JP2018153062A - 熱収縮キャップおよび熱収縮キャップ付電線 - Google Patents

熱収縮キャップおよび熱収縮キャップ付電線 Download PDF

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Hiroshi Sudo
博 須藤
松藤 茂雄
Shigeo Matsufuji
茂雄 松藤
幸康 坂本
Yukiyasu Sakamoto
幸康 坂本
宏介 蓮井
Kosuke Hasui
宏介 蓮井
佑樹 矢部
Yuki Yabe
佑樹 矢部
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Abstract

【課題】熱収縮キャップにおいて栓部の安定性を高めることが可能な技術を提供することを目的とする。
【解決手段】熱収縮キャップ10は、外装部20と、栓部材30と、を備える。外装部20は、両端が開口する熱収縮チューブを材料として一端部22から他端部23に向けて栓収容部24と前記栓収容部24に連なる電線収容部25とを有する形状に形成され、少なくとも前記電線収容部25を含む部分が熱収縮可能である。栓部材30は、前記栓収容部24の内側に設けられた栓部32を含み、前記熱収縮チューブを収縮させる温度で流動性を有しない材料を主成分として形成され、前記外装部20の前記一端部21の開口を塞ぐ。前記栓収容部24のうち前記栓部32を挟んで両側方に位置する部分が前記栓部32よりも小さくなるように熱収縮して前記栓部32に引っ掛かっている。
【選択図】図1

Description

この発明は、電線端部を止水する技術に関する。
特許文献1は、熱収縮チューブの内壁にホットメルト接着剤を設け、一端を先に加熱収縮させて封止して熱収縮キャップを形成したのち、当該熱収縮キャップを電線に被せて熱収縮キャップの残りの部分を加熱収縮させて電線接続部を密封する方法を開示している。
特開平11−178142号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、熱収縮キャップの一端部の栓はホットメルト接着剤によって形成されている。このため、熱収縮キャップを電線に装着させる時の加熱の際に熱を掛け過ぎると、栓を構成するホットメルト接着剤が流れ出す恐れがあった。
そこで、本発明は、熱収縮キャップにおいて栓部の安定性を高めることが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る熱収縮キャップは、電線の露出芯線部に被せられる熱収縮キャップであって、両端が開口する熱収縮チューブを材料として一端部から他端部に向けて栓収容部と前記栓収容部に連なる電線収容部とを有する形状に形成され、少なくとも前記電線収容部を含む部分が熱収縮可能な外装部と、前記栓収容部の内側に設けられた栓部を含み、前記熱収縮チューブを収縮させる温度で流動性を有しない材料を主成分として形成され、前記外装部の前記一端部の開口を塞ぐ栓部材と、を備え、前記栓収容部のうち前記栓部を挟んで両側方に位置する部分が前記栓部よりも小さくなるように熱収縮して前記栓部に引っ掛かっている。
第2の態様に係る熱収縮キャップは、第1の態様に係る熱収縮キャップであって、前記栓部材は、相互に離れて位置する2つの平板部と、前記2つの平板部よりも細い形状に形成され前記2つの平板部を繋ぐ連結部とを含み、前記外装部の前記一端部側の縁部が前記連結部の外周の外側に位置し、前記2つの平板部のうち前記外装部の内部に位置する平板部が前記栓部をなしている。
第3の態様に係る熱収縮キャップは、第2の態様に係る熱収縮キャップであって、前記2つの平板部が同じ形状に形成されている。
第4の態様に係る熱収縮キャップは、第1から第3のいずれか1つの態様に係る熱収縮キャップであって、前記栓部は、円板状に形成されている。
第5の態様に係る熱収縮キャップは、第1から第4のいずれか1つの態様に係る熱収縮キャップであって、前記栓部材は、前記栓部から前記他端部の側に向けて突出すると共に前記他端部の側が開口する筒状に形成され、前記露出芯線部を収容可能な筒部をさらに含む。
