JP5920231B2 - ワイヤハーネスおよびワイヤハーネスの製造方法 - Google Patents

ワイヤハーネスおよびワイヤハーネスの製造方法 Download PDF

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本発明は、幹線に枝線がスプライス接続される電線束を有するワイヤハーネスおよびワイヤハーネスの製造方法に関する。
自動車等の車両に搭載されるワイヤハーネスにおいて、複数の電線間で互いに接続を取る必要がある場合、各電線の一部を皮剥ぎ等して芯線を露出させ、この芯線部分を接続した後、芯線部分に絶縁用のスプライス保護テープを巻き付けることにより、スプライス部を形成している。
また、ワイヤハーネスは、車両の振動等によってワイヤハーネスが周辺部材に接触することが原因で破損しないように、可撓性を有するコルゲートチューブ等によって保護されるようになっている。
従来、コルゲートチューブが装着されたワイヤハーネスとしては、コルゲートチューブがスプライス部を覆うようにしてワイヤハーネスに取付けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−248527号公報
しかしながら、このような従来のワイヤハーネスにあっては、スプライス部がコルゲートチューブに覆われているため、外部からスプライス部の有無や位置を視認することができない。
このため、作業者の作業ミスにより、スプライス禁止区間にスプライス部が設けられたことを外部から視認することができない。具体的には、ワイヤハーネスを車両に設置する場合に、ワイヤハーネスの変形量が多い区間にスプライス部が設けられると、ワイヤハーネスの変形に伴ってスプライス部が損傷する可能性が高く、スプライス禁止区間にスプライス部を設けないように設計通りの製造作業を行う必要がある。
ところが、従来のワイヤハーネスの製造作業において、作業者の作業ミスによってスプライス禁止区間にスプライス部が設けられ、このスプライス部がコルゲートチューブで覆われた場合には、ワイヤハーネスの検査工程でコルゲートチューブ内のスプライス部の有無を外部から確認することができないおそれがある。
また、コルゲートチューブにバンドクリップを取付け、このバンドクリップを介してワイヤハーネスを車体パネルに係止する場合には、バンドクリップの締め付けにより、スプライス部が損傷してしまうおそれがある。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、スプライス部がスリット付きチューブに覆われた状態でスプライス部を外部から確認することができるワイヤハーネスおよびワイヤハーネスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るワイヤハーネスは、上記目的を達成するため、(1)幹線および前記幹線からスプライス部を介して所定の分岐方向に分岐される枝線を含んで構成され、前記幹線の延在方向の所定位置に設けられた巻き付け開始位置から前記スプライス部を介して前記分岐方向側の巻き付け終了位置までスプライス保護テープが巻き付けられた電線束と、前記スプライス保護テープを覆うように前記電線束に被せられ、前記スプライス保護テープの巻き付け領域長さよりも長尺のスリット付きチューブとを備え、前記スリット付きチューブの外周部に、異なる色を有する第1のテープおよび第2のテープが巻き付けられたワイヤハーネスであって、前記第1のテープは、前記スプライス保護テープの巻き付け開始位置から前記スプライス保護テープの巻き付け開始位置の半径方向外方に位置する前記スリット付きチューブの外周巻き付け開始位置に巻き付けられるとともに、前記外周巻き付け開始位置から前記スプライス保護テープを覆うようにして前記スリット付きチューブの外周一端部に向かって巻き付けられ、前記第2のテープは、前記外周巻き付け開始位置または前記外周巻き付け位置に隣接する前記スリット付きチューブの外周部から、前記分岐方向と反対方向に位置する前記スリット付きチューブの外周他端部に向かって巻き付けられるものから構成されている。
