JP2018165522A - 車両におけるパワーユニットの冷却構造 - Google Patents

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【課題】エンジンの高い保温性を確保しながら、空冷によるパワーユニットの冷却が確実になされる車両におけるパワーユニットの冷却構造を提供する。【解決手段】エンジン10の外面は、オイルパン10aを含めエンジンインシュレータ21で覆われている。エンジン10の後方には、PTO15が配設されている。エンジンインシュレータ21は、エンジン10とPTO15との間に相当する部分が開口されており、これにより、エンジン10とPTO15との間を上下方向に延伸する風通路部SP1が構成されている。また、エンジンインシュレータ21には、風通路部SP1の脇部分に、当該風通路部SP1に沿い、後方側に張出すよう設けられてなる案内壁部21bが設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、車両におけるパワーユニットの冷却構造に関し、特に、空冷によるパワーユニットの冷却構造に関する。
従来から、FF車(フロントエンジン・フロントドライブ車)やFR車(フロントエンジン・リヤドライブ車)をベースとする四輪駆動車が実用化されている。このような四輪駆動車では、変速機を介して出力されたエンジン駆動力を、動力分割装置(PTO;Power Take−Off)により前輪への駆動力と後輪への駆動力とに分割する構成となっている。動力分割装置による駆動力の配分は、路面μ等に応じて比率が逐次変更されるようになっている。
車両のエンジンルーム内において、動力分割装置は、エンジンの直ぐ後方に配置される。そして、動力分割装置は車両の駆動中に発熱するため、冷却の必要がある。動力分割装置を冷却する方法としては、走行風を動力分割装置の周囲に導き、これにより冷却する方法がある(特許文献1)。動力分割装置の冷却のための空気は、例えば、エンジンルーム下部のアンダーカバーに開けられた開口部から取り込まれる。
ところで、近年においては、更なる省燃費および環境負荷の低減等の観点から、エンジンの再始動時における暖機時間の短縮化が進められている。その1方策として、エンジンや変速機の周囲を保温用部材で覆い、これによりエンジンや変速機の温度低下を抑制が図られる。
特開2015−189290号公報
しかしながら、エンジンや変速機の周囲を保温用部材で覆う構成を採用する場合には、動力分割装置の冷却が不十分となることが危惧される。即ち、エンジンのシリンダブロックやオイルパンと、動力分割装置との間の隙間は、保温用部材の厚み分だけ狭くなってしまう。このようにエンジンのシリンダブロックと動力分割装置との間の隙間が狭くなると、動力分割装置を冷却するための空気の通り道も狭くなり、冷却風が十分に通過できなくなる。特に、動力分割装置の上部については、冷却のための風量が減ることにより、十分に冷却できなくなることが危惧される。
なお、上記においては、動力分割装置(トランスファ装置)を冷却対象の一例としたが、エンジンルーム内の他のパワーユニットを冷却しようとする場合も同様の問題が生じ得る。
本発明は、エンジンの高い保温性を確保しながら、空冷によるパワーユニットの冷却が確実になされる車両におけるパワーユニットの冷却構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る車両におけるパワーユニットの冷却構造は、エンジンと、エンジン保温部材と、パワーユニットと、を備える。前記エンジン保温部材は、前記エンジンの外面の少なくとも一部を覆う部材である。前記パワーユニットは、車両の前後方向において、前記エンジンに対して後方側に隣接配置されたユニットである。
本態様では、前記車両の走行時において、前記車両の下方から取り込まれた走行風が、前記エンジンと前記パワーユニットとの間に導かれる。そして、前記エンジン保温部材は、前記エンジンと前記パワーユニットとの間に相当する部分が、開口され、あるいは、薄肉化されてなり、前記車両の上下方向に延伸し、前記導かれた前記走行風の通り道である第1風通路部を構成するとともに、当該第1風通路部の両脇の少なくとも一方の部分に、前記第1風通路部に沿い、前記車両の後方側に張出すよう設けられてなる第1案内壁部を有する。
上記態様では、エンジンとパワーユニットとの間に相当する部分に第1風通路部が設けられているとともに、その脇部分に第1案内壁部が設けられているので、車両の下方から取り込まれた走行風の一部が、第1風通路部に導かれる。よって、上記態様では、エンジン保温部材を設けることでエンジンの保温性を確保しながら、走行風を用いパワーユニットの冷却を確実に行うことが可能である。
本発明の別態様に係る車両におけるパワーユニットの冷却構造は、上記構成において、前記エンジン保温部材は、前記エンジンの下部のオイルパンの外面の少なくとも一部も覆っており、前記エンジン保温部材には、前記オイルパンの下方に相当する部分が、開口され、あるいは薄肉化されてなり、前記車両の前後方向に延伸する第2風通路部を構成するとともに、当該第2風通路部の両脇の少なくとも一方の部分に、前記第2風通路部に沿い、前記車両の下方側に張出すように設けられてなる第2案内壁部を有し、前記第1風通路部と前記第2風通路部とは、連続している。
上記態様では、エンジン保温部材におけるオイルパンを覆う部分に第2風通路部が設けられ、その脇部分に第2案内壁部が設けられている。その上、第2風通路部は第1風通路部に連続しているので、エンジンの下方を通り流れてきた風(走行風、ファン風)についても、パワーユニットの側へと導かれる。よって、上記態様では、オイルパンの外面の少なくとも一部をエンジン保温部材で覆うことで、エンジンの保温を図ることができるとともに、車両の走行時及び極低速走行時や停車時におけるパワーユニットの冷却が良好に行われる。
ここで、エンジンの下方を通り流れてくる風は、車両の走行時においては主にラジエータやその周辺を通過した走行風であるが、車両の極低速走行時や停止時においてはラジエータ等に付帯されたファンの駆動により生じた風である。
本発明の別態様に係る車両におけるパワーユニットの冷却構造は、上記構成において、前記第1案内壁部と前記第2案内壁部とは、連続している。
上記態様では、第1案内壁部と第2案内壁部とが連続しているので、エンジンの下方を流れてきた風(走行風、ファン風)を逃がすことなくパワーユニットの冷却のために用いることができる。
本発明の別態様に係る車両におけるパワーユニットの冷却構造は、上記構成において、前記第2風通路部及び前記第2案内壁部の少なくとも一方は、前記オイルパンの下面における前端まで設けられている。