第6の態様に係る熱収縮キャップ付電線は、第1から第5のいずれか1つの態様に係る熱収縮キャップと、芯線が露出した露出芯線部を含む領域に熱収縮した状態にある前記熱収縮キャップが被せられている電線と、を備える。
第1から第6の態様によると、栓部材が熱収縮チューブを収縮させる温度で流動性を有しない材料を主成分として形成されているため、熱収縮キャップを電線に被せて加熱する際に、栓部材が流れ出すことが抑制される。また、熱収縮キャップにおいて、栓収容部の一部が栓部材を挟むように熱収縮しているため、外装部に対して栓部材が位置ずれしにくい。これらより、熱収縮キャップにおいて栓部の安定性を高めることが可能となる。
特に、第2の態様によると、栓部材を外装部の他端部側に向けて押圧するような力がかかった場合に、栓部材が外装部に対して摺動しそうになっても、2つの平板部のうち外装部の外部に位置する平板部が外装部の縁部に引っ掛かる。このため、栓部材が外装部に対してそれ以上位置ずれすることを抑制可能となる。
特に、第3の態様によると、2つの平板部が同じ形状に形成されているため、栓部材における2つの平板部の一方を熱収縮チューブ内に収める際に、向きを考慮する必要がなくなる。このため、熱収縮キャップの製造が容易となる。
特に、第4の態様によると、熱収縮チューブが熱収縮する際、栓部に当接する部分が傷つくことを抑制できる。
特に、第5の態様によると、熱収縮キャップを電線に取付ける際に、露出芯線部を筒部に収めることによって、電線を位置決めできる。また、熱収縮キャップが熱収縮する際、外装部が露出芯線部の先端に直接当接することを抑制できる。
実施形態に係る熱収縮キャップを示す概略図である。 実施形態に係る熱収縮キャップを製造する様子を示す説明図である。 栓部材を示す斜視図である。 実施形態に係る熱収縮キャップを電線に装着する様子を示す説明図である。 実施形態に係る熱収縮キャップ付電線を示す概略断面図である。 第1変形例に係る熱収縮キャップを示す概略図である。 第2変形例に係る熱収縮キャップを示す概略図である。 第2変形例に係る熱収縮キャップを電線に装着する様子を示す説明図である。
{実施形態}
以下、実施形態に係る熱収縮キャップについて説明する。図1は、実施形態に係る熱収縮キャップ10を示す概略図である。図2は、実施形態に係る熱収縮キャップ10を製造する様子を示す説明図である。
熱収縮キャップ10は、止水等を目的として電線50の露出芯線部54(図4参照)に被せられる部材である。熱収縮キャップ10は、一端部22が閉じた閉管状に形成され、他端部23の開口から電線50を内部に挿入可能とされる。また、熱収縮キャップ10は、少なくとも電線50の挿入口となる他端部23を含む領域が熱収縮可能とされる。これにより、熱収縮キャップ10を電線50に被せた後、他端部23を含む領域を熱収縮させることによって、熱収縮キャップ10が電線50に密着し、良好な止水性を得ることが可能となる。具体的には、熱収縮キャップ10は、外装部20と、栓部材30とを備える。ここでは、熱収縮キャップ10は、図2に示すように、両端が開口する熱収縮チューブ21に栓部材30の一部を挿入した状態で、熱収縮チューブ21のうち栓部材30が挿入された部分を加熱機構80等によって加熱して熱収縮させることによって形成されている。従って、熱収縮チューブ21において栓部材30が挿入された部分が熱収縮することによって外装部20を成している。
外装部20は、両端が開口する熱収縮チューブ21を材料として一端部22から他端部23に向けて栓収容部24と栓収容部24に連なる電線収容部25とを有する形状に形成されている。
栓収容部24は、栓部材30の後述する栓部32を収容している。このとき栓収容部24のうち熱収縮キャップ10の軸心方向に沿って栓部32を挟んで両側方に位置する部分が、栓部32よりも小さくなるように熱収縮して栓部32に引っ掛かっている。ここでは、軸心方向に一様な径を有する熱収縮チューブ21の一端部22が、その内部に栓部32を収容した状態で熱収縮することによって栓収容部24をなしている。従って、栓収容部24においては、少なくとも栓部32を挟んだ両側方部分は熱収縮している。この時、栓収容部24においては、それ以上熱収縮しない状態まで、熱収縮されていてもよいし、熱収縮する余地を残した状態であってもよい。
