JP2018171269A - 岩盤浴システム、岩盤浴制御プログラムおよびその浴室ユニット - Google Patents

岩盤浴システム、岩盤浴制御プログラムおよびその浴室ユニット Download PDF

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Masato Kobayashi
正人 小林
泰久 浅輪
Yasuhisa Asawa
泰久 浅輪
克之 天春
Katsuyuki Amaharu
克之 天春
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Abstract

【課題】岩盤浴が可能であるとともに、入浴者の趣向に沿った快適で利便性の高い岩盤浴システムを提供する。
【解決手段】岩盤浴ユニット(8)、暖房手段(暖房装置10−1、10−2)と、熱源手段(給湯器20)、ミスト発生手段(ミスト発生器12)とともに、入浴者情報に関係付けられた岩盤浴情報、暖房情報、給湯情報、またはこれらの更新情報を格納する記憶部(30)と、入浴者を認証する入浴者認証部(18−1)と、入浴者情報ごとに前記記憶部から読み出された前記岩盤浴情報、前記暖房情報、前記給湯情報または前記更新情報を参照し、前記暖房手段、前記熱源手段または前記ミスト発生手段の何れかを制御する制御部(26)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、家庭用浴室の他、スポーツ施設、高齢者向け施設、医療施設、宿泊施設、整体院、岩盤浴施設など、各種施設で用いられる岩盤浴システムに関する。
岩盤浴の効用が認識されるに至り、岩盤浴を提供するユニットや設備などが普及している。岩盤浴には、ミストサウナおよびシャワーを併用することが行われている。
岩盤浴ユニットに関し、浴室内に岩盤浴領域とミストサウナ領域を備え、岩盤浴領域には天照石板やヒーターが備えられ、ミストサウナ領域にはミスト発生器を備えることが知られている(特許文献1)。
特開2007−289340号公報
入浴といえば、浴槽内の湯に身体を浸す全身浴が定着してきたが、給湯器の普及に伴って水勢のある温水シャワーが提供された結果、とりわけ若年層では浴槽での全身浴よりもシャワー浴で済ますといった入浴形態が大きく変化している。入浴の目的が全身浴による身体の温浴から、シャワー浴による身体の温水洗浄に変化している。浴室内は暖房によって保温され、入浴には浴室内でのミスト浴も採り入れられている。入浴は浴室内の環境変化とともに、全身浴に固執しない種々の形態、個人の趣向に沿った形に変化しており、快適な入浴が求められているという課題がある。
このような入浴形態の変化についての課題に加え、入浴には次のような課題がある。車椅子利用者や被介護者の入浴には、介護者を伴って浴室内または浴槽内へ移動するなど、相当な労力を必要とする。
浴槽水に身体を浸す全身浴では利用者の高齢化だけでなく、幼児の入浴では浴槽水に水没する危険性を回避しなければならない。
居室と浴室または更衣室を含む浴室が離れている場合には、居室温度に対して浴室温度が低い場合など、浴室へ移動した際のヒートショックも回避しなければならない。
本発明者は、岩盤浴による入浴効果が全身浴と同等の温浴効果に加え、全身浴以上の入浴効果が期待できるとの知見を得た。
そこで、本発明の目的は上記課題に鑑み、岩盤浴が可能であるとともに、入浴者の趣向に沿った快適で利便性の高い岩盤浴システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の岩盤浴システムの一側面によれば、浴室に設置され、熱媒の循環により加熱する岩盤浴ユニットと、前記浴室を暖房する暖房手段と、前記岩盤浴ユニットに前記熱媒を循環し、前記浴室に給湯する熱源手段と、前記岩盤浴ユニットエリアにミストを噴霧するミスト発生手段と、入浴者情報に関係付けられた岩盤浴情報、暖房情報、給湯情報、またはこれらの更新情報を格納する記憶部と、入浴者を認証する入浴者認証部と、入浴者情報ごとに前記記憶部から読み出された前記岩盤浴情報、前記暖房情報、前記給湯情報または前記更新情報を参照し、前記暖房手段、前記熱源手段または前記ミスト発生手段の何れかを制御する制御部とを備える。
上記岩盤浴システムにおいて、前記制御部は、入浴前、入浴中または入浴後、前記岩盤浴情報、前記暖房情報、前記給湯情報または前記更新情報を更新して前記記憶部に格納し、次回入浴の際、該更新情報を以て前記暖房手段、前記熱源手段または前記ミスト発生手段の何れかを制御してよい。
上記岩盤浴システムにおいて、さらに、前記制御部は、入浴検出に基づいて前記暖房手段を動作させ、浴室温度を居室温度と同一または同等の温度に制御してよい。
上記岩盤浴システムにおいて、さらに、前記ミスト発生手段は、少なくとも前記岩盤浴ユニットにミスト噴射エリアを設定し、ミスト噴射角度を仰角方向または水平方向に変更する噴射方向調整手段を備えてよい。
上記岩盤浴システムにおいて、さらに、前記岩盤浴ユニットの上面にシャワー水流を噴射可能なシャワー器具を備えてよい。
上記岩盤浴システムにおいて、さらに、前記浴室は、車椅子を出入可能な出入口部と、前記車椅子の車移動を案内する案内手段とを備えてよい。
上記岩盤浴システムにおいて、さらに、前記岩盤浴ユニットは、マトリックス状に区分された複数系統の放熱部を備え、各放熱部に同一または異なる温度の熱媒を循環可能にしてよい。
上記岩盤浴システムにおいて、さらに、前記岩盤浴ユニットで岩盤浴を受ける入浴者の姿勢、または前記岩盤浴ユニットと身体の接触部を検出する検出手段を備え、この検出手段の検出出力により前記岩盤浴ユニットの表面温度を制御してよい。
上記目的を達成するため、本発明の岩盤浴制御プログラムの一側面によれば、浴室に設置されて熱媒の循環により加熱する岩盤浴ユニットと、前記浴室内を暖房する暖房手段と、前記岩盤浴ユニットに前記熱媒を循環しかつ前記浴室に給湯する熱源手段と、前記岩盤浴ユニットエリアにミストを噴霧するミスト発生手段とを含む岩盤浴システムに搭載されたコンピュータに実行させるための岩盤浴制御プログラムであって、入浴者情報に関係付けられた岩盤浴情報、暖房情報、給湯情報、またはこれらの更新情報を記憶部に格納する記憶機能と、入浴者を認証する入浴者認証機能と、入浴者情報ごとに前記記憶部から読み出された前記岩盤浴情報、前記暖房情報、前記給湯情報または前記更新情報を参照し、前記暖房手段、前記熱源手段または前記ミスト発生手段の何れかを制御する制御機能とをコンピュータに実行させる。
