JP2018160267A - 電子通貨管理装置及び電子通貨管理方法 - Google Patents

電子通貨管理装置及び電子通貨管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザに電子通貨を適切に利用させる電子通貨管理装置及び電子通貨管理方法を提供する。
【解決手段】本発明の電子通貨管理装置は、サービスを利用するユーザを識別するユーザ識別情報と、電子通貨の残高とを関連付けて記憶する残高情報記憶部と、第1ユーザのユーザ識別情報に関連付けられている電子通貨の残高に、定期的に所定金額のチャージを行うチャージ部と、第1ユーザと異なる第2ユーザの端末から、所定金額のチャージに係る決済方法の設定を受け付ける決済制御部と、を備える。
【選択図】図12

Description

本発明は、電子通貨管理装置及び電子通貨管理方法に関する。
従来、金銭価値を有するクレジット、ポイント及びクーポン等の電子通貨の残高をコンピュータで管理することが知られている。特許文献1には、ユーザの口座に電子通貨を格納し、口座番号を記憶した携帯端末を用いて電子通貨による決済をする方法が開示されている。
特表2010−505192号公報
ところで、電子通貨の残高を増額させる方法は複数存在する。例えば、電子通貨の残高を増額させるとともに、当該増額分の金銭価値を後払いする方式(後払い方式)が存在する。後払い方式によれば、ユーザは、現時点において現預金を持ち合わせていない場合であっても電子通貨の残高を増額させることができる。また、後払い方式によれば、例えば、親が子供用に電子通貨の口座を開設し、子供が電子通貨の残高に増額した金額について、親が後払いすることもできる。
しかしながら、子供が後払い方式によって電子通貨の残高を自由に増額すると、親が意図していない請求が発生してしまう。そして、意図しない請求により、親が後払いする際に支払うことができないという問題が発生するおそれがある。この問題は、電子通貨に係るサービスを提供する事業者にとっても問題となる。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ユーザに電子通貨を適切に利用させることができる電子通貨管理装置及び電子通貨管理方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る電子通貨管理装置は、サービスを利用するユーザを識別するユーザ識別情報と、電子通貨の残高とを関連付けて記憶する残高情報記憶部と、第1ユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記電子通貨の残高に、定期的に所定金額のチャージを行うチャージ部と、前記第1ユーザと異なる第2ユーザの端末から、前記所定金額のチャージに係る決済方法の設定を受け付ける設定部と、を備える。
前記電子通貨管理装置は、前記第1ユーザの端末から、前記第1ユーザの前記ユーザ識別情報を含み、前記第1ユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記電子通貨へのチャージを要求するためのチャージ要求を受け付けるチャージ受付部と、前記チャージ受付部が前記第1ユーザの端末から前記チャージ要求を受け付けると、前記第2ユーザの端末から前記チャージ要求によるチャージを許可するか否かの選択を受け付ける選択受付部と、をさらに備え、前記チャージ部は、前記選択受付部が前記チャージを許可する選択を受け付けると、前記チャージ要求に基づいてチャージを行ってもよい。
前記選択受付部は、前記第1ユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記電子通貨の残高が所定金額以下になると、前記第2ユーザの端末から、前記第1ユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記電子通貨へのチャージを行うか否かの選択を受け付けてもよい。
前記チャージ受付部は、前記第1ユーザと異なる第3ユーザの端末から、前記第1ユーザの前記ユーザ識別情報を含み、前記第1ユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記電子通貨へのチャージを要求するためのチャージ要求を受け付け、前記チャージ部は、前記チャージ受付部が前記第3ユーザの端末から前記チャージ要求を受け付けると、当該チャージ要求に基づいてチャージを行ってもよい。
前記電子通貨管理装置は、前記ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報に対応するユーザが用いる通信の通信料の請求先を識別する請求識別情報とを関連付けて記憶する請求情報記憶部をさらに備え、前記第2ユーザは、前記第1ユーザに対応する前記請求先に関連付けられているユーザであってもよい。
前記請求情報記憶部は、前記ユーザ識別情報に、同一の請求先の他のユーザによるチャージの許可を判断するユーザであるか否かを示す情報を関連付けて記憶し、前記選択受付部は、前記チャージ要求を受け付けると、前記請求情報記憶部を参照し、前記第1ユーザに対応する前記請求先に関連付けられているユーザから、当該第1ユーザによるチャージの許可を判断する前記第2ユーザを特定してもよい。
前記請求情報記憶部は、前記ユーザ識別情報に、自身の前記電子通貨の残高へのチャージを許可されているユーザであるか否かを示す情報を関連付けて記憶し、前記選択受付部は、前記第1ユーザがチャージを許可されていないユーザである場合、前記第2ユーザの端末から、前記チャージ要求によるチャージを許可するか否かの選択を受け付けてもよい。
前記電子通貨管理装置は、前記決済方法に対応し、前記チャージ要求によるチャージに対応する金額を、前記請求先の請求額に加算する第1決済部をさらに備えてもよい。
前記チャージ部は、前記第1ユーザが指定した金額、前記第2ユーザが指定した金額、又は、前記電子通貨の残高へのチャージ履歴に基づいて定められる金額を、前記チャージ要求によるチャージに対応する金額として、前記残高へのチャージを行ってもよい。
前記電子通貨管理装置は、前記ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報に対応するユーザが使用するクレジットカードに対応する請求額とを関連付けて記憶するカード情報記憶部と、前記決済方法に対応し、前記チャージ要求によるチャージに対応する金額を、前記第2ユーザのクレジットカードに対応する請求額に加算する第2決済部をさらに備えてもよい。
前記電子通貨管理装置は、前記チャージを許可する選択を受け付けると、前記チャージ要求によるチャージに対応する金額を、前記設定部が設定した前記決済方法に対応する決済部に関連する請求額に加算させる決済制御部をさらに備えてもよい。
前記電子通貨管理装置は、前記サービスに係る契約を識別する契約識別情報と、前記ユーザ識別情報と、前記ユーザ識別情報に対応するユーザの親子関係を示す属性情報とを関連付けて記憶する契約情報記憶部をさらに備えてもよい。
本発明の第2の態様に電子通貨管理方法は、コンピュータが実行する、サービスを利用するユーザを識別するユーザ識別情報と、電子通貨の残高とを関連付けて記憶する残高情報記憶部において、第1ユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記電子通貨の残高に、定期的に所定金額のチャージを行うステップと、前記第1ユーザと異なる第2ユーザの端末から、前記所定金額のチャージに係る決済方法の設定を受け付けるステップと、を備える。
本発明によれば、ユーザに電子通貨を適切に利用させることができるという効果を奏する。
本発明の電子通貨管理システムの概要を示す図である。 電子通貨管理システムのシステム構成を示す図である。 カード管理サーバ及びキャリアサーバで管理する情報を示す図である。 ポイント管理サーバで管理する情報を示す図である。 ユーザ端末の表示画面例を示す図である。 カード発行時の動作を示す図である。 カード発行時の処理の流れを示す図である。 カードにチャージする際の動作を示す図である。 カードを用いて商品を購入する際の動作を示す図である。 ユーザに対してポイントを付与する際の動作を示す図である。 ユーザに対してユーザ固有のサービスを提供する際の動作を示す図である。 電子通貨管理装置の機能構成を示すブロック図である。 第1ユーザが第2ユーザにチャージ要求する際の表示画面例を示す図である。 電子通貨管理装置がチャージを行う際の処理の流れを示す図である。