電線収容部25は、電線50が挿入されると共に、挿入された電線50を収容する部分である。外装部20においては、少なくとも電線収容部25を含む部分が熱収縮可能とされる。ここでは、軸心方向に一様な径を有する熱収縮チューブ21の他端部23を熱収縮可能な状態のままに保つことによって、電線収容部25としている。
図3は、栓部材30を示す斜視図である。栓部材30は、外装部20の一端部22の開口を塞ぐ部材である。栓部材30は、熱収縮チューブ21を熱収縮させる温度で流動性を有しない材料を主成分として形成される。この際、栓部材30は、露出芯線部54と接触する場合があり得るため、樹脂などの絶縁材料によって形成されていることが好ましい。例えば、栓部材30は、熱硬化性樹脂又は比較的融点の高い熱可塑性樹脂などによって形成されることが考えられる。また、栓部材30は、射出成形など、金型を用いた成形手段によって成形された一体成形品であることが考えられる。
上述したように、栓部材30は、栓収容部24の内側に設けられる栓部32を含む。より具体的には、ここでは、栓部材30は、2つの平板部34と、連結部36とを含む。
2つの平板部34は、相互に離れて位置する。熱収縮キャップ10において2つの平板部34のうち一方が外装部20の内部に位置している。当該外装部20の内部に位置する平板部34が栓部32をなしている。2つの平板部34のうち他方は、外装部20の外部に位置している。
連結部36は、2つの平板部34を繋ぐ部分である。連結部36は、2つの平板部34よりも細い形状に形成されている。これにより、栓収容部24における連結部36の外周の外側に位置する部分が平板部34よりも小さく熱収縮することができる。連結部36は外装部20の一端部22の開口から外部に延出している。このため、外装部20における一端部22の側の縁部が連結部36の外周の外側に位置している。この際、外装部20における一端部22の側の縁部、つまり栓収容部24において栓部32を挟んで連結部36側に位置する部分は、外装部20の外部に位置する平板部34よりも小さくなるように熱収縮している。
熱収縮キャップ10の径方向に沿った栓部32の大きさは、熱収縮チューブ21がそれ以上熱収縮しない状態における径よりも大きく形成されている。これにより、栓部32を内部に収めた状態で熱収縮チューブ21が熱収縮することによって、外装部20のうち栓部32を挟んだ両側方に位置する部分が栓部32よりも小さくなることができる。この結果、栓部32が栓収容部24に対して軸心方向に沿ったどちらの向きにも引っ掛かるようになり、栓収容部24に対する栓部32の位置ずれを抑制できる。なお、熱収縮キャップ10の径方向に沿った栓部32の大きさは、熱収縮前の熱収縮チューブ21の径より小さいことが好ましいが、熱収縮前の熱収縮チューブ21の径と同じかそれ以上である場合もあり得る。この場合、熱収縮キャップにおいて栓部の位置する部分が電線収容部と同じかそれ以上の径になっている場合もあり得る。
栓部32と同様に、外装部20の外部に位置する平板部34の大きさも、熱収縮チューブ21がそれ以上熱収縮しない状態における径よりも大きく形成されている。これにより、熱収縮キャップ10に対して栓部材30を外装部20の他端部23側に向けて押圧するような力がかかった場合に、栓部材30が外装部20に対して摺動しそうになっても、当該平板部34が外装部20の縁部に引っ掛かる。これにより、栓部材30と外装部20との位置ずれが抑制される。
熱収縮キャップ10の径方向に沿った連結部36の大きさは、2つの平板部34よりも細い形状であれば、特に限定されるものではない。しかしながら、熱収縮キャップ10の径方向に沿った連結部36の大きさは、熱収縮チューブ21がそれ以上熱収縮しない状態における径以上であることが好ましい。これにより、外装部20における連結部36の外周の外側に位置する部分が連結部36の外面に密着できる。