上記態様では、第2風通路部及び第2案内壁部の少なくとも一方が、オイルパンの下面における前端まで設けられているので、エンジンよりも前方から流れてきた風(走行風、ファン風)をパワーユニットに向けて導くことができ、効果的にパワーユニットの冷却を行うことができる。
本発明の別態様に係る車両におけるパワーユニットの冷却構造は、上記構成において、前記第2案内壁部は、前記第2風通路部の両脇に設けられており、前記車両の幅方向における前記第2案内壁部同士の間隔は、前記車両の前方側から後方側にゆくに従って狭くなる。
上記態様では、エンジンよりも前方からの風(走行風、ファン風)をより多くパワーユニットに向けて導くことができる。よって、更に効果的にパワーユニットの冷却を行うことができる。
なお、上記態様では、第2案内壁部同士の間隔を絞り度合により、案内風量の調整を行うことが可能となる。
本発明の別態様に係る車両におけるパワーユニットの冷却構造は、上記構成において、前記車両の幅方向における前記エンジンの一方側に接続されてなる変速機と、前記変速機の外面の少なくとも一部を覆う変速機保温部材と、を更に備え、前記エンジン保温部材と前記変速機保温部材とは、前記車両の幅方向において、前記第1風通路部に境界を接する状態で突き合せられており、前記変速機保温部材は、前記第1風通路部に境界を接する部分において、前記第1風通路部に沿い、前記車両の後方側に張出すよう設けられてなる第3案内壁部を有する。
上記態様では、変速機の外面も変速機保温部材で覆われているので、変速機を介した放熱も抑制され、エンジンの再始動時における暖機時間の短縮化を図るのに優位である。
また、上記態様では、変速機保温部材に第3案内壁部が設けられているので、変速機保温部材側から走行風が逃げてしまうのも抑制することができる。よって、効果的なパワーユニットの冷却が可能である。
本発明の別態様に係る車両におけるパワーユニットの冷却構造は、上記構成において前記変速機保温部材は、前記車両の幅方向において、前記第2風通路部に対しても境界を接しており、前記変速機保温部材は、前記第2風通路部に境界を接する部分において、前記第2風通路部に沿い、前記車両の下方側に張出すように設けられてなる第4案内壁部を有し、前記3案内壁部と前記第4案内壁部とは、連続している。
上記態様では、第3案内壁部と第4案内壁部とが連続しているので、エンジンの下方を流れてきた風(走行風、ファン風)を変速機保温部材側から逃がすことなくパワーユニットの冷却のために用いることができる。
本発明の別態様に係る車両におけるパワーユニットの冷却構造は、上記構成において、前記パワーユニットは、前記変速機に接続されてなるトランスファ装置である。
上記態様では、パワーユニットの一例として車両の走行時に発熱するトランスファ装置を採用しているが、上記のように走行風及びファン風により確実に冷却することができる。
本発明の別態様に係る車両におけるパワーユニットの冷却構造は、上記構成において、前記車両の上下方向における前記パワーユニットの上方に設けられた排気浄化装置と、前記パワーユニットと前記排気浄化装置との間に設けられ、前記排気浄化装置から前記パワーユニットへの輻射熱を遮熱する遮熱板と、を更に備える。
上記態様では、排気浄化装置とパワーユニットとの間に遮熱板を設けているので、排気浄化装置からパワーユニットへの輻射熱を確実に遮熱することができる。これによっても、パワーユニットの不所望の温度上昇を抑制することができる。
本発明の別態様に係る車両におけるパワーユニットの冷却構造は、上記構成において、前記遮熱板には、前記第1風通路部に連通する隙間があけられている。
上記態様では、遮熱板に隙間があけられているので、第1風通路部を流れてきた風(走行風、ファン風)を、排気浄化装置の冷却にも用いることができる。よって、上記態様では、排気浄化装置の不所望の温度上昇も抑制することができる。
本発明の別態様に係る車両におけるパワーユニットの冷却構造は、上記構成において、前記エンジン及び前記パワーユニットの下方を覆う状態で配され、開口部が設けられてなるアンダーカバー、を更に備え、前記車両の走行時において、前記開口部から取り込まれた走行風の一部が、前記エンジンと前記パワーユニットとの間の前記第1風通路部に導かれる。
上記態様では、アンダーカバーに開口部が設けられており、当該開口部から取り込まれた走行風がパワーユニットへと導かれる。よって、効果的にパワーユニットの冷却がなされる。
なお、アンダーカバーの開口部から取り込まれた走行風の一部は、上記のように第1風通路部に導かれ、残りは、パワーユニットの下部に沿って車両後方側へと流れる。
本発明の別態様に係る車両におけるパワーユニットの冷却構造は、上記構成において、前記開口部における前記車両の後方側の縁部には、前記開口部から取り込まれた走行風の流れを、前記第1風通路部に向けて導く第1導風体が設けられており、前記車両の幅方向において、前記第1風通路部の幅は、前記第1導風体の幅以上である。
上記態様では、第1風通路部の幅が第1導風体の幅以上であるので、第1導風体で流れの向きが変更された走行風が、第1風通路部の外に逃げることなくパワーユニットの冷却に用いられる。よって、パワーユニットをより確実に冷却することができる。
本発明の別態様に係る車両におけるパワーユニットの冷却構造は、上記構成において、前記開口部に対して前記車両の前方側には、前記エンジンの下部のオイルパンと前記アンダーカバーとの間を前記車両の前方側から流れてきた風の流れを、前記第1風通路部に向けて導く第2導風体が設けられている。
上記態様では、アンダーカバーに第2導風体が設けられているので、エンジンの下部のオイルパンとアンダーカバーとの間を通り流れてきた風(走行風、ファン風)をより積極的にパワーユニットの側に導くことが可能となる。よって、更に効果的にパワーユニットの冷却を行うことができる。
上記の各態様に係る車両におけるパワーユニットの冷却構造では、エンジンの高い保温性を確保しながら、空冷によるパワーユニットの冷却が確実になされる。
実施形態1に係る車両1の概略構成を示す模式図である。 エンジン10及び変速機11を、車両後方側から見た模式背面図である。 第1導風体24aを有するアンダーカバー24とPTO15とを、斜め上方から見た模式斜視図である。 エンジンインシュレータ21の開口部21aとその周辺構成を示す模式図である。 エンジン10及びPTO15の周辺での走行風及びファン風の流れを示す模式断面図である。 比較例に係るエンジン10及びPTO15の周辺での走行風及びファン風の流れを示す模式断面図である。 実施形態2に係るエンジンインシュレータ26と変速機インシュレータ27との一部構成を示す模式断面図である。 実施形態3に係るエンジンインシュレータ28を、車両後方側から見た背面図である。 エンジンインシュレータ28を、車両の右方後方側から見た斜視図である。 実施形態4に係るエンジンインシュレータ29を、車両下方側から見た下面図である。 エンジンインシュレータ29を車両の前方下方側から見た斜視図である。 実施形態5に係るアンダーカバー30の構成を示す模式断面図である。 実施形態6に係るエンジンインシュレータ31の構成を示す模式断面図である。