[電子通貨管理システムSの概要]
初めに、図1を参照して、電子通貨管理システムSの概要について説明する。電子通貨管理システムSは、ユーザがカード11を用いて使用することができる電子通貨の残高を管理し、ユーザの携帯電話(以下、ユーザ端末12)からカード11の管理を可能にするシステムである。電子通貨とは、クレジット、ポイント及びクーポン等のように、金銭価値を有する無形の通貨である。カードは、例えば、電子通貨を用いて商品やサービスを購入する際に使用できるクレジットカード又はプリペイドカードである。
ユーザは、予めカード11に関連付けられた口座に電子通貨を貯めて、商品やサービスを購入する際に、カード11を用いて、当該口座に格納された電子通貨を使用することができる。電子通貨管理システムSでは、ユーザ端末12が、例えば携帯電話網の基地局を介してアクセス可能な電子通貨管理装置5においてカード11とユーザ端末12とを連携させることで、ユーザ端末12を用いたカード管理を実現している。具体的には、電子通貨管理システムSでは、ユーザ端末12を用いて、プリペイド式のカードへのチャージ(入金)や、カード残高、付与されたポイント及び利用履歴の確認等を実現している。
ユーザは、多様な方法で電子通貨を貯めることができる。ユーザは、例えば、カード11に設定されたカード番号によって指定される口座に現金を振り込んだり、ユーザ端末12やクレジットカードを介して決済したりしてチャージすることにより電子通貨を貯めることができる。また、ユーザは、カード11を用いて現実店舗やオンライン店舗で買い物をして、購入額等に応じたポイントを受け取ることにより、電子通貨を貯めることもできる。ユーザは、カード11に関連付けられた電子通貨の残高をユーザ端末12から確認することができるので、電子通貨を貯めて、様々な用途で利用する意欲が高まる。
以下、電子通貨管理システムSを実現するための具体的な構成の一例について説明する。
[電子通貨管理システムSのシステム構成]
図2は、電子通貨管理システムSのシステム構成の一例を示す図である。図2に示すように、電子通貨管理システムSは、ユーザ機器1と、ユーザ機器1がアクセス可能な電子通貨管理装置5と、を含んで構成される。電子通貨管理装置5は、カード管理サーバ2と、キャリアサーバ3と、ポイント管理サーバ4と、を含んで構成される。
ユーザ機器1は、電子通貨管理システムSが提供するサービスを利用する各ユーザが用いる機器であり、カード11と、ユーザ端末12と、を含む。
カード11は、国際ブランドの決済NW50を利用して決済を行うカードであり、クレジットカード決済により利用額を後払いすることができるクレジットカード、予めチャージしておいた金額に基づいて利用額の決済を行うことができるプリペイドカード、又は、チャージ額を後払いするポストペイ型カードである。なお、カード11として、これらの決済方式のいずれかを選択可能な統合型のカードを用いることとしてもよい。
ユーザ端末12は、通信キャリアが提供する通信NWを介して通信(通話)を行う通信装置であり、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレットPC等である。ユーザ端末12には、所定のアプリケーションプログラムがインストールされており、当該プログラムに基づき実行されるアプリケーションを介して、ユーザ端末12からカード11の管理をすることができる。
カード管理サーバ2は、カード11の利用履歴として、プリペイド方式の決済に対応する利用履歴と、クレジットカード決済に対応する利用履歴とをユーザ毎に管理するサーバであり、当該カード11に関する情報を記憶する。ここで、図3(A)及び図3(B)にカード管理サーバ2に記憶される各種情報の一例を示す。図3(A)に示すように、カード管理サーバ2では、管理番号に関連付けてプリペイドカード番号、残高、及び利用履歴等の各種情報を記憶する。また、図3(B)に示すように、カード管理サーバ2では、管理番号に関連付けてクレジットカード番号、利用額、及び利用履歴等の各種情報を記憶する。以下、プリペイドカード番号及びクレジットカード番号の双方を示すとき、単に「カード番号」と呼ぶ。
カード番号は、カード11に設定された概ね16桁の英数字からなる番号であり、カード11を識別するための識別情報である。管理番号は、カード番号に対して一意に対応する番号であり、他サーバと連携する際にカード番号に代えてカード11を識別するために用いられる。残高は、カード11に設定されたプリペイドカード番号によって指定される口座にチャージされた金額の残高を示す情報である。利用額は、カード11のユーザへの請求額を示すものであり、カード11に設定されたクレジットカード番号によって所定期間内(例えば、締日から1カ月間)に決済された金額の合計を示す情報である。利用履歴は、カード11を用いた買い物の履歴であり、購入日時、購入対象の商品/サービス、購入額、購入場所(店舗名)等を含む。
キャリアサーバ3は、通信キャリアが用いるサーバであり、ユーザ端末12の利用に伴い請求する請求額を管理する。ユーザ端末の利用とは、例えば携帯電話を使用したコンテンツ又は商品購入の決済及び通信料金に伴う利用を含む。キャリアサーバ3は、通信キャリアが提供するサービスのユーザ端末12の利用履歴をユーザ毎に管理する。キャリアサーバ3は、利用履歴に基づいて、ユーザに対する請求額を算出する。また、キャリアサーバ3は、通信キャリアが提供するサービスをユーザ端末12に提供する入口(ポータル)として機能する。例えば、キャリアサーバ3は、ユーザ端末12からの要求に応じて、ユーザIDに関連付けられたカード番号に対応する口座に貯まっている電子通貨の残高をポイント管理サーバ4から取得し、ユーザ端末12に電子通貨の残高を通知することができる。また、キャリアサーバ3は、ユーザIDに関連付けられたポイントをポイント管理サーバ4から取得し、ユーザ端末12にポイントの残高を通知してもよい。
ここで、図3(C)にキャリアサーバ3において管理される各種情報の一例を示す。図3(C)に示すように、キャリアサーバ3では、ユーザIDに関連付けて、ユーザ端末12の電話番号、請求額、契約ID、及び契約者名、チャージ可否等の各種情報を記憶する。
ユーザIDは、ユーザ端末12又は当該ユーザ端末12を用いるユーザを識別する識別情報である。電話番号は、通信端末であるユーザ端末12に設定された電話番号である。請求額は、ユーザ端末12の利用に伴いユーザに対して請求する金額であり、例えば、通信料金、ユーザ端末12で利用したコンテンツの利用料金、ユーザ端末12を介してカード11にチャージすることによって発生した支払額を含む。
なお、通信キャリアによっては、携帯電話だけでなく、固定電話やケーブルテレビ等の複合的なサービスをユーザに提供することがあるため、請求額には、ユーザIDが示すユーザに対して通信キャリアが提供しているサービスに関する料金を含めることとしてもよい。また、契約IDは、通信キャリアと結んだ契約を識別する識別情報であり、契約者が、当該契約を行ったことを示す情報である。通信キャリアでは、通信料金等を同一人又は家族の範囲でまとめて請求することがある。契約ID及び契約者名は、通信料金の請求をまとめる範囲、及びまとめた通信料金を請求する対象を判別するための情報である。また、チャージ可否は、自身のカード11に対応する電子通貨の残高へのチャージを許可されているユーザであるか否かを示す情報である。
なお、キャリアサーバ3は、ユーザIDに関連付けて、ユーザ端末12の契約内容、契約期限、契約日時、契約期間等の契約に関する情報である契約情報、また、ユーザ端末12の利用に応じた請求額の支払いが済んでいる/遅延しているといった通信料金等の支払状況に関する情報を記憶することとしてもよい。
ポイント管理サーバ4は、カード11の利用(例えば、カードを用いた買い物)に応じたポイントと、ユーザ端末12又はユーザIDが示すユーザに対して提供しているサービスの利用に応じたポイントとを統合して管理するサーバである。ここで、図4(A)及び図4(B)にポイント管理サーバ4において管理される各種情報の一例を示す。
