JP2001007491A - 電子回路装置およびその製造方法 - Google Patents

電子回路装置およびその製造方法

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JP2001007491A
JP2001007491A JP11173365A JP17336599A JP2001007491A JP 2001007491 A JP2001007491 A JP 2001007491A JP 11173365 A JP11173365 A JP 11173365A JP 17336599 A JP17336599 A JP 17336599A JP 2001007491 A JP2001007491 A JP 2001007491A
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lands
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positioning
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Koji Nagasawa
浩二 永澤
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集積回路など電子部品の回路基板への実装を
高集積化されても高精度にできるようにしたこと。 【解決手段】 電子部品たとえば高集積回路素子1を配
線回路基板5に実装する際の位置合わせ基準を、配線回
路基板5のランドにより実施するものである。半導体チ
ップ2がパッケ−ジイングされた集積回路素子1の各リ
−ド6が正しく回路基板5の予め定められた位置すなわ
ちランドパタ−ン6上に位置合わせするために、このラ
ンドパタ−ンの少なくとも1個のランド6A、6Bを、
他のランド6より小さく形成し、このランド6A、6B
を位置合わせ基準として、位置合わせし、はんだ付けす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は集積回路素子など
電子部品の回路基板への実装性を向上させた電子回路装
置および電子回路装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品たとえば、集積回路(LSIと
略す)の高集積化の進展は著しい。現在LSIは集積度
256Mビット, 1Gビットなどの試作も終わり、さら
に高集積化が計画されており、集積度15Gビットまで
製造可能と絶えない開発が続いている。このように集積
度が向上することは、1LSIチップ当たりの電子回路
数や回路構成素子数が著増し、この回路数の増加は、各
回路に設けられる電極パッド数も著増し、高い実装精度
が厳しく求められる。また電極パッド数の増加は各パッ
ド間の間隔も狭小化する。
【0003】このような半導体装置(LSI)採用の電
子回路は、印刷回路基板に実装例えばはんだ付けして電
子回路装置が構成されている。この電子回路装置はさら
に、他の電子回路装置と共に電子機器例えばパソコン構
成機構として組み込まれてシステムとして実用される。
【0004】上記した実装には図5、図6に示すような
手段が実用されている。図5は集積回路素子をプリント
回路基板に実装した状態を示す図で、(A)図は断面
図、(B)図は(A)図の平面図である。即ち、第1の
従来例は、次のとおりである。半導体ウエハに集積回路
が形成され、この半導体ウエハからスクライブ工程を径
て分離された各半導体チップ41の各電極パッドと夫々
電極リード42とがワイヤリングされた後、樹脂モ−ル
ドされてパッケ−ジング43され、半導体素子44が構
成されている。
【0005】この半導体素子44は、予め定められた電
子回路の配線が形成されているプリント回路基板45の
予め定められたランドパタ−ンに実装される。この実装
の際の位置合わせ精度を向上させるための手段が半導体
素子44およびプリント基板45に設けられている。こ
の位置決め手段は半導体素子45およびプリン回路ト基
板45間で嵌合構造が採用されている。
【0006】即ち、半導体素子44のマウント面には、
