JP5096950B2 - 端末ジョイント部の保護キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、端末ジョイント部の保護キャップに関し、詳しくは、複数本の電線の端末をジョイント端子または溶接により接続した端末ジョイント部に被せて、電線端末の端末ジョイント部を保護するものである。
従来、自動車に配索されるワイヤハーネスの電線同士を導通接続する方法として、電線端末の絶縁被覆を皮剥ぎして露出させた芯線同士を溶接またはジョイント端子により接続する方法がある。このように接続された電線端末の端末ジョイント部には、絶縁樹脂製の保護キャップを被せて、該端末ジョイント部が他の導体と短絡するのを防止したり、外部干渉材と干渉して損傷するのを防止している。
この種の保護キャップが、特開平10−243539号公報(特許文献1)において提供されており、図10に示すように、有底筒形状の保護キャップ1に未硬化の止水剤2が充填されており、該止水剤2に電線wの端末ジョイント部3を挿入し、この状態で止水剤2を硬化させると共に、電線wを保護キャップ1に設けたテープ巻き舌片4にテープ(T)巻きすることにより、電線wの端末に保護キャップ1を取り付けている。
しかしながら、特許文献1で提供されている保護キャップ1では、保護キャップ1に充填した止水剤2に電線端末の端末ジョイント部3を挿入した後、止水剤2を硬化させることにより電線端末の端末ジョイント部3を保護キャップ1に位置決めしているため、位置決め固定作業に時間がかかってしまう問題がある。
また、保護キャップ1内に止水剤2を充填しているため、保護キャップ1が大型化してしまい、該保護キャップ1を被せた電線端末が肥大化してしまう問題がある。
さらに、硬化させた止水剤2とテープ巻きにより、電線wと保護キャップ1を固定しているが、テープ巻きだけでは電線wが止水剤2から抜けてしまったり、電線wが止水剤2と共に保護キャップ1から抜けてしまうおそれがあり、電線wの保護キャップ1からの抜けを確実に防止できない問題がある。
特開平10−243539号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、保護キャップに電線端末の端末ジョイント部を容易に位置決め固定すると共に、位置決め固定した端末ジョイント部が保護キャップから抜けるのを確実に防止することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、複数本の電線端末の芯線にジョイント端子を加締めた端子圧着部からなる端末ジョイント部に被せる絶縁樹脂製の可撓性を有する保護キャップであって、
周壁部の軸線方向の一端に底壁部を有すると共に他端に前記端末ジョイント部の挿入用開口部を有する有底筒形状であり、
前記周壁部の内周から、前記底壁部と隙間をあけて先端位置決めリブと、該先端位置決めリブよりも前記挿入用開口部側の位置に抜け止めリブとを突設しており、
前記先端位置決めリブを前記端末ジョイント部の挿入側前端面の周縁に当接させると共に、前記抜け止めリブを前記端末ジョイント部の後端面の周縁に当接させて、該先端位置決めリブと抜け止めリブの間に前記端末ジョイント部を挟持する構成とし
前記ジョイント端子の前端面と後端面にそれぞれ当接させる前記先端位置めリブと抜け止めリブの対向面は、いずれも前記周壁部の軸線方向に対して直交方向に突出する平坦面としていることを特徴とする端末ジョイント部の保護キャップを提供している。
前記構成からなる第1の発明の端末ジョイント部の保護キャップによれば、端末ジョイント部の挿入方向の前端面と後端面が、保護キャップ内に設けた先端位置決めリブと抜け止めリブに挟持されて位置決めされる構成としているため、端末ジョイント部を保護キャップ内に容易に位置決めすることができ、かつ、抜け止めリブにより端末ジョイント部の抜けを確実に防止することができる。
