JP7437282B2 - 配線データ生成装置、描画システムおよび配線データ生成方法 - Google Patents

配線データ生成装置、描画システムおよび配線データ生成方法 Download PDF

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Description

本発明は、配線データ生成装置、描画システムおよび配線データ生成方法に関するものである。
チップファースト型のSIP(System in Package)もしくはWLP(Wafer Level Package)の製造プロセスにおいては再配線層を用いて、IC(Integrated Circuit)の間、または、ICのパッドとバンプとの間の配線が行われる。このとき、支持体としての基板上に接合されたICの配置誤差への対応が必要となる。
再配線層を形成するための露光処理を、マスクを用いたステッパによって行う場合、配置誤差に対応して、露光の重ね合わせについて、位置および角度などが微調整され得る。しかしながら、このような微調整による対応には限界がある。特に、基板上に配列された複数のIC用の再配線層の形成のための露光が一括して行われる場合、各ICが通常はばらばらに配置誤差を有するので、一括露光における重ね合わせの微調整だけでは、個々のICの配置誤差に十分に対応することが難しい。配置誤差に対する対応が不十分であれば、再配線層における接続不良が発生する。
これに対して、マスクを使用せずに露光用のビームを走査することによって直接露光を行う技術が知られている。この技術によれば、マスクを使用する手法に比べてICの配置誤差への対応が容易となる。すなわち、配置誤差がある場合には、配置誤差に応じて配線パターンを最初から設計し直すことにより、補正された配線パターンを示す配線データが生成される。生成される配線データは、通常、マスクCAD用のフォーマットを有しており、その場合、描画装置用のRIP(Raster Image Processing)を施すことによってラスタデータ形式の描画データに変換される。この描画データを用いて描画装置が直接露光を行う。しかしながら、このような設計のやり直しによる配線データの生成には多大な計算負荷を要する。そこで、直接露光技術において、配置誤差に対応した配線データの生成に要する時間を短縮する技術が提案されている。
例えば、特開2016-71022号公報(特許文献1)によれば、接続配線パターンを示す接続配線データを生成する方法が開示されている。この接続配線パターンは、基板上に配置された半導体チップが有する電極の各々と、基板に設けられた接続先電極とを、ネットリストに規定される所定の接続関係に基づいて電気的に接続する。この方法においては、所定の基準位置および所定の基準角度で半導体チップを基板上に配置したチップ状態によって、基準チップが定義される。基準位置に基準角度で基準チップが配置された状態で基準チップ領域の基準ファンアウト配線が生成される。また、チップ領域に隣接する再配線領域の対象配線パターンについて、ネットリストが生成される。そして、半導体チップの配置誤差に応じて、基準ファンアウト配線から基板上の半導体チップについてのファンアウト配線が生成され、ネットリストに基づいて、半導体チップのファンアウト配線に接続するように対象配線パターンが配置誤差に応じて再配線されて新たな配線パターンが生成される。この技術によれば、配線パターンを最初から設計し直す必要がないので、配置誤差に対応した配線データを効率的に生成することができる。
特開2016-71022号公報
上記公報の技術は、接続配線パターンが、基準チップ領域内においてファンアウト配線によって構成される一方端と、基準チップ領域外の再配線領域内に対象配線パターンによって構成される他方端と、を有することを、前提としている。接続配線パターンの上記一方端は半導体チップの電極に接続され、接続配線パターンの上記他方端は接続先電極に接続される。よって、接続先電極の位置は、接続配線パターンの他方端の位置、つまり、平面レイアウトにおける基準チップ領域外の位置、とされる。一方で、近年、平面レイアウトにおいて、接続先電極が少なくとも部分的に半導体チップ(より広義には電気素子)に重なるような配線パターンも必要とされてきている。しかしながら上記公報の技術は、上述したように接続先電極が半導体チップの領域の外にあることを前提とするので、この必要性に対応することができない。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、基板上に配置された電気素子の電極と、平面レイアウトにおいて電気素子に少なくとも部分的に重なるように配置される接続先電極と、を互いに接続するための配線を示す配線データを、基板上での電気素子の位置ずれに対応しつつ効率的に生成することができる、配線データ生成装置、描画システムおよび配線データ生成方法を提供することである。
第1の態様は、基板上に配置された電気素子の素子電極と、平面レイアウトにおいて前記電気素子に少なくとも部分的に重なるように配置されることになる接続先電極と、を互いに電気的に接続するための配線を示す配線データを生成する配線データ生成装置であって、設計配線データ取得部と、部分的配線データ生成部と、実際位置データ取得部と、補正配線データ生成部と、を備える。設計配線データ取得部は、前記基板上において設計位置にある前記素子電極と、前記接続先電極と、を互いに接続するための設計配線を示す設計配線データを取得する。部分的配線データ生成部は、前記設計配線のうち前記素子電極の前記設計位置の周辺部分を削除することによって得られる部分的配線を示す部分的配線データを生成する。実際位置データ取得部は、前記基板上における前記素子電極の実際位置を示す実際位置データを取得する。補正配線データ生成部は、前記部分的配線と、前記実際位置にある前記素子電極と、を互いに接続する配線である補正配線を示す補正配線データを生成する。
第2の態様は、第1の態様の配線データ生成装置であって、前記補正配線データ生成部は、経由位置を取得する経由位置取得部を含み、前記補正配線データ生成部は、前記経由位置取得部によって取得された前記経由位置を前記補正配線が経由するように前記補正配線データを生成する。
第3の態様は、第1または第2の態様の配線データ生成装置であって、前記電気素子の前記素子電極の前記設計位置と、前記接続先電極が配置されることになる想定位置と、に基づいて、前記設計配線データを生成する設計配線生成部をさらに備え、前記設計配線データ取得部は、前記設計配線生成部によって生成された前記設計配線データを取得する。
第4の態様は、第1から第3の態様のいずれかの配線データ生成装置であって、前記補正配線データ生成部は、前記補正配線データを正常に生成可能か否かを判定する判定部を含む。
第5の態様は、第4の態様の配線データ生成装置であって、予め定められた規則に基づいて、前記素子電極の前記設計位置からの誤差を有する誤差位置を生成する誤差位置生成部をさらに備え、前記判定部は、前記補正配線データを正常に生成可能か否かを、前記実際位置が前記誤差位置にあると仮定して判定する。
