以下に、本発明の画像形成装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、各図面において、矢印Yで示す方向を装置高さ方向、矢印Xで示す方向を装置幅方向とする。また、装置高さ方向及び装置幅方向のそれぞれに直交する方向(Zで示す)を装置奥行き方向とする。そして、各図面において、画像形成装置を正面視して、装置高さ方向、装置幅方向、装置奥行き方向をY方向、X方向、Z方向と記載する。さらに、X方向、Y方向、Z方向のそれぞれ一方側と他方側を区別する必要がある場合は、画像形成装置を正面視して、上側をY側、下側を−Y側、右側をX側、左側を−X側、奥側をZ側、前側を−Z側と記載する。
〔第1実施形態〕
<全体構成>
図1には、第1実施形態の画像形成装置10が示されている。
図1に示されるように、画像形成装置10は、枚葉の記録媒体としての用紙Pを収容すると共に用紙Pを給紙する給紙部12と、用紙Pを搬送する複数の搬送ロール対15が配置されることで用紙Pを矢印A方向(図1中の左回りの方向)に搬送する搬送経路14と、を備えている。また、画像形成装置10は、搬送経路14の途中で用紙Pの表面(画像形成面)に画像の一例としてのトナー像を形成する画像形成部16と、画像形成部16の側方(X側)に隣接して配置されて用紙Pの表面のトナー像を加熱及び加圧して定着させる定着装置18と、を備えている。定着装置18は、画像形成部16の側方(−X側)に配置されている。画像形成部16と定着装置18は、一例として、ハウジング20の内部に配置されている。
画像形成部16は、表面に感光体層が形成されると共に矢印方向に回転する像保持体22を備えている。また、画像形成部16は、像保持体22の表面を帯電する帯電装置24と、像保持体22の表面に静電潜像を形成する露光装置26と、像保持体22の表面に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像装置28と、を備えている。さらに、画像形成部16は、像保持体22の表面に形成されたトナー像を用紙Pに転写する転写ロール30と、転写後に像保持体22の表面を清掃するクリーニング装置32と、を備えている。
画像形成部16では、転写ロール30の用紙Pの搬送方向(矢印A方向)の両側に支持ロール33とガイド部34とが配置されており、支持ロール33とガイド部34とに無端状の搬送ベルト36が巻き掛けられている。転写ロール30は、搬送ベルト36の内側に配置されている。搬送ベルト36が矢印A方向に搬送されることで、用紙Pを像保持体22と転写ロール30とが対向する転写部に搬送するようになっている。
画像形成部16の定着装置18と反対側の側方(−X側)には、用紙Pを搬送する搬送ロール対48が配置されている。搬送ロール対48は、画像形成部16に対し用紙Pの搬送方向上流側に配置されている。また、定着装置18の画像形成部16と反対側の側方(X側)には、用紙Pを搬送する搬送ロール対50が配置されている。搬送ロール対50は、定着装置18に対し用紙Pの搬送方向下流側に配置されている。本実施形態では、一例として、搬送ロール対48は、ハウジング20の外部に配置されており、搬送ロール対50は、ハウジング20の内部に配置されている。搬送ロール対48と搬送ロール対50により、用紙Pは、画像形成部16から定着装置18の搬送方向下流側に向かって略水平方向(X方向)に搬送されるようになっている。画像形成装置10では、搬送経路14は、用紙Pを画像形成部16から定着装置18の搬送方向下流側に向かって搬送する後述する第5経路14Eを備えている。
<給紙部12>
次に、給紙部12について説明する。
給紙部12は、複数の用紙Pが収容される収容部52と、収容部52の給紙方向(図2中の矢印D方向、すなわち矢印Aと同方向)下流側で収容部52に収容される用紙Pを上面側から繰り出す繰出ロール54と、を備えている。また、給紙部12は、繰出ロール54で繰り出された用紙Pを搬送する搬送ロール56と、搬送ロール56と用紙Pを介して接触するように配置された重送防止ロール58と、を備えている。重送防止ロール58は、用紙Pの重送を防止する機能を有する。繰出ロール54は、収容部52から用紙Pの給紙を開始する給紙開始位置60に配置されている。
収容部52は、用紙Pを給紙開始位置60に対し曲げた状態で収容するガイド部52Aを備えている。ガイド部52Aは、湾曲した形状とされており、用紙Pを曲げた状態で支持している。ガイド部52Aは、用紙Pに対して画像形成部16と反対側に配置されている。また、ガイド部52Aは、給紙開始位置60における用紙面に対し用紙Pの曲がり角度が90度以上となるように用紙Pを収容する構成とされている。ここで、給紙開始位置60に対する曲がり角度とは、用紙Pを給紙開始位置60から平面状に配置した状態に対する用紙Pの曲がり角度のことである。給紙開始位置60に対し用紙Pの曲がり角度が90度より小さいときは、用紙Pを給紙開始位置60から平面状に近い状態で配置した構成に近づき、収容部を備えた給紙部が大きくなる可能性がある。
