JP2018155045A - 建物建替え方法 - Google Patents

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【課題】短工期かつ低コストで、既存地下躯体を解体した後に新設地下躯体を構築できる建物建替え方法を提供すること。【解決手段】建物建替え方法は、既存地下躯体2を解体した後に、新設地下躯体12を構築する。建物建替え方法は、山留め壁20、21を構築するステップS1と、既存地下躯体2を解体して地下空間30を形成するステップS2と、地下空間30をこの地下空間30の中間高さまで埋め戻すステップS3と、埋め戻した地盤面32上に掘削機33を配置して、掘削機33を用いて地下空間30の下の地盤に新設杭11を打設するステップS4と、新設杭11の上に新設地下躯体12を構築する工程ステップS5、S6と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、既存地下躯体を解体した後に、新設地下躯体を構築する建物建替え方法に関する。
従来より、建物を建て替える場合、地下躯体を有する既存地下躯体を解体した後、同じ場所に杭を有する新設地下躯体を構築する場合が多い。
この場合、例えば以下の手順で建物を建て替える。まず、解体用の山留め支保工を架設しながら既存地下躯体を解体し、その後、この既存地下躯体の解体により形成された地下空間に、地表面付近まで土砂を埋め戻す。次に、その埋め戻した土砂の上に杭打ち機を配置して、新設建物用の杭を打ち込む。次に、新設地下躯体用の山留め支保工を架設しながら、掘削を行う。その後、新設地下躯体用の山留め支保工を解体しながら、新設地下躯体を下層から上層に向かって構築する。
例えば、特許文献1には、地下躯体を地表面側から地下最下階に向かって順次構築していく逆打ち構法に用いられる山留め工法が示されている。具体的には、根切り深さに応じて先行して外周地下躯体を構築しながら、切梁の取付けを繰り返して地下躯体を構築する。
また、山留め支保工として、以下のような山留め壁を二段設けた構造が提案されている。
特許文献2には、外側位置での外周掘削用の外周山留め壁と、この外周山留め壁の内側位置での内周山留め壁と、外周山留め壁の脚部から内周山留め壁の頭部までの間に設けた水平RC梁とを備える山留め支保工が示されている。
また、特許文献3には、外側山留め壁とその内側に段差掘削部を隔てて構築された内側山留め壁の上端部とを連結材で連結した二段山留め壁が示されている。
しかしながら、建物を建て替える場合、特許文献2、3の方法では、既存地下躯体の解体によって形成された地下空間を一旦完全に埋め戻した後、埋め戻した地盤上から新設建物用の杭を打ち込み、その後、地表面まで埋め戻された土を掘削する必要があり、工期が長期化し、施工費が増大する、という問題があった。
特開平11−241353号公報 特開平6−248650号公報 特開2007−162266号公報
本発明は、建物建替えに伴う、既存地下躯体の解体および撤去と新地下躯体の構築とを対象とするものであり、短工期かつ低コストで、既存地下躯体を解体した後に新設地下躯体を構築できる建物建替え方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、建物の建替え工事を対象として、既存地下躯体を解体して撤去した地下空間を中間高さまでを埋め戻し、その埋め戻された地盤面の高さ位置が山留め支保工(切梁)を必要としないで山留め壁が自立できる状態であって、埋め戻された地盤面位置を杭施工地盤とすることで、杭打ち作業が効率的に行え、かつ、地下空間に対する埋め戻し土量を低減できる点に着眼して、本発明の建物建替え方法に至った。