第6の態様は、描画システムであって、第1から第5の態様のいずれかの配線データ生成装置と、前記基板を保持するステージと、前記ステージに保持された前記基板上における前記電気素子の前記素子電極の前記実際位置を示す実際位置データを算出するために前記電気素子を撮影する撮影部と、前記配線データ生成装置によって生成された前記配線データに基づいて前記基板の直接露光を行う光学ヘッド部と、を備える。
第7の態様は、基板上に配置された電気素子の素子電極と、平面レイアウトにおいて前記電気素子に少なくとも部分的に重なるように配置されることになる接続先電極と、を互いに電気的に接続するための配線を示す配線データを生成する配線データ生成方法であって、設計配線データ取得工程と、部分的配線データ生成工程と、実際位置データ取得工程と、補正配線データ生成工程と、を備える。設計配線データ取得工程は、前記基板上において設計位置にある前記素子電極と、前記接続先電極と、を互いに接続するための設計配線を示す設計配線データを取得する。部分的配線データ生成工程は、前記設計配線のうち前記素子電極の前記設計位置の周辺部分を削除することによって得られる部分的配線を示す部分的配線データを生成する。実際位置データ取得工程は、前記基板上における前記素子電極の実際位置を示す実際位置データを取得する。補正配線データ生成工程は、前記部分的配線と、前記実際位置にある前記素子電極と、を互いに接続する配線である補正配線を示す補正配線データを生成する。
第8の態様は、第7の態様の配線データ生成方法であって、前記補正配線データ生成工程は、経由位置を取得する経由位置取得工程を含み、前記補正配線データ生成工程は、前記経由位置取得工程によって取得された前記経由位置を前記補正配線が経由するように前記補正配線データを生成する。
第9の態様は、第7または8の態様の配線データ生成方法であって、前記電気素子の前記素子電極の前記設計位置と、前記接続先電極が配置されることになる想定位置と、に基づいて、前記設計配線データを生成する設計配線生成工程をさらに備え、前記設計配線データ取得工程は、前記設計配線生成工程によって生成された前記設計配線データを取得する。
第1の態様によれば、配線データ生成装置は、生成される配線データの一部として、設計配線のうち電気素子の素子電極の設計位置の周辺部分以外に対応する部分的配線を利用する。これにより、配線データを効率的に生成することができる。さらに、配線データ生成装置は、生成される配線データの他部として、部分的配線と、実際位置にある素子電極と、を互いに接続する補正配線を示す補正配線データを生成するので、基板上における電気素子の設計位置と実際位置とのずれに対応した補正を行うことができる。以上のように、基板上における電気素子の設計位置からのずれに対応した補正を行いつつ、配線データを効率的に生成することができる。
第2の態様によれば、配線データ生成装置は、経由位置取得部によって取得された経由位置を補正配線が経由するように補正配線データを生成する。これにより、補正配線の設計自由度が不必要に広くなることが避けられる。よって、補正配線の自動生成を効率化することができる。
第3の態様によれば、配線データ生成装置の設計配線データ取得部は、配線データ生成装置の設計配線生成部によって生成された設計配線データを取得する。これにより、設計配線データを配線データ生成装置自身で準備することができる。
第4の態様によれば、配線データ生成装置の補正配線データ生成部は、補正配線データを正常に生成可能か否かを判定する判定部を含む。これにより、異常な補正配線データを用いて工程が進行することが途中で回避される。
第5の態様によれば、配線データ生成装置は、実際位置が誤差位置にあると仮定して、補正配線データを正常に生成可能か否かを判定する。これにより、実際位置を取得する前に判定を行うことができる。よって判定をより早期に行うことができる。
第6の態様によれば、配線データ生成装置を用いて基板を直接露光することができる。
第7の態様によれば、配線データ生成方法は、生成される配線データの一部として、設計配線のうち電気素子の素子電極の設計位置の周辺部分以外に対応する部分的配線を利用する。これにより、配線データを効率的に生成することができる。さらに、配線データ生成方法は、生成される配線データの他部として、部分的配線と、実際位置にある素子電極と、を互いに接続する補正配線を示す補正配線データを生成するので、基板上における電気素子の設計位置と実際位置とのずれに対応した補正を行うことができる。以上のように、基板上における電気素子の設計位置からのずれに対応した補正を行いつつ、配線データを効率的に生成することができる。
第8の態様によれば、配線データ生成方法は、経由位置取得工程によって取得された経由位置を補正配線が経由するように補正配線データを生成する。これにより、補正配線の設計自由度が不必要に広くなることが避けられる。よって、補正配線の自動生成を効率化することができる。
第9の態様によれば、配線データ生成方法の設計配線データ取得工程は、配線データ生成方法の設計配線生成工程によって生成された設計配線データを取得する。これにより、設計配線データを配線データ生成方法においてで準備することができる。
描画システムの構成を概略的に示す側面図である。 描画システムの構成を概略的に示す平面図である。 描画システムに含まれる描画装置の制御部の構成を概略的に示すブロック図である。 電気素子の配置位置が精確な場合の再配線層の形成例の第1工程を概略的に示す部分平面図である。 電気素子の配置位置が精確な場合の再配線層の形成例の第2工程を概略的に示す部分平面図である。 電気素子の配置位置が精確な場合の再配線層の形成例の第3工程を概略的に示す部分平面図である。 図6の一部拡大図である。 電気素子の配置位置が精確な場合の再配線層の形成例の第4工程を概略的に示す部分平面図である。 電気素子の配置位置が精確な場合の再配線層の形成例の第4工程を概略的に示す部分平面図である。 電気素子の配置誤差に起因した不良を有することになる再配線層の形成例の第1工程を概略的に示す部分平面図である。 電気素子の配置誤差に起因した不良を有することになる再配線層の形成例の第2工程を概略的に示す部分平面図である。 電気素子の配置誤差に起因した不良を有することになる再配線層の形成例の第3工程を概略的に示す部分平面図である。 実施形態における描画システムの構成を概略的に示すブロック図である。 実施形態における設計データの内容を示す部分平面図である。 実施形態における部分的配線データの内容を示す部分平面図である。 実施形態における実際位置データの内容を示す部分平面図である。 実施形態における補正配線データの内容を示す部分平面図である。 実施形態における配線データ生成方法を概略的に示すフロー図である。 変形例における設計データの内容を示す部分平面図である。 変形例における部分的配線データの内容を示す部分平面図である。 変形例における実際位置データの内容を示す部分平面図である。 変形例における補正配線データの内容を示す部分平面図である。
以下、図面に基づいて実施形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