このワイヤハーネスは、スプライス部がスリット付きチューブに覆われた状態において、第2のテープと異なる色の第1のテープの内側の領域内にスプライス部が設けられたことを外部から確認することができる。
このため、例えば、作業者の作業ミスにより、スプライス禁止区間にスプライス部が設けられてこのスプライス部がスリット付きチューブで覆われた場合に、検査工程で作業者の作業ミスが発生したことを確実に発見することができる。
また、第1のテープが、スリット付きチューブの外周巻き付け開始位置から分岐方向側に位置するスリット付きチューブの外周一端部に向かって巻き付けられているので、スリット付きチューブの外部から枝線の分岐方向を確認することができ、ワイヤハーネスの配線不良が発生するのを防止することができる。
また、スプライス部を避けた第2のテープの外周部にバンドクリップを取付けることができ、スプライス部がバンドクリップの締め付けによって損傷するのを防止することができる。
これに加えて、スプライス保護テープの巻き付け開始位置と巻き付け開始位置の半径方向外方に位置するスリット付きチューブの外周巻き付け開始位置に第1のテープが巻き付けられているので、電線束にスリット付きチューブを取付ける作業時に、電線束とスリット付きチューブとを第1のテープで固定することができ、電線束とスリット付きチューブとが相対移動するのを防止することができる。このため、スプライス部とスリット付きチューブとが相対移動するのを防止することができ、第1のテープが巻き付けられる範囲内にスプライス部を位置させることができる。
上記(1)に記載のワイヤハーネスにおいて、(2)前記第1のテープの彩度が、前記第2のテープの彩度よりも高いものから構成されている。
このワイヤハーネスは、第1のテープの彩度が第2のテープの彩度よりも高いので、第2のテープよりも目立つ色を有する第1のテープの内側の領域内にスプライス部が設けられたことを外部から容易に確認することができる。
本発明に係るワイヤハーネスの製造方法は、上記目的を達成するため、(3)幹線および前記幹線からスプライス部を介して所定の分岐方向に分岐される枝線を含んで構成される電線束を準備し、前記幹線の延在方向の所定位置に設けられた巻き付け開始位置から前記スプライス部を介して前記分岐方向側の巻き付け終了位置までスプライス保護テープを巻き付けた後、前記巻き付け開始位置に第1のテープを巻き付け、前記第1のテープを巻き付けた状態で、前記スプライス保護テープを覆うように前記スプライス保護テープの巻き付け領域長さよりも長尺のスリット付きチューブを前記電線束に被せ、次いで、前記第1のテープを、前記巻き付け開始位置の半径方向外方に位置する前記スリット付きチューブの外周巻き付け開始位置から、前記分岐方向側に位置する前記スリット付きチューブの外周一端部に向かって巻き付け、次いで、前記第1のテープと異なる色の第2のテープを、前記外周巻き付け開始位置または前記外周巻き付け位置に隣接する前記スリット付きチューブの外周部から、前記分岐方向と反対方向に位置する前記スリット付きチューブの外周他端部に向かって巻き付けるようにしている。
このワイヤハーネスの製造方法によれば、スプライス部がスリット付きチューブに覆われた状態において、第2のテープと異なる色の第1のテープの内側の領域内にスプライス部が設けられたことを外部から確認することができる。
このため、例えば、作業者の作業ミスにより、スプライス禁止区間にスプライス部が設けられてこのスプライス部がスリット付きチューブで覆われた場合に、検査工程で作業者の作業ミスが発生したことを確実に発見することができる。
また、第1のテープを、スリット付きチューブの外周巻き付け開始位置から分岐方向側に位置するスリット付きチューブの外周一端部に向かって巻き付けるので、スリット付きチューブの外部から枝線の分岐方向を確認することができ、ワイヤハーネスの配線不良が発生するのを防止することができる。
