JP2018157146A - 半導体モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】耐圧の低下を防止することができる半導体モジュールを提供する。【解決手段】半導体モジュール11は、半導体チップ12a〜12fと、半導体チップ12a〜12fを搭載して半導体チップ12a〜12fと電気的に接続される基板13と、基板13を収容する容器14と、容器14内を充填して半導体チップ12a〜12fを封止する第一の樹脂15と、第一の端部が基板13と接続され、第一の端部と異なる第二の端部が第一の樹脂15の外部に露出するように設けられ、基板13に対向する対向面を有し、半導体チップ12a〜12fと半導体モジュール11の外部とを導通させる端子16a〜16d、17a〜17gとを備える。端子17aには、第一の樹脂15による封止時に生ずる気泡が対向面に留まることを回避する回避機構26aが対向面を含む領域に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体モジュールに関するものである。
半導体チップを搭載した基板を樹脂ケース内に取り付け、樹脂ケース内に封止樹脂を充填した半導体モジュールが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平6−188335号公報
上記した半導体モジュールを製造する際には、まず半導体チップを搭載した基板を製造し、ケース内に収容する。そして、ゲル状の樹脂をケース内に注入してケース内に樹脂を充填させた後、樹脂を硬化させて封止する。ここで、樹脂中に気泡を含んだ状態で封止すると、結果として半導体モジュールの耐圧が低くなるおそれがある。よって、耐圧の高い半導体モジュールを得るためには、封止時において樹脂中に気泡を含めないようにすることが好ましい。
そこで、耐圧の低下を防止することができる半導体モジュールを提供することを目的の1つとする。
本発明に従った半導体モジュールは、半導体チップと、半導体チップを搭載して半導体チップと電気的に接続される基板と、基板を収容する容器と、容器内を充填して半導体チップを封止する第一の樹脂と、第一の端部が基板と接続され、第一の端部と異なる第二の端部が第一の樹脂の外部に露出するように設けられ、基板に対向する対向面を有し、半導体チップと半導体モジュールの外部とを導通させる端子とを備える。端子には、第一の樹脂による封止時に生ずる気泡が対向面に留まることを回避する回避機構が対向面を含む領域に設けられている。
上記半導体モジュールは、耐圧の低下を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る半導体モジュールの構造を示す概略斜視図である。 図1に示す半導体モジュールにおいて、第一の樹脂を取り除いた状態を示す概略斜視図である。 図1に示す半導体モジュールにおいて、容器を取り除いた状態を示す概略斜視図である。 図1において補助端子が取り付けられた領域を上側から見た拡大図である。 補助端子を図4中のV−Vで示す平面で切断した場合の断面図である。 この発明の他の実施形態に係る半導体モジュールに備えられる補助端子の一部を示す断面図である。 この発明の他の実施形態に係る半導体モジュールに備えられる補助端子の一部を示す断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る半導体モジュールに備えられる補助端子の一部を示す断面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施態様を列記して説明する。本願発明に係る半導体モジュールは、半導体チップと、半導体チップを搭載して半導体チップと電気的に接続される基板と、基板を収容する容器と、容器内を充填して半導体チップを封止する第一の樹脂と、第一の端部が基板と接続され、第一の端部と異なる第二の端部が第一の樹脂の外部に露出するように設けられ、基板に対向する対向面を有し、半導体チップと半導体モジュールの外部とを導通させる端子とを備える。端子には、第一の樹脂による封止時に生ずる気泡が対向面に留まることを回避する回避機構が対向面を含む領域に設けられている。