第1の発明の建物建替え方法は、既存地下躯体(例えば、後述の既存地下躯体2)を解体した後に、新設地下躯体(例えば、後述の新設地下躯体12)を構築する建物建替え方法であって、山留め壁(例えば、後述の山留め壁20〜22)を構築する工程(例えば、後述のステップS1)と、前記既存地下躯体を解体して地下空間(例えば、後述の地下空間30)を形成する工程(例えば、後述のステップS2)と、前記地下空間を、当該地下空間の中間高さまで埋め戻す工程(例えば、後述のステップS3)と、当該埋め戻した地盤面(例えば、後述の地盤面32)上に杭打ち機(例えば、後述の掘削機33)を配置して、当該杭打ち機を用いて前記地下空間の下の地盤に新設杭(例えば、後述の新設杭11)を打設する工程(例えば、後述のステップS4)と、当該新設杭の上に新設地下躯体を構築する工程(例えば、後述のステップS5、S6)と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、既存地下躯体の解体により形成された地下空間を、その地下空間の中間高さまで埋め戻し、この埋め戻した地盤面を杭施工地盤として杭打ち機を配置して、地下空間の下の地盤に新設杭を打設した。よって、従来のような、既存地下躯体の解体後に地下空間を完全に埋め戻す必要はなく、地下空間に用いる埋め戻し土の土量を削減でき、新設地下躯体を短工期かつ低コストにて構築できる。
また、地下空間の埋め戻しに、既存地下躯体を解体した再生砕石や再生砂を使用した場合には、解体ガラの搬出費用を削減できるとともに、埋め戻し用の土量を減らして、埋め戻し用の土の搬入費用を低減できる。
第2の発明の建物建替え方法は、前記地下空間を埋め戻す工程では、前記山留め壁同士の間に架設された全ての切梁(例えば、後述の切梁42、43)を解体して、最上段の切梁(例えば、後述の切梁42)の高さまで埋め戻しを行うことを特徴とする。
この発明によれば、地下空間を最上段の切梁高さまで埋め戻したので、この埋め戻した地盤面上に切梁が設置されていないため、杭打ち機の移動や杭打ち動作を円滑に実施できるので、新設地下躯体の施工効率が高くなり、短工期にて施工できるうえに、工事費を低減できる。また、最上段の切梁の高さまで埋め戻した地盤面により山留め壁を支持したので、自立山留め壁を実現できる。
第3の発明の建物建替え方法は、前記山留め壁を構築する工程では、前記既存地下躯体の外側に外側山留め壁(例えば、後述の外側山留め壁20)を構築するとともに、当該外側山留め壁の内側に当該外側山留め壁よりも低い内側山留め壁(例えば、後述の内側山留め壁21)を構築し、前記埋め戻した地下空間の中間高さは、前記内側山留め壁の上端レベルに略等しいことを特徴とする。
この発明によれば、地下空間の中間高さである内側山留め壁の上端レベルまで埋め戻して、この埋め戻した地盤面を杭施工地盤とした。この杭施工地盤上には切梁が架設されていないため、杭施工地盤上にて、杭打ち機の移動および杭打ち動作を円滑に実施できる。よって、新設地下躯体の施工効率が高くなり、短工期にて施工できるうえに、工事費を低減できる。
また、埋め戻した地盤面の高さを内側山留め壁の上端レベルとすることで、地下空間の埋め戻し管理を容易かつ確実に行うことができる。
また、外側山留め壁および内側山留め壁による二段山留め壁を構築することで、内側山留め壁に作用する背面土圧が小さくなる。よって、内側山留め壁を構成する芯材の長さやサイズを小さくしたり、内側山留め壁の高さを低減したりできる。
本発明によれば、既存地下躯体を解体して形成された地下空間を全て埋め戻すことなく、地下空間の中間高さまで埋め戻し、その埋め戻した地盤面上から新設建物用の杭を打設し、その後、新設建物の地下躯体を構築することで、短工期かつ低コストで、既存地下躯体を解体した後に新設建物を構築できる。
本発明の第1実施形態に係る建物建替え方法による新設建物の構築手順のフローチャートである。 前記新設建物の構築手順の説明図(その1、山留め壁の構築状況を示す平面図)である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 前記新設建物の構築手順の説明図(その2、地下空間の埋め戻し状況を示す断面図)である。 前記新設建物の構築手順の説明図(その3、新設杭の打設状況を示す断面図)である。 前記新設建物の構築手順の説明図(その4、新設地下躯体の構築のための掘削状況を示す断面図)である。 前記新設建物の構築手順の説明図(その5、新設地下躯体の断面図)である。 本発明の第2実施形態に係る建物建替え方法による新設建物の構築手順の説明図(その1、山留め壁の構築状況を示す平面図)である。 図9のC−C断面図である。 前記新設建物の構築手順の説明図(その2、既存地下躯体の解体状況を示す断面図)である。 前記新設建物の構築手順の説明図(その3、地下空間の埋め戻し状況および新設杭の打設状況を示す断面図)である。
