JP2018172871A - 水栓器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】全体がコンパクトでありながら吐水の切替表示機能が確実に発揮される水栓器具を提供する。【解決手段】内部に複数の流路を有し、外壁に窓部を有する水栓本体J1と、水栓本体J1に設けられ、第1位置と第2位置との間で変位して複数の流路を切り替え操作する操作体1と、所定の角度範囲で回転可能に水栓本体J1に支持される軸部24を有し、複数の流路の切替状態に応じた表示を窓部に露出する表示部4を有する表示体S、とを備え、表示体Sが、操作体1が第1位置から第2位置に操作される際に、操作者が操作体1に加えた操作力が操作体1の駆動部を介して伝えられる第1作用部21と、操作体1が第1位置に戻される際に、水栓本体J1に設けられた付勢部材3からの戻し力が伝えられる第2作用部22と、を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、吐出する流水の種類を例えば原水と浄水など複数に切り替える水栓器具に関する。
このような水栓器具としては、例えば特開2004−082031号公報(特許文献1)に示す技術がある。
この水栓器具は、吐出する流水の種類を浄水と原水とに切り替えることができ、切り替えた吐水の種類をカバーに設けた窓部に表示する機構を有する。水栓器具のカバーのうち先端近傍の位置に窓部が形成され、4分の1の円柱体で構成された表示体の曲面上に表示された浄水および原水の表示がこの窓部から交互に表示される。
表示体は、扇形の側面から双方向に軸部が形成され、この軸部が水栓本体に形成された支持部に回転可能に支持されている。軸部の片方には捩じりばねが装着され、水栓本体に反力を取りつつ、表示体が水栓器具の先端側に転ぶように表示体を付勢している。
この表示体は、吐水の切り替えを行う押しボタンによって駆動される。押しボタンは、水栓本体に対してプッシュ・プッシュ式に作動するように備えられている。水栓本体には吐水を切り替える弁機構が備えられており、この弁機構に、公知のプッシュ・プッシュ式の切替機構が併設されている。押しボタンは、このリターン機構の押し部材と連携しており、押しボタンが押込位置から突出位置に復帰する際にはこのリターン機構のばね付勢力が利用される。
押しボタンの天井部には傾斜状のカム部が設けられており、一方の表示体の下部には当該カム部が当接する作用部が設けられている。押しボタンが突出位置にあるときには、この傾斜部が表示体の作用部を押し上げ、窓部には「原水」が表示される。押しボタンが押し込まれるとカム部が押圧方向奥部に移動し、作用部の押し上げが解除される。これにより、表示体は捩じりばねの付勢力によって、それまでカム部の存在していた側に転ぶように回転し、表示が「浄水」に切り替わる。
押しボタンが突出位置に戻す際には押しボタンを僅かに押し込む。これにより、プッシュ・プッシュ機構が働き、ばねの付勢力によって押しボタンが押し戻される。その結果、押しボタンのカム部が再度表示体の作用部を押し上げて表示が「原水」に戻される。
このように、従来の水栓器具では、表示体が何れの側に切り替わる際にも捩じりばねあるいは切替機構のばねの付勢力が利用されていた。
また、当該従来技術では、表示体を回転させるためのカム部と作用部が、押しボタンと表示体との間に設けられている。
特許文献1の記載によれば、これらの構成の結果、表示部が往復動する押しボタンと離れた位置に設けることができ、しかも構成が簡単で、必要となる部品も、表示体・ばね部材・表示体支持部材・表示窓等だけで済み、小型化で安価な表示装置が得られるとされている。
特開2004−082031号公報
このように、上記従来の技術では、押しボタンを何れの方向に操作する場合にも表示体の動作にはばね力が利用される。よって、仮に表示体の支持部に水垢などの汚れが蓄積すると表示体の動作が円滑に保たれないうえ、表示部の静止位置が不適切になる恐れがあった。
また、上記従来技術の水栓器具では表示体の裏面側に回転機構があるため、当該機構を配置するには配置空間にある程度の高さが必要となる。よって、表示体の視認性を向上させようとしても、水栓器具のヘッド部には各種機構を配置する空間に制限があって表示体の拡大化には限界がある。
このように、表示体の動作の信頼性の問題、および、表示体のサイズの問題などから、表示体の視認機能を高めようとしても表示体の構造等には未だ改善の余地があり、従来から、全体がコンパクトでありながら、吐水の切替表示機能が確実に発揮される水栓器具の提供が望まれている。
(特徴構成)
本発明に係る水栓器具の特徴構成は、
内部に複数の流路を有し、外壁に窓部を有する水栓本体と、
前記水栓本体に設けられ、第1位置と第2位置との間で変位して前記複数の流路を切り替え操作する操作体と、
所定の角度範囲で回転可能に前記水栓本体に支持される軸部を有し、前記複数の流路の切替状態に応じた表示を前記窓部に露出する表示部を有する表示体、とを備え、