また、端末ジョイント部を保護キャップ内の所定位置まで挿入すると、端末ジョイント部の挿入側前端面が保護キャップの先端位置決めリブと干渉して、電線をそれ以上挿入できなくなる。これにより、作業員は端末ジョイント部が所定位置まで挿入されて位置決めされたことを容易に認識することができ、保護キャップの取付作業を効率良く行うことができる。
前記のように、先端位置決めリブと抜け止めリブとで挟持する前記端末ジョイント部は前記端子圧着部とし、
前記ジョイント端子の前端面と後端面にそれぞれ当接させる前記先端位置めリブと抜け止めリブの対向面は、いずれも前記周壁部の軸線方向に対して直交方向に突出する平坦面としている。
前記構成によれば、前記先端位置決めリブと抜け止めリブの前記端末ジョイント部と当接する面を周壁部の軸線方向に直交する平坦面としているため、端末ジョイント部を先端位置決めリブと抜け止めリブに確実に引っ掛けて、端末ジョイント部の位置ズレおよび保護キャップからの抜けを確実に防止することができる。
前記先端位置決めリブは前記周壁部の内面全周に突設した円環状とし、該先端位置決めリブと前記底壁部との間の閉空間に、前記端末ジョイント部から突出する芯線群を収容する構成としていることが好ましい。
前記構成によれば、端末ジョイント部から突出する芯線群を先端位置決めリブで囲まれた貫通穴に通して、保護キャップの底壁部と先端位置決めリブとの間の閉空間に収容しているため、端末ジョイント部から突出する芯線群が、先端位置決めリブによる端末ジョイント部の位置決めの邪魔にならず、端末ジョイント部を保護キャップ内の所定位置に確実に位置決めすることができる。
また、本発明は、第2の発明として、複数本の電線端末の芯線にジョイント端子を加締めた端子圧着部または前記芯線を溶接した溶接部からなる端末ジョイント部に被せる絶縁樹脂製の可撓性を有する保護キャップであって、
周壁部の軸線方向の一端に底壁部を有すると共に他端に前記端末ジョイント部の挿入用開口部を有する有底筒形状であり、
前記底壁部の内面に凹部を設けていると共に、前記周壁部の内面に前記底壁部から間隔をあけて抜け止めリブを突設しており、
前記底壁部の凹部に前記端末ジョイント部より突出する芯線群を収容し、該端末ジョイント部の挿入側前端面に前記凹部の周縁を当接させると共に、前記抜け止めリブを前記端末ジョイント部の後端面の周縁に当接させ、前記凹部周縁と抜け止めリブの間に前記端末ジョイント部を挟持し、
前記端末ジョイント部の挿入側前端面と後端面にそれぞれ当接させる前記凹部の周縁と抜け止めリブの対向面は、いずれも前記周壁部の軸線方向に対して直交方向に突出する平坦面としている端末ジョイント部の保護キャップを提供している。
前記構成からなる第2の発明の端末ジョイント部の保護キャップによれば、端末ジョイント部の挿入方向の前端面と後端面が、凹部周縁と抜け止めリブに挟持されて保護キャップ内に位置決めされる構成としているため、端末ジョイント部を保護キャップ内に容易に位置決めすることができ、かつ、抜け止めリブにより端末ジョイント部の抜けを確実に防止することができる。
また、端末ジョイント部を保護キャップ内の所定位置まで挿入すると、端末ジョイント部の前端面の周縁が保護キャップの凹部周縁と干渉して、電線をそれ以上挿入できなくなる。これにより、作業員は端末ジョイント部が所定位置まで挿入されて位置決めされたことを容易に認識することができ、保護キャップの取付作業を効率良く行うことができる。このとき、端末ジョイント部から突出する芯線群を凹部内に収容しているため、端末ジョイント部から突出する芯線群が、底壁部内面による端末ジョイント部の位置決めの邪魔にならず、端末ジョイント部の挿入側前端面を凹部周縁の底壁部内面に当接させて端末ジョイント部を保護キャップ内の所定位置に確実に位置決めすることができる。
前記構成によれば、前記底壁部と抜け止めリブの前記端末ジョイント部と当接する面を周壁部の軸線方向に直交する平坦面としているため、端末ジョイント部を底壁部と抜け止めリブに確実に引っ掛けて、端末ジョイント部の位置ズレおよび抜けを確実に防止することができる。