容器内に第一の樹脂を注入して第一の樹脂を充填させた後に第一の樹脂中に含まれる気泡を取り除くため、脱泡が行われる場合がある。脱泡時において、第一の樹脂中に含まれる気泡は第一の樹脂の表面側に向かって第一の樹脂内を上昇する。気泡が第一の樹脂の表面に到達することにより、第一の樹脂中から気泡が取り除かれる。ここで、基板の付近で発生した気泡が端子のうちの基板に対向する面である対向面に向かって上昇する場合、対向面で気泡の上昇が妨げられることがある。そうすると、気泡が対向面の下側に留まってしまうおそれがある。本願発明に係る半導体モジュールは、端子のうちの対向面を含む領域に、第一の樹脂による封止時に生ずる気泡が対向面に留まることを回避する回避機構が備えられている。そうすると、この回避機構により、基板の付近で発生した気泡が対向面に留まることを回避することができる。したがって、第一の樹脂による封止時に第一の樹脂中に気泡が含まれるおそれを低減することができる。その結果、半導体モジュールの耐圧の低下を防止することができる。
上記回避機構は、対向面に開口が設けられ、基板の厚み方向に端子を貫通する貫通孔を含んでもよい。こうすることにより、基板側から対向面に向かって気泡が上昇し、対向面に気泡が到達した際に、気泡が貫通孔を通るようにして、端子の上側に気泡を移動させることができる。そうすると、このような気泡を第一の樹脂の表面に向かって上昇させて気泡を第一の樹脂中から取り除くことができる。したがって、第一の樹脂中に気泡が含まれるおそれをより低減することができる。
上記貫通孔は、複数設けられていてもよい。このような構成によれば、対向面の広範囲に亘って、対向面の下部側に到達した気泡を端子の上側に移動させることができる。したがって、第一の樹脂中に気泡が含まれるおそれをさらに低減することができる。
上記端子は、第一の大きさの電流を流すことが可能な補助端子と、第一の大きさよりも大きい第二の大きさの電流を流すことが可能な主端子とを含み、貫通孔は、補助端子に設けられていることとしてもよい。このような構成によれば、補助端子に貫通孔を設けて、半導体モジュールの機能への影響を小さくすることができる。
上記回避機構は、基板から対向面までの基板の厚み方向の距離が、対向面の縁に近づくにつれて大きくなる回避面を含むよう構成してもよい。このような構成によると、基板側から対向面に向かって上昇して回避面の下部側に到達した気泡を、回避面に沿って縁に向かうように移動させることができる。そして、縁に向かって移動させた気泡を縁から端子の上側に移動させることができる。したがって、硬化した第一の樹脂中に気泡が含まれるおそれを低減することができる。
上記回避面は、曲面を含んでもよい。このような回避面は、基板側から対向面に向かって上昇して回避面の下部側に到達した気泡を、曲面を利用して円滑に縁に向かうように移動させることができる。
上記回避機構は、対向面の表面粗さRaを1.6μm以下とした面を含むよう構成してもよい。このような表面粗さの対向面であれば、対向面の滑りを良くして対向面の下部側に到達した気泡の移動を円滑にすることができる。したがって、硬化した第一の樹脂中に気泡が含まれるおそれを低減することができる。なお、表面粗さRaは、JIS B 0601(2001)に規定された算術平均粗さRaを意味している。
上記回避機構は、対向面に設けられ、第一の樹脂と異なる第二の樹脂を含み、第二の樹脂の表面の表面粗さRaを0.1μm以下であるよう構成してもよい。こうすることにより、対向面に設けられた第二の樹脂を利用して、容易に基板に対向する側の面について、表面粗さRaを0.1μm以下とすることができる。そして、対向面の下部側に至った気泡の移動を円滑にすることができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