前記表示体が、
前記操作体が前記第1位置から前記第2位置に操作される際に、操作者が前記操作体に加えた操作力が前記操作体の駆動部を介して伝えられる第1作用部と、
前記操作体が前記第1位置に戻される際に、前記水栓本体に設けられた付勢部材からの戻し力が伝えられる第2作用部と、を備えた点にある。
(効果)
表示体は操作体の操作によって表示を変化させるが、本構成であれば、特に操作体を第1位置から第2位置に操作する際に、操作体に加えた操作力が駆動部を介して表示体の第1作用部に直に伝えられる。よって、表示体を確実に動作させることができる。例えば、表示体の軸部に水垢等の汚れが付着して表示体の動作が円滑でない場合でも、表示部の切替動作が確実なものとなる。
また、操作体の駆動部が表示体の第1作用部を直に押すことで表示部の切替動作が機敏になり、使用感に優れた水栓器具を得ることができる。
(特徴構成)
本発明に係る水栓器具としては、前記表示部を正面視する状態で、前記軸部および前記第1作用部、前記第2作用部が前記表示部の外側に設けられていると好都合である。
(効果)
表示部の表示を窓部に順次露出させるために、表示部が移動する空間を水栓本体の内部に設ける必要がある。水栓本体の大きさには制限があるものの、表示部は視認性を高めるためにできるだけ大きい方が良い。よって、表示部以外の軸部や第1作用部等の機構部を、表示部の正面視において表示部とは異なる領域に設けることで、構造設計の自由度が広がる。
また、水栓器具の使用に際しては、窓部から水が浸入する場合があるが、軸部や第1作用部・第2作用部を表示部の外側に設けることで、浸入水が軸部や第1作用部等に到達し難くなる。よって、表示部の切替機能が長期に亘って維持される。
(特徴構成)
本発明に係る水栓器具にあっては、前記駆動部を長尺状の腕部とし、前記第1作用部を押圧する際に前記腕部に当接して、前記腕部が前記第1作用部から離れる側に屈曲するのを防止する規制部を前記水栓本体に設けておくとよい。
(効果)
水栓器具の内部空間には制限があり、内部に設けられる各機構は必要強度などを考慮してコンパクトに設計される。本構成では、表示体の第1作用部を押圧する部位として操作体に長尺状の腕部を形成している。この腕部が第1作用部を押し込む際に、表示体は軸部を中心に回動する。そのため、腕部と第1作用部との相対姿勢が順次変化し、第1作用部の当接面が傾斜した状態になることがある。この場合、腕部の先端が当接面に乗り上がり、腕部が屈曲し易くなる。これを防止するために本構成では、水栓本体に規制部を設け、腕部の押し込み方向を規制している。この結果、腕部を細く構成して機構部をコンパクトにしながら表示部の切替機能が安定して発揮される水栓器具を得ることができる。
(特徴構成)
本発明に係る水栓器具にあっては、前記駆動部が前記第1作用部を押し込み、前記表示部が所定の姿勢に変更されたとき、前記表示部の戻り動作を阻止するよう前記表示体に設けられた第3作用部と、前記操作体に設けられて前記第3作用部に当接する位置決め部と、を備えていると好適である。
(効果)
駆動部および第1作用部は表示部を回転駆動し、本構成の位置決め部および第3作用部は表示部の戻り動作を阻止する。このうち駆動に係る機構は操作体の動きを極力小さくしながら表示部を大きく回転動作させるものであり、位置決めに係る機構は表示部の戻りを確実に阻止するものである。このように各機構部の目的が異なるため、例えば軸部と第1作用部との距離については小さく設定して駆動部のストロークに対して表示部の回転角度を大きく取るようにする。ただし、駆動部と第1作用部との間に作用する押圧力は大きくなる。
一方、表示部の戻りを確実に阻止するには、例えば軸部と第3作用部との距離を大きくして位置決め部と第3作用部との当接力を小さくするとよい。さらに、軸部から第3作用部までの回転半径が大きくなれば、位置決め部あるいは第3作用部の何れかにある程度の摩耗が生じても表示部の固定姿勢はほとんど変化しない。よって、窓部に対する表示部の位置が常に一定となり表示機能が確実に発揮される。
このように、表示部の駆動に係る機構と位置決めに係る機構とを別に設けることで、表示部の押し込み機能と位置決め機能とを確実に発揮させることができる。
(特徴構成)
本発明に係る水栓器具にあっては、前記位置決め部と前記第3作用部とが当接した状態で、前記駆動部と前記第1作用部とが離間するように構成することができる。
(効果)
駆動に係る機構と位置決めに係る機構とを別に設けることで夫々の機能をより確実に発揮させることができる。例えば、位置決め部と第3作用部との当接力を小さくすることで、部材どうしの摩耗が減少し、表示部の表示姿勢が長期に亘って安定したものとなる。ただし本構成では、さらに、位置決め部が機能している状態では駆動部が第1作用部から離間して機能しないものとし、駆動部が表示体の姿勢に干渉することを防止している。このようにすることで表示部の位置固定がさらに正確なものとなる。
(特徴構成)