前記第1、第2の発明において、前記抜け止めリブは前記周壁部の内面全周に突設した円環状とし、該抜け止めリブの前記挿入用開口部側の面は前記底壁部側に向けて縮径する円弧面または傾斜面としていることが好ましい。
前記構成によれば、前記抜け止めリブを前記周壁部の内面全周に周設しているため、前記端末ジョイント部と抜け止めリブとを全周に亙って当接させることができ、もしくは周方向に均等に当接させることができ、端末ジョイント部の抜けをより確実に防止することができる。
また、抜け止めリブの開口部側の側面を底壁部側に向けて縮径する円弧面または傾斜面としているため、端末ジョイント部の挿入位置が保護キャップの中心から位置ズレしていても、端末ジョイント部が抜け止めリブの円弧面または傾斜面により中心側へと位置が矯正されて抜け止めリブに引っ掛かることなく乗り越えることができ、端末ジョイント部を保護キャップ内にスムーズに挿入することができる。
なお、先端位置決めリブと抜け止めリブは周方向の一部に設ける構成としてもよい。
前記電線は、例えば、シールド線の端末から引き出したドレン線と、前記端末ジョイント部と反対側の端末にアース端子が接続されたアース線とからなる。
前記シールド線は、信号線となる絶縁被覆電線からなるコア電線を金属編組あるいは金属箔からなるシールド層と絶縁樹脂材料からなるシースで順次被覆したものであり、前記シールド層をアース接続するために、絶縁被覆していない導体からなるドレン線をシールド層と接触させて前記シースで被覆している。
なお、ドレン線は皮剥ぎされたシールド層の金属編組を撚って形成してもよい。
前述したように、本発明によれば、電線端末の端末ジョイント部の挿入側前端面と後端面が、第1の発明では、保護キャップ内に設けた先端位置決めリブと抜け止めリブに挟持されて位置決めされる構成とし、第2の発明では、保護キャップの底壁部の凹部周縁と抜け止めリブに挟持されて位置決めされる構成としている。よって、端末ジョイント部を保護キャップ内に確実に位置決めすることができ、かつ、抜け止めリブにより端末ジョイント部の保護キャップからの抜けを確実に防止することができる。
また、端末ジョイント部を保護キャップ内の所定位置まで挿入すると、端末ジョイント部が、第1の発明では保護キャップの先端位置決めリブと、第2の発明では底壁部の凹部周縁と干渉して、電線をそれ以上挿入できなくなる。これにより、作業員は端末ジョイント部が所定位置まで挿入されて位置決めされたことを容易に認識することができ、保護キャップの取付作業を効率良く行うことができる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図6に、本発明の第1実施形態を示す。
本発明の端末ジョイント部の保護キャップ10は、複数本の電線の端末を接続した端末ジョイント部に被せて保護するものであり、本実施形態では、自動車に配索されるシールド線20の端末から引き出したドレン線21とアース線50にジョイント端子40を加締めた端子圧着部からなる端末ジョイント部15に保護キャップ10を被せている。
前記保護キャップ10は、絶縁樹脂であるポリ塩化ビニル(PVC)製で可撓性を有し、周壁部10bの軸線方向の一端に底壁部10cを有すると共に他端に前記端末ジョイント部15を挿入するための挿入用開口部10aを有する有底筒形状としている。また、周壁部の内周面には、底壁部10cと隙間をあけて先端位置決めリブ10dを突設すると共に、該先端位置決めリブ10dよりも開口部10a側に抜け止めリブ10eを突設している。
前記電線端末の端末ジョイント部15を保護キャップ10内に挿入すると、図2に示すように、ジョイント端子40が先端位置決めリブ10dと抜け止めリブ10eに挟持されて位置決めされる構成としている。
