JP2018173498A - 露光装置、露光方法、半導体モジュールの製造方法、パターン形成装置、及びパターン形成方法 - Google Patents

露光装置、露光方法、半導体モジュールの製造方法、パターン形成装置、及びパターン形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストで短時間露光が可能で、各電極を電極間導線に確実に接続し、高い製品品質等が得られる、露光装置、露光方法、半導体モジュールの製造方法等を提供する。【解決手段】本発明の露光装置1は、疑似ウェハ6Aで半導体チップ10の位置決め用基準マークを撮影する撮影部2と、チップ内組込済のチップ電極14、その上の内部電極21、チップ外側の外部電極23、電極21、23間の第1電極間導線22、内部電極21間の第2電極間導線42の設計上回路パターンを含む基本設計データ用の主記憶部3と、基準マークの設計データと実測データとの差から特定した位置ずれ量より、基本設計データ中の回路パターンを外部電極位置が補正前後で不変、かつ電極14、23間等の導線22、42を配線可能に補正した回路パターンを新たに生成する補正処理部4Aと、疑似ウェハ6Aに光を照射して、この回路パターンを転写する光照射部2とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、露光装置、露光方法、半導体モジュールの製造方法、パターン形成装置、及びパターン形成方法に関する。詳しくは、低コストで短時間の露光処理が可能でありながら、チップ電極、外部電極などの電極を電極間導線に確実に接続し、高い製品品質、製造良品率、及び製品の信頼性品質が得られ、更には、従来の半導体製造ファブのみならず、ミニマルファブシステム等新しいファブシステムにも提供可能な、露光装置、露光方法、半導体モジュールの製造方法、パターン形成装置、及びパターン形成方法に係るものである。
従来、単一のモジュールに複数の半導体チップを設けることで、システムの小型化、高機能化、標準化を図ったマルチチップモジュール(MCM)が知られている。
一方、近年、半導体チップのパッケージ技術としては、チップサイズと配線領域が略同一のファンイン型のウェハレベルパッケージ(WLP)に対し、チップサイズよりも配線領域の方が大きく、それまで適用が難しかった多ピンパッケージにも対応可能なファンアウト型のウェハレベルパッケージ(FO−WLP)が注目されている。
現在、このFO−WLPの技術を使ったMCM(以下、「FO−WLPタイプMCM」とする)の製造技術が種々提案されているが、FO−WLPでは、基板上に複数の半導体チップを近接配置し、それらの半導体チップを樹脂等の絶縁膜で被覆してウェハ(以下、「疑似ウェハ」とする)を作製し、その後、この疑似ウェハ上に、通常の半導体デバイス製造プロセスを利用して導線が形成される。
他方、近年、半導体製造のファブとして、各製造プロセスの処理装置において可能な部分を標準化し、小口径化したウェハを1枚収納した密閉搬送容器で搬送し、その処理装置のプロセス処理部と密閉容器をクリーンな雰囲気にすることにより、ファブ建設コスト、デバイス製造コスト、製造工期を最小化するミニマルファブシステムも提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
そして、このミニマルファブシステムは半導体に限らずマイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)等多方面の活用が検討されており、前述のMCM、FO−WLP等への展開も期待される。
この際、疑似ウェハ上の半導体チップの位置が、基板上配置時の低い位置決め精度や、樹脂硬化時の不均一収縮などの原因で、設計上の位置から大きく外れる場合があり、この位置ずれを考慮せずに配線すると、半導体チップに予め組み込まれているチップ電極と、疑似ウェハ上で半導体チップの外側領域にある絶縁膜上に形成される外部電極とが、設計上の回路パターン内の電極間導線と接触できずに断線したり、回路内が部分的に短絡したりする恐れがあった。
これに対し、半導体チップの位置ずれ量を特定する技術が公知となっている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。これら技術によると、マトリックス状に配置された半導体チップの位置ずれを、半導体チップの全数を実際に計測することなく把握することができる。
特許第5361002号公報 特開2005−164522号公報 特開2013−058520号公報
しかしながら、前述の位置ずれ量を特定する技術については、代表となる少数の半導体チップの位置ずれ量を計測し、得られた計測値から他の半導体チップの位置ずれ量を特定するものであるため、FO−WLPタイプMCMのように個々の半導体チップが独立して自在に変位する場合には適用が難しく、たとえ適用するにしても、測定領域の再分割などの処理が新たに必要となって処理時間が非常に長くなる。
更に、例えば、疑似ウェハ上面を撮影して画像データを記憶した後、この疑似ウェハの画像データから抽出した半導体チップの画像データを、設計上の半導体チップの画像データと比較して画像解析し、半導体チップの位置ずれ量を特定する対応も考えられるが、半導体チップの画像データのデータ量は非常に大きいため、大容量の記憶装置が必要となって、部品コストが増加すると共に、画像解析に時間がかかり過ぎ、位置ずれ量を補正しながらの露光処理が実用上困難となる。
特に、特許文献3に開示の技術については、図8に示すように、疑似ウェハ82に乗せられる半導体チップ86一つのずれに対する補正しか考慮されていないため、複数の種類の半導体チップを載せなければならないMCMに対しては適用できない。詳しくは、複数の半導体チップの位置のずれ方が半導体チップ毎に異なるため、この技術を、単純に、複数種類の半導体チップを疑似ウェハに乗せるMCMに対して適用すると、チップ電極85と外部電極83との間の補正された配線84同士が近すぎて短絡する短絡不良や、配線84が細くなりすぎて充分な通電断面積が確保できずに安定した導通が取れない導通不良が発生する。
このような短絡不良や導通不良は、MCM全体の製品品質を低下させ、その製造良品率の不良を招き、製造コストを増大させると共に、製品の信頼性品質を低下させるという大きな問題が生じる。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、低コストで短時間の露光処理が可能でありながら、チップ電極、外部電極などの電極を電極間導線に確実に接続し、高い製品品質、製造良品率、及び製品の信頼性品質が得られ、更には、従来の半導体製造ファブのみならず、ミニマルファブシステム等新しいファブシステムにも提供可能な、露光装置、露光方法、半導体モジュールの製造方法、パターン形成装置、及びパターン形成方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の露光装置は、ウェハの基板上に配置された複数の半導体チップの位置を決定する基準となる基準マークを撮影する撮影部と、半導体チップに予め組み込まれたチップ電極、チップ電極上に形成される内部電極、ウェハ上で半導体チップの外側領域に形成されると共に外部導線に接続可能な外部電極、内部電極と外部電極とを結ぶ第1電極間導線、及び内部電極間を結ぶ第2電極間導線に関する設計上の回路パターンを含む基本設計データを記憶する記憶部と、基準マークの設計上の位置座標を示すマーク設計データと、撮影部によって撮影した基準マークの位置座標を示すマーク実測データとの差により、半導体チップの位置ずれ量を特定し、位置ずれ量に基づいて、基本設計データに含まれる回路パターンを、外部電極の位置が補正前後で不変であり、かつ内部電極を介したチップ電極と外部電極間の第1電極間導線、及び内部電極を介したチップ電極間の第2電極間導線の配線が可能となるように補正することにより、補正済み回路パターンを新たに生成する補正処理部と、感光性レジストを塗布したウェハに対して光を照射し、補正済み回路パターンをウェハ上に転写する光照射部とを備えている。
そして、ウェハの基板上に配置された複数の半導体チップの位置を決定する基準となる基準マークを撮影する撮影部と、半導体チップに予め組み込まれたチップ電極、チップ電極上に形成される内部電極、ウェハ上で半導体チップの外側領域に形成されると共に外部導線に接続可能な外部電極、内部電極と外部電極とを結ぶ第1電極間導線、及び内部電極間を結ぶ第2電極間導線に関する設計上の回路パターンを含む基本設計データを記憶する記憶部とを備えることによって、回路パターンの補正で取り扱うデータ量を削減できる。すなわち、半導体チップの位置ずれ量を特定するために、記憶部の基本設計データに含ませる補正用データや、撮影部によるウェハ撮影時に取得する撮影データを、適切なものに設定するだけで、撮影データを画像解析したり、解析したデータを補正用データと比較したりする際に取り扱うデータ量を調整することができる。
更に、基準マークの設計上の位置座標を示すマーク設計データと、撮影部によって撮影した基準マークの位置座標を示すマーク実測データとの差により、半導体チップの位置ずれ量を特定し、位置ずれ量に基づいて、基本設計データに含まれる回路パターンを、外部電極の位置が補正前後で不変であり、かつ内部電極を介したチップ電極と外部電極間の第1電極間導線、及び内部電極を介したチップ電極間の第2電極間導線の配線が可能となるように補正することにより、補正済み回路パターンを新たに生成する補正処理部を備えることによって、低コストで短時間の露光処理が可能となる。すなわち、記憶部の基本設計データに含ませる補正用データをマーク設計データのみに限定し、撮影部によるウェハ撮影時に取得する撮影データをマーク実測データのみに限定するようにして、撮影データの画像解析や、解析したデータを補正用データと比較する際に取り扱うデータ量を大きく削減できる。このため、基本設計データの記憶部はもとより、撮影データを記憶するための記憶部の記憶容量も小さくて済み、部品コストが減少すると共に、両データを比較して位置ずれ量を補正するのにかかる時間が短くて済み、回路パターンを補正しながらの露光処理を実用上も行うことができる。