以下では、本発明の実施形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明の形態は、本発明の一態様であって、本発明は、その本質的な構成を除き何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
[実施形態1]
1.車両1の概略構成
本実施形態に係る車両1の概略構成について、図1を用い説明する。
図1に示すように、車両1のフロント部分には、動力源としてのエンジン10が搭載されている。エンジン10は、例えば、横置きのディーゼルエンジンである。エンジン10の出力側には、デファレンシャルギヤが一体化されてなる変速機11が接続されている。
エンジン10で生成された駆動力は、変速機11を介して、左右のフロントドライブシャフト13L,13Rから左右の前輪14L,14Rに伝達される。なお、本実施形態では、車両1として、FF車をベースとする四輪駆動車を一例として採用するため、前輪14L,14Rが主駆動輪である。このため、本実施形態に係る車両1においては、路面μが高い状況では前輪14L,14Rに殆どの駆動力が配分される。
車両1には、エンジン10で生成された駆動力の伝達経路中に、駆動力の一部をプロペラシャフト16へと分割する動力分割装置(PTO;Power Take−Off)15が介挿されている。図1に示すように、車両1のエンジンルーム内において、PTO15は、エンジン10の直ぐ後方に配置されている。なお、エンジン10に対するPTO15の具体的な配置関係については、後述する。なお、本実施形態では、エンジン10の直ぐ後方に配置されるパワーユニットの一例として、トランスファ装置であるPTO15を採用している。
車両1の前後方向に延伸するプロペラシャフト16の後端部には、電子制御4WDカップリング17及びデファレンシャルギヤ18が接続されている。デファレンシャルギヤ18には、左右のリヤドライブシャフト19L,19Rが接続されている。ドライブシャフト19L,19Rのそれぞれには、左右の後輪20L,20Rが取り付けられており、プロペラシャフト16からの駆動力が後輪20L,20Rに伝達されるようになっている。
2.エンジン10とその周辺構成
車両1におけるエンジン10とその周辺構成について、図2を用い説明する。図2は、エンジン10とその周辺構成を、車両1の後方側から見た模式背面図である。
図2に示すように、エンジン10を車両1の後方側から見るとき、当該エンジン10の後方にPTO15が配置されている。PTO15は、エンジン10の高さ方向の中央よりも若干下方に配置されている。そして、PTO15は、車両1の後方側から見たときに、エンジン10のオイルパン10aにも一部重複する位置関係を以って配置されている。
また、PTO15は、エンジン10と変速機11との接合境界部分から右方に(エンジン10側に)配置されている。PTO15からは、右方に向けて右側のフロントドライブシャフト13Rが延出されている。
エンジン10の後方には、PTO15の他に、排気ガス浄化装置(DPF;Diesel Particulate Filter)23も配置されている。DPF23は、エンジン10の後方であって、PTO15の上方に配置されている。
エンジン10及び変速機11の下方には、板状のアンダーカバー24が敷設されている。アンダーカバー24には、PTO15の下方に当たる部分に第1導風体24aが設けられている。第1導風体24aは、走行風の向きをPTO15側へと変更するための部材である。これについては、後述する。
エンジン10の外面は、その一部がエンジンインシュレータ21で覆われている。具体的に、エンジンインシュレータ21は、エンジン10のシリンダブロックの外面と、オイルパン10aの外面の一部と、を覆っている。
変速機11の外面も、変速機インシュレータ22で覆われている。エンジンインシュレータ21と変速機インシュレータ22とは、エンジン10と変速機11との接合境界部分で突き合せられている。換言すると、エンジンインシュレータ21と変速機インシュレータ22とは、境界を接する状態で突き合せられている。
エンジンインシュレータ21には、エンジン10とPTO15との間の部分が開口されている(開口部21a)。開口部21aの形成により、エンジン10の外面の一部(オイルパン10aの外面の一部を含む。)は、車両1の後方側に露出した状態となっている。
また、エンジンインシュレータ21には、開口部21aの右方縁部に、リブ状の案内壁部(第1案内壁部)21bが設けられている。案内壁部21bは、エンジンインシュレータ21における他の部分よりも車両1の後方側に張出すように形成されている。
変速機インシュレータ22についても、エンジンインシュレータ21の開口部21aの左方縁部に、リブ状の案内壁部(第3案内壁部)22bが設けられている。案内壁部22bも、変速機インシュレータ22における他の部分よりも車両1の後方側に張出すように形成されている。
なお、エンジンインシュレータ21及び変速機インシュレータ22は、保温性を有する材料から構成されており、本実施形態では、一例として、複数の部材が積層されてなる構成を有する。
3.アンダーカバー24の構成
アンダーカバー24の構成について、図3を用い説明する。図3は、アンダーカバー24の構成の内、エンジン10及び変速機11の下方の部分を図示した模式斜視図である。
図3に示すように、車両1の下部に敷設されたアンダーカバー24には、エンジン10の下方に相当する部分に空気取込部24cが設けられている。空気取込部24cは、その周囲のベース部24dに比べて車両1の上方に向けて凹入されている。
空気取込部24cの後部には、開口部24bが設けられており、アンダーカバー24の下方に沿って流れてきた走行風の一部が、当該開口部24bからエンジンルーム内に取り込まれる。そして、開口部24bの直ぐ後側には、開口部24bから取り込まれた走行風をPTO15の方へ導くための第1導風体24aが配設されている。
第1導風体24aは、走行風の向きを変えるための斜面を有している。このため、第1導風体24aは、車両1の前後方向において、PTO15よりも若干前方側に配置されている。
4.エンジンインシュレータ21の開口部21aとその周辺構成
エンジンインシュレータ21の開口部21aとその周辺構成について、図4を用い説明する。図4は、エンジンインシュレータ21の開口部21aとその周辺構成を示す模式図である。