上記目的を達成するため、本発明の浴室ユニットの一側面によれば、上記岩盤浴システム、または上記岩盤浴制御プログラムを備える。
本発明によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) 入浴者毎に岩盤浴により、またはミストの併用によりミストサウナ環境をも実現でき、入浴効果やリラクゼーション効果を得ることができる。
(2) 入浴者は浴槽による全身浴から開放され、身体の自由な移動など、全身浴を超える入浴効果やリラクゼーション効果を得ることができる。
(3) 岩盤浴では全身浴による静水圧を受けることがなく、静水圧による疲労感がなく、温浴効果が得られる。
(4) 岩盤浴により発汗作用が得られ、入浴の満足感を得ることができる。
一実施の形態に係る岩盤浴システムを示す図である。 岩盤浴システムの処理手順を示すフローチャートである。 Aは実施例1に係る岩盤浴システムの浴室ユニットを示す斜視図、Bは台所リモコンの配置を示す図、Cは床リモコンの配置を示す図である。 Aは浴室ユニットの洗い場における車椅子ガイドを示す図、Bはガイドレール部の断面を示す図、Cは岩盤浴ユニットと車椅子の固定構造を示す図である。 Aは岩盤浴ユニットの高さ調整機構を示す図、Bは岩盤浴ユニットを示す平面図である。 Aは岩盤浴ユニットの長さ方向の傾き調整を示す図、Bは岩盤浴ユニットの幅方向の傾き調整を示す図、Cは岩盤浴ユニット構造の一例を示す断面図である。 ミスト発生器を示す図である。 岩盤浴システムの制御部を示す図である。 Aは台所リモコンの操作パネル部を示す図、BおよびCは表示形態を示す図である。 第1の入浴制御情報テーブルを示す図である。 第2の入浴制御情報テーブルを示す図である。 浴室・脱衣室の温度制御の処理手順を示すフローチャートである。 入浴制御の処理手順を示すフローチャートである。 Aは実施例2に係るプロジェクタの設置例を示す図、Bは再生画像の統制箇所の変更を示す図、Cは岩盤浴リモコンを示す図である。 Aは実施例3に係る岩盤ユニット上の利用者状態の検出システムを示す図、Bは岩盤浴ユニットの系統切替制御を示す図である。 Aは実施例4に係る岩盤浴ユニットおよびその温度制御を示す図、Bは温度制御の処理手順を示すフローチャートである。
図1は、一実施の形態に係る岩盤浴システムを示している。図1に示す構成は一例であり、係る構成に本発明が限定されることはない。
この岩盤浴システム2では浴室4に隣接して脱衣室6が備えられる。浴室4には岩盤浴ユニット8、暖房装置10−1、ミスト発生器12、シャワー部14、給湯栓16、入浴者認証部18−1が備えられる。脱衣室6には暖房装置10−2、入浴者認証部18−1および入浴者検出部18−2が備えられる。浴室4にも同様の入浴者検出部18−2を備えてよい。
岩盤浴ユニット8および暖房装置10−1、10−2は給湯器20に接続され、熱媒循環路22−1より熱媒Mが循環する。熱媒Mには温水HWを用いてもよい。給湯器20は燃料ガスの燃焼熱を熱媒Mに熱交換する熱源手段であって、熱媒Mを所定温度に加熱する。この給湯器20は熱媒Mの加熱、上水による温水HWの生成、加熱前の給水Wの供給機能を備える。
暖房装置10−1は熱媒Mの熱を浴室4内の空気に熱交換し、浴室4内を暖房する。同様に、暖房装置10−2は脱衣室6内を暖房する。これら暖房装置10−1、10−2は共通化して単一の暖房装置で構成してもよい。暖房装置10−1、10−2は温水暖房に限定されることなく、電熱暖房でもよいし、冷暖房機能を備えるエアコンの暖房機能を利用してもよい。
ミスト発生器12、シャワー部14および給湯栓16は給湯器20に接続され、給湯管22−2を通して温水HWの供給を受ける。ミスト発生器12は温水HWからミストを生成し、岩盤浴ユニット8の上面部に噴射可能である。
シャワー部14および給湯栓16は岩盤浴ユニット8に隣接する洗い場24側に設置された給湯手段であるが、給湯栓16は洗い場24側に主として給湯するのに対し、シャワー部14は温水HWのシャワー流を岩盤浴ユニット8の上面および洗い場24に供給することができる。つまり、シャワー部14の利用により、岩盤浴中の入浴者はシャワー洗浄を行える。
入浴者認証部18−1は、入浴者情報に関係付けられた設定情報を利用するための契機となる入浴者を認証する。この認証入力情報は制御部26に提供され、入力者認証処理に供される。入浴者認証部18−1には入浴者のタッチを検出するタッチセンサー、スイッチなどの接触検出、入浴者に触れることなく入力者を検出する非接触検出の何れでもよい。認証情報の取得形態は入浴者毎に設定されたスイッチのON・OFFの他、指紋認証、静脈認証、網膜認証の何れでもよい。
この例では、浴室4または脱衣室6にある入浴者認証部18−1の何れかを用いれば入浴者を認証することができる。
このように入浴者認証部18−1は入浴者の認証を行うのに対し、入浴者検出部18−2は入浴者の到来またはその存在を検出し、浴室4または脱衣室6の出入りを検出する。この入浴者検出部18−2には、入浴者が操作するスイッチなどの接触検知、カメラなどの非接触検知の何れを用いてもよい。
制御部26は、暖房装置10の暖房制御部、給湯器20の給湯制御部などの制御系統と連係するコンピュータシステムであり、記憶部30と連係し、入浴者認証部18−1の入浴者認証に基づき、岩盤浴ユニット8、暖房装置10、ミスト発生器12などの機能部を制御する。記憶部30には、基準情報、単一または複数の入浴者に関係付けられた入浴情報、岩盤浴情報、ミスト情報、給湯情報、暖房情報、更新情報および履歴情報が格納される。基準情報には、入浴者に関係付けられていない一般的な基準となる情報であり、初期情報またはその更新情報が含まれる。
制御部26による岩盤浴制御には、
a) 入浴者の検出および認証
