JP2018152330A - 物体を分析する方法およびこの方法を実行するための荷電粒子ビーム装置 - Google Patents

物体を分析する方法およびこの方法を実行するための荷電粒子ビーム装置 Download PDF

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Abstract

【課題】物体を分析する方法およびこの方法を実行するための荷電粒子ビーム装置を提供する。【解決手段】荷電粒子ビーム装置は第1の荷電粒子ビームを生成する第1の粒子ビームコラム301と第2の荷電粒子ビームを生成する第2の粒子ビームコラム302を備える。荷電粒子ビーム装置は、第2の荷電粒子ビームにより物体304から物質を連続的に除去し、物体の表面800、801を露出させ、表面の画像を生成することによって、高分解能3Dデータセットを生成するために使用される。物体から物質を除去するとき、開口803が物体内に形成される。開口は側面805.806を含む。第2の荷電粒子ビームにより物体の各表面の画像を得る。また、第1の荷電粒子ビームにより、側面を含むラメラが生成される。それらラメラの物質的特徴が特定される。さらに、フィルター処理されたデータが、開口の側面の画像の各ピクセルについて生成される。【選択図】図6

Description

本発明は、荷電粒子ビームを生成する荷電粒子ビーム装置を使用して物体を分析するための方法に関する。さらに、本発明は、この方法を実行するための荷電粒子ビーム装置に関する。詳細には、本荷電粒子ビーム装置は、電子ビーム装置および/またはイオンビーム装置である。
荷電粒子ビーム装置は、特定の条件下で物体の特性および挙動に関する洞察を得るために、物体(以下、試料ともいう)を分析および検査するために使用される。これら荷電粒子ビーム装置の1つは、電子ビーム装置、特に走査電子顕微鏡(SEMとしても知られる)である。
SEMでは、ビーム発生器を用いて電子ビーム(以下、一次電子ビームともいう)を発生させる。一次電子ビームの電子は、所定のエネルギーまで加速され、ビーム案内システム、特に対物レンズによって、分析されるべき試料(すなわち、分析されるべき物体)上に集束される。所定の加速電圧を有する高電圧源が、加速のために使用される。偏向ユニットを使用して、一次電子ビームは、分析されるべき試料の表面上でラスター状に案内される。この場合、一次電子ビームの電子は、分析されるべき試料の物質と相互作用する。特に、相互作用粒子および/または相互作用放射線が、相互作用の結果として生じる。一例として、分析されるべき試料によって電子が放出され(いわゆる二次電子)、一次電子ビームの電子が、分析されるべき試料で後方散乱される(いわゆる後方散乱電子)。二次電子および後方散乱電子は、画像生成のために検出され、使用される。このようにして、分析されるべき試料の画像が得られる。
相互作用放射線は、X線および/またはカソードルミネセンス光を含み、放射線検出器で検出することができる。放射線検出器でX線を測定する場合、特にエネルギー分散X線分光法(EDSまたはEDXとしても知られる)を行うことができる。EDXは、元素分析または化学的特徴付けに使用される分析的分析法である。さらに、放射線検出器でX線を測定する場合、特に波長分散型X線分光法(WDSまたはWDXとしても知られる)を行うことができる。WDXも元素分析または化学的特徴付けに使用される分析的分析法である。EDXおよびWDXは、鉱物学分野において岩石を分析するための分析的分析法としてよく使用される。重要な情報である、特に岩石の鉱物学を正確に決定する必要がある岩石学者にとってそうである、鉱物粒子の組成を特定することが可能である。
イオンビーム装置も従来技術から知られている。イオンビーム装置は、イオンビーム発生装置を有するイオンビームコラムを備える。試料を処理するために(例えば、試料の層を除去するために、またはガス注入システムによって提供される物質を試料に堆積させるために)、または結像のために使用されるイオンが生成される。
さらに、電子およびイオンの両方を処理および/または分析すべき試料上に案内することができる、試料の処理および/または分析のための組み合わせ装置を使用することが、従来技術から知られている。例として、上述したようなイオンビームカラムをSEMに追加装備することが知られている。このSEMは、特に、処理を観察するために役立つだけでなく、処理済みまたは未処理試料のさらなる分析にも役立つ。電子は物質の堆積に使用することもできる。これは電子ビーム誘起堆積(EBID)として知られている。イオンもまた物質を堆積するために使用することができる。
荷電粒子ビーム装置で物体を分析する場合、物体の特性を特定するためにさらなる方法を使用することができる。電子後方散乱回折(EBSDとしても知られている)は、物質の結晶学的配向および結晶構造を分析するために使用される技術である。EBSD検出器を有するSEMにおいてEBSDを使用することが知られている。EBSD検出器は、CCDチップを含むことができる。EBSD検出器は、物体から後方散乱した電子を検出し、検出信号を生成する。検出信号に基づいて、電子後方散乱回折パターン(EBSPとしても知られている)が生成される。EBSPは、分析されるべき物体の格子回折面に対応する菊池バンドに関する情報を含む。
物体を分析するためのさらなる技術は、透過菊池回折(transmission Kikuchi diffraction)(TKDとしても知られている)として知られている。TKDを使用する場合、電子ビームは、電子ビームの電子の十分な割合を透過するのに十分な薄さの物体に案内される。換言すると、電子ビームの電子は、物体を透過し得る。例えば、物体は箔である。物体は試料チャンバに対してほぼ水平に位置決めされる。あるいは、物体はEBSD検出器から最大20°または最大30°わずかに傾けられる。物体の底面から出てくる電子ビームの散乱電子および透過電子は、EBSD検出器を用いて検出される。EBSD検出器は、物体に案内される電子ビームの光軸から外れて位置決めされる。特に、EBSD検出器は、物体より下に、および上記のようにEBSPを生成する場合にEBSDに通常使用される位置より下に位置付けられる。TKDを用いて、EBSD検出器は、物体の底面からEBSD検出器に投影される物体の回折パターンを取得し記録するために使用される検出器信号を生成する。
EDX、WDXおよびEBSDは、以下でさらに説明するように、サンプリング体積による分析分解能に関して制限され、その分解能は約1μmである。EDX、WDXおよびEBSDに使用されるSEMの電子のランディングエネルギーは、電子が物体のかなりの深部まで浸透し、第1の方向、第2の方向および第3の方向に約1μmの伸長を含む物体の体積単位からX線を生成するように選択されることが多い。したがって、体積単位は、約1μm×1μm×1μmの寸法を含む。しかしながら、この分解能は、特に油およびガス用途における物質の分析には不十分かもしれない。それというのも、例えば、堆積岩は、1μmよりも遥かに小さい寸法を有する対象の特徴を含み得るからである。
SEMとイオンビームコラムとの組み合わせなどの荷電粒子ビーム装置を使用して、物体から物質を連続的に除去し、物体の表面を露出させ、表面の画像を生成することによって高分解能3Dデータセットを生成することができる。画像の分解能は、1nm〜3nmであってもよい。残念なことに、上に記載したように、EDX、WDX、およびEBSDなどの分析手法では、nm範囲の分解能が得られないため、EDX、WDX、およびEBSDによって得られた高分解能の3D分析データを生成することは困難である。
例えばEDX、WDXおよびEBSDなどの分析法に基づいて高分解能3D分析データセットを得ることを可能にする、荷電粒子ビーム装置を用いて物体を分析する方法と、前記方法を実行するための荷電粒子ビーム装置とを提供することが望ましい。
国際公開第2010/108852 A1号パンフレット
本発明によれば、これは特許請求項1または13による方法によって解決される。荷電粒子ビーム装置を制御するプログラムコードを含むコンピュータプログラム製品が、特許請求項9の特徴によって与えられる。方法を実行するための荷電粒子ビーム装置が、特許請求項10によって与えられる。本発明のさらなる特徴は、以下の記載、以下の特許請求項および/または添付図面から明らかになる。
本発明による方法は、荷電粒子ビーム装置、例えば電子ビーム装置および/またはイオンビーム装置を使用して物体を分析するために使用される。荷電粒子ビーム装置は、第1の荷電粒子を有する第1の荷電粒子ビームを生成する第1の荷電粒子ビーム生成器を含んでもよい。第1の荷電粒子は電子および/またはイオンであってもよい。さらに、荷電粒子ビーム装置は、第1の荷電粒子ビームの焦点を物体上に合わせる第1の対物レンズを含んでもよい。追加的に荷電粒子ビーム装置は、第2の荷電粒子を有する第2の荷電粒子ビームを生成する第2の荷電粒子ビーム生成器を含んでもよい。第2の荷電粒子は電子および/またはイオンであってもよい。さらに、荷電粒子ビーム装置は、第2の荷電粒子ビームの焦点を物体上に合わせる第2の対物レンズを含んでもよい。さらに、荷電粒子ビーム装置は、相互作用粒子を検出するための第1の検出ユニットと、相互作用粒子および/または相互作用放射線を検出するための第2の検出ユニットとを含んでもよく、相互作用粒子および相互作用放射線は第1の荷電粒子ビームおよび/または第2の荷電粒子ビームが物体に衝突するときに生じる。
相互作用粒子は、二次粒子、例えば二次電子または二次イオン、または、後方散乱粒子、例えば後方散乱電子であってもよい。相互作用放射線は、X線またはカソードルミネセンス光であってもよい。
荷電粒子ビーム装置は、物体から物質を連続的に除去し、物体の表面を露出させ、表面の画像を生成することによって、高分解能3Dデータセットを生成するために使用されてもよい。画像の分解能は1nm〜3nmであってもよい。より正確には、本発明による方法は、以下のステップを含んでもよい:
・第1の荷電粒子ビームを物体上で案内し、第1の荷電粒子ビームを用いて物体から物質を除去するステップ。物体から物質を除去するとき、物体の第1の表面が露出される。
・第2の荷電粒子ビームを物体の第1の表面上で案内し、第1の検出ユニットを用いて相互作用粒子を検出するステップであって、相互作用粒子は第2の荷電粒子ビームが第1の表面に衝突するときに生じるステップ。第1の検出信号が第1の検出ユニットを用いて生成され、物体の第1の表面の第1の画像が第1の検出信号を用いて生成される。第1の画像は第1の画像ピクセルを含み、第1の画像ピクセルの各ピクセルは第1の画像データを含む。
・第1の荷電粒子ビームを物体上で案内し、第1の荷電粒子ビームを用いて物質(前記第1の表面を含む)を物体から除去するステップ。物質を除去するとき、物体の第2の表面が露出される。