本実施形態では、収容部52は、画像形成部16の上下方向下側(−Y側)から上下方向上側(Y側)に向かって画像形成部16を覆う(囲む)ように配置されている。収容部52は、一部に略半円形状の部分を備えており、略半円形状の部分の一端側(本実施形態では上下方向下側)を給紙開始位置60の方向に延在させた略J字状の形状とされている。本実施形態では、収容部52は、画像形成部16の一部の一例としての一方の側方(−X側)と上下方向下側(−Y側)とを覆う(囲む)ように配置されている。
また、収容部52は、ガイド部52Aと対向するガイド部52Bを備えている。ガイド部52Bは、湾曲した形状とされており、ガイド部52Aの内側に配置されている。用紙Pは、ガイド部52Aとガイド部52Bとの間に収容されている。ガイド部52Bは、一例として、ハウジング20の収容部52側の下部から上下方向上側(Y側)に向かって湾曲するように延びている。
さらに、収容部52は、用紙Pの給紙方向の上流側の端部に、カバー62を備えている。カバー62は、ガイド部52Aの上側(Y側)の端部に回転可能に支持された軸部62Aを備えており、カバー62の先端部62B側が矢印C方向に回転する。カバー62の先端部62Bは、ガイド部52Bと接近する位置に回転した状態で、収容部52を閉止するようになっている。また、カバー62の先端部62Bが矢印Cに示す上方側に回転した状態で、収容部52が開放される。カバー62の回転により収容部52が開放された状態で、用紙Pを収容部52に挿入することで、用紙Pを補充することができる。
給紙部12は、給紙開始位置60の下方側(−Y側)に、用紙Pの給紙方向の下流側端部を昇降させるリフター64を備えている。リフター64は、用紙Pの給紙方向と反対側の一端部64Aが回転可能に支持されており、他端部64Aが上下方向(矢印B方向)に回転する構成とされている。リフター64の他端部64Aが上昇し、用紙Pの一部が持ち上げられた状態で、最上部の用紙Pが繰出ロール54と接触するようになっている。
給紙部12では、一例として、カバー62の先端部62Bが収容部52を閉止する操作と連動して、リフター64の他端部64Aが上昇し、用紙Pの一部が持ち上げられるようになっている。
図2には、給紙部12の給紙動作が模式的な構成図にて示されている。なお、図2では、構成を分かりやすくするため、用紙Pの長手方向の長さを短くしている。図2(A)に示されるように、重送防止ロール58は、ホルダ70に回転可能に支持されている。ホルダ70は、重送防止ロール58と反対側の下部に配置された軸部70Aを中心に上下方向に揺動する構成とされている。また、ホルダ70の下方側には、重送防止ロール58を搬送ロール56に押し付けられる方向に付勢するバネ部材72が設けられている。図2(B)に示されるように、モータ(図示省略)から駆動力が伝達されることで、重送防止ロール58が矢印R2方向に回転し、搬送ロール56が矢印R3方向に回転するようになっている。また、ホルダ70には、図示しないモータ側のギアに接続されるトルクリミッタ74が設けられている。トルクリミッタ74は、2枚以上の用紙Pの重送により重送防止ロール58側に過負荷がかかると、モータから重送防止ロール58への駆動力の伝達を遮断するようになっている。これにより、重送防止ロール58の回転が制限され、重送防止機能が働くことで、搬送ロール56の回転により用紙Pが1枚だけ搬送されるようになっている。
図1に示されるように、給紙時には、リフター64によって用紙Pが持ち上げられ、繰出ロール54が最上部の用紙Pに接触する。図2(B)では、構成を分かりやすくするため、リフター64が動かずに繰出ロール54が下方側に移動するように表されているが、実際には、リフター64上の用紙Pが上方側に移動し、繰出ロール54に接触する。図2(B)に示されるように、繰出ロール54がリフター64上の最上部の用紙Pに接触して矢印R1方向に回転することで、用紙Pが給紙方向(矢印D方向)に繰り出される。繰出ロール54によって用紙Pは、搬送ロール56と重送防止ロール58との接触部に搬送される。搬送ロール56と重送防止ロール58との接触部では、重送防止ロール58と搬送ロール56とが同方向(矢印R2方向、矢印R3方向)に回転している。
図2(C)に示されるように、用紙Pは、搬送ロール56と重送防止ロール58との間に搬送されると共に、繰出ロール54は、リフター64上の最上部の用紙Pから離れる。その際、重送防止ロール58の重送防止機能によって用紙Pの重送が防止されることで、用紙Pが一枚だけ給紙方向(矢印D方向)の下流側に送られる。これによって、給紙部12から用紙Pが給紙される。
<搬送経路14>
次に、搬送経路14について説明する。