断面先細り構造の円錐状ボス46が離隔して2ヶ所に設
けられている。これらボス46に嵌合される上記回路基
板45の予め定められた位置には断面台形状の位置決め
用穴47が穿設されている。この穴47に上記ボス46
が嵌合した時、上記半導体素子41の各電極リード42
が位置決めされて、上記回路基板45の当接する位置に
はそれぞれ導電体たとえば銅からなるランド(端子)4
8列が設けられている。このように半導体素子44が回
路基板45に嵌合手段により位置決めされた後、各電極
リード42(ピン)および各ランド(端子)48がコン
タクトたとえばはんだ付けされ、実装が完了する。
【0007】さらにまた、第2の従来例は、図6に示す
ように位置決め精度を向上させるための手段が施されて
いない例である。すなわち、チップマウンタによる実装
精度を考慮して各端子48の面積を大きくとり、実装に
よる不良が発生しないように対策している。図6は、図
5における上記位置合わせ精度を向上させるための手段
が施されていない点を除けば全て同様であるから、同一
番号の付与を持って説明に変えている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の従来例では、集積回路は限りなく高集積化の開発が
続いているため、この高集積化に応じて電極リード(ピ
ン)の細線化、多リード(ピン)化、各電極リード(ピ
ン)間の狭小化などの技術トレンドにおいては、嵌合手
段であるボス46を半導体チップ41などの電子部品に
設けるスペ−スが無くなってきている。さらに、CSP
実装されたVLSI素子では、ボスを設置できない。こ
の実状から第2の従来例の構成が増加している。
【0009】ところが、さらに、高集積化が進むと、た
とえばCSP実装された集積回路素子が主流となる。こ
の場合はさらに上記したように電極リード(ピン)の細
線化、多リード(ピン)化、各電極リード(ピン)間の
狭小化する間隙などから実装誤差を考慮してランド(端
子)48面積を増加していたが、この手段に限界があ
る。さらに高集積化されますと、このような従来の実装
手段の採用は困難であるという課題がある。
【0010】特に、最先端の実装技術として、CSP
(チップ サイズ パッケージング)実装の採用が主流
になりつつある。この実装構造においては、チップサイ
ズの大きさで回路基板に実装するため、さらに、高密度
化し第1の従来例のような、嵌合手段による位置合わせ
機構を設置するスペ−スは無い。さらに、上記したよう
に半導体チップの電極パッド間の間隔が狭小化するた
め、CSP実装するためには、回路基板の各ランド面積
を大きくすることが、できないという課題があった。
この発明は、上記点に鑑みなされもので、電子部品が高
集積化や小型化、高密度化しても位置合わせして実装で
きる電子回路装置およびその製造方法を提供するもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は電子部品を配
線基板に実装する電子回路装置において、回路基板の電
子部品実装用ランド列の内少なくとも一つのランドの大
きさを小さくし、このらんどを位置決め用基準(ターゲ
ット)として用いて回路基板を位置決めし実装するする
ことにより、細線化、狭小化する隙間、などの電子部品
の高精度実装を可能にし、スペ−ス効率を高くしたこ
と。実装用ランドのうち少なくとも1個を小さく例えば
電子部品の電極リードの大きさに近い大きさにすると
は、同一にしてもよいし、やや大きくしてもよいし、要
するに他の端子より小さければよい。この発明の電子回
路装置は、請求項1に記載されているように、複数の電
極ピンが設けられた電子部品と、この電子部品の各電極
ピンが実装される位置に夫々対応してランド列が設けら
れた回路基板と、この回路基板の上記ランド列のうち少
なくとも一つのランドは他のランドより小さい前記実装
時の位置決めランドとを具備してなることを特徴として
いる。
【0012】この発明の電子回路装置は、請求項2に記
載されているように、複数の電極ピンが設けられた電子
部品と、この電子部品の各電極ピンが実装される位置に
夫々対応してランド列が設けられた回路基板と、この回
