JP2018154167A - タンク支持構造 - Google Patents

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真也 山▲崎▼
Shinya Yamazaki
真也 山▲崎▼
栗田 昌徳
Masanori Kurita
昌徳 栗田
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【課題】簡易な構成にて、第1タンクが、隣接する第2タンクが支持されたブラケットのエッジに接触することを抑制する。【解決手段】車両1は、車体フレーム10に支持されている燃料タンク30と、車体フレーム10の前後方向において燃料タンク30に隣接している尿素水タンク40と、尿素水タンク40を支持している支持ブラケット50と、支持ブラケット50の燃料タンク30に対向する側板部57においてエッジ57aの隣に形成され、燃料タンク30に向かって突出している曲面部61a、62aと、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、タンク支持構造に関し、より詳細には、隣接する2つのタンクを車体フレームに支持する構造に関する。
車体フレームにエンジン等が取り付けられているフレーム構造の車両として、例えばトラックが利用されている。トラックにおいては、車体フレームに複数のタンクが取り付けられている。
例えば、燃料タンク(第1タンク)と尿素水タンク(第2タンク)が、車体フレームに隣接するように取り付けられている。燃料タンクは、バンド等を介して車体フレームに取り付けられており、尿素水タンクは、支持ブラケットを介して車体フレームに取り付けられている。
特開2014−92096号公報
ところで、トラックが他の車両と正面衝突することが想定される。そして、正面衝突時には、例えば、バンドで車体フレームに取り付けられた燃料タンクが、尿素水タンク側にずれる恐れがある。このように燃料タンクが尿素水タンク側にずれると、燃料タンクが、尿素水タンクの支持ブラケットのエッジに接触して、燃料タンクが損傷等する恐れがある。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、簡易な構成にて、第1タンクが、隣接する第2タンクが支持されたブラケットのエッジに接触することを抑制することを目的とする。
本発明の一の態様においては、車体フレームに支持されている第1タンクと、前記車体フレームの前後方向において前記第1タンクに隣接している第2タンクと、前記第2タンクを支持している支持ブラケットと、前記支持ブラケットの前記第1タンクに対向するブラケット側面において縁部の隣に形成され、前記第1タンクに向かって突出している曲面部と、を備える、タンク支持構造を提供する。
上記のタンク支持構造によれば、車両の衝突に起因して第1タンクがずれても、第1タンクの側面が、第2タンクを支持する支持ブラケットのブラケット側面のエッジよりも曲面部に先に接触する。第1タンクの側面が曲面部に接触しても、曲面部は滑らかな面となっているので、第1タンクが損傷することを防止できる。
また、前記支持ブラケットは、板金から成り、前記ブラケット側面には、前記曲面部を有するビードが形成されていることとしてもよい。
また、前記ビードは、前記ブラケット側面の前記縁部に沿って形成されていることとしてもよい。
また、前記第1タンクは、バンドを介して前記車体フレームに支持されている燃料タンクであり、前記第2タンクは、前記前後方向において前記第1タンクよりも前方に位置する尿素水タンクであることとしてもよい。
本発明によれば、簡易な構成にて、第1タンクが、隣接する第2タンクが支持されたブラケットのエッジに接触することを抑制できるという効果を奏する。
本発明の一の実施形態に係る車両1の構成の一例を説明するための模式図である。 支持ブラケット50の構成を説明するための模式図である。 支持ブラケット50を側面から見た模式図である。 図3のA−A断面図である。 ビード61、62と燃料タンク30との位置関係を説明するための模式図である。
<車両の構成>
図1を参照しながら、本発明の一の実施形態に係る車両1の構成の概要について説明する。
図1は、一の実施形態に係る車両1の構成の一例を説明するための模式図である。車両1は、フレーム構造の車両であり、一例としてトラックである。車両1は、図1に示すように、車体フレーム10と、キャブ20と、燃料タンク30と、尿素水タンク40とを有する。なお、本実施形態では、燃料タンク30が第1タンクに該当し、尿素水タンク40が第2タンクに該当する。