図4に示すように、エンジンインシュレータ21に設けられた開口部21aは、車両1の幅方向において、アンダーカバー24に設けられた空気取込部24cに対応して設けられている。即ち、エンジンインシュレータ21の開口部21aを車両1の後方側から見た場合に、開口部21aは、左右両脇の開口縁辺が空気取込部24cの開口部24bよりも両外側となるように設けられている。
また、エンジンインシュレータ21の開口部21aは、その両脇の開口縁辺が、アンダーカバー24の第1導風体24aよりも両外側となるように設けられている。
ここで、車両1の幅方向における開口部21aの幅をW21aとし、エンジンインシュレータ21の案内壁部21bと変速機インシュレータ22の案内壁部22bとの内幅をW21bとし、第1導風体24aの幅をW24aとするとき、次の関係を満たす。
[数1]W21a=W21b
[数2]W21a≧W24a
図4に示すように、エンジンインシュレータ21の開口部21aは、オイルパン10a(図4では、図示を省略。)の下端部分から、車両1の前方に向けて延伸形成されている。これより、エンジン10のオイルパン10aについては、車両1の後方側だけでなく、下方側についても一部が外方に露出するようになっている。
エンジンインシュレータ21の開口部21aにおいて、オイルパン10aの下方を前方に向けて延伸する部分の両脇には、エンジンインシュレータ21の下案内壁部(第2案内壁部)21cと、変速機インシュレータ22の下案内壁部(第4案内壁部)22cと、が設けられている。
エンジンインシュレータ21の下案内壁部21c及び変速機インシュレータ22の下案内壁部22cは、それぞれ車両1の前後方向において、オイルパン10aの下方における前端部分まで延設されている。
また、エンジンインシュレータ21の下案内壁部21c及び変速機インシュレータ22の下案内壁部22cは、それぞれ案内壁部21b及び案内壁部22bに隙間なく連続している。
5.走行風及びファン風によるPTO15の冷却
走行風及びファン風によるPTO15の冷却について、図5及び図6を用い説明する。図5は、本実施形態に係るPTO15への走行風及びファン風の流れを示す模式断面図であり、図6は、比較例としての走行風及びファン風の流れを示す模式断面図である。
先ず、図5に示すように、本実施形態においては、エンジン10の外面を覆うエンジンインシュレータ21について、エンジン10とPTO15との間の部分に開口部21aを設け(図4等を参照。)、これにより、エンジン10とPTO15との間に走行風及びファン風の通り道である風通路部(第1風通路部)SPが構成されている。そして、エンジンインシュレータ21の開口部21aは、オイルパン10aの下方にも連続しており、オイルパン10aの下方にも風(走行風、ファン風)の通り道である風通路部(第2風通路部)SPが構成されている。
なお、風通路部SPを通過する風は、車両1の走行時には主に走行風であるが、車両1の極低速走行時や停車時にはラジエータに付帯されたファン(ラジエータファン)等からのファン風である。
また、本実施形態においては、風通路部SP及び風通路部SPを通過する走行風及びファン風をガイドするように、案内壁部21b,22b及び下案内壁部21c,22cが設けられている(図5では、案内壁部22b及び下案内壁部22cの図示を省略)。
このような構成を有する本実施形態では、アンダーカバー24の下面に沿って流れてきた走行風Flowは、その一部が空気取込部24cの開口部24bからエンジンルーム内に取り込まれる。取り込まれた走行風Flowは、第1導風体24aで向きが変更された後(走行風Flow)、PTO15の下端部分(高温オイル溜まり部Roil)で風通路部SPとPTO15の下方との両方向に向けて分割される。
なお、車両1の走行時に取り込まれる走行風Flowは、PTO15における高温オイル溜まり部Roilの熱を奪い、主にPTO15の下方へと流れる(Flow)。ただし、走行風Flowの一部は、風通路部SPを通り、PTO15の熱を奪いながら、PTO15の上方へと流れてゆく。
本実施形態では、エンジン10とPTO15との間の部分において、エンジンインシュレータ21に開口部21aが設けられ、これにより風通路部SPが構成されているので、当該エンジン10とPTO15との間の風(走行風、ファン風)の流れも阻害され難い。
また、本実施形態では、風通路部SPの両脇部分に案内壁部21b,22bが設けられているので、取り込まれた走行風Flowから一部が分流した走行風(Flowの一部)が、車両1の幅方向外側に逃げることなくPTO15の冷却に供される。
また、本実施形態では、オイルパン10aの下方にも風通路部SPが形成されており、車両1の前方からの風(走行風、ファン風)Flowも第1導風体24aに向けて流れることができる。このため、車両1の前方からの風Flowについても、PTO15の冷却に供される。なお、風通路部SPの両脇にも下案内壁部21c,22cが設けられており、また、下案内壁部21c,22cが案内壁部21b,22bとそれぞれ連続しているので、風Flowが車両1の幅方向外側に逃げることが抑制される。
ここで、アンダーカバー24の開口部24bから取り込まれた走行風Flowと、オイルパン10aの下方を流れてきた風Flowと、はエンジン10とPTO15との間の下方部分で合流することになるが、PTO15の高温オイル溜まり部Roilに対しては主として走行風Flowが分流した走行風Flowが流れる。このため、PTO15の高温オイル溜まり部Roilは、相対的に温度の低い走行風Flowにより効果的に冷却される。
図6に示すように、比較例においては、オイルパン10aを含めエンジン10の外面全てがエンジンインシュレータ91で覆われている。このため、エンジン10とPTO15との間の領域は、エンジンインシュレータ91の介在により、非常に狭い隙間SP91だけが残った状態となっている(矢印Aで指し示す部分)。同様に、オイルパン10aとアンダーカバー24との間の領域についても、エンジンインシュレータ91の介在により、非常に狭い隙間SP92だけが残った状態となっている。
比較例に係る構造では、アンダーカバー24の下面に沿って流れてきた走行風Flow91は、その一部が空気取込部24cの開口部24bからエンジンルーム内に取り込まれる。取り込まれた走行風Flow91は、第1導風体24aで向きが変更された後、PTO15の下端部分に達する(走行風Flow95)。
ここで、比較例に係る構造では、エンジンインシュレータ91の介在により、エンジン10とPTO15の間の領域の隙間SP91が狭くなっているので、当該隙間SP91を通ってPTO15の上側へと抜ける風は少なくなる。よって、比較例に係る構造では、PTO15の上部の冷却が不十分となることが危惧される。