本発明に係る水栓器具は、前記表示体において、前記軸部の軸心および前記第1作用部どうしの距離に対して前記軸部の軸心および前記第3作用部どうしの距離を長く形成しておくのが好ましい。
(効果)
このように、軸部の軸心および第1作用部どうしの距離を小さくすることで、操作体のストロークに対して表示体の回転移動長さを大きく確保することができ、表示部の大きな表示体の駆動が可能になる。
一方、回転アームの短い機構にすることで駆動部と第1作用部との当接力が高まり、部材の摩耗が早まって表示部の表示位置が不安定になる恐れがある。
そこで、本構成では、第3作用部と軸部の軸心との距離を第1作用部と軸部の軸心との距離に比べて大きく設定している。これにより、表示体のモーメントアームが長くなって位置決め部との当接力が低下する。これにより当該部位の摩耗等が少なくなって表示体の位置固定機能が安定化する。
(特徴構成)
本発明に係る水栓器具にあっては、前記位置決め部のうち前記第3作用部に当接する位置決定面を、前記操作体が前記第1位置から前記第2位置に操作される際の移動軌跡と平行に形成しておくと好都合である。
(効果)
第1位置と第2位置との間を往復移動する操作体の構成としては、例えば、軸部を中心に回転する構成のものや、所定の駆動レールに沿って押し引きする構成のものなど各種のものが想定される。これらのうち特定構成のものでは、駆動部が操作方向にガタつくものや、プッシュ・プッシュ式のリターン機構のように操作体の動作を反転させる際に少しだけ逆方向に操作されるものもある。
そこで、本構成では位置決め部の位置決定面を操作体の移動軌跡と平行に設けている。これにより、操作体がこのように微動作しても表示部の位置が変化しなくなって、表示部の表示機能が安定して高品質な水栓器具を得ることができる。
水栓器具の外観を示す斜視図 水栓器具の吐水切替表示機構を示す斜視図 吐水切替表示機構を示す分解斜視図 表示体の第1作用部と第3作用部の動作態様を示す説明図 第1カバーに対する表示部の配置状態を示す説明図 第2実施形態に係る表示体を示す説明図
〔概要〕
本発明の水栓器具では、流体の流路を有する水栓本体J1の先端に設けた吐水の表示切替機構HKに特徴がある。表示切替機構HKは、原水や浄水を切り替えて吐出する際に、水栓器具を構成する水栓本体J1の外壁に設けられた窓部Wに夫々の表示を択一的に露出させるものである。以下、本発明に係る水栓器具の実施形態につき図面を参照しながら説明する。
〔全体構成〕
本実施形態に係る水栓器具の外観を図1に示す。水栓本体J1の先端部にはカバーCが設けられ、水栓本体J1の外壁が構成される。カバーCは水栓本体J1の殆どの部位を覆い、水栓器具の全体外観がシンプルに仕上げられている。これにより、カバーCの繋ぎ目などに汚れが溜まるのを防止している。具体的には、上方部を第1カバーC1が覆い、下方部を第2カバーC2が覆っている。第1カバーC1と第2カバーC2との繋ぎ目は先端部においてはかなり高い位置にあり、水が掛かるのを極力防止している。
第1カバーC1と第2カバーC2との繋ぎ目には、吐水を例えば浄水と原水とに切り替える操作体1が設けてある。この操作体1は、所謂、プッシュ・プッシュ方式の押ボタンであり、例えば第1位置である突出位置と第2位置である押込位置とに亘って変位して複数の流路を切り替え操作する。この操作体1は、図3に示す如く、水栓本体J1に設けられた公知の吐水切替機構TKに連結されている。
第1カバーC1の上面には、操作体1によって切り替えられた吐水の種類を示す窓部Wが形成されている。窓部Wからは、「原水」や「浄水」等の吐水状態を示す表示面41が露出する。
一方、第2カバーC2の下方には円形の開口が設けられており、吐水形状をシャワー形状やストレート形状に切り替えるスクリーン部材7が嵌め込まれている。スクリーン部材7には回転操作用のレバー6が設けられ、第2カバーC2の側面には、レバー6の位置を示す目盛り61が設けられている。
〔操作体〕
操作体1は、図2、図3に示すように有底筒状であり、第1カバーC1と第2カバーC2との境界位置にあって、水栓本体J1に設けられた吐水切替機構TKに接続される。操作体1は、自身に形成した穴部13を吐水切替機構TKの突起TK2に係合させて吐水切替機構TKに連結される。ただし、操作体1が吐水切替機構TKと力の伝達を行うのは、操作体1の裏面のみである。操作体1を押し込むことで操作体1の裏面が吐水切替機構TKの操作軸TK1の端面を押し込み、操作体1が突出位置から押込位置に移行する。逆に、操作体1を突出位置に戻す際には、操作体1を一旦押し込み、プッシュ・プッシュ機構のリターンばねを効かせて操作軸TK1を突出させ、さらに操作体1の裏面を押し出す。
操作体1の表面の一部には腕部12が突出形成されている。この腕部12は操作体1を押し込む方向に沿って突出形成されており、操作体1の押し込み操作に際して駆動部となって表示体Sの第1作用部21を押圧する。また、腕部12と並んで、操作体1の表面には位置決め部14が突出形成されている。この位置決め部14は、後述するように操作体1が押込位置に押し込まれたとき表示体Sの第3作用部23が当接する部位である。これにより操作体1が押し込まれた状態での表示体Sの姿勢が決定される。