前記先端位置決めリブ10dは、図1に示すように、底壁部10cと4mmの隙間をあけた位置に設けられ、周壁部10bの内面全周から突出させた円環状としている。このように、先端位置決めリブ10dを全周に亙って設けることにより、先端位置決めリブ10dで囲まれた円形の貫通穴10fを形成している。また、先端位置決めリブ10dの開口部10a側の側面10d−1(即ち、抜け止めリブ10eと対向する面)は、周壁部10bの軸線方向、即ち、前記電線の挿入方向に直交する平坦面としている。
一方、抜け止めリブ10eは、先端位置決めリブ10dよりも開口部10a側の位置に設けられ、周壁部10bの内面全周から突出させた円環状とし、先端位置決めリブ10dと抜け止めリブ10eとの間の空間をジョイント端子40の収容空間としている。このように、抜け止めリブ10eを全周に亙って設けることにより、抜け止めリブ10eで囲まれた円形の貫通穴10gを形成している。また、抜け止めリブ10eの底壁部10c側の側面10e−1(即ち、先端位置決めリブ10dと対向する面)を周壁部10bの軸線方向、即ち、前記電線の挿入方向に直交する平坦面とする一方、開口部10a側の側面10e−2は底壁部10c側に向けて縮径する円弧面としている。
本実施形態では、先端位置決めリブ10dの周壁部10b内面からの突出量H1と抜け止めリブ10eの周壁部10b内面からの突出量H2を同一としている。
前記保護キャップ10に端末ジョイント部15を挿入すると、抜け止めリブ10eの開口部10a側の側面10e−2を底壁部10c側に向けて縮径する円弧面としているため、端末ジョイント部15の挿入位置が保護キャップ10の中心から位置ズレしていても、ジョイント端子40が抜け止めリブ10eの円弧面により中心側へと位置が矯正されて抜け止めリブ10eに引っ掛かることなく乗り越え、端末ジョイント部15が保護キャップ10内にスムーズに挿入される。
前記端末ジョイント部15を保護キャップ10の所定位置まで挿入すると、ジョイント端子40の前端面40cの周縁が先端位置決めリブ10dの開口部側側面10d−1と当接し、それ以上挿入できなくなる。このとき、図2に示すように、先端位置決めリブ10dの開口部側側面10d−1がジョイント端子40の前端面40cに当接すると共に、抜け止めリブ10eの底壁部側側面10e−1がジョイント端子40の後端面40dに当接し、電線端末のジョイント端子40が先端位置決めリブ10dと抜け止めリブ10eに挟持されて位置決めされる。また、ジョイント端子40の先端から突出する芯線群25は、先端位置決めリブ10dで囲まれた貫通穴10fに通して、保護キャップ10の底壁部10cと先端位置決めリブ10dとの間の閉空間Sに収容されるため、ジョイント端子40の先端から突出する芯線群25が、先端位置決めリブ10dによるジョイント端子40の位置決めの邪魔にならず、電線端末のジョイント端子40が保護キャップ10内の所定位置に確実に位置決めされる。
さらに、保護キャップ10の開口部10aの周縁にテープTを巻き付けて、保護キャップ10を電線端末にテープ巻き固定している。
前記保護キャップ10は、図3の概略図に示すように、複数本のシールド線20から引き出したドレン線21とアース線50の端末における端末ジョイント部15に被せるものである。
シールド線20は、自動車のエンジンルームに配索されるものであり、シールド線20の絶縁被覆電線からなるコア電線22の端末には燃料噴射制御装置31に嵌合接続される1つの防水コネクタ30を接続している。
前記シールド線20は、図4に示すように、1本または複数本の信号線となる絶縁被覆電線からなるコア電線22と1本のドレン線21を内包し、このドレン線21とコア電線22を金属箔あるいは金属編組からなるシールド層23および絶縁樹脂材料からなるシース24で順次被覆している。シールド層23が金属箔からなる場合には、ドレン線21Aをシールド層23に接触させて導通している一方、シールド層23が金属編組からなる場合には、金属編組を撚ってドレン線21Bを形成している。
前記シールド線20は、先端から40mm程度のシース24およびシールド層23を切断剥離してドレン線21とコア電線22を引き出している。
