JP2018155189A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸気温度に関わらず空燃比を理論空燃比に近づけること。【解決手段】エンジン12の空燃比は、排気管36に設けられた主酸素センサ54および補助酸素センサ56の出力に基づいて制御される。このとき、ECU58は、燃圧の脈動に起因する空燃比のずれを表す特性曲線を温度センサ48によって検知された吸気温度に基づいて定義し、定義されたエンジン12の回転数に対する空燃比の変化を示す特性曲線を参照して燃料噴射量を補正する。【選択図】図1
Description
この発明は、内燃機関の制御装置に関し、特に、排気管に設けられた酸素センサの出力に基づいて内燃機関の空燃比を制御する、内燃機関の制御装置に関する。
多気筒内燃機関に対する燃料噴射時期を制御する装置の一例が、特許文献1に開示されている。この文献によれば、インジェクタによる燃料噴射の共振現象を抑制する領域において、特定気筒に対する燃料噴射時期が、他の気筒に対する燃料噴射時期と異なる時期に設定される。この結果、燃料噴射の間隔が一定とならず、燃圧の脈動に起因して生じる空燃比ずれが解消される。
特許文献1において、燃料噴射の共振現象を抑制する領域は、燃圧の脈動が大きくなる回転域に相当するところ、当該回転域は、エンジンルーム内の雰囲気温の上昇などに起因する吸気温度の変化に伴って変化する。したがって、特許文献1の技術では、吸気温度によっては燃圧の脈動に起因する空燃比のずれを解消できず、燃焼が不安定となるおそれがある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、燃焼動作を安定させることができる、内燃機関の制御装置を提供することである。
この発明に係る内燃機関の制御装置は、排気管に設けられた酸素センサの出力に基づいて内燃機関の空燃比を制御する制御装置であって、燃圧の脈動に起因する空燃比のずれを表す特性曲線を吸気温度に基づいて定義する定義手段、および定義手段によって定義された特性曲線を参照して燃料噴射量を補正する補正手段を備える。
燃圧の脈動に起因する空燃比のずれを表す特性曲線は吸気温度に基づいて定義され、燃料噴射量は定義された特定曲線を参照して補正される。これによって、吸気温度に関わらず空燃比を理論空燃比に近づけることができ、ひいては燃焼動作を安定させることができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1および図2を参照して、この実施例の車両10は、4ストローク型のエンジン(内燃機関)12を動力源として備える。気筒14に設けられた燃焼室16には、吸気弁18を介して吸気管32が接続され、排気弁20を介して排気管36が接続される。なお、図1では単一の気筒14しか示していないが、エンジン12は複数の気筒14を有する。吸気管32は、吸気弁18の上流の位置で各気筒14に分岐する。
吸気管32には、大気から粉塵を分離するエアクリーナ34と、バルブモータ42によって開度が調整される単一のスロットルバルブ38と、吸気管32に燃料を噴射するべく各気筒14に割り当てられた燃料噴射装置40とが設けられる。スロットルバルブ38よりも下流でかつ燃料噴射装置40よりも上流の位置(吸気管32の分岐位置)には、空気流量を平準化するためのサージタンク44が設けられる。なお、吸気温度は、温度センサ48によって検知される。
イグニッションキー(図示せず)によってIGオン操作が行われると、ECU58は、エンジン12を始動するべく図2に示すリレー68をオンする。バッテリ70の電力はオン状態のリレー68を介してスタータ72に供給され、スタータ72はバッテリ70の電力によってクランキングを実行する。これによって、エンジン12が始動する。
アイドル状態では、スロットルバルブ38は、アイドル状態を維持できる開度を示すように、バルブモータ42によって調整される。エアクリーナ34を経た吸入空気の量は、スロットルバルブ38によって規定され、燃料噴射装置40の燃料噴射量は、理論空燃比を示す混合気が生成されるように調整される。
この状態からアクセルペダル(図示せず)が踏み込まれると、ECU58は、バルブモータ42を駆動する。スロットルバルブ38はバルブモータ42によって開かれ、これによって、理論空燃比を保ちつつ吸入空気量および燃料噴射装置40の燃料噴射量が増大する。
混合気は、吸気弁18が開かれたときに燃焼室16に供給される。供給された混合気は、コンロッド24を介してクランクシャフト26と結合されたピストン22が上死点に達する直前に、点火プラグ30によって点火される。ピストン22は、混合気の爆発によって上下動し、これによってクランクシャフト26が回転する。クランクシャフト26にはフライホイール28が装着され、クランクシャフト26の回転数つまりエンジン12の回転数のぶれはフライホイール28によって抑制される。また、エンジン12の回転数は、エンジン回転センサ46によって検知される。
クランクシャフト26の回転力は、図2に示すトルクコンバータ60および無段変速機62を介して、ドライブシャフト(図示せず)に伝達される。これによって、車両10が前進または後進する。クランクシャフト26の回転力はまた、ベルト64を介してオルタネータ66の回転軸66sに伝達される。回転軸66sの回転力は電力に変換され、変換された電力はバッテリ70に蓄えられる。