また、オイルパン10aとアンダーカバー24との間の領域についても、エンジンインシュレータ91の狭い隙間SP92しか残っていないので、車両1の前方からの風(走行風、ファン風)Flow92がエンジン10の後方へと流れ難くなっている。このことからも、PTO15の冷却が不十分となることが危惧される。
6.走行風及びファン風によるPTO15上部とDPF23の冷却
引き続き図5及び図6を用い、走行風及びファン風によるPTO15上部とDPF23の冷却について説明する。
先ず、図5に示すように、DPF23は、PTO15に対して、間隔をあけて上方に配置されている。DPF23とPTO15との間には、DPF23からの輻射熱がPTO15に影響を与えることを抑制するために、遮熱板25が設けられている。本実施形態では、当該遮熱板25に対してその厚み方向の上下を挿通する隙間25aがあけられている。
図5に示すように、車両1の前後方向において、遮熱板25の隙間25aは、PTO15の前端部分の上方にあけられている。
ここで、PTO15と遮熱板25との間、及び遮熱板25とDPF23との間、には狭い隙間が空いている。従来において、これらの隙間には、PTO15及びDPF23の熱が籠りやすくなっていた。
これに対して、本実施形態では、アンダーカバー24の開口部24bから取り込まれた走行風Flowから分流した一部と、エンジン10の下方を流れてきた風Flowと、の合流(風Flow)が、風通路部SPを通り、PTO15の上方に流れることができる。そして、PTO15の上方に流れた風Flowは、一部が隙間25aを通りDPF23の側にも流れ込み、残りはPTO15と遮熱板25との間に流れ込む(風Flow)。
遮熱板25の隙間25aから遮熱板25の上方に流れ込んだ風は、DPF23の下部と遮熱板25との間に流れ込む風Flowと、DPF23の前部と遮熱板25との間に流れ込む風Flowと、に分流される。
上述のように、風通路部SPを通り流れてくる風Flowは、エンジン10の下方を流れてきた風Flowが主である。このため、アンダーカバー24の下方から取り込まれた走行風Flowよりも相対的に温度が高い(弱温風)。本実施形態では、このような弱温風も用い、PTO15上部の冷却及び遮熱板25上のDPF23回りに滞留する熱気の掃気を行うことができるようにしている。
一方、図6に示すように、比較例に係る構造では、DPF23とPTO15との間に配された遮熱板95には隙間があけられていない(矢印Bで指し示す部分)。このため、エンジン10とPTO15との間の隙間が狭小であることと相まって、走行風及びファン風は、PTO15の上部やDPF23が配置された側には流れ込むことが殆どできない。
よって、比較例に係る構造では、PTO15の上部及び遮熱板25上のDPF23回りの熱気滞留の掃気を行うことが困難又は不可能である。
7.効果
以上のような構成を有する車両1におけるPTO15の冷却構造が奏する効果について、まとめて説明する。
本実施形態では、エンジン10とパワーユニットであるPTO15との間に相当する部分に風通路部SPが設けられているとともに、その脇部分に案内壁部21b,22bが設けられているので、車両1におけるアンダーカバー24の下方から取り込まれた走行風Flowから分流した一部と風Flowとの合流である風Flowが、風通路部SPに導かれる。よって、本実施形態では、エンジンインシュレータ21でエンジン10の外面を覆うことでエンジン10の保温性を確保しながら、風(走行風、ファン風)Flowを用いPTO15上部の冷却及びDPF23回りに滞留する熱気の掃気を行うことも可能である。
また、本実施形態では、オイルパン10aとアンダーカバー24との間の領域についても、エンジンインシュレータ21の一部を省略し、これにより風通路部SPを設けることとしている。また、風通路部SPの脇部分に下案内壁部21c,22cを設けることとしている。さらに、風通路部SPと風通路部SPとを連続することとしている。よって、本実施形態では、アンダーカバー24の上面に沿って車両1の前方から流れてきた風(走行風、ファン風)Flowについても、風通路部SPへと導かれる。よって、本実施形態では、オイルパン10aの外面の一部をエンジンインシュレータ21で覆うことで、エンジン10のより確実な保温を図ることができるとともに、車両1の走行時及び極低速走行時や停車時においても、PTO15上部の冷却及びDPF23回りに滞留する熱気の掃気を行うことが可能である。
また、本実施形態では、案内壁部21bと下案内壁部21cとが連続しているので、アンダーカバー24の上面に沿ってエンジン10の下方を流れてきた風(走行風、ファン風)Flowを逃がすことなくPTO15及びDPF23の冷却のために用いることができる。
また、本実施形態では、風通路部SP及び下案内壁部21c,22cが、オイルパン10aの下面における前端まで設けられているので、アンダーカバー24の上面に沿ってエンジン10よりも前方から流れてきた風(走行風、ファン風)Flowをエンジン10とPTO15との間の風通路部SPに導くことができ、効果的にPTO15及びDPF23の冷却を行うことができる。
また、本実施形態では、変速機11の外面も変速機インシュレータ22で覆われているので、変速機11を介した放熱も抑制され、エンジン10の再始動時における暖機時間の短縮化を図るのに優位である。
また、本実施形態では、変速機インシュレータ22に案内壁部22bが設けられているので、変速機インシュレータ22側から風Flowが風通路部SPの外に逃げてしまうのも抑制することができる。よって、効果的なPTO15及びDPF23の冷却が可能である。
また、本実施形態では、変速機インシュレータ22における案内壁部22bと下案内壁部22cとも連続しているので、アンダーカバー24の上面に沿ってエンジン10の下方を流れてきた風(走行風、ファン風)Flowを変速機保温部材側から逃がすことなくPTO15及びDPF23の冷却のために用いることができる。
また、本実施形態では、DPF23とPTO15との間に遮熱板25を設けているので、DPF23からPTO15への輻射熱の影響を抑制することができる。これによっても、PTO15の不所望の温度上昇を抑制することができる。
また、本実施形態では、遮熱板25に隙間25aをあけることとしているので、風通路部SPを流れてきた風Flowの一部を、DPF23回りの熱気滞留の掃気に用いることができる。よって、本実施形態では、車両1の走行時及び極低速走行時や停車時におけるDPF23の不所望の温度上昇も抑制することができる。
また、本実施形態では、アンダーカバー24に開口部24bが設けられており、当該開口部24bから取り込まれた走行風FlowがPTO15へと導かれる。よって、効果的にPTO15の冷却がなされる。