路基板の上記ランドのうち少なくとも一つのランドは他
のランドより上記電極ピンの大きさに近い大きさの前記
実装時の位置決めランドとを具備してなることを特徴と
している。
【0013】この発明の電子回路装置は、請求項3に記
載されているように、複数の電極ピンが設けられた集積
回路素子と、この集積回路素子の各電極ピンが実装され
る位置に夫々対応してランド列が設けられた回路基板
と、この回路基板の上記ランドのうち少なくとも一つの
ランドのランド幅は上記電極ピンのピン幅よりやや大き
くした前記実装時の位置決めランドとを具備してなるこ
とを特徴としている。
【0014】この発明の電子回路装置は、請求項4に記
載されているように、請求項1乃至請求項3何れか記載
の電子回路装置において、前記位置決めランドはランド
列のうち端部又は中間部に位置する少なくとも一つのラ
ンドであることを特徴としている。
【0015】この発明の電子回路装置の製造方法は、請
求項5に記載されているように、回路基板の電子部品実
装用ランド列の内少なくとも一つのランドの大きさを小
さくしたランド列を回路基板に形成する工程と、前記小
さく形成されたランドをターゲットにして回路基板の位
置決めする工程と、この位置決めされた前記回路基板に
前記電子部品を実装する工程とを具備してなることを特
徴としている。
【0016】この発明の電子回路装置の製造方法は、請
求項6に記載されているように、請求項5記載の電子回
路装置の製造方法において、実装する工程ははんだ付け
工程であることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】特徴とするところは、装着される
回路基板の電子部品実装部に設けられるランドパターン
のうち少なくとも一つのランドの大きさを出来る限り電
子部品の電極リード(ピン)の外形サイズに近い大きさ
にし、このランドを位置決め用パターンとしても兼用す
るものである。または、位置決め用ランドとして用い、
電気的信号、電源、接地などとして採用しない、ダミー
のランドとしてもよい。
【0018】次に、図1乃至図2を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。即ち、電子部品例えば集積
回路素子を回路基板に実装たとえば、はんだ付けする場
合の実施形態を図1乃至図2を参照して具体的に説明す
る。集積回路素子1は、集積度64Mビットなどの高集
積回路素子(VLSI素子)で、フラットパッケージ型
VLSI素子1である。この素子1には、一導電型半導
体ウエハたとえばN型シリコンウエハに周知の半導体プ
ロセスで高集積電子回路が形成される。
【0019】その後このウエハは予め定められたスクラ
イブラインに沿って各半導体チップ毎に分割される。こ
の分割された半導体チップ2には電極リード(ピン)が
マウントされる。この電極リードは、たとえばリ−ドフ
レ−ムであり、このリ−ドフレ−ムに上記半導体チップ
が接着された後、ワイヤボンダに搬送し、半導体チップ
の各電極パッドと、リ−ドフレ−ムの各リ−ド3とを予
め定められた手順で自動的にワイヤリングする。
【0020】ワイヤリングした後、樹脂モ−ルドし、降
温プロセスを径て硬化させてパッケ−ジ4とした半導体
素子1が構成される。上記リード3は半導体素子1の実
装を可能とするためには、図1(B)に示すように、リ
ード3の先端接着部の端部に屈曲部12を形成してい
る。この屈曲部12の内側傾斜面ははんだ付け面とし
て、はんだ付けの強度を補強するのに用いられる。しが
って、屈曲部傾斜面の角度ははんだ溶融液が流入する角
度が最適である。
【0021】この半導体素子1は回路基板5に実装され
る。この回路基板5には予め設計された電子回路の配線
回路たとえば銅薄膜による配線回路パタ−ンが形成され
ている。このパタ−ンの上記半導体素子1実装部には、
この実施形態の特徴とする端子たとえばランド6のパタ
−ンが設けられている。この状態が図1(A)に示され
ている。即ち、半導体素子1の電極リード3の配列パタ
ーンと、回路基板5に形成される半導体素子1の実装部
のランド6の配列パターンとは1対1に対応している。