b) 記憶部30にある基準情報、入浴者に関係付けられた入浴情報、岩盤浴情報、ミスト情報、給湯情報、暖房情報、更新情報および履歴情報の読出しおよび参照
c) 基準情報、入浴者に関係付けられた入浴情報、岩盤浴情報、ミスト情報、給湯情報、暖房情報、更新情報による岩盤浴制御
入浴者の検出および認証には入浴者認証部18−1および入浴者検出部18−2を一体化して検出してもよく、入浴者の認証には脱衣室6にあるたとえば、鏡に隠蔽されたカメラの撮像による入浴者形態認証を用いてもよい。
図2は、制御部26で実行される制御の処理手順を示している。この処理手順は岩盤浴制御プログラムの一例である。
この処理手順では、電源投入の後、入浴者の検出の後、待機状態で入浴者の認証が可能である。制御部26が入浴者認証部18−1で入浴者を認証したかを判断する(S101)。
入浴者を認証すると(S101のYES)、制御部26は入浴者情報が記憶部30にあるかを判断する(S102)。入浴者情報が記憶部30に記録されていれば(S102のYES)、設定情報やその更新情報があるかを判断する(S103)。更新情報がなければ(S103のNO)、特定の入浴者情報に関係付けられた設定情報を読み出し(S104)、その設定情報による岩盤浴制御における既述のc)の制御を実行する(S105)。
更新情報があれば(S103のYES)、特定の入浴者に関係付けられた更新情報を読出し(S106)、その更新情報による岩盤浴制御における既述のc)の制御を実行する(S107)。
この岩盤浴制御中、入浴者の挙動を監視し、入浴者が浴室4を退室したかを判断する(S108)。この浴室4から入浴者が退室したかの判断には入浴者検出部18−2の検出結果を用いればよい。
入浴者が浴室4から退室すれば(S108のYES)、入浴者から取得した入浴情報を更新情報および履歴情報として記録し(S109)、この岩盤浴制御を終了する。登録された情報が次回の入浴時に用いられる。
入浴者登録の判断において(S102)、入浴者情報が記録されていなければ(S102のNO)、予め記憶部30から岩盤浴制御の基準情報を読み出し(S110)、基準情報による制御を行う(S111)。この制御は、入浴者情報に関係付けられていない岩盤浴制御、つまり、既述のc)と同等の制御である。
同様に、この岩盤浴制御中、入浴者が浴室4を退室したかを判断する(S112)。入浴者が浴室4から退室すれば、入浴者を登録するかを判断し(S113)、入浴者が登録を希望すれば(S113のYES)、新規登録として入浴者に関係付けられた設定情報および履歴情報を記憶部30に書き込み(S114)、この岩盤浴制御を終了する。この新規登録には、たとえば、岩盤浴リモコンや脱衣室リモコンにより、入浴者に登録の要否をアラートにより確認し、入浴者が希望すれば識別情報を求め、入浴中に取得した入浴ないし環境情報を記憶部30に登録すればよい。登録された情報が次回の入浴時に用いられる。
<一実施の形態の効果>
この一実施の形態によれば、次の効果が得られる。
(1) 入浴者情報に関係付けられた制御情報により、入浴者の希望する入浴環境において岩盤浴を行うことができる。
(2) 設定情報で入浴中に入浴者が制御情報を更新すれば、その更新情報が記憶部30に格納され、次回の入浴ではその更新情報を以て入浴することができる。
(3) 入浴者の登録がなければ、記憶部30にある基本情報を以て入浴でき、その基本情報を更新すれば、浴室4から退室後、入浴者の登録希望に基づき、設定情報として記憶部30に格納することができる。これにより、新規の入浴者は次回の入浴で既登録者として設定情報による入浴が行える。
(4) 入浴者は入浴中に環境設定に煩わされることなく、所望の岩盤浴温度、水量、ミストの噴射角度に調整するだけで、その環境情報を設定情報として登録し、次回の入浴で更新すれば、岩盤浴システムに更新情報として登録されるので、入浴者個人の好みにあった入浴環境を学習させ、発展させることができる。
<浴室ユニット、台所および居室>
実施例1に係る岩盤浴システム2では図3のAに示すように、浴室ユニット32が備える。図3のAにおいて、図1と同一部分には同一符号を付してある。
この浴室ユニット32には既述の浴室4(図1)と同様に、岩盤浴ユニット8、暖房装置10−1、ミスト発生器12、シャワー部14、給湯栓16が設置され、これらに加えて岩盤浴リモコン34−1、浴室リモコン34−2、洗面台36、鏡38、手摺り40−1が備えられる。
岩盤浴リモコン34−1および浴室リモコン34−2は、岩盤浴ユニット8の長手方向のユニット壁面に配置され、入浴者が身体を岩盤浴ユニット8に横たえた状態で操作可能である。岩盤浴リモコン34−1または浴室リモコン34−2には入浴者認証部18−1が備えられる。
ミスト発生器12は、岩盤浴ユニット8の短手側から長手方向にミストの噴射口を配置し、入浴者が岩盤浴ユニット8上で着座姿勢、仰臥姿勢など自由な姿勢を取り、頭部側または前面側からミスト浴を可能にしている。
岩盤浴ユニット8と洗い場24の間の天井部には仕切りカーテン部42が備えられ、この仕切りカーテン部42には仕切り部材としてプロジェクタスクリーン44が昇降可能に設置されている。プロジェクタの再生画像は、プロジェクタスクリーン44に限定されず、他の箇所としてたとえば、浴室ユニット32の壁面、天井面または床面に投影してもよい。
脱衣室6には洗面台46、暖房装置10−2、脱衣室リモコン34−3が設置されている。脱衣室リモコン34−3には入浴者検出部18−2が含まれる。
この岩盤浴システム2には図3のBに示すように、台所48の壁面に設置された台所リモコン34−4が含まれるとともに、図3のCに示すように、居室50の壁面に設置された床リモコン34−5が含まれる。
<車椅子52の移動ガイド>
洗い場24には図4のAに示すように、車椅子52の移動の案内手段としてガイドレール54が備えられる。このガイドレール54には車椅子52の前輪56−1、後輪56−2の移動を案内する出入部54−1、旋回部54−2および平行移動部54−3が備えられる。
出入部54−1は出入口部28−2から岩盤浴ユニット8に向かって敷設され、旋回部54−2は車椅子52を旋回可能とし、岩盤浴ユニット8と平行方向に案内する。平行移動部54−3は車椅子52を岩盤浴ユニット8と平行方向の移動を案内する。