本発明は、建物建替え方法であって、既存地下躯体を解体して撤去した地下空間を中間高さまでを埋め戻し、その埋め戻された地盤面を杭施工地盤として新設杭を打設した後、この新設杭の上に新設地下躯体を構築する。
具体的に、建物建替え方法としては、既存地下躯体の外周に、内側山留め壁および外側山留め壁からなる二重の山留め壁を構築した後、既存地下躯体を解体して地下空間を形成し、その地下空間を内側山留め壁の上端レベルまで埋め戻し、その埋め戻された地盤面を杭施工地盤として新設杭を打設する第1実施形態(図1〜図8)と、既存地下躯体の外周に、一重の山留め壁を構築し、山留め壁間に上下複数段の切梁を架設しながら、既存地下躯体を解体して地下空間を形成した後、その地下空間を最上段の切梁の高さまで埋め戻し、その埋め戻された地盤面を杭施工地盤とする第2実施形態(図9〜図12)と、がある。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る建物建替え方法は、既存建物1の外周に、内側山留め壁21および外側山留め壁20からなる二重の山留め壁を構築した後、既存建物1を解体し、その後、新設建物10を構築するものである(図2〜図4、図8参照)。
既存建物1は、図2〜図4に示すように、地下に構築された既存地下躯体2と、この既存地下躯体2の上に構築された図示しない既存地上躯体と、を備える。既存地下躯体2は、鉄筋コンクリート構造である。
以下、既存建物1を解体して新設建物10を構築する手順について、図1のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS1では、図2〜図4に示すように、既存地上躯体を解体した後、地表面3から図示しない杭打ち機を用いて山留め壁20、21を構築する。すなわち、外側山留め壁20を構築するとともに、この外側山留め壁20の内側に外側山留め壁20よりも低い内側山留め壁21を構築する。
具体的には、外側山留め壁20は、鋼製横矢板構造による自立山留め壁であり、所定間隔おきにH形鋼が設けられている。具体的には、例えば、H形鋼は、H−350×350で、このH形鋼の設置間隔は1.5mである。また、地表面3からこのH形鋼の床付面(後述の埋め戻した地盤面32)までは3mであり、根入長さは9mである。
内側山留め壁21は、既存地下躯体2の外壁面に沿って設けられたSMW(Soil Mixing Wall)連続壁である。このSMW連続壁は、土とセメントスラリーとを原位置で混合して攪拌することで地中に造成された壁体であり、所定間隔おきに芯材としてH形鋼が設けられている。
具体的には、例えば、芯材として用いるH形鋼材は、H−588×300×12×20で、このH形鋼の設置間隔は0.6mであり、根入長さは12mである。また、芯材を埋設するソイルの直径は0.85mであり、ソイル長さは15mで、実質的な内側山留め壁21のソイル長さは12mである。また、敷地内の地下水位4は、図3および図4に示すように、内側山留め壁21の中間高さであり、後述の第2床付面35よりも上方である。
ステップS2では、図5に示すように、既存地下躯体2を解体して地下空間30を形成する。具体的には、既存地下躯体2を解体して、この既存地下躯体2の底面である第1床付面31まで掘削する。この第1床付面31まで掘削した状態では、外側山留め壁20および内側山留め壁21が自立している。
ステップS3では、図5に示すように、第1床付面31から、地下空間30の中間高さである内側山留め壁21の上端レベルまで、地下空間30を埋め戻して、地盤面32を形成する。この埋め戻しには、既存地下躯体2を解体した再生砕石や再生砂を用いる。
ステップS4では、図6に示すように、埋め戻した地盤面32上に杭打ち機としての掘削機33を配置して、この掘削機33を用いて地下空間30の下の地盤に杭穴34を形成し、新設杭11を打設する。また、後述の切梁40を支持するために支柱41を打ち込む。具体的には、掘削機33は、低空頭の回転掘削機であり、ロータリーボーリング工法あるいはトップドライブリバース工法により杭穴34を形成する。