【0022】この図では説明を判りやすくするために8
個のランド6が配列された平面図で示されている。実際
には数十から数百個ランド6のパターンとなる。ランド
6の線幅としては、この実施形態ではたとえば0,1μ
m〜0,5μmが選択される。このランド6の線幅は、
半導体素子1の集積度に基づく電極ピン(リード)の線
幅、ピッチによって選択される。
【0023】さらに、8個のランド6のうち位置決めの
ターゲット(基準)として、使用するために、ランド6
のパターンの端部のランド例えば対向する端位置の位置
決め兼用ランド6A、6Bが、他のランド6より小さく
又は細く構成されている。この実施形態ではランド6
A,6Bの外形の大きさリード3の接続部の外形と等し
いか、接着手段を考慮したそれ以上の大きさが必要であ
る。リ−ド3より小さい場合には、接着手段として、は
んだ付け手段を選択した場合には、はんだ溶融物が当該
ランド6面内から流出する可能性がある。この関係は例
えば(B)、(C)図に拡大して示されている。
【0024】即ち、この図において、点線で示している
大きさは、正規なランド6の大きさと、位置決め兼用ラ
ンド6A、6Bとを比較のために示している。(B)図
はその断面図であり、(C)図は(B)図の平面図であ
る。この図から判るように、半導体素子1の電極リード
3の先端の接続部19より僅かに大きく構成し、位置合
わせ用のターゲットと兼用して用いるランド6A、6B
を構成している。
【0025】このランド6A、6Bは、位置決め用ター
ゲットとして、特別な加工は必要ないが、位置決め工程
の撮像に支障とならないようにしてもよい。例えばラン
ド6A、6Bのエッジ部分が正確に撮像できるような手
段たとえば特別に反射する材質、色、照明の方向などに
よらないたとえば黒色塗装などである。表面をメッキす
るのも、その手段である。
【0026】この実施形態では実装手段として、はんだ
付けプロセスを用いるために、電極リード3のサイズよ
り大きくしているが、たとえば超音波と熱による接合
や、かしめる手段を採用すれば、電極リード3とランド
6A、6Bとを同一サイズにしてもよい。回路基板5へ
の実装は一般に、はんだ付けによる実装が用いられる。
このはんだ付けの場合には、(C)図のように電極リー
ド3と位置決め兼用ランド6A、6Bの対向面より、位
置決め兼用ランド6A、6Bの面積をやや大きくしてい
る場合には理想的な、はんだ付けが行われる。しかし、
位置決め精度の面で、前記リード3の短軸方向のゆとり
7の分、斜めに傾く実装誤差を招く。
【0027】この傾き誤差を避けるために、前記ゆとり
7を無くすことが実装精度をさらに高くする。この場合
当然のことながら、前記ゆとり7を無くした分、はんだ
付けの接着部分が減少し、接着強度は低下する。したが
って、前記リード3の長軸方向のゆとり8の部分にハン
ダ付け9,10することにより補強できる。
【0028】このような補強手段としては、電極ピンの
はんだ付け部に凹凸または粗面を形成し、接着面積を増
加させてもよい。上記前記リード3の短軸方向のゆとり
7の分、斜めに傾く実装誤差を招く手段の回避手段の一
つとして、この実施形態のように、複数箇所たとえばラ
ンド6A,6Bにより位置合わせした場合には、双方の
位置決めのAND条件となり、斜め傾斜や位置ずれを緩
和できる効果がある。ゆとり分7は、この実施形態で
は、リード3の線幅に等しいか、0,1μm程度が最少
である。このような、位置決め工程やマウント工程はマ
ウンタにより実行される。
【0029】次に回路基板5の上記半導体素子1の実装
位置のランド6の列に半導体素子1をに実装(マウン
ト)する工程について図2を参照して説明する。図2は
チップマウンタを説明するための平面図である。
【0030】即ち、上記回路基板5を回路基板ストッカ
21から一枚搬送ロボット22によりピックアップし、
チップマウンタ23のX−Y−Zステージ24上に搬入
する。一方半導体素子1は、実装部品載置位置に設けら
れているトレイ25に多数入れて用意されている。
【0031】まず上記ステ−ジ24上の回路基板5につ
いて、粗位置合わせし、続いて上記位置決め兼用ランド
6A、6Bを位置決め用ターゲットとして密位置決めを