このようなガイドレール54によれば、脱衣室6側から出入口部28−2に移動した車椅子52の前輪56−1および後輪56−2をガイドレール54に合致させ、出入部54−1から旋回部54−2に案内させることができる。矢印Rで示す方向に車椅子52を旋回させ、または矢印L方向に車椅子52を旋回させ、後方移動で車椅子52を平行移動部54−3上の所望の位置に移動させることが可能である。入浴者は所望の位置で岩盤浴ユニット8に移動することができる。
車椅子52は平行移動部54−3から旋回部54−2に進路を変更させ、出入部54−1から脱衣室6に退室させることができる。
ガイドレール54の交差部54−4には排水口58が備えられ、ガイドレール54に流れ込む水を滞留させることなく、洗い場24から排水することができる。
ガイドレール54は図4のBに示すように、洗い場24に車椅子52の前輪56−1および後輪56−2が緩やかに係合する程度の窪みで形成すればよい。
岩盤浴ユニット8の側面には図4のCに示すように、車椅子52の固定手段としてたとえば、固定環60が備えられ、この固定環60に対して車椅子52には引出し可能な係合環62が備えられる。固定環60に係合環62を係合させれば、車椅子52を岩盤浴ユニット8に係止し、移動を阻止できる。
<岩盤浴ユニット8の高さ調整機構>
岩盤浴ユニット8はたとえば、図5のAに示すように、複数の脚部64を有し、各脚部64には高さ調整機構として昇降機構部66を有する。岩盤浴ユニット8には板状の支持フレーム68が備えられ、この支持フレーム68には上面に岩盤石70が設置され、下面に昇降機構部66のプランジャ72がヒンジ部74で固定されている。
岩盤石70の表面高さhは車椅子52の着座部76と同一高さhrefに設定され、この高さhrefを基準に上下方向に調整可能である。高さ調整量を±Δhとすれば、
h=href±Δh ・・・(1)
であり、Δ=5〔cm〕ないし10〔cm〕程度の昇降が可能である。
浴室ユニット32の壁面78には、手摺り40−2が岩盤浴ユニット8と平行に取り付けられている。
この岩盤浴ユニット8には図5のBに示すように、複数の脚部として4つの昇降機構部66を備える。各昇降機構部66のプランジャ72の高さ調整量Δhは、岩盤浴ユニット8の長さ方向(入浴者pの身長方向)、岩盤浴ユニット8の幅方向(肩幅方向)、または脚部64間で異なる高さに調整してよい。図6のAに示すように、各プランジャ72の高さ調整量±Δhを加減すれば、入浴者pのたとえば、頭部側を高く、脚側を低く調整することができる。また、岩盤浴ユニット8は図6のBに示すように、入浴者pの左右の昇降機構部66の高さを調整すれば、入浴者pのたとえば、右半身を高く、左半身を低く調整するなど、左右の角度設定が可能であり、筋力トレーニング、体幹トレーニングが可能である。
この岩盤浴ユニット8には図6のCに示すように、支持フレーム68の上にマット部69が設置され、このマット部69の上に岩盤石70が設置されている。この例では、岩盤石70は防水層80が設置されている。マット部69には熱媒管71が備えられ、この熱媒管71により熱媒Mまたは温水HW、給水Wなどの冷水を循環させる。防水層80を岩盤石70の隙間にも波及させれば、岩盤石70の露出面が防水層80によって被覆されるので、この防水層80により、シャワー水が掛かっても、岩盤石70に温水HWや給水Wの浸透するのを防止できる。
<ミスト発生器のノズル方向調整機構>
ミスト発生器12には図7に示すように、ミスト生成部82、粒径調整部84、噴射方向調整部86、ノズル部88、温度センサー90およびミスト制御部92が含まれる。ミスト生成部82は給湯器20から温水HWおよび上水Wを受けてミストを生成する。
粒径調整部84は生成ミストの粒径を調整する。噴射方向調整部86はノズル部88のミスト噴射方向の水平角度または垂直角度のいずれか一方または双方を調整する。温度センサー90は生成ミストの温度を検出する。
ミスト制御部92は、温度センサー90の検出温度を受け、ミスト生成部82、粒径調整部84および噴射方向調整部86の制御とともに、ミスト温度、ミスト粒径、ミストの噴射方向の各情報を制御部26に提供する。
<制御部26のハードウェア>
制御部26はコンピュータシステムで構成される。この制御部26には図8に示すように、岩盤浴制御部94、給湯・暖房制御部96、ミスト制御部92が含まれるとともに、岩盤浴リモコン34−1、浴室リモコン34−2、脱衣室リモコン34−3、台所リモコン34−4、床リモコン34−5、ミストリモコン34−6が連係される。
岩盤浴制御部94にはプロセッサ100、記憶部30、入出力部104、通信部106が備えられる。記憶部30にはROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory )などの記憶素子が用いられ、OS(Operating System)の他、岩盤浴制御プログラム、データベースとして第1の入浴制御情報テーブル124−1(図10)、第2の入浴制御情報テーブル124−2(図11)が格納される。この記憶部30に格納される制御情報の書き込み、読出しは岩盤浴制御部94のプロセッサ100による記憶制御機能によって実行される。入出力部104には昇降機構部66、温度センサー108−1、高さ検出部110、ブザー/音声出力部112−1が接続されている。高さ検出部110は昇降機構部66の昇降情報を参照し、岩盤浴ユニット8の岩盤面の高さを検出する。
給湯・暖房制御部96はコンピュータ制御によって給湯、暖房の制御を行い、これにより所望の熱媒温度や給湯温度が得られる。
岩盤浴リモコン34−1には表示部114−1、操作部116−1および入浴者検出部18−2が備えられる。
浴室リモコン34−2には温度センサー108−3、表示部114−3、ブザー/音声出力部112−3、操作部116−3が備えられる。
脱衣室リモコン34−3には入浴者検出部18−2を備えるとともに、岩盤浴リモコン34−1と同様に表示部、操作部が備えられる。
台所リモコン34−4には温度センサー108−2、表示部114−2、ブザー/音声出力部112−2、操作部116−2が備えられる。