〔表示体の基本構成〕
図3に示すように、表示体Sは、主に、「原水」や「浄水」等の選択した吐水状態を表示する表示部4と、当該表示部4が回転しつつ姿勢変化するよう水栓本体J1に支持される軸部24とを備えている。また、表示体Sは、操作体1の腕部12によって押圧される第1作用部21と、操作体1が突出位置に戻される際に付勢部材3によって押される第2作用部22とを有する。因みにここでの付勢部材3は、捩じりばね3aである。さらに表示体Sは、操作体1が押込位置にあるとき、操作体1の位置決め部14に当接して表示部4の姿勢を決定する第3作用部23を備えている。
表示部4は、図3に示すように円柱を縦に4等分した形状である。そのうちの円筒面が「浄水」等の表示40がなされた表示面41となる。表示面41を挟んだ二つの側面42のうち一方からは板状の第1作用部21が延出し、反対の側面42からは同様に板状の第3作用部23が延出している。これらの延出方向は、何れも操作体1の押し込み方向に対して直角方向である。第1作用部21および第3作用部23は樹脂材料などを用いて表示体Sと一体形成される。
第1作用部21のさらに外側および第3作用部23のさらに外側には軸部24が設けられている。この一対の軸部24は、水栓本体J1の支持部J2に回転可能に支持される。第1作用部21と軸部24との間、および第3作用部23と軸部24との間には、軸部24に交差する板状の仕切部26が設けられている。仕切部26は、第1作用部21および第3作用部23が接続される部位に対して張り出したフランジ状に構成してある。特に、第1作用部21および第3作用部23が何れの姿勢に変化した場合でも、第1作用部21および第3作用部23との接続部位に対して鉛直方向上方に張り出す形状に構成してある。これにより、仮に表示部4から第1作用部21あるいは第3作用部23を伝って水が軸部24に至るのを確実に防止している。
このように仕切部26を介して軸部24を設けることで、表示面41に対する軸部24の位置取りが任意となり、表示面41の回転半径を設定し易くなる。よって、操作体1の押し引き操作のストロークや、第1カバーC1の内部空間の広さなどを勘案して表示部4の回転角度等が設定し易くなる。
図3に示すように、双方の仕切部26のうち第1作用部21に設けられたものには、軸部24に挿通された捩じりばね3aの一端が当接する第2作用部22が設けられている。捩じりばね3aの他方の端部は水栓本体J1の反力受部J3に当接しており、これにより、操作体1が突出位置に戻される際には、表示体Sが捩じりばね3aによって水栓器具の先端側に転ぶように回転する。
本構成のように、操作体1の押込みに際して腕部12が第1作用部21を押圧するものであれば、操作体1に加えた操作力が腕部12を介して表示体Sの第1作用部21に直接に伝えられる。よって、表示体Sを確実に動作させることができる。例えば、表示体Sの軸部24に水垢等の汚れが付着して表示体Sの動作が円滑でない場合でも、表示部4の切替動作が確実なものとなる。
また、操作体1の腕部12が表示体Sの第1作用部21を直に押すことで表示部4の切替動作が機敏になり、使用感に優れた水栓器具を得ることができる。
また、第2作用部22が設けられた仕切部26には、表示部4が上記押し込み方向とは反対側に回転するのを所定位置で規制するストッパ25が設けられている。このストッパ25は、水栓本体J1の側に設けられた支持部J2の一部に当接する。この状態では、表示面41に記された、例えば「原水」が窓部Wから露出する。
図3に示すように、表示部4を正面視する状態で、軸部24および第1作用部21、第2作用部22、第3作用部23は何れも表示部4の外側に設けられている。このことは表示部4の大型化に寄与する。例えば、表示部4の表示40を窓部Wに順次露出させるためには、表示部4が姿勢変化し得る空間を第1カバーC1の内部に確保する必要がある。第1カバーC1の大きさには制限があるものの、表示部4は視認性を高めるために極力大きい方が良い。ただし、表示部4を大きくするためには、表示面41から軸部24の軸心Xまでの回転半径が長くなるうえ、表示部4が姿勢変化する際に表示部4が他物と干渉することも避ける必要がある。そこで、軸部24や当該軸部24を支える仕切部26などを、表示部4の移動軌跡に対して左右にオフセットした位置に設けることとした。本構成にすることで視認性に優れた大型の表示部4を設けることが可能となった。
〔止水機能〕
水栓器具の使用に際しては、窓部Wから水が浸入する場合がある。窓部Wから浸入した水は軸部24や第1作用部21・第3作用部23等に付着して、水垢などの汚れが蓄積する原因となる。汚れが過度に蓄積すると、表示体Sの動作性が損なわれ、あるいは、表示体Sの静止姿勢が乱れるなど、表示部4の表示機能が損なわれる。