外部電極の位置が補正前後で不変とするので、半導体モジュールの外部デバイスとの接続性を向上させることができる。すなわち、露光装置によって作製した半導体モジュールで外部電極上を覆う絶縁体には、この外部電極まで届く貫通孔(以下、「コンタクトホール」とする)を開口し、このコンタクトホールを介して、外部電極に外部デバイスからの外部導線が接続される。従って、外部電極の位置が補正前後で変わらないようにすることで、コンタクトホールの開口位置を変更する必要がなくなり、コンタクトホールの開口が簡単になって外部デバイスへの接続が容易となる。
内部電極を介したチップ電極と外部電極間の第1電極間導線、及び内部電極を介したチップ電極間の第2電極間導線の配線が可能となるので、電極間を流れる電気信号の伝送の安定化を図ることができる。すなわち、例えば、電極間導線と内部電極との接続幅を、通電を阻害しない所定の下限幅以上に設定し、充分な通電断面積を確保するなどして、電気抵抗が大きくなったり電気信号の伝送速度が低下したりするのを確実に防止することができる。
加えて、感光性レジストを塗布したウェハに対して光を照射し、補正済み回路パターンをウェハ上に転写する光照射部を備えることによって、半導体モジュールの製品品質、製造良品率、及び製品の信頼性品質を著しく向上させることができる。すなわち、FO−WLPタイプMCMのように個々の半導体チップが独立して自在に変位する場合であっても、各半導体チップの位置ずれ量を考慮して補正した補正済み回路パターンを使って電極間導線を形成し、電極間を確実に接続することができ、導線がずれて導通不良になったり回路が短絡して短絡不良となったりすることがない。
また、基準マークをチップ電極に設定する場合は、チップ電極を基準マークに兼用させることができ、基準マークを別途に設ける必要がない。これにより、準備する半導体チップやウェハの構造が簡単となって製造コストを削減できると共に、チップ電極の位置を決定するための第1目合わせマークを備えないウェハに対しても本発明の露光装置を適用することができ、汎用性を著しく向上できる。
また、基準マークを、半導体チップにチップ電極を組み込む際にチップ電極の位置を決定する基準とした第1目合わせマークに設定する場合は、通常、チップ電極組み込みために必要な第1目合わせマークを基準マークに兼用させることができ、基準マークを別途に設ける必要がない。これにより、準備する半導体チップやウェハの構造が簡単となって部品コストを削減できると共に、高い位置精度を有する第1目合わせマークを基準にできるため、回路パターンの補正精度の向上を図ることができる。
また、基本設計データに、ウェハ上で半導体チップの外側領域にあって別のデバイスを組み合わせる基準となる第2目合わせマークを含む場合は、ウェハ上に、回路パターンと同時に第2目合わせマークを形成することができ、第2目合わせマークを別工程で形成する必要がない。これにより、半導体モジュールの製造が簡単となって製造コストを削減できると共に、第2目合わせマークを目印にして別のデバイスを容易に組み合わせることができ、高い組み込み精度が要求される3次元タイプの半導体デバイスへの適用も可能となる。
また、補正処理部で、内部電極の位置を、撮影部によって撮影したチップ電極の位置座標に変更する座標変更処理と、座標変更された内部電極と外部電極間、及び内部電極間を配線可能に、第1電極間導線、第2電極間導線を変形する導線変形処理とを行う場合は、位置座標の変更と電極間導線の変形という簡単な処理で補正を行うことができ、複雑な補正計算を必要に応じて省くことができる。例えば、導線変形処理において、電極間導線全長を変形して電極間を接続するのではなく、電極間導線と電極との接続幅を充分に確保可能であれば、電極間導線の途中部から電極までのみを変形して接続することで、電極間導線の変形を最小限に抑えて補正計算を単純化することができる。これにより、位置ずれ量を補正するのにかかる時間を更に短縮することができ、回路パターンを補正しながらの露光処理を一層確実に行うことが可能となる。
また、導線変形処理で、両電極間導線の端部と内部電極との接続部、及び両電極間導線の端部と外部電極との接続部における各電極と導線間の線幅方向の接続幅を、通電を阻害しない所定の下限幅以上に設定する場合は、通電断面積が小さくて電気抵抗が大きくなったり電気信号の伝送速度が低下したりするのを防止することができる。これにより、導線部分の発熱を抑制すると共に、電気信号の高速伝送を可能とし、半導体モジュールの製品品質、製造良品率を更に向上させることができる。
上記の目的を達成するために、本発明の露光方法は、基板上に複数の半導体チップを配置したウェハにおいて半導体チップに予め組み込まれたチップ電極、チップ電極上に形成される内部電極、ウェハ上で半導体チップの外側領域に形成されると共に外部導線に接続可能な外部電極、内部電極と外部電極とを結ぶ第1電極間導線、及び内部電極間を結ぶ第2電極間導線に関する設計上の回路パターンを含む基本設計データを記憶部に記憶する第1ステップと、基本設計データから、ウェハ上の半導体チップの位置を決定する基準となる基準マークの設計上の位置座標を示すマーク設計データを抽出すると共に、基準マークを撮影部で撮影して基準マークの位置座標を示すマーク実測データを取得する第2ステップと、マーク設計データとマーク実測データとの差により、半導体チップの位置ずれ量を特定し、位置ずれ量に基づいて、基本設計データに含まれる回路パターンを、外部電極の位置が補正前後で不変であり、かつ内部電極を介したチップ電極と外部電極間の第1電極間導線、及び内部電極を介したチップ電極間の第2電極間導線の配線が可能となるように補正することにより、補正済み回路パターンを新たに生成する第3ステップと、感光性レジストを塗布したウェハに対して光を照射し、補正済み回路パターンをウェハ上に転写する第4ステップとを備えている。
そして、基板上に複数の半導体チップを配置したウェハにおいて半導体チップに予め組み込まれたチップ電極、チップ電極上に形成される内部電極、ウェハ上で半導体チップの外側領域に形成されると共に外部導線に接続可能な外部電極、内部電極と外部電極とを結ぶ第1電極間導線、及び内部電極間を結ぶ第2電極間導線に関する設計上の回路パターンを含む基本設計データを記憶部に記憶する第1ステップと、基本設計データから、ウェハ上の半導体チップの位置を決定する基準となる基準マークの設計上の位置座標を示すマーク設計データを抽出すると共に、基準マークを撮影部で撮影して基準マークの位置座標を示すマーク実測データを取得する第2ステップとを備えることによって、回路パターンの補正で取り扱うデータ量を削減できる。すなわち、半導体チップの位置ずれ量を特定するために、記憶部の基本設計データに含ませる補正用データや、撮影部によるウェハ撮影時に取得する撮影データを適切なものに、撮影データの場合は基準マークの位置座標を示すマーク実測データに設定するだけで、撮影データを画像解析したり、解析したデータを補正用データと比較したりする際に取り扱うデータ量を調整することができる。
更に、基本設計データから、ウェハ上の半導体チップの位置を決定する基準となる基準マークの設計上の位置座標を示すマーク設計データを抽出すると共に、基準マークを撮影部で撮影して基準マークの位置座標を示すマーク実測データを取得する第2ステップと、マーク設計データとマーク実測データとの差により、半導体チップの位置ずれ量を特定し、位置ずれ量に基づいて、基本設計データに含まれる回路パターンを、外部電極の位置が補正前後で不変であり、かつ内部電極を介したチップ電極と外部電極間の第1電極間導線、及び内部電極を介したチップ電極間の第2電極間導線の配線が可能となるように補正することにより、補正済み回路パターンを新たに生成する第3ステップとを備えることによって、低コストで短時間の露光処理が可能となる。すなわち、記憶部の基本設計データに含ませる補正用データをマーク設計データのみに限定し、撮影部によるウェハ撮影時に取得する撮影データをマーク実測データのみに限定するようにして、撮影データの画像解析や、解析したデータを補正用データと比較する際に取り扱うデータ量を大きく削減できる。このため、基本設計データの記憶部はもとより、撮影データを記憶するための記憶部の記憶容量も小さくて済み、部品コストが減少すると共に、両データを比較して位置ずれ量を補正するのにかかる時間が短くて済み、回路パターンを補正しながらの露光処理を実用上も行うことができる。
外部電極の位置が補正前後で不変とするので、半導体モジュールの外部デバイスとの接続性を向上させることができる。すなわち、露光装置によって作製した半導体モジュールで外部電極上を覆う絶縁体には、この外部電極まで届くコンタクトホールを開口し、このコンタクトホールを介して、外部電極に外部デバイスからの外部導線が接続される。従って、外部電極の位置が補正前後で変わらないようにすることで、コンタクトホールの開口位置を変更する必要がなくなり、コンタクトホールの開口が簡単になって外部デバイスへの接続が容易となる。
内部電極を介したチップ電極と外部電極間の第1電極間導線、及び内部電極を介したチップ電極間の第2電極間導線の配線が可能となるので、電極間を流れる電気信号の伝送の安定化を図ることができる。すなわち、例えば、電極間導線と内部電極との接続幅を、通電を阻害しない所定の下限幅以上に設定し、充分な通電断面積を確保するなどして、電気抵抗が大きくなったり電気信号の伝送速度が低下したりするのを確実に防止することができる。