<1.予備的説明>
実施形態の具体的説明に先立って、その理解を容易とするための予備的説明を、以下に記す。
<1-1.描画システムの構成>
図1および図2のそれぞれは、描画システム1の構成例を示す側面図および平面図である。描画システム1は、制御部70を有する描画装置100と、基本CAD(Computer-Aided Design)システム150とを含む。基本CADシステム150は、描画装置100の制御部70と通信回線によって接続されており、制御部70との間で各種データの授受が可能に構成されている。基本CADシステム150(図3)は、配線パターン設計用の一般的なシステムを用いて構成されてよい。以下、描画装置100の構成について説明する。
描画装置100は、基板W上におけるフォトリソグラフィのために、基板W上に設けられた感光性レジスト層に向かって光ビームを照射することによってパターンを描画する直接描画装置である。なお基板Wとレジスト層との間には他の構成が介在していてよい。基板Wは、半導体チップ(電気素子)上に再配線層を形成する工程において、半導体チップを支持するためのものである。よって、半導体チップおよび再配線層を含む最終製品(典型的にはマルチチップモジュール)が完成する前に、基板Wが除去されてよい。基板Wは、例えば、半導体基板またはガラス基板である。描画装置100は、主として、基板Wを保持するステージ10と、ステージ10を移動させるステージ移動機構20と、ステージ10の位置に対応した位置パラメータを計測する位置パラメータ計測機構30と、基板Wの上面に向かってパルス光を照射する光学ヘッド部50と、アライメントカメラ60(撮影部)と、制御部70とを有している。
描画装置100はまた、本体フレーム101とそれに取り付けられたカバー102とを有している。本体フレーム101およびカバー102と、これらによって囲まれた部材とによって、描画装置100の本体部が構成されている。本体部の外側には、基板収納カセット110が配置されている。基板収納カセット110には、露光処理を受けるべき未処理の基板Wが収納され得る。未処理の基板Wは、本体内部に配置される搬送ロボット120によって本体部内へローディングされる。また、未処理の基板Wに対して露光処理(パターン描画処理)が施された後、当該基板Wが搬送ロボット120によって本体部からアンローディングされて基板収納カセット110に戻される。
基台130は本体部において、搬送ロボット120がアクセス可能範囲に配置されている。基台130の一方端側領域(図1および図2の右手側領域)が、搬送ロボット120との間で基板Wの受け渡しを行う基板受渡領域であり、他方端側領域(図1および図2の左手側領域)が基板Wへのパターン描画を行うパターン描画領域である。基台130上にはヘッド支持部140が設けられている。ヘッド支持部140は、基台130のパターン描画領域から上方に立設された2本の脚部材141と2本の脚部材142とを有している。また、ヘッド支持部140は、2本の脚部材141の頂部の間を橋渡しする梁部材143と、2本の脚部材142の頂部の間を橋渡しする梁部材144を有している。そして、梁部材143のパターン描画領域側にアライメントカメラ60が固定されている。アライメントカメラ60は、基板Wの上面側を撮影する。
ステージ10は、XY面内において円筒状の外形を有している。ステージ10の上面には、複数の吸引孔(図示省略)が形成されている。これにより、ステージ10の上面上に基板Wが水平姿勢で載置されると、基板Wは複数の吸引孔の吸引圧によりステージ10の上面に吸着固定される。これにより基板Wはステージ10に保持される。ステージ10は、基台130上でステージ移動機構20によりX方向、Y方向およびθ方向に移動される。θ方向は、Z軸周りに回転する方向である。ステージ移動機構20はステージ10を、XY面(水平面)内で2次元的に平行移動させ、かつ、θ方向に回転させる。これによりステージ10は、光学ヘッド部50に対して相対移動する。この相対移動によりステージ移動機構20はステージ10を、後述する光学ヘッド部50に対して位置決めする。
ステージ移動機構20は、描画装置100の基台130に対してステージ10を主走査方向(Y軸方向)、副走査方向(X軸方向)、および回転方向(Z軸周りの回転方向)に移動させるための機構である。ステージ移動機構20は、ステージ10を回転させる回転機構21と、ステージ10を回転可能に支持する支持プレート22と、支持プレート22を副走査方向に移動させる副走査機構23と、副走査機構23を介して支持プレート22を支持するベースプレート24と、ベースプレート24を主走査方向に移動させる主走査機構25と、を有している。回転機構21は、ステージ10の内部に取り付けられた回転子により構成されたモータを有している。また、ステージ10の中央部下面側と支持プレート22との間には回転軸受機構が設けられている。モータを動作させると、回転子がθ方向に移動する。これにより、回転軸受機構の回転軸を中心としてステージ10が所定角度の範囲内で回転する。副走査機構23は、リニアモータ23aと、一対のガイドレール23bとを有している。リニアモータ23aは、支持プレート22の下面に取り付けられた移動子と、ベースプレート24の上面に敷設された固定子とにより、副走査方向の推進力を発生する。一対のガイドレール23bは、ベースプレート24に対して支持プレート22を副走査方向に沿って案内する。上記構成により、リニアモータ23aが動作すると、ベースプレート24上のガイドレール23bに沿って支持プレート22およびステージ10が副走査方向に移動する。主走査機構25は、リニアモータ25aと、一対のガイドレール25bとを有している。リニアモータ25aは、ベースプレート24の下面に取り付けられた移動子と、ヘッド支持部140の上面に敷設された固定子とにより、主走査方向の推進力を発生させる。一対のガイドレール25bは、ヘッド支持部140に対してベースプレート24を主走査方向に沿って案内する。上記構成により、リニアモータ25aが動作すると、基台130上のガイドレール25bに沿ってベースプレート24、支持プレート22、およびステージ10が主走査方向に移動する。なお、このようなステージ移動機構20としては、従来から多用されているX-Y-θ軸移動機構を用いることができる。