次に、本発明に係る半導体モジュールの一実施の形態を、図1〜図4を参照しつつ説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体モジュールの構造を示す概略斜視図である。図2は、図1に示す半導体モジュールにおいて、第一の樹脂を取り除いた状態を示す概略斜視図である。図2は、第一の樹脂を充填する前の状態を示している。図3は、図1に示す半導体モジュールにおいて、容器を取り除いた状態を示す概略斜視図である。図3は、第一の樹脂を硬化させた後の状態を示している。理解の容易の観点から図2および図3を示している。また、図1に示す配置の状態において、下から上に向かう向きを矢印Zで示し、後ろから前に向かう向きを矢印Xで示し、左から右に向かう向きを矢印Yで示している。図1以降についても、同様である。なお、X−Y平面が、基板の主面に平行な面であり、Z軸方向が、基板の厚み方向となる。
図1〜図3を参照して、この発明の一実施形態に係る半導体モジュール11は、いわゆるパワー半導体モジュールである。すなわち、半導体モジュール11は、大きな電力を制御するために用いられるものであり、電源装置等に利用される。したがって、半導体モジュール11は、高い耐圧性能を有することが求められる。
半導体モジュール11は、複数の半導体チップ12a,12b,12c,12d,12e,12fと、複数の半導体チップ12a〜12fを搭載した基板13とを備える。すなわち、基板13の上、具体的には、基板13の一方側の主面18a上には複数の半導体チップ12a〜12fが搭載されている。半導体チップ12a〜12fと基板13とは電気的に接続されている。基板13の外形形状については、Z軸方向から見た場合に矩形状である。ここで、基板13については、放熱板、絶縁基板、および種々の配線パターンを含む導電領域20a等を含むものである。なお、図1内に示される半導体チップ12a〜12f以外の半導体チップ等の符号の図示を省略している。
半導体モジュール11は、容器14を備える。容器14は、基板13を収容可能な大きさである。容器14は、Z軸方向に延びる枠を含む構成である。枠は、基板13の厚み方向に延びるように構成されている。基板13は容器14内に収容される。容器14内に収容された基板13は、一方の主面18aが上側、すなわち、図1〜図3中の矢印Zで示す向きに向くよう配置される。
半導体モジュール11は、容器14内を充填して半導体チップ12a〜12fを封止する第一の樹脂15を備える。第一の樹脂15は、容器14内のある程度の高さの位置までゲルの状態で注入される。基板13上における第一の樹脂15の厚みは、図3中に示す第一の樹脂15の表面19aから第一の樹脂15の裏面19bまでの厚みTで示される。ゲル状の第一の樹脂15を容器14内に注入して充填させた後、30分〜40分程度真空にして脱泡する。その後、加熱して第一の樹脂15を硬化させる。なお、硬化後の第一の樹脂15は、適度な弾性を有する。また、硬化後の第一の樹脂15は、透光性を有するため、第一の樹脂15が配置された側から基板13上の半導体チップ12a〜12f等を視認することができる。
半導体モジュール11は、複数の導電性を有する端子16a,16b,16c,16d,17a,17b,17c,17d,17e,17f,17gを備える。端子16a〜16d、17a〜17gは、バスバーとも呼ばれる部材である。半導体モジュール11に備えられる複数の端子16a〜16d、17a〜17gは、第一の大きさの電流を流すことが可能な補助端子17a〜17gと、第一の大きさよりも大きい第二の大きさの電流を流すことが可能な主端子16a〜16dとを含む。主端子16a〜16dは、電源電圧といった高電圧を制御する際に利用される。一方、補助端子17a〜17gは、温度等を検知するセンサーに供給する比較的低い電圧を制御する際に利用される。なお、主端子16a〜16dは、基板13の中央寄りに設けられている。補助端子17a〜17gは、主端子16a〜16dよりも基板13の端部寄りに設けられている。
主端子16a〜16d、および補助端子17a〜17gはそれぞれ、金属製である。主端子16a〜16d、および補助端子17a〜17gはそれぞれ、所定の形状となるよう板状の部材を切断し、所定の箇所で立体的に折り曲げられた形状を有する。折り曲げられた主端子16a〜16d、および補助端子17a〜17gはそれぞれ、一方側に位置する第一の端部が導電領域20a等を経由して基板13と接続される。また、他方側に位置する第二の端部が第一の樹脂15の外部に露出するように設けられる。