加えて、感光性レジストを塗布したウェハに対して光を照射し、補正済み回路パターンをウェハ上に転写する第4ステップを備えることによって、半導体モジュールの製品品質、製造良品率、及び製品の信頼性品質を著しく向上させることができる。すなわち、FO−WLPタイプMCMのように個々の半導体チップが独立して自在に変位する場合であっても、各半導体チップの位置ずれ量を考慮して補正した補正済み回路パターンを使って電極間導線を形成し、電極間を確実に接続することができ、導線がずれて導通不良になったり回路が短絡して短絡不良となったりすることがない。
また、第2ステップの基準マークをチップ電極に設定する場合は、チップ電極を基準マークに兼用させることができ、基準マークを別途に設ける必要がない。これにより、準備する半導体チップやウェハの構造が簡単となって製造コストを削減できると共に、チップ電極の位置を決定するための第1目合わせマークを備えない半導体チップやウェハに対しても本発明の露光装置を適用することができ、汎用性を著しく向上させることができる。
また、第2ステップの基準マークを、半導体チップにチップ電極を組み込む際にチップ電極の位置を決定する基準とした第1目合わせマークに設定する場合は、通常、チップ電極組み込みために必要な第1目合わせマークを基準マークに兼用させることができ、基準マークを別途に設ける必要がない。これにより、準備する半導体チップやウェハの構造が簡単となって部品コストを削減できると共に、高い位置精度を有する第1目合わせマークを基準にできるため、回路パターンの補正精度の向上を図ることができる。
また、第1ステップの基本設計データに、ウェハ上で半導体チップの外側領域にあって別のデバイスを組み合わせる基準となる第2目合わせマークを含む場合は、ウェハ上に、回路パターンと同時に第2目合わせマークを形成することができ、第2目合わせマークを別ステップで形成する必要がない。これにより、半導体モジュールの製造が簡単となって製造コストを削減できると共に、第2目合わせマークを目印にして別のデバイスを容易に組み合わせることができ、高い組み込み精度が要求される3次元タイプの半導体デバイスへの適用も可能となる。
また、第3ステップで、内部電極の位置を、第2ステップで撮影したチップ電極の位置座標に変更する座標変更処理と、座標変更された内部電極と外部電極間、及び内部電極間を配線可能に、第1電極間導線、第2電極間導線を変形する導線変形処理とを行う場合は、位置座標の変更と電極間導線の変形という簡単な処理で補正を行うことができ、複雑な補正計算を必要に応じて省くことができる。例えば、導線変形処理において、電極間導線全長を変形して電極間を接続するのではなく、電極間導線と電極との接続幅を充分に確保可能であれば、電極間導線の途中部から電極までのみを変形して接続することで、電極間導線の変形を最小限に抑えて補正計算を単純化することができる。これにより、位置ずれ量を補正するのにかかる時間を更に短縮することができ、回路パターンを補正しながらの露光処理を一層確実に行うことが可能となる。
また、第3ステップの導線変形処理で、両電極間導線の端部と内部電極との接続部、及び両電極間導線の端部と外部電極との接続部における各電極と導線間の線幅方向の接続幅を、通電を阻害しない所定の下限幅以上に設定する場合は、通電断面積が小さくて電気抵抗が大きくなったり電気信号の伝送速度が低下したりするのを防止することができる。これにより、導線部分の発熱を抑制すると共に、電気信号の高速伝送を可能とし、半導体モジュールの製品品質、製造良品率を更に向上させることができる。
上記の目的を達成するために、本発明の半導体モジュールの製造方法は、チップ電極が予め組み込まれた複数の半導体チップを基板上に配置することによりウェハを作製するウェハ作製工程と、ウェハのチップ電極側表面に感光性レジストを塗布する塗布工程と、チップ電極、チップ電極上に形成される内部電極、ウェハ上で半導体チップの外側領域に形成されると共に外部導線に接続可能な外部電極、内部電極と外部電極とを結ぶ第1電極間導線、及び内部電極間を結ぶ第2電極間導線に関する設計上の回路パターンを含む基本設計データを記憶部に記憶し、基本設計データから、ウェハ上の半導体チップの位置を決定する基準となる基準マークの設計上の位置座標を示すマーク設計データを抽出して記憶し、その後、基準マークを撮影部で撮影して該基準マークの位置座標を示すマーク実測データを取得し、マーク設計データとマーク実測データとの差により、半導体チップの位置ずれ量を特定し、位置ずれ量に基づいて、基本設計データに含まれる回路パターンを、外部電極の位置が補正前後で不変であり、かつ内部電極を介したチップ電極と外部電極間の第1電極間導線、及び内部電極を介したチップ電極間の第2電極間導線の配線が可能となるように補正することにより、補正済み回路パターンを新たに生成し、続いて、ウェハに対して光を照射し、補正済み回路パターンをウェハ上に転写する露光工程と、補正済み回路パターンを転写したウェハ上に絶縁膜を被覆した後、外部電極を覆う絶縁膜に、外部電極を外部導線に接続するためのコンタクトホールを形成する開口工程とを備えている。
そして、チップ電極が予め組み込まれた複数の半導体チップを基板上に配置することによりウェハを作製するウェハ作製工程を備えることによって、多ピンパッケージへの対応が可能な半導体モジュールの製造が可能となる。すなわち、半導体チップのサイズよりも大きな配線領域を確保することができ、この配線領域を利用して電極間導線を配置することができる。
更に、ウェハのチップ電極側表面に感光性レジストを塗布する塗布工程を備えることによって、次の露光工程で回路パターンをウェハ上に転写することができる。すなわち、感光性レジストの層に、回路パターンに従って光を照射することにより、所定位置の感光性レジストを感光させることができる。
加えて、露光工程において、チップ電極、チップ電極上に形成される内部電極、ウェハ上で半導体チップの外側領域に形成されると共に外部導線に接続可能な外部電極、内部電極と外部電極とを結ぶ第1電極間導線、及び内部電極間を結ぶ第2電極間導線に関する設計上の回路パターンを含む基本設計データを記憶部に記憶し、基本設計データから、ウェハ上の半導体チップの位置を決定する基準となる基準マークの設計上の位置座標を示すマーク設計データを抽出して記憶し、その後、基準マークを撮影部で撮影して該基準マークの位置座標を示すマーク実測データを取得し、マーク設計データとマーク実測データとの差により、半導体チップの位置ずれ量を特定し、位置ずれ量に基づいて、基本設計データに含まれる回路パターンを、外部電極の位置が補正前後で不変であり、かつ内部電極を介したチップ電極と外部電極間の第1電極間導線、及び内部電極を介したチップ電極間の第2電極間導線の配線が可能となるように補正することにより、補正済み回路パターンを新たに生成し、続いて、ウェハに対して光を照射し、補正済み回路パターンをウェハ上に転写することによって、低コストで短時間の露光処理が可能となる。すなわち、記憶部の基本設計データに含ませる補正用データをマーク設計データのみに限定し、撮影部によるウェハ撮影時に取得する撮影データをマーク実測データのみに限定するようにして、撮影データの画像解析や、解析したデータを補正用データと比較する際に取り扱うデータ量を大きく削減できる。このため、基本設計データの記憶部はもとより、撮影データを記憶するための記憶部の記憶容量も小さくて済み、部品コストが減少すると共に、両データを比較して位置ずれ量を補正するのにかかる時間が短くて済み、回路パターンを補正しながらの露光処理を実用上も行うことができる。
露光工程で、外部電極の位置が補正前後で不変とするので、半導体モジュールの外部デバイスとの接続性を向上させることができる。すなわち、露光装置によって作製した半導体モジュールで外部電極上を覆う絶縁体には、この外部電極まで届くコンタクトホールを開口し、このコンタクトホールを介して、外部電極に外部デバイスからの外部導線が接続される。従って、外部電極の位置が補正前後で変わらないようにすることで、コンタクトホールの開口位置を補正する必要がなくなり、コンタクトホールの開口が簡単になって外部デバイスへの接続が容易となる。
露光工程で、内部電極を介したチップ電極と外部電極間の第1電極間導線、及び内部電極を介したチップ電極間の第2電極間導線の配線が可能となるので、電極間を流れる電気信号の伝送の安定化を図ることができる。すなわち、例えば、電極間導線と内部電極との接続幅を、通電を阻害しない所定の下限幅以上に設定し、充分な通電断面積を確保するなどして、電気抵抗が大きくなったり電気信号の伝送速度が低下したりするのを確実に防止することができる。
更に、露光工程で、ウェハに対して光を照射し、補正済み回路パターンをウェハ上に転写することによって、半導体モジュールの製品品質、製造良品率、及び製品の信頼性品質を著しく向上させることができる。すなわち、FO−WLPタイプMCMのように個々の半導体チップが独立して自在に変位する場合であっても、各半導体チップの位置ずれ量を考慮して補正した補正済み回路パターンを使って電極間導線を形成し、電極間を確実に接続することができ、導線がずれて導通不良になったり回路が短絡して短絡不良となったりすることがない。
加えて、補正済み回路パターンを転写したウェハ上に絶縁膜を被覆した後、外部電極を覆う絶縁膜に、外部電極を外部導線に接続するためのコンタクトホールを形成する開口工程を備えることによって、半導体モジュールの外部デバイスとの接続が可能となる。すなわち、形成したコンタクトホールを通って、外部デバイスからの外部導線を外部電極まで導くようにすることができる。