また、本実施形態では、エンジンインシュレータ21の開口部21aの幅W21a(風通路部SPの幅)が第1導風体24aの幅W24a以上であるので、第1導風体24aで流れの向きが変更された走行風Flowの一部及び風Flowが、他に逃げることなく風通路部SPに導かれる。よって、PTO15の上部やDPF23をより確実に冷却することができる。
[実施形態2]
実施形態2に係る車両1におけるPTO15の冷却構造について、図7を用い説明する。図7は、エンジンインシュレータ26及び変速機インシュレータ27の一部構成を示す模式断面図である。
図7に示すように、本実施形態では、エンジンインシュレータ26において、エンジン10とPTO15との間の部分を他よりも薄肉化している(薄肉部26d)。即ち、薄肉部26dの厚みt26dは、他の部分、具体的には、案内壁部26bの外側の被覆部26e等の厚みt26eよりも薄く設定されている。
また、エンジンインシュレータ26の薄肉部26dの厚みt26dは、変速機インシュレータ27における案内壁部27bの外側の被覆部27e等の厚みt27eよりも薄く設定されている。
なお、図示及び詳細な説明を省略するが、エンジンインシュレータ26におけるオイルパン10aの下側を覆う部分についても、薄肉部26dが連続形成されている。
また、エンジンインシュレータ26及び変速機インシュレータ27において、オイルパン10aの下方の薄肉部26dの両脇に下案内壁部が設けられている点、及び、案内壁部26b,27bと当該下案内壁部が連続している点、等については上記実施形態1と同様である。
以上、説明のように、本実施形態においては、エンジンインシュレータ26に開口部を設けるのではなく、薄肉部26dを設けることで、エンジン10とPTO15との間に走行風及びファン風の通り道である第1風通路部を形成することができる。よって、本実施形態でも、走行風及びファン風によりPTO15の下部及び上部の冷却、並びに遮熱板25上のDPF23回りに滞留する熱気の掃気が可能であり、上記実施形態1と同様の効果を得ることが可能である。
また、本実施形態では、エンジンインシュレータ26の一部を薄肉化することにより(薄肉部26dを形成することにより)風通路部を構成することとしているので、上記実施形態1よりもエンジン10の保温性に優れる。
[実施形態3]
実施形態3に係る車両1におけるPTO15の冷却構造について、図8及び図9を用い説明する。図8は、本実施形態に係るエンジンインシュレータ28の構成を示す背面図であり、図9は、斜視図である。
図8及び図9に示すように、本実施形態に係るエンジンインシュレータ28は、上記実施形態1に係るエンジンインシュレータ21の開口部21aに相当する領域に、開口部28a及び薄肉部28dが設けられている。開口部28aは、薄肉部28dに対して車両1の上方側に設けられている。
なお、本実施形態では、エンジンインシュレータ28における開口部28aと薄肉部28dとにより、第1風通路部が構成されている。
また、図9に示すように、エンジンインシュレータ28において、薄肉部28dは下部にも連続するよう設けられており、当該薄肉部28dは、エンジンインシュレータ28の下部における前端まで延設されている。
図8及び図9に示すように、本実施形態に係るエンジンインシュレータ28では、開口部28a及び薄肉部28dの右方縁部に沿って案内壁部28bが設けられ、左方縁部に沿って案内壁部28bが設けられている。案内壁部28b及び案内壁部28bは、それぞれ車両1の上下方向に延伸するよう設けられている。
また、図9に示すように、エンジンインシュレータ28の下部には、薄肉部28dの右方縁部に沿って下案内壁部28cが設けられ、左方縁部に沿って下案内壁部28cが設けられている。下案内壁部28c,28cは、それぞれ車両1の前後方向に延伸するよう設けられている。
なお、本実施形態においても、案内壁部28bと下案内壁部28cとは隙間なく連続しており、案内壁部28b2と下案内壁部28c2とは隙間なく連続している。
ここで、本実施形態においては、エンジンインシュレータ28に案内壁部28b,28b及び下案内壁部28c,29cを設けることとしているので、当該エンジンインシュレータ28に組み合わせて用いられる変速機インシュレータにおいては、案内壁部及び下案内壁部が設けられていない。
本実施形態では、上記構成のエンジンインシュレータ28を備えることを主な特徴としている。そして、他の構成については、上記で言及した変速機インシュレータの構成を除き、上記実施形態1と同じである。
本実施形態においても、上記実施形態1と同様の効果を奏することができる。
[実施形態4]
実施形態4に係る車両1におけるPTO15の冷却構造について、図10及び図11を用い説明する。図10は、本実施形態に係るエンジンインシュレータ29を、車両1の下方側から見た下面図であり、図11は、エンジンインシュレータ29を、車両1の前方下方側から見た斜視図である。
図10及び図11に示すように、本実施形態に係るエンジンインシュレータ29においても、上記実施形態3と同様に、下部に薄肉部29eが設けられている。薄肉部20eは、車両1において、エンジン10のオイルパン10aとアンダーカバー24との間の第2風通路部を構成するためのものである。また、エンジンインシュレータ29においても、薄肉部29eの右方縁部に沿って下案内壁部29cが設けられ、左方縁部に沿って下案内壁部29cが設けられている。
ここで、本実施形態に係るエンジンインシュレータ29においては、下案内壁部29cと下案内壁部29cとが並行していない部分が設けられている。具体的には、下案内壁部29cは、車両1の前後方向に沿って設けられているのに対して、下案内壁部29cは、車両1の後方側から前方側にゆくに従って徐々に右方側となるよう斜め方向に延伸する部分を有する。
エンジンインシュレータ29の下部においては、下案内壁部29cを上記構成とすることにより、下案内壁部29cと下案内壁部29cとの車両1の後方側での間隔W29crが、前方側での間隔W29cfよりも狭くなっている。
なお、エンジンインシュレータ29における他の構成については、上記実施形態3に係るエンジンインシュレータ28と同様であり、その他の構成については、上記実施形態1と同様である。
以上のような構成のエンジンインシュレータ29を有する本実施形態では、上記実施形態1〜3と同様の効果を奏することができる。さらに、本実施形態では、車両1の後方側での下案内壁部29cと下案内壁部29cとの間隔W29crを、前方側での間隔W29cfよりも狭くしているので、エンジン10よりも前方からの風(走行風、ファン風)をより多く風通路部SPに導くことができ、更に効果的にPTO15及びDPF23の冷却を行うことができる。
また、本実施形態では、車両1の後方側での下案内壁部29cと下案内壁部29cとの間隔W29crを、前方側での間隔W29cfよりも狭くしているので、PTO15の周囲を通過する風Flowの流速を上昇させることができる。これにより、PTO15の周囲を通過する空気の温度がPTO15の外壁近傍の層に与える影響を大きくすることができ、温度境界層を薄くすることができる。よって、高い熱伝達により、PTO15の温度を効果的に低下させることが可能となる。