・第2の荷電粒子ビームを物体の第2の表面上で案内するステップ。相互作用粒子が第1の検出ユニットを用いて検出され、相互作用粒子は第2の荷電粒子ビームが第2の表面と衝突するときに生じる。第2の検出信号が第1の検出ユニット用いて生成される。第2の表面の第2の画像が、第2の検出信号を用いて生成され、第2の画像は第2の画像ピクセルを含み、第2の画像ピクセルの各ピクセルは第2の画像データを含む。
物体の第1の表面および第2の表面を露出させるために物体から物質を除去するとき、開口が物体に生成され、特に上に記載した方法ステップが連続的に繰り返されるときに生成される。開口は、第2の表面を含む第1の側面と、第2の表面から離れる方向に物体の第2の表面から延びる第2の側面とを含む。
本発明による方法は、開口のいくつかの側面を含むいくつかのラメラを生成するステップと、それらラメラの物質的特徴を特定するステップ含む。より正確には、本発明による方法は、以下のステップを含む:
・外側表面として第2の表面を有する、開口の第1の側面を含む第1のラメラを生成するステップ。換言すると、第1の側面を含む第1のラメラが物体から切り出される。第1の荷電粒子ビームおよび/または第2の荷電粒子ビームは第1のラメラを生成するために使用されてもよい。
・開口の第2の側面の少なくとも一部を含む第2のラメラを生成するステップ。換言すると、第2の側面を含む第2のラメラが物体から切り出される。第1の荷電粒子ビームおよび/または第2の荷電粒子は第2のラメラを生成するために使用されてもよい。
・第2の荷電粒子ビームを物体の第2の側面上で案内し、第1の検出ユニットを用いて相互作用粒子を検出するステップであって、相互作用粒子は第2の荷電粒子ビームが物体の第2の表面に衝突するときに生じるステップ。さらに、第3の検出信号が第1の検出ユニットを用いて生成される。追加的に、物体の第2の側面の第3の画像が第3の検出信号を用いて生成される。第3の画像は第3の画像ピクセルを含み、第3の画像ピクセルの各ピクセルは第3の画像データを含む。
・第1の荷電粒子ビームおよび/または第2の荷電粒子ビームを用いて、および第2の検出ユニットを用いて相互作用粒子および/または相互作用放射線を検出して、第2の画像ピクセルの各ピクセルに関連付けられる第1のラメラの第1の物質的特徴を特定することによって、第1のラメラを分析するステップ。換言すると、物体の物質的特徴は、第2の画像ピクセルの各特定ピクセルに対して特定される。物質的特徴は例えば物質組成、特定元素の量および/または特定元素のサイズを含んでもよい。
・第1の荷電粒子ビームおよび/または第2の荷電粒子ビームを用いて、および第2の検出ユニットを用いて相互作用粒子および/または相互作用放射線を検出して、第3の画像ピクセルの各ピクセルに関連付けられる第2のラメラの第2の物質的特徴を特定することによって、第2のラメラを分析するステップ。換言すると、物体の物質的特徴は、第3の画像ピクセルの各特定ピクセルに対して特定される。物質的特徴は、例えば物質組成、特定元素の量および/または特定元素のサイズを含んでもよい。
第1のラメラおよび/または第2のラメラは、10nm〜100nmの範囲または30nm〜50nmの範囲の厚さを有してもよい。しかしながら、本発明は上述の範囲に制限されない。反対に厚さは本発明に適したいかなる値を有してもよい。
本発明による方法は、第2の画像ピクセルおよび第3の画像ピクセルの各ピクセルのフィルター処理されたデータを生成するステップを含む。より正確には、本発明による方法は、以下のステップを含む:
・第2の画像ピクセルの各ピクセルの第2の画像データを処理する少なくとも1つの第1の画像フィルターを使用して第2の画像ピクセルの各ピクセルの第1のフィルター処理されたデータを生成するステップ、および
・第3の画像ピクセルの各ピクセルの第3の画像データを処理する少なくとも1つの第2の画像フィルターを使用して第3の画像ピクセルの各ピクセルの第2のフィルター処理されたデータを生成するステップ。
換言すると、第2の画像ピクセルの各ピクセルおよび/または第3の画像ピクセルの各ピクセルは、少なくとも1つの第1の画像フィルターおよび少なくとも1つの第2の画像フィルターを用いてフィルター処理される。第2の画像ピクセルのおよび第3の画像ピクセルの各ピクセルに関連付けられるフィルター処理されたデータが生成される。少なくとも1つの第1の画像フィルターおよび/または少なくとも1つの第2の画像フィルターは、以下でさらに説明されるように、デジタル画像フィルターであってもよい。任意選択的に、第1の画像フィルターおよび第2の画像フィルターは、同一のものである。
ここで本発明による方法は、物体から物質を連続的に除去するときに生成される各表面の各ピクセルの物質的特徴に関する情報を得るために、特定された物質的特徴に関する情報およびフィルター処理されたデータを使用する。より正確には、本発明による方法は、以下のステップを同じく含む:
・第2の画像ピクセルの各ピクセルの第2の画像データ、第3の画像ピクセルの各ピクセルの第3の画像データ、第2の画像ピクセルの各ピクセルの第1のフィルター処理されたデータ、および第3の画像ピクセルの各ピクセルの第2のフィルター処理されたデータの中から第1の画像の第1の画像ピクセルの各ピクセルの第1の画像データと同一または類似するデータを特定するステップ。データは、確率に基づく計算がこのデータが第1の画像ピクセルの各ピクセルの第1の画像データに最も近いことを明らかにする場合、第1の画像の第1の画像ピクセルの各ピクセルの第1の画像データに類似しているとみなされる。
・物質的特徴を第1の画像の第1の画像ピクセルの少なくとも1つのピクセルに割り当てるステップであって、
(i)第2の画像ピクセルのうちのあるピクセルの特定された第2の画像データおよび第2の画像ピクセルのうちのあるピクセルの特定された第1のフィルター処理されたデータ、の少なくとも一方が第1の画像ピクセルの少なくとも1つのピクセルの第1の画像データと同一または類似している場合、第1の物質的特徴が割り当てられ、
(ii)第3の画像ピクセルのうちのあるピクセルの特定された第3の画像データおよび第3の画像ピクセルのうちのあるピクセルの特定された第2のフィルター処理されたデータ、の少なくとも一方が第1の画像ピクセルの少なくとも1つのピクセルの第1の画像データと同一または類似している場合、第2の物質的特徴が割り当てられるステップ。
本発明のさらなる方法は、荷電粒子ビーム装置、例えば電子ビーム装置および/またはイオンビーム装置を使用して物体を分析するために使用される。荷電粒子ビーム装置は、荷電粒子を有する荷電粒子ビームを生成するための荷電粒子ビーム生成器を含んでもよい。荷電粒子は電子および/またはイオンであってもよい。さらに、荷電粒子ビーム装置は、荷電粒子ビームの焦点を物体上に合わせるための対物レンズを含んでもよい。追加的に、荷電粒子ビーム装置は、物体にガスを提供するためのガス注入ユニットを含んでもよい。ガスは、例えばCl、l、SiF、CF、NF、NO、NH+O、NO、HOまたはXeFなどの反応性ガスであってもよい。しかしながら、本発明は上述の例に制限されない。本発明の方法を実行するのに適したいかなるガスが使用されてもよい。さらに、荷電粒子ビーム装置は、相互作用粒子を検出するための第1の検出ユニットと、相互作用粒子および/または相互作用放射線を検出するための第2の検出ユニットとを含んでもよく、相互作用粒子および相互作用放射線は荷電粒子ビームが物体に衝突するときに生じる。
相互作用粒子は、二次粒子、例えば二次電子または二次イオン、あるいは後方散乱粒子、例えば後方散乱電子であってもよい。相互作用放射線は、X線またはカソードルミネセンス光であってもよい。
本発明によるさらなる方法に使用される荷電粒子ビーム装置は、物体から物質を連続的に除去し、物体の表面を露出させ、表面の画像を生成することによって、高分解能3Dデータセットを生成する。画像の分解能は1nm〜3nmであってもよい。より正確には、本発明によるさらなる方法は、以下のステップを含んでもよい:
・荷電粒子ビームを物体上で案内し、荷電粒子ビームおよびガス注入ユニットから提供されるガスを用いて物体から物質を除去するステップ。物体から物質を除去するとき、物体の第1の表面が露出される。
・荷電粒子ビームを物体の第1の表面上で案内し、第1の検出ユニットを用いて相互作用粒子を検出するステップであって、相互作用粒子は荷電粒子ビームが第1の表面に衝突するときに生じるステップ。第1の検出信号が第1の検出ユニットを用いて生成され、物体の第1の表面の第1の画像が第1の検出信号を用いて生成される。第1の画像は第1の画像ピクセルを含み、第1の画像ピクセルの各ピクセルは第1の画像データを含む。
・荷電粒子ビームを物体上で案内し、荷電粒子ビームを用いて物体から第1の表面を含む物質を除去するステップ。物質を除去するとき、物体の第2の表面が露出される。
・荷電粒子ビームを物体の第2の表面上で案内するステップ。相互作用粒子が第1の検出ユニットを用いて検出され、相互作用粒子は荷電粒子ビームが第2の表面と衝突するときに生じる。第2の検出信号が第1の検出ユニット用いて生成される。第2の表面の第2の画像が、第2の検出信号を用いて生成され、第2の画像は第2の画像ピクセルを含み、第2の画像ピクセルの各ピクセルは第2の画像データを含む。
物体の第1の表面および第2の表面を露出させるために物体から物質を除去するとき、開口が物体に生成され、特に上に記載した方法ステップが連続的に繰り返されるときに生成される。開口は、第2の表面を含む第1の側面と、第2の表面から離れる方向に物体の第2の表面から延びる第2の側面とを含む。
本発明によるさらなる方法は、開口のいくつかの側面を含むいくつかのラメラを生成するステップと、それらラメラの物質的特徴を特定するステップ含む。より正確には、本発明による方法は、以下のステップを含む:
・外側表面として第2の表面を有する、開口の第1の側面を含む第1のラメラを生成するステップ。換言すると、第1の側面を含む第1のラメラが物体から切り出される。荷電粒子ビームおよびガス注入ユニットによって提供されるガスが第1のラメラを生成するために使用されてもよい。
・開口の第2の側面の少なくとも一部を含む第2のラメラを生成するステップ。換言すると、第2の側面を含む第2のラメラが物体から切り出される。荷電粒子ビームおよびガス注入ユニットによって提供されるガスが第2のラメラを生成するために使用されてもよい。
・荷電粒子ビームを物体の第2の側面上で案内し、第1の検出ユニットを用いて相互作用粒子を検出するステップであって、相互作用粒子は荷電粒子ビームが物体の第2の表面に衝突するときに生じるステップ。さらに、第3の検出信号が第1の検出ユニットを用いて生成される。追加的に、物体の第2の側面の第3の画像が第3の検出信号を用いて生成される。第3の画像は第3の画像ピクセルを含み、第3の画像ピクセルの各ピクセルは第3の画像データを含む。