上記の目的を達成するために、本発明のパターン形成装置は、ウェハの基板上に配置された複数の半導体チップの位置を決定する基準となる基準マークを撮影する撮影部と、半導体チップに予め組み込まれたチップ電極、チップ電極上に形成される内部電極、ウェハ上で半導体チップの外側領域に形成されると共に外部導線に接続可能な外部電極、内部電極と外部電極とを結ぶ第1電極間導線、及び内部電極間を結ぶ第2電極間導線に関する設計上の回路パターンを含む基本設計データを記憶する記憶部と、基準マークの設計上の位置座標を示すマーク設計データと、撮影部によって撮影した基準マークの位置座標を示すマーク実測データとの差により、半導体チップの位置ずれ量を特定し、位置ずれ量に基づいて、基本設計データに含まれる回路パターンを、外部電極の位置が補正前後で不変であり、かつ内部電極を介したチップ電極と外部電極間の第1電極間導線、及び内部電極を介したチップ電極間の第2電極間導線の配線が可能となるように補正することにより、補正済み回路パターンを新たに生成する補正処理部とを備えている。
そして、ウェハの基板上に配置された複数の半導体チップの位置を決定する基準となる基準マークを撮影する撮影部と、半導体チップに予め組み込まれたチップ電極、チップ電極上に形成される内部電極、ウェハ上で半導体チップの外側領域に形成されると共に外部導線に接続可能な外部電極、内部電極と外部電極とを結ぶ第1電極間導線、及び内部電極間を結ぶ第2電極間導線に関する設計上の回路パターンを含む基本設計データを記憶する記憶部とを備えることによって、回路パターンの補正で取り扱うデータ量を削減できる。すなわち、半導体チップの位置ずれ量を特定するために、記憶部の基本設計データに含ませる補正用データや、撮影部によるウェハ撮影時に取得する撮影データを、適切なものに設定するだけで、撮影データを画像解析したり、解析したデータを補正用データと比較したりする際に取り扱うデータ量を調整することができる。
更に、基準マークの設計上の位置座標を示すマーク設計データと、撮影部によって撮影した基準マークの位置座標を示すマーク実測データとの差により、半導体チップの位置ずれ量を特定し、位置ずれ量に基づいて、基本設計データに含まれる回路パターンを、外部電極の位置が補正前後で不変であり、かつ内部電極を介したチップ電極と外部電極間の第1電極間導線、及び内部電極を介したチップ電極間の第2電極間導線の配線が可能となるように補正することにより、補正済み回路パターンを新たに生成する補正処理部を備えることによって、製造に感光性レジストを使用しない印刷方式においても、印刷装置による短時間の印刷処理が可能となる。すなわち、記憶部の基本設計データに含ませる補正用データをマーク設計データのみに限定し、撮影部によるウェハ撮影時に取得する撮影データをマーク実測データのみに限定するようにして、撮影データの画像解析や、解析したデータを補正用データと比較する際に取り扱うデータ量を大きく削減できる。このため、基本設計データの記憶部はもとより、撮影データを記憶するための記憶部の記憶容量も小さくて済み、部品コストが減少すると共に、両データを比較して位置ずれ量を補正するのにかかる時間が短くて済み、回路パターンを補正しながらの印刷処理を実用上も行うことができる。
外部電極の位置が補正前後で不変とするので、半導体モジュールの外部デバイスとの接続性を向上させることができる。すなわち、印刷装置によって作製した半導体モジュールで外部電極上を覆う絶縁体には、この外部電極まで届くコンタクトホールを開口し、このコンタクトホールを介して、外部電極に外部デバイスからの外部導線が接続される。従って、外部電極の位置が補正前後で変わらないようにすることで、コンタクトホールの開口位置を変更する必要がなくなり、コンタクトホールの開口が簡単になって外部デバイスへの接続が容易となる。
内部電極を介したチップ電極と外部電極間の第1電極間導線、及び内部電極を介したチップ電極間の第2電極間導線の配線が可能となるので、電極間を流れる電気信号の伝送の安定化を図ることができる。すなわち、例えば、電極間導線と内部電極との接続幅を、通電を阻害しない所定の下限幅以上に設定し、充分な通電断面積を確保するなどして、電気抵抗が大きくなったり電気信号の伝送速度が低下したりするのを確実に防止することができる。
補正済み回路パターンを新たに生成するので、半導体モジュールの製品品質、製造良品率、及び製品の信頼性品質を著しく向上させることができる。すなわち、FO−WLPタイプMCMのように個々の半導体チップが独立して自在に変位する場合であっても、各半導体チップの位置ずれ量を考慮して補正した補正済み回路パターンを使って電極間導線を形成し、電極間を確実に接続することができ、導線がずれて導通不良になったり回路が短絡して短絡不良となったりすることがない。
上記の目的を達成するために、本発明のパターン形成方法は、基板上に複数の半導体チップを配置したウェハにおいて半導体チップに予め組み込まれたチップ電極、チップ電極上に形成される内部電極、ウェハ上で半導体チップの外側領域に形成されると共に外部導線に接続可能な外部電極、内部電極と外部電極とを結ぶ第1電極間導線、及び内部電極間を結ぶ第2電極間導線に関する設計上の回路パターンを含む基本設計データを記憶部に記憶する第1ステップと、基本設計データから、ウェハ上の半導体チップの位置を決定する基準となる基準マークの設計上の位置座標を示すマーク設計データを抽出すると共に、基準マークを撮影部で撮影して基準マークの位置座標を示すマーク実測データを取得する第2ステップと、マーク設計データとマーク実測データとの差により、半導体チップの位置ずれ量を特定し、位置ずれ量に基づいて、基本設計データに含まれる回路パターンを、外部電極の位置が補正前後で不変であり、かつ内部電極を介したチップ電極と外部電極間の第1電極間導線、及び内部電極を介したチップ電極間の第2電極間導線の配線が可能となるように補正することにより、補正済み回路パターンを新たに生成する第3ステップとを備えている。
そして、基板上に複数の半導体チップを配置したウェハにおいて半導体チップに予め組み込まれたチップ電極、チップ電極上に形成される内部電極、ウェハ上で半導体チップの外側領域に形成されると共に外部導線に接続可能な外部電極、内部電極と外部電極とを結ぶ第1電極間導線、及び内部電極間を結ぶ第2電極間導線に関する設計上の回路パターンを含む基本設計データを記憶部に記憶する第1ステップと、基本設計データから、ウェハ上の半導体チップの位置を決定する基準となる基準マークの設計上の位置座標を示すマーク設計データを抽出すると共に、基準マークを撮影部で撮影して基準マークの位置座標を示すマーク実測データを取得する第2ステップとを備えることによって、回路パターンの補正で取り扱うデータ量を削減できる。すなわち、半導体チップの位置ずれ量を特定するために、記憶部の基本設計データに含ませる補正用データや、撮影部によるウェハ撮影時に取得する撮影データを適切なものに、撮影データの場合は基準マークの位置座標を示すマーク実測データに設定するだけで、撮影データを画像解析したり、解析したデータを補正用データと比較したりする際に取り扱うデータ量を調整することができる。
更に、基本設計データから、ウェハ上の半導体チップの位置を決定する基準となる基準マークの設計上の位置座標を示すマーク設計データを抽出すると共に、基準マークを撮影部で撮影して基準マークの位置座標を示すマーク実測データを取得する第2ステップと、マーク設計データとマーク実測データとの差により、半導体チップの位置ずれ量を特定し、位置ずれ量に基づいて、基本設計データに含まれる回路パターンを、外部電極の位置が補正前後で不変であり、かつ内部電極を介したチップ電極と外部電極間の第1電極間導線、及び内部電極を介したチップ電極間の第2電極間導線の配線が可能となるように補正することにより、補正済み回路パターンを新たに生成する第3ステップとを備えることによって、製造に感光性レジストを使用しない印刷方式においても、印刷装置による短時間の印刷処理が可能となる。すなわち、記憶部の基本設計データに含ませる補正用データをマーク設計データのみに限定し、撮影部によるウェハ撮影時に取得する撮影データをマーク実測データのみに限定するようにして、撮影データの画像解析や、解析したデータを補正用データと比較する際に取り扱うデータ量を大きく削減できる。このため、基本設計データの記憶部はもとより、撮影データを記憶するための記憶部の記憶容量も小さくて済み、部品コストが減少すると共に、両データを比較して位置ずれ量を補正するのにかかる時間が短くて済み、回路パターンを補正しながらの印刷処理を実用上も行うことができる。
外部電極の位置が補正前後で不変とするので、半導体モジュールの外部デバイスとの接続性を向上させることができる。すなわち、印刷処理によって作製した半導体モジュールで外部電極上を覆う絶縁体には、この外部電極まで届くコンタクトホールを開口し、このコンタクトホールを介して、外部電極に外部デバイスからの外部導線が接続される。従って、外部電極の位置が補正前後で変わらないようにすることで、コンタクトホールの開口位置を変更する必要がなくなり、コンタクトホールの開口が簡単になって外部デバイスへの接続が容易となる。
内部電極を介したチップ電極と外部電極間の第1電極間導線、及び内部電極を介したチップ電極間の第2電極間導線の配線が可能となるので、電極間を流れる電気信号の伝送の安定化を図ることができる。すなわち、例えば、電極間導線と内部電極との接続幅を、通電を阻害しない所定の下限幅以上に設定し、充分な通電断面積を確保するなどして、電気抵抗が大きくなったり電気信号の伝送速度が低下したりするのを確実に防止することができる。
補正済み回路パターンを新たに生成するので、半導体モジュールの製品品質、製造良品率、及び製品の信頼性品質を著しく向上させることができる。すなわち、FO−WLPタイプMCMのように個々の半導体チップが独立して自在に変位する場合であっても、各半導体チップの位置ずれ量を考慮して補正した補正済み回路パターンを使って電極間導線を形成し、電極間を確実に接続することができ、導線がずれて導通不良になったり回路が短絡して短絡不良となったりすることがない。