前記シールド線20のドレン線21の端末には、車体にボルト締めされるアース端子51が一端に接続されたアース線50の他端をジョイント端子40により圧着接続している。
詳細には、ジョイント端子40は、図5に示すように、導電性金属板からなる基板部40aの両側に一対の圧着バレル40bを設けた断面U形状としており、基板部40aに平行配線したドレン線21の端末とアース線50の露出させた芯線50aの端末を載置し、圧着バレル40bを内方へ加締めてドレン線21とアース線50に基板部40aとバレル40bと密着させて一括して圧着接続している。ジョイント端子40によりドレン線21とアース線50を接続した状態でジョイント端子40の先端よりドレン線21とアース線50の芯線群25を3mm程度突出させている。該ジョイント端子40によるドレン線21とアース線50との端末ジョイント部15に前記のように保護キャップ10を被せている。
また、アース線50とアース端子51との接続部位、シールド線20のコア電線22とコネクタ30との接続部位には止水ゴム栓52を装着して止水部を設けている。止水ゴム栓に替えて、止水箇所にシリコンを滴下して止水部を形成してもよい。
なお、アース線50に接続されたアース端子51には、コネクタ30に接続されたアース線53も接続されており、燃料噴射制御装置31の回路の接地用としている。
前記コネクタ30のコア電線接続側の面には、図6に示すように、コネクタカバー32を装着しており、該コネクタカバー32によりコネクタ30とコア電線22との接続部位を覆っている。
コネクタカバー32は、図6(B)に示すように、コネクタ装着側の一端から他端にかけて縮径しており、大径端の両側縁部より係止用の鍔部32aを側方へ突出させて設け、該鍔部32aをコネクタ30に設けた凹部30aに係止させて、コネクタカバー32をコネクタ30に装着している。コネクタカバー32の縮径端は開口部32bとし、該開口部32bより外部へ真っ直ぐに引き出したコア電線22を開口部32bの縁部にテープ(T)巻き固定している。このとき、シールド線20のドレン線21とアース線50との端末ジョイント部に被せた保護キャップ10はコネクタカバー32内に収容している。また、コネクタカバー32には、前記一端から他端にかけてスリット32cを設けている。
前記シールド線20の他端側でもシース24とシールド層23を切断剥離して、コア電線22を引き出し、各シールド線20の引き出したコア電線22の端末に防水コネクタ(図示せず)を接続している。該防水コネクタは、その防水ゴム栓によりコア電線22との間で防水機能を有する。これら防水コネクタはそれぞれ各種センサに接続される。
前記構成によれば、ドレン線21とアース線50の端末の芯線群を圧着接続するジョイント端子40の挿入側前端面と後端面が、保護キャップ10内に設けた先端位置決めリブ10dと抜け止めリブ10eに挟持されて位置決めされるため、端末ジョイント部15を保護キャップ10内に容易に位置決めすることができ、かつ、抜け止めリブ10eにより端末ジョイント部15の抜けを確実に防止することができる。
また、端末ジョイント部15を保護キャップ10内の所定位置まで挿入すると、電線端末のジョイント端子40が保護キャップ10の先端位置決めリブ10dと干渉して、電線をそれ以上挿入できなくなる。これにより、作業員は電線が所定位置まで挿入されて位置決めされたことを容易に認識することができ、保護キャップ10の取付作業を効率良く行うことができる。
さらに、シールド線20のドレン線21とアース線50とをジョイント端子40を用いて圧着接続しているため、ドレン線21とアース線50との端末ジョイント部15を溶接した場合と比較してドレン線21の引き出し長さを最短で40mmと短くでき、その分、シールド線20の皮剥長さを短くでき、シールド線20のシールド性能を高めることができる。
なお、ドレン線21とアース線50の端末ジョイント部15に止水構造を設ける必要がある場合には、電線端末を挿入した保護キャップ10に止水剤を充填してもよい。