して待機する。次に、トレイ25から1個の上記半導体
素子1をロボット22の操作によりハンドリングして位
置決めテ−ブル26上に載置し、粗位置決めする。この
粗位置決め工程を終了した半導体素子1を、位置決めさ
れた回路基板5の予め定められた実装位置にロボット2
2の操作によりハンドリングする。
【0032】この位置決めは上記した図2のランド6
A、6Bを位置決め用タ−ゲットとして位置決め作業を
実行する。すなわち、ランド6A、6Bの位置、形状を
予め標準パタ−ンとしてチップマウンタ22のメモリに
予め記憶して置く。そして、上記回路基板5の上記ラン
ド6A、6Bを、回路基板5の上方に設置されている位
置決め用カメラ27により撮像し、この撮像信号から得
られた上記ランド6A、6B部のパタ−ンと上記予め記
憶されている標準パターンと比較し、ずれ量があれば、
このずれ量を相殺するように上記ステ−ジ24の位置を
X−Y面内でX−Y−θ制御して位置決めする。その後
ロボット22の操作により、上記半導体素子1を回路基
板5上に相対的に移動する。
【0033】たとえばステ−ジ24をZ方向すなわち上
方に移動させて半導体素子1を回路基板5上に載置す
る。この載置は自動的に図1(A)に示すように各ラン
ド6上に位置決めされて搬入された状態となる。その後
上記ステ−ジ24に設けられているヒ−タによりはんだ
溶融温度例えば130℃に加熱し、はんだを溶融し時間
例えば3分間加熱した後、降温プロセスを径て、はんだ
付けプロセスを終了する。 その後、この回路基板5内
で他の実装位置があれば、上記ステ−ジ24を移動させ
て、同様なプロセスを実行する。終了した回路基板5は
ロボット22によりハンドリングし、アンロードして一
枚目の回路基板5への実装を終了する。同様にして、次
の回路基板の実装プロセスを実行する。
【0034】上記実施形態では、回路基板5のランドパ
タ−ン6について、対向するコーナ部に存在する2つの
ランド6A、6Bについて位置決め用ランドとして用い
たが、図3に示すようにいろいろな実施形態を選択でき
る。すなわち、(A)図のように、1個のランド6Cを
位置決め用として用いてもよい。この場合2個のランド
6での位置決めより、斜めに傾斜する可能性がある。し
かし、長軸方向の直線で電極リード3と位置決めするこ
とにより、その位置ずれ量を改善できる。
【0035】また、(B)図のようにランド6の配列の
4隅(端)部即ち、4個のランド6D、E、F、Gを位
置決め用として用いてもよい。この場合は、良好な位置
決めができる効果がある。さらにまた、(C)図のよう
に1行の両端のランド6H、I、を位置決め用として用
いてもよい。
【0036】さらにまた、(D)図のように、ランド6
の配列が1行(列)のみに適用してもよい。すなわち、
両サイドのランド6J、6Kについて位置決め用として
用いてもよい。位置決め用ターゲットは多い方が望まし
いが、半導体素子1稼動時に素子1内で発生する熱が拡
散する過程において、X−Y面内での熱膨張係数が異な
ることからはんだ付け部に熱応力が集中する。すなわ
ち、はんだ付けが剥がれる方向に作用する。この対策を
考慮して、個数を決定することになる。
【0037】さらに、回路基板5への電子部品の実装が
終了し、回路基板5のハンドリングのおいても、回路基
板5が大きいと、撓む場合がある。このような機械的応
力歪みに対しても、はんだ付け部に応力が集中する。こ
れらの対策を考慮して、はんだ付けの強度などが選択さ
れる。これらの熱応力や機械的歪みは半導体素子1など
電子部品のコーナー部(端部)が比較的大きい。したが
って、このコーナー部のランドを位置決め専用としダミ
ーのランドとして用いることも最適である。
【0038】他方、接着部が狭くなる場合の位置決め用
ターゲットとしては、コーナー(端部)より中間部のラ
ンド6を選択するのが望ましい。上記実施形態では、端
部(サイド)に位置するランドについて、位置決め用タ
ーゲットとしたが、中間部のランドについても、予め設
定しておけば何れでもよい。
【0039】次に、CSP実装された集積回路素子の実
装に適用した実施形態を図3を参照して説明する。図4
(A)はCSP実装された半導体素子38を回路基板4