図4(A)に示すように、ポイント管理サーバ4では、ユーザIDに関連付けて、管理番号、ポイント、及び明細情報等の各種情報を記憶する。ユーザIDは、ユーザ端末12を用いるユーザを識別する識別情報であり、キャリアサーバ3と連携する際に用いられる。管理番号は、カード番号に一意に対応する番号であり、カード管理サーバ2と連携する際に用いられる。ポイントは、キャリアサーバ3から取得した請求額、及びカード管理サーバ2から取得した購入額(即ち、購入した商品の決済金額)に応じて、対応するユーザに対して付与されたポイント数を示す情報である。明細情報は、カード11及びポイントの利用履歴を含む情報であり、カード11を用いた買い物の履歴、及びユーザに対して付与されたポイントの履歴を示す。
また、図4(B)に示すように、ポイント管理サーバ4では、購入額や請求額に基づいて付与するポイントを算出するためのポイント付与レートを、利用形態に関連付けて記憶する。利用形態としては、カード11の利用又はユーザ端末12の利用が考えられるが、これら以外にも、カード11を利用した店舗が通常店であるか、ポイント優遇店であるか等に応じて、レートを異ならせることとしてもよい。なお、カード11を利用した店舗を示す情報は、カード管理サーバ2から利用履歴を受信することで、取得することができる。
ポイント管理サーバ4は、カード管理サーバ2がプリペイドカード番号に関連付けて管理する電子通貨の残高を、ユーザIDに関連付けて記憶してもよい。この場合、ポイント管理サーバ4は、カード管理サーバ2において電子通貨の残高が更新されたタイミングに同期して、記憶している電子通貨の残高を更新する。ポイント管理サーバ4は、ユーザ端末12からの要求に応じて、当該ユーザ端末12に対応するユーザIDに関連付けて記憶した電子通貨の残高を記憶部から読み出し、キャリアサーバ3を介して、電子通貨の残高をユーザ端末12に通知することができる。なお、ポイント管理サーバ4は、ユーザ端末12から電子通貨の残高を要求されたタイミングで、カード管理サーバ2からユーザIDに対応するプリペイドカード番号に関連付けられた電子通貨の残高を取得し、取得した残高をユーザ端末12に通知してもよい。
以上のとおり、電子通貨管理システムSでは、カード管理サーバ2と、キャリアサーバ3と、ポイント管理サーバ4とが連携することにより、カード番号とユーザIDとを関連付けて管理することができる。即ち、電子通貨管理システムSは、カード識別情報とユーザ端末12を用いるユーザを識別するユーザ識別情報とを関連付けて管理する。具体的には、電子通貨管理システムSでは、ポイント管理サーバ4が、カード番号及びユーザIDのいずれにも関連付けられた管理番号を介して、カード番号とユーザIDとを関連付ける。
そして、電子通貨管理システムSは、カード管理サーバ2において、プリペイドカード番号に関連付けて、カード11による決済が可能な電子通貨の残高を管理する。キャリアサーバ3は、ユーザ端末12からの要求に応じて、ユーザIDに関連付けられたプリペイドカード番号に対応する口座に貯まっている電子通貨の残高を、ポイント管理サーバ4を介してカード管理サーバ2から取得し、ユーザ端末12に電子通貨の残高を通知することができる。このようにすることで、電子通貨管理システムSにおいては、ユーザが、電子通貨の口座に関する情報をユーザ端末12に入力することなく、あたかもユーザ端末12に関連付けて電子通貨が管理されているかのような感覚で、電子通貨の残高を把握することができる。
また、以上の構成の電子通貨管理システムSでは、ポイント管理サーバ4は、カード管理サーバ2において管理されるカード11の利用状況と、キャリアサーバ3において管理されるユーザ端末12の利用状況とを統合し、ポイントの統合を実現する。具体的には、ポイント管理サーバ4は、管理番号とユーザIDとを連携させることで、カード11の利用状況とユーザ端末12の利用状況とを統合する。
ポイント管理サーバ4では、統合された情報をユーザIDに関連付けて管理するため、ユーザIDをキーとして、該当するユーザのカード11の利用状況及びユーザ端末12の利用状況を取得することができる。
そこで、電子通貨管理システムSでは、ユーザ端末12を用いるユーザがユーザIDを指定して要求を行うと、当該ユーザがポイント管理サーバ4で管理される各種情報を把握可能にしている。具体的には、ユーザ端末12が、ユーザIDを含む所定の情報をキャリアサーバ3に送信すると、キャリアサーバ3は、このユーザIDをキーとしてポイント管理サーバ4から関連する各種情報を取得し、ユーザ端末12に対して提供する。なお、ポイント管理サーバ4及びキャリアサーバ3は、前回要求時に提供した情報に対する差分の情報を、ユーザ端末12に対して提供することとしてもよい。
[ユーザ端末12の表示画面例]
ここで、キャリアサーバ3から提供される各種情報に基づきユーザ端末12に表示される表示画面の一例を図5に示す。図5(A)は、上述のアプリケーション実行中に表示されるトップ画面の一例を示す表示画面200であり、図5(B)は、当該アプリケーション実行中に表示されるメニュー画面の一例を示す表示画面210である。
図5(A)に示すように、表示画面200は、カード残高表示201と、ポイント数表示202と、チャージボタン203と、メニューボタン204と、を含んで構成される。
カード残高表示201は、プリペイド式のカード11の残高を示す表示であり、ポイント数表示202は、ユーザに付与されたポイント数を示す表示である。カード残高表示201及びポイント数表示202は、ユーザIDをキーとしてポイント管理サーバ4から取得したカード11の残高やポイント数に基づいて表示内容が制御される。
チャージボタン203は、ユーザがカード11に所望の金額をチャージする際に用いられる。チャージボタン203が操作され、ユーザが所定のチャージ操作を行うと、ユーザIDと管理番号とが連携して、カード管理サーバ2へチャージ要求が行われる。
メニューボタン204は、キャリアサーバ3が提供する各種サービスのメニュー画面を呼び出す際に用いられる。メニューボタン204が操作されると、ユーザ端末12には、図5(B)に示す表示画面210が表示される。
図5(B)に示すように、表示画面210には、ポイント用メニュー211と、ショッピング用メニュー212と、カード用メニュー213と、が含まれる。
ポイント用メニュー211は、「ポイントを利用して商品を購入する」、「ポイントを利用して特典(クーポン)を得る」等のように、ポイントの利用を促すメニューを含む。これにより、ユーザにはポイントを利用可能な様々なサービスが提供されるため、ユーザは、付与されたポイントを様々な場面で利用することができる。
ショッピング用メニュー212は、「ポイント優遇店の紹介」や、「カード11を用いて買い物が可能な店舗を紹介する」等のようにカード11の利用を促すメニューを含む。カード11が利用されると、ポイント管理サーバ4において購入額に応じたポイントが付与されることになるため、このようなメニューを提供することで、ポイント付与の機会を増大することができる。
カード用メニュー213は、カード11の利用明細を確認するためのメニューを含む。このメニューを選択することで、ユーザは、カード11の利用履歴を確認することができる。
[電子通貨管理システムSの動作]
以上、電子通貨管理システムSの構成について説明した。続いて、図6〜図14を参照して、電子通貨管理システムSの動作について説明する。
[カード発行時の動作]
まず、図6及び図7を参照して、カード発行時の動作について説明する。電子通貨管理システムSでは、使用できないようにロックした状態でカード11を発行するとともに、カード11とユーザ端末12とを連携してカード11のロックを解除する。ロックした状態とは、例えば、カード管理サーバ2側において決済やチャージ等の要求を不可とする状態である。
具体的には、図6に示すように、カード11には、ユーザ端末12が読み取り可能なIC(Integrated Circuit)チップ111が設けられており、このICチップ111をユーザ端末12が読み取ることでカード11のロックが解除され、カード11が使用可能になる。なお、本実施形態では、カード11にNFC(Near Field Communication)に対応したICチップ111を設けておき、ユーザ端末12は、自身が有するNFC通信機能を用いてICチップ111を読み取ることとしている。
ここで、図7を参照して、カード発行時の処理の一例について説明する。