また、スプライス部を避けた第2のテープの外周部にバンドクリップを取付けることができ、スプライス部がバンドクリップの締め付けによって損傷するのを防止することができる。
これに加えて、スプライス保護テープの巻き付け開始位置に第1のテープを巻き付けた後に、巻き付け開始位置の半径方向外方に位置するスリット付きチューブの外周巻き付け開始位置から第1のテープの巻き付けを行うので、電線束とスリット付きチューブとを第1のテープで固定することができ、電線束とスリット付きチューブとが相対移動するのを防止することができる。このため、スプライス部とスリット付きチューブとが相対移動するのを防止することができ、第1のテープが巻き付けられる範囲内にスプライス部を位置させることができる。
本発明によれば、スプライス部がスリット付きチューブに覆われた状態でスプライス部を外部から確認することができるワイヤハーネスおよびワイヤハーネスの製造方法を提供することができる。
本発明に係るワイヤハーネスおよびワイヤハーネスの製造方法の一実施の形態を示す図であり、ワイヤハーネスの外観図である。 一実施の形態のワイヤハーネスの縦断面図である。 一実施の形態のワイヤハーネスの概略構成図である。 一実施の形態のワイヤハーネスの製造方法を示す図であり、ワイヤハーネスの製造手順を(a)〜(c)の順に示す図である。 図4(b)に後続するワイヤハーネスの製造手順を(a)〜(c)の順に示す図である。 一実施の形態のワイヤハーネスが車体パネルに装着された状態を示す図である。
以下、本発明に係るワイヤハーネスおよびワイヤハーネスの製造方法の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図6は、本発明に係るワイヤハーネスおよびワイヤハーネスの製造方法の一実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、オートバイや自動車等の車両に搭載されるワイヤハーネス1は、図2、図3に示すように、複数の幹線2、3と、幹線2にスプライス部6を介してスプライス接続され、幹線2から所定方向に分岐される枝線4とを含んだ電線束5を備えている。ここで、本実施の形態のワイヤハーネス1は、図2、図3中、右方向を枝線4の分岐方向と定義する。
また、本実施の形態でのワイヤハーネス1は、説明の便宜上、1本の枝線4にスプライス接続された幹線2およびスプライス接続されていない幹線3をそれぞれ1本だけ用いているが、幹線2、3および枝線4の数は、多数である。
スプライス部6は、幹線2の延在方向の一部および枝線4の一端部を皮剥ぎ等して幹線2の芯線2aおよび枝線4の芯線4aを露出させ、この芯線2a、4aを束ねて接続部6aで接続された部分である。接続部6aは、かしめ具による圧着、抵抗溶接、超音波溶接、あるいは半田等を施して電気的導通が施された部位である(図4(a)参照)。
また、幹線2、3の延在方向両端部および枝線4の他端部には図示しないコネクタ等が設けられており、幹線2、3および枝線4は、コネクタを介して車両の各種電気機器に接続されている。
スプライス部6には絶縁用のスプライス保護テープ7が巻回されており(図4(b)、(c)参照)、このスプライス保護テープ7は、幹線2の所定位置として枝線4の分岐方向と反対側の幹線2の部位に設けられた巻き付け開始位置A1からスプライス部6を介して巻き付け終了位置B1まで幹線2および枝線4に巻き付けられている。
電線束5は、スリット付きチューブとしてのスリット付きのコルゲートチューブ8によって覆われており、このコルゲートチューブ8は、延在方向に連続した環状凹部8aおよび環状凸部8bを有するとともに、延在方向にスリット8cが形成されている(図4(c)参照)。
このコルゲートチューブ8は、弾性変形自在な樹脂材料から構成されており、スプライス保護テープ7の巻き付け領域、すなわち、巻き付け開始位置A1から巻き付け終了位置B1までの領域よりも長尺に形成されている。
ここで、スリット付きチューブは、コルゲートチューブ8に限定されるものではなく、外周部がフラットで延在方向にスリットが形成されたスリット付きチューブでもよい。
