、以下で説明する絶縁線芯の延在方向Xは、当該絶縁線芯を含むケーブルの延在方向に相当し、言い換えれば、ケーブルの軸線に沿った軸方向に相当する。
[実施形態]
図1に示す本実施形態に係るケーブル1は、例えば、電力供給用や各種通信用等、様々な用途で使用することができる電線である。本実施形態のケーブル1は、例えば、街路灯の各引込線等、典型的には、屋外に使用される防水ケーブルである。以下、各図を参照してケーブル1の構成について詳細に説明する。
具体的には、ケーブル1は、図1に示すように、絶縁線芯2と、水膨潤止水材3と、介在物4と、押え巻テープ5と、シース6とを備える。ケーブル1は、延在方向Xと直交する径方向に沿った断面形状が略円形状に形成される。ケーブル1は、延在方向Xと直交する径方向に沿って、内側から外側に向けて、絶縁線芯2、水膨潤止水材3、介在物4、押え巻テープ5、シース6の順でそれぞれの外周面(外面)側を覆うような位置関係で積層される。そして、ケーブル1は、シース6の外周面が最外表面を構成する。
絶縁線芯2は、導電性を有する線状の導体21、及び、絶縁性を有する樹脂材からなる絶縁被覆22を含んで構成されるものである。絶縁線芯2は、絶縁被覆22で導体21の外周面(外面)側を覆い、被覆した線芯である。導体21は、導電性を有する複数の素線を撚り合わせた芯線であり、電気が通る金属部材によって構成される。導体21は、線状に延びる方向、ここでは、延在方向Xに対してほぼ同じ径で延びるように形成される。導体21を構成する素線は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、又は、アルミニウム合金等を含んで製造される。絶縁被覆22は、絶縁性を有する樹脂材により形成され導体21の外周面に接して設けられ当該導体21の外周面を覆う電線被覆である。絶縁被覆22は、例えば、絶縁性を有する樹脂材(例えば、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、又は、ポリエチレン等)を押出成形することによって形成される。絶縁線芯2は、導体21の断面形状(延在方向Xと直交する径方向に沿った断面形状)が略円形状、絶縁被覆22の断面形状(延在方向Xと直交する径方向に沿った断面形状)が略円環形状となっており、全体として略円形状の断面形状となっている。絶縁線芯2は、複数本設けられる。ここでは、絶縁線芯2は、ほぼ同径のものが2本設けられるものとして説明するがこれに限らず、外径が異なるものが複数組み合わせられてもよい。また、絶縁線芯2は、2本を撚り合わせた撚り線芯であってもよいし、撚り合わせていないものであってもよい。ここでは、複数(2本)の絶縁線芯2は、後述する介在物4と共に撚り合わせられた撚り線芯を構成する(図2等も参照)。
水膨潤止水材3は、絶縁線芯2の外周面(外面)側の少なくとも一部を被覆し水を吸収して体積膨張し止水性能を発揮するものである。水膨潤止水材3は、水と接触し水を吸収すると体積膨張するものであり、吸水膨張して止水性能を発揮する。水膨潤止水材3は、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウムやポリアクリル酸等の高吸水ポリマーにより構成される。水膨潤止水材3は、一例として、例えば、『日本化学塗料株式会社製のパイルロック速乾型(特開2009−57476号公報等参照)』等を用いることができる。また、水膨潤止水材3は、水不溶性とするために多価金属塩を含有することが好ましい。ここでは、水膨潤止水材3は、水不溶性とすることができる程度に微量の多価金属塩を含有している。水膨潤止水材3が含有する多価金属塩は、例えば、水溶性を有する2価以上の金属塩(例えば、水酸化カルシウム)を用いることができる。水膨潤止水材3は、各絶縁線芯2において、それぞれ絶縁被覆22の外周面に接して設けられ当該絶縁被覆22の外周面を覆い、被覆する。水膨潤止水材3は、絶縁被覆22の外周面に塗布され、断面形状(延在方向Xと直交する径方向に沿った断面形状)が略円環形状となっている。水膨潤止水材3は、各絶縁線芯2において延在方向Xの全長に渡って塗布されていてもよいが、ここでは、各絶縁線芯2の延在方向Xに沿って一定間隔で設けられる。水膨潤止水材3は、例えば、施工性等を考慮して、絶縁線芯2の延在方向Xに沿って40mm以上50mm以下の長さで、かつ、絶縁線芯2の延在方向Xに沿って300mm以上400mm以下の間隔で設けられることが好ましい。ここで、水膨潤止水材3の延在方向Xに沿った長さは、図2に示すように、水膨潤止水材3による「止水部長さL」に相当し、延在方向Xに沿った水膨潤止水材3の間隔は、水膨潤止水材3による「止水部間長さP」に相当する。ここでは、「止水部長さ」を「L」、「止水部間長さ」を「P」とした場合に、水膨潤止水材3は、下記の数式(1)で表す条件式を満たすように設けられる。