なお、本実施形態では、間隔W29cfと間隔W29crとの相対的な広狭関係を調整することにより、エンジン10の後方側に案内する風量の調整を行うことが可能となる。
[実施形態5]
実施形態5に係る車両1におけるPTO15の冷却構造について、図12を用い説明する。図12は、本実施形態に係るアンダーカバー30の構成を示す模式断面図である。
図12に示すように、本実施形態に係るアンダーカバー30においても、走行風Flowをアンダーカバー30の上方に導入するための開口部30bが設けられている。開口部30bが開口された箇所に対して車両1の前方側部分には、上方側に凹入されてなる空気取込部30cが設けられている。
また、開口部30bにおける後方側の縁部には、導入された走行風Flowの向きを上方に変える第1導風体30aが設けられているとともに、前方側の縁部には、風Flowの向きを上方に変える第2導風体30eが設けられている。
なお、本実施形態に係る車両1におけるPTO15の冷却構造において、アンダーカバー30の構成を除く他の構成については、上記実施形態1と同じである。
以上のような構成のアンダーカバー30を有する本実施形態では、上記実施形態1等と同様の効果を奏することができる。さらに、本実施形態では、アンダーカバー30に第2導風体30eが設けられているので、エンジン10の下部のオイルパン10aとアンダーカバー30との間を通り流れてきた風(走行風、ファン風)Flowを、第2導風体30eで上方に向けて向きを変え、風Flowとして、より積極的にエンジン10とPTO15との間の風通路部SPに導くことが可能となる。よって、更に効果的にPTO15及びDPF23の冷却を行うことができる。
[実施形態6]
実施形態6に係る車両1におけるPTO15の冷却構造について、図13を用い説明する。図13は、本実施形態に係るエンジンインシュレータ31の構成を示す模式断面図である。
図13に示すように、本実施形態に係るエンジンインシュレータ31は、上記実施形態1におけるエンジンインシュレータ21の下案内壁部21cよりも、アンダーカバー24の側に幅広の下案内壁部31cを有する。下案内壁部31cは、アンダーカバー24の上面との間にほとんど隙間が残らないようになっている。なお、下案内壁部31cの下端辺とアンダーカバー24の上面とは、互いに当接することとしてもよい(所謂、0タッチ状態としてもよい)。
なお、本実施形態に係るエンジンインシュレータ31においても、下案内壁部31cと案内壁部31bとは隙間なく連続している。
また、図示を省略しているが、変速機インシュレータにおいても、上記実施形態1と同様に下案内壁部が設けられており、当該下案内壁部についても、アンダーカバー24の側に幅広となっている。
本実施形態において、他の構成については、上記実施形態1と同様である。
以上のような構成のエンジンインシュレータ31を有する本実施形態では、上記実施形態1等と同様の効果を奏することができる。さらに、本実施形態では、エンジン10とアンダーカバー24との間の第2風通路部SPを通過する風(走行風、ファン風)Flowを、第2風通路部SPの外に逃がさないようにエンジン10の後のPTO15等が配置された領域に導くことが更に確実にできる。
下案内壁部31cの下端辺とアンダーカバー24の上面とを互いに当接することとすれば、エンジン10の下方において第2風通路部SPの外に逃げる風を無くすることもできる。
ここで、エンジンインシュレータ31における下案内壁部31cの下端辺とアンダーカバー24の上面とが当接するようにした場合にあっても、接触騒音の問題は生じ難いと考えられる。これは、エンジンインシュレータ31の材料が保温材を含むものであり、低剛性であるためである。
[変形例]
上記実施形態1では、エンジンインシュレータ21の開口部21aをエンジン10の下方側から背面側に至るまで連続することとし、上記実施形態3では、エンジン10の下方については薄肉化した薄肉部を形成し、エンジン10の背面側については、開口部28aを設けることとしたが、本発明は、これらに限定を受けるものではない。例えば、エンジン10の下方については、上記実施形態1のように開口部を設け、エンジン10の背面側については、上記実施形態2,3のように薄肉部を設けることとしてもよい。
上記実施形態1〜6では、案内壁部21b,22b,26b,27b,28b,28b,31a及び下案内壁部21c,22c,28c,28c,29c,29c,31cの断面形状を矩形状としたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、角丸矩形状の断面や半楕円形状の断面とすることも可能である。
また、上記実施形態1〜6では、冷却対象であるパワーユニットの一例としてPTO15を採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、デファレンシャルギヤやEGR(Exhaust Gas Recirculation)等を冷却対象とすることもできる。
また、上記実施形態1〜6では、エンジン10が車両1のフロント部分に搭載されて成る構成を一例として採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、車室の後部にエンジンを搭載する構成の車両に対して本発明を適用することもできる。この場合にも、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態1〜6では、エンジンインシュレータ21,26,28,29,31と変速機インシュレータ22,27との組み合わせを以って保温を図ることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、一体形成されたインシュレータによりエンジンと変速機とを覆うこととしてもよい。また、3つ以上に分割されたインシュレータによりエンジンと変速機とを覆うこととしてもよい。
また、上記実施形態1〜6では、エンジン10のシリンダヘッドへのインシュレータによる被覆については特に言及しなかったが、このようなシリンダヘッドを覆うインシュレータを設けることも可能である。
また、上記実施形態1〜6では、エンジンインシュレータ21,26,28,29,31及び変速機インシュレータ22,27における案内壁部21b,22b,26b,27b,28b,28b,31a及び下案内壁部21c,22c,28c,28c,29c,29c,31cについて、一体形成されてなる構成としたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、別部材からなる案内壁部を接合することとしてもよい。