初めに、ステップS1において、カード発行事業者(カード管理サーバ2)は、ロック解除に使用可能な情報をICチップ111に格納することで、当該情報をカード11にセットする。なお、ICチップ111に格納する情報は任意の情報であり、本実施形態では、例えば、ユーザ端末12を識別するユーザIDを用いることとしている。カード11にロック解除に使用可能な情報をセットすると、ステップS2において、カード管理サーバ2は、ユーザに対してカード11を発行する。
カード管理サーバ2から発行されたカード11が届くと、ステップS3において、ユーザは、ユーザ端末12を用いてカード11のICチップ111を読み取る。即ち、ユーザがユーザ端末12とカード11とを接触させると、ユーザ端末12が有するNFC機能が発揮され、ICチップ111に格納されたロック解除に使用可能な情報をカード11から読み取る。続いて、ステップS4において、ユーザ端末12では、自身が有する情報と読み取った情報とが一致するか否かを判定する。このとき、両情報(ユーザID)が一致する場合には、ステップS5において、ユーザ端末12は、使用許可要求を行い、ステップS6において、カード管理サーバ2は、発行したカード11のロックを解除し、使用を許可する。他方、ステップS4において両情報が一致しない場合には、ステップS7において、ユーザ端末12では所定のエラー処理が行われる。
以上、カード発行時の処理の一例について説明した。なお、カード11にセットするロック解除に使用可能な情報は、所定の方式により暗号化しておくこととしてもよい。この場合、ユーザ端末12において自身のユーザIDを暗号化した情報を持っておくこと、又は暗号鍵情報を記憶しておくことで、ユーザ端末12において両情報が一致するか否かの判定を行うことができる。
また、図7に示す例では、ユーザ端末12においてロック解除のための判定を行うこととしている。この点、当該判定をユーザ端末12ではなく、カード管理サーバ2、キャリアサーバ3及びポイント管理サーバ4のいずれかで行うこととしてもよい。
なお、カード11のロックを解除した後にユーザ端末12がカード11に設けられたICチップ111を読み取ると、上述のアプリケーション実行中に表示される表示画面(例えば、図5(A)に示す表示画面200)を、ユーザ端末12において自動的に表示することとしてもよい。即ち、ユーザ端末12は、ICチップ111を読み取ると、キャリアサーバ3に対して各種情報の要求を行い、この要求に応じて取得した情報を表示する。
[チャージ時の動作]
続いて、図8を参照して、カード11がプリペイドカードである場合における、金額をチャージする際の動作について説明する。図8(A)は、トップ画面を示す表示画面200(図5(A)参照)において、チャージボタン203が操作された場合に表示されるチャージメニュー画面を示す表示画面220である。
図8(A)に示すように、本実施形態の電子通貨管理システムSでは、カード11に金額をチャージする方法として、チャージ方法221、チャージ方法222及びチャージ方法223を少なくとも含む。チャージ方法221は、付与されたポイントの少なくとも一部のポイントを用いてカード11に金額をチャージするチャージ方法であり、ポイントを所定のレートで金銭に変換することでチャージする。また、チャージ方法222は、キャリア決済を用いてチャージするチャージ方法である。キャリア決済とは、ユーザ端末12の通信料金と併せて決済することであり、このチャージ方法222では、チャージした金額をユーザ端末12の請求額に加算して請求する。
また、チャージ方法223は、カード11とは異なるクレジットカードによるクレジットカード決済を用いてチャージするチャージ方法である。このチャージ方法223では、電子通貨管理システムSが、ユーザ端末12からクレジットカード決済を用いてチャージする指示を受け付けると、カード11に対応する残高にチャージするとともに、当該チャージする金額に対応する利用額をクレジットカードの利用額に加算し、当該金額に対応する利用履歴をクレジットカードの利用履歴に追加する。なお、本実施形態では、チャージ方法221、222及び223についてのみ説明するが、カード11へのチャージ方法はこれらに限るものでなく、他の方法により実現することとしてもよい。例えば、ユーザが用いる銀行口座を予め設定しておき、この銀行口座を介してカード11にチャージすることとしてもよい。
チャージ方法221、チャージ方法222及びチャージ方法223の動作の流れを図8(B)に示す。図8(B)に示すように、ステップS11において、ユーザ端末12は、キャリアサーバ3に対してチャージ要求を行う。このチャージ要求では、ユーザ端末12は、キャリアサーバ3に対してユーザIDとともに、チャージ方法及びチャージ金額を通知する。
キャリアサーバ3は、チャージ要求を受けると、ステップS12において、ポイント管理サーバ4に対して、ユーザ端末12からチャージ要求を受けたことを通知する。具体的には、キャリアサーバ3は、チャージ要求を受けたユーザ端末12を識別するユーザIDを用いて、ポイント管理サーバ4に対して通知を行う。
続く、ステップS13において、ポイント管理サーバ4では、ユーザIDに対応する管理番号を特定し、カード管理サーバ2に対して、当該管理番号に対応するカード11に設定されたカード番号に関連付けられた口座に対して、要求された金額をチャージするように通知する。この通知を受けると、カード管理サーバ2では、管理番号に対応するプリペイドカード番号のカード11に設定されたカード番号に対応する口座に対して通知された金額を入金する。なお、このステップS13の処理は、詳細には、ステップS14A,Bの処理が行われた後に行われることになる。
ステップS14Aは、チャージ方法221が選択された場合に実行される処理であり、ステップS14Bは、チャージ方法222が選択された場合に実行される処理であり、ステップS14Cは、チャージ方法223が選択された場合に実行される処理である。なお、ステップS14Cは、ステップS13の処理が行われた後に行われる。
ステップS14Aでは、ポイント管理サーバ4は、ユーザIDに関連付けられたポイントから、チャージ金額に相当するポイントを減算する。
また、ステップS14Bでは、キャリアサーバ3は、ユーザIDに関連付けられている請求額にチャージ金額に相当する金額を加算し、所定のタイミングでユーザに対して請求する。
また、ステップS14Cでは、カード管理サーバ2は、管理番号に関連付けられているクレジットカード番号に対応する利用額に対してチャージ金額を加算するとともに、当該クレジットカード番号に対応する利用履歴に、当該チャージ金額に対応する利用履歴を追加する。
なお、キャリア決済では、通信キャリアとの契約内容に応じて決済可能枠が設定される場合がある。一例として、通信キャリアが提供するサービスへの加入月数に応じて決済可能枠が設定される場合があり、例えば、加入月数「12ヶ月」のユーザに対しては決済可能枠「5000円」、加入月数「36ヶ月」のユーザに対しては決済可能枠「1万円」が設定される。このような場合には、ステップS14Bの処理において、キャリアサーバ3は、当月のチャージ金額の合計が、決済可能枠内であるか否かを判定し、決済可能枠内である場合に限り、キャリア決済を可能にしてもよい。
[商品購入時の動作]
続いて、図9を参照して、カード11を用いて商品を購入する際の動作について説明する。なお、カード11は、現実の店舗やインターネット上の仮想店舗で用いることができる。
現実の店舗で商品を購入する場合、ステップS21Aに示すように、カードリーダーを介してカード11を読み取ることで、国際ブランドが提供する決済NW50にカード11のカード番号及び商品購入に関する情報が通知される。なお、商品購入に関する情報とは、例えば、購入額、購入した商品、購入した店舗等の情報である。また、ステップS21Bに示すように、仮想店舗で商品を購入する場合、ユーザ端末12から決済NW50にカード11のカード番号及び商品購入に関する情報が通知される。
決済NW50において所定の決済処理が行われる際には、ステップS22において、決済NW50からカード管理サーバ2に対してカード番号及び商品購入に関する情報が通知される。カード管理サーバ2は、図3(A)及び図3(B)に示すように、クレジットカード番号、及びプリペイドカード番号のそれぞれに関連付けて各種情報を管理しており、複数のカード番号に含まれる一のカード番号と、商品又はサービスを購入した際の購入金額を示す金額情報とを受信すると、受信したカード番号に関連する決済方式に対応する利用履歴に、当該購入金額に対応する利用履歴を追加する。