軸部24と支持部J2との摺動状態の良否は、軸部24における水垢などの汚れ具合に影響される。軸部24に汚れが堆積すると、軸部24と支持部J2との間に抵抗が生じて表示体Sの動きが重くなり、また、予定しない位置で表示体Sが停止するなど吐水状態の表示機能が損なわれる。
本実施形態では、表示面41の周縁部を構成する縁部43を、表示面41に正対する方向視において、表示面41の位置変更方向Yに直行する方向に対向する、即ち軸部24の延出方向に対向する一対の縁部である側方縁部43aと、表示面41の位置変更方向Yの方向に対向する一対の縁部である上下縁部43bとで構成している。言い換えると、側方縁部43aは表示面41の位置変更方向Yの方向に沿って延びており、上下縁部43bは軸部24の延出方向に延びている。
縁部43は全体として四角形状をなしているが、側方縁部43aの一方または両方、上下縁部43bの一方または両方は各々直線形状である必要はなく、それらの内の一つ以上が円弧などの湾曲形状または屈曲形状であってもよい。因みに、表示体Sの位置変更方向Yとは、図3に示したように軸部24の軸心Xを中心に表示部4が回転する方向をいう。
軸部24などに至る水の殆どは上方の窓部Wから浸入するから、本実施形態では、軸部24や第1作用部21、第3作用部23などを一対の側方縁部43aに対して外側に設けてある。
これにより、浸入した水の伝搬を抑制して、第1作用部21や軸部24に水垢などが付かず清浄な状態が維持され、窓部Wに対する表示面41の表示位置が適正に維持される。
さらに、本実施形態では、表示面41と第1カバーC1との隙間寸法についても以下のように設定してある。即ち、図5に示すように、一対の側方縁部43aと、これら側方縁部43aが対向する第1カバーC1の内面との距離L1が、表示面41のうち側方縁部43aと異なる部位と当該部位が対向する第1カバーC1の内面との距離L2よりも短く設定されている。
これにより、仮に水が窓部Wから浸入しようとしても、間隔の狭い当該側方縁部43aでは表面張力等の効果によって水の移動が阻止される。よって、第1作用部21や軸部24を清浄に維持することができ、表示体Sの円滑な動きが良好に維持される。
第1カバーC1の内面と表示面41との距離L2は、例えば以下のように設定すると良い。即ち、図5に示すように、表示面41のうち縁部43ではない部位と第1カバーC1の内面との距離をL2(mm)とし、表示面41のうち第1作用部21等が設けられている側の縁部43と第1カバーC1の内面との距離をL1(mm)とすると、(L2−L1)の値は0.05〜2がよい。これよりも小さい場合には、隙間寸法を異ならせることによる当該縁部43での止水機能が発揮され難くなる。また、当該縁部43以外の部位での隙間寸法を小さくすることで、表示部4の繰り返し動作による部材変形や、表示部4と第1カバーC1との相対位置の変化等により、表示面41が第1カバーC1の内面と干渉し易くなる。このような不都合を防止するには、(L2−L1)の値は、0.1以上、特に0.2以上とするのがよい。
一方、(L2−L1)の値が2よりも大きくなると、表示面41が窓部Wから奥まった位置となって表示面41の視認性が低下する。ただし、2よりも小さい場合でも視認性をより高めるには1.0以下、特に0.5以下とするのがよい。結果的には、(L2−L1)の値は0.3とするのが好ましい。
L2の値としては、0.2〜1.8がよい。それ未満であれば、繰り返し使用による表示部4の変形や、表示面41と第1カバーC1の内面との相対位置が変化した場合等において表示面41が傷付き易くなる。よって、さらに0.3以上、特に0.5以上とするのがよい。また、L2の値が過大となれば、表示面41が窓部Wより奥まった位置となって表示の視認性が低下する。よって、L2の値は1.5以下、特に1.0以下とするのがよい。結果的には0.8程度とするのが好ましい。
L1の値としては、0.1〜1.5がよい。それ未満の場合、表示部4の経時変形等によって当該縁部43と第1カバーC1の内面とが干渉し易くなり、表示部4の動作が損なわれることがある。よって、さらに0.2以上、特に0.3以上とするのがよい。一方、L1の値が大きくなると、隙間を狭くすることによる止水機能が発揮され難くなる。よって、さらに1.0以下、特に0.6以下とするのがよい。結果的には0.5程度とするのが好ましい。
尚、窓部Wから第1カバーC1の内部に浸入する水が、第1作用部21や軸部24に到達するのを防止するために、窓部Wの形状にも特徴を持たせている。本実施形態では、窓部Wが四つの開口縁部W1を備えている。本構成においては、窓部Wは水栓本体J1の表面に形成されているが、ユーザーが視認し易いように法線方向がやや上向きになるように傾斜して設けている。四つの開口縁部W1のうち表示部4の位置変更方向Yに交差しつつ延出する一対の交差開口縁部W10であって、特に下方に位置する交差開口縁部W10につき、中央側ほど位置変更方向Yに沿って外側に広がるように構成してある。