本発明に係る露光装置、露光方法、半導体モジュールの製造方法、パターン形成装置、及びパターン形成方法は、低コストで短時間の露光処理が可能でありながら、チップ電極、外部電極などの電極を電極間導線に確実に接続し、高い製品品質、製造良品率、及び製品の信頼性品質が得られ、更には、従来の半導体製造ファブのみならず、ミニマルファブシステム等新しいファブシステムにも提供可能なものとなっている。
本発明に係る疑似ウェハの全体構成を示す図であって、図1(a)は疑似ウェハの平面図、図1(b)は同じく図1(a)のX−X矢視断面図である。 設計上の半導体モジュールの全体構成を示す図であって、図2(a)は半導体モジュールの平面図、図2(b)は同じく図2(a)のY−Y矢視断面図である。 露光装置の全体構成を示すブロック図である。 露光方法のフローチャートである。 半導体チップに位置ずれを有する場合の疑似ウェハと半導体モジュールの全体構成を示す図であって、図5(a)は疑似ウェハの平面図、図5(b)は回路パターン補正前の半導体モジュールの平面図である。 回路パターン補正後の半導体モジュールの説明図であって、図6(a)は回路パターン補正後の半導体モジュールの平面図、図6(b)は補正手順を示す導電体の平面図である。 半導体モジュールの製造方法の説明図であって、図7(a)は疑似ウェハ作製工程後の疑似ウェハの側面断面図、図7(b)は塗布工程後の疑似ウェハの側面断面図、図7(c)は現像後の疑似ウェハの側面断面図、図7(d)はエッチング後の疑似ウェハの側面断面図、図7(e)は感光層除去後の疑似ウェハの側面断面図、図7(f)は絶縁膜を被覆後の半導体モジュールの側面断面図、図7(g)はコンタクトホール形成後の半導体モジュールの側面断面図である。 従来技術(特許文献3)の説明図である。
以下、露光装置に関する本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
なお、図1の矢印Fで示す方向を前方、矢印Rで示す方向を右方、矢印Tで示す方向を上方とし、以下で述べる各部の位置や方向等はこの前方、右方、上方を基準とするものである。
まず、本発明を適用した露光装置の一例である露光装置1の全体構成について、図1乃至図3により説明する。
図3に示すように、露光装置1は、回路パターンを転写する対象となる疑似ウェハ6を撮影する撮影部2と、回路パターンを含む設計上の種々のデータが記憶された主記憶部3と、後述するようにして回路パターンを補正する補正処理部4Aを有するコントローラ4と、感光性レジストを塗布した疑似ウェハ6に光を照射し、補正処理部4Aで補正して新たに生成した補正済み回路パターンを疑似ウェハ6上に転写する光照射部5とを備えている。本実施例では、更に、撮影部2によって撮影して得られた実測データが記憶される副記憶部7と、撮影部2、光照射部5の下方で疑似ウェハ6を移動させることにより、疑似ウェハ6に対して撮影部2、光照射部5を相対的に移動させる走査駆動部8を備えている。
ここで、疑似ウェハ6の構成について説明する。
疑似ウェハ6は、図1に示すように、金属シリコン、ガラス板、樹脂から成って表面が平坦な基板9上に、間隔を開けて、ウェハから切り出した複数の半導体チップ10、11、12を配列し、その周りに樹脂13を充填して硬化させたものである。
そして、これらの半導体チップ10、11、12のいずれの上面にも、半導体チップ10、11、12内の所定の半導体領域に接続されるチップ電極14が、平面視で略同じ形状と大きさにて配置されている。そして、このチップ電極14のいずれも、上下方向に軸心を有する薄い円柱状であって、その上面が半導体チップ10、11、12の上面と面一となるように、半導体チップ10、11、12内に予め組み込まれている。
更に、このうちの半導体チップ10では、チップ電極14で囲まれた矩形領域16を挟んで右側に、平面視矩形状の目印(以下、「第1目合わせマーク」とする)15aが配置され、左側には、平面視十字状の第1目合わせマーク15bが形成されている。半導体チップ12では、チップ電極14で囲まれた矩形領域17を挟んで、左右に、第1目合わせマーク15bよりも小さい平面視十字状の第1目合わせマーク15cが形成されている。
本実施例では、目合わせマークとして、平面視矩形状、平面視十字状の2種類を示しているが、この形状に限定されるものではなく、実施する装置、デバイス、プロセス等により、その機能を損なわない限り変更は可能である。
これら第1目合わせマーク15a、15b、15cとは、通常の半導体製造プロセスによってチップ電極14を形成する際に、位置決めのための目印として使用されるものであって、高集積化に伴い多くの半導体チップで採用されている。そして、第1目合わせマーク15a、15b、15cのいずれも、チップ電極14と同様に、上面が半導体チップ10、11、12の上面10a、11a、12aと面一となるように、半導体チップ10、11、12内に予め組み込まれている。
このような構成のチップ電極14、第1目合わせマーク15a、15b、15cが、後述の如く、疑似ウェハ6上の半導体チップ10、11、12の位置を決定する基準となる基準マークとして利用される。
前述の走査駆動部8は、このような構成の疑似ウェハ6を移動させる部分であって、図3に示すように、疑似ウェハ6を上面に載置して図示せぬ固定具によって固定支持する載置台18と、この載置台18を所定の略水平面内の任意の位置座標に自在に移動させるX−Y駆動装置19と、載置台18の位置座標を検出可能なポテンショメータ等の位置センサ20とを備えている。
このX−Y駆動装置19には、所定の電力が図示せぬ電源からコントローラ4を介して供給されると、内蔵する電動モータ19aが駆動して、載置台18が所定の略水平面内を移動できるようにしている。
同時に、位置センサ20が、載置台18の所定箇所の基準位置の位置座標を検出し、載置台18上に載置支持されている疑似ウェハ6の位置座標信号として、コントローラ4に送信するようにしている。
これにより、位置センサ20によって疑似ウェハ6の現在の位置座標を確認しながら、X−Y駆動装置19によって疑似ウェハ6を所定の位置座標まで移動させることにより、疑似ウェハ6に対し、撮影部2、光照射部5を自在に相対移動可能としている。
また、撮影部2は、チップ電極14、第1目合わせマーク15a、15b、15cなどの基準マークを撮影する部分であって、イメージセンサーデバイスのカメラ等によって構成されている。
そして、この撮影部2による撮影領域は、半導体チップ10、11、12の外周よりも内側であって、チップ電極14、第1目合わせマーク15a、15b、15cの設計上の位置座標から推定した位置と、その近傍領域とに限定されるようにするのが好ましい。
更に、これらのチップ電極14、第1目合わせマーク15a、15b、15cのいずれも、周囲の半導体チップ10、11、12との間で大きな色差や濃度差などが生じるように、疑似ウェハ6を作製しておくのが好ましい。
これにより、コントローラ4内の撮影制御部4Dで色差や濃度差などに所定の閾値を設定しておくことで、撮影部2からの映像信号より、チップ電極14、第1目合わせマーク15a、15b、15cのような基準マークの位置座標を示すデータ(以下、「マーク実測データ」とする)のみを抽出することができる。
なお、この際の基準マークの位置座標とは、一般的には、各基準マークの平面視略中央部の位置座標であるが、これに限定されるものではなく、基準マークを実測した位置座標を、基準マークの設計上の位置座標と比較する際、対応する基準マーク間で同じ部位の位置座標を示すものであればよい。
また、副記憶部7は、このようにして取得されたマーク実測データを記憶する部分であって、フラッシュメモリやハードディスク等の不揮発性メモリによって構成されている。
そして、この副記憶部7に、コントローラ4内の撮影制御部4Dからマーク実測データが入力され記憶された後は、このマーク実測データは、必要に応じて再びコントローラ4内に読み込まれ、その中で後述する補正処理に使用される。
更に、本実施例では、表面の基準マーク、目合わせマークを用いた例を示しているが、これに限定する必要はなく、例えば裏面の基準マーク、目合わせマークを用いて表面の回路パターンに対し、後述の補正処理をする等の応用も本発明では可能である。
また、光照射部5は、載置台18上の疑似ウェハ6の上面に露光用の光を照射する部分であって、図示せぬ光源を有しており、回路パターンを形成することができる。
ここで、回路パターンについて説明する。
図2に示すように、前述の疑似ウェハ6から作製する半導体モジュール25には、半導体チップ10、11、12の内側領域でチップ電極14の上に、平面視正方形状の内部電極21が形成される一方、半導体チップ10、11、12の外側領域で樹脂13の上面には、図示せぬ外部デバイス等に接続される外部導線24を接続可能な、平面視長方形状の外部電極23が形成される。
そして、これらの内部電極21と外部電極23との間は、疑似ウェハ6上に形成された第1電極間導線22によって接続され、半導体チップ10と半導体チップ11、半導体チップ10と半導体チップ12の各内部電極21の間は、疑似ウェハ6上に形成された第2電極間導線42によって接続されている。ここで、内部電極21は前述の如くチップ電極14上に形成されていることから、チップ電極14と外部電極23間は第1電極間導線22を配線して接続され、異なる半導体チップのチップ電極14間は第2電極間導線42を配線して接続されているといえる。
このような複数の内部電極21、第1電極間導線22、第2電極間導線42、及び外部電極23より成る通電回路から回路パターンが構成されている。そして、この回路パターンの各部材の形状、大きさ、位置座標等のデータに従って、光照射部5から、感光性レジストを塗布した疑似ウェハ6上にレーザー光を照射することにより、回路パターンを疑似ウェハ6上に転写できるようにしている。