例えば、カード管理サーバ2は、ステップS23Aにおいて、プリペイドカード番号を受信すると、図3(A)に示すように当該プリペイドカード番号に関連付けられている残高から購入金額を減算するとともに、利用履歴を追加する。また、カード管理サーバ2は、ステップS23Bにおいて、クレジットカード番号を受信すると、図3(B)に示すように当該クレジットカードに関連付けられている利用額に購入金額を加算するとともに、利用履歴を追加する。続いて、ステップS24において、カード管理サーバ2は、受信したカード番号に対応する管理番号を特定する。
続いて、ステップS25において、カード管理サーバ2は、ポイント管理サーバ4に対して、カード番号に対応する管理番号とともに商品購入に関する情報を通知する。ポイント管理サーバ4では、取得した商品購入に関する情報に基づいて、管理番号に対応するユーザIDに関連付けられたポイントを更新する。
[ポイント付与時の動作]
続いて、図10を参照して、ユーザに対してポイントを付与する際の動作について説明する。上述したように、本実施形態の電子通貨管理システムSでは、カード11を用いた商品の購入に応じてポイントを付与するとともに、ユーザ端末12の利用に応じてもポイントを付与する。
商品の購入に応じてポイントを付与する場合、ステップS31において、ポイント管理サーバ4は、カード管理サーバ2から管理番号とともに商品購入に関する情報を取得する。すると、ステップS32において、ポイント管理サーバ4は、商品を購入した店舗に応じたレートを特定し、当該レートに基づいて購入額に応じたポイントを算出する。なお、このステップS31、ステップS32の処理は、ユーザがカード11を用いて商品を購入する度に行われる。
購入額に応じたポイントを算出すると、ステップS35において、ポイント管理サーバ4は、管理番号に対応するユーザIDに関連付けて記憶しているポイントに、算出したポイントを加算する。
また、ステップS33において、ポイント管理サーバ4は、キャリアサーバ3からユーザIDとともに請求額を取得する。すると、ステップS34において、ポイント管理サーバ4は、予め定められたレートに基づいて請求額に応じたポイントを算出する。なお、このステップS33、ステップS34の処理は、請求額が確定したタイミングで行われる。
請求額に応じたポイントを算出すると、ステップS35において、ポイント管理サーバ4は、ユーザIDに関連付けて記憶しているポイントに、算出したポイントを加算する。
[ユーザに対してサービスを提供する際の動作]
続いて、図11を参照して、電子通貨管理システムSを利用するユーザに対して当該ユーザ固有のサービスを提供する際の動作について説明する。
ステップS41において、ユーザ端末12は、ユーザIDを伴いキャリアサーバ3にアクセスすると、ステップS42において、キャリアサーバ3は、ユーザIDをポイント管理サーバ4に対して通知する。ステップS43において、ポイント管理サーバ4は、通知されたユーザIDに応じたサービスに関する情報を取得し、キャリアサーバ3に通知し、ステップS44において、キャリアサーバ3からユーザ端末12に対して当該サービスが提供される。
なお、ポイント管理サーバ4ではユーザID毎にアクセス履歴を管理しており、このアクセス履歴に基づいて、前回アクセス時からの差分情報(利用金額、チャージ金額、ポイントの増減)と、現在の残高及び現在のポイント数とを取得する。そして、取得した情報がキャリアサーバ3を介してユーザ端末12に提供されることで、ユーザ端末12において前回との差分や現在の残高及びポイント数等が表示されることになる。
なお、ユーザIDに応じたサービスとは、例えば、当該ユーザが所有するカード11の残高や付与されたポイントを確認可能にするサービスであり、また、ユーザの属性に合った商品を紹介(レコメンド)するサービス等である。
一例として、ポイント管理サーバ4は、ユーザIDに関連付けられた残高やポイントに基づいて、当該残高又はポイントで購入可能な商品、当該残高又はポイントでは足りないもののあと少し追加することで購入可能な商品等を紹介するサービスを提供する。また、ポイント管理サーバ4は、ユーザIDに関連付けられたユーザの属性(性別、年齢、生年月日、趣味嗜好)等に基づいて、当該ユーザが好む商品を紹介するサービスを提供する。このようなサービスについても、前回アクセス時から更新があったものを提供することができる。
また、ポイント管理サーバ4は、ユーザ端末12を用いたサービスの提供者との契約が解除された場合に、ポイントを使用できない状態に変更してもよい。例えば、通信キャリアが、ユーザ端末12を用いた通信サービスを提供し、通信料金に応じたポイントをユーザ端末12のユーザに付与しているとする。この場合において、ポイント管理サーバ4は、ユーザ端末12のユーザが通信キャリアとの契約を解除した旨の情報をキャリアサーバ3から取得すると、ユーザ端末12に関連付けて記憶しているポイントを削除する。ポイント管理サーバ4は、ユーザ端末12のユーザが通信キャリアとの契約を解除した旨の情報を取得すると、ポイントを使用できない旨を示すフラグを付加した状態でポイント残高を記憶してもよい。ポイント管理サーバ4は、ユーザが通信キャリアとの契約を、契約を解除してから所定期間以内に再開したという通知をキャリアサーバ3から受けた場合に、上記のフラグを変更することにより、ポイントを使用できるようにしてもよい。
本発明の電子通貨管理装置は、以上説明した電子通貨管理システムSにおいて好適に利用される。以下、本発明の電子通貨管理装置について説明する。
[電子通貨管理装置5の機能構成]
初めに、図12を参照して、電子通貨管理装置5の構成について説明する。図12は、本発明の電子通貨管理装置5の機能構成を示すブロック図である。なお、電子通貨管理装置5は、上述のカード管理サーバ2、キャリアサーバ3及びポイント管理サーバ4のうちのいずれか一のサーバにより実現されることとしてもよく、また、カード管理サーバ2、キャリアサーバ3及びポイント管理サーバ4が協働することにより実現されることとしてもよい。この点、本実施形態では、カード管理サーバ2と、キャリアサーバ3と、ポイント管理サーバ4とが協働することで、電子通貨管理装置5が実現されることとしている。
図12に示すように電子通貨管理装置5は、残高情報記憶部51と、カード情報記憶部52と、請求情報記憶部53と、記憶部54と、制御部55とを含んで構成される。
残高情報記憶部51は、ハードディスク等の記憶媒体であり、通信キャリアが提供するサービスを利用するユーザを識別するユーザ識別情報と、プリペイド式のカード11に対応する電子通貨の残高とを関連付けて記憶する。本実施形態では、残高情報記憶部51は、カード管理サーバ2に設けられており、図3(A)に示したように、ユーザ識別情報としての管理番号と、プリペイドカード番号と、残高と、利用履歴とを関連付けて記憶している。
カード情報記憶部52は、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報に対応するユーザが使用するクレジットカードに対応する請求額とを関連付けて記憶する。本実施形態では、カード情報記憶部52は、カード管理サーバ2に設けられており、図3(B)に示したように、ユーザ識別情報としての管理番号と、クレジットカード番号と、請求額としての利用額と、利用履歴とを関連付けて記憶している。
請求情報記憶部53は、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報に対応するユーザが用いる通信の通信料の請求先を識別する請求識別情報とを関連付けて記憶する。また、請求情報記憶部53は、ユーザ識別情報に、同一の請求先の他のユーザによるチャージの許可を判断するユーザであるか否かを示す情報と、自身の電子通貨に対応するチャージを許可されているユーザであるか否かを示す情報とを関連付けて記憶している。