図1に示されるように、搬送経路14は、用紙Pの搬送を補助する複数の搬送ロール対15を備えており、給紙部12によって給紙された用紙Pを矢印A方向に搬送する。搬送経路14は、搬送ロール56と重送防止ロール58との対向部の下流側からハウジング20の下部に沿って用紙Pを略水平方向(X方向)に搬送する第1経路14Aを備えている。また、搬送経路14は、第1経路14Aの搬送方向下流側に、ハウジング20の定着装置18の側方(X側)に配置されると共に用紙Pをハウジング20の下側から上側(Y側)に向かって搬送する第2経路14Bを備えている。また、搬送経路14は、第2経路14Bの搬送方向下流側に、用紙Pをハウジング20の上部に沿って定着装置18側から画像形成部16側(−X側)に向かって搬送する第3経路14Cを備えている。また、搬送経路14は、第3経路14Cの搬送方向下流側に、用紙Pをハウジング20の上側から搬送ロール対48の位置まで下方側(−Y側)に向かって搬送する第4経路14Dを備えている。さらに、搬送経路14は、第4経路14Dの搬送方向下流側に、用紙Pをハウジング20内の画像形成部16、定着装置18に搬送し、さらに用紙Pをハウジング20の外部の排出部80に略水平方向(X方向)に搬送する第5経路14Eを備えている。
搬送経路14には、第1経路14Aと第2経路14Bの途中までを搬送される用紙Pをガイドするガイド部82Aが設けられている。ガイド部82Aの搬送方向上流側の端部は、給紙部12のガイド部52Aと連続して形成されている。用紙Pは、搬送ロール対15により、ガイド部82Aの内側をガイド部82Aに沿って搬送されるようになっている。ガイド部82Aの搬送方向下流側の端部は、ハウジング20の下側(−Y側)から上側(Y側)に向かって湾曲しており、第5経路14Eと干渉しない位置まで延びている。第1経路14Aと第2経路14Bとの境界となる湾曲部には、凹状に湾曲するガイド板84が配置されている。
また、搬送経路14には、第2経路14Bの途中から第3経路14Cを搬送される用紙Pをガイドするガイド部82Bが設けられている。ガイド部82Bの搬送方向下流側の端部は、給紙部12のガイド部52Bと連続して形成されている。用紙Pは、搬送ロール対15により、ガイド部82Bの内側をガイド部82Bに沿って搬送されるようになっている。ガイド部82Bの搬送方向上流側の端部は、ハウジング20の上側(Y側)から下側(−Y側)に向かって湾曲しており、第5経路14Eと干渉しない位置まで延びている。第2経路14Bと第3経路14Cとの境界となる湾曲部には、凹状に湾曲するガイド板86が配置されている。さらに、第3経路14Cと第4経路14Dとの境界となる湾曲部には、凹状に湾曲するガイド板88が配置されている。
第4経路14Dは、給紙部12のガイド部52Bの内側に設けられている。言い換えると、第4経路14Dは、用紙Pが収容される収容部52の内側に設けられている。第4経路14Dの搬送方向下流側の端部には、用紙Pを搬送ロール対48に導くと共に凹状に湾曲するガイド板90が設けられている。
搬送経路14では、用紙Pが、各々のガイド部82A、82B、及びガイド部82A、82Bの内側に配置されたガイド板84、86、88、90に沿いながら、複数の補助用の搬送ロール対15によって搬送ロール対48まで搬送されるようになっている。補助用の搬送ロール対15が配置される間隔は、搬送可能な最小用紙の長さ未満となるように設定されている。搬送ロール対48は、用紙Pの画像形成部16への搬送タイミングを制御するレジ合わせ機構を備えている。搬送ロール対48の搬送方向の直前には、用紙Pをループさせる空間が形成されている。
第5経路14Eでは、用紙Pは、搬送ベルト36によって画像形成部16に搬送され、像保持体22上のトナー像が用紙P上に転写される。さらに、用紙Pは、定着装置18に搬送され、用紙P上のトナー像が加熱及び加圧により画像として定着される。そして、用紙Pは、搬送ロール対50により排出部80に排出される。
搬送経路14は、用紙Pの片面への画像形成時に、第2経路14Bと第5経路14Eとが交差部92で交差する構成とされている。交差部92は、第5経路14Eの搬送方向における定着装置18及び搬送ロール対50の下流側であって、ハウジング20の外部に位置している。搬送経路14は、最大長さの用紙Pの先端が交差部92に達するとき、用紙Pの後端が交差部92を抜ける構成とされている。
<作用>
次に、本実施形態の作用について説明する。
図1に示されるように、画像形成装置10では、給紙部12に収容部52が設けられており、収容部52に複数の用紙Pが収容されている。収容部52では、用紙Pが給紙開始位置60に対し曲げた状態で収容されており、給紙開始位置60に対し用紙Pの曲がり角度が90度以上となるように構成されている。また、収容部52は、画像形成部16の一部としての下側(−Y側)及び側方(−X側)を上下方向下側から上下方向上側に向かって覆う(囲む)ように配置されている。
図2に示されるように、給紙部12では、リフター64が上昇することで、最上部の用紙Pに繰出ロール54が接触し、繰出ロール54の回転により用紙Pが給紙方向(矢印D方向)に繰り出される。さらに、用紙Pは、搬送ロール56と重送防止ロール58との間に搬送されることで、重送が抑制され、用紙Pが一枚だけ下流側へ送られる。これにより、給紙部12から用紙Pが給紙される。