・荷電粒子ビームを用いて、および第2の検出ユニットを用いて相互作用粒子および/または相互作用放射線を検出して、第2の画像ピクセルの各ピクセルに関連付けられる第1のラメラの第1の物質的特徴を特定することによって、第1のラメラを分析するステップ。換言すると、物体の物質的特徴は、第2の画像ピクセルの各特定ピクセルに対して特定される。物質的特徴は例えば物質組成、特定元素の量および/または特定元素のサイズを含んでもよい。
・荷電粒子ビームを用いて、および第2の検出ユニットを用いて相互作用粒子および/または相互作用放射線を検出して、第3の画像ピクセルの各ピクセルに関連付けられる第2のラメラの第2の物質的特徴を特定することによって、第2のラメラを分析するステップ。換言すると、物体の物質的特徴は、第3の画像ピクセルの各特定ピクセルに対して特定される。物質的特徴は、例えば物質組成、特定元素の量および/または特定元素のサイズを含んでもよい。
本発明によるさらなる方法は、第2の画像ピクセルおよび第3の画像ピクセルの各ピクセルのフィルター処理されたデータを生成するステップを含む。より正確には、本発明による方法は、以下のステップを含む:
・第2の画像ピクセルの各ピクセルの第2の画像データを処理する少なくとも1つの第1の画像フィルターを使用して第2の画像ピクセルの各ピクセルの第1のフィルター処理されたデータを生成するステップ、および
・第3の画像ピクセルの各ピクセルの第3の画像データを処理する少なくとも1つの第2の画像フィルターを使用して第3の画像ピクセルの各ピクセルの第2のフィルター処理されたデータを生成するステップ。
換言すると、第2の画像ピクセルの各ピクセルおよび/または第3の画像ピクセルの各ピクセルは、少なくとも1つの第1の画像フィルターおよび少なくとも1つの第2の画像フィルターを用いてフィルター処理される。第2の画像ピクセルのおよび第3の画像ピクセルの各ピクセルに関連付けられたフィルター処理されたデータが生成される。少なくとも1つの第1の画像フィルターおよび/または少なくとも1つの第2の画像フィルターは、以下でさらに説明されるように、デジタル画像フィルターであってもよい。任意選択的に、第1の画像フィルターおよび第2の画像フィルターは、同一のものである。
ここで本発明によるさらなる方法は、物体から物質を連続的に除去するときに生成される各表面の各ピクセルの物質的特徴に関する情報を得るために、特定された物質的特徴に関する情報およびフィルター処理されたデータを使用する。より正確には、本発明による方法は、以下のステップを同じく含む:
・第2の画像ピクセルの各ピクセルの第2の画像データ、第3の画像ピクセルの各ピクセルの第3の画像データ、第2の画像ピクセルの各ピクセルの第1のフィルター処理されたデータ、および第3の画像ピクセルの各ピクセルの第2のフィルター処理されたデータ、の中から第1の画像の第1の画像ピクセルの各ピクセルの第1の画像データと同一または類似するデータを特定するステップ。データは、確率に基づく計算がこのデータが第1の画像ピクセルの各ピクセルの第1の画像データに最も近いことを明らかにする場合、第1の画像の第1の画像ピクセルの各ピクセルの第1の画像データに類似しているとみなされる。
・物質的特徴を第1の画像の第1の画像ピクセルの少なくとも1つのピクセルに割り当てるステップであって、
(i)第2の画像ピクセルのうちのあるピクセルの特定された第2の画像データおよび第2の画像ピクセルのうちのあるピクセルの特定された第1のフィルター処理されたデータ、の少なくとも一方が第1の画像ピクセルの少なくとも1つのピクセルの第1の画像データと同一または類似している場合、第1の物質的特徴が割り当てられ、
(ii)第3の画像ピクセルのうちのあるピクセルの特定された第3の画像データおよび第3の画像ピクセルのうちのあるピクセルの特定された第2のフィルター処理されたデータ、の少なくとも一方が第1の画像ピクセルの少なくとも1つのピクセルの第1の画像データと同一または類似している場合、第2の物質的特徴が割り当てられるステップ。
本発明による方法は、例えばEDX、WDX、EBSDおよびTKDなどの分析法に基づいて高分解能3D分析データセットを得ることを提供する。特に、上に記載した方法のそれぞれは、SEMなどの荷電粒子ビーム装置を使用して得られる画像の高分解能と、例えばEDX、WDX、EBSDおよびTKDなどの分析法を使用してラメラを分析するときに得られるデータとを組み合わせる。高分解能分析能力は、従来技術から知られるバルク物体から生成されるTEMラメラと同程度に薄い可能性がある第1のラメラおよび第2のラメラを生成することによって改善される。特に、EDXおよび/またはWDXなどの分析法は、例えばラメラの物質の組成、特に既存の鉱物学およびフェーズなどの物質的特徴を定量化しかつ特定するためにラメラを分析するときに使用されてもよい。フェーズおよび結晶配向はTKDおよび/またはEBSDによって決定されてもよい。第1のラメラおよび第2のラメラは薄いので、上記の分析法に使用され第1のラメラおよび第2のラメラに衝突する荷電粒子ビームのほとんどの粒子はラメラを通り抜ける。例えば1000nm×1000nm×1000nmの体積を有する従来技術で使用されるバルク物体と比較して、10nm×10nm×10nmなど、かなり小さい体積の中でX線が生成される。従って、薄い第1ラメラおよび薄い第2ラメラで上記の分析法を使用するときに生成されるデータセットは、高分解能、例えば10nmを提供する。
さらに、本発明による各方法は、物体から物質を除去することによって得られる薄片の表面の物質的特徴の速い特定を提供する。本発明によるどの方法も、物体から物質を除去するときに各露出表面の分析を行わない。代わりに、各露出表面の画像が生成され、開口の側面が、側面を含むラメラを用いて、物質的特徴に関して分析される。側面を分析することから得られるデータは、計算によって各露出表面の物質的特徴を特定するために使用される。
第1の画像の第1の画像ピクセルの各ピクセルの第1の画像データと同一または類似するデータを特定するのに適したいずれかの方法が使用されてもよい。機械学習細分化(ここで細分化は分類である)はそれらの方法の1つであり得る。機械学習細分化は、分類装置であってもよい。従って、各表面の画像データは、機械学習細分化を使用して分類されてもよい(すなわち特定され特定の物質的特徴に割り当てられる)。機械学習細分化は、得られた表面の画像の各ピクセルの適切な分類を提供し、粒界およびテクスチャーを適切に特定する。分類(これは細分化を意味する)が高分解能画像上で実行されるので、特定の表面を含む薄片の得られる分類される量は、画像の高分解能を保持する。
本発明による方法のそれぞれの実施形態で追加的にまたは代替的に提供されるのは、各方法がさらに、開口の側面を含むさらなるラメラを生成するステップと、このラメラの物質的特徴を特定するステップとをさらに含んでもよいことである。より正確には、本発明による方法は、以下のステップを含んでもよい:
・開口の第3の側面を有する第3のラメラを生成するステップであって、第3の側面および第2の側面は対向して配置され、第1の側面は第2の側面と第3の側面との間に配置されるステップ。
・第2の荷電粒子ビーム(またはさらなる方法を使用するときは荷電粒子ビーム)を物体の第3の側面上で案内し、第1の検出ユニットを用いて相互作用粒子を検出するステップであって、相互作用粒子は第2の荷電粒子ビーム(またはさらなる方法を使用するときは荷電粒子ビーム)が物体の第3の側面に衝突するときに生じるステップ。さらに、第4の検出信号が第1の検出ユニットを用いて生成され、物体の第3の側面の第4の画像が第4の検出信号を用いて生成される。第4の画像は第4の画像ピクセルを含み、第4の画像ピクセルの各ピクセルは第4の画像データを含む。
・第1の荷電粒子ビーム、第2の荷電粒子ビーム、およびさらなる方法を使用するときは荷電粒子ビームをそれぞれ用いて、および第2の検出ユニットを用いて相互作用粒子および/または相互作用放射線を検出して、第4の画像ピクセルの各ピクセルに関連付けられる第3のラメラの第3の物質的特徴を特定することによって第3のラメラを分析するステップ。
・第4の画像ピクセルの各ピクセルの第4の画像データを処理する少なくとも1つの第3の画像フィルターを使用して第4の画像ピクセルの各ピクセルの第3のフィルター処理されたデータを生成するステップ。
さらに、第1の画像の第1の画像ピクセルの各ピクセルの第1の画像データと同一または類似するデータを特定するステップはまた、第4の画像ピクセルの各ピクセルの第4の画像データおよび第4の画像ピクセルの各ピクセルの第3のフィルター処理されたデータの中からデータを特定することを含む。第1の画像の第1の画像ピクセルの少なくとも1つのピクセルに物質的特徴を割り当てるステップはまた、第4の画像ピクセルのあるピクセルの特定された第4の画像データおよび/または第4の画像ピクセルのあるピクセルの特定された第3のフィルター処理されたデータが第1の画像ピクセルの少なくとも1つのピクセルの第1の画像データと同一または類似する場合、第3の物質的特徴を割り当てることを含む。
本発明による方法のそれぞれの実施形態において追加的にまたは代替的に提供されるのは、同一または類似データを特定するステップが、第1の画像の第1の画像ピクセルの各ピクセルの第1の画像データを、第2の画像ピクセルの各ピクセルの第2の画像データ、第3の画像ピクセルの各ピクセルの第3の画像データ、第4の画像ピクセルの各ピクセルの第4の画像データ、第2の画像ピクセルの各ピクセルの第1のフィルター処理されたデータ、第3の画像ピクセルの各ピクセルの第2のフィルター処理されたデータ、および第4の画像ピクセルの各ピクセルの第3のフィルター処理されたデータ、の少なくとも1つと比較することを含むことである。
本発明による方法のそれぞれの実施形態において追加的にまたは代替的に提供されるのは、各方法がX線および/またはカソードルミネセンス光を使用して第1のラメラ、第2のラメラおよび/または第3のラメラを分析することを含んでもよいことである。
本発明による方法のそれぞれのさらなる実施形態において追加的にまたは代替的に提供されるのは、各方法が、EDX、WDX、EBSDおよび/またはTKDを用いて第1のラメラ、第2のラメラおよび/または第3のラメラを分析することをさらに含んでもよいことである。
本発明による方法のそれぞれの実施形態において追加的にまたは代替的に提供されるのは、同一または類似データを特定するステップが、分類の学習方法を用いることを含むことである。特に、以下の方法の1つが用いられてもよい:ランダム決定フォレスト(random decision forest)、相関ルール学習(association rule learning)、人口神経網、サポートベクターマシーン(support vector machine)、およびベイジアンネットワーク(Bayesian network)。上述の方法は、分類のための機械学習方法であり、分類は、どのカテゴリーセットに新しいデータセットが属するかを特定するという問題である。