本実施形態では、請求情報記憶部53は、キャリアサーバ3に設けられており、図3(C)に示したように、ユーザ識別情報としてのユーザID、請求額、契約ID、契約者名、チャージ可否等の情報を関連付けて記憶している。ここで、契約者名に「○」と表示されているユーザは、同一の請求先の他のユーザによるチャージの許可を判断するユーザである。また、契約者名に「×」と表示されているユーザは、同一の請求先の他のユーザによってチャージの許可が判断されるユーザである。この同一の請求先の他のユーザによってチャージの許可が判断されるユーザは、プリペイド式のカード11に対応する電子通貨の残高へのチャージを許可されていないユーザである。以下、自身のプリペイド式のカード11に対応するチャージを許可されておらず、同一の請求先の他のユーザによってチャージの許可が判断されるユーザを第1ユーザといい、同一の請求先の他のユーザ(第1ユーザ)によるチャージの許可を判断するユーザを第2ユーザという。
なお、上述の説明では、契約者名に表示されている「○」、「×」に基づいて、第1ユーザ及び第2ユーザを決定したがこれに限らない。例えば、親子関係等のユーザの家族属性に基づいて、第1ユーザ及び第2ユーザを決定してもよい。
記憶部54は、ROM及びRAM等のメモリ、又はハードディスク等の記憶媒体である。本実施形態では、記憶部54は、カード管理サーバ2と、キャリアサーバ3と、ポイント管理サーバ4とのそれぞれに設けられているメモリ、又はハードディスク等から構成されている。記憶部54は、制御部55を動作させるための複数のプログラム、及び制御部55が動作する際に生成されるデータを記憶する。
制御部55は、例えばCPUであり、記憶部54に記憶されたプログラムを実行することにより、チャージ受付部551、選択受付部552、チャージ部553、決済制御部554、第1決済部555、及び第2決済部556として機能する。
チャージ受付部551は、第1ユーザが所有するプリペイド式のカード11に対応するチャージ、即ち、第1ユーザに関連付けられている電子通貨の残高を増額するチャージを要求するためのチャージ要求を受け付ける。
例えば、チャージ受付部551は、以下に示す手順によってチャージ要求を受け付ける。まず、ユーザ端末12に表示される表示画面200(図5(A)参照)において、チャージボタン203が操作されると、ユーザIDを含み、チャージ画面の表示を要求する表示要求がユーザ端末12から電子通貨管理装置5に送信される。
チャージ受付部551は、表示要求を受け付けると、請求情報記憶部53を参照し、当該表示要求に含まれているユーザIDに対応するユーザが、自身によるチャージが許可されていないユーザ、即ち、第1ユーザであるか否かを判定する。チャージ受付部551は、第1ユーザであると判定すると、図13(A)に示す、第2ユーザにチャージを要求するためのチャージ要求画面250を生成する。そして、チャージ受付部551は、チャージ要求画面250をユーザ端末12に送信して、ユーザ端末12の表示部に表示させる。
図13(A)に示すように、チャージ要求画面250は、チャージの許可を判断する第2ユーザのユーザ名を示す表示251と、希望するチャージ額の入力を受け付ける入力欄252と、入力した情報に基づいてチャージ要求を行う依頼ボタン253と、チャージの要求をキャンセルするキャンセルボタン254とを含む。
図13(A)に示す例では、第1ユーザとして、図3(C)に示すユーザID「HANAKO78」に対応するユーザ「花子」が表示要求を行ったものとし、ユーザID「HANAKO78」と同一の請求先のユーザID「TARO97」に対応するユーザ「太郎」にチャージを要求する表示画面250が表示されていることが確認できる。
なお、図13(A)に示すチャージ要求画面250では入力欄が設けられているが、これに限らない。例えば、チャージ受付部551は、第1ユーザ又は第2ユーザによって予め設定されたチャージ額を、希望するチャージ額として表示させたチャージ要求画面250を生成してもよい。また、チャージ受付部551は、チャージ要求画面250において希望するチャージ額を第1ユーザが変更できないようにしてもよい。
また、チャージ受付部551は、第1ユーザのプリペイド式のカード11に対応する電子通貨の残高にチャージされた履歴に基づいて、希望するチャージ額を決定してもよい。また、チャージ受付部551は、決定したチャージ額をチャージするのが好ましい旨を示すレコメンド情報をチャージ要求画面250に表示させてもよい。
表示画面250において、第1ユーザが、入力欄252に希望するチャージ額を入力するとともに依頼ボタン253を押下する操作を行うと、ユーザ端末12から電子通貨管理装置5に対してチャージ要求が送信される。このチャージ要求には、第1ユーザのユーザIDと、希望するチャージ額を示す情報とが含まれている。チャージ受付部551は、ユーザ端末12から当該チャージ要求を受け付ける。
なお、上述の説明では、チャージ受付部551は、第1ユーザのユーザ端末12からチャージ要求を受け付けたが、これに限らない。例えば、第1ユーザのプリペイド式のカード11に対応する電子通貨の残高が所定額以下となると、当該残高に対してオートチャージされるように設定されている場合、チャージ受付部551は、オートチャージに係るチャージ要求を制御部55から受け付けてもよい。これにより、第1ユーザのプリペイド式のカード11に対応する電子通貨の残高にオートチャージされる場合においても、第2ユーザによって許可されたことに応じてチャージすることができる。
また、チャージ受付部551は、第1ユーザがプリペイド式のカード11によって買い物等をしたことにより当該カード11に対応する電子通貨の残高が足りなくなった場合に、チャージ要求を制御部55から受け付けてもよい。また、チャージ受付部551は、同一の請求先に属し、第1ユーザ及び第2ユーザとは異なる第3ユーザから、第1ユーザに対応する電子通貨の残高を増額するチャージ要求を受け付けてもよい。また、チャージ受付部551は、第2ユーザ又は第3ユーザから、第1ユーザに対応する電子通貨の残高に対して定期的にチャージを行う設定を受け付けてもよい。そして、チャージ受付部551は、当該設定に基づいて、制御部55から定期的にチャージ要求を受け付けてもよい。例えば、第1ユーザが子供、第2ユーザが父親、第3ユーザが母親の場合に、第2ユーザ又は第3ユーザは、例えば、第1ユーザへのお小遣い代わりに、定期的(例えば、1カ月に1回)に第1ユーザに対応する電子通貨の残高にチャージすることができる。
選択受付部552は、チャージ受付部551がチャージ要求を受け付けると、第1ユーザに対応する請求先に関連付けられている第2ユーザのユーザ端末12から、当該チャージ要求によるチャージを許可するか否かの選択を受け付ける。具体的には、選択受付部552は、チャージ要求を受け付けると、請求情報記憶部53を参照し、当該チャージ要求に含まれているユーザIDに基づいて、第1ユーザに対応する請求先に関連付けられているユーザから、当該第1ユーザによるチャージの許可を判断する第2ユーザを特定する。
例えば、図3(C)に示すユーザID「HANAKO78」に対応するユーザ「花子」からチャージ要求が行われた場合、選択受付部552は、第2ユーザとして、ユーザID「HANAKO78」と同一の請求先のユーザID「TARO97」に対応するユーザ「太郎」を特定する。
選択受付部552は、図13(B)に示す、チャージ要求によるチャージを許可するか否かを受け付ける許否選択画面260を生成し、第2ユーザのユーザ端末12に送信して表示させる。
図13(B)に示すように、許否選択画面260は、要求元のユーザを示す表示261と、第1ユーザが希望するチャージ額を表示する表示262と、第1ユーザによるチャージを許可する許可ボタン263と、第1ユーザによるチャージを許可しない不許可ボタン264とを含む。図13(B)では、図13(A)に対応して、ユーザ「花子」が2千円のチャージを希望する旨が表示されていることが確認できる。
ここで、選択受付部552は、第1ユーザがチャージ額を変更できるように、希望するチャージ額を表示する表示262の代わりにチャージ額を指定する入力欄を設けた許否選択画面260を生成してもよい。この入力欄には、希望するチャージ額が予め表示されていてもよい。
また、選択受付部552は、第1ユーザに対応するチャージ履歴を表示させた許否選択画面260又は、当該チャージ履歴にアクセスするためのリンクを設けた許否選択画面260を生成してもよい。また、選択受付部552は、第1ユーザの電子通貨の残高にチャージされた履歴に基づいてチャージ額を決定し、決定したチャージ額をチャージするのが好ましい旨を示すレコメンド情報を許否選択画面260に表示させてもよい。