また、端末ジョイント部15が保護キャップ10に挿入される電線は、ドレン線とアース線に限らず、他の電線であってもよい。
さらに、ドレン線とアース線との端末ジョイント部15は、ジョイント端子40による接続に限らず、後述する実施形態のように溶接により接続した溶接部からなる端末ジョイント部であってもよい。
図7に、第1実施形態の第1変形例を示す。
本変形例の保護キャップ10では、抜け止めリブ10eの開口部10a側の側面10e−2を底壁部10c側に向けて縮径する傾斜面としている。
前記構成によっても、抜け止めリブ10eの傾斜面により、挿入される端末ジョイント部の位置が中心側へと矯正されるため、端末ジョイント部を保護キャップ10にスムーズに挿入することができる。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
図8に、第1実施形態の第2変形例を示す。
本変形例では、先端位置決めリブ10dの周壁部10b内面からの突出量H1を抜け止めリブ10eの周壁部10b内面からの突出量H2よりも大としている。
前記構成によれば、突出量H1を大とした先端位置決めリブ10dにより、ジョイント端子40の前端面を確実に位置決めすることができる。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
図9に、本発明の第2実施形態を示す。
本実施形態の保護キャップ10では、先端位置決めリブを設けず、底壁部10cを厚肉として、該底壁部10cの内面中央に円形の凹部10hを設けている。該凹部10hの径は抜け止めリブ10eで囲まれた貫通穴10gの径と同一としている。また、凹部10h周縁である底壁部10cの内面10c−1(即ち、抜け止めリブ10eと対向する面)は、周壁部10bの軸線方向、即ち、電線の挿入方向に直交する平坦面としている。
また、ドレン線21とアース線50の端末を溶接した溶接部26からなる端末ジョイント部15’でジョイント接続しており、溶接部26を集束したドレン線21とアース線50の外周面より部分的に側方へ突出させている。
前記構成によれば、前記端末ジョイント部15’を保護キャップ10の所定位置まで挿入すると、溶接部26の前端面26aの周縁が凹部10hの周縁の底壁部内面10c−1と当接し、それ以上挿入できなくなる。このとき、図9(B)に示すように、凹部10hの周縁の底壁部内面10c−1が溶接部26の前端面26aに当接すると共に、抜け止めリブ10eの底壁部側側面10e−1が溶接部の後端面26bに当接し、電線端末の溶接部26が底壁部10cと抜け止めリブ10eに挟持されて位置決めされる。また、溶接部26の先端から突出する芯線群25は、底壁部10cの凹部10hに収容されるため、芯線群25が底壁部10cによる溶接部26の位置決めの邪魔にならず、電線端末の溶接部26が保護キャップ10内の所定位置に確実に位置決めされる。
このように、本実施形態の保護キャップ10によれば、電線端末の溶接部26からなる端末ジョイント部15’を保護キャップ10内に容易に挿入して位置決めできると共に、抜け止めリブ10eにより端末ジョイント部15’の抜けを確実に防止することができる。
なお、本実施形態の保護キャップ10を、第1実施形態のジョイント端子により端末接続した端末ジョイント部に被せてもよい。
また、第1実施形態の第1変形例のように、抜け止めリブ10eの開口部10a側の側面10e−2を底壁部10c側に向けて縮径する傾斜面としてもよいし、凹部10hの径を貫通穴10gの径よりも小さくしてもよい。
他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の第1実施形態の保護キャップを示し、(A)は斜視図、(B)は軸線方向の断面図である。 端末ジョイント部に保護キャップを被せた状態を示す断面図である。 端末に保護キャップが被せられる電線の概略図である。 シールド線の斜視図である。 (A)はジョイント端子を示す斜視図、(B)(C)はドレン線とアース線の圧着接続方法を示す図面である。 シールド線のコア電線の端末にコネクタを接続した状態を示し、(A)は斜視図、(B)はA−A線断面図である。 第1実施形態の第1変形例を示す図面である。 第1実施形態の第2変形例を示す図面である。 本発明の第2実施形態を示し、(A)は保護キャップの断面図、(B)は端末ジョイント部に保護キャップを被せた状態の断面図である。 従来例を示す図面である。