次いで、図1に示されるように、用紙Pは、搬送経路14の第1経路14A、第2経路14B、第3経路14C、及び第4経路14Dを矢印A方向に搬送される。すなわち、第1経路14A、第2経路14B、第3経路14C、及び第4経路14Dでは、用紙Pは、各々のガイド板84、86、88、90に沿いながら、複数の搬送ロール対15によってレジ合わせ用の搬送ロール対48まで搬送される。
さらに、用紙Pは、搬送経路14の第5経路14Eを画像形成のタイミングに合わせて画像形成部16に搬送される。画像形成部16では、像保持体22上に形成されたトナー像が用紙Pに転写される。その後、用紙Pは、定着装置18に搬送され、用紙P上のトナー像が加熱及び加圧により画像として定着される。さらに、用紙Pは、第5経路14Eを矢印A方向に搬送され、第2経路14Bとの交差部92を通過して排出部80に排出される。
上記の画像形成装置10では、収容部52には、用紙Pが給紙開始位置60に対し曲げた状態で収容されており、給紙開始位置60に対し用紙Pの曲がり角度が90度以上となるように構成されている。このため、画像形成装置10では、枚葉の用紙を平坦な状態で収容する構成と比較して、給紙部12の給紙方向に沿った直線長さを用紙Pの長さよりも小さく構成することができる。
また、画像形成装置10では、収容部52は、画像形成部16の下側及び側方を上下方向下側から上下方向上側に向かって覆う(囲む)ように配置されている。このため、画像形成装置10では、給紙部が画像形成部の上下方向の一方側にのみ配置されている構成と比較して、画像形成装置10の高さを高くせずに給紙部12の曲げの大きさを低減することができる。
〔第2実施形態〕
次に、図3を用いて、第2実施形態に係る画像形成装置について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図3に示されるように、画像形成装置100は、用紙Pを給紙する給紙部102と、給紙部102から給紙された用紙Pを矢印A方向(図3中の左回りの方向)に搬送する搬送経路104と、を備えている。また、画像形成装置100は、搬送経路104の途中に、用紙P上にトナー像を形成する画像形成部16と、画像形成部16の下流側の側方(X側)に隣接して配置されると共に用紙P上のトナー像を加熱及び加圧して定着させる定着装置108と、を備えている。本実施形態では、一例として、ハウジング20における画像形成部16と定着装置108との間に、仕切り板20Aが配置されている。また、画像形成装置100は、装置の構成部材の全体を囲む筐体120を備えている。
給紙部102は、複数の用紙Pが収容される収容部112を備えている。また、給紙部102は、収容部112の給紙開始位置60に配置された繰出ロール54と、繰出ロール54の給紙方向(矢印A方向と同方向)の下流側に配置された搬送ロール56及び重送防止ロール58と、を備えている。収容部112は、画像形成部16と定着装置108とを収容するハウジング20の上方側(Y側)に配置されている。繰出ロール54が設けられた給紙開始位置60は、ハウジング20における画像形成部16の上方側(Y側)に配置されている。
収容部112は、用紙Pを給紙開始位置60に対し曲げた状態で収容する湾曲形状のガイド部102Aを備えている。また、収容部112は、一例として、ガイド部102Aの内側で用紙Pをガイドする上下のガイド部102B、102Cを備えている。収容部112は、給紙開始位置60に対し用紙Pの曲がり角度が90度以上となるように用紙Pを収容する構成とされている。本実施形態では、収容部112は、給紙開始位置60に対し用紙Pの曲がり角度が約180度となるように湾曲した構成とされている。収容部112では、給紙開始位置60が上下方向の下側(−Y側)に配置されており、用紙Pの給紙方向の上流側が給紙開始位置60に対して上側(Y側)となるように用紙Pを折り曲げた状態で収容している。
搬送経路104は、給紙部102から給紙された用紙Pを下方側(略−Y側)に湾曲させて搬送ロール対48に搬送する第1経路104Aを備えている。また、搬送経路104は、用紙Pをハウジング20内の画像形成部16、定着装置18に搬送し、さらに用紙Pをハウジング20の外部の排出部80に略水平方向(X方向)に搬送する第2経路104Bを備えている。
搬送経路104には、第1経路104Aを搬送される用紙Pをガイドする湾曲形状の外側のガイド部116Aと、ガイド部116Aと対向して配置される湾曲形状の内側のガイド部116Bとが設けられている。なお、図3には、第1経路104Aに用紙Pの搬送を補助する搬送ロール対が設けられていないが、搬送ロール対を設けてもよい。
また、画像形成装置100では、給紙部102の収容部112は、用紙Pの画像形成面P1に対する裏面側を凹状に曲げるように用紙Pを収容する構成とされている。
上記の画像形成装置100では、給紙部102から用紙Pが給紙され、用紙Pは、搬送経路104の第1経路104Aを矢印A方向に搬送される。さらに、用紙Pは、搬送経路104の第2経路104Bに搬送され、画像形成部16によってトナー像が用紙Pに転写され、定着装置108によって用紙P上のトナー像が加熱及び加圧により画像として定着される。さらに、用紙Pは、第2経路104Bを矢印A方向に搬送され、排出部80に排出される。