本発明による方法のそれぞれの実施形態において追加的にまたは代替的に提供されるのは、各方法が、第1の画像フィルター、第2の画像フィルターまたは第3の画像フィルターとして以下のフィルターの少なくとも1つを用いることをさらに含んでもよいことである:ガボールフィルター、平均値フィルター、バリアンス(variance)フィルター、ヒストグラム方向付け勾配(histogram oriented gradient)フィルター、最大値フィルター、最小値フィルター、およびKuwaharaフィルター。ガボールフィルターは、テクスチャー分析用の帯域フィルターである。平均値フィルターは、画像を平滑化することにより2つのピクセル間の強度変化の量を低減する方法である。バリアンスフィルター、最大値フィルター、および最小値フィルターはまた、当該技術分野で知られている。Kuwaharaフィルターは、適応ノイズリダクション向け画像処理で使用される非線形平滑フィルターである。
本発明は、プロセッサにローディングされてもよいまたはローディングされるプログラムコードであって、実行されると、上にまたはさらに以下に記載されるステップの少なくとも1つまたは上にまたはさらに以下に記載されるステップの少なくとも2つの組合せを含む方法が実行されるように荷電粒子ビーム装置を制御するプログラムコードを含むコンピュータプログラム製品にも言及する。
本発明は、物体を分析するための荷電粒子ビーム装置にも言及する。荷電粒子ビーム装置は、第1の荷電粒子を有する第1の荷電粒子ビームを生成するための第1の荷電粒子ビーム生成器を含んでもよい。第1の荷電粒子は、電子および/またはイオンであってもよい。荷電粒子ビーム装置はまた、第1の荷電粒子ビームの焦点を物体上に合わせる第1の対物レンズを有してもよい。さらに、荷電粒子ビーム装置は、第2の荷電粒子を有する第2の荷電粒子ビームを生成する第2の荷電粒子ビーム生成器を含んでもよい。第2の荷電粒子は電子および/またはイオンであってもよい。第2の荷電粒子ビームの焦点を物体上に合わせる第2の対物レンズが提供される。さらに、荷電粒子ビーム装置は、相互作用粒子を検出するための第1の検出ユニットと、相互作用粒子および/または相互作用放射線を検出するための第2の検出ユニットとを含んでもよく、相互作用粒子および相互作用放射線は、(i)第1の荷電粒子ビームおよび(ii)第2の荷電粒子ビームの少なくとも一方が物体に衝突するときに生じる。さらに、荷電粒子ビーム装置は、上に記載したもののようなコンピュータプログラム製品がローディングされる少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。
本発明はまた、物体を分析するためのさらなる荷電粒子ビーム装置にも言及する。さらなる荷電粒子ビーム装置は、荷電粒子を有する荷電粒子ビームを生成するための荷電粒子ビーム生成器を含んでもよい。荷電粒子は、電子および/またはイオンであってもよい。さらなる荷電粒子ビーム装置はまた、荷電粒子ビームの焦点を物体上に合わせる対物レンズを有してもよい。さらに、さらなる荷電粒子ビーム装置は、物体にガスを提供するためのガス注入ユニットを含んでもよい。ガスは、例えばCl、l、SiF、CF、NF、NO、NH+O、NO、HOまたはXeFなどの反応性ガスであってもよい。しかしながら、本発明は上述の例に制限されない。本発明の方法を実行するのに適したいかなるガスが使用されてもよい。さらに、さらなる荷電粒子ビーム装置は、相互作用粒子を検出するための第1の検出ユニットと、相互作用粒子および/または相互作用放射線を検出するための第2の検出ユニットとを含んでもよく、相互作用粒子および相互作用放射線は荷電粒子ビームが物体に衝突するときに生じる。さらに、さらなる荷電粒子ビーム装置は、上に記載したもののようなコンピュータプログラム製品がローディングされる少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。
本発明による上述の荷電粒子ビーム装置のそれぞれの実施形態において、追加的にまたは代替的に提供されるのは、第1の検出器が第1の検出ユニットを備え、第2の検出器が第2の検出器ユニットを備えることである。従って、2つの検出器ユニットは、異なる検出器に配置される。代替的実施形態において、単一の検出器が第1の検出器ユニットと第2の検出器ユニットとを備える。
本発明による上述の荷電粒子ビーム装置のそれぞれの実施形態において、追加的にまたは代替的に提供されるのは、荷電粒子ビーム装置のそれぞれが、電子ビーム装置およびイオンビーム装置の少なくとも一方であってもよいことである。特に、荷電粒子ビーム装置は、電子ビーム装置およびイオンビーム装置の両方であってもよい。
本明細書に記載される本発明の実施形態を、以下の文章において図面を参照してより詳細に説明する。
荷電粒子ビーム装置の一実施形態の概略図を示す。 図1による荷電粒子ビーム装置のさらなる概略図を示す。 荷電粒子ビーム装置のさらなる実施形態の概略図を示す。 本発明による方法の第1の部分の実施形態の概略図を示す。 本発明による方法の第1の部分のさらなる実施形態の概略図を示す。 物体、第1の粒子ビームコラム、および第2の粒子ビームコラムの概略図である。 7A−Cは、ラメラの概略図である。 本発明による方法の第2の部分を示す。 図9A−Iは、物体の表面のフィルター処理された画像を示す。 ランダム決定フォレストのトレーニング画像として使用される表面の画像である。 ランダム決定フォレストのトレーニング段階の概略図である。 ランダム決定フォレストのトレーニング段階における決定木の概略図である。 ランダム決定フォレストの検証段階の概略図である。 ランダム決定フォレストの分類段階の概略図である。
図1は、本発明による荷電粒子ビーム装置300の第1の実施形態の概略図を示す。荷電粒子ビーム装置300は、イオンビームコラムの形態の第1の粒子ビームコラム301と、電子ビームコラムの形態の第2の粒子ビームコラム302とを有する。第1の粒子ビームコラム301と第2の粒子ビームコラム302は物体チャンバ303に配置され、その中に分析および/または処理されるべき物体304が配置される。本明細書に記載されるシステムは、イオンビームコラムの形態である第1の粒子ビームコラム301に、および電子ビームコラムの形態の第2の粒子ビームコラム302に制限されないことが明示的に注記される。実際に、本明細書に記載されるシステムはまた、第1の粒子ビームコラム301が電子ビームコラムの形態であること、および第2の粒子ビームコラム302がイオンビームコラムの形態であることにも備える。本明細書に記載されるシステムのさらなる実施形態は、第1の粒子ビームコラム301および第2の粒子ビームコラム302の両方がそれぞれイオンビームコラムの形態であることに備える。
図2は、図1に示される荷電粒子ビーム装置300の詳細図を示す。明確にするために、物体チャンバ303は示されていない。イオンビームコラムの形態の第1の粒子ビームコラム301は第1の光軸305を有する。さらに、電子ビームコラムの形態の第2の粒子ビームコラム302は第2の光軸306を有する。
電子ビームコラムの形態にある第2の粒子ビームコラム302を次に記載する。第2の粒子ビームコラム302は、第2のビーム生成器307、第1の電極308、第2の電極309、および第3の電極310を有する。例として、第2のビーム生成器307は、熱電界エミッタである。第1の電極308はサプレッサ電極の機能を有し、第2の電極309は引出電極の機能を有する。第3の電極310は陽極であり、同時に、ビーム案内管311の一端を形成する。
電子ビームの形態の第2の荷電粒子ビーム312は第2のビーム生成器307によって生成される。第2のビーム生成器307から現れる電子は、第2のビーム生成器307と第3の電極310との間の電位差の結果として、陽極電位まで、例えば1kVから30kVまでの範囲において加速される。電子ビームの形態の第2の荷電粒子ビーム312はビーム案内管311を通過し、分析および/または処理されるべき物体304上に焦点を合わせられる。これについては以下でさらにより詳細に記載する。
ビーム案内管311は、第1環状コイル314とヨーク315とを有するコリメータ装置313を通過する。第2のビーム生成器307から物体304の方向に見た場合、コリメータ装置313は、ビーム案内管311内に第2の光軸306に沿って配置されたピンホールダイアフラム316と、中央開口318を有する検出器317とによって後続される。さらなる実施形態において開口318は中心に置かれなくてもよい。
ビーム案内管311は続いて第2の対物レンズ319内の穴を通過する。第2の対物レンズ319は第2の荷電粒子ビーム312の焦点を物体304上に合わせるために使用される。このため、第2の対物レンズ319は、磁気レンズ320および静電レンズ321を有する。磁気レンズ320は第2の環状コイル322、内側磁極片323、および外側磁極片324を設けられる。静電レンズ321は、ビーム案内管311の端部325と終端電極326とを備える。
ビーム案内管311の端部325および終端電極326は、静電減速装置を同時に形成する。ビーム案内管311の端部325はビーム案内管311と共に陽極電位にあり、終端電極326および物体304は、陽極電位より低い電位にある。これにより、第2の荷電粒子ビーム312の電子は、物体304の検査に必要な所望のエネルギーまで減速される。
第2の粒子ビームカラム302はさらにラスター装置327を有し、それによって第2の荷電粒子ビーム312を偏向し、物体304上でラスターの形態で走査することができる。
結像のため、ビーム案内管311内に配置される検出器317が、二次電子および/または後方散乱電子を検出する。二次電子および/または後方散乱電子は第2の荷電粒子ビーム312と物体304との間の相互作用から生じる。検出器317によって生成された信号は、制御ユニット700に伝送される。
さらなる粒子検出器703が物体チャンバ303内に配置される(図1参照)。粒子検出器703は二次電子および/または後方散乱電子を検出する。二次電子および/または後方散乱電子は第2の荷電粒子ビーム312と物体304との間の相互作用から生じる。粒子検出器703によって生成された信号は、制御ユニット700に伝送される。
さらなる検出器、すなわちEBSD検出器336が、物体チャンバ303内に配置される。EBSD検出器336は、第2の粒子ビームカラム302の第2の光軸306に対して外れて位置付けられる。EBSD検出器336は、物体304の上の第1の位置Pos Aに位置付けられてもよい。第2の位置Pos Bにおいて、EBSD検出器336は、物体304の下に位置付けられる(図1参照)。