床リモコン34−5はコンベクターや床暖房機器の温度設定や温度制御に用いられ、居室温度を検出する温度センサー108−4が備えられる。
ミスト制御部92はミスト発生器12のミスト生成、その温度制御、ミスト噴射方向などの制御を行う。
ミストリモコン34−6には表示部114−4、操作部116−4、温度センサー108−5が備えられる。
<台所リモコン34−4>
台所リモコン34−4の前面パネル部118には図9のAに示すように、温度表示部120および操作部122が備えられる。温度表示部120には居室温度表示部120−1、浴室/脱衣室温度表示部120−2、温度差表示部120−3が備えられる。操作部122には電源スイッチ122−1、温度昇降ボタン122−2、ブザー/音声出力部112−2のスピーカ122−3が備えられる。温度昇降ボタン122−2の操作により、設定温度の昇降を行うことができる。ブザー音声出力部112−2のスピーカ122−3から音声ガイドやアラートの告知を行う。
温度表示部120には図9のAに示すように、入浴前検出温度として、居室温度表示部120−1には居室温度=20〔℃〕、浴室/脱衣室温度表示部120−2には浴室/脱衣室温度=5〔℃〕、温度差表示部120−3には温度差=15〔℃〕が表示される。
この温度差15〔℃〕を解消するため、自動的に暖房装置10−1、10−2を駆動し、その動作中表示として図9のBに示すように、温度差表示部120−3の表示温度を点滅させる。この場合、温度差=15〔℃〕から10〔℃〕に上昇し、その数値が点滅している。
この温度差=0〔℃〕になると、図9のCに示すように、連続点灯に移行する。これに基づき、入浴者に対して入浴を促すブザー音やガイド音声がブザー/音声出力部112−2のスピーカ122−3から出力される。
<入浴制御情報テーブル124−1>
入浴制御情報テーブル124−1は、入浴制御情報を格納するデータベースの一例である。この入浴制御情報テーブル124−1には入浴者情報に関係付けられない一般的な情報など、基準となる情報(基準情報)が格納される。
入浴制御情報テーブル124−1には図10に示すように、情報カテゴリー128、設定情報130、更新情報132、履歴情報134が格納される。情報カテゴリー128は区分情報が含まれ、一例として入浴情報、ミスト情報、給湯情報、岩盤浴情報、暖房情報に区分される。設定情報130は入浴者などが設定した制御情報であり、更新情報132は設定情報130を更新させた情報である。履歴情報134には更新履歴などの履歴を表す情報が格納される。
入浴情報には入浴時刻、入浴時間、車椅子利用の有無、介護の有無などの計時情報が含まれる。ミスト情報にはミスト運転時間、ミスト温度、ミスト粒径、噴射方向などのミスト制御情報が含まれる。給湯情報には給湯温度、給水量、ガス使用量などの給湯制御情報が含まれる。岩盤浴情報には利用時間、設定温度、岩盤浴ユニット8の高さや角度などの制御情報が含まれる。暖房情報には浴室温度、脱衣室温度、居室温度、台所温度などの温度制御情報が含まれる。
<入浴制御情報テーブル124−2>
入浴制御情報テーブル124−2は、入浴制御情報を格納するデータベースの一例である。この入浴制御情報テーブル124−2には入浴者情報に関係付けられた制御情報が格納される。
この入浴制御情報テーブル124−2には図11に示すように、入浴者情報126、情報カテゴリー128、設定情報130、更新情報132、履歴情報134が格納される。
入浴者情報126は単一または複数の入浴者A、B・・・を特定するための情報である。情報カテゴリー128には認証情報が含まれる。この認証情報には入浴者を特定する識別情報が格納される。
その他、入浴制御情報テーブル124−1と共通する部分の説明は割愛する。
<温度制御の処理手順>
図12は、浴室および脱衣室の温度制御の処理手順を示している。この処理手順では、電源の投入の後、入浴者の到来を待機し、入浴かを判断する(S201)。入浴であれば(S201のYES)、浴室/脱衣室温度tB、居室温度tLが取り込まれ、浴室/脱衣室温度tBが居室温度tLより低いか(tB<tL)を判断する(S202)。
tB<tLであれば(S202のYES)、tL−tB=Δtを算出し(S203)、Δt≧0〔℃〕であるかを判断する(S204)。Δt≧0であれば(S204のYES)、暖房装置10−1、10−2の動作を開始し(S205)、浴室4および脱衣室6を暖房する。
この暖房とともに、温度推移を監視し、Δt=0かを判断する(S206)。Δt=0であれば(S206のYES)、入浴可能を告知し(S207)、この処理を終了する。入浴可能を表す告知は、ブザー/音声出力部112−2からブザー音でもよいし、入浴を促すガイド音声でもよい。
S202の温度比較によって、tB<tLでなければ(S202のNO)、つまり、tB≧tLであれば、S203ないしS206をスキップし、入浴可能を告知し(S207)、この処理を終了する。
<入浴制御の処理手順>
図13は、入浴制御の処理手順を示している。この処理手順では、電源スイッチ122−1(図9)の投入後、入浴を待機し、入浴者を検出する(S301)。この入浴者の検出は入浴者検出部18−2(図1)によって行えばよい。つまり、入浴者が押下するスイッチでもよいし、入浴者認証部18−1の操作を契機としてもよい。
入浴者が入浴者認証部18−1で認証を行い、その認証により入浴者が特定された場合、入浴者の記録があるか否かを判断する(S302)。この入浴者の記録の有無は、入浴制御情報テーブル124−2の入浴者情報の有無で判断すればよい。
入浴者の記録があれば(S302のYES)、入浴制御情報テーブル124−2を検索し、設定情報または更新情報による制御を実行する(S303)。
入浴者の記録がなければ(S302のNO)、入浴制御情報テーブル124−1を検索し、設定情報または更新情報による制御を実行する(S304)。
入浴中または入浴後、入浴者が設定情報または更新情報を変更したかを判断する(S305)。設定情報または更新情報の変更情報を記録するかを問い合わせ(S306)、更新情報を記録する場合には(S306のYES)、その変更情報を更新情報として入浴制御情報テーブル124−1または入浴制御情報テーブル124−2に記録し(S307)、この処理を終了する。この更新情報が次回入浴に用いられる。