栓部材30において、2つの平板部34は、同じ形状に形成されている。このため、2つの平板部34を結ぶ方向と直交する平面に対して栓部材30が対称形状となっている。これにより、栓部材30を、2つの平板部34のうち一方側から熱収縮チューブ21内に挿入する際に、栓部材30の向きを考慮する必要がなくなる。
2つの平板部34は、円板状に形成されている。従って、2つの平板部34のうち一方からなる栓部32もまた、円板状を呈している。これにより、熱収縮チューブ21が、2つの平板部34のうち一方を一端部22に収容した状態で熱収縮する際、当該平板部34からなる栓部32に当接しても傷つきにくくなる。さらに、熱収縮チューブ21が円管状に形成されていると、熱収縮チューブ21が熱収縮した状態で、栓収容部24の内周面が当該平板部34からなる栓部32の外周面に全周に亘って密着しやすくなる。
連結部36は、円柱状に形成されている。さらに、連結部36と平板部34の中心軸が一致している。これらより、熱収縮チューブ21が円管状に形成されていると、熱収縮チューブ21が熱収縮した状態で、一端部22の縁部の内周面が当該連結部36の外周面に全周に亘って密着しやすくなる。
<熱収縮キャップ付電線>
次に、図4及び図5を参照しつつ熱収縮キャップ10が電線50に装着された熱収縮キャップ付電線60について説明する。図4は、実施形態に係る熱収縮キャップ10を電線50に装着する様子を示す説明図である。図5は、実施形態に係る熱収縮キャップ付電線60を示す概略断面図である。
まず、収縮前の熱収縮キャップ10の他端部23の開口から電線50を熱収縮キャップ10に挿入すると、図4のような状態となる。
ここで図4に示す例では、熱収縮キャップ10が被せられている電線50として複数の被覆電線52が想定されている。各被覆電線52は、芯線53と芯線53を覆う被覆部分56とを含む。芯線53は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の導電材料によって形成される。芯線53は、1本又は複数本の素線で構成される。ここで被覆電線52が複数である場合、各被覆電線52の芯線53の種類は同じであってもよいし、異なっていてもよい。ここでは、被覆電線52として、銅、銅合金によって芯線53が形成された銅電線と、アルミニウム、アルミニウム合金によって芯線53が形成されたアルミニウム電線とが共存しているものとして説明する。被覆部分56は、樹脂等の絶縁材料が芯線53の周囲に押出成形されるなどして形成される。各被覆電線52の端部は、被覆部分56が剥がされて芯線53が露出した露出芯線部54とされている。露出芯線部54の少なくとも一部には芯線53同士が接合された接合部55が形成されている。芯線53同士は、例えば、抵抗溶接あるいは超音波溶接等の溶接、端子の圧着、または半田付け等によって接合される。
電線50は、例えば、その先端を栓部材30に突き当てることなどによって長さ方向に位置決めされる。なお、電線50が挿入された状態で、熱収縮キャップ10と、電線50との少なくとも一方は、図示しない治具等で保持されているとよい。
熱収縮キャップ10に電線50が挿入されたら、加熱機構82によって、熱収縮キャップ10を加熱する。これにより、熱収縮キャップ10の他端部23が収縮する。この加熱の際、栓部材30については熱収縮チューブ21の熱収縮温度で流動しにくい材料を主成分としているため、流動して流れ出すといった事態が生じにくくなっている。そして、加熱が完了することによって熱収縮キャップ10が十分に収縮し、電線50に密着した状態となり、図5に示す熱収縮キャップ付電線60が完成する。
なお、図5に示す熱収縮キャップ付電線60において、栓部32を収容する部分が電線50を収容する部分よりも大径になっているが、このことは必須の構成ではない。栓部32を収容する部分が電線50を収容する部分と同じかそれより小径になっていることもあり得る。
上記態様によると、栓部材30が熱収縮チューブ21を収縮させる温度で流動性を有しない材料を主成分として形成されているため、熱収縮キャップ10を電線50に被せて加熱する際に、栓部材30が流れ出すことが抑制される。また、熱収縮キャップ10において、栓収容部24の一部が栓部材30を挟むように熱収縮しているため、外装部20に対して栓部材30が位置ずれしにくい。これらより、熱収縮キャップ10において栓部32の安定性を高めることが可能となる。