ここで、上記した複数の主端子16a〜16d、および補助端子17a〜17gのうちの一つの補助端子17aの構造について説明する。図4は、図1において補助端子17aが取り付けられた領域を上側、すなわち、矢印Zで示す向きと逆の向きから見た拡大図である。図5は、補助端子17aを図4中のV−Vで示す平面で切断した場合の断面図である。なお、図5においては、第一の樹脂15の表面19aの位置を一点鎖線21で示している。
さらに図4および図5を参照して、補助端子17aは、第一の部分22aと、第一の部分22aと連なる第二の部分22bと、第二の部分22bと連なる第三の部分22cと、第三の部分22cと連なる第四の部分22dとを含む。第一の部分22aが、補助端子17aの第一の端部として導電領域20aを経由して基板13に接続されている。第四の部分22dの一部が、補助端子17aの第二の端部として第一の樹脂15の表面19aから露出している。また、補助端子17aは、基板13に対向する対向面を有する。
第一の部分22aは、Z軸方向から見た場合に矩形状である。第一の部分22aは、導電領域20aに取り付けられている。第二の部分22bは、Z軸方向から見た場合に矩形状である。第二の部分22bは、第一の部分22aと第二の部分22bとの境界部分23aを所定の角度折り曲げることにより形成されている。第二の部分22bは、第一の部分22aを導電領域20aに取り付けた際に斜め方向、すなわち、Z軸方向で示す上下方向に対して傾斜して延びるよう形成されている。第三の部分22cは、Z軸方向から見た場合に、L字状となるように形成されている。第三の部分22cは、第二の部分22bと第三の部分22cとの境界部分23bを所定の角度折り曲げることにより形成されている。第三の部分22cは、第一の部分22aを導電領域20aに取り付けた際に基板13と平行となるように形成されている。すなわち、第三の部分22cの下側に位置し、基板13に対向する対向面24aは、基板13、具体的には、基板13の主面18aと平行である。第四の部分22dは、X軸方向から見た場合に矩形状である。第四の部分22dは、第三の部分22cと第四の部分22dとの境界部分23cを所定の角度折り曲げることにより形成されている。この場合、具体的には、第四の部分22dは、第三の部分22cに対して境界部分23cを90度の角度で折り曲げて形成されている。すなわち、第四の部分22dは、境界部分23cからZ軸方向に延びるように設けられる。なお、第四の部分22dには、厚み方向、この場合、X軸方向に貫通する孔25が設けられている。第四の部分22dのうちの孔25が設けられている領域は、第一の樹脂15の外部に露出している。
ここで、補助端子17aには、回避機構としての四つの貫通孔26a、26b、26c、26dが設けられている。具体的には、補助端子17aのうち、第三の部分22cには、それぞれ間隔を空けて四つの貫通孔26a〜26dが設けられている。四つの貫通孔26a〜26dについては、それぞれ対向面24a側に開口が設けられている。一つの貫通孔26aを参照して具体的に説明すると、貫通孔26aは、丸孔状である。すなわち、図4で示すように、基板13の厚み方向から見た場合に、貫通孔26aを取り囲む壁面27は、円形状となっている。また、壁面27は、図5で示すように基板13の厚み方向でもある板状の補助端子17aの厚み方向に真っ直ぐに延びている。貫通孔26b〜26dの形状も貫通孔26aの形状と同じである。なお、他の補助端子17b〜17fについても、同様の貫通孔が設けられている。
このような構成によれば、第一の樹脂15による封止時に第一の樹脂15中に気泡が含まれるおそれを低減することができる。すなわち、脱泡時において基板13側から対向面24aに向かって気泡が上昇し、対向面24aに気泡が到達した際に、気泡が貫通孔26a〜26dを通るようにして気泡を補助端子17aの上側に移動させることができる。すなわち、気泡を貫通孔26a〜26dから補助端子17aの上側に逃がすことができる。そうすると、このような気泡を第一の樹脂15の表面19aに向かって上昇させて気泡を第一の樹脂15中から取り除くことができる。したがって、第一の樹脂15中に気泡が含まれるおそれをより低減することができる。