位置パラメータ計測機構30は、レーザ光の干渉を利用してステージ10についての位置パラメータを計測する。位置パラメータ計測機構30は、主として、レーザ光出射部31、ビームスプリッタ32、ビームベンダ33、第1の干渉計34、および第2の干渉計35を有している。レーザ光出射部31は、計測用のレーザ光(図中、破線参照)を出射するための光源装置である。レーザ光出射部31は、固定位置(基台130に対して固定された位置)に設置されている。レーザ光出射部31から出射されたレーザ光は、まず、ビームスプリッタ32に入射し、ビームスプリッタ32からビームベンダ33へ向かう第1の分岐光と、ビームスプリッタ32から第2の干渉計35へ向かう第2の分岐光とに分岐される。第1の分岐光は、ビームベンダ33により反射され、第1の干渉計34に入射するとともに、第1の干渉計34からステージ10の-Y側の端辺の第1の部位(ここでは、-Y側の端辺の中央部)10aに照射される。そして、第1の部位10aにおいて反射した第1の分岐光が、再び第1の干渉計34へ入射する。第1の干渉計34は、ステージ10へ向かう第1の分岐光と、ステージ10から反射した第1の分岐光との干渉に基づき、ステージ10の第1の部位10aの位置に対応した位置パラメータを計測する。一方、第2の分岐光は、第2の干渉計35に入射するとともに、第2の干渉計35からステージ10の-Y側の端辺の第2の部位(第1の部位10aとは異なる部位)10bに照射される。そして、第2の部位10bにおいて反射した第2の分岐光が、再び第2の干渉計35へ入射する。第2の干渉計35は、ステージ10へ向かう第2の分岐光と、ステージ10から反射した第2の分岐光との干渉に基づき、ステージ10の第2の部位10bの位置に対応した位置パラメータを計測する。第1の干渉計34および第2の干渉計35は、それぞれの計測により取得された位置パラメータを、制御部70へ送信する。制御部70は、当該位置パラメータを用いて、ステージ10の位置および移動速度の制御などを行う。
光学ヘッド部50はXY面内において、アライメントカメラ60に対して、固定された相対位置を有している。また光学ヘッド部50は、ヘッド移動機構(図示省略)によってヘッド支持部140に対してZ方向(上下方向)に移動自在に取り付けられている。光学ヘッド部50が上下方向に移動することによって、光学ヘッド部50とステージ10上の基板Wとの距離が高精度に調整される。梁部材143および144の頂部の間を橋渡しするように、光学ヘッド部50の光学系などを収納したボックス172が設けられている。ボックス172は、基台130のパターン描画領域を上方から覆っている。
光学ヘッド部50は、基板W上の感光性レジストへのパターン描画を行うために、ステージ10上に保持された基板Wの上面に向けて露光処理用のパルス光を照射する。よって光学ヘッド部50は、露光用のマスクを使用せずに基板Wを露光することができる。より詳細には、光学ヘッド部50は、配線データ生成装置800が生成した描画データに基づいて、ステージ10上に載置された基板W上の感光性レジスト層を直接露光する。光学ヘッド部50は梁部材143に取付けられており、梁部材143は基台130上方においてステージ10およびステージ移動機構20を跨ぐように架設されている。光学ヘッド部50はY方向において、基台130の略中央部分に配置されている。光学ヘッド部50は、照明光学系53を介して1つのレーザ発振器54に接続されている。レーザ発振器54には、レーザ発振器54を駆動するレーザ駆動部55が接続されている。レーザ発振器54は、感光性レジスト層が感光する波長帯に含まれる波長の光を出射するものである。感光性レジスト層は典型的には紫外線に対する感光性を有しており、その場合、レーザ発振器54は、例えば、波長355nmの紫外線を出射する3倍波固体レーザである。レーザ駆動部55、レーザ発振器54、および照明光学系53は、ボックス172の内部に設けられている。レーザ駆動部55が動作すると、レーザ発振器54からパルス光が出射され、当該パルス光は照明光学系53を介して光学ヘッド部50の内部に導入される。
光学ヘッド部50の内部には、照射された光を空間変調する空間光変調器、空間光変調器を制御する描画制御部、光学ヘッド部50の内部に導入されたパルス光を空間光変調器を介して基板Wの上面に向かって照射する光学系など(それぞれ図示省略)が主に設けられている。空間光変調器としては、例えば、回折格子型の空間光変調器であるGLV(登録商標:Grating Light Valve)などが採用される。光学ヘッド部50の内部に導入されたパルス光は、空間光変調器などによって所定のパターン形状に成形された光束として基板Wの上面に向かって照射される。その結果、基板W上の感光性レジスト層が露光される。これにより、基板Wの上面にパターンが描画される。光学ヘッド部50による露光幅分ずつ基板Wを副走査方向にずらしながら、主走査方向におけるパターンの描画を所定回数繰り返すことにより、基板Wの描画領域全面にパターンを形成することができる。
アライメントカメラ60は、基板Wの撮影を行うことによって、基板Wの上面の複数箇所に予め形成されたアライメントマーク(図示省略)、および、基板W上に配置された半導体チップの上面に形成されたアライメントマークなどの画像を含むモニター画像を生成する。モニター画像は、基板Wの位置および角度の検出と、半導体チップの位置および角度の検出とに用いられる。アライメントカメラ60は、感光性レジスト層に覆われた、電極などの配線パターンをも撮影可能である。アライメントカメラ60は、例えば、デジタルカメラなどにより構成されており、梁部材143を介して基台130に固定されている。
アライメントカメラ60がアライメントマークを撮影するためには、まず、ステージ10が最も-Y側の位置(図1、図2中の左側位置)に移動する。そして、モニター用の照明部(図示省略)が基板Wに向かってモニター用照明光を照射しつつ、アライメントカメラ60が、各アライメントマークの画像を含むモニター画像を取得する。取得されたモニター画像は、アライメントカメラ60から制御部70へ送信される。送信されたモニター画像は、制御部70によって、光学ヘッド部50に対する基板Wの位置および角度の調整、および、所定の基準位置および基準角度に対する半導体チップの配置誤差の検出などに用いられる。
基板W上に配置されている半導体チップの電極に対してモニター用照明光が照射されると、その反射光のうちの赤外光成分が、アライメントカメラ60に入射する。赤外光成分は、感光にほとんど寄与せずに感光性レジスト層を透過できるので、赤外線領域に感度を有するアライメントカメラ60は、感光性レジスト層に覆われた電極を撮影することができる。従って、モニター用照明光は、赤外光成分を多く含むことが好ましい。これにより、半導体チップの電極の配置を直接的に測定することができる。なおこのような直接的な測定に代わって、アライメントマークの検出によって半導体チップの配置を測定した上で、半導体チップにおける電極の配置の設計データを参照することによって、電極の配置を間接的に測定することができる。
制御部70は、種々の演算処理を実行しつつ、描画装置100内の各部の動作を制御するための情報処理部である。制御部70は、配線データ生成装置800と、露光制御部980とを有している。配線データ生成装置800は、半導体チップの再配線層中に設けられる配線を示す配線データを生成する。この配線データを用いて露光制御部980は、ステージ移動機構20および光学ヘッド部50などを制御し、これにより直接露光処理が行われる。