また、スプライス保護テープ7の巻き付け開始位置A1および幹線3の一部には第1のテープを構成するカラーテープ9が巻き付けられており、このカラーテープ9により、幹線2、3および枝線4が束ねられて電線束5が構成されるようになっている。
また、カラーテープ9は、巻き付け開始位置A1からコルゲートチューブ8のスリット8cを通してコルゲートチューブ8の外周部に巻回されている。
具体的には、コルゲートチューブ8に対するカラーテープ9の外周巻き付け開始位置A2は、スプライス保護テープ7の巻き付け開始位置A1の半径方向外方に位置している。そして、カラーテープ9は、外周巻き付け開始位置A2から枝線4の分岐方向側に位置するコルゲートチューブ8の外周一端部8Aを介して外周一端部8Aの外方に位置する幹線2、3および枝線4まで巻き付けられている。
また、コルゲートチューブ8の外周部には第2のテープを構成するテープ10が巻き付けられており、このテープ10は、カラーテープ9の外周巻き付け開始位置A2から枝線4の分岐方向と反対方向に位置するコルゲートチューブ8の外周他端部8Bを介して外周他端部8Bの外方に位置する幹線2、3まで巻き付けられている。
すなわち、カラーテープ9は、外周巻き付け開始位置A2からコルゲートチューブ8の外周一端部8Aまで巻き付けられることにより、スプライス部6を含んだコルゲートチューブ8の延在方向の一定範囲に巻き付けられている。
また、テープ10は、外周巻き付け開始位置A2からコルゲートチューブ8の外周他端部8Bまで巻き付けられることにより、スプライス部6を含まないコルゲートチューブ8の延在方向の一定範囲に巻き付けられている。
ここで、テープ10は、黒色や灰色等の彩度の低い色のテープから構成されており、カラーテープ9は、赤色、黄色、緑色等のようにテープ10の彩度よりも高い彩度を有するテープから構成されている。なお、カラーテープ9およびテープ10の色は、彩度が異なるものであれば、これらの色に限定されるものではない。
次に、図4、図5に基づいてワイヤハーネス1の製造方法を説明する。
図4(a)に示すように、幹線2に枝線4がスプライス接続された幹線2および枝線4を準備し、枝線4の分岐方向と反対側の幹線2の部位に設けられた巻き付け開始位置A1からスプライス部6を介して巻き付け終了位置B1まで幹線2および枝線4にスプライス保護テープ7を巻き付ける(図4(b)参照)。
次いで、巻き付け開始位置A1に幹線3の一部を束ねて幹線3と共に巻き付け開始位置A1にカラーテープ9を2〜3回程度、巻き付けて部分止めを行う(図4(c)参照)。
次いで、巻き付け開始位置A1にカラーテープ9を巻き付けた状態で、スリット8cを通してコルゲートチューブ8を電線束5に取付ける。このとき、カラーテープ9の本体11がコルゲートチューブ8の外方に位置し、カラーテープ9の一部がスリット8cを通してコルゲートチューブ8の内部に位置することになる(図5(a)参照)。
このようにスプライス保護テープ7を覆うようにコルゲートチューブ8を電線束5に被せた後、カラーテープ9を巻き付け開始位置A1の半径方向外方に位置するコルゲートチューブ8の外周巻き付け開始位置A2に巻き付ける。
次いで、外周巻き付け開始位置A2からコルゲートチューブ8の外周一端部8Aを介して外周一端部8Aの外方に位置する幹線2、3および枝線4までカラーテープ9を巻き付ける(図5(b)参照)。
次いで、テープ10を外周巻き付け開始位置A2に重ねるようにして巻き付けた後、外周巻き付け位置A2からコルゲートチューブ8の外周他端部8Bを介して外周他端部8Bの外方に位置する幹線2、3までテープ10を巻き付ける(図5(c)参照)。
ここで、テープ10をコルゲートチューブ8の外周部に巻き付ける場合には、テープ10の巻き付け開始位置をカラーテープ9の外周巻き付け開始位置A2に隣接する位置に設けてもよい。また、図示していないが、カラーテープ9の巻き付け終了位置から先の電線束5は、カラーテープ9と識別できるようにテープ10によって束ねられる。