相互作用放射線、例えばX線またはカソードルミネセンス光は、物体チャンバ303内に配置される放射線検出器500、例えばCCD検出器を用いることによって検出されてもよい(図1参照)。放射線検出器500は、物体304の側に位置付けられ、物体304に向けられる。
物体304は、図1に示されるように試料ステージの形態の物体ホルダ328の上に配置され、それによって物体304は、相互に垂直になるように配置される3つの軸(具体的にはx軸、y軸およびz軸)に沿って移動できるように配置される。さらに、試料ステージは、相互に垂直であるように配置された2つの回転軸の周りで回転することができる。従って物体304を所望の位置に動かすことが可能である。2つの回転軸の1つの周りでの物体ホルダ328の回転は、物体304の表面が第2の荷電粒子ビーム312および第1の荷電粒子ビーム329に対して垂直に向けられ得るように物体ホルダ328を傾けるために使用されてもよい。あるいは、物体304の表面は、物体304の表面と、第1の荷電粒子ビーム329または第2の荷電粒子ビーム312が例えば0°〜90°の範囲で角度をなすような方法で方向付けられてもよい。
前に記載したように、参照符号301は、イオンビームコラムの形態の第1の粒子ビームコラムを示す。第1の粒子ビームコラム301は、イオン源の形態の第1のビーム生成器330を有する。第1のビーム生成器330は、イオンビームの形態の第1の荷電粒子ビーム329を生成するために使用される。さらに、第1の粒子ビームコラム301は、引出電極331およびコリメータ332を設けられる。コリメータ332の後には、第1の光軸305に沿った物体304の方向において、可変開口333が続く。第1の荷電粒子ビーム329は、集束レンズの形態の第1の対物レンズ334によって物体304に焦点を合わせられる。ラスター電極335は、ラスターの形態において物体304上で第1の荷電粒子ビーム329を走査するために設けられる。
第1の荷電粒子ビーム329が物体304に当たると、第1の荷電粒子ビーム329は、物体304の物質と相互作用する。プロセス中、相互作用放射線が生成され、放射線検出器500を用いて検出される。相互作用粒子が、特に二次電子および/または第2のイオンが生成される。これらは検出器317を用いて検出される。
物体チャンバ303は、第1の圧力範囲において、または第2の圧力範囲において作動され、第1の圧力範囲は10−3hPa以下の圧力だけを含み、第2の圧力範囲は10−3hPaを超える圧力だけを含む。圧力センサ600が物体チャンバ303内に配置され、物体チャンバ303内の圧力を測定する(図1参照)。圧力センサ600に接続されかつ物体チャンバ303に配置されたポンプシステム601が、物体チャンバ303内に第1の圧力範囲または第2の圧力範囲のどちらかの圧力範囲を提供する。
第1の荷電粒子ビーム329は、物体304を処理するために使用されてもよい。例えば、第1の荷電粒子ビーム329を用いて物体304の表面に物質が堆積されてもよく、この際、物質はガス注入システム(GIS)によって提供される。追加的にまたは代替的に、第1の荷電粒子ビーム329を用いて構造物が物体304にエッチングされてもよい。さらに、第2の荷電粒子ビーム312が、例えば電子ビーム誘導堆積によって、物体304を処理するために使用されてもよい。
検出器317、EBSD検出器336、放射線検出器500、および粒子検出器703は、図1および2に示されるように、制御ユニット700に接続される。制御ユニット700は、プログラムコードを備えたコンピュータプログラム製品がローディングされるプロセッサ701を備え、それは実行されると、本発明による方法が実行されるような方法で荷電粒子ビーム装置300を制御する。これは以下でさらに説明する。さらに、制御ユニット700は、データベース702を備えてもよい。
図3は、本発明による荷電粒子ビーム装置300の第2の実施形態の概略図を示す。図3の実施形態は、図1および2の実施形態に基づいている。したがって、同様の参照符号は同様の部分を示す。しかしながら、図3の実施形態は、第1の粒子ビームコラム301を含まず、第2の粒子ビームコラム302を含む。さらに、図3の実施形態は、ガスを物体304に提供するガス注入ユニット337を含む。ガスは、例えば、Cl、l、SiF、CF、NF、NO、NH+O、NO、HOまたはXeFなどの反応性ガスであってもよい。しかしながら、本発明は前述の例に制限されない。本発明を実行するのに適したいかなるガスが使用されてもよい。
本発明による方法の実施形態を次に説明する。方法は図1および2による荷電粒子ビーム装置300によって実行される。図4は方法の実施形態の第1の部分を示す。この第1の部分は、詳細には、連続的に、物体304から物質を除去し、物体304の表面を露出させ、表面の画像を生成することによって、高分解能3Dデータセットを生成することを含む。画像の分解能は、1nm〜3nmであり得る。より正確には、イオンビームコラムの形態の第1の荷電粒子ビーム329は、ステップS1において物体304上を案内される。第1の荷電粒子ビーム329を物体304上で案内するときに物質が物体304から除去される(方法ステップS2参照)。これは図6に概略的に示される。図6は物体304、イオンビームコラムの形態の第1の粒子ビームコラム301、および電子ビームコラムの形態の第2の粒子ビームコラム302の概略図である。物体304から物質を除去すると第1の表面800が露出される。方法ステップS3において、電子ビームコラムの形態の第2の荷電粒子ビーム312が、露出された第1の表面800上で案内される。第2の荷電粒子ビーム312は、露出された第1の表面800の物質と相互作用する。二次電子および/または後方散乱電子が相互作用から生じる。検出器317または粒子検出器703がそれら二次電子および/または後方散乱電子を検出し、制御ユニット700に伝送される第1の検出信号を生成する。露出された第1の表面800の第1の画像が、第1の検出信号を用いて生成される(方法ステップS4)。方法ステップS5において、生成された第1の画像は、データベース702に保存される。
方法ステップS6において、さらなる物質を物体304から除去するかどうかが決定される。肯定の場合、方法ステップS1〜S5が繰り返され、さらなる表面が露出される。換言すると、第1の荷電粒子ビーム329は、物体304上を再び案内される。第1の表面800を構成する物体304の物質は、第1の荷電粒子ビーム329が物体304上を案内されるときに物体304から除去される。第1の表面800を含む物質を除去しているとき、さらなる表面、すなわち第2の表面801が露出される(図6参照)。第2の表面801の画像が次に生成される。第2の荷電粒子ビーム312が、露出された第2の表面801上で案内される。第2の荷電粒子ビーム312は、露出された第2の表面801の物質と相互作用する。二次電子および/または後方散乱電子が相互作用から生じる。検出器317または粒子検出器703がそれら二次電子および/または後方散乱電子を検出し、制御ユニット700に伝送される第2の検出信号を生成する。露出された第2の表面801の第2の画像が、第2の検出信号を用いて生成される。生成された第2の画像は、データベース702に保存される。
方法ステップS6において、さらなる物質を物体304から除去するかどうかが再び決定される。肯定の場合、方法ステップS1〜S5が再び繰り返され、さらなる表面が露出される。換言すると、物体304の物質は薄片として1片ずつ物体304から除去され、この際、薄片1片を除去するごとに新しい表面が露出され結像される。各露出表面の画像はデータベース702に保存される。このように、方法ステップS1〜S6は、連続的に、物体304から物質を除去し、物体304の表面を露出させ、表面の画像を生成することによって、高分解能3Dデータセットを提供する。例えば、最大1,000枚の表面を露出可能であり、1,000枚の表面のそれぞれの画像がデータベース702に保存される。しかしながら本発明はこの表面の数に制限されない。反対に、任意の適切な数の表面を露出し結像することができる。
図6に示されるように、物体304から物質を除去し、表面、具体的には第1の表面800および第2の表面801を露出しているとき、開口803が形成される。開口803は境界側面804、第1の側面805および第2の側面806によって境界を定められる。境界側面804は開口803の底面であることもある。したがって、境界側面804は、物質が物体304から除去されるときに露出される最新の表面を含む。図6に示される実施形態では、境界側面804は第2の表面801を含む。しかしながら、本発明は境界側面804が常に第2の表面801を含むことに制限されない。反対に、境界側面804は、物質が物体304から除去されるときに露出される最新の表面であるいずれの表面を含んでもよい。
第1の側面805は、境界側面804から離れる第1の方向に境界側面804から延びる。さらに、第2の側面806は同じく、境界側面804から離れる第2の方向に物体304の境界側面804から延びる。第1の方向および第2の方向は同じであってもよい、または異なっていてもよい。第1の側面805および第2の側面806は対向して配置される。さらに、境界側面804は第1の側面805と第2の側面806の間に配置される。境界側面804、第1の側面805および第2の側面806は、(文字Uに似た)U字形を形成してもよく、境界側面804は「U」の底部であり、第1の側面805および第2の側面806は「U」の横の辺である。
方法ステップS7において、第1のラメラ807、第2のラメラ808および任意選択的に第3のラメラ809が、第1の荷電粒子ビーム329を用いて生成される。第1のラメラ807、第2のラメラ808および第3のラメラ809は、図7A〜7Cに概略的に示されている。それらは、第1の荷電粒子ビーム329を用いて物体304からそれらを切り出すことによって生成される。第1のラメラ807、第2のラメラ808および第3のラメラ809は、さらなる分析のためにホルダ(図示せず)に配置されてもよい。ホルダは、荷電粒子ビーム装置300の一部であり、物体チャンバ303内に配置される。第1のラメラ807は、境界ラメラである。それは境界側面804を、従って物質が物体から除去されるときに露出される最新の表面を含む。図6に示される実施形態では、これは第2の表面801である。第2のラメラ808は、側方ラメラである。それは、第1の側面805を含む。第3のラメラ809もまた側方ラメラである。それは第2の側面806を含む。第1のラメラ807は、厚さT1を有してもよく、第2のラメラ808は厚さT2を有してもよく、および/または第3のラメラ809は厚さT3を有してもよい。厚さT1〜T3は同じであってもよく、または異なっていてもよい。特に、厚さT1〜T3のそれぞれは、10nm〜100nmの範囲内または30nm〜50nmの範囲内であってもよい。しかしながら、本発明は上述の範囲に限定されない。反対に、厚さT1〜T3のそれぞれは、本発明に適したどのような値を有してもよい。