本構成にすることで、例えば、表示面41から水栓本体J1の内部に水が浸入する場合に、浸入位置を当該下側の交差開口縁部W10の中央部に誘導することができる。つまり、窓部Wは水栓本体J1の表面に形成されているが、ユーザーが視認し易いように法線方向がやや上向きになるように傾斜して設けられることが多い。その場合、当該下側の交差開口縁部W10の中央位置が鉛直方向において最下部となる。この位置から水が水栓本体J1の内部に浸入したとしても、その位置は第1作用部21や軸部24から離れた位置である。よって、浸入した水が第1作用部21や軸部24に付着することが防止され、表示体Sの円滑な動きが長期に亘って維持される。
〔表示体の第3作用部〕
本実施形態の水栓器具では、「原水」や「浄水」を示す表示部4の表示姿勢を確実なものにするために表示体Sには第3作用部23を備えている。駆動部である腕部12が第1作用部21を押し込み、表示部4が所定の姿勢に変更されたとき、表示部4の側面42から延設された第3作用部23が操作体1に設けられた位置決め部14と当接する。これにより、表示体Sが捩じりばね3aにより戻されるのを阻止し、窓部Wには例えば「浄水」が安定的に表示される。
図3および図4に示すように、腕部12が第1作用部21を押すことで表示部4を回転駆動し、表示部4の回転動作の後半で位置決め部14に第3作用部23が当接して表示部4の戻り動作が阻止される。このうち腕部12を用いた駆動機構は操作体1の押し込み量を極力小さくしながら表示部4を大きく回転動作させる。一方の位置決めに係る機構は、表示部4の戻りを確実に阻止する。このように各機構部の目的が異なるため、例えば腕部12が第1作用部21を押す位置と軸部24の軸心Xとの距離H1については小さく設定して、腕部12のストロークに対して表示部4の回転角度が大きくなるようにする。ただしこの場合、腕部12と第1作用部21との間に作用する押圧力は大きくなる。
一方、表示部4の戻りを確実に阻止するには、例えば位置決め部14と第3作用部23とが当接する位置と軸心Xとの距離H2を大きくして、位置決め部14と第3作用部23との当接力を小さくするとよい。さらに、軸心Xから第3作用部23までの回転半径が大きくなれば、位置決め部14あるいは第3作用部23の何れかにある程度の摩耗が生じても、その変化量は表示部4の回転軌跡のうちのごく僅かに過ぎず、表示部4の固定姿勢はほとんど変化しない。よって、窓部Wに対する表示部4の位置が常に一定となり表示機能が確実に発揮される。
このように、表示部4の駆動に係る機構と位置決めに係る機構とを別に設けることで、表示部4の押し込み機能と位置決め機能とを確実に発揮させることができる。
〔表示体の動作態様〕
図4に、操作体1および表示体Sの動作態様を示す。操作体1の押込みに際して第1作用部21と第3作用部23とがどのように機能するかを図4(a)乃至(d)に示す。
図4(a)は、腕部12が第1作用部21に当接した瞬間の状態を示す。この状態では、仕切部26のストッパ25が水栓本体J1の支持部J2にまだ当接している。第1作用部21のうち腕部12が当接する位置に着目すると、当該当接位置と軸部24の軸心Xとを結ぶ半径の延出方向は、腕部12の押し込み方向に対して略直交している。つまり、この姿勢で腕部12が押し込まれると、腕部12の押し込み当初においては、第1作用部21の当接位置は第1作用部21の回転軌跡の接線方向に沿って移動し、第1作用部21の移動量と腕部12の押し込み量とは略等しくなる。つまり、腕部12の押し込み量に対して第1作用部21の移動量が最大となるから、操作体1の押し込み当初から表示部4が機敏に回転することとなる。よって、操作感覚に優れた水栓器具とすることができる。
また、操作体1の押し込み当初において、腕部12が第1作用部21に押し込み力を付与する位置と軸心Xとの距離はH1で示ある。この距離H1は図4(d)に示すように、第3作用部23と位置決め部14との接点と軸心Xとの距離H2よりも短く構成してある。このように第1作用部21のうち腕部12が押し込む位置の回転アームを短くすることで、腕部12の押し込み量が少なくても表示部4を大きな角度に亘って回転させることができる。回転アームが短くなれば腕部12による押し込み力が大きくなるが、この押し込み力は操作者の僅かの負担となるだけで特段問題とはならない。
さらに、本実施形態の腕部12と第1作用部21とにあっては、互いの摩耗が少なくなるように構成してある。特に腕部12にあっては、腕部12の先端を曲面状に面取りしてある。図4(a)の状態から腕部12が押し込まれると第1作用部21が次第に傾斜し、腕部12の先端の面取りにより腕部12においても第1作用部21においても互いの当接位置が順次変化する。これにより、両部材の摩耗が低減され、操作体1の押し込み操作に対する表示体Sの機敏な追随動作が長期に亘って維持されるようにしてある。
尚、図4(a)の状態では、第3作用部23と操作体1の位置決め部14とはまだ当接していない。