図3を参照して、制御部70は、電気回路を有する一般的な1つまたは複数のコンピュータによって構成されていてよい。複数のコンピュータが用いられる場合、これらは相互に通信可能に接続される。制御部70は、一つの電装ラック(図示省略)内に配置されていてよい。具体的には、制御部70は、中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)71、リードオンリーメモリ(Read Only Memory:ROM)72、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)73、記憶装置74、入力部76、表示部77および通信部78と、これらを相互に接続するバスライン75とを有している。ROM72は基本プログラムを格納している。RAM73は、CPU71が所定の処理を行う際の作業領域として用いられる。記憶装置74は、フラッシュメモリまたはハードディスク装置などの不揮発性記憶装置によって構成されている。入力部76は、各種スイッチまたはタッチパネルなどによって構成されており、オペレータから処理レシピなどの入力設定指示を受ける。表示部77は、たとえば、液晶表示装置およびランプなどによって構成されており、CPU71の制御の下、各種の情報を表示する。通信部78は、local area network(LAN)などを介してのデータ通信機能を有する。記憶装置74には、描画装置100におけるそれぞれの構成の制御についての複数のモードがあらかじめ設定されている。CPU71が処理プログラム74Pを実行することによって、上記の複数のモードのうちの1つのモードが選択され、当該モードでそれぞれの構成が制御される。なお、処理プログラム74Pは、記録媒体に記憶されていてもよい。この記録媒体を用いれば、制御部70に処理プログラム74Pをインストールすることができる。また、制御部70が実行する機能の一部または全部は、必ずしもソフトウェアによって実現される必要はなく、専用の論理回路などのハードウェアによって実現されてもよい。
<1-2.チップ配置位置が精確な場合の再配線層の形成例>
図4を参照して、基板W上の予め定められた位置に半導体チップ310(電気素子)がボンダーによって配置される。本例では、配置に誤差がないものと仮定する。なお図中においては1つの半導体チップ310のみ示されているが、量産においては、通常、基板W上の、面内方向における異なる位置に、複数の半導体チップ310が配列される。半導体チップ310は、表面(図4に示された面)上に電極311(素子電極)を有している。図示された例においては電極311は円形形状を有しており、その直径は例えば25μm程度である。次に、半導体チップ310が配置された基板W上に再配線層が、以下の工程によって形成される。
図5を参照して、再配線層の下部層として、層間絶縁膜402と、それを貫通するビア401とが形成される。ビア401は、金属からなり、電極311上に配置される。図示された例においては、ビア401は正方形形状を有しており、その一辺は例えば45μm程度である。図示されたようなパターン形状をビア401に付与するために、描画システム1による露光処理を用いてのフォトリソグラフィが行われる。
図6を参照して、再配線層の中部層として、配線411と、ソルダパッド412とを有する金属層410が形成される。配線411は、ビア401に接する一方端と、ソルダパッド412に接する他方端とを有している。配線411の幅寸法(延在方向に直交する方向における寸法)は、例えば15μm程度以上20μm程度以下である。図示されたようなパターン形状を金属層410付与するために、描画システム1による露光処理を用いてのフォトリソグラフィが行われる。ソルダパッド412は、平面視において、半導体チップ310に少なくとも部分的に重なるように配置される。具体的には、複数のソルダパッド412のうち少なくとも1つが、平面視において、半導体チップ310に重なるように配置される。図7は、図6の一部拡大図である。本例においては半導体チップ310(図6)の配置が精確であることから、半導体チップ310の電極311は設計位置311pdに位置している。そしてそれに対応して、ビア401と配線411とが形成されている。なお設計位置311pdは、電極311の設計上の代表位置であり、例えば電極311の設計上の中心位置であってよい。
図8を参照して、再配線層の上部層として被覆絶縁膜420が形成される。被覆絶縁膜420は、ソルダパッド412を部分的に露出する開口部420nを有している。これにより、ビア401、層間絶縁膜402、金属層410および被覆絶縁膜420を有する再配線層が得られる。言い換えれば、ここまでの工程によって、再配線層の形成が完了する。
次に、上記のように形成された再配線層の利用形態の例について、以下に説明する。まず、開口部420n内においてソルダパッド412上にソルダボール(図示省略)が搭載される。図9を参照して、上述したソルダボールを介して再配線層上に部品320が搭載される。これにより、ソルダボールと、部品320の電極321(接続先電極)とが接続される。言い換えれば、ソルダボールを介して電極321とソルダパッド412とが互いに接続される。この接続の際、平面視において、電極321の各々は、それが対応するソルダパッド412に、少なくとも部分的に重なるように配置される。ここで、例えば、部品320は半導体チップであり、電極321は当該半導体チップのパッド電極である。電極321(電極311(図5)にとっての接続先電極)は、平面視において、半導体チップ310に少なくとも部分的に重なるように配置される。具体的には、複数の電極321のうち少なくとも1つが、平面視において、半導体チップ310に重なるように配置される。図9に示された例においては、平面視において、すべての電極321が半導体チップ310に重なるように配置されているが、変形例として、複数の電極321のうちの一部のみが半導体チップ310に重なるように配置されてよい。
以上により、基板W上において半導体チップ310と部品320とが再配線層を介して積層された積層体が得られる。半導体チップ310および部品320は、平面レイアウトにおいて少なくとも部分的に重なるように積層されている。半導体チップ310の電極311と、部品320の電極321とは、再配線層によって互いに電気的に接続されている。なおこの後、基板Wは除去されてよい。基板W上に複数の積層体が形成されていれば、複数の積層体を一度に得ることができる。
<1-3.チップ配置誤差に起因した不良を有することになる再配線層の形成例>
次に、半導体チップ310に無視できない配置誤差がある状況下で、当該配置誤差に対する補正が行われることなく、上記と同様の方法で再配線層が形成される場合について、以下に説明する。なお、本例は、後述する実施形態に対する比較例である。
図10を参照して、基板W上の予め定められた位置310dに半導体チップ310(第1電気素子)がボンダーによって配置される。ここではこの配置に誤差があるものとする。その結果、半導体チップ310の位置は、予め定められた位置310dに対して誤差を有している。これに対応して、半導体チップ310の電極311の実際位置311prは、設計位置311pdに対して誤差を有している。設計位置311pdに対する実際位置311prの誤差の主な原因としては、基板W上に半導体チップ310を搭載するときの搭載誤差、および、半導体チップ310等が取り付けられた基板Wにおける熱膨張収縮があり得る。なお図中においては1つの半導体チップ310のみ示されているが、量産においては、基板W上の、面内方向における異なる位置に、複数の半導体チップ310が配列される。次に、半導体チップ310が配置された基板W上に再配線層が、以下の工程によって形成される。