図1に戻って、混合気を燃焼した後の空気つまり燃焼ガスは、排気弁20が開かれたときに燃焼室16から排出され、排気管36を介してマフラー50に供給される。マフラー50に設けられた触媒52は、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素,炭化水素および窒素酸化物を酸化・還元し、水,二酸化炭素および窒素を生成する。車両10からは、こうして浄化されたガスが排出される。ただし、一酸化炭素,炭化水素および窒素酸化物を完全に酸化・還元できる訳ではなく、一酸化炭素,炭化水素および窒素酸化物の各々の一部は浄化ガスに混在する。
排気管36のうち触媒52の上流側の位置には主酸素センサ54が設けられ、排気管36のうち触媒52の下流側の位置には補助酸素センサ56が設けられる。ECU58は、主酸素センサ54および補助酸素センサ56の各々によって検知された酸素濃度に基づいて、燃料噴射量を理論空燃比に対応する量に調整する。
燃料タンク(図示せず)に収められた燃料は、燃料パイプ(図示せず)を経て燃料噴射装置40に供給されるところ、複数の気筒14を有するエンジン12では、複数の燃料パイプの間で燃圧脈動に起因する共振現象が生じる。共振現象は、燃料噴射量の変動ひいては理論空燃比(=14.6)からのずれを引き起こし、燃焼動作が不安定となる。
ここで、空燃比のずれ量はエンジン12の回転数によって異なり、エンジン12の回転数に対する空燃比の変化を示す特性曲線の傾向もまた吸気温度によって異なる。たとえば、吸気温度が30℃であれば、空燃比は特性曲線C30に沿って変化し、吸気温度が60℃であれば、空燃比は特性曲線C60に沿って変化する。
そこで、この実施例では、エンジン12の回転数に対する空燃比の変化を示す特性曲線(厳密には特性曲線に相当するマップ、以下同じ)を5℃おきに作成し、図5に示す空燃比制御処理をECU58に繰り返し実行させるようにしている。なお、5℃おきに作成した複数の特性曲線、および図5に示すフロー図に対応する制御プログラムは、メモリ58mmに記憶される。
まずステップS1で、温度センサ48を通して吸気温度を検出する。ステップS3では、検出された吸気温度に対応する特性曲線を、メモリ58mmに記憶された複数の特性曲線に基づいて定義する。吸気温度が47℃であれば、特性曲線は図4に示すように定義される。
ステップS5では、エンジン回転センサ46を通してエンジン12の回転数を検出する。ステップS7では、検出した回転数に対応する空燃比をステップS5で定義した特性曲線を参照して検出し、検出した空燃比と理論空燃比とのずれが解消されるように燃料噴射量を補正する。今回の空燃比制御は、ステップS7の後に終了する。
以上の説明から分かるように、エンジン12の空燃比は、排気管36に設けられた主酸素センサ54および補助酸素センサ56の出力に基づいて制御される。このとき、ECU58は、燃圧の脈動に起因する空燃比のずれを表す特性曲線を温度センサ48によって検知された吸気温度に基づいて定義し(S1, S3)、定義された特性曲線を参照して燃料噴射量を補正する(S5, S7)。
これによって、吸気温度に関わらず空燃比を理論空燃比に近づけることができ、ひいては燃焼動作を安定させることができる。燃焼動作の安定化は、出力トルクの変動やエミッションの悪化を抑制するとともに、ドライバビリティや始動時性能の向上に寄与する。
10 …車両
12 …エンジン
16 …燃焼室
32 …吸気管
36 …排気管
52 …触媒
54 …主酸素センサ
56 …補助酸素センサ
58 …ECU
12 …エンジン
16 …燃焼室
32 …吸気管
36 …排気管
52 …触媒
54 …主酸素センサ
56 …補助酸素センサ
58 …ECU
Claims (1)
- 排気管に設けられた酸素センサの出力に基づいて内燃機関の空燃比を制御する制御装置であって、
燃圧の脈動に起因する空燃比のずれを表す特性曲線を吸気温度に基づいて定義する定義手段、および
前記定義手段によって定義された特性曲線を参照して燃料噴射量を補正する補正手段を備える、内燃機関の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017052917A JP2018155189A (ja) | 2017-03-17 | 2017-03-17 | 内燃機関の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017052917A JP2018155189A (ja) | 2017-03-17 | 2017-03-17 | 内燃機関の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018155189A true JP2018155189A (ja) | 2018-10-04 |
Family
ID=63717720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017052917A Pending JP2018155189A (ja) | 2017-03-17 | 2017-03-17 | 内燃機関の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018155189A (ja) |
-
2017
- 2017-03-17 JP JP2017052917A patent/JP2018155189A/ja active Pending
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