40mm≦L≦50mm、かつ、300mm≦P≦400mm ・・・ (1)
図1に戻って、介在物4は、絶縁線芯2と押え巻テープ5との間に介在するものである。介在物4は、少なくとも一部が水膨潤止水材3の外周面(外面)に接して複数の絶縁線芯2、及び、水膨潤止水材3の外周面側を覆う。介在物4は、例えば、複数の絶縁線芯2の間隙に介在して当該複数の絶縁線芯2と撚り合わせられる。本実施形態の介在物4は、絶縁性を有し、かつ、水溶性を有する吸水繊維からなる。介在物4は、例えば、低温で溶解する水溶性PVA繊維により構成される。介在物4は、一例として、例えば、『株式会社クラレ製の水溶性クラロンK−II』等を用いることができる。
押え巻テープ5は、介在物4の外周面(外面)に絶縁線芯2の延在方向Xに沿って螺旋状に巻き回され介在物4とシース6との間に介在するものである。押え巻テープ5は、撚り合わせられた複数の絶縁線芯2、介在物4の周りに延在方向Xに沿って螺旋状に巻き付けられてこれらを束ねる。本実施形態の押え巻テープ5は、例えば、絶縁性を有し、かつ、水溶性を有するPVOH(ポリビニルアルコール)を使用した長尺物からなる。押え巻テープ5は、一例として、例えば、『日本合成化学工業株式会社製のハイセロン』等を用いることができる。
シース6は、絶縁性を有する樹脂材からなり介在物4の外周面(外面)側を覆い、被覆するものである。シース6は、ケーブル1の最外表面を構成する。ここでは、シース6は、介在物4の外周面(外面)側に位置する押え巻テープ5の外周面(外面)に接して設けられ当該押え巻テープ5の外周面を覆い、被覆する。シース6は、例えば、絶縁性を有する樹脂材(例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、又は、ナイロン等)を押出成形することによって形成される。シース6は、断面形状(延在方向Xと直交する径方向に沿った断面形状)が略円環形状となっている。本実施形態のシース6は、ショアD硬度が40以上の樹脂材からなることが好ましい。ショアD硬度とは、樹脂等の硬度を表し、例えば、JIS K6253規格に準拠したタイプDデュロメータによって測定された硬度を意味する。ここでは、シース6は、ショアD硬度が40以上の樹脂材として、例えば、塩化ビニルを主成分とし、塩化ビニル100重量部に対して可塑剤の配合量が95重量部以下となる樹脂材からなる。また、本実施形態のシース6は、図3に示すように、延在方向Xにおいて、水膨潤止水材3が設けられている位置の外表面に目印61が付されている。言い換えれば、目印61は、延在方向Xと直交する径方向に対して水膨潤止水材3と対向する位置に施される。つまり、目印61は、延在方向Xの端部位置が水膨潤止水材3の端部位置と揃うと共に、上記の数式(1)で表す条件式を満たすように延在方向Xに対して水膨潤止水材3の位置と揃えて設けられる。目印61は、例えば、種々の公知の塗料が用いられる。目印61は、例えば、シース6を押出成形しながら、当該押出成形されたシース6の外表面に当該塗料が延在方向Xに沿って塗布されることで構成される。
上記のように構成されるケーブル1は、各部の押出成形や巻き回し、塗布等の各工程を一連の製造ライン上で内側のものから順次行っていくことで製造されてもよいし、各工程が個別の製造機器で行われることで製造されてもよい。例えば、ケーブル1は、押出成形された複数の絶縁線芯2に水膨潤止水材3が塗布された後、複数の絶縁線芯2が介在物4と共に押え巻テープ5によって束ねられる。その後、ケーブル1は、シース6が押出成形され目印61が施され完成品とされる。
以上で説明したケーブル1は、シース6の内部に水が浸入した場合、水溶性を有する介在物4が当該浸入した水によって溶け出すと共に絶縁線芯2の外面側に設けられた水膨潤止水材3がこの水を吸収し介在物4が溶け出した空隙部分を埋めるように体積膨張する。この構成により、ケーブル1は、図4、図5に示すように、介在物4が溶け出した空隙部分を埋めるように体積膨張した水膨潤止水材3によって絶縁線芯2とシース6との間で止水性能を発揮し、シース6の内部への更なる水の浸入を抑制することができる。この場合、ケーブル1は、例えば、端末部分において特別な端末処理を施さなくても、介在物4の溶け出し、及び、水膨潤止水材3の体積膨張の作用によって止水性能を確保することができる。この結果、ケーブル1は、適正な止水性能を確保した上で施工性を向上することができる。