図11を参照して、再配線層の下部として、層間絶縁膜402と、それを貫通するビア401とが形成される。図示されたようなパターン形状をビア401に付与するために、描画システム1による露光処理を用いてのフォトリソグラフィが行われる。この露光処理は、半導体チップ310の電極311の配置誤差を無視して行われる。この誤差に起因して、電極311からビア401がずれてしまっており、その結果、両者が電気的に接続されていない。
図12を参照して、再配線層の中部として、配線411と、ソルダパッド412とを有する金属層410が形成される。図示されたようなパターン形状を金属層410付与するために、描画システム1による露光処理を用いてのフォトリソグラフィが行われる。ここで、半導体チップ310の配置誤差に比して、フォトリソグラフィの重ね合わせ誤差は十分に小さい。よって、金属層410は、ビア401に対して十分精確に配置される。ここで、前述したように、電極311の実際位置311prは設計位置311pdに対して誤差を有しており、その結果、ビア401は電極311に接続されていない。従って、電極311と金属層410とは電気的に接続されない。よって本例においては、再配線層は不良を有する。
<2.実施形態の詳細>
再配線層の上記不良を避けるべく、本実施形態においては、描画システム1は、上記予備的説明において説明した構成に加えてさらに、以下に説明する特徴を有している。
<2-1.構成>
図13は、描画システム1の機能構成を概略的に示すブロック図である。描画システム1は、上記予備的説明において説明したように、基本CADシステム150と、描画装置100とを有している。また描画装置100は、制御部70と、機能部品群5とを有している。制御部70は、配線データ生成装置800と、露光制御部980とを有している。露光制御部980は機能部品群5を制御する。機能部品群5は、前述した、ステージ移動機構20、光学ヘッド部50およびアライメントカメラ60を含む。
配線データ生成装置800は、再配線層を示すデータを生成する。基板W上に配置された半導体チップ310の電極311(図4)と、平面レイアウトにおいて半導体チップ310に少なくとも部分的に重なるように平面レイアウトに垂直な積層方向において半導体チップ310に積層されることになる部品320(図9)と、を互いに電気的に接続するために、再配線層は積層方向において半導体チップ310と部品320との間に介在することになる。上記データ生成の一環として、配線データ生成装置800は、配線411(図7)を示す配線データを生成する。それを可能とすべく、配線データ生成装置800は、設計配線データ取得部820と、部分的配線データ生成部830と、実際位置データ取得部860と、補正配線データ生成部880とを有している。
設計配線データ取得部820(図13)は、再配線層を形成するために、基板W上における半導体チップ310の配置誤差を考慮しない設計データを取得する。具体的には、設計配線データ取得部820は、図14に示されているように、基板W上において設計位置311pdにある電極311(参考のため破線で図示)と、部品320の電極321(図9)と、を互いに接続するための、設計ビア401D、設計配線411Dおよび設計ソルダパッド412Dを示す設計配線データ501を取得する。設計配線データ501は基本CADシステム150から取得されてよく、その場合、設計配線生成部810は省略されてよい。あるいは、設計配線生成部810によって生成された設計配線データ501が取得されてよい。その場合、設計配線生成部810は、半導体チップ310の電極311の設計位置311pdと、部品320の電極321が配置されることになる想定位置と、に基づいて、設計配線データ501を生成する。その目的で設計配線生成部810は、基本CADシステム150または制御部70から、半導体チップ310の電極311の設計位置311pdと、部品320の電極321が配置されることになる想定位置と、部品320における電極321の設計位置と、についての情報を取得する。そしてこの情報に基づいて、一般的な自動配線技術を用いて設計配線データ501を生成する。
部分的配線データ生成部830(図13)は、図15に示されているように、設計配線411D(図14)のうち電極311の設計位置311pdの周辺部分を削除することによって得られる部分的配線411Rを示す部分的配線データ502を生成する。部分的配線411Rは、上記のように除去された周辺部分との境界に被接続位置311qdを有する。ここで、「周辺部分」は、例えば、設計位置311pdから、予め定められた規則により定められた距離に含まれる部分である。この距離は、電極311の設計上の寸法Dから算出されてよい。寸法Dは、例えば、電極311が円形形状を有する場合はその直径であり、電極311が正方形形状を有する場合は一辺の長さであり、電極311が非正方形形状の長方形形状を有する場合は、その短辺または長辺の長さである。上記距離は、D/4以上であることが好ましく、D/2以上であることがより好ましい。また上記距離は、5D以下であることが好ましく、3D以下であることがより好ましい。あるいは、上記距離の情報を制御部70が外部から受け付けてもよい。電極311の配置ずれの大きさとして寸法E程度が想定される場合、上記距離は、寸法Eから算出されてよく、具体的には、Eに定数(例えば1.5程度)を乗ずることによって算出されてよい。
実際位置データ取得部860(図13)は、図16に示されているように、ステージ10(図1)に保持された基板W上における半導体チップ310の電極311の実際位置311prを示す実際位置データ503を取得する。具体的には、実際位置データ取得部860は、アライメントカメラ60が半導体チップ310を撮影することによって得られたモニター画像から、電極311の実際位置311prを算出する。この算出は、半導体チップ310のアライメントマークの測定結果から算出されてよく、あるいは、電極311自身の測定結果から算出されてよい。なお、モニター画像における位置の検出は、例えば、画素値分布を2次微分することなどによって得られるエッジ信号などに基づいて行われてよい。
図16において、電極311の実際位置311prと、設計ソルダパッド412Dにつながる部分的配線411Rの被接続位置311qdとの間の破線は、ネットリストにより規定された接続関係を示す。ネットリストは、設計情報のひとつとして予め定められているものである。ネットリストは、基本CADシステム150(図13)から供されてよいし、あるいは制御部70が外部から受け付けてもよい。
補正配線データ生成部880(図13)は、図17に示されているように、設計ビア401D(図14)の位置を設計位置311pd(図14)から実際位置311pr(図17)にシフトすることによって、補正ビア401Cを示す補正配線データ504(図17)を生成する。また補正配線データ生成部880(図13)は、図17に示されているように、部分的配線411Rと、実際位置311prにある電極311(参考のため破線で図示)と、を補正ビア401Cを介して互いに接続する配線である補正配線411Cを示す補正配線データ504を生成する。例えば、ネットリスト(図16における破線を参照)に基づいて、互いに電気的に接続されるべき実際位置311prおよび被接続位置311qdが選択され、これらを直線的につなぐ補正配線411Cのデータが生成される。生成されるパターン形状が直線的なものとされることによって、データの生成に要する計算負荷を軽減することができる。