また、主記憶部3は、露光処理を行うのに必要な様々な設計上のデータ(以下、「基本設計データ」とする)を記憶する部分であって、前述の副記憶部7と同様、フラッシュメモリやハードディスク等の不揮発性メモリによって構成されている。
そして、この主記憶部3には、半導体チップ10、11、12が疑似ウェハ6上で設計上の理想的な位置に配置された場合の回路パターンにおける、各電極21、23、電極間導線22、42の形状、大きさ、位置座標等の種々のデータ(以下、「回路設計データ」とする)が記憶されている。
更に、主記憶部3には、前述したチップ電極14、第1目合わせマーク15a、15b、15cのような基準マークが、設計上の理想的な位置に配置された場合の位置座標を示すデータ(以下、「マーク設計データ」とする)も記憶されている。
このような回路設計データ、マーク設計データが、必要に応じてコントローラ4に読み込まれ、このコントローラ4内で後述の補正処理に使用される。
次に、露光装置1の制御構成について、図1乃至図6により説明する。
図3に示すように、この制御を行うコントローラ4は、回路設計データに基づく回路パターンを補正して新たに補正済み回路パターンを生成する補正処理部4Aと、前述の走査駆動部8、撮影部2、光照射部5をそれぞれ制御する走査制御部4C、撮影制御部4D、照射制御部4Eと、これらの制御部4C、4D、4Eの各動作を統合して制御する統合制御部4Bとを備えている。
このうちの走査制御部4Cは、前述した走査駆動部8のX−Y駆動装置19と位置センサ20に接続されている。
そして、この走査制御部4Cは、位置センサ20から送られてきた疑似ウェハ6の位置座標信号を受信して統合制御部4Bに送信すると共に、統合制御部4Bから送られてきた走査動作信号に基づいて、図示せぬ電源からの電力をX−Y駆動装置19に供給するようにしている。
撮影制御部4Dは、前述した撮影部2に接続されている。
そして、この撮影制御部4Dは、撮影部2から送られてきた映像信号よりマーク実測データを抽出し、このマーク実測データを副記憶部7に送信して記憶させると共に、統合制御部4Bから送られてきた撮影動作信号に基づいて、所定のタイミングで撮影部2を動作させるようにしている。
照射制御部4Eは、前述した光照射部5の光源5a1に接続されている。
そして、この照射制御部4Eは、統合制御部4Bから送られてきた照射動作信号に基づいて、所定のタイミングで光照射部5を動作させるようにしている。
統合制御部4Bは、補正処理部4Aから送られてきた補正済み回路パターンと、走査制御部4Cから送られてきた疑似ウェハ6の位置座標信号を基に、走査制御部4C、撮影制御部4D、照射制御部4Eに対して、それぞれ、走査動作信号、撮影動作信号、照射動作信号を送信する。
これにより、走査駆動部8によって、撮影部2と光照射部5を疑似ウェハ6に対して所定位置まで相対移動させ、このうちの撮影部2により、基準マークを撮影して位置座標を把握すると共に、光照射部5により、補正済み回路パターンに基づいた露光位置に光を照射することができる。
補正処理部4Aは、前述の主記憶部3、副記憶部7からの各種データを基にして回路パターンを補正し、新たな補正済み回路パターンとして統合制御部4Bに送信するものである。
そして、この補正処理部4Aは、主記憶部3、副記憶部7からの各種データを基に各半導体チップ10、11、12の位置ずれを特定する位置ずれ量演算部4A1と、この位置ずれ量演算部4A1における演算のために各種データや演算の途中結果を一時的に記憶するデータ一時記憶部4A2と、後述の位置ずれ量と比較するための規格を記憶する規格記憶部4A4と、位置ずれ量演算部4A1からの演算結果を基に回路パターンを補正する回路パターン補正部4A3とを備えている。
また、この補正処理部4Aで行われる補正処理について詳細に説明する。
まず、補正対象となる半導体チップ10、11、12の位置ずれについて説明する。
図5(a)には、樹脂硬化時の不均一収縮などの原因によって、半導体チップ10、11、12が、図1(a)に示す設計上の位置から大きく位置ずれした疑似ウェハ6Aを示す。本実施例では、設計上の位置から、平面視において、半導体チップ10は反時計回りに回転し、半導体チップ11は逆に時計回りに回転し、半導体チップ12は左斜め前方に平行移動している。
このため、図5(a)の疑似ウェハ6A上に、設計上の回路パターンをそのまま形成すると、図5(b)に示す半導体モジュール25Aのように、各チップ電極14と、各チップ電極14上に形成される内部電極21との接触領域が大きく変化する。
例えば、半導体モジュール25Aにおいて、半導体チップ10の後部に、一連の内部電極21、第1電極間導線22、外部電極23から成る導電体27が形成されるが、図5(b)、図6(b)の1)2)に示すように、半導体チップ10の位置ずれによって、内部電極21直下のチップ電極14が、位置28から位置29に向かって右斜め後方に相対移動し、正方形状の内部電極21の後辺から後方に大きくはみ出して、チップ電極14と内部電極21との接触面積が著しく減少して導通不良となる。
半導体チップ11の前部にも、同様に、一連の内部電極21、第1電極間導線22、外部電極23から成る導電体30が形成されるが、この導電体30においては、内部電極21直下のチップ電極14が、右方に移動し、隣接する内部電極21の内側に入り込み、隣接する内部電極21間を跨いで回路が短絡し短絡不良となる。
そこで、このような不具合を解消すべく、設計上の回路パターンには、以下のような手順に従って補正処理が施される。
図3、図4に示すように、補正処理では、初めに、チップ電極14、第1電極間導線22、第2電極間導線42、外部電極23に関する設計上の回路パターン、すなわち前述の回路設計データを含む基本設計データを、主記憶部3に記憶する第1ステップS1が行われる。
この基本設計データには、前述のマーク設計データも含まれている。なお、主記憶部3へのデータ入力装置としては、キーボード、マウス、各種リーダなどがあるが、特に、限定されるものではない。
続いて、主記憶部3の基本設計データから、マーク設計データを抽出してデータ一時記憶部4A2に一時記憶する(ステップS2a)と共に、実際の疑似ウェハ6Aを撮影部2によって撮影し記憶した副記憶部7から、マーク実測データを取り出してデータ一時記憶部4A2に一時記憶する(ステップS2b)第2ステップS2が行われる。
このように、撮影部2と記憶部である主記憶部3とを備え、第1ステップS1、第2ステップS2を行うことによって、半導体チップ10、11、12の位置ずれ量を特定するために、主記憶部3の基本設計データに含ませる補正用データや、撮影部2による疑似ウェハ6A撮影時に取得する撮影データを、マーク設計データやマーク実測データのような適切なものに設定するだけで、撮影データを画像解析したり、解析したデータを補正用データと比較したりする際に取り扱うデータ量を調整することができる。
その後、データ一時記憶部4A2内のマーク設計データとマーク実測データとの差により、半導体チップ10、11、12の位置ずれ量を特定し、この位置ずれ量に基づいて基本設計データに含まれる回路パターンを補正し、補正済み回路パターンを新たに生成する第3ステップS3が行われる。
この第3ステップS3では、まず、位置ずれ量演算部4A1において、データ一時記憶部4A2から読み出したマーク設計データとマーク実測データのデータ差分量を計算して、その差分量から半導体チップ10、11、12の位置ずれ量を特定する(ステップS3a)。
具体的には、マーク実測データとは、半導体チップ10、11、12毎に、少なくとも2点以上、好ましくは3点以上の基準マークの位置座標であって、これらの複数のマーク実測データをマーク設計データの位置座標と比較することにより、前述した、半導体チップ10の反時計回りの回転、半導体チップ11の時計回りの回転、半導体チップ12の左斜め前方への移動のような、位置ずれの形態とそのずれ量を特定することができる。
そして、回路パターン補正部4A3において、この位置ずれ量を前述の規格記憶部4A4から読み出した所定の規格値と比較し(ステップS3b)、規格値よりも小さければ(ステップS3b:YES)、次の第4ステップS4で露光処理を行う。一方、規格値以上であれば(ステップS3b:NO)、主記憶部3の基本設計データから、前述した回路設計データを抽出し(ステップS3c)、位置ずれ量に応じて回路パターンを補正し、新たに補正済み回路パターンを生成する(ステップS3d)。
ここで、半導体チップ10、11、12の位置ずれ量は、マーク設計データとマーク実測データとのデータ差分量に設定してもよく、半導体チップ10、11、12のずれ量を特定可能なパラメータであれば、特に限定されるものではない。
そして、補正後の回路パターンにおける基準マークのデータとマーク実績データとのデータ差分量を再計算し、半導体チップ10、11、12の位置ずれ量を再度特定する(ステップS3e)。その後、この位置ずれ量を所定の規格値と比較し(ステップS3f)、規格値よりも小さければ(ステップS3f:YES)、次の第4ステップS4で露光処理を行い、規格値以上であれば(ステップS3f:NO)、ステップS3d→S3e→S3fを、位置ずれ量が規格値よりも小さくなるまで繰り返す。
なお、基準マークは、前述の如く、チップ電極14、第1目合わせマーク15a、15b、15cのいずれであってもよい。ただし、基準マークをチップ電極14に設定する場合は、基準マークを別途に設ける必要がないため、準備する半導体チップ10、11、12や疑似ウェハ6の構造が簡単となって製造コストを削減できると共に、チップ電極14の位置を決定するための第1目合わせマーク15a、15b、15cを備えない疑似ウェハに対しても本発明の露光装置1を適用することができ、汎用性を著しく向上させることができる。
