JP2018168883A - 配管構造 - Google Patents
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また、本出願人は、特許文献1に示すように、粒状体と、粒状体を収容する袋状の容器とを備える吸音部材を天井パネルに上載することで、天井パネルの振動を吸収する天井構造を開示している。
管路の防振対策工としては、防振ハンガーにより吊持したり、管路と建物躯体との間にクリアランスを確保する等の防振支持構造がある。ところが、熱伸縮する管路や、耐震性を確保することを目的として大きく伸縮する管路等、一部の管路には、防振支持をすることができない場合がある。
また、特許文献3には、表面に凹凸部が繰り返し形成された金属製フレキシブル管と当該金属製フレキシブル管に非密着部又は空隙を有した状態で着脱自在に外装される振動減衰器とを備える振動減衰フレキシブル管装置が開示されている。
また、特許文献3の振動減衰フレキシブル管装置は、金属製フレキシブル管を対象とするものである。振動を伝達する管路は、金属製フレキシブル管に限られるものではないが、特許文献3の技術は適用可能な管種が限られているため、管種に限定されることなく振動低減効果を発現する配管構造が求められていた。
本発明は、前記の問題点を解決することを目的とするものであり、振動低減効果を有する管路を形成することが可能な配管構造であって、大掛かりな工事を要することなく、管路を構成する種々の管材に適用可能な配管構造を提案することを課題とする。
本発明の配管構造によれば、管材に周設された粒状体が振動によりシート材の内部を移動することで振動エネルギーを減衰させるため、優れた振動低減効果を発現する。しかも、本発明の配管構造は、粒状体が詰め込まれたシート材を管材に巻き付けるのみの簡易な構造なため、大掛かりな工事を要しない。
前記シート材に複数の中空部が形成されており、前記粒状体が各中空部に詰め込まれていれば、粒状体の偏りが防止されるため、より安定した振動低減効果を確保することができる。
なお、本発明の配管構造においては、前記粒状体が断熱材料により構成されているか、あるいは、前記シート材の外面を覆う断熱材を備えているのが望ましい。シート材を断熱材で覆う場合は、筒状の断熱材を配設してもよいし、シート材に断熱材を貼り付けてもよい。
第一実施形態では、図1に示すように、管路1の所定の位置に形成された配管構造2について説明する。なお、配管構造2の形成個所は限定されるものではなく、適宜決定すればよい。また、配管構造2は、管路1の全延長にわたって形成してもよい。管路1は、複数の管材3を延長方向に連結することにより形成されている。
配管構造2は、図2(a)に示すように、管材3と、シート材4と、粒状体5と、断熱材6とを備えている。
管材3は、内面および外面が平滑なポリエチレン管により構成されている。なお、管材3を構成する材料は限定されるものではなく、例えば、鋼管や塩化ビニル管であってもよい。また、管材3は、表面に凹凸が形成されたいわゆる波型管やフレキシブル管であってもよい。管材3には、シート材4が巻き付けられている。
シート材4は、中空部41が形成されている面(一方の面)が管材3に当接するように、管材3に巻き付ける。シート材4の固定方法は限定されるものではないが、例えば、粘着テープを巻き付けることにより固定すればよい。
シート材4の外面(他方の面)は、断熱材6によって被覆されている。本実施形態の断熱材6は、シート状のグラスウールであって、シート材4の他方の面に貼着されている。なお、断熱材6を構成する材料はグラスウールに限定されるものではなく、例えば、発泡樹脂であってもよい。
ここで、配管の振動は、支持点間の長さで決定する曲げ振動、管路1の長さで決定する気中共鳴、管路1(管材3)の円周方向等の固有モード等が、機器設備(例えばポンプ)の回転数や圧力変動等の周期に励振されて高次の固有モードと一致した場合に大きな振動となる。本実施形態の配管構造2によれば、管路1に制振性能を加えることで、管路1自体の振動を低減することができる。
粒状体5は、シート材4に所定の間隔をあけて形成された複数の中空部41に詰め込まれているため、粒状体5が偏ることがない。そのため、安定した振動低減効果を確保することができる。