描画データ生成部890は、補正配線データ504に対してRIPを施すことによって、描画データ(ラスタライズされた配線データ)を生成する。また描画データ生成部890は、当該描画データを露光制御部980(図13)へ送り出す。露光制御部980は、当該描画データに基づいて機能部品群5を制御する。これにより光学ヘッド部50は、上記描画データに基づいて基板Wの直接露光を行う。
<2-2.配線データ生成方法>
上記構成により、以下の工程を含む配線データ生成方法を実施することができる。
設計配線生成工程ST10(図18)にて、設計配線生成部810(図13)によって、設計配線データ501(図14)が生成される。設計配線データ取得工程ST20(図18)にて、設計配線データ取得部820(図13)によって、上記のように生成された設計配線データ501(図14)が取得される。なお変形例として、設計配線データ501は基本CADシステム150から取得されてよく、その場合、設計配線生成工程ST10(図18)は省略される。部分的配線データ生成工程ST30(図18)にて、部分的配線データ生成部(図13)によって、部分的配線データ502(図15)が生成される。実際位置データ取得工程ST40(図18)にて、実際位置データ取得部860(図13)によって、実際位置311pr(図16)を示す実際位置データ503が取得される。補正配線データ生成工程ST50(図18)にて、補正配線データ生成部(図13)によって、補正配線データ504が生成される。
<2-3.補正配線データを正常に生成可能か否かの判定>
補正配線データ生成部880(図13)は、補正配線データ504(図17)を正常に生成可能か否かを判定する判定部882を含んでよい。この判定は、アライメントカメラ60によって得られたモニター画像から算出された実際位置311prに基づいて実施されてよい。このような判定に代わって、またはこのような判定とともに、以下に説明する、変形例の判定が実施されてもよい。
変形例の判定を可能とする目的で、配線データ生成装置800は誤差位置生成部850を有している。誤差位置生成部850は、予め定められた規則に基づいて、電極311の設計位置311pdからの誤差を有する誤差位置を生成する。判定部882は、補正配線データ504(図17)を正常に生成可能か否かを、実際位置311prが誤差位置にあると仮定して判定する。
<2-4.経由位置の指定>
上述した、図16および図17を参照しての説明においては、ネットリストに基づいて直線的な補正配線411Cのデータが生成される場合について詳述した。しかしながら、より複雑な形状の補正配線が必要なこともあり、その場合に、自動配線技術を用いて補正配線のデータが生成されてよい。一方で、補正配線が複雑なものである場合、自動配線における計算負荷が膨大になるかもしれず、また、適切な補正配線の生成に至ることができなるかもしれない。
上記問題は、自動配線を開始する前に補正配線の経由位置を指定することにより軽減される。経由位置を指定することが求められる場合、補正配線データ生成部880(図13)は、経由位置を取得する経由位置取得部881を含む。経由位置の情報は、制御部70によって自動的に設定されてよく、あるいは、制御部70が外部から受け付けてもよい。補正配線データ生成部880(図13)は、経由位置取得部881によって取得された経由位置を補正配線411Cが経由するように補正配線データを生成する。言い換えれば、補正配線データ生成工程ST50(図18)は、経由位置を取得する経由位置取得工程ST51を含む。補正配線データ生成工程ST50は、経由位置取得工程ST51によって取得された経由位置を補正配線411Cが経由するように補正配線データを生成する。この技術について、以下において、再配線層が前述したものよりも複雑な構造を有する変形例を挙げて具体的に説明する。
図19を参照して、設計配線データ501(図14)の場合と同様の方法によって、設計配線データ501Lが取得される。
図20を参照して、次に、部分的配線データ502(図15)の場合と同様の方法によって、部分的配線データ502Lが生成される。このとき、またはこの後に、上述した経由位置が、中間ピン419の位置によって指定される。中間ピン419の位置は、部分的配線データ502Lが生成される際に制御部70によって自動的に設定されてよく、あるいは、部分的配線データ502Lが生成された後に制御部70が外部から受け付けてもよい。後者の場合、例えば、表示部77(図3)に表示された中間ピン419の位置を作業者が、入力部76(図3)を操作することによって調整する。
図21を参照して、実際位置データ503(図16)の場合と同様の方法によって、実際位置データ503Lが取得される。
図22を参照して、次に、補正配線データ504(図17)の場合と同様の方法によって、補正配線データ504Lが生成される。本例における補正配線411Cは、例えば、補正配線411C1~411C3を含む。補正配線411C1は、補正配線411C(図17)と同様、直線的なパターン形状を有している。補正配線411C2は、補正配線411C(図17)とは異なり、折れ曲がったパターン形状を有している。補正配線411C3は、中間ピン419(図21)の位置を経由している。
<2-5.効果>
本実施形態によれば、生成される配線データの一部として、設計配線411D(図14)のうち半導体チップ310の電極311の設計位置311pdの周辺部分以外に対応する部分的配線411R(図15)を利用する。これにより、配線データを効率的に生成することができる。さらに、配線データ生成装置800は、生成される配線データの他部として、部分的配線411Rと、実際位置311prにある電極311と、を互いに接続する補正配線411C(図17)を示す補正配線データ504を生成するので、基板W上における半導体チップ310の設計位置311pdと実際位置311prとのずれに対応した補正を行うことができる。以上のように、基板W上における半導体チップ310の設計位置311pdからのずれに対応した補正を行いつつ、配線データを効率的に生成することができる。
配線データ生成装置800の設計配線データ取得部820(図13)は、配線データ生成装置800の設計配線生成部810によって生成された設計配線データ501(図14)を取得してよい。この場合、設計配線データ501を配線データ生成装置800(図13)自身で準備することができる。言い換えれば、設計配線データ取得工程ST20(図18)は、設計配線生成工程ST10によって生成された設計配線データ(図14)を取得してよい。この場合、設計配線データ501を、配線データ生成方法においてで準備することができる。