上に記載したように、露出された表面の画像は、生成されて保存される。特に、露出される最も新しい表面が生成されて保存される。図6の実施形態では、この表面は第2の表面801である。さらなる方法ステップS8において、第2のラメラ808および第3のラメラ809の画像が同じく生成される。電子ビームの形態の第2の荷電粒子ビーム312は第1の側面805の上を案内される。第1の側面805は第2のラメラ808の外側表面の1つである。第2の荷電粒子ビーム312は第1の側面805の物質と相互作用する。二次電子および/または後方散乱電子が相互作用から生じる。検出器317または粒子検出器703がそれら二次電子および/または後方散乱電子を検出し、制御ユニット700に伝送される第3の検出信号を生成する。第1の側面805の第3の画像が第3の検出信号を用いて生成される。生成された第3の画像はデータベース702に保存される。さらに、電子ビームの形態の第2の荷電粒子ビーム312は、第2の側面806の上を案内される。第2の側面806は第3のラメラ809の外側表面の1つである。第2の荷電粒子ビーム312は第2の側面806の物質と相互作用する。二次電子および/または後方散乱電子が相互作用から生じる。検出器317または粒子検出器703がそれら二次電子および/または後方散乱電子を検出し、制御ユニット700に伝送される第4の検出信号を生成する。第2の側面806の第4の画像が第4の検出信号を用いて生成される。生成された第4の画像はデータベース702に保存される。
本発明によるさらなる方法の実施形態を次に説明する。さらなる方法は、図3による荷電粒子ビーム装置300によって実行される。図5は、方法の実施形態の第1の部分を示す。この第1の部分は、詳細には、連続的に、物体304から物質を除去し、物体304の表面を露出させ、表面の画像を生成することによって、高分解能3Dデータセットを生成することを含む。画像の分解能は、1nm〜3nmであり得る。図5によるさらなる方法の実施形態の第1の部分は、図4の実施形態に基づいている。したがって、図4の実施形態に関連する上述の説明が、図5の実施形態にもあてはまる。しかしながら、方法ステップS1およびS3の代わりに、図5の実施形態は、方法ステップS1AおよびS3Aを含む。方法ステップS1Aにおいて、電子ビームの形態の第2の荷電粒子ビーム312は、物体304上を案内される。さらに、ガスがガス注入ユニット337によって提供される。方法ステップS2において、第2の荷電粒子ビーム312およびガスを用いて物質を物体304からエッチングすることによって物体304から物質が除去される。上で説明したように物体304の第1の表面800が露出される。方法ステップS3Aにおいて、電子ビームの形態の第2の荷電粒子ビーム312が、露出された第1の表面800上で案内される。第2の荷電粒子ビーム312は、露出された第1の表面800の物質と相互作用する。二次電子および/または後方散乱電子が相互作用から生じる。検出器317または粒子検出器703がそれら二次電子および/または後方散乱電子を検出し、制御ユニット700に伝送される第1の検出信号を生成する。露出された第1の表面800の第1の画像が、第1の検出信号を用いて生成され、データベースに保存される。方法ステップS1A〜S5は必要であれば、上で説明したように繰り返される。
図5の実施形態はまた、図4の実施形態に関して方法ステップS7において1つの違いを含む。上に記載したように、第1のラメラ807、第2のラメラ808および第3のラメラ809は、方法ステップS7において生成される。しかしながら、第1の荷電粒子ビーム329を用いるのではなく、第1のラメラ807、第2のラメラ808および第3のラメラ809は、第2の荷電粒子ビーム312およびガス注入ユニット337によって提供されるガスを用いるエッチングプロセスによって、物体304からそれらを切り出すことによって生成される。
図8は上に記載した方法のそれぞれの第2の部分を示し、図4の実施形態および図5に示される実施形態のさらなる方法ステップを含む。
方法ステップS9において、生成されたラメラの物質的特徴が決定される。より正確には、方法ステップS9において、第1のラメラ807(すなわち境界ラメラ)、第2のラメラ808および第3のラメラ809は、第2の荷電粒子ビーム312を用いてそれらの物質的特徴に関して分析される。換言すると、分析は、各ラメラがその各画像中の特定のピクセルにおいて有する元素の物質および/または組成を特定するために実行される。物質的特徴はまた、例えば、特定の元素の量および/またはそのサイズおよび/または物質中に含有されたその構造についての情報を含んでもよい。
第1のラメラ807は、第2の荷電粒子ビーム312を用いて、第2の画像、すなわち第2の表面801の画像の第2の画像ピクセルの各ピクセルの第1の物質的特徴を特定することによって分析される。相互作用放射線、例えばX線またはカソードルミネセンス光が、放射線検出器500を用いて検出される。特に、X線が検出されてもよく、EDXまたはWDXを実行するために使用されてもよい。EDXおよびWDXは、各ピクセルの第1のラメラ807の元素および元素の組成などの第1の特徴を特定するために使用されてもよい。追加的にまたは代替的に、相互作用粒子、例えば後方散乱電子が、EBSD検出器336を用いて検出される。EBSD検出器336は、例えば、位置Pos A(図1および3参照)に配置される。EBSDは、第1のラメラ807の物質の結晶学的配向を分析するために使用される。EBSD検出器336は、EBSD検出信号を生成する。制御ユニット700は、EBSD検出信号に基づいて第1のラメラ807の電子後方散乱回折パターン(EBSP)を生成する。第1のラメラ807のEBSPは、第1のラメラ807の格子回折面に対応する菊池バンドに関する情報を含む。追加的にまたは代替的に、第1のラメラ807は、TKDを用いることによって分析されてもよい。第2の荷電粒子ビーム312は第2の表面801に案内される。第1のラメラ807は、第2の荷電粒子ビーム312の電子を透過するのに十分に薄い。換言すると、第2の荷電粒子ビーム312の電子は、第1のラメラ807を介して伝達し得る。第1のラメラ807の底面から現れる第2の荷電粒子ビーム312の散乱かつ伝達された電子は、EBSD検出器336を用いて検出される。EBSD検出器336は位置Pos B(図1および3参照)に配置される。物体ホルダ328は、散乱かつ伝達された電子がEBSD検出器336によって検出され得るような方法で設計される。EBSD検出器336は、第1のラメラ807の回折パターンを取得し記録するために使用される検出器信号を生成し、回折パターンは第1のラメラ807の底面からEBSD検出器336に投影される。
上の記載は第2のラメラ808にあてはめることもできる。換言すると、第2のラメラ808は、第2の荷電粒子ビーム312を用いて、第3の画像、すなわち第1の側面805の画像の第3の画像ピクセルの各ピクセルの第2の物質的特徴を特定することによって分析される。X線が、EDXまたはWDXを実行するために使用されてもよい。EDXおよびWDXは、各ピクセルの第2のラメラ808の元素および元素の組成などの第2の物質的特徴を特定するために使用されてもよい。追加的にまたは代替的に、相互作用粒子、例えば後方散乱電子が、EBSD検出器336を用いて検出される。EBSD検出器336は、例えば、位置Pos A(図1および3参照)に配置される。再び、EBSDは、第2のラメラ808の物質の結晶学的配向を分析するために使用される。追加的にまたは代替的に、第2のラメラ808は、TKDを用いることによって分析されてもよい。第2の荷電粒子ビーム312は第2のラメラ808の第1の側面805に案内される。第2のラメラ808は、第2の荷電粒子ビーム312の電子を透過するのに十分に薄い。換言すると、第2の荷電粒子ビーム312の電子は、第2のラメラ808を介して伝達し得る。第2のラメラ808の底面から現れる第2の荷電粒子ビーム312の散乱かつ伝達された電子は、EBSD検出器336を用いて検出される。EBSD検出器336は位置Pos B(図1および3参照)に配置される。
上の記載は第3のラメラ809にあてはめることもできる。換言すると、第3のラメラ809は、第2の荷電粒子ビーム312を用いて、第4の画像、すなわち第2の側面806の画像の第4の画像ピクセルの各ピクセルの第3の物質的特徴を特定することによって分析される。X線が、EDXまたはWDXを実行するために使用されてもよい。EDXおよびWDXは、各ピクセルの第3のラメラ809の元素および元素の組成などの第3の物質的特徴を特定するために使用されてもよい。追加的にまたは代替的に、相互作用粒子、例えば後方散乱電子が、EBSD検出器336を用いて検出される。EBSD検出器336は、例えば、位置Pos A(図1および3参照)に配置される。EBSDは、第3のラメラ809の物質の結晶学的配向を分析するために使用される。追加的にまたは代替的に、第3のラメラ809は、TKDを用いることによって分析されてもよい。第2の荷電粒子ビーム312は第3のラメラ809の第2の側面806に案内される。第3のラメラ809は、第2の荷電粒子ビーム312の電子を透過するのに十分に薄い。換言すると、第2の荷電粒子ビーム312の電子は、第3のラメラ809を介して伝達し得る。第3のラメラ809の底面から現れる第2の荷電粒子ビーム312の散乱かつ伝達された電子は、EBSD検出器336を用いて検出される。EBSD検出器336は位置Pos B(図1および3参照)に配置される。
上に記載した方法の実施形態はここで、第1のラメラ807、第2のラメラ808および第3のラメラ809の生成された画像の各ピクセルまたはピクセル群のフィルター処理されたデータを生成することを提供する。より正確には、フィルター処理されたデータは、第1のラメラ807の第2の表面801の第2の画像の、第2のラメラ808の第1の側面805の第3の画像の、および第3のラメラ809の第3の側面806の第4の画像の各ピクセルについて生成される。換言すると、第2の画像ピクセルの各ピクセルの第1のフィルター処理されたデータは、第2の画像ピクセルの各ピクセルの第2の画像データを処理する少なくとも1つの第1の画像フィルターを用いて生成される。さらに、第3の画像ピクセルの各ピクセルの第2のフィルター処理されたデータは、第3の画像ピクセルの各ピクセルの第3の画像データを処理する少なくとも1つの第2の画像フィルターを用いて生成される。さらに、第4の画像ピクセルの各ピクセルの第3のフィルター処理されたデータは、第4の画像ピクセルの各ピクセルの第4の画像データを処理する少なくとも1つの第3の画像フィルターを用いて生成される。換言すると、第2の画像ピクセルの、第3の画像ピクセルの、および/または第4の画像ピクセルの各ピクセルは、少なくとも1つの画像フィルターを用いてフィルター処理される。第1の画像フィルター、第2の画像フィルターおよび第3の画像フィルターは、それぞれデジタル画像フィルターであってもよい。特に、上述のフィルターの少なくとも1つは、以下のフィルター:ガボールフィルター、平均値フィルター、バリアンスフィルター、ヒストグラム方向付け勾配フィルター、最大値フィルター、最小値フィルター、およびKuwaharaフィルターのうちの1つであってもよい。第1の画像フィルター、第2の画像フィルターおよび第3の画像フィルターは、同一のものであってもよい。しかしながら、本発明の一実施形態において、フィルター、すなわち第1の画像フィルター、第2の画像フィルターおよび第3の画像フィルターの少なくとも2つは、同一のものである。例えば、全ての画像フィルターが同一のものであることができる。さらに、本発明のさらなる実施形態において、1つより多い画像フィルターが、特定のピクセルのフィルター処理されたデータを生成するために使用されてもよい、従って異なる画像フィルターを用いてフィルター処理されたデータに基づいて1つより多い画像を生成する。
