JP2010281185A - 既存地下室がある建築物の建替え構法 - Google Patents

既存地下室がある建築物の建替え構法 Download PDF

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Abstract

【課題】狭小地で地下室のある既存建物の建替えを行う場合、土留め壁を施工するための施工機械が搬入出来なかったり、既存建物が境界線付近にあり、山留め壁を施工することが不可能だったりした。また、解体完了後、地盤面まで一旦、土の埋戻しを行うため、再度地下構築の際、土の搬出と山留め作業が発生して二度手間になった。そのため、工期も費用もかかり、近隣から振動・騒音の苦情も多かった。
【解決手段】既存の地下壁(1)及び耐圧盤(2)を残し山留めとして利用し、その内側に新たな地下壁(3)及び耐圧盤(4)を構築する、その際、地盤面までの埋戻しは行わず、山留め代わりに利用している既存地下耐圧盤(2)まで杭打ち機を下ろして杭打設に必要な部分のみ耐圧盤(2)を解体する。更に、既存の地下壁(1)内側に新たな地下壁(3)を設けたため、狭くなることを解消するため地下室及び地上の建物(6)をすべて、鉄骨造で行う。
【選択図】図1

Description

この発明は、狭小地で近隣建物と隣接していて建替えの際、地下室の解体が困難な場合の地下の解体と躯体の構築に関する施工方法である。
従来、地下室の解体は、隣地境界と既存地下壁の間に土留め壁を仮設で設け隣接建物や地盤の崩壊や崩落を防止したうえで解体を行い、解体終了次第、地盤面まで埋戻しを行い、杭打ち工事を行い、再度、地下構築のため土の般出を行い、鉄筋コンクリート造の地下室を構築していた。
これは、次のような欠点があった。
狭小地であるため、土留め壁を施工するための施工機械が搬入出来なかったり、既存建物が境界線付近にあり、山留め壁を施工することが不可能だったりした。また、解体完了後、地盤面まで一旦、土の埋戻しを行うため、再度地下構築の際、土の搬出と山留め作業が発生して二度手間になった。そのため、工期も費用もかかり、近隣から振動・騒音の苦情も多かった。
本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。
既存の地下壁(1)及び耐圧盤(2)を残し山留めとして利用し、その内側に新たな地下壁(3)及び耐圧盤(4)を構築する、その際、地盤面までの埋戻しは行わず、山留め代わりに利用している既存地下耐圧盤(2)まで杭打ち機を下ろして杭打設に必要な部分のみ耐圧盤(2)を解体する。更に、既存の地下壁(1)内側に新たな地下壁(3)を設けたため、狭くなることを解消するため地下室及び地上の建物(6)をすべて、鉄骨造で行う。
本発明は、以上の構成よりなる既存地下室がある建築物の建替え構法である。
既存の解体で発生するコンクリートガラ・鉄筋などが減少する。
既存の躯体を残して施工を行うので近隣への悪い影響が改善される。
既存の地下壁及び耐圧盤を山留めとして利用しているため、新たな山留めを施工する必要が無く工期短縮、コストダウン、安全性が向上する
土の埋戻しと搬出の二度手間の必要が無くなるため、工期短縮、コストダウン・振動が減少する。
地下構築の際、既存壁の内側に新たな壁を設けたため狭くなるのを解消するため躯体は、すべて鉄骨造で行うため、工期短縮が見込める。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
既存の地下壁(1)及び耐圧盤(2)を山留めとして利用する。
耐圧盤(2)に杭打ち機を下ろして鋼製スクリューパイル(5)を打設する。
既存の地下壁(1)及び耐圧盤(2)の内側に新たな地下壁(3)及び耐圧盤(4)を設ける。
ピット部(6)に鉄筋コンクリート製の地中梁を設け、地下室及び地上建物(7)を鉄骨造で構築して、1階部分より鉄骨で持ち出し(8)を行い地上部の面積を確保する。
本発明の断面図 本発明の平面図
1 既存地下壁
2 既存耐圧盤
3 新たな地下壁
4 新たな耐圧盤
5 鋼製スクリューパイル
6 ピット部
7 地下室及び地上建物
8 持ち出し

Claims (1)

  1. 既存の地下壁(1)及び耐圧盤(2)を残し山留めとして利用し、その内側に新たな地下壁(3)及び耐圧盤(4)を構築する、その際、地盤面までの埋戻しは行わず、山留め代わりに利用している既存地下耐圧盤(2)まで杭打ち機を下ろして杭打設に必要な部分のみ耐圧盤(2)を解体する。更に、既存の地下壁(1)内側に新たな地下壁(3)を設けたため、狭くなることを解消するため地下室及び地上の建物(6)をすべて、鉄骨造で行う、既存地下室がある建築物の建替え構法
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