基準マークを第1目合わせマーク15a、15b、15cに設定する場合は、チップ電極14と同様に部品コストを削減できると共に、高い位置精度を有する第1目合わせマーク15a、15b、15cを基準にできるため、回路パターンの補正精度の向上も図ることができる。
更に、第3ステップS3における回路パターンの補正では、図5(b)、図6(a)に示すように、外部電極23の位置は、補正前後で不変となるように設定されている。
これにより、露光装置1によって作製した半導体モジュール25Bの外部電極23には、後で形成するコンタクトホールを介して外部導線24に接続することができるため、外部電極23の位置が補正前後で変わらないようにすることで、コンタクトホールの開口位置を変更する必要がなくなり、コンタクトホールの開口が簡単になって外部デバイスへの接続が容易となる。
加えて、回路パターンの補正では、内部電極21を介したチップ電極14と外部電極23間の第1電極間導線22、及び内部電極21を介したチップ電極14間の第2電極間導線42の配線が可能となるように設定されている。
具体的には、例えば、内部電極21の位置を、撮影部2によって撮影したチップ電極14の位置座標に変更する座標変更処理と、座標変更された内部電極21と外部電極23間、及び内部電極21間を配線可能に、第1電極間導線22、第2電極間導線42を変形する導線変形処理とを行う。
前述の導電体27においては、図6(b)3)に示すように、座標変更処理によって、内部電極21を位置31から位置32に移動させる。すると、外部電極23から右方に延出し途中で前方に屈曲したL字形状の第1電極間導線22のうち、屈曲部22bよりも前方の導線部22aの前端部と、内部電極21との間の接続部41の接続幅は、通電を阻害しない所定の下限幅以上の幅33から、この下限幅を下回る幅33aまで大きく減少する。
そこで、図6(b)4)に示すように、導線変形処理によって、屈曲部22bを中心に導線部22aの先を右方に傾斜するように変形した第1電極間導線22Aとすることで、元の幅33以上の幅33bを確保することが可能となり、通電断面積が小さくて電気抵抗が大きくなったり電気信号の伝送速度が低下したりするのを、確実に防止することができる。このようにして内部電極21と外部電極23間の配線、及び内部電極21間の配線を可能とし、電極間を流れる電気信号の伝送の安定化を図ることができる。
これにより、位置座標の変更と電極間導線の変形という簡単な処理で補正を行うことができ、複雑な補正計算を必要に応じて省くことができる。例えば、導線変形処理において、電極間導線全長を変形して電極間を接続するのではなく、前述した導電体27のように、第1電極間導線22と内部電極21との接続幅を充分に確保可能であれば、第1電極間導線22の途中部である屈曲部22bから内部電極21までのみを変形して接続することで、第1電極間導線22の変形を最小限に抑えて補正計算を単純化することができる。これにより、位置ずれ量を補正するのにかかる時間を更に短縮することができ、回路パターンを補正しながらの露光処理を確実に行うことが可能となる。
以上のように、補正処理部4Aを備え、第2ステップS2、第3ステップS3を行うことにより、主記憶部3の基本設計データに含ませる補正用データをマーク設計データのみに限定し、撮影部2による疑似ウェハ6A撮影時に取得する撮影データをマーク実測データのみに限定するようにして、撮影データの画像解析や、解析したデータを補正用データと比較する際に取り扱うデータ量を大きく削減できる。
これにより、基本設計データの主記憶部3はもとより、撮影データを記憶するための記憶部である副記憶部7の記憶容量も小さくて済み、部品コストが減少すると共に、両データを比較して位置ずれ量を補正するのにかかる時間が短くて済み、回路パターンを補正しながらの露光処理を実用上も行うことが可能となる。
また、以上のような補正処理を行った後、感光性レジストを塗布した疑似ウェハ6Aに対して光を照射し、補正済み回路パターンを疑似ウェハ6A上に転写する第4ステップS4が行われ、露光装置1を使った一連の露光方法26が完了する。
これにより、本実施例のFO−WLPタイプMCMのように個々の半導体チップ10、11、12が独立して自在に変位する場合であっても、各半導体チップ10、11、12の位置ずれ量を考慮して補正した補正済み回路パターンを使って第1電極間導線22、第2電極間導線42を形成し、電極21、23間を確実に接続することができ、前述したように、導線がずれて導通不良になったり回路が短絡して短絡不良となったりすることがない。
次に、以上のような露光装置1、露光方法26を用いた、半導体モジュール25Bの製造方法について、図2、図7により説明する。
図7に示すように、初めに、チップ電極14を予め組み込んだ複数の半導体チップ10、11、12を基板9上に配置して疑似ウェハ6Aを作製する疑似ウェハ作製工程P1が行われ、続いて、疑似ウェハ6Aのチップ電極14側表面に感光性レジストを塗布する塗布工程P2が行われ、更に、上述した露光方法26を施す露光工程P3が行われ、最後に、外部電極を外部導線に接続するためのコンタクトホール35を形成する開口工程P4が行われる。
このうちの疑似ウェハ作製工程P1においては、前述のように、表面が平坦な基板9上に、ウェハから切り出した複数の半導体チップ10、11、12を、間隔を開けて配列し、その周りに樹脂13を充填して硬化させる。
このため、図7(a)に示すように、疑似ウェハ6Aには、半導体チップ10、11、12内に、チップ電極14、第1目合わせマーク15a、15b、15cが予め組み込まれた構成となっている。
これにより、半導体チップ10、11、12のサイズよりも大きな配線領域を確保することができ、この配線領域を利用して第1電極間導線22を配置することができ、多ピンパッケージへの対応が可能な半導体モジュール25Bの製造が可能となる。
また、塗布工程P2においては、図7(b)に示すように、蒸着等によって疑似ウェハ6A上に形成された銅などの導電性材料から成る導線層36が形成され、この導電層36の上に感光性レジストが塗布されて感光層37が形成される。
これにより、次の露光工程P3によって、回路パターンを疑似ウェハ6A上に転写することができる。
また、露光工程P3においては、図7(c)に示すように、前述した補正処理によって補正済み回路パターンを新たに生成し、この補正済み回路パターンに従って感光層37に光を照射し、所定位置の感光性レジストを感光させた後、感光した部分を現像して純水で洗浄する。すると、感光層37の所定部分のみが導線層36上に残った状態となる。
この際、補正処理時の基本設計データに、図2に示すような、疑似ウェハ6A上で半導体チップ10、11、12の外側領域にあって別のデバイスを組み合わせる基準となる第2目合わせマーク38も含めておく。
続いて、図7(d)に示すように、感光層37に覆われていない導線層36の部分をエッチングによって除去し、その後、残っている感光層37をアセトンなどの有機溶剤で除去すると、図7(e)に示すように、疑似ウェハ6A上には、前述の内部電極21、第1電極間導線22、第2電極間導線42、外部電極23から成る回路パターンと同時に、第2目合わせマーク38が形成された状態となる。
これにより、第2目合わせマーク38を別工程で形成する必要がなく、半導体モジュール25Bの製造が簡単となって製造コストを削減できると共に、この第2目合わせマーク38を目印にして別のデバイスを容易に組み合わせることができ、高い組み込み精度が要求される3次元タイプの半導体デバイスへの適用も可能となる。
また、開口工程P4においては、図7(f)に示すように、補正した回路パターンを転写した疑似ウェハ6A上に絶縁膜39を被覆した後、図7(g)に示すように、外部電極23を覆う絶縁膜の部分にコンタクトホール35を形成することにより、半導体モジュール25Bが完成する。
これにより、このコンタクトホール35を通って、外部デバイスからの外部導線24を外部電極23まで導くことができ、半導体モジュール25Bの外部デバイスとの接続が可能となる。
なお、本発明に係る露光装置、露光方法、半導体モジュールの製造方法、パターン形成装置、及びパターン形成方法は、ウェハの口径には制限されず、小口径のウェハから大口径のウェハまで幅広く適用することが可能である。また、裏面の目合わせマークを用いて表面を露光する等その方式にも限定されない。
更に、近年、半導体等のパターン形成方法として、製造に感光性レジストを使用しない印刷方式のナノインプリント等の技術が提案されているが、本発明の骨子は、半導体チップの実測パターンに合わせて設計パターンを自在に修正し、回路パターンを形成することであり、このように感光性レジストを使用しない印刷方式にも適用可能なものである。
加えて、本発明の実施の形態では円形の基板を例に説明したが、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、方形等多角形の基板においても応用可能である。
以上のように、本発明を適用した露光装置、露光方法、半導体モジュールの製造方法、パターン形成装置、及びパターン形成方法は、低コストで短時間の露光処理が可能でありながら、チップ電極、外部電極などの電極を電極間導線に確実に接続し、高い製品品質、製造良品率、及び製品の信頼性品質が得られ、更には、従来の半導体製造ファブのみならず、ミニマルファブシステム等新しいファブシステムにも提供可能なものとなっている。
1 露光装置
2 撮影部
3 主記憶部(記憶部)
4A 補正処理部
5 光照射部
6、6A 疑似ウェハ(ウェハ)
9 基板
10、11、12 半導体チップ
14 チップ電極
15a、15b、15c 第1目合わせマーク
21 内部電極
22、22A 第1電極間導線
23 外部電極
24 外部導線
25、25A、25B 半導体モジュール
33、33a、33b 幅(接続幅)
35 コンタクトホール
38 第2目合わせマーク
39 絶縁膜
41 接続部