0に実装した状態を示す断面図である。(B)図は
(A)図に示めされている回路基板の半導体素子を実装
するランドパターンの平面図である。電極リード3でな
く、はんだバンプが実装接着部となる。
【0040】即ち、一導電型半導体ウエハ例えばN型シ
リコンウエハ31に周知のVLSIプロセス技術で高集
積電子回路を形成する。このプロセスに引き続き表面に
は窒化シリコン層32が形成され、さらにこの層32上
にはポリイミド層33がそれぞれたとえばCVD法で形
成され再配線層が形成されている。この層33上には金
属薄膜たとえば銅薄膜34がたとえばスパッタリング法
により形成されている。 この銅薄膜34上にはレジス
ト膜がスピンコ−テイング法により形成される。このレ
ジスト膜は、ステッパ−にて予め定められた電極パッド
パターンのマスクで露光され、その後現像工程で、パタ
−ンニングされたレジスト膜を除去し、銅薄膜34の電
極パッドパタ−ンが設けられる。このパタ−ン上にはさ
らに銅成膜35が電解メッキ法で設けられている。
【0041】さらにこの銅成膜35上にはバリアメタル
層36が電解メッキ法で設けられている。その後このバ
リアメタル層36以外の表面上には樹脂層37が設けら
れている。この樹脂層37ははんだバンプ39が受ける
応力に対して緩和する作用を有する。上記バリアメタル
層36上には、半導体素子の電極パッド(ピン)に相当
するはんだバンプ39(はんだボ−ル)が設けられてい
る。このようにして、半導体素子38が構成されてい
る。
【0042】この半導体素子38は、回路基板15に実
装される。つぎに、回路基板15の構成を説明する。回
路基板15は、絶縁性樹脂たとえばガラスエポキシ樹脂
からなり、この基板15表面上には配線回路が形成され
ている。すなわち、目的とする機能を得るための電子回
路が設計され、この回路の配線回路部分たとえば銅薄膜
のパターン16が形成されている。
【0043】この配線回路16の電子部品を実装する位
置には、夫々の実装配列に応じたパターンのランドパタ
−ン17が設けられている。図4(B)はこのランドパ
ターンの部分のみを拡大して示す説明図である。このラ
ンドパタ−ン17の上記集積回路素子取り付け位置に
は、CSP実装された上記半導体素子38のはんだバン
プパタ−ンに応じたランドパタ−ン17が設けられてい
る。
【0044】このランドパタ−ン17A,Bに位置決め
して、半導体素子38が実装例えば、はんだ付け実装さ
れる。この実装に際しての上記位置決め工程は次のよう
に実施する。即ち、実装される半導体素子38のはんだ
バンプ37のパタ−ンに対応して設けられているランド
パタ−ン42の例えば対角線上にあるランド17A、4
2Bを他のランド17より小さく形成する。この小さく
とは、上記実施形態で説明した諸条件のあることは、繰
り返しになるので、この説明では、省略する。
【0045】この小さく形成したランド17A、17B
が半導体素子38実装の際の位置決め用ターゲットとし
ても用いる。この位置決め用ターゲットとして用いるラ
ンド17は、どのランド17を用いてもよい。図3の説
明のとおり適宜予め選択しておけばよい。この実施形態
では、各ランド17については層間接続手段たとえば表
裏面貫通するスル−ホ−ルには接続端子であるランドス
ルー18が設けられている。
【0046】このランドスル−18の他端即ち回路基板
15の裏面には各ランドスル−18毎にランド19のパ
ターンが設けられている。この実施形態では、各ランド
17に対して対象的にランドスルー18によりランド1
9のパターンを形成した例について説明したが、スルー
ホールでなく、表層配線およびビアを形成して内層配線
してもよい。このように構成された回路基板15への半
導体素子38の実装は、上記実施形態のように、チップ
マウンタにより自動的にマウントたとえば、はんだ付け
実装できる。このチップマウンタにより自動的にマウン
トする工程は、上記実施形態と同様であるため、その説
明を省略する。
【0047】上記実施形態では、電子部品として集積回
路素子の実施形態の実装について説明したが、電子部品
であれば、抵抗、コンデンサ、コイル、コネクタなどの