また、本実施形態によれば、貫通孔26a〜26dは複数、具体的には、四つ設けられているため、対向面24aの広範囲に亘って、対向面24aの下部側に到達した気泡を補助端子17aの上側に移動させることができる。したがって、第一の樹脂15中に気泡が含まれるおそれをさらに低減することができる。
また、本実施形態によれば、補助端子17aに貫通孔26a〜26dが設けられている構成であるため、補助端子17aに貫通孔26a〜26dを設けて、半導体モジュール11の機能への影響を小さくすることができる。
なお、上記の実施の形態においては、貫通孔26a〜26dは複数設けられていることとしたが、これに限らず、貫通孔は一つ設けられていてもよい。
また、上記の実施の形態においては、貫通孔26a〜26dは補助端子17a〜17gに設けられていることとしたが、これに限らず、貫通孔は主端子16a〜16dに設けられていてもよい。この場合、主端子16a〜16dにおいて抵抗値を大きくしない程度の大きさの貫通孔を設けることが好ましい。こうすることにより、主端子16a〜16dに大きな電流を流す際の電圧の上昇を抑制することができる。
なお、回避機構については、基板13から対向面24aまでの基板13の厚み方向の距離が、対向面24aの縁に近づくにつれて大きくなる回避面を含むよう構成してもよい。また、この回避面については、曲面を含むこととしてもよい。
図6および図7は、この発明の他の実施形態に係る半導体モジュールに備えられる補助端子の一部を示す断面図である。図6に示す断面は、図5に示す断面に相当する。図7は、この発明の他の実施形態に係る半導体モジュールに備えられる補助端子31を、図5中のVII−VIIで示す平面に相当する平面で切断した場合の断面図である。
図6および図7をさらに参照して、この発明の他の実施形態に係る半導体モジュールに備えられる補助端子31に含まれる第三の部分32のうち、対向面には、基板13から対向面までの基板13の厚み方向の距離が、対向面の縁33に近づくにつれて大きくなる回避面としての曲面34が設けられている。曲面34は、図6に示す断面において、幅方向の中央35が基板13側に突出した形状である。すなわち、図6において、曲面34のうちY軸方向で示される幅方向の中央35と基板13の主面18aとの基板13の厚み方向の距離Lが最も小さく、幅方向の端部となる縁33と基板の主面18aとの基板13の厚み方向の距離が最も大きくなっている。なお、幅方向の中央35と縁33との間の領域36と基板13の主面18aとの基板13の厚み方向の距離Lは、距離Lと距離Lとの間の距離となる。
このような構成によると、基板13側から対向面としての曲面34に向かって上昇して曲面34の下部側に到達した気泡を、曲面34に沿って縁33に向かうように移動させることができる。そして、縁33に向かって移動させた気泡を縁33の縁から補助端子31の上側に移動させることができる。したがって、硬化した第一の樹脂15中に気泡が含まれるおそれを低減することができる。
なお、回避機構については、対向面の表面粗さRaを1.6μm以下とすることにしてもよい。すなわち、補助端子は、回避機構として、対向面の表面粗さRaを1.6μm以下とする面を含むこととしてもよい。このような表面粗さの対向面であれば、いわゆる対向面の滑りを良くして対向面の下部側に到達した気泡の移動を円滑にすることができる。したがって、硬化した第一の樹脂中に気泡が含まれるおそれを低減することができる。具体的には、たとえば、対向面に鏡面加工を施して、対向面の表面粗さRaを1.6μm以下とする。鏡面状態は、たとえば、対向面の研磨で達成される。
また、回避機構については、対向面に設けられ、第一の樹脂15と異なる第二の樹脂を含み、第二の樹脂の表面の表面粗さRaを0.1μm以下であるよう構成してもよい。
図8は、この発明のさらに他の実施形態に係る半導体モジュールに備えられる補助端子の一部を示す断面図である。図8に示す断面は、図5および図6に示す断面に相当する。なお、理解の容易の観点から、図5および図6に対して拡大して図示している。また、理解の容易の観点から、図8において第二の樹脂の厚みを誇張して厚く図示している。