上記の画像形成装置100では、枚葉の用紙を平坦な状態で収容する構成と比較して、給紙部102の給紙方向に沿った直線長さを用紙Pの長さよりも小さく構成することができる。
さらに、上記の画像形成装置100では、用紙の画像形成面に対する裏面側を凸状に曲げるように用紙を収容する構成と比較して、出力した用紙Pの画像形成面P1での凹状のカール量が少なくなる。
〔第3実施形態〕
次に、図4を用いて、第3実施形態に係る画像形成装置について説明する。なお、前述した第1及び第2実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図4に示されるように、画像形成装置130は、用紙Pを給紙する給紙部132と、給紙部132から給紙された用紙Pを矢印A方向(図4中の左回りの方向)に搬送する搬送経路134と、を備えている。給紙部132は、複数の用紙Pが収容される収容部140を備えている。収容部140は、第1実施形態の画像形成装置10(図1参照)の収容部52に比べて、収容される用紙Pの長手方向の長さが長い。
より具体的には、収容部140は、用紙Pを給紙開始位置60に対し曲げた状態で収容する湾曲形状のガイド部132Aを備えている。また、収容部140は、ガイド部102Aの内側でガイド部132Aと対向して配置される湾曲形状のガイド部132Bを備えている。収容部140では、ガイド部132Aとガイド部142Bとの間に用紙Pが収容されている。収容部140は、給紙開始位置60に対し用紙Pの曲がり角度が90度以上となるように用紙Pを収容する構成とされている。本実施形態では、収容部140は、画像形成部16の一部の一例としての一方の側方(−X側)及び上下方向両側を覆う(囲む)ように配置されており、給紙開始位置60に対し用紙Pの曲がり角度が約180度となるように湾曲した構成とされている。
また、画像形成装置130は、画像形成部16の側方(X側)に、用紙P上に形成されたトナー像を定着させる定着装置108を備えている。収容部140の給紙方向の下流側の端部は、定着装置108の上側(Y側)を含む部位を覆うように配置されている。また、給紙開始位置60は、定着装置108の下側(−Y側)に配置されている。
搬送経路134は、第1経路14A、第2経路14B、第3経路14C、第4経路14D及び第5経路14Eを備えている。第2経路14Bには、用紙Pを外側からガイドする第1ガイド部134A及び第2ガイド部134Bが設けられている。第1ガイド部134Aと第2ガイド部134Bとの間には、空間が設けられており、第5経路14Eを搬送される用紙Pが通過するようになっている。搬送経路134は、最大長さの用紙Pの先端が交差部92に達するとき、用紙Pの後端が交差部92を抜ける構成とされている。また、画像形成装置130は、装置の構成部材の全体を囲む筐体142を備えている。
上記の画像形成装置130では、枚葉の用紙を平坦な状態で収容する構成と比較して、給紙部132の給紙方向に沿った直線長さを用紙Pの長さよりも小さく構成することができる。
また、画像形成装置130では、給紙部132の収容部140は、画像形成部16の一方の側方(−X側)及び上下方向両側を覆う(囲む)ように配置されている。このため、画像形成装置130では、給紙部が画像形成部の側方と上下方向の一方側を覆う構成と比較して、画像形成装置130を高くせずに給紙部132の曲げの大きさを低減することができる。
また、画像形成装置130では、給紙部が画像形成部の上下方向の一方側に配置されている構成と比較して、収容部140に、長手方向(給紙方向)の長さの長い用紙Pを収容することができる。
〔第4実施形態〕
次に、図5を用いて、第4実施形態に係る画像形成装置について説明する。なお、前述した第1〜第3実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図5に示されるように、画像形成装置150は、用紙Pを給紙する給紙部152と、給紙部152から給紙された用紙Pを矢印A方向(図5中の左回りの方向)に搬送する搬送経路134と、を備えている。給紙部152は、複数の用紙Pが収容される収容部156を備えている。収容部156は、第3実施形態の画像形成装置130(図4参照)の収容部140に比べて、収容される用紙Pの長手方向の長さが長い。収容部156は、第3実施形態の画像形成装置130(図4参照)の収容部140の給紙方向の下流側をさらに曲がり角度が90度以上となるように曲げた構成とされている。