実装に適用しても同様な作用効果が得られることは、説
明するまでもないことである。
【0048】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
電子部品を実装する回路基板の端子パターンの少なくと
も一つの端子について他の端子より小さく構成し、この
端子を位置合わせ用として実用することにより電極ピン
間隔が狭小化し、電極ピンが細線化し、電極ピンが多ピ
ン化する電子部品の実装を高精度に実施できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電子回路装置の1実施形態を説明す
るための図である。
【図2】図1の回路基板を位置合わせして半導体素子を
実装するためのチップマウンタの平面図である。
【図3】図1の回路基板に設けられるランドパタ−ンの
他の実施形態を説明するための図である。
【図4】図1の電子回路装置の他の実施形態を説明する
ための図である。
【図5】従来の電子回路装置を説明するための図であ
る。
【図6】図5の他の従来例を説明するための図である。
【符号の説明】
1、38……VLSI素子(半導体装置) 2、23……半導体チップ 3、31、36、43……電極リ−ド(ピン) 4、……パッケ−ジ 5、15……回路基板 6、8、19……ランド 16……配線回路 17……ランドパターン 18……ランドスルー 21……回路基板ストッカ 22……ロボット 23……チップマウンタ 24……ステ−ジ 25……トレイ 26……粗位置合わせテ−ブル 27……粗位置合わせ用カメラ 31……シリコンウエハ 32……窒化シリコン層 33……ポリイミド層 34、35……銅層 36……バリアメタル 37……はんだバンプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電極ピンが設けられた電子部品
    と、 この電子部品の各電極ピンが実装される位置に夫々対応
    してランド列が設けられた回路基板と、 この回路基板の上記ランド列のうち少なくとも一つのラ
    ンドは他のランドより小さい前記実装時の位置決めラン
    ドとを具備してなることを特徴する電子回路装置。
  2. 【請求項2】 複数の電極ピンが設けられた電子部品
    と、 この電子部品の各電極ピンが実装される位置に夫々対応
    してランド列が設けられた回路基板と、 この回路基板の上記ランドのうち少なくとも一つのラン
    ドは他のランドより上記電極ピンの大きさに近い大きさ
    の前記実装時の位置決めランドとを具備してなることを
    特徴する電子回路装置。
  3. 【請求項3】 複数の電極ピンが設けられた集積回路素
    子と、 この集積回路素子の各電極ピンが実装される位置に夫々
    対応してランド列が設けられた回路基板と、 この回路基板の上記ランドのうち少なくとも一つのラン
    ドのランド幅は上記電極ピンのピン幅よりやや大きくし
    た前記実装時の位置決めランドとを具備してなることを
    特徴する電子回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3何れか記載の電子
    回路装置において、前記位置決めランドはランド列のう
    ち端部又は中間部に位置する少なくとも一つのランドで
    あることを特徴とする電子回路装置。
  5. 【請求項5】 回路基板の電子部品実装用ランド列の内
    少なくとも一つのランドの大きさを小さくしたランド列
    を回路基板に形成する工程と、 前記小さく形成されたランドをターゲットにして回路基
    板の位置決めする工程と、 この位置決めされた前記回路基板に前記電子部品を実装
    する工程と、 を具備してなることを特徴する電子回路装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の電子回路装置の製造方法
    において、実装する工程ははんだ付け工程であることを
    特徴とする電子回路装置の製造方法。
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