車体フレーム10は、車両1を支える骨格である。車体フレーム10は、車両1の前後方向に延びている一対のサイドフレーム11と、一対のサイドフレーム11を連結するために車幅方向に延びているクロスフレーム12とを有する。車体フレーム10には、エンジン(不図示)が取り付けられている。
キャブ20は、車体フレーム10の前部に位置している。キャブ20の内部には、運転手等の乗員が座る車室が形成されている。キャブ20は、車体フレーム10に取り付けられたエンジンの上方に位置している。すなわち、車両1は、キャブオーバー型の車両である。
燃料タンク30は、エンジンに供給される燃料を貯蔵している。燃料タンク30は、金属製タンクであり、略直方体の形状を成している。燃料タンク30は、外部に露出した状態で、車体フレーム10のサイドフレーム11に支持されている。燃料タンク30は、例えばバンド32を介してサイドフレーム11に取り付けられている。
尿素水タンク40は、エンジンの排気ガス中のNOx(窒素酸化物)を浄化するための尿素水を貯蔵している。尿素水タンク40は、樹脂製タンクであり、略直方体の形状を成している。尿素水タンク40に貯蔵された尿素水は、エンジンの排気管内に適宜噴射される。排気ガス中のNOxは、噴射された尿素水から生成されるアンモニアによって還元浄化される。
尿素水タンク40は、車体フレーム10のサイドフレーム11に取り付けられている。具体的には、尿素水タンク40は、板金から成る支持ブラケット50を介してサイドフレーム11に取り付けられている。なお、支持ブラケット50の詳細構成については、後述する。
また、尿素水タンク40は、車両1の前後方向において燃料タンク30に隣接するように配置されている。具体的には、尿素水タンク40は、車両1の前後方向において燃料タンク30よりも前方に位置している。
ところで、車両1が他の車両と正面衝突することが想定される。そして、正面衝突時には、バンド32を介してサイドフレーム11に取り付けられた燃料タンク30が、尿素水タンク40側にずれる恐れがある。例えば、正面衝突時に、燃料タンク30が前後方向において前方へずれる。このように燃料タンク30が前方へずれると、燃料タンク30が尿素水タンク40の支持ブラケット50のエッジに接触して、燃料タンク30が損傷する恐れがある。
これに対して、本実施形態の支持ブラケット50は、詳細は後述するが、燃料タンク30が前方へずれても、燃料タンク30が支持ブラケット50のエッジに接触することを防止する構成となっている。これにより、車両1の衝突時に燃料タンク30が損傷することを抑制できる。
<支持ブラケットの詳細構成>
図2〜図4を参照しながら、支持ブラケット50の詳細構成について説明する。
図2は、支持ブラケット50の構成を説明するための模式図である。図3は、支持ブラケット50を側面から見た模式図である。図4は、図3のA−A断面図である。
支持ブラケット50は、尿素水タンク40を支持している。支持ブラケット50は、板金をプレス成形することで、形成されている。支持ブラケット50は、図2に示すように、固定部51と、支持部52とを有する。
固定部51は、サイドフレーム11(図1)に固定されている部分である。例えば、固定部51は、ボルトを介してサイドフレーム11に固定されている。固定部51は、支持部52の両側に位置されている。
支持部52は、固定部51に連結されており、尿素水タンク40を支持している。支持部52には、尿素水タンク40が着脱可能に載置されている。支持部52は、底板部54と、背板部55と、側板部56、57とを有する。
底板部54は、尿素水タンク40の底面を支持している。底板部54は、矩形状に形成されている。尿素水タンク40は、底板部54上に載置されている。
背板部55は、尿素水タンク40の背面を支持している。背板部55は、サイドフレーム11に対向している。
側板部56、57は、尿素水タンク40の左右の側面を支持している。側板部56、57は、それぞれ、底板部54の左右の両辺から上方へ延びるように形成されている。図2に示すように、側板部56、57のうちの側板部57が、燃料タンク30の側面に対向している。
側板部56、57は、支持ブラケット50の軽量化の観点から、尿素水タンク40の側面の一部のみを支持するように形成されている。例えば、側板部56、57は、図3に示すように略三角形状に形成されている。なお、側板部56、57には、更なる軽量化のために、孔が形成されていてもよい。
本実施形態では、図3に示すように、燃料タンク30の側面30aに対向する側板部57において、縁部であるエッジ57aの近傍にビード61、62が形成されている。ビード61、62は、それぞれ、燃料タンク30の側面30aに向かって突出するように形成されている。ビード61、62は、側板部57をプレス成形することで、形成されている。