また、外装部20の一端部22側の縁部が連結部36の外周の外側に位置するため、栓部材30を外装部20の他端部23側に向けて押圧するような力がかかった場合に、栓部材30が外装部20に対して摺動しそうになっても、2つの平板部34のうち外装部20の外部に位置する平板部34が外装部20の縁部に引っ掛かる。このため、栓部材30が外装部20に対してそれ以上位置ずれすることを抑制可能となる。
また、2つの平板部34が同じ形状に形成されているため、栓部材30における2つの平板部34の一方を熱収縮チューブ21内に収める際に、向きを考慮する必要がなくなる。このため、熱収縮キャップ10の製造が容易となる。
また、栓部32が円板状に形成されているため、熱収縮チューブ21が熱収縮する際、栓部32に当接する部分が傷つくことを抑制できる。
{変形例}
図6は、第1変形例に係る熱収縮キャップ10Aを示す概略図である。
第1変形例に係る熱収縮キャップ10Aは、電線収容部25の内面に電線止水用のホットメルト接着剤40が設けられている点で、実施形態に係る熱収縮キャップ10とは異なる。電線収容部25の内面に電線止水用のホットメルト接着剤40が設けられることによって、熱収縮キャップ付電線における止水性を高めることができる。
電線収容部25の内面に電線止水用のホットメルト接着剤40を設ける方法としては、例えば、以下の2つの方法が考えられる。
即ち、1つ目の方法は、栓部32を収容した部分を熱収縮する前の熱収縮チューブとして、ホットメルト接着剤が予め内装された熱収縮チューブを用いる方法である。この場合、例えば、ホットメルト接着剤が予め内面に一様に塗布された熱収縮チューブを用いることができる。このような熱収縮チューブを用いて製造された熱収縮キャップ10Aは、図6に示すようなものになる。即ち、外装部20の栓収容部24において、栓部32に対して連結部36側の内面にもホットメルト接着剤40が充填される。この場合でも、栓収容部24の内面が連結部36の外面に密着していると、電線50への取付時の加熱の際にホットメルト接着剤40が流れ出しにくい。また、電線50への取付時の加熱の際にホットメルト接着剤40が流れ出したとしても、栓部32が存在しているため、止水性に与える影響は小さくなる。
2つ目の方法は、図1に示すようなホットメルト接着剤のない熱収縮キャップ10を一旦製造し、当該熱収縮キャップ10の電線収容部25の内面にホットメルト接着剤を設ける方法である。この方法を採用する場合、外装部20の栓収容部24において、栓部32に対して連結部36側の内面にはホットメルト接着剤を設けないことも可能となる。これにより、電線50への取付時の加熱の際にホットメルト接着剤40が一端部の開口から流れ出しにくい。
図7は、第2変形例に係る熱収縮キャップ10Bを示す概略図である。図8は、第2変形例に係る熱収縮キャップ10Bを電線50に装着する様子を示す説明図である。
第2変形例に係る熱収縮キャップ10Bは、栓部材30Bに電線50を収容可能な筒部37が設けられている点で実施形態に係る熱収縮キャップ10とは異なる。
筒部37は、栓部32から他端部23の側に向けて突出する筒状に形成されている。また、筒部37は、他端部23の側が開口している。筒部37の穴37aの大きさは、露出芯線部54を収容可能に設定されている。ここでは、筒部37は、露出芯線部54を収容する収容本体部38と、収容本体部38と栓部32との間に介在する介在部分39とを有する。収容本体部38は底を有する筒状(ここでは円筒状)に形成されている。また、収容本体部38は全体に外面にエッジが生じないような形状に形成されている。例えば、収容本体部38のうち底の外面は丸みを帯びた凸状に形成されている。介在部分39は、柱状(ここでは円柱状)に形成されている。ここで、収容本体部38の径は栓部32の径よりも大きい。このため、栓部32と収容本体部38とを直接連ねると、栓収容部24のうち栓部32に対して収容本体部38側の部分が栓部32より小さく熱収縮することが困難となる。そこで、ここでは栓部32よりも径の小さい介在部分39を栓部32と収容本体部38との間に介在させている。これにより、栓収容部24のうち栓部32に対して収容本体部38側の部分が栓部32より小さく熱収縮することが可能となっている。