典型的には、以上で説明したケーブル1は、図4、図5に示すように、水膨潤止水材3が端末解放部7に位置する。端末解放部7は、ケーブル1の端末において、シース6から複数の絶縁線芯2が露出する部分である。端末解放部7は、ケーブル1の延在方向Xの端末部分においてシース6を皮むきし、当該シース6や介在物4、押え巻テープ5を除去して複数の絶縁線芯2を露出させることで構成される。この構成により、ケーブル1は、当該端末解放部7において複数の絶縁線芯2を分岐させることができ、例えば、街路灯の各引込線等で用いることができる。ここでは、ケーブル1は、水膨潤止水材3が設けられている部分でシース6が皮むきされ当該シース6や介在物4、押え巻テープ5が除去されることで水膨潤止水材3を端末解放部7に位置させることができる。そして、ケーブル1は、端末解放部7からシース6の内部に水が浸入した場合、上述のように当該端末解放部7において介在物4が当該浸入した水によって溶け出す。そして、ケーブル1は、水膨潤止水材3がこの水を吸収し介在物4が溶け出した空隙部分を埋めるように体積膨張することで栓状部31を構成し、当該端末解放部7を当該栓状部31によって塞ぐ。栓状部31は、シース6の内周面と絶縁線芯2の外周面との間の空隙部分を塞ぐと共に一部が端末解放部7の開口部分から延在方向Xに沿って盛り上がりシース6の端面に重なるように形成される。つまり、栓状部31は、各絶縁線芯2の外周面を囲いシース6の内周面との間の隙間を埋めるようにして形成される。この結果、ケーブル1は、水膨潤止水材3の栓状部31が絶縁線芯2とシース6との間で止水性能を発揮し、シース6の内部への更なる水の浸入を抑制することができる。このように、ケーブル1は、端末解放部7において、例えば、分岐管等の止水用の部材を別途設けたり、防水テープを巻き付けたり等の処理を施さなくても、上記のように介在物4、及び、水膨潤止水材3の作用によって止水性能を確保することができる。この結果、ケーブル1は、水膨潤止水材3が設けられている部分でシース6が皮むきされ端末解放部7が構成されることで、特に他の処理を施さなくても、端末解放部7において複数の絶縁線芯2を分岐させると共に当該端末解放部7の止水を行うことができる。したがって、ケーブル1は、端末解放部7において水膨潤止水材3によって適正な止水性能を確保した上で、作業負荷を抑制し作業性を向上させ、施工性を向上することができる。また、ケーブル1は、止水性能のバラツキ等も抑制することができる。
また、以上で説明したケーブル1は、水溶性を有し介在物4の外面側に絶縁線芯2の延在方向Xに沿って螺旋状に巻き回され介在物4とシース6との間に介在する押え巻テープ5を備える。この構成により、ケーブル1は、撚り合わせた複数の絶縁線芯2、及び、介在物4を当該押え巻テープ5によって束ねることができる。その上で、ケーブル1は、シース6の内部に水が浸入した場合、介在物4と共に押え巻テープ5も当該浸入した水によって溶け出すので、水膨潤止水材3の体積膨張による止水の妨げとなることを抑制することができる。この結果、ケーブル1は、より適正な止水性能を確保することができる。
また、以上で説明したケーブル1は、水膨潤止水材3が多価金属塩を含有するので、水膨潤止水材3の吸水が進みすぎて当該水膨潤止水材3が水に溶解してしまうことを抑制することができる。この結果、ケーブル1は、より適正な止水性能を確保することができる。
また、以上で説明したケーブル1は、水膨潤止水材3が絶縁線芯2の延在方向Xに沿って一定間隔で設けられる。この構成により、ケーブル1は、水膨潤止水材3の使用量を抑制することができるので、施工性の向上と製造コストの増加抑制とを両立することができる。
より詳細には、以上で説明したケーブル1は、水膨潤止水材3が絶縁線芯2の延在方向Xに沿って40mm以上50mm以下の長さで、かつ、絶縁線芯2の延在方向Xに沿って300mm以上400mm以下の間隔で設けられる。この構成により、ケーブル1は、施工性の向上と製造コストの増加抑制とを両立し、その上で、水膨潤止水材3によって確実に止水性能を確保することができる。