上記のことはさらに、もっぱら第2の表面801の第2の画像に関して説明される。上に記載したように、第2の表面801は第1のラメラ807の一部である。図9Aは、第2の表面801の画像を概略的に示す。上に記載したように、この画像は、第2の荷電粒子ビーム312を用いて、および検出器317を用いて二次電子および/または後方散乱電子などの相互作用電子を検出して生成された。コンボリューションフィルターの形態の第1の画像フィルターがここで、第2の画像の第1のフィルター処理されたデータを生成するために使用される。コンボリューションフィルターは、図9Aに示される第2の表面801の第2の画像の各ピクセルをフィルター処理するために使用される。生成された第1のフィルター処理された画像が、図9Bに示されている。追加的に、最大値フィルターの形態の第2の画像フィルターがここで、第2の画像の第2のフィルター処理された画像を生成するために使用される。最大値フィルターは、図9Aに示される第2の表面801の第2の画像の各ピクセルをフィルター処理するために使用される。生成された第2のフィルター処理された画像が図9Cに示されている。さらに、最小値フィルターの形態の第3の画像フィルターがここで、第2の画像の第3のフィルター処理された画像を生成するために使用され、最小値フィルターは図9Aに示される第2の表面801の第2の画像の各ピクセルをフィルター処理するために使用される。生成された第3のフィルター処理された画像が、図9Dに示されている。Kuwaharaフィルターの形態の第4の画像フィルターがここで、第2の画像の第4のフィルター処理された画像を生成するために使用され、Kuwaharaフィルターは図9Aに示される第2の表面801の第2の画像の各ピクセルをフィルター処理するために使用される。生成された第4のフィルター処理された画像が図9Eに示されている。第1のパラメータを有する第1のガボールフィルターの形態の第5の画像フィルターがここで、第2の画像の第5のフィルター処理された画像を生成するために使用され、第1のガボールフィルターは図9Aに示される第2の表面801の第2の画像の各ピクセルをフィルター処理するために使用される。生成された第5のフィルター処理された画像が図9Fに示されている。第2のパラメータを有する第2のガボールフィルターの形態の第6の画像フィルターがここで、第2の画像の第6のフィルター処理された画像を生成するために使用され、第2のガボールフィルターは図9Aに示される第2の表面801の第2の画像の各ピクセルをフィルター処理するために使用される。生成された第6のフィルター処理された画像が図9Gに示されている。第3のパラメータを有する第3のガボールフィルターの形態の第7の画像フィルターがここで、第2の画像の第7のフィルター処理された画像を生成するために使用され、第3のガボールフィルターは図9Aに示される第2の表面801の第2の画像の各ピクセルをフィルター処理するために使用される。生成された第7のフィルター処理された画像が図9Hに示されている。
方法ステップS10を実行した後、いくつかのフィルター処理された画像が、第2の画像に、第3の画像に、および第4の画像に関連して生成された。従って、各フィルター処理された画像の各ピクセルについて第2の画像、第3の画像および第4の画像のそれぞれに関してベクトルを生成することが可能であり、ベクトルは、特定のピクセルについて各フィルター処理された画像のフィルター処理されたデータを含む。これは図9Iに概略的に示される。図9Iは、いくつかの生成されたフィルター処理された画像を、すなわち、第1のフィルター処理された画像から第7のフィルター処理された画像までを概略的に示す。ベクトルは、第1のフィルター処理された画像から第7のフィルター処理された画像までの各ピクセルを通して案内されてもよい。ベクトルは、各フィルター処理された画像のフィルター処理されたデータを各ピクセルについて含む。換言すると、ベクトルは特徴ベクトルである。それは、

の形を有してもよく、
式中、

は特定ピクセルのベクトルであり、
D1は第1のフィルター処理された画像中のこの特定ピクセルのフィルター処理されたデータであり、
D2は第2のフィルター処理された画像中のこの特定ピクセルのフィルター処理されたデータであり、
D3は第3のフィルター処理された画像中のこの特定ピクセルのフィルター処理されたデータであり、
D4は第4のフィルター処理された画像中のこの特定ピクセルのフィルター処理されたデータであり、
D5は第5のフィルター処理された画像中のこの特定ピクセルのフィルター処理されたデータであり、
D6は第6のフィルター処理された画像中のこの特定ピクセルのフィルター処理されたデータであり、
D7は第7のフィルター処理された画像中のこの特定ピクセルのフィルター処理されたデータである。
特定された物質的特徴およびフィルター処理された画像のフィルター処理されたデータに関する情報をここで使用して、物質が物体304から連続的に除去されるときに生成された各表面のピクセルごとの物質的特徴に関する情報を取得する(方法ステップS11およびS12)。具体的には、以下の方法の1つが使用される:ランダム決定フォレスト、相関ルール学習、人口神経網、サポートベクターマシーン、およびベイジアンネットワーク。上述の方法は、分類のための機械学習方法であり、分類は、どのカテゴリーセットに新しいデータセットが属するかを特定するという問題である。図4および5の実施形態は、図10〜13を用いて説明されるランダム決定フォレストを使用してもよい。ランダム決定フォレストを使用するプロセスは、3つのステップ、すなわち第1のステップ、第2のステップおよび第3のステップを含む。ランダム決定フォレストは、トレーニングされ(第1のステップ)、トレーニングは検証される(第2のステップ)。検証後、ランダム決定フォレストは、生成されかつ結像された各表面の物質的特徴を分類して各ピクセルに割り当てるために使用されてもよい(第3のステップ)。
第1のステップをここで考察する。より簡単な説明のために、図9Aに示される第2の表面801の画像が、実際に図10に示される画像であると仮定する。以下、図10に示される画像をトレーニング画像という。トレーニング画像は256×256個のピクセルを含んでもよく、それは合計65536個のピクセルを意味し得る。本発明はそのようなピクセル数に限定されない。反対に、物質が物体304から連続的に除去されるときに生成される各表面の各画像は、本発明を実行するのに適した任意の数のピクセルを含んでもよい。
トレーニング画像の各ピクセルは、特定の物質的特徴(以下「クラス」という)を有する。トレーニング画像は、3つの異なるクラス、すなわちクラスA、BおよびCに属するピクセルを含む。
トレーニング画像は、方法ステップS10を実行するために使用される。上に記載したように、方法ステップS10を実行した後、いくつかのフィルター処理された画像が、トレーニング画像に関連して生成された。ベクトルが、図9Iに示されるトレーニング画像について生成されてもよい。ここで、各フィルター処理された画像、すなわち、第1のフィルター処理された画像、第2のフィルター処理された画像、第3のフィルター処理された画像、第4のフィルター処理された画像、第5のフィルター処理された画像、第6のフィルター処理された画像および第7のフィルター処理された画像について、例えば各フィルター処理された画像からピクセル値を読み出すことによって、または、当該技術分野で知られる画像認識アルゴリズム、例えばしきい値処理プロセスを用いることによって、各フィルター処理された画像から各ピクセルのグレー値を決定することが可能である。第1〜第7のフィルター処理された画像の各ピクセルで得られたグレー値はデータベース702に保存され、トレーニング画像の各ピクセルのグレー値とともに表に配列される。表は以下の形を有してもよい。
表中、
ピクセル♯は、トレーニング画像のピクセルの番号であり、
GV0は、トレーニング画像の特定ピクセルのグレー値であり、
GV1は、第1のフィルター処理された画像の特定ピクセルのグレー値であり、
GV2は、第2のフィルター処理された画像の特定ピクセルのグレー値であり、
GV3は、第3のフィルター処理された画像の特定ピクセルのグレー値であり、
GV4は、第4のフィルター処理された画像の特定ピクセルのグレー値であり、
GV5は、第5のフィルター処理された画像の特定ピクセルのグレー値であり、
GV6は、第6のフィルター処理された画像の特定ピクセルのグレー値であり、
GV7は、第7のフィルター処理された画像の特定ピクセルのグレー値であり、
クラスは、そのピクセルが属するクラス(すなわち物質的特徴)である。
ここでランダム決定フォレストは、図11Aに示されるようにトレーニングされる。トレーニングプロセスの間、ランダムフォレストアルゴリズムは、あるモデルを構築する。このモデルは、分割に関して特定のルールを備えたノードを含む決定木に基づく。決定木の各ノードは、特定のフィルター処理された画像中の特定ピクセルのグレー値である特徴を示す。決定木のノードは、決定木の2つの分岐線に分岐してもよい。その特徴のピクセルの値が特定の値以下である場合、ピクセルは決定木の特定の分岐線を、例えば左側の分岐線を下る。その特徴のピクセルの値が特定の値を超える場合、ピクセルは決定木の他方の分岐線を、例えば右側の分岐線を下る。これは以下で詳細に説明する。