このように本実施の形態のワイヤハーネス1のカラーテープ9は、スプライス保護テープ7の巻き付け開始位置A1からスプライス保護テープ7の巻き付け開始位置A1の半径方向外方に位置する外周巻き付け開始位置A2に巻き付けられるとともに、外周巻き付け開始位置A2からスプライス保護テープ7を覆うようにしてコルゲートチューブ8の外周一端部8Aに向かって巻き付けられている。
また、ワイヤハーネス1のテープ10は、外周巻き付け開始位置A2から分岐方向と反対方向に位置するコルゲートチューブ8の外周他端部8Bに向かって巻き付けられている。
このため、スプライス部6がコルゲートチューブ8に覆われた状態において、テープ10と異なる色のカラーテープ9の内側の領域内にスプライス部6が設けられたことを外部から確認することができる。
したがって、例えば、作業者の作業ミスにより、スプライス禁止区間にスプライス部6が設けられてこのスプライス部6がコルゲートチューブ8で覆われた場合に、検査工程で作業者の作業ミスが発生したことを確実に発見することができる。
具体的には、ワイヤハーネス1を車両に設置する場合に、電線束5の変形量が多い区間にスプライス部6が設けられると、電線束5の変形に伴ってスプライス部6が損傷する可能性が高く、スプライス禁止区間にスプライス部6を設けないように設計通りの製造作業を行う必要がある。
ところが、従来のワイヤハーネスの製造作業において、作業者の作業ミスによってスプライス禁止区間にスプライス部が設けられるようにワイヤハーネスが配設され、スプライス部がコルゲートチューブに覆われてしまうと、コルゲートチューブ内のスプライス部の有無を外部から確認することができない。
これに対して、本実施の形態のワイヤハーネス1では、カラーテープ9を目視することにより、コルゲートチューブ8内のスプライス部6の有無を確認することができるため、検査工程でスプライス禁止区間にスプライス部6が設けられたことを容易に発見することができる。このため、ワイヤハーネス1の品質が低下してしまうのを防止することができる。
また、本実施の形態のワイヤハーネス1は、カラーテープ9を、コルゲートチューブ8の外周巻き付け開始位置A2から枝線4の分岐方向側に位置するコルゲートチューブ8の外周一端部8Aに向かって巻き付けるので、コルゲートチューブ8の外部から枝線4の分岐方向を確認することができる。
このように枝線4の分岐方向を確認することができれば、ワイヤハーネス1を折り返して配線する場合等に、枝線4の分岐方向を容易に確認することができ、ワイヤハーネス1の配線ミスが発生するのを防止することができる。
また、図6に示すように、本実施の形態のワイヤハーネス1は、スプライス部6を避けたテープ10の外周部にバンドクリップ12を取付け、このバンドクリップ12を通してワイヤハーネス1を車体パネル13に取付けることができる。このため、スプライス部6がバンドクリップ12の締め付けによって損傷するのを防止することができる。
また、スプライス部6を避けてバンドクリップ12のコルゲートチューブ8に取付けることができるため、スプライス部6の損傷を防止しつつバンドクリップ12をコルゲートチューブ8に取付ける作業の作業性を向上させることができ、ワイヤハーネス1の製造作業の作業性を向上させることができる。
これに加えて、カラーテープ9の近傍のコルゲートチューブ8の部位にバンドクリップ12を取付けることができるので、バンドクリップ12の公差を考慮してスプライス部6の近傍にバンドクリップ12を取付けることができる。
さらに、本実施の形態のワイヤハーネス1は、スプライス保護テープ7の巻き付け開始位置A1にカラーテープ9を巻き付けた後に、巻き付け開始位置A1の半径方向外方に位置するコルゲートチューブ8の外周巻き付け開始位置A2からカラーテープ9の巻き付けを行うようにしたので、電線束5とコルゲートチューブ8とをカラーテープ9で固定することができる。
このため、電線束5とコルゲートチューブ8とが相対移動するのを防止して、スプライス部6とコルゲートチューブ8とが相対移動するのを防止することができ、カラーテープ9が巻き付けられる範囲内にスプライス部6を位置させることができる。