シート材4の外面が断熱材6によって覆われているため、断熱性も確保している。そのため、振動低減効果とともに保温性に優れた管路1を形成することができる。
第二実施形態では、第一実施形態と同様に、管路1の所定の位置に形成された配管構造2について説明する。配管構造2は、図3(a)に示すように、管材3と、シート材4と、粒状体5と、断熱材6とを備えている。配管構造2は、管路1の所定の位置に形成されている。なお、管路1および管材3の詳細は、第一実施形態泥示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
本実施形態の中空部41は、円錐台状を呈していて、隣接する他の中空部41と間隔をあけて形成されている。また、中空部41は、シート材4の一方の面(管材3に巻き付けた際に、管材3と接する面)のみに突出するように形成されており、シート材4の他方の面は平坦である。すなわち、シート材4は、粒状体5が詰め込まれた中空部41と、中空部41同士の間隔とによって、断面視で一方の面が凹凸面となるように構成されている。なお、中空部41は、シート材4の両面に突出するように(シート材4の両面に凹凸面が)形成されていてもよい。
シート材4は、中空部41が形成されている面が管材3に当接するように、管材3に巻き付ける。シート材4の固定方法は限定されるものではないが、例えば、粘着テープを巻き付けることにより固定すればよい。
第二実施形態の配管構造2によれば、第一実施形態の配管構造2と同様の作用効果を得ることができる。
第三実施形態では、第一実施形態と同様に、管路1の所定の位置に形成された配管構造2について説明する。配管構造2は、図4(a)に示すように、管材3と、シート材4と、粒状体5と、断熱材6とを備えている。配管構造2は、管路1の所定の位置に形成されている。なお、管路1および管材3の詳細は、第一実施形態泥示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
板部72は、円板である。なお、板部72の形状は、中空部41の形状に応じて適宜決定すればよく、例えば、板部72は矩形であってもよい。
振動伝達ピン7は、軸部71を中空部41の上面(図4(b)において上側の面)から差し込むことにより設置される。このとき、軸部71が中空部41内において粒状体5の集合体に挿入されるとともに、板部72の裏面が中空部41の上面に当接する。
この他の第三実施形態の配管構造2の作用効果は、第一実施形態の配管構造2と同様なため、詳細な説明は省略する。
前記各実施形態では、シート材4の外面を断熱材6で覆う場合について説明したが、断熱材6は、必要に応じて設置すればよく、省略してもよい。
また、粒状体5として、断熱材料からなる粒状物(例えば、合成樹脂製発泡粒状体等)を使用すれば、断熱材6を使用しなくても、管路1の断熱性を確保することができる。
シート材4の中空部41の形状、数および配置等は限定されるものではなく、適宜決定すればよい。シート材4を管材3の外面に巻き付けた際に、管材3の全周にわたってシート材4(中空部41の表面)が接しているのが望ましいが、振動低減効果を確保することができれば、管材3との当接面において中空部41同士の間に隙間が形成されていてもよい。
2 配管構造
3 管材
4 シート材
41 中空部
5 粒状体
6 断熱材
7 振動伝達ピン
Claims (5)
- 中空部を有するシート材と、
前記中空部に詰め込まれた粒状体と、
前記シート材が巻き付けられた管材と、を備えていることを特徴とする配管構造。 - 前記シート材に複数の中空部が形成されており、
前記粒状体は、前記各中空部に詰め込まれていることを特徴とする、請求項1に記載の配管構造。 - 前記シート材の外面を覆う断熱材を備えていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の配管構造。
- 前記断熱材が筒状部材であることを特徴とする、請求項3に記載の配管構造。
- 前記粒状体が断熱材料からなることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の配管構造。
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