入浴者が設定情報を変更していない場合(S305のNO)または、設定情報を変更しても、情報更新をしない場合(S306のNO)には、変更情報を登録することなく、この処理を終了する。このような処理は、履歴情報として入浴制御情報テーブル124−1、124−2に記録してもよい。
<実施例1の効果>
この実施例1によれば、次の効果が得られる。
(1) 浴槽による全身浴に代わる入浴効果を得ることができる。入浴者毎に岩盤浴による快適な入浴環境を実現でき、入浴効果やリラクゼーション効果を高めることができ、入浴前に浴室を保温するので、ヒートショックを回避できる。入浴者は浴槽による全身浴から開放され、身体の自由な移動など、浴槽水に全身を浸す全身浴を超える入浴効果やリラクゼーション効果を得ることができる。岩盤浴では全身浴による静水圧を受けることがなく、静水圧による疲労感がなく、温浴効果が得られる。岩盤浴では発汗作用による入浴の満足感を得られる。
(2) 浴室ユニット32の空間内は岩盤浴ユニット8の設置スペースと洗い場24のスペースに仕切り可能であり、入浴者は洗い場24から岩盤浴ユニット8へ車椅子52を以て移動することができる。
(3) 岩盤浴ユニット8は、車椅子52の着座部76の高さに対応する高さを基準に体躯に応じた高さなど、所望の高さで岩盤浴を受けることができる。
(4) 岩盤浴ユニット8で、岩盤浴とミストサウナを同時または個別に行うことができ、岩盤浴ユニット8の温度は熱媒Mの温度調整によって所望の温度に設定できる。
(5) ミスト発生器12はミスト噴射口を所望方向に調整できるので、岩盤浴ユニット8の岩盤表面から30〜100〔cm〕の高さに設定でき、入浴者の対面ミスト浴が可能である。ミスト発生器12のノズル部88から岩盤表面と水平または水平に近い角度で、ミスト噴射が可能であり、入浴者に対面ミスト浴を提供できる。
(6) 岩盤浴ユニット8の設置スペースと洗い場24のスペースとを仕切る仕切り部材は、プロジェクタ・スクリーン機能を有し、動画再生などに利用できる。プロジェクタの再生画像は浴室ユニット32の壁面、天井面または床面のいずれにも投影することができ、この場合、岩盤浴ユニット8をベンチとして使用できる。
(7) 岩盤浴ユニット8の表面は防水加工を施してもよく、岩盤浴ユニット8に入浴者が仰臥または着座状態でシャワー流を受けることができ、入浴者の利便性、被介護者および介護者の利便性や清潔さを高めることができる。
(8) この岩盤浴システム2では、岩盤浴リモコン34−1を浴室4だけではなく、脱衣室6に設置して岩盤浴の設定や制御を行うことができる。
(9) 居室温度、脱衣室温度、浴室温度を計測し、これらを表示するとともに、入浴前に、手動もしくは自動で浴室4の暖房装置10−1や脱衣室6の暖房装置10−2の暖房運転を行い、居室温度と同一または同等の温度に浴室4や脱衣室6を保温できるので、入浴者のヒートショックを防止し、または軽減することができる。
(10) 岩盤浴リモコン34−1は他のリモコンとコンピュータシステムで連動させることができ、浴室4に移動することなく、近くのリモコンから温度制御を行うことができる。岩盤浴ユニット8を遠赤外線が出やすい温度に制御することができる。
(11) 居室温度、脱衣室温度、浴室温度を計測し、これらを表示するとともに、入浴の温度条件が成立した際には、台所リモコン34−4などの表示部の一部を点滅させ、音声で入浴可能であることを告知でき、利便性の高いシステムを提供できる。
(12) 入浴者の個人認証ではたとえば、脱衣室6にある岩盤浴リモコン34−1、浴室照明スイッチなどに個人特定スイッチとしてたとえば、入浴者が選択するボタン式の個人識別ボタン、指紋認証、静脈認証、網膜認証などの認証手段を用いることができる。脱衣室6にある鏡を利用し、画像認識による個人認証を行うことも可能である。
(13) 岩盤浴制御部94には通信部106を備えているので、外部ネットワークと接続し、または、非接続のいずれを選択しても同様の岩盤浴制御を行うことができる。
(14) 入浴制御情報テーブル124−1、124−2を備えているので、各テーブルにある情報格納部に設定情報または個人情報を記録でき、制御部26の制御に基づき、入浴者個人に合った情報を検索し、またはその情報の更新を学習し、次回以降の入浴時に適した入浴環境を提供できる。
(15) 制御部26の制御により、入浴者に対する入浴アドバイスや、給湯量を確認でき、適正な温水使用量や省エネアドバイスなども可能である。
(16) 要介護者に対しても車椅子利用で容易に入浴でき、安全な岩盤浴を受けることができる。車椅子52の利用者や要介護者の自由度が高まり、岩盤浴ユニット8に対する移動や、岩盤浴ユニット8の上への移動動作が容易になるとともに、岩盤浴ユニット8の岩盤石70の上面で手足を伸ばして横向きになるなど、自由な姿勢を取ることができる。
(17) 岩盤浴を中心とした入浴により、浴槽による全身浴を超えるリラックス効果、マッサージ効果を得ることができる。
(18) 岩盤浴とミストを併用した入浴が可能であり、入浴者は仰向けまたはうつ伏せの状態で、水流マッサージ(リンパ・つぼ刺激)を行うことができる。
(19) ミスト発生器12のミスト噴射角度は所望の位置に設定するなど、プログラム制御による噴射方向の制御を行うことができる。入浴者の身体姿勢において、リンパ、つぼの位置に対応したミストなどの位置、角度、流量を可変制御することにより、マッサージを可能とし、マッサージのプログラムを組んでおくことで、より効果的なマッサージが可能である。
(20) 入浴者の自動洗浄も可能であり、頭の位置をミスト側にすることにより、自動洗髪、ヘッドスパを行うことができる。
(21) シャワーまたはミストノズルを変更することにより、流量・水圧を上昇させ、快い刺激を行うことができる。
(22) ミスト粒径を変化させ、読書、瞑想、ヨガなどを行いながら岩盤浴を行うことができる。
<岩盤浴ユニット8のエリアと洗い場24の仕切り>