より具体的には、収容部156は、ガイド部132A、134Bにより用紙Pを給紙開始位置60に対し曲げた状態で収容すると共に、給紙開始位置60に対し用紙Pの曲がり角度が90度以上(本実施形態では、約180度)となるように湾曲させた構成とされている。さらに、収容部156は、ガイド部132A、134Bよりも用紙Pの給紙方向(矢印Aと同じ方向)の下流側に、用紙Pをガイドする外側のガイド部156Aと、ガイド部156Aの上部側と対向して配置されるガイド部156Bと、を備えている。収容部156は、ガイド部156A、156Bにより、用紙Pをガイド部132Bの給紙方向下流側の端部に対し曲げた状態で収容すると共に、ガイド部132Bに対し用紙Pの曲がり角度が90度以上(本実施形態では、約180度)となるように湾曲した構成とされている。また、搬送経路134は、最大長さの用紙Pの先端が交差部92に達するとき、用紙Pの後端が交差部92を抜ける構成とされている。また、画像形成装置150は、装置の構成部材の全体を囲む筐体162を備えている。
上記の画像形成装置150では、枚葉の用紙を平坦な状態で収容する構成と比較して、給紙部152の給紙方向に沿った直線長さを用紙Pの長さよりも小さく構成することができる。
また、画像形成装置150では、給紙部152の収容部156は、画像形成部16の一部の一例としての一方の側方(−X側)及び上下方向両側を覆う(囲む)ように配置されている。このため、画像形成装置150では、給紙部が画像形成部の上下方向の一方側に配置されている構成と比較して、画像形成装置150を高くせずに給紙部152の曲げの大きさを低減することができる。
また、画像形成装置150では、給紙部が画像形成部の側方と上下方向の一方側を覆う構成と比較して、収容部156に、長手方向(給紙方向)の長さの長い用紙Pを収容することができる。
〔第5実施形態〕
次に、図6を用いて、第5実施形態に係る画像形成装置について説明する。なお、前述した第1〜第4実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図6に示されるように、画像形成装置170は、用紙Pを給紙する給紙部172と、給紙部172から給紙された用紙Pを矢印A方向(図6中の左回りの方向)に搬送する搬送経路174と、を備えている。また、画像形成装置170は、画像形成部16の側方(X側)に離れて配置された定着装置108を備えている。画像形成部16は、ハウジング182内に配置されている。定着装置108は、ハウジング182と離れて配置されたハウジング184内に配置されている。ハウジング182とハウジング184との間に、搬送経路174の一部である後述する第1経路174Aが設けられている。
給紙部172は、複数の用紙Pが収容される収容部176を備えている。収容部176は、ガイド部132A、132Bにより用紙Pを給紙開始位置60に対し曲げた状態で収容すると共に、給紙開始位置60に対し用紙Pの曲がり角度が90度以上となるように湾曲した構成とされている。すなわち、本実施形態では、収容部176は、画像形成部16の一部の一例としての一方の側方(−X側)及び上下方向両側を覆う(囲む)ように配置されており、給紙開始位置60に対し用紙Pの曲がり角度が約180度となるように湾曲した構成とされている。
収容部176は、定着装置108を除いた画像形成部16の一部を上下方向両側から覆うように配置されている。
搬送経路174は、ハウジング182とハウジング184との間で、給紙部172から給紙された用紙Pを上下方向の下側から上側(Y側)に向かって搬送する第1経路174Aを備えている。また、搬送経路174は、第2経路174Aの搬送方向下流側に、用紙Pをハウジング20の上側を右側から左側(−X側)に向かって搬送する第2経路174Bを備えている。また、搬送経路174は、第2経路174Bの搬送方向下流側に、用紙Pをハウジング182の上側から搬送ロール対48の位置まで下方側(−Y側)に向かって搬送する第3経路174Cを備えている。さらに、搬送経路174は、第3経路174Cの搬送方向下流側に、用紙Pを画像形成部16と定着装置18とに搬送し、さらに用紙Pをハウジング184の外部の排出部80に略水平方向(X方向)に搬送する第4経路174Dを備えている。
搬送経路174は、用紙Pの片面への画像形成時に、第1経路174Aと第4経路174Dとが交差部180で交差する構成とされている。交差部180は、第4経路174Dの搬送方向における画像形成部16の下流側であって、定着装置18の上流側に位置している。また、搬送経路174は、最大長さの用紙Pの先端が交差部180に達するとき、用紙Pの後端が交差部180を抜ける構成とされている。また、画像形成装置170は、装置の構成部材の全体を囲む筐体186を備えている。
上記の画像形成装置170では、枚葉の用紙を平坦な状態で収容する構成と比較して、給紙部172の給紙方向に沿った直線長さを用紙Pの長さよりも小さく構成することができる。
また、画像形成装置170では、給紙部172の収容部176は、画像形成部16の一方の側方(−X側)及び上下方向両側を覆う(囲む)ように配置されている。このため、画像形成装置170では、給紙部が画像形成部の側方と上下方向の一方側を覆う構成と比較して、画像形成装置170を高くせずに給紙部172の曲げの大きさを低減することができる。
また、画像形成装置170では、給紙部172の収容部176は、定着装置108を除いた画像形成部16の一部を上下方向両側から覆うように配置されている。このため、画像形成装置170では、給紙部が定着装置の一部を含む部位を覆うように配置されている構成と比較して、用紙Pが画像形成部16に搬送される前に定着装置108からの放熱によって暖められることが抑制される