また、以上で説明したケーブル1は、水膨潤止水材3が設けられている位置のシース6の外表面に目印61が設けられているので、水膨潤止水材3が設けられている位置を分かり易くすることができる。この構成により、ケーブル1は、水膨潤止水材3が設けられている部分でシース6を皮むきし水膨潤止水材3を端末解放部7に位置させる際の作業性を向上することができる。この点でも、ケーブル1は、施工性を向上することができる。
また、以上で説明したケーブル1は、ショアD硬度が40以上の樹脂材によってシース6が構成される。この構成により、ケーブル1は、水膨潤止水材3の吸水膨張に対してシース6の強度を適正に確保することができるので、この点でも適正な止水性能を確保することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係るケーブルは、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
以上で説明したケーブル1は、街路灯の各引込線等、典型的には、屋外に使用されるケーブルであるものとして説明したがこれに限らない。ケーブル1は、屋内や地中等において防水が必要なケーブルに適用されてもよい。
以上で説明した水膨潤止水材3は、微量の多価金属塩を含有するものとして説明したがこれに限らず、十分な吸水膨張が確保できれば多価金属塩を含有していなくてもよい。
以上で説明した水膨潤止水材3は、各絶縁線芯2の延在方向Xに沿って一定間隔で設けられるものとして説明したがこれに限らず、各絶縁線芯2において延在方向Xの全長に渡って設けられていてもよい。
以上で説明したケーブル1は、端末解放部7を備えない構成であってもよい。例えば、ケーブル1は、流通状態では端末解放部7を備えず、使用状態において当該端末解放部7が設けられるものであってもよい。
以上で説明したケーブル1は、押え巻テープ5を備えるものとして説明したがこれに限らず、複数の絶縁線芯2、及び、介在物4を適正に撚り合わせておくことができるのであれば当該押え巻テープ5を備えない構成であってもよい。
以上で説明したシース6は、ショアD硬度が40以上の樹脂材として、例えば、塩化ビニルを主成分とし、塩化ビニル100重量部に対して可塑剤の配合量が95重量部以下となる樹脂材からなるものとして説明したがこれに限らない。
以上で説明したシース6は、外表面に目印61が付されているものとして説明したがこれに限らず、目印61が付されていない構成であってもよい。
1 ケーブル
2 絶縁線芯
3 水膨潤止水材
4 介在物
5 押え巻テープ
6 シース
7 端末解放部
21 導体
22 絶縁被覆
61 目印
L 止水部長さ
P 止水部間長さ
X 延在方向

Claims (6)

  1. 絶縁性を有する絶縁被覆で導電性を有する線状の導体を被覆した複数の絶縁線芯と、
    前記絶縁線芯の外面側の少なくとも一部を被覆し水を吸収して体積膨張し止水性能を発揮する水膨潤止水材と、
    水溶性を有する吸水繊維からなり少なくとも一部が前記水膨潤止水材の外面に接して前記複数の絶縁線芯、及び、前記水膨潤止水材の外面側を覆う介在物と、
    絶縁性を有し前記介在物の外面側を被覆するシースとを備えることを特徴とする、
    ケーブル。
  2. 前記水膨潤止水材は、前記シースから前記複数の絶縁線芯が露出する端末解放部に位置する、
    請求項1に記載のケーブル。
  3. 水溶性を有し前記介在物の外面側に前記絶縁線芯の延在方向に沿って螺旋状に巻き回され前記介在物と前記シースとの間に介在する押え巻テープを備える、
    請求項1又は請求項2に記載のケーブル。
  4. 前記水膨潤止水材は、前記絶縁線芯の延在方向に沿って一定間隔で設けられる、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のケーブル。
  5. 前記水膨潤止水材は、前記絶縁線芯の延在方向に沿って40mm以上50mm以下の長さで、かつ、前記絶縁線芯の延在方向に沿って300mm以上400mm以下の間隔で設けられる、
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のケーブル。
  6. 前記シースは、前記水膨潤止水材が設けられている位置の外表面に目印を有する、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のケーブル。
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