符号の説明
10 端末ジョイント部の保護キャップ
10a 挿入用開口部
10b 周壁部
10c 底壁部
10d 先端位置決めリブ
10e 抜け止めリブ
10f、10g 貫通穴
10h 凹部
15 端末ジョイント部
20 シールド線
21 ドレン線
26 溶接部
40 ジョイント端子

Claims (5)

  1. 複数本の電線端末の芯線にジョイント端子を加締めた端子圧着部からなる端末ジョイント部に被せる絶縁樹脂製の可撓性を有する保護キャップであって、
    周壁部の軸線方向の一端に底壁部を有すると共に他端に前記端末ジョイント部の挿入用開口部を有する有底筒形状であり、
    前記周壁部の内周から、前記底壁部と隙間をあけて先端位置決めリブと、該先端位置決めリブよりも前記挿入用開口部側の位置に抜け止めリブとを突設しており、
    前記先端位置決めリブを前記端末ジョイント部の挿入側前端面の周縁に当接させると共に、前記抜け止めリブを前記端末ジョイント部の後端面の周縁に当接させて、該先端位置決めリブと抜け止めリブの間に前記端末ジョイント部を挟持する構成とし
    前記ジョイント端子の前端面と後端面にそれぞれ当接させる前記先端位置めリブと抜け止めリブの対向面は、いずれも前記周壁部の軸線方向に対して直交方向に突出する平坦面としていることを特徴とする端末ジョイント部の保護キャップ。
  2. 前記先端位置決めリブは前記周壁部の内面全周に突設した円環状とし、該先端位置決めリブと前記底壁部との間の閉空間に、前記端末ジョイント部から突出する芯線群を収容する構成とし、前記先端位置決めリブの周壁部内面からの突出量H1を前記抜け止めリブの前記周壁部内面からの突出量H2よりも大としている請求項1に記載の端末ジョイント部の保護キャップ。
  3. 複数本の電線端末の芯線にジョイント端子を加締めた端子圧着部または前記芯線を溶接した溶接部からなる端末ジョイント部に被せる絶縁樹脂製の可撓性を有する保護キャップであって、
    周壁部の軸線方向の一端に底壁部を有すると共に他端に前記端末ジョイント部の挿入用開口部を有する有底筒形状であり、
    前記底壁部の内面に凹部を設けていると共に、前記周壁部の内面に前記底壁部から間隔をあけて抜け止めリブを突設しており、
    前記底壁部の凹部に前記端末ジョイント部より突出する芯線群を収容し、該端末ジョイント部の挿入側前端面に前記凹部の周縁を当接させると共に、前記抜け止めリブを前記端末ジョイント部の後端面の周縁に当接させ、前記凹部周縁と抜け止めリブの間に前記端末ジョイント部を挟持し、
    前記端末ジョイント部の挿入側前端面と後端面にそれぞれ当接させる前記凹部の周縁と抜け止めリブの対向面は、いずれも前記周壁部の軸線方向に対して直交方向に突出する平坦面としている端末ジョイント部の保護キャップ。
  4. 前記抜け止めリブは前記周壁部の内面全周に突設した円環状とし、該抜け止めリブの前記挿入用開口部側の面は前記底壁部側に向けて縮径する円弧面または傾斜面としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の端末ジョイント部の保護キャップ。
  5. 前記電線は、シールド線の端末から引き出したドレン線と、前記端末ジョイント部と反対側の端末にアース端子が接続されたアース線とからなる請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の端末ジョイント部の保護キャップ。
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