1 車両
10 エンジン
10a オイルパン
11 変速機
15 PTO(パワーユニット)
21,26,28,29,31 エンジンインシュレータ(保温部材)
21a,28a 開口部
21b,26b,28a,31b 案内壁部(第1案内壁部)
21c,28c,29c,31c 下案内壁部(第2案内壁部)
22b,27b,28a 案内壁部(第3案内壁部)
22c,28c,29c 下案内壁部(第4案内壁部)
22,27 変速機インシュレータ(保温部材)
23 DPF(排気ガス浄化装置)
24,30 アンダーカバー
24a,30a 第1導風体
24b,30b 開口部
30e 第2導風体
25 遮熱板
25a 隙間
SP 風通路部(第1風通路部)
SP 風通路部(第2風通路部)

Claims (13)

  1. エンジンと、
    前記エンジンの外面の少なくとも一部を覆うエンジン保温部材と、
    車両の前後方向において、前記エンジンに対して後方側に隣接配置されたパワーユニットと、
    を備え、
    前記車両の走行時において、前記車両の下方から取り込まれた走行風が、前記エンジンと前記パワーユニットとの間に導かれ、
    前記エンジン保温部材は、前記エンジンと前記パワーユニットとの間に相当する部分が、開口され、あるいは、薄肉化されてなり、前記車両の上下方向に延伸し、前記導かれた前記走行風の通り道である第1風通路部を構成するとともに、当該第1風通路部の両脇の少なくとも一方の部分に、前記第1風通路部に沿い、前記車両の後方側に張出すよう設けられてなる第1案内壁部を有する、
    車両におけるパワーユニットの冷却構造。
  2. 請求項1記載の車両におけるパワーユニットの冷却構造であって、
    前記エンジン保温部材は、前記エンジンの下部のオイルパンの外面の少なくとも一部も覆っており、
    前記エンジン保温部材には、前記オイルパンの下方に相当する部分が、開口され、あるいは薄肉化されてなり、前記車両の前後方向に延伸する第2風通路部を構成するとともに、当該第2風通路部の両脇の少なくとも一方の部分に、前記第2風通路部に沿い、前記車両の下方側に張出すように設けられてなる第2案内壁部を有し、
    前記風通路部と前記第2風通路部とは、連続している、
    車両におけるパワーユニットの冷却構造。
  3. 請求項2記載の車両におけるパワーユニットの冷却構造であって、
    前記第1案内壁部と前記第2案内壁部とは、連続している、
    車両におけるパワーユニットの冷却構造。
  4. 請求項2又は請求項3記載の車両におけるパワーユニットの冷却構造であって、
    前記第2風通路部及び前記第2案内壁部の少なくとも一方は、前記オイルパンの下面における前端まで設けられている、
    車両におけるパワーユニットの冷却構造。
  5. 請求項2から請求項4の何れか記載の車両におけるパワーユニットの冷却構造であって、
    前記第2案内壁部は、前記第2風通路部の両脇に設けられており、
    前記車両の幅方向における前記第2案内壁部同士の間隔は、前記車両の前方側から後方側にゆくに従って狭くなる、
    車両におけるパワーユニットの冷却構造。
  6. 請求項1から請求項4の何れか記載の車両におけるパワーユニットの冷却構造であって、
    前記車両の幅方向における前記エンジンの一方側に接続されてなる変速機と、
    前記変速機の外面の少なくとも一部を覆う変速機保温部材と、
    を更に備え、
    前記エンジン保温部材と前記変速機保温部材とは、前記車両の幅方向において、前記第1風通路部に境界を接する状態で突き合せられており、
    前記変速機保温部材は、前記第1風通路部に境界を接する部分において、前記第1風通路部に沿い、前記車両の後方側に張出すよう設けられてなる第3案内壁部を有する、
    車両におけるパワーユニットの冷却構造。
  7. 請求項6記載の車両におけるパワーユニットの冷却構造であって、
    前記変速機保温部材は、前記車両の幅方向において、前記第2風通路部に対しても境界を接しており、
    前記変速機保温部材は、前記第2風通路部に境界を接する部分において、前記第2風通路部に沿い、前記車両の下方側に張出すように設けられてなる第4案内壁部を有し、
    前記3案内壁部と前記第4案内壁部とは、連続している、
    車両におけるパワーユニットの冷却構造。
  8. 請求項6又は請求項7記載の車両におけるパワーユニットの冷却構造であって、
    前記パワーユニットは、前記変速機に接続されてなるトランスファ装置である、
    車両におけるパワーユニットの冷却構造。
  9. 請求項1から請求項8の何れか記載の車両におけるパワーユニットの冷却構造であって、
    前記車両の上下方向における前記パワーユニットの上方に設けられた排気浄化装置と、
    前記パワーユニットと前記排気浄化装置との間に設けられ、前記排気浄化装置から前記パワーユニットへの輻射熱を遮熱する遮熱板と、
    を更に備える、
    車両におけるパワーユニットの冷却構造。
  10. 請求項9記載の車両におけるパワーユニットの冷却構造であって、
    前記遮熱板には、前記第1風通路部に連通する隙間があけられている、
    車両におけるパワーユニットの冷却構造。
  11. 請求項1から請求項10の何れか記載の車両におけるパワーユニットの冷却構造であって、
    前記エンジン及び前記パワーユニットの下方を覆う状態で配され、開口部が設けられてなるアンダーカバー、を更に備え、
    前記車両の走行時において、前記開口部から取り込まれた走行風の一部が、前記エンジンと前記パワーユニットとの間の前記第1風通路部に導かれる、
    車両におけるパワーユニットの冷却構造。
  12. 請求項11記載の車両におけるパワーユニットの冷却構造であって、
    前記開口部における前記車両の後方側の縁部には、前記開口部から取り込まれた走行風の流れを、前記第1風通路部に向けて導く第1導風体が設けられており、
    前記車両の幅方向において、前記第1風通路部の幅は、前記第1導風体の幅以上である、
    車両におけるパワーユニットの冷却構造。
  13. 請求項11又は請求項12記載の車両におけるパワーユニットの冷却構造であって、
    前記開口部に対して前記車両の前方側には、前記エンジンの下部のオイルパンと前記アンダーカバーとの間を前記車両の前方側から流れてきた風の流れを、前記第1風通路部に向けて導く第2導風体が設けられている、
    車両におけるパワーユニットの冷却構造。
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