第2ユーザが、不許可ボタン264を押下する操作を行うと、第2ユーザのユーザ端末12から電子通貨管理装置5に対してチャージ要求を不許可とする不許可情報が送信される。選択受付部552は、不許可情報を受信すると、チャージ要求が不許可とされた旨を示す不許可メッセージを含む画面を生成し、第1ユーザのユーザ端末12に送信して表示させる。ここで、選択受付部552は、第2ユーザから不許可の理由を示すメッセージを受け付け、当該メッセージを第1ユーザのユーザ端末12に送信して表示させてもよい。
第2ユーザが、許可ボタン263を押下する操作を行うと、第2ユーザのユーザ端末12から電子通貨管理装置5に対してチャージ要求を許可する許可情報が送信される。選択受付部552は、許可情報を受信すると、チャージに対応する決済の決済方法の選択を受け付ける。具体的には、選択受付部552は、図13(C)に示す、決済方法を選択する決済選択画面270を生成し、第2ユーザのユーザ端末12に送信して表示させ、当該決済選択画面270を介して決済方法の選択を受け付ける。
図13(C)に示すように、決済選択画面270は、決済方法の選択を受け付ける第1選択ボタン271及び第2選択ボタン272と、許否選択画面260に表示を戻すボタン273とを含む。第1選択ボタン271は、決済方法としてキャリア決済を選択するボタンであり、第2選択ボタン272は、決済方法としてクレジットカード決済を選択するボタンである。
第2ユーザが、第1選択ボタン271又は第2選択ボタン272を押下する操作を行うと、ユーザ端末12は、選択された決済方法を示す決済種別情報を含み、チャージの指示を行う指示情報を電子通貨管理装置5に送信する。
なお、上述の説明では、選択受付部552は、チャージが許可された後に第2ユーザのユーザ端末12から決済方法の選択を受け付けたが、これに限らない。例えば、選択受付部552は、第2ユーザによって、チャージ要求に対応する決済方法の設定を予め受け付けておき、チャージが許可された後に、予め設定されている決済方法を自動的に選択してもよい。このようにすることで、チャージ要求を受けた際の第2ユーザが操作を少なくすることができ、第1ユーザに対応する電子通貨の残高に容易にチャージすることができる。
チャージ部553は、選択受付部552がチャージを許可する選択を受け付けると、チャージ要求に基づいて第2ユーザにより指定される決済方法によりチャージを行う。具体的には、チャージ部553は、チャージの指示を行う指示情報を受け付けると、当該指示情報に含まれる決済種別情報に基づいて、キャリア決済を行うか、クレジットカード決済を行うか特定する。そして、チャージ部553は、特定した決済方法に対応する決済部にチャージさせる。ここで、チャージ部553は、第1ユーザが指定した金額、第2ユーザが指定した金額、又は、電子通貨の残高へのチャージ履歴に基づいて電子通貨管理装置5によって定められる金額を、チャージ要求によるチャージに対応する金額として、電子通貨の残高へのチャージを行う。
決済制御部554は、選択受付部552がチャージを許可する選択を受け付けると、チャージ要求によるチャージに対応する金額を、選択された決済方法に対応する請求額に加算する。具体的には、決済制御部554は、チャージ部553と同様に、チャージの指示を行う指示情報に含まれる決済種別情報に基づいて決済方法を特定し、特定した決済方法に対応する決済部に決済させる。
ここで、制御部55は、決済部として、第1決済部555及び第2決済部556を備えている。
第1決済部555は、第1ユーザに関連付けられている電子通貨の残高を第1ユーザが指定した金額だけチャージするとともに、当該チャージに対応する金額を、第2ユーザが用いる通信の通信料の請求額に加算する。
具体的には、第1決済部555は、図4(A)に示す情報を参照し、第1ユーザのユーザIDに対応するプリペイド式のカード11の管理番号を特定する。そして、図3(A)に示す情報を参照し、第1ユーザに対応し、特定した管理番号に関連付けられているプリペイド式のカード11の電子通貨の残高にチャージする。また、第1決済部555は、図3(C)に示す情報を参照し、第2ユーザのユーザIDに関連付けられている請求額に、チャージに対応する金額を加算する。
ここで、図3(C)に示す情報では、一の契約IDに関連付けられている複数のユーザのそれぞれに請求額が設定されているが、一の契約IDに対して一の請求額が設定されていてもよい。この場合、第1決済部555は、チャージに対応する金額を、当該請求額に加算する。
第2決済部556は、第1ユーザに関連付けられている電子通貨の残高を第1ユーザが指定した金額だけチャージさせるとともに、当該チャージに対応する金額を、第2ユーザのクレジットカードに対応する請求先に加算する。
具体的には、第2決済部556は、図4(A)に示す情報を参照し、第1ユーザのユーザIDに対応するプリペイド式のカード11の管理番号を特定するとともに、第2ユーザのユーザIDに対応するクレジットカード(カード11)の管理番号を特定する。そして、第2決済部556は、図3(A)に示す情報を参照し、第1ユーザに対応するプリペイド式のカード11の電子通貨の残高にチャージする。また、第2決済部556は、図3(B)に示す情報に基づいて、第2ユーザに対応するクレジットカードに関連付けられている利用額(請求額)に、チャージに対応する金額を加算する。
[電子通貨管理装置5の処理]
続いて、図14を参照して、電子通貨管理装置5がチャージを行う際の処理の流れについて説明する。図14は、電子通貨管理装置5がチャージを行う際の処理の流れを示すフローチャートである。
初めに、チャージ受付部551は、ユーザ端末12から、チャージ画面の表示を要求する表示要求を受け付ける(S51)。この表示要求にはユーザIDが含まれている。
続いて、チャージ受付部551は、表示要求を受け付けると、請求情報記憶部53を参照し、当該表示要求に含まれているユーザIDに対応するユーザが、自身によるチャージが許可されていないユーザ、即ち、第1ユーザであるか否かを判定する(S52)。チャージ受付部551は、第1ユーザであると判定すると、S53に処理を移し、第1ユーザではないと判定すると、希望するチャージ額を受け付け、S58に処理を移す。
続いて、チャージ受付部551は、第2ユーザにチャージを要求するためのチャージ要求画面250を第1ユーザのユーザ端末12に表示させ、当該チャージ要求画面250を介してチャージ要求を受け付ける(S53)。このチャージ要求には、ユーザIDと、希望するチャージ額を示す情報とが含まれている。
続いて、選択受付部552は、チャージ要求に含まれている第1ユーザのユーザIDに基づいて、第1ユーザに対応する請求先に関連付けられているユーザから、当該第1ユーザによるチャージの許可を判断する第2ユーザを特定する(S54)。
続いて、選択受付部552は、チャージ要求によるチャージを許可するか否かを受け付ける許否選択画面260を第2ユーザのユーザ端末12に表示させ、第2ユーザから、当該チャージ要求によるチャージを許可するか否かの選択を受け付ける(S55)。
続いて、選択受付部552は、チャージを許可する選択を受け付けたか否かを判定する(S56)。選択受付部552は、チャージを許可しない選択を受け付けたと判定すると、S57に処理を移し、チャージ要求が不許可とされた旨を示す不許可メッセージを、第1ユーザのユーザ端末12に通知する。また、選択受付部552は、チャージを許可する選択を受け付けたと判定すると、S58に処理を移す。
続いて、選択受付部552は、チャージを許可する選択を受け付けたと判定すると、決済方法を選択する決済選択画面270を第2ユーザのユーザ端末12に表示させ、第2ユーザから、チャージに対応する決済の決済方法の選択を受け付ける(S58)。
続いて、チャージ部553は、決済方法の選択を受け付けると、チャージ処理を行う。具体的には、チャージ部553は、第1決済部555又は第2決済部556を制御し、チャージ処理として、S58において指定された決済方法によりチャージを行う(S59)。
続いて、決済制御部554は、第1決済部555又は第2決済部556を制御し、チャージ要求によるチャージに対応する金額を、選択された決済方法に関連する請求額に加算させる決済処理を行う(S60)。
[電子通貨管理システムSによる効果]