このような熱収縮キャップ10Bを用いて熱収縮キャップ付電線を製造する場合、熱収縮キャップ10Bを電線50に取付ける際、図8に示すように、露出芯線部54を筒部37に収めることによって、電線50を位置決めできる。また、熱収縮キャップ10Bが電線50に被さった状態で熱収縮する際、外装部20が露出芯線部54に当接することが抑制される。これにより、外装部20が露出芯線部54に当接して傷つくといった事態が生じにくい。
{その他の変形例}
実施形態において、栓部材30が2つの平板部34と連結部36とを含む形状に形成されるものとして説明したが、このことは必須の構成ではない。例えば、栓部材は、1つの平板部34が省略された形状に形成されていてもよいし、1つの平板部34と連結部36とが省略された形状、つまり1つの平板部34からなる形状に形成されていてもよい。また、栓部材30が2つの平板部34と連結部36とを含む形状に形成される場合でも、2つの平板部34が同じ形状に形成されていることは必須の構成ではない。2つの平板部34が異なる形状に形成されていてもよい。特に、2つの平板部34が異なる大きさに形成されていてもよい。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 熱収縮キャップ
20 外装部
21 熱収縮チューブ
22 一端部
23 他端部
24 栓収容部
25 電線収容部
30 栓部材
32 栓部
34 平板部
36 連結部
37 筒部
38 収容本体部
39 介在部分
40 ホットメルト接着剤
50 電線
52 被覆電線
53 芯線
54 露出芯線部
55 接合部
56 被覆部分
60 熱収縮キャップ付電線

Claims (6)

  1. 電線の露出芯線部に被せられる熱収縮キャップであって、
    両端が開口する熱収縮チューブを材料として一端部から他端部に向けて栓収容部と前記栓収容部に連なる電線収容部とを有する形状に形成され、少なくとも前記電線収容部を含む部分が熱収縮可能な外装部と、
    前記栓収容部の内側に設けられた栓部を含み、前記熱収縮チューブを収縮させる温度で流動性を有しない材料を主成分として形成され、前記外装部の前記一端部の開口を塞ぐ栓部材と、
    を備え、
    前記栓収容部のうち前記栓部を挟んで両側方に位置する部分が前記栓部よりも小さくなるように熱収縮して前記栓部に引っ掛かっている、熱収縮キャップ。
  2. 請求項1に記載の熱収縮キャップであって、
    前記栓部材は、相互に離れて位置する2つの平板部と、前記2つの平板部よりも細い形状に形成され前記2つの平板部を繋ぐ連結部とを含み、前記外装部の前記一端部側の縁部が前記連結部の外周の外側に位置し、前記2つの平板部のうち前記外装部の内部に位置する平板部が前記栓部をなしている、熱収縮キャップ。
  3. 請求項2に記載の熱収縮キャップであって、
    前記2つの平板部が同じ形状に形成されている、熱収縮キャップ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の熱収縮キャップであって、
    前記栓部は、円板状に形成されている、熱収縮キャップ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の熱収縮キャップであって、
    前記栓部材は、前記栓部から前記他端部の側に向けて突出すると共に前記他端部の側が開口する筒状に形成され、前記露出芯線部を収容可能な筒部をさらに含む、熱収縮キャップ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の熱収縮キャップと、
    芯線が露出した露出芯線部を含む領域に熱収縮した状態にある前記熱収縮キャップが被せられている電線と、
    を備える、熱収縮キャップ付電線。
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