ロータリーボーリング工法は、ボーリングマシンによりボーリングロッドの先端に取り付けたビットを回転させて掘削する。このロータリーボーリング工法では、掘削した土砂を上昇水流によって杭穴の上端まで運び、サンドポンプで排出する正循環方式が採用される。
一方、トップドライブリバース工法は、ロータリーボーリング工法と同様に、ボーリングマシンによりボーリングロッドの先端に取り付けたビットを回転させて掘削する。このトップドライブリバース工法では、掘削した土砂をボーリングロッドの先端から吸い上げて排出する、逆循環方式が採用される。
ステップS5では、図7に示すように、新設地下躯体12の底面となる第2床付面35まで掘削する。このとき、内側山留め壁21同士の間を掘削しながら、内側山留め壁21同士の間に、支柱41に支持させて支保工としての切梁40を架設する。
ステップS6では、図8に示すように、新設杭11の上に、新設建物10の新設地下躯体12を構築する。
新設地下躯体12は、新設杭11の上に設けられたフーチング13、フーチング13同士を連結する基礎梁14、この基礎梁14同士の間に設けられた耐圧版15、基礎梁14の上に設けられた柱16、柱16同士の間に架設された梁17、梁17同士の間および基礎梁14同士の間に設けられた床スラブ18、外周に位置する地下外壁19を備える。
その後、新設建物10の新設地上躯体を構築する。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)既存地下躯体2の解体により形成された地下空間30を、その地下空間30の中間高さまで埋め戻し、この埋め戻した地盤面32を杭施工地盤として掘削機33を配置して、地下空間30の下の地盤に新設杭11を打設した。よって、従来のような、既存地下躯体の解体後に地下空間を完全に埋め戻す必要はなく、地下空間30に用いる埋め戻し土の土量を削減でき、新設地下躯体12を短工期かつ低コストにて構築できる。
(2)地下空間30の埋め戻しに、既存地下躯体2を解体した再生砕石や再生砂を使用したので、解体ガラの搬出費用を削減できるとともに、埋め戻し用の土量を減らして、埋め戻し用の土の搬入費用を低減できる。
(3)地下空間30の中間高さである内側山留め壁21の上端レベルまで埋め戻して、この埋め戻した地盤面32を杭施工地盤とした。この杭施工地盤上には切梁40が架設されていないため、杭施工地盤上にて、掘削機33の移動および杭打ち動作を円滑に実施できる。よって、新設地下躯体12の施工効率が高くなり、短工期にて施工できるうえに、工事費を低減できる。
(4)埋め戻した地盤面32の高さを内側山留め壁21の上端レベルとすることで、地下空間30の埋め戻し管理を容易かつ確実に行うことができる。
(5)外側山留め壁20および内側山留め壁21による二段山留め壁を構築することで、内側山留め壁21に作用する背面土圧が小さくなる。よって、内側山留め壁21を構成する芯材の長さやサイズを小さくしたり、内側山留め壁21の高さを低減したりできる。
(6)建設敷地内の地下水位4が新設地下躯体12の底面である第2床付面35より上方であるために、二段の山留め壁として、外側山留め壁20を鋼製横矢板構造とし、内側山留め壁21をSMW連続壁とした。これにより、地下水を内側山留め壁21の外壁面で止水し、かつ、二段の山留め壁を低コストで構築できる。
〔第2実施形態〕
本実施形態の建物建替え方法は、既存建物1の外周に、一重の山留め壁22を構築した後、既存建物1を解体し、その後、新設建物10を構築するものである。
本実施形態は、山留め壁22が一重に構築される点と、地下空間30を埋め戻した地盤面32の高さ位置が上段の切梁42のレベルである点が、第1実施形態と異なる。
以下、既存建物1を解体して新設建物10を構築する手順について、図1のフローチャートに基づいて説明する。なお、本実施形態では、ステップS1〜S4のみが第1実施形態と異なるため、ステップS5、S6については、説明を省略する。