図14のAに示すように、仕切りカーテン部42からプロジェクタスクリーン44を引出せば、岩盤浴ユニット8の岩盤浴エリア138−1と、洗い場エリア138−2とを仕切ることができ、岩盤浴エリア138−1を個室化するこができる。プロジェクタスクリーン44には、浴室ユニット32の壁面に設定されたプロジェクタ140から動画情報を表示させることができる。
この場合、図14のBに示すように、プロジェクタスクリーン44を引き出すことなく、浴室ユニット32の壁面137を投影面に用いて動画再生などの再生画像を投影してもよい。
このプロジェクタ140には図14のCに示すように、動画再生機器142および岩盤浴リモコン34−1の再生制御部144を連係させ、プロジェクタ140および動画再生機器142を再生制御部144より操作することができる。
<実施例2の効果>
実施例2によれば、岩盤浴中に動画再生などを行うことにより、リラクゼーション効果をより高めることができる。
<身体姿勢の検出>
浴室ユニット32には図15のAに示すように、天井部136にカメラなどからなる姿勢検知センサー146を設置すれば、岩盤浴ユニット8上の入浴者の身体姿勢を画像情報により検出することができる。
<岩盤浴ユニット8の複数系統の放熱制御>
岩盤浴ユニット8の岩盤石70を複数行複数列の複数のユニットに分割し、マトリックス状に個別に加熱部8−11、8−12・・・8−15、8−21・・・8−35を配置し、系統を異ならせて熱媒Mを供給する形態とする。各加熱部8−11、8−12・・・8−15、8−21・・・8−35には系統切換部148とともに、同一または異なる温度の熱媒Mを供給する複数の熱媒循環路22−3を備えれば、岩盤浴制御部94および系統切換リモコン34−6により、加熱部8−11、8−12・・・8−15、8−21・・・8−35に同一または異なる温度の熱媒Mを選択して供給することができる。
系統切換リモコン34−6には、加熱部8−11、8−12・・・8−15、8−21・・・8−35に対応するマトリックス状に複数の選択ボタン150が備えられ、この選択ボタン150の選択により、加熱部8−11、8−12・・・8−15、8−21・・・8−35に同一または異なる温度の熱媒Mを循環させ、たとえば、部分的に異なる温度で放熱させることができる。
<実施例3の効果>
実施例3によれば、次の効果が得られる。
(1) 入浴者が選択した異なる部位に異なる温度での岩盤浴が行える。
(2) 体感姿勢に併せて岩盤浴の表面温度の制御が可能であり、仰向けなどで背部が接触しているときは岩盤浴表面温度を高めに、うつ伏せなどで前部が接触している場合は岩盤浴表面温度を低めなどに、入浴者が予めカスタマイズした制御で岩盤浴を行うことができる。
(3) 入浴者の身体姿勢の認識は画像認識や接触面積のパターンなどにより判別でき、岩盤浴ユニット8では複数系統に分割して部分的な負荷運転(省エネ運転)や同一または異なる放熱制御をすることができる。
<熱媒M/給水Wの切換制御>
岩盤浴ユニット8は図16のAに示すように、給湯器20から供給される熱媒Mまたは給水Wを熱媒/給水切換部152により供給可能とし、この熱媒/給水切換部152の熱媒Mまたは給水Wを岩盤浴制御部94で切り換えてもよい。熱媒/給水切換部152は、熱媒、冷水の切換手段の一例である。
この場合、岩盤浴リモコン34−1には、熱媒選択ボタン154−1、給水選択ボタン154−2を備え、入浴者が熱媒選択ボタン154−1または給水選択ボタン154−2を操作することにより、熱媒Mから給水W、給水Wから熱媒Mに切り換えることができる。
給水Wは冷却手段を以て上水温度より低い温度で、冷水として供給してもよい。
図16のBは、熱媒M/給水Wの切換制御の処理手順を示している。この制御では、熱媒選択ボタン154−1または給水選択ボタン154−2の操作を受けることにより、供給熱媒Mまたは給水Wかを判断する(S401)。熱媒Mの循環を選択すると(S401の[M])岩盤浴ユニット8に熱媒Mを循環し(S402)、給水Wの循環を選択すると(S401の[W])岩盤浴ユニット8に給水Wを循環させ(S403)、熱媒Mおよび給水Wは給湯器20により所望の温度に制御する(S404)。給水Wを冷却手段によって冷却する場合には、その冷却手段の冷却温度を制御すればよい。
<実施例4の効果>
この実施例4によれば、次の効果が得られる。
(1) 熱媒Mと給水Wの切り換えにより、岩盤浴ユニット8をクールベッド化することができる。
(2) 熱媒Mまたは給水Wの温度制御により、岩盤浴ユニット8の温度制御幅を拡大することができる。
〔他の実施の形態〕
(1) シャワー器具にシャワー流の噴射方向を制御する方向制御部を備え、シャワー流の噴射方向をプログラム制御によって変更する構成としてもよい。
(2) シャワー器具はアフュージョンシャワーイメージのノズルとして単一または複数であってもよい。
(3) 岩盤浴ユニット8の加熱は熱媒Mだけでなく、電熱であってもよいし、電熱を併用してもよい。
(4) 岩盤浴情報などの各種設定情報の更新は、入浴中であってもよい。
(5) ミストの噴射角度は垂直方向を含む仰角方向であってよい。
(6) シャワー器具は岩盤浴ユニットの上面に設置し、岩盤浴ユニットの上面にシャワー水流を噴射する形態としてもよい。
(7) 岩盤浴ユニットの表面温度の制御について、入浴者の身体が岩盤浴ユニットと接触する部位などの接触部を検出し、この検出部に応じて岩盤浴ユニットの表面温度を全面的または部分的に変更する制御を含んでよい。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明の岩盤浴システム、岩盤浴制御プログラムおよびその浴室ユニットによれば、岩盤浴による入浴効果を高めることができ、入浴者に関係付けられた入浴制御情報により浴槽を用いた全身浴に代わる質の高い入浴効果を達成することができる。
2 岩盤浴システム
4 浴室
6 脱衣室
8 岩盤浴ユニット
10−1、10−2 暖房装置
12 ミスト発生器
14 シャワー部
16 給湯栓
18−1 入浴者認証部
18−2 入浴者検出部
20 給湯器
22−1 熱媒循環路
22−2 給湯管
24 洗い場
26 制御部
28−2 出入口部
30 記憶部
32 浴室ユニット