また、本実施の形態のワイヤハーネス1のカラーテープ9は、テープ10よりも彩度が高いので、テープ10よりも目立つ色を有するカラーテープ9の内側の領域内にスプライス部6が設けられたことを外部から容易に確認することができる。
以上のように、本発明に係るワイヤハーネスおよびワイヤハーネスの製造方法は、スプライス部がスリット付きチューブに覆われた状態でスプライス部を外部から確認することができるという効果を有し、幹線に枝線がスプライス接続される電線束を有するワイヤハーネスおよびワイヤハーネスの製造方法等として有用である。
1…ワイヤハーネス、2,3…幹線、4…枝線、5…電線束、6…スプライス部、7…スプライス保護テープ、8…コルゲートチューブ(スリット付きチューブ)、8A…外周一端部(スリット付きチューブの外周一端部)、8B…外周他端部(スリット付きチューブの外周他端部)、9…カラーテープ(第1のテープ)、10…テープ(第2のテープ)A1…巻き付け開始位置、A2…外周巻き付け開始位置(スリット付きチューブの外周巻き付け開始位置)、B1…巻き付け終了位置

Claims (3)

  1. 幹線および前記幹線からスプライス部を介して所定の分岐方向に分岐される枝線を含んで構成され、前記幹線の延在方向の所定位置に設けられた巻き付け開始位置から前記スプライス部を介して前記分岐方向側の巻き付け終了位置までスプライス保護テープが巻き付けられた電線束と、
    前記スプライス保護テープを覆うように前記電線束に被せられ、前記スプライス保護テープの巻き付け領域長さよりも長尺のスリット付きチューブとを備え、
    前記スリット付きチューブの外周部に、異なる色を有する第1のテープおよび第2のテープが巻き付けられたワイヤハーネスであって、
    前記第1のテープは、前記スプライス保護テープの巻き付け開始位置から前記スプライス保護テープの巻き付け開始位置の半径方向外方に位置する前記スリット付きチューブの外周巻き付け開始位置に巻き付けられるとともに、前記外周巻き付け開始位置から前記スプライス保護テープを覆うようにして前記スリット付きチューブの外周一端部に向かって巻き付けられ、
    前記第2のテープは、前記外周巻き付け開始位置または前記外周巻き付け位置に隣接する前記スリット付きチューブの外周部から、前記分岐方向と反対方向に位置する前記スリット付きチューブの外周他端部に向かって巻き付けられることを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 前記第1のテープの彩度が、前記第2のテープの彩度よりも高いことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 幹線および前記幹線からスプライス部を介して所定の分岐方向に分岐される枝線を含んで構成される電線束を準備し、
    前記幹線の延在方向の所定位置に設けられた巻き付け開始位置から前記スプライス部を介して前記分岐方向側の巻き付け終了位置までスプライス保護テープを巻き付けた後、前記巻き付け開始位置に第1のテープを巻き付け、
    前記第1のテープを巻き付けた状態で、前記スプライス保護テープを覆うように前記スプライス保護テープの巻き付け領域長さよりも長尺のスリット付きチューブを前記電線束に被せ、
    次いで、前記第1のテープを、前記巻き付け開始位置の半径方向外方に位置する前記スリット付きチューブの外周巻き付け開始位置から、前記分岐方向側に位置する前記スリット付きチューブの外周一端部に向かって巻き付け、
    次いで、前記第1のテープと異なる色の第2のテープを、前記外周巻き付け開始位置または前記外周巻き付け位置に隣接する前記スリット付きチューブの外周部から、前記分岐方向と反対方向に位置する前記スリット付きチューブの外周他端部に向かって巻き付けることを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
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