42 第2電極間導線
P1 ウェハ作製工程
P2 塗布工程
P3 露光工程
P4 開口工程
S1 第1ステップ
S2 第2ステップ
S3 第3ステップ
S4 第4ステップ

Claims (15)

  1. ウェハの基板上に配置された複数の半導体チップの位置を決定する基準となる基準マークを撮影する撮影部と、
    前記半導体チップに予め組み込まれたチップ電極、該チップ電極上に形成される内部電極、前記ウェハ上で半導体チップの外側領域に形成されると共に外部導線に接続可能な外部電極、前記内部電極と外部電極とを結ぶ第1電極間導線、及び内部電極間を結ぶ第2電極間導線に関する設計上の回路パターンを含む基本設計データを記憶する記憶部と、
    前記基準マークの設計上の位置座標を示すマーク設計データと、前記撮影部によって撮影した基準マークの位置座標を示すマーク実測データとの差により、前記半導体チップの位置ずれ量を特定し、該位置ずれ量に基づいて、前記基本設計データに含まれる回路パターンを、前記外部電極の位置が補正前後で不変であり、かつ前記内部電極を介したチップ電極と外部電極間の第1電極間導線、及び前記内部電極を介したチップ電極間の第2電極間導線の配線が可能となるように補正することにより、補正済み回路パターンを新たに生成する補正処理部と、
    感光性レジストを塗布した前記ウェハに対して光を照射し、前記補正済み回路パターンをウェハ上に転写する光照射部とを備えた
    露光装置。
  2. 前記基準マークは、
    前記チップ電極に設定する
    請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記基準マークは、
    前記半導体チップにチップ電極を組み込む際に該チップ電極の位置を決定する基準とした第1目合わせマークに設定する
    請求項1に記載の露光装置。
  4. 前記基本設計データに、
    前記ウェハ上で半導体チップの外側領域にあって別のデバイスを組み合わせる基準となる第2目合わせマークを含む
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の露光装置。
  5. 前記補正処理部で、
    前記内部電極の位置を、前記撮影部によって撮影したチップ電極の位置座標に変更する座標変更処理と、
    座標変更された内部電極と前記外部電極間、及び該内部電極間を配線可能に、前記第1電極間導線、第2電極間導線を変形する導線変形処理とを行う
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の露光装置。
  6. 前記導線変形処理で、
    前記両電極間導線の端部と内部電極との接続部、及び前記両電極間導線の端部と外部電極との接続部における各電極と導線間の線幅方向の接続幅は、通電を阻害しない所定の下限幅以上に設定する
    請求項5に記載の露光装置。
  7. 基板上に複数の半導体チップを配置したウェハにおいて該半導体チップに予め組み込まれたチップ電極、該チップ電極上に形成される内部電極、前記ウェハ上で半導体チップの外側領域に形成されると共に外部導線に接続可能な外部電極、前記内部電極と外部電極とを結ぶ第1電極間導線、及び内部電極間を結ぶ第2電極間導線に関する設計上の回路パターンを含む基本設計データを記憶部に記憶する第1ステップと、
    前記基本設計データから、前記ウェハ上の半導体チップの位置を決定する基準となる基準マークの設計上の位置座標を示すマーク設計データを抽出すると共に、前記基準マークを撮影部で撮影して該基準マークの位置座標を示すマーク実測データを取得する第2ステップと、
    前記マーク設計データとマーク実測データとの差により、前記半導体チップの位置ずれ量を特定し、該位置ずれ量に基づいて、前記基本設計データに含まれる回路パターンを、前記外部電極の位置が補正前後で不変であり、かつ前記内部電極を介したチップ電極と外部電極間の第1電極間導線、及び前記内部電極を介したチップ電極間の第2電極間導線の配線が可能となるように補正することにより、補正済み回路パターンを新たに生成する第3ステップと、
    感光性レジストを塗布した前記ウェハに対して光を照射し、前記補正済み回路パターンをウェハ上に転写する第4ステップとを備える
    露光方法。
  8. 前記第2ステップの基準マークは、
    前記チップ電極に設定する
    請求項7に記載の露光方法。
  9. 前記第2ステップの基準マークは、
    前記半導体チップにチップ電極を組み込む際に該チップ電極の位置を決定する基準とした第1目合わせマークに設定する
    請求項7に記載の露光方法。
  10. 前記第1ステップの基本設計データに、
    前記ウェハ上で半導体チップの外側領域にあって別のデバイスを組み合わせる基準となる第2目合わせマークを含む
    請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の露光方法。
  11. 前記第3ステップで、
    前記内部電極の位置を、前記第2ステップで撮影したチップ電極の位置座標に変更する座標変更処理と、
    座標変更された内部電極と前記外部電極間、及び該内部電極間を配線可能に、前記第1電極間導線、第2電極間導線を変形する導線変形処理とを行う
    請求項7から請求項10のいずれか一項に記載の露光方法。
  12. 前記第3ステップの導線変形処理で、
    前記両電極間導線の端部と内部電極との接続部、及び前記両電極間導線の端部と外部電極との接続部における各電極と導線間の線幅方向の接続幅は、通電を阻害しない所定の下限幅以上に設定する
    請求項11に記載の露光方法。
  13. チップ電極が予め組み込まれた複数の半導体チップを基板上に配置することによりウェハを作製するウェハ作製工程と、
    該ウェハのチップ電極側表面に感光性レジストを塗布する塗布工程と、
    前記チップ電極、該チップ電極上に形成される内部電極、前記ウェハ上で半導体チップの外側領域に形成されると共に外部導線に接続可能な外部電極、前記内部電極と外部電極とを結ぶ第1電極間導線、及び内部電極間を結ぶ第2電極間導線に関する設計上の回路パターンを含む基本設計データを記憶部に記憶し、該基本設計データから、前記ウェハ上の半導体チップの位置を決定する基準となる基準マークの設計上の位置座標を示すマーク設計データを抽出して記憶し、その後、前記基準マークを撮影部で撮影して該基準マークの位置座標を示すマーク実測データを取得し、前記マーク設計データとマーク実測データとの差により、前記半導体チップの位置ずれ量を特定し、該位置ずれ量に基づいて、前記基本設計データに含まれる回路パターンを、前記外部電極の位置が補正前後で不変であり、かつ前記内部電極を介したチップ電極と外部電極間の第1電極間導線、及び前記内部電極を介したチップ電極間の第2電極間導線の配線が可能となるように補正することにより、補正済み回路パターンを新たに生成し、続いて、前記ウェハに対して光を照射し、前記補正済み回路パターンをウェハ上に転写する露光工程と、
    前記補正済み回路パターンを転写したウェハ上に絶縁膜を被覆した後、前記外部電極を覆う絶縁膜に、該外部電極を外部導線に接続するためのコンタクトホールを形成する開口工程とを備える
    半導体モジュールの製造方法。
  14. ウェハの基板上に配置された複数の半導体チップの位置を決定する基準となる基準マークを撮影する撮影部と、
    前記半導体チップに予め組み込まれたチップ電極、該チップ電極上に形成される内部電極、前記ウェハ上で半導体チップの外側領域に形成されると共に外部導線に接続可能な外部電極、前記内部電極と外部電極とを結ぶ第1電極間導線、及び内部電極間を結ぶ第2電極間導線に関する設計上の回路パターンを含む基本設計データを記憶する記憶部と、
    前記基準マークの設計上の位置座標を示すマーク設計データと、前記撮影部によって撮影した基準マークの位置座標を示すマーク実測データとの差により、前記半導体チップの位置ずれ量を特定し、該位置ずれ量に基づいて、前記基本設計データに含まれる回路パターンを、前記外部電極の位置が補正前後で不変であり、かつ前記内部電極を介したチップ電極と外部電極間の第1電極間導線、及び前記内部電極を介したチップ電極間の第2電極間導線の配線が可能となるように補正することにより、補正済み回路パターンを新たに生成する補正処理部とを備えた
    パターン形成装置。
  15. 基板上に複数の半導体チップを配置したウェハにおいて該半導体チップに予め組み込まれたチップ電極、該チップ電極上に形成される内部電極、前記ウェハ上で半導体チップの外側領域に形成されると共に外部導線に接続可能な外部電極、前記内部電極と外部電極とを結ぶ第1電極間導線、及び内部電極間を結ぶ第2電極間導線に関する設計上の回路パターンを含む基本設計データを記憶部に記憶する第1ステップと、
    前記基本設計データから、前記ウェハ上の半導体チップの位置を決定する基準となる基準マークの設計上の位置座標を示すマーク設計データを抽出すると共に、前記基準マークを撮影部で撮影して該基準マークの位置座標を示すマーク実測データを取得する第2ステップと、
    前記マーク設計データとマーク実測データとの差により、前記半導体チップの位置ずれ量を特定し、該位置ずれ量に基づいて、前記基本設計データに含まれる回路パターンを、前記外部電極の位置が補正前後で不変であり、かつ前記内部電極を介したチップ電極と外部電極間の第1電極間導線、及び前記内部電極を介したチップ電極間の第2電極間導線の配線が可能となるように補正することにより、補正済み回路パターンを新たに生成する第3ステップとを備える
    パターン形成方法。
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