〔第6実施形態〕
次に、図7を用いて、第6実施形態に係る画像形成装置について説明する。なお、前述した第1〜第5実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図7に示されるように、画像形成装置190は、用紙Pを給紙する給紙部192と、給紙部192から給紙された用紙Pを矢印A方向(図7中の左回りの方向)に搬送する搬送経路104と、を備えている。給紙部192は、複数の用紙Pが収容される収容部196を備えている。収容部196は、第2実施形態の画像形成装置100(図3参照)の収容部112に比べて、用紙Pを給紙開始位置60に対し曲げた状態で収容するときの曲げ角度を変更している。
より具体的には、収容部196は、用紙Pを給紙開始位置60に対し曲げた状態で収容する湾曲形状のガイド部196Aを備えている。また、収容部196は、ガイド部196Aの給紙方向(矢印A方向と同じ)の下流側と対向する位置に配置されるガイド部196Bと、ガイド部196Aの給紙方向の上流側と対向する位置に配置されるガイド部196Cと、を備えている。収容部196は、ガイド部196Aとガイド部196B、197Cにより、用紙Pを給紙開始位置60に対し曲げた状態で収容すると共に、給紙開始位置60に対し用紙Pの曲がり角度が90度以上(一例として、120度以上150度以下)となるように湾曲した構成とされている。また、画像形成装置190は、装置の構成部材の全体を囲む筐体198を備えている。
また、画像形成装置190では、給紙部192の収容部196は、用紙Pの画像形成面P1に対する裏面側を凹状に曲げるように用紙Pを収容する構成とされている。
上記の画像形成装置190では、枚葉の用紙を平坦な状態で収容する構成と比較して、給紙部172の給紙方向に沿った直線長さを用紙Pの長さよりも小さく構成することができる。
また、上記の画像形成装置190では、用紙の画像形成面に対する裏面側を凸状に曲げるように用紙を収容する構成と比較して、出力した用紙Pの画像形成面P1での凹状のカール量が少なくなる。
〔第7実施形態〕
次に、図8を用いて、第7実施形態に係る画像形成装置について説明する。なお、前述した第1〜第6実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図8に示されるように、画像形成装置210は、用紙Pを給紙する給紙部212と、給紙部212から給紙された用紙Pを矢印E方向(図8中の右回りの方向)に搬送する搬送経路214と、を備えている。給紙部212は、複数の用紙Pが収容される収容部216を備えている。
収容部216は、用紙Pを給紙開始位置60に対し曲げた状態で収容する湾曲形状のガイド部216Aと、ガイド部102Aの外側でガイド部102Aの一部と対向して配置される湾曲形状のガイド部216Bと、を備えている。収容部216では、ガイド部216Aの上側(Y側)、及びガイド部216Aとガイド部142Bとの間に用紙Pが収容されている。本実施形態では、給紙部212から用紙Pが繰出ロール54によって繰り出される給紙開始位置60は、ハウジング20の上側(Y側)に設けられている。収容部216は、給紙開始位置60に対し用紙Pの曲がり角度が90度以上となるように湾曲する構成とされている。また、収容部216は、画像形成部16の一部の一例としての一方の側方(−X側)及び上下方向両側を覆う(囲む)ように配置されており、給紙開始位置60に対し用紙Pの曲がり角度が約180度となるように湾曲した構成とされている。
また、画像形成装置210は、画像形成部16の側方(X側)に、用紙P上に形成されたトナー像を定着させる定着装置108を備えている。収容部216の給紙方向(矢印Eと同じ方向)の下流側の端部は、定着装置108の下側(−Y側)を含む部位を覆うように配置されている。
搬送経路214は、複数の搬送ロール対15を備えており、給紙部212によって給紙された用紙Pを矢印E方向に搬送する。搬送経路214は、搬送ロール56と重送防止ロール58との対向部の下流側からハウジング20の上部に沿って用紙Pを略水平方向(X方向)に搬送する第1経路214Aを備えている。また、搬送経路214は、第1経路214Aの搬送方向下流側に、ハウジング20の定着装置18の側方に配置されると共に用紙Pをハウジング20の上側から下側(−Y側)に向かって搬送する第2経路214Bを備えている。また、搬送経路214は、第2経路214Bの搬送方向下流側に、用紙Pをハウジング20の下側を定着装置18側から画像形成部16側(−X側)に向かって搬送する第3経路214Cを備えている。また、搬送経路214は、第3経路214Cの搬送方向下流側に、用紙Pをハウジング20の下側から搬送ロール対48の位置まで上方側(Y側)に向かって搬送する第4経路214Dを備えている。さらに、搬送経路214は、第4経路214Dの搬送方向下流側に、用紙Pをハウジング20内の画像形成部16、定着装置18に搬送し、さらに用紙Pをハウジング20の外部の排出部80に略水平方向(X側)に搬送する第5経路214Eを備えている。