ビード61、62は、それぞれ、側板部57のエッジ57aに沿って直線状に形成されている。例えば、ビード61、62は、エッジ57aからの距離が一定になるように、エッジ57aと平行に形成されている。
図5は、ビード61、62と燃料タンク30との位置関係を説明するための模式図である。なお、図5では、燃料タンク30の側面30aが破線で示されている。図5に示すように、ビード61、62は、側面30aと重なる位置に形成されている。また、ビード61、62は、離間して配置されている。
ビード61、62においては、頂点側が曲面部61a、62aとなっている(図4参照)。曲面部61a、62aは、例えば所定の曲率の曲面になっている。燃料タンク30の側面30a側に突出している曲面部61a、62aを設けた場合には、車両1の衝突に起因して燃料タンク30が前方へずれても、燃料タンク30の側面30aが、側板部57のエッジ57aよりも曲面部61a、62aに先に接触する。側面30aが曲面部61a、62aに接触しても、曲面部61a、62aは滑らかな面となっているので、側面30aが損傷することを防止できる。
また、ビード61、62によって、曲面部61a、62aに接触した状態の燃料タンク30の前方への移動を規制できるので、燃料タンク30がエッジ57aに接触することを防止できる。これにより、燃料タンク30がエッジ57aに接触して損傷することを有効に防止できる。
なお、上記のビード61、62に代えて、棒状の部材を側板部57に取り付ける方策も検討しうる。しかし、かかる方策の場合には、棒状の部材が新たに必要となるので、部品点数が増加する。また、棒状の部材を側板部57に溶接する必要があるので、作業工数が増加してしまう。
これに対して、本実施形態のビード61、62は、支持ブラケット50のプレス製造時に一体で成形されるので、上述した問題が発生しない。また、ビード61、62を用いた場合には、棒状の部材を用いる場合に比べて軽量化が有利であり、また製造コストも低減できる。
<本実施形態における効果>
上述した実施形態によれば、尿素水タンク40を支持している支持ブラケット50の、燃料タンク30の側面30aに対向している側板部57のエッジ57aの隣には、燃料タンク30に向かって突出している曲面部61a、62aが形成されている。
これにより、車両1の衝突に起因して燃料タンク30が前方へずれても、燃料タンク30の側面30aが、側板部57のエッジ57aよりも曲面部61a、62aに先に接触する。側面30aが曲面部61a、62aに接触しても、曲面部61a、62aは滑らかな面となっているので、側面30aが損傷することを防止できる。
上記において、第1タンク及び第2タンクとして、燃料タンク30及び尿素水タンク40を例に挙げて説明したが、これに限定されない。第1タンク及び第2タンクは、燃料タンク30と尿素水タンク40以外のタンクであってもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 車両
10 車体フレーム
30 燃料タンク
40 尿素水タンク
50 支持ブラケット
57 側板部
57a エッジ
61、62 ビード
61a、62a 曲面部

Claims (4)

  1. 車体フレームに支持されている第1タンクと、
    前記車体フレームの前後方向において前記第1タンクに隣接している第2タンクと、
    前記第2タンクを支持している支持ブラケットと、
    前記支持ブラケットの前記第1タンクに対向するブラケット側面において縁部の隣に形成され、前記第1タンクに向かって突出している曲面部と、
    を備える、タンク支持構造。
  2. 前記支持ブラケットは、板金から成り、
    前記ブラケット側面には、前記曲面部を有するビードが形成されている、
    請求項1に記載のタンク支持構造。
  3. 前記ビードは、前記ブラケット側面の前記縁部に沿って形成されている、
    請求項1又は2に記載のタンク支持構造。
  4. 前記第1タンクは、バンドを介して前記車体フレームに支持されている燃料タンクであり、
    前記第2タンクは、前記前後方向において前記第1タンクよりも前方に位置する尿素水タンクである、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のタンク支持構造。

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