図8をさらに参照して、この発明のさらに他の実施形態に係る半導体モジュールに備えられる補助端子41に含まれる第三の部分42のうち、対向面には、回避面としての曲面43が設けられている。そして、曲面43には、第二の樹脂44が設けられている。第二の樹脂44は、たとえば、曲面43への第二の樹脂44の塗布により設けられる。そして、第二の樹脂44の表面45の表面粗さRaを0.1μm以下としている。第二の樹脂44としては、テフロン(登録商標)やポリカーボネート等が用いられる。
こうすることにより、対向面に設けられた第二の樹脂44を利用して、容易に基板に対向する側の面について、表面粗さRaを0.1μm以下とすることができる。そして、対向面の下部側に至った気泡の移動を円滑にすることができる。
なお、上記の実施の形態においては、回避面については曲面としたが、これに限らず、幅方向の中央から縁に向かって傾斜した面であってもよい。また、上記した貫通孔と回避面とを組み合わせた構成としてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって規定され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本願の半導体モジュールは、耐圧の低下の防止が求められる場合に、特に有利に適用され得る。
11 半導体モジュール
12a,12b,12c,12d,12e,12f 半導体チップ
13 基板
14 容器
15 第一の樹脂
16a,16b,16c,16d,17a,17b,17c,17d,17e,17f,17g,31,41 端子
18a 主面
19a,45 表面
19b 裏面
20a 導電領域
21 一点鎖線
22a 第一の部分
22b 第二の部分
22c,32,42 第三の部分
22d 第四の部分
23a,23b,23c 境界部分
24a 対向面
25 孔
26a,26b,26c,26d 貫通孔
27 壁面
33 縁
34,43 曲面
35 中央
36 領域
44 第二の樹脂

Claims (8)

  1. 半導体モジュールであって、
    半導体チップと、
    前記半導体チップを搭載して前記半導体チップと電気的に接続される基板と、
    前記基板を収容する容器と、
    前記容器内を充填して前記半導体チップを封止する第一の樹脂と、
    第一の端部が前記基板と接続され、前記第一の端部と異なる第二の端部が前記第一の樹脂の外部に露出するように設けられ、前記基板に対向する対向面を有し、前記半導体チップと前記半導体モジュールの外部とを導通させる端子とを備え、
    前記端子には、前記第一の樹脂による封止時に生ずる気泡が前記対向面に留まることを回避する回避機構が前記対向面を含む領域に設けられている、半導体モジュール。
  2. 前記回避機構は、前記対向面側に開口が設けられ、前記基板の厚み方向に前記端子を貫通する貫通孔を含む、請求項1に記載の半導体モジュール。
  3. 前記貫通孔は、複数設けられている、請求項2に記載の半導体モジュール。
  4. 前記端子は、第一の大きさの電流を流すことが可能な補助端子と、前記第一の大きさよりも大きい第二の大きさの電流を流すことが可能な主端子とを含み、
    前記貫通孔は、前記補助端子に設けられている、請求項2または請求項3に記載の半導体モジュール。
  5. 前記回避機構は、前記基板から前記対向面までの前記基板の厚み方向の距離が、前記対向面の縁に近づくにつれて大きくなる回避面を含む、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の半導体モジュール。
  6. 前記回避面は、曲面を含む、請求項5に記載の半導体モジュール。
  7. 前記回避機構は、前記対向面の表面粗さRaを1.6μm以下とした面を含む、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の半導体モジュール。
  8. 前記回避機構は、前記対向面に設けられ、前記第一の樹脂と異なる第二の樹脂を含み、
    前記第二の樹脂の表面の表面粗さRaは、0.1μm以下である、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の半導体モジュール。
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