第2経路214Bには、用紙Pを外側からガイドする第1ガイド部218A及び第2ガイド部218Bが設けられている。第1ガイド部218Aと第2ガイド部218Bとの間には、空間が設けられており、第5経路14Eを搬送される用紙Pが通過するようになっている。
第4経路214Dには、用紙Pを外側からガイドする第1ガイド部220A及び第2ガイド部220Bが設けられている。
搬送経路214は、用紙Pの片面への画像形成時に、第2経路214Bと第5経路214Eとが交差部222で交差する構成とされている。交差部222は、第5経路214Eの搬送方向における定着装置108の下流側で、ハウジング20の外部に位置している。また、搬送経路214は、最大長さの用紙Pの先端が交差部222に達するとき、用紙Pの後端が交差部222を抜ける構成とされている。また、画像形成装置210は、装置の構成部材の全体を囲む筐体226を備えている。
画像形成装置210では、給紙部212の収容部216は、用紙Pの画像形成面P1に対する裏面側を凹状に曲げるように用紙Pを収容する構成とされている。
上記の画像形成装置210では、枚葉の用紙を平坦な状態で収容する構成と比較して、給紙部212の給紙方向に沿った直線長さを用紙Pの長さよりも小さく構成することができる。
また、画像形成装置210では、給紙部212の収容部216は、画像形成部16の一方の側方(−X側)及び上下方向両側を覆う(囲む)ように配置されている。このため、画像形成装置210では、給紙部が画像形成部の側方と上下方向の一方側を覆う構成と比較して、画像形成装置210を高くせずに給紙部212の曲げの大きさを低減することができる。
さらに、画像形成装置210では、用紙の画像形成面に対する裏面側を凸状に曲げるように用紙を収容する構成と比較して、出力した用紙Pの画像形成面P1での凹状のカール量が少なくなる。
〔第1比較例〕
図9には、第1比較例に係る画像形成装置260が示されている。図9に示されるように、画像形成装置260は、用紙Pを給紙する給紙部262と、給紙部262から給紙された用紙Pを矢印A方向(図9中の左回りの方向)に搬送する搬送経路264と、を備えている。給紙部262は、複数の用紙Pが収容される収容部268を備えている。収容部268は、用紙Pを支持するガイド部268Aを備えており、給紙開始位置60がハウジング20の上側(Y側)に配置されている。収容部268は、用紙Pを給紙開始位置60に対し曲げた状態で収容すると共に、給紙開始位置60に対し用紙Pの曲がり角度が90度より小さくなるように湾曲した構成とされている。
搬送経路264は、給紙部262から給紙された用紙Pを搬送ロール対48へ搬送する第1経路264Aと、用紙Pを画像形成部16と定着装置108に搬送し、さらに排出部80に搬送する第2経路264Bと、を備えている。
上記の画像形成装置260では、収容部268は、給紙開始位置60に対し用紙Pの曲がり角度が90度より小さくなるように湾曲した構成とされている。このため、第6実施形態の画像形成装置190(図7参照)と比較すると、給紙部262の給紙方向に沿った直線長さが長くなる。
〔第2比較例〕
図10には、第2比較例に係る画像形成装置300が示されている。図10に示されるように、画像形成装置300は、用紙Pを給紙する給紙部302と、給紙部302から給紙された用紙Pを矢印E方向(図10中の右回りの方向)に搬送する搬送経路304と、を備えている。給紙部302は、複数の用紙Pが収容される収容部308を備えている。収容部308は、用紙Pを支持するガイド部308Aを備えており、給紙開始位置60がハウジング20の下側(−Y側)に配置されている。収容部308は、用紙Pを給紙開始位置60に対し曲げた状態で収容すると共に、給紙開始位置60に対し用紙Pの曲がり角度が90度より小さくなるように湾曲した構成とされている。
搬送経路304は、給紙部302から給紙された用紙Pを搬送ロール対48へ搬送する第1経路304Aと、用紙Pを画像形成部16と定着装置108に搬送し、さらに排出部80に搬送する第2経路304Bと、を備えている。収容部308の給紙方向(矢印Eと同方向)の下流側端部は、第2経路304Bと干渉しない位置に配置されている。
上記の画像形成装置300では、収容部308の給紙方向(矢印Eと同方向)の下流側端部は、第2経路304Bと干渉しない位置まで延びている。このため、画像形成装置300では、第7実施形態の画像形成装置210(図8参照)と比較すると、収容部308に収容される用紙Pの長手方向の長さが短くなり、必要な用紙Pの長手方向の長さを確保することが難しい。
なお、第1〜第7実施形態において、用紙Pをガイドするガイド部又はガイド板の配置や数、用紙Pの搬送を補助する搬送ロール対の配置や数については、変更が可能である。
また、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。