34−1 岩盤浴リモコン
34−2 浴室リモコン
34−3 脱衣室リモコン
34−4 台所リモコン
34−5 床リモコン
34−6 ミストリモコン
36 洗面台
38 鏡
40−1、40−2 手摺り
42 仕切りカーテン部
44 プロジェクタスクリーン
46 洗面台
50 居室
52 車椅子
54 ガイドレール
54−1 出入部
54−2 旋回部
54−3 平行移動部
54−4 交差部
56−1 前輪
56−2 後輪
58 排水口
60 固定環
62 係合環
64 脚部
66 昇降機構部
68 支持フレーム
70 岩盤石
72 プランジャ
74 ヒンジ部
76 着座部
78 壁面
80 防水層
82 ミスト生成部
84 粒径調整部
86 噴射方向調整部
88 ノズル部
90 温度センサー
92 ミスト制御部
94 岩盤浴制御部
96 給湯・暖房制御部
100 プロセッサ
104 入出力部
106 通信部
108 記憶部
108−1、108−2、108−3、108−4 温度センサー
110 高さ検出部
112−1、112−2、112−3 ブザー/音声出力部
114−1、114−2、114−3、114−4 表示部
116−1、116−2、116−3、116−4 操作部
118 前面パネル部
120 温度表示部
120−1 居室温度表示部
120−2 浴室/脱衣室温度表示部
120−3 温度差表示部
122 操作部
122−1 電源スイッチ
122−2 温度昇降ボタン
122−3 スピーカ
124、124−1、124−2 入浴制御情報テーブル
126 入浴者情報
128 情報カテゴリー
130 設定情報
132 更新情報
134 履歴情報
136 天井
137 壁面
138−1 岩盤浴エリア
138−2 洗い場エリア
140 プロジェクタ
142 動画再生機器
144 再生制御部
146 姿勢検知センサー
148 系統切換部
34−6 系統切換リモコン
150 選択ボタン
152 熱媒/給水切換部
154−1 熱媒選択ボタン
154−2 給水選択ボタン

Claims (10)

  1. 浴室に設置され、熱媒の循環により加熱する岩盤浴ユニットと、
    前記浴室を暖房する暖房手段と、
    前記岩盤浴ユニットに前記熱媒を循環し、前記浴室に給湯する熱源手段と、
    前記岩盤浴ユニットエリアにミストを噴霧するミスト発生手段と、
    入浴者情報に関係付けられた岩盤浴情報、暖房情報、給湯情報、またはこれらの更新情報を格納する記憶部と、
    入浴者を認証する入浴者認証部と、
    入浴者情報ごとに前記記憶部から読み出された前記岩盤浴情報、前記暖房情報、前記給湯情報または前記更新情報を参照し、前記暖房手段、前記熱源手段または前記ミスト発生手段の何れかを制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする岩盤浴システム。
  2. 前記制御部は、入浴前、入浴中または入浴後、前記岩盤浴情報、前記暖房情報、前記給湯情報または前記更新情報を更新して前記記憶部に格納し、次回入浴の際、該更新情報を以て前記暖房手段、前記熱源手段または前記ミスト発生手段の何れかを制御することを特徴とする請求項1に記載の岩盤浴システム。
  3. さらに、前記制御部は、入浴検出に基づいて前記暖房手段を動作させ、浴室温度を居室温度と同一または同等の温度に制御することを特徴とする請求項2に記載の岩盤浴システム。
  4. さらに、前記ミスト発生手段は、少なくとも前記岩盤浴ユニットにミスト噴射エリアを設定し、ミスト噴射角度を垂直方向または水平方向に変更する噴射方向調整手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかの請求項に記載の岩盤浴システム。
  5. さらに、前記岩盤浴ユニットの上面にシャワー水流を噴射可能なシャワー器具を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかの請求項に記載の岩盤浴システム。
  6. さらに、前記浴室は、
    車椅子を出入可能な出入口部と、
    前記車椅子の車移動を案内する案内手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかの請求項に記載の岩盤浴システム。
  7. さらに、前記岩盤浴ユニットは、マトリックス状に区分された複数系統の放熱部を備え、各放熱部に同一または異なる温度の熱媒を循環可能にしたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかの請求項に記載の岩盤浴システム。
  8. さらに、前記岩盤浴ユニットで岩盤浴を受ける入浴者の姿勢、または前記岩盤浴ユニットと身体の接触部を検出する検出手段を備え、この検出手段の検出出力により前記岩盤浴ユニットの表面温度を制御することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかの請求項に記載の岩盤浴システム。
  9. 浴室に設置されて熱媒の循環により加熱する岩盤浴ユニットと、前記浴室内を暖房する暖房手段と、前記岩盤浴ユニットに前記熱媒を循環しかつ前記浴室に給湯する熱源手段と、前記岩盤浴ユニットエリアにミストを噴霧するミスト発生手段とを含む岩盤浴システムに搭載されたコンピュータに実行させるための岩盤浴制御プログラムであって、
    入浴者情報に関係付けられた岩盤浴情報、暖房情報、給湯情報、またはこれらの更新情報を記憶部に格納する記憶機能と、
    入浴者を認証する入浴者認証機能と、
    入浴者情報ごとに前記記憶部から読み出された前記岩盤浴情報、前記暖房情報、前記給湯情報または前記更新情報を参照し、前記暖房手段、前記熱源手段または前記ミスト発生手段の何れかを制御する制御機能と、
    をコンピュータに実行させるための岩盤浴制御プログラム。
  10. 請求項1ないし請求項8に記載の岩盤浴システム、または請求項9に記載の岩盤浴制御プログラムを備えることを特徴とする浴室ユニット。

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