図4(b)は、腕部12が第1作用部21を予定ストロークの中間位置まで押し込んだ状態である。腕部12の押込みに応じて第1作用部21が傾斜角を深めている。このとき、捩じりばね3aの変形量が増大するため操作体1の押し込みに必要な力も増大する。ただし、軸心Xから腕部12と第1作用部21との当接位置までの回転アームも徐々に長くなる。よって、両効果が相殺されて操作体1の押し込み量はほぼ一定に維持される。
尚、このように当接位置と軸心Xとの距離が大きくなり、第1作用部21が傾斜することで、操作体1の押込み量に対する表示体Sの回転角度は次第に少なくなる。このように、本実施形態の表示部4は、操作体1の押し込み当初は素早く回転し、押込みの終盤に近付くほど回転の連動度合いが少なくなって静止状態に至る。このような表示部4の動作態様は、操作体1の操作感を高品質なものにしている。
図4(b)の状態では、第1作用部21がより傾斜した姿勢となるため、腕部12の先端が図中の上方に逃げて曲がり変形し易くなる。しかし、水栓本体J1に設けられた規制部J4により、腕部12の曲がり変形は一定角度に留められる。このため、腕部12を細く、あるいは、薄く構成することができ、吐水種類の切替機構をコンパクトなものにすることができる。
尚、この状態でも、第3作用部23と操作体1の位置決め部14とはまだ当接していない。
図4(c)は、腕部12が押込みの終盤位置に差し掛かり、第3作用部23が位置決め部14のリフト面15に当接した状態である。リフト面15は、第3作用部23をさらに持ち上げ易くするように傾斜させてある。これ以降の状態では、表示体Sのうち操作体1と当接するのは原則として第3作用部23のみとなる。
図4(d)は、腕部12の押込みを終了し、第3作用部23が位置決め部14の位置決定面16に乗り上げた状態である。図4(c)の状態から図4(d)の状態までは、操作体1の押し込み操作によってリフト面15が第3作用部23を持ち上げ、表示体Sがさらに回転するため腕部12は第1作用部21から離間している。
このとき、第3作用部23と位置決定面16との間に生じる当接力は捩じりばね3aの付勢力に基づいて決定される。ただし、図4(d)に示したように、第3作用部23と位置決定面16との当接位置と軸心Xとの距離H2は、図4(a)に示したH1よりも長く設定されている。そのため、上記当接力は小さな値で済む。この結果、第3作用部23と位置決定面16との摩耗を低減し、操作体1の押込位置での表示体Sの静止姿勢を長期に亘って安定化することができる。
また、操作体1の押し込み位置の終盤では、プッシュ・プッシュ機構の特性から、操作体1が押し込み方向に沿って幾分動作することがある。例えば、操作体1を再び突出位置に戻すためには、操作体1を僅かだけ押し込む必要がある。しかし、本実施形態では、第3作用部23が乗り上げて静止する位置決定面16を、操作体1の押し込み時の移動軌跡と平行にしてある。よって、操作体1が微動作しても表示部4の姿勢は変化せず、表示部4の表示機能が安定して高品質な水栓器具を得ることができる。
〔材質〕
表示体Sの材質は例えばポリアセタール樹脂(POM材)等で構成することができる。表示部4の第1作用部21あるいは第3作用部23は操作体1と摺動する。また、軸部24は水栓本体J1の支持部J2において摺接するから、摩耗に強い材料を用いるのが好ましい。
また、表示体Sは例えば透明のポリカーボネート材等の樹脂部材等で構成してもよい。その場合に、表示面41の裏側に、「原水」「浄水」などの切り替え表示を印刷するとよい。本構成であれば、表示面41が第1カバーC1の裏面に擦れた場合でも、表示が剥がれるのを防止することができる。
さらに、製造の容易性や耐久性を確保できるものであれば適宜の材料選択が可能である。例えば、操作体1の材質としては、各種金属・ポリアセタール樹脂(POM)・ABS樹脂等を使用する事ができ、コスト・外観・成形性の観点でメッキグレードABS樹脂が望ましい。また、表示体Sの材質としては、各種金属・POM・ABS樹脂等を使用する事ができ、コスト・外観・成形性の観点でABS樹脂が望まく、強度・耐久性の観点ではPOMが望ましい。
〔別実施形態〕
図6に示すように、表示体Sに設ける第1作用部21あるいは第3作用部23は、軸部24とは別に構成することもできる。ただし、これら三つの部位は、表示部4の側面42に対して外側に設けてある。表示部4の回転半径を確保するために側面42の下部から脚部27を延出し、その先端に軸部24を設けてある。また、第1作用部21および第3作用部23は脚部27とは別に表示部4の側面42から左右に突出させてある。
本構成であれば、腕部12が第1作用部21を押す際に、第1作用部21が撓む結果、軸部24と表示面41との相対位置関係が大きく変化するという不都合が生じなくなる。よって、窓部Wに対する表示面41の位置が常に正確なものとなる。
尚、捩じりばね3aを受けるばね受部28および水栓本体J1に対するストッパ25は第1作用部21の端部に設けておくとよい。この場合、捩じりばね3aの巻き部は、水栓本体J1に適宜形成した図外の棒状の突起部等に挿通させるものとする。