ステップS1では、図9および図10に示すように、既存地上躯体を解体した後、地表面3から、図示しない杭打ち機を用いて山留め壁22を構築する。この山留め壁22は、既存建物1の外周に設けられた一重の山留め壁である。本実施形態では、地下水位4が床付面36より高いため、山留め壁22を止水性に優れたSMW連続壁とする。なお、これに限らず、RC連続壁、RC柱列壁などで山留め壁22を構築してもよい。なお、地下水位が床付面36より低い場合には、山留め壁を親杭鋼矢板壁や鋼製矢板壁で構築してもよい。
ステップS2では、図11に示すように、山留め壁22同士の間に上下二段の切梁42、43を架設しながら、既存地下躯体2を解体して、地下空間30を形成する。具体的には、既存地下躯体2を解体して、この既存地下躯体2の底面である床付面36まで掘削する。
ステップS3では、図12に示すように、地下空間30に架設された上下二段の切梁42、43を撤去しながら、最上段の切梁42のレベルまで地下空間30を埋め戻して、地盤面32を形成する。この埋め戻しには、既存地下躯体2を解体した再生砕石や再生砂を用いる。また、この地盤面32まで埋め戻した状態では、山留め壁22は自立している。
ステップS4では、図12に示すように、埋め戻した地盤面32上に杭打ち機としての掘削機33を配置して、この掘削機33を用いて地下空間30の下の地盤に杭穴34を形成し、新設杭11を打設する。
本実施形態によれば、上述の(1)、(2)の効果に加えて、以下のような効果がある。
(7)地下空間30を最上段の切梁42の高さまで埋め戻し、この埋め戻した地盤面32を杭施工地盤とした。この杭施工地盤上には切梁42が架設されていないため、杭施工地盤上にて、掘削機33の移動および杭打ち動作を円滑に実施できる。よって、新設地下躯体12の施工効率が高くなり、短工期にて施工できるうえに、工事費を低減できる。
(8)最上段の切梁42の高さまで埋め戻した地盤面32により山留め壁22を支持したので、自立山留め壁を実現できる。
(9)埋め戻した地盤面32の高さを最上段の切梁42の高さとすることで、地下空間30の埋め戻し管理を容易かつ確実に行うことができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、第1実施形態では、外側山留め壁20と内側山留め壁21による二段山留め壁を構築したが、これに限らず、外側山留め壁20の代わりに、法面を有する法切りオープンカット工法で掘削しても良い。
1…既存建物 2…既存地下躯体 3…地表面 4…地下水位
10…新設建物 11…新設杭 12…新設地下躯体 13…フーチング
14…基礎梁 15…耐圧版 16…柱 17…梁 18…床スラブ 19…地下外壁
20…外側山留め壁 21…内側山留め壁 22…山留め壁
30…地下空間 31…第1床付面 32…埋め戻した地盤面
33…掘削機(杭打ち機) 34…杭穴 35…第2床付面 36…床付面
40…切梁 41…支柱 42…上段の切梁 43…下段の切梁

Claims (3)

  1. 既存地下躯体を解体した後に、新設地下躯体を構築する建物建替え方法であって、
    山留め壁を構築する工程と、
    前記既存地下躯体を解体して地下空間を形成する工程と、
    前記地下空間を、当該地下空間の中間高さまで埋め戻す工程と、
    当該埋め戻した地盤面上に杭打ち機を配置して、当該杭打ち機を用いて前記地下空間の下の地盤に新設杭を打設する工程と、
    当該新設杭の上に新設地下躯体を構築する工程と、を備えることを特徴とする建物建替え方法。
  2. 前記地下空間を埋め戻す工程では、前記山留め壁同士の間に架設された全ての切梁を解体して、最上段の切梁の高さまで埋め戻しを行うことを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の建物建替え方法。
  3. 前記山留め壁を構築する工程では、前記既存地下躯体の外側に外側山留め壁を構築するとともに、当該外側山留め壁の内側に当該外側山留め壁よりも低い内側山留め壁を構築し、
    前記埋め戻した地下空間の中間高さは、前記内側山留め壁の上端レベルに略等しいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の建物建替え方法。
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