以上説明した電子通貨管理システムSでは、カード管理サーバ2と、キャリアサーバ3と、ポイント管理サーバ4とが連携することにより、カード番号とユーザIDとを関連付けて管理することができる。したがって、キャリアサーバ3は、ユーザ端末12からの要求に応じて、ユーザIDに関連付けられたカード番号に対応する口座に貯まっている電子通貨の残高を、ポイント管理サーバ4を介してカード管理サーバ2から取得し、ユーザ端末12に電子通貨の残高を通知することができる。このようにすることで、電子通貨管理システムSにおいては、ユーザが、電子通貨の口座に関する情報をユーザ端末12に入力することなく、あたかもユーザ端末12に関連付けて電子通貨が管理されているかのような感覚で、電子通貨の残高を把握することができる。
また、電子通貨管理システムSでは、電子通貨管理装置5が、第1ユーザに関連付けられているプリペイド式のカード11に対応する電子通貨の残高を増額するチャージを要求するためのチャージ要求を受け付けると、当該第1ユーザに対応する請求先に関連付けられている第2ユーザのユーザ端末12から、当該チャージ要求によるチャージを許可するか否かの選択を受け付ける。そして、電子通貨管理装置5が、チャージを許可する選択を受け付けると、当該チャージ要求に基づいて第2ユーザにより設定される決済方法によりチャージを行う。
このようにすることで、第1ユーザによって後払い方式によるチャージが行われることによって、第2ユーザに対して意図しない請求が発生することを防止することができる。これにより、第1ユーザによるチャージを抑制することができるので、当該第1ユーザがプリペイド式のカード11に対応する電子通貨の残高に対してむやみにチャージすることを抑制し、当該電子通貨を適切に利用させることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
S・・・電子通貨管理システム、1・・・ユーザ機器、11・・・カード、12・・・ユーザ端末、2・・・カード管理サーバ、3・・・キャリアサーバ、5・・・電子通貨管理装置、51・・・残高情報記憶部、52・・・カード情報記憶部、53・・・請求情報記憶部、54・・・記憶部、55・・・制御部、551・・・チャージ受付部、552・・・選択受付部、553・・・チャージ部、554・・・決済制御部、555・・・第1決済部、556・・・第2決済部、4・・・ポイント管理サーバ、50・・・決済NW

Claims (13)

  1. サービスを利用するユーザを識別するユーザ識別情報と、電子通貨の残高とを関連付けて記憶する残高情報記憶部と、
    第1ユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記電子通貨の残高に、定期的に所定金額のチャージを行うチャージ部と、
    前記第1ユーザと異なる第2ユーザの端末から、前記所定金額のチャージに係る決済方法の設定を受け付ける設定部と、
    を備える電子通貨管理装置。
  2. 前記第1ユーザの端末から、前記第1ユーザの前記ユーザ識別情報を含み、前記第1ユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記電子通貨へのチャージを要求するためのチャージ要求を受け付けるチャージ受付部と、
    前記チャージ受付部が前記第1ユーザの端末から前記チャージ要求を受け付けると、前記第2ユーザの端末から前記チャージ要求によるチャージを許可するか否かの選択を受け付ける選択受付部と、
    をさらに備え、
    前記チャージ部は、前記選択受付部が前記チャージを許可する選択を受け付けると、前記チャージ要求に基づいてチャージを行う、
    請求項1に記載の電子通貨管理装置。
  3. 前記選択受付部は、前記第1ユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記電子通貨の残高が所定金額以下になると、前記第2ユーザの端末から、前記第1ユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記電子通貨へのチャージを行うか否かの選択を受け付ける、
    請求項2に記載の電子通貨管理装置。
  4. 前記チャージ受付部は、前記第1ユーザと異なる第3ユーザの端末から、前記第1ユーザの前記ユーザ識別情報を含み、前記第1ユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記電子通貨へのチャージを要求するためのチャージ要求を受け付け、
    前記チャージ部は、前記チャージ受付部が前記第3ユーザの端末から前記チャージ要求を受け付けると、当該チャージ要求に基づいてチャージを行う、
    請求項3に記載の電子通貨管理装置。
  5. 前記ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報に対応するユーザが用いる通信の通信料の請求先を識別する請求識別情報とを関連付けて記憶する請求情報記憶部をさらに備え、
    前記第2ユーザは、前記第1ユーザに対応する前記請求先に関連付けられているユーザである、
    請求項2から4のいずれか1項に記載の電子通貨管理装置。
  6. 前記請求情報記憶部は、前記ユーザ識別情報に、同一の請求先の他のユーザによるチャージの許可を判断するユーザであるか否かを示す情報を関連付けて記憶し、
    前記選択受付部は、前記チャージ要求を受け付けると、前記請求情報記憶部を参照し、前記第1ユーザに対応する前記請求先に関連付けられているユーザから、当該第1ユーザによるチャージの許可を判断する前記第2ユーザを特定する、
    請求項5に記載の電子通貨管理装置。
  7. 前記請求情報記憶部は、前記ユーザ識別情報に、自身の前記電子通貨の残高へのチャージを許可されているユーザであるか否かを示す情報を関連付けて記憶し、
    前記選択受付部は、前記第1ユーザがチャージを許可されていないユーザである場合、前記第2ユーザの端末から、前記チャージ要求によるチャージを許可するか否かの選択を受け付ける、
    請求項5又は6に記載の電子通貨管理装置。
  8. 前記決済方法に対応し、前記チャージ要求によるチャージに対応する金額を、前記請求先の請求額に加算する第1決済部をさらに備える、
    請求項5から7のいずれか1項に記載の電子通貨管理装置。
  9. 前記チャージ部は、前記第1ユーザが指定した金額、前記第2ユーザが指定した金額、又は、前記電子通貨の残高へのチャージ履歴に基づいて定められる金額を、前記チャージ要求によるチャージに対応する金額として、前記残高へのチャージを行う、
    請求項2から8のいずれか1項に記載の電子通貨管理装置。
  10. 前記ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報に対応するユーザが使用するクレジットカードに対応する請求額とを関連付けて記憶するカード情報記憶部と、
    前記決済方法に対応し、前記チャージ要求によるチャージに対応する金額を、前記第2ユーザのクレジットカードに対応する請求額に加算する第2決済部をさらに備える、
    請求項2から9のいずれか1項に記載の電子通貨管理装置。
  11. 前記チャージを許可する選択を受け付けると、前記チャージ要求によるチャージに対応する金額を、前記設定部が設定した前記決済方法に対応する決済部に関連する請求額に加算させる決済制御部をさらに備える、
    請求項2から10のいずれか1項に記載の電子通貨管理装置。
  12. 前記サービスに係る契約を識別する契約識別情報と、前記ユーザ識別情報と、前記ユーザ識別情報に対応するユーザの親子関係を示す属性情報とを関連付けて記憶する契約情報記憶部をさらに備える、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の電子通貨管理装置。
  13. コンピュータが実行する、
    サービスを利用するユーザを識別するユーザ識別情報と、電子通貨の残高とを関連付けて記憶する残高情報記憶部において、第1ユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記電子通貨の残高に、定期的に所定金額のチャージを行うステップと、
    前記第1ユーザと異なる第2ユーザの端末から、前記所定金額のチャージに係る決済方法の設定を受け付けるステップと、
    を備える電子通貨管理方法。
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