その他に、捩じりばね3aを軸部24に挿通させる場合には、表示体Sの側のばね受部として、例えば、第1作用部21の下面などを利用することができる。
尚、上記実施形態とは異なり、第3作用部23を設けずに第1作用部21のみで表示体Sの表示切替を行う場合が想定される。その際には、操作体1を押し込んだ状態での表示体Sの静止姿勢は腕部12と第1作用部21との当接状態によって決定される。その場合、表示体Sの姿勢を安定化させるために腕部12のうち第1作用部21と当接する面を平面とし、かつ、この平面を操作体1の押し込み方向と平行に構成しておく。これにより、操作体1が押し込み方向に沿って所定量だけ動いた場合でも表示部4の姿勢が変化するのを防止することができる。
上記実施形態では、第1作用部21と第3作用部23とを表示部4に対して反対の位置に設けたが、その場合、操作体1が真っ直ぐにではなく左右何れかに首を振った状態で押し込まれると、腕部12と第1作用部21との当接状態から位置決め部14と第3作用部23との当接状態への移行のタイミングが変化して表示体Sの動きが不連続になる恐れがある。
そこで、図示は省略するが、第1作用部21と第3作用部23とを表示部4に対して同じ側に設けても良い。その場合、例えば、表示部4の側面42に第1作用部21を突出形成し、当該第1作用部21の先端にさらに第3作用部23を突出形成する。このように第1作用部21と第3作用部23とを近接配置することで、操作体1においても第1作用部21に対する腕部12と第3作用部23に対する位置決め部14とが近接配置される。よって、操作体1の押し込み姿勢が乱れた場合でも表示部4の駆動操作と位置固定操作を円滑に行うことができる。
窓部Wにおいて止水機能を発揮させる別の実施形態としては、図示は省略するが、例えば表示面41の縁部43のうち第1作用部21あるいは第3作用部23が形成されている縁部43に沿って第1カバーC1の内面に向けて突出するリブを設け、第1カバーC1の内面との隙間を狭くして止水機能を高めることができる。
また、表示面41のうち当該縁部43に沿う状態に表示面41から引退した溝部を設けてもよい。これにより、窓部Wから浸入しようとする水を保持して軸部24等への伝搬を防止することができる。
さらに、同様の溝部を設けると共に当該溝部の底に複数の排水口を設けてもよいし、これら各止水部の構成を組み合わせて表示部4に形成しても良い。
本発明の水栓器具は、吐水を例えば原水や浄水に切り替える際に選択した吐水が水栓本体の窓部に切替表示される流し台の水栓器具などに適用可能である。
1 操作体
12 腕部
14 位置決め部
16 位置決定面
21 第1作用部
22 第2作用部
23 第3作用部
24 軸部
4 表示部
J1 水栓本体
J4 規制部
S 表示体
W 窓部

Claims (7)

  1. 内部に複数の流路を有し、外壁に窓部を有する水栓本体と、
    前記水栓本体に設けられ、第1位置と第2位置との間で変位して前記複数の流路を切り替え操作する操作体と、
    所定の角度範囲で回転可能に前記水栓本体に支持される軸部を有し、前記複数の流路の切替状態に応じた表示を前記窓部に露出する表示部を有する表示体、とを備え、
    前記表示体が、
    前記操作体が前記第1位置から前記第2位置に操作される際に、操作者が前記操作体に加えた操作力が前記操作体の駆動部を介して伝えられる第1作用部と、
    前記操作体が前記第1位置に戻される際に、前記水栓本体に設けられた付勢部材からの戻し力が伝えられる第2作用部と、を備えている水栓器具。
  2. 前記表示部を正面視する状態で、前記軸部および前記第1作用部、前記第2作用部が前記表示部の外側に設けられている請求項1に記載の水栓器具。
  3. 前記駆動部が長尺状の腕部であり、前記第1作用部を押圧する際に前記腕部に当接して、前記腕部が前記第1作用部から離れる側に屈曲するのを防止する規制部を前記水栓本体に設けてある請求項1または2に記載の水栓器具。
  4. 前記駆動部が前記第1作用部を押し込み、前記表示部が所定の姿勢に変更されたとき、前記表示部の戻り動作を阻止するよう、前記表示体に設けられた第3作用部と、
    前記操作体に設けられて前記第3作用部に当接する位置決め部と、を備えている請求項1から3の何れか一項に記載の水栓器具。
  5. 前記位置決め部と前記第3作用部とが当接した状態で、前記駆動部と前記第1作用部とが離間するように構成してある請求項4に記載の水栓器具。
  6. 前記表示体において、前記軸部の軸心および前記第1作用部どうしの距離に対して、前記軸部の軸心および前記第3作用部どうしの距離の方が長く形成されている請求項4または5に記載の水栓器具。
  7. 前記位置決め部のうち前記第3作用部に当接する位置決定面が、前記操作体が前記第1位置から前記第2位置に操作される際の移動軌跡と平行に形成してある請求項4から6の何れか一項に記載の水栓器具。
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