配線データ生成装置800の補正配線データ生成部880(図13)は、補正配線データを正常に生成可能か否かを判定する判定部882を含んでよい。この場合、異常な補正配線データを用いて工程が進行することが途中で回避される。この判定は、アライメントカメラ60によって得られたモニター画像から算出された実際位置311prに基づいて実施されてよい。実際位置311prに基づいた判定に代わって、またはそれとともに、実際位置311prが、誤差位置生成部850によって生成された誤差位置にあると仮定しての判定が行われてよい。これにより、実際位置311prを取得する前に判定を行うことができる。よって判定をより早期に行うことができる。
配線データ生成装置800(図13)は、経由位置取得部881によって取得された経由位置(中間ピン419(図21)の位置)を補正配線411C3(図22)が経由するように補正配線データ504L(図22)を生成してよい。言い換えれば、補正配線データ生成工程ST50(図18)は、中間ピン419(図21)の位置を補正配線411C3が経由するように補正配線データ504L(図22)を生成してよい。これにより、補正配線411C3の設計自由度が不必要に広くなることが避けられる。よって、補正配線411C3の自動生成を効率化することができる。
この発明は詳細に説明されたが、上記の説明は、すべての態様において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。上記各実施形態および各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせたり、省略したりすることができる。
1 :描画システム
5 :機能部品群
10 :ステージ
20 :ステージ移動機構
50 :光学ヘッド部
60 :アライメントカメラ(撮影部)
70 :制御部
310 :半導体チップ(電気素子)
311 :電極
311pd :設計位置
311pr :実際位置
311qd :被接続位置
320 :部品
321 :電極(接続先電極)
401 :ビア
401C :補正ビア
401D :設計ビア
402 :層間絶縁膜
410 :金属層
411 :配線
411C :補正配線
411D :設計配線
411R :部分的配線
412 :ソルダパッド
412D :設計ソルダパッド
419 :中間ピン
420 :被覆絶縁膜
W :基板

Claims (9)

  1. 基板上に配置された電気素子の素子電極と、平面レイアウトにおいて前記電気素子に少なくとも部分的に重なるように配置されることになる接続先電極と、を互いに電気的に接続するための配線を示す配線データを生成する配線データ生成装置であって、
    前記基板上において設計位置にある前記素子電極と、前記接続先電極と、を互いに接続するための設計配線を示す設計配線データを取得する設計配線データ取得部と、
    前記設計配線のうち前記素子電極の前記設計位置の周辺部分を削除することによって得られる部分的配線を示す部分的配線データを生成する部分的配線データ生成部と、
    前記基板上における前記素子電極の実際位置を示す実際位置データを取得する実際位置データ取得部と、
    前記部分的配線と、前記実際位置にある前記素子電極と、を互いに接続する配線である補正配線を示す補正配線データを生成する補正配線データ生成部と、
    を備える、配線データ生成装置。
  2. 請求項1に記載の配線データ生成装置であって、
    前記補正配線データ生成部は、経由位置を取得する経由位置取得部を含み、前記補正配線データ生成部は、前記経由位置取得部によって取得された前記経由位置を前記補正配線が経由するように前記補正配線データを生成する、配線データ生成装置。
  3. 請求項1または2に記載の配線データ生成装置であって、
    前記電気素子の前記素子電極の前記設計位置と、前記接続先電極が配置されることになる想定位置と、に基づいて、前記設計配線データを生成する設計配線生成部をさらに備え、
    前記設計配線データ取得部は、前記設計配線生成部によって生成された前記設計配線データを取得する、配線データ生成装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の配線データ生成装置であって、
    前記補正配線データ生成部は、前記補正配線データを正常に生成可能か否かを判定する判定部を含む、配線データ生成装置。
  5. 請求項4に記載の配線データ生成装置であって、
    予め定められた規則に基づいて、前記素子電極の前記設計位置からの誤差を有する誤差位置を生成する誤差位置生成部をさらに備え、
    前記判定部は、前記補正配線データを正常に生成可能か否かを、前記実際位置が前記誤差位置にあると仮定して判定する、配線データ生成装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の配線データ生成装置と、
    前記基板を保持するステージと、
    前記ステージに保持された前記基板上における前記電気素子の前記素子電極の前記実際位置を示す実際位置データを算出するために前記電気素子を撮影する撮影部と、
    前記配線データ生成装置によって生成された前記配線データに基づいて前記基板の直接露光を行う光学ヘッド部と、
    を備える、描画システム。
  7. 基板上に配置された電気素子の素子電極と、平面レイアウトにおいて前記電気素子に少なくとも部分的に重なるように配置されることになる接続先電極と、を互いに電気的に接続するための配線を示す配線データを生成する配線データ生成方法であって、
    前記基板上において設計位置にある前記素子電極と、前記接続先電極と、を互いに接続するための設計配線を示す設計配線データを取得する設計配線データ取得工程と、
    前記設計配線のうち前記素子電極の前記設計位置の周辺部分を削除することによって得られる部分的配線を示す部分的配線データを生成する部分的配線データ生成工程と、
    前記基板上における前記素子電極の実際位置を示す実際位置データを取得する実際位置データ取得工程と、
    前記部分的配線と、前記実際位置にある前記素子電極と、を互いに接続する配線である補正配線を示す補正配線データを生成する補正配線データ生成工程と、
    を備える、配線データ生成方法。
  8. 請求項7に記載の配線データ生成方法であって、
    前記補正配線データ生成工程は、経由位置を取得する経由位置取得工程を含み、前記補正配線データ生成工程は、前記経由位置取得工程によって取得された前記経由位置を前記補正配線が経由するように前記補正配線データを生成する、配線データ生成方法。
  9. 請求項7または8に記載の配線データ生成方法であって、
    前記電気素子の前記素子電極の前記設計位置と、前記接続先電極が配置されることになる想定位置と、に基づいて、前記設計配線データを生成する設計配線生成工程をさらに備え、
    前記設計配線データ取得工程は、前記設計配線生成工程によって生成された前記設計配線データを取得する、配線データ生成方法。
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