ランダム決定フォレスト方法は、いくつかの決定木を、すなわち決定木1〜Nを含み、Nは整数である。Nは本発明を実行するのに十分ないずれかの整数であってもよい。例えば、Nは100〜300の範囲内、または100〜200の範囲内であることができる。本発明の例示的実施形態において、Nは100である。したがって、この例示的実施形態は100の決定木を含む。ランダム決定フォレストのトレーニングは、表1に含まれるデータを用いて実行される。より正確には、決定木1〜Nの各決定木は、ランダムに選択された表1からのピクセルのデータを用いて生成される。従って、それらのピクセルを以下、ピクセルのランダムサンプルまたはブートストラップサンプルともいう。典型的に、全ての利用可能なピクセルおよび表1に示されるそれらの対応データの63.2%が、ピクセルのランダムサンプル(特徴のランダムサンプル)として使用される。各決定木1〜Nは、それ自体のピクセルランダムサンプルを有する。従って、ピクセルのランダムサンプルは、決定木1〜Nごとにランダムに選択される。
決定木1の生成をここで詳細に説明する。決定木2〜Nは同じように生成される。決定木1は、その数がランダムに選択されたノードを含む。決定木1の各ノードについて、2つの特徴が、例えば特徴1としてGV1および特徴2としてGV6が、特徴のランダムサンプルからランダムに選択される。次に、特徴1または特徴2が最良分割基準に基づいてノードに使用され得るかどうか決定される。最良分割基準はノードの分割値も決定する。
最良の分割は、いわゆるジニ不純度基準に基づく。ジニ不純度基準は、あるセットからランダムに選択された要素が、あるサブセット内のラベルの分布に従ってランダムにラベル付された場合にそれがどの程度の頻度で不正確にラベル付けされ得るかの尺度である。決定木内の各ノードtにおけるジニ不純度指数は、

として定義され、
式中、
Gはジニ不純度指数であり、
はノードtにおける特定クラスの比であり、
nはクラスの合計数である。
ノードtを第1の子ノードtおよび第2の子ノードtに分割した後、分割データのジニ指数は、

として定義され、
式中、
N(t)は利用可能なまたは選択されたピクセルの合計数であり、
N(t)はノードtにおいて特定クラスに属するピクセルの数であり、
N(t)はノードtにおいて特定クラスに属するピクセルの数である。
最小のGinisplit(t)を提供する特徴が、ノードについて選択される。これは、特定の実施形態を使用して以下でさらに詳細に説明される。特徴1としてGV2および特徴2としてGV6がノードtについて特徴のランダムサンプルからランダムに選択されると仮定する。次に特徴1または特徴2が最良分割基準に基づいてノードtに使用されるかどうか決定される。より簡単に提示するために、GV2およびGV6の6個のピクセルだけが利用可能であるとさらに仮定する。
選択されたピクセルの合計数は6であり、従ってN(t)=6である。Ginisplit(t)が、特徴1すなわちGV2について、ここで計算される。
最小のGinisplit(t)は、GV2≦155の場合である。Ginisplit(t)が、同一のやり方で特徴2すなわちGV6について、ここで計算される。GV6についてのGinisplit(t)は、GV2についてのGinisplit(t)よりも高いと仮定する。従ってGV2がノードtの特徴として選択される。特定の値は155である。評価されるべき特定のグレー値を有するピクセルが決定木を下る場合、およびそのピクセルのグレー値が155以下である場合、ピクセルはノードtの左側の分岐線を下ってノードtに進む。評価されるべき特定のグレー値を有するピクセルが決定木を下る場合、およびそのピクセルのグレー値が155未満である場合、ピクセルはノードtの右側の分岐線を下ってノードtに進む。
上記のことは各決定木1〜Nの各ノードについて実行される。ある決定木の実施形態が図11Bに示される。最終ノード(以下、終端ノードという)が、特定の終端ノードにおいて終了しかつ特定のクラスに予めラベル付けされかつ割り当てられたトレーニングに使用されるピクセルのそのクラスに割り当てられる。例えば、はるか左側の終端ノードは、144以下のグレー値を有するピクセルを含む。したがって、この終端ノードは、GV6の(144である)ピクセル65535のグレー値がクラスCに属するので、クラスCに割り当てられる。
上に記載したように、決定木2〜Nは、決定木1の生成と同様に生成される。
上に記載したように、第2のステップにおいて、ランダム決定フォレストのトレーニングが実証される。実証は図12に示される。決定木1の実証をここで詳細に説明する。決定木2〜Nは同じやり方で実証される。
決定木1の実証について、トレーニングに使用されなかった残りの36.8%のピクセルおよび表1のそれらの対応するデータがここで実証のために使用される。ここで実証のために使用されるそれらピクセルおよびそれらの対応データは、アウトオブバッグ(out−of−bag)データともよばれる。各決定木1〜Nをトレーニングするために使用されるピクセルは各場合においてランダムに選択されるので、各決定木1〜Nのアウトオブバッグデータは互いに異なる。決定木1のアウトオブバッグデータの各ピクセルは、決定木1の下に押される。ピクセルは決定木1の下に案内される。ピクセルのグレー値に依存して、ピクセルが左側の分岐線または右側の分岐線を下に押される必要があるかどうか、決定木1の各ノードにおいて決定される。ピクセルのグレー値が上に記載したような特定値以下である場合、ピクセルは左側の分岐線を下る。ピクセルのグレー値が上に記載したような特定値を超える場合、ピクセルは右側の分岐線を下る。決定木1の下に押されるアウトオブバッグデータの各ピクセルは、終端ノードで終了する。上に記載したように、終端ノードは、特定のクラス、すなわちここに記載した実施形態ではクラスA、BまたはCに割り当てられる。従って、決定木1の下に押されるアウトオブバッグデータのピクセルが終端ノードで終了するとき、決定木1は、この特定ピクセルがこの終端ノードに割り当てられたクラスと同じクラスを有することを認める。これは、決定木1が、この特定ピクセルのクラスがこの終端ノードに割り当てられたものと同じであることを認めたことを意味する。
ステップ2、すなわちランダム決定フォレストの実証は、表1に記載されているような各ピクセルのクラスを、各決定木1〜Nによって割り当てられたクラスと比較することによって、誤分類率(いわゆるアウトオブバッグエラー率)を計算することも含む。ランダム決定フォレストの全ての決定木1〜Nのアウトオブバッグエラー率が、全体アウトオブバッグエラー率を決定するために集計される。全体アウトオブバッグエラー率が高すぎる(例えば0.4より高い)場合、トレーニングは、以前よりも多くのデータがピクセルのランダムサンプルに含まれる状態で繰り返される。
生成されたランダム決定フォレストは、物質が物体304から連続的に除去されるときに生成された各表面の各画像の各ピクセルを分類するためにここで使用され、これらの画像のピクセルは物質的特徴に関してまだ分類されていない。これは上に記載したステップ3である。これらの画像からの各ピクセルは、各決定木1〜Nの下に押される。ピクセルは各決定木の下に案内される。上に記載したように、ピクセルのグレー値に依存して、ピクセルが左側の分岐線または右側の分岐線の下に押される必要があるかどうか、各決定木の各ノードにおいて決定される。各決定木1〜Nの下に押される各ピクセルは、終端ノードで終了する。上に記載したように、終端ノードは特定のクラス、すなわちここに記載した実施形態ではクラスA、BまたはCに割り当てられる。従って、各ピクセルが決定木1〜Nの終端ノードで終了するとき、決定木1〜Nは、この特定ピクセルがこの終端ノードに割り当てられたクラスと同じクラスを有することを認める。これは、決定木1〜Nが、特定ピクセルのクラスがこの終端ノードに割り当てられたものと同じであることを認めたことを意味する。ここで、各ピクセルがある特定クラスの一部である確率Pクラスが、決定木の合計数に対するクラスへの合計票の比率として計算される。
決定木の合計数が例えば100(すなわちN=100)であり、それら決定木の95個が、ある特定ピクセルがクラスAの一部であることを認める場合、そのピクセルがクラスAに分類される確率は、0.95であり得る。
ステップ3を実行した後、各クラスの確率マップを生成することが可能である。さらに、次に、各生成された表面の各画像のセグメント化された画像が、最高確率に基づいて各ピクセルのクラスを指定することによって生成される。セグメント化された画像は、各ピクセルにおける物体304の物質的特徴に関する情報を含む。次いで、セグメント化された画像は、当該技術分野で、例えば参照により本明細書に組み込まれる(特許文献1)において既に知られている物体304の3D分析データセットを生成するために使用されてもよい。
図4、5および8に示されるワークフローは、以下のように要約することができる:ステップS1〜S5(図4)またはステップS1A〜S5(図5)を実行するとき、荷電粒子ビームを用いた高分解能の物体の3次元測定体積の第1のデータセットが得られる。この第1のデータセットは、荷電粒子ビームの衝突により物体を離れる検出された相互作用粒子に基づいている。第1データセットは、複数の個々のボクセルを含む。
ステップS7において、少なくとも1つのラメラが、荷電粒子ビーム装置を使用することによって、物体から、3次元測定体積に隣接する領域から抽出される。
ステップS8において、高分解能の少なくとも1つのラメラの第2のデータセットが、前記荷電粒子ビームを使用して得られる。この第2のデータセットは同じく、荷電粒子ビームの衝突により物体を離れる検出された相互作用粒子に基づいている。
ステップS9において、荷電粒子ビーム装置を使用した荷電粒子ビーム分析が、少なくとも1つのラメラの物質的特徴を特定するために少なくとも1つのラメラで実行される。荷電粒子ビーム分析は、EDX、WDX、EBSDおよびTKDの少なくとも1つであることができる。このステップで達成される荷電粒子ビーム分析の分解能は、第1および第2のデータセットの高分解能結像データよりもかなり低い。しかしながら、荷電粒子ビーム分析は10〜100nmの厚さを有する少なくとも1つのラメラで実行されるので、このステップで達成される荷電粒子ビーム分析の分解能は依然として数十nm、すなわち10〜30nmの範囲内にあり、従って、荷電粒子ビーム分析がより大きな物体に対して直接実行される場合に達成され得る分解能よりもかなり高い。
ステップS10において、前記第2のデータセットのデータ、少なくとも1つのラメラの高分解能物質対照画像データは、ステップS9で特定されたラメラの前記物質的特徴に割り当てられる。
ステップS12において、物質的特徴は、ステップS10で実行された前記第2のデータセットの前記物質的特徴への前記割り当てに基づいて、物体の3次元測定体積を表す前記個々のボクセルに割り当てられる。上に記載した方法において、ステップS9で達成された荷電粒子ビーム分析の分解能は、ステップS12において、第1のデータセットのデータが収集される物体の完全3次元測定体積に移される。
ステップS7の実施形態において、2つの追加ラメラが物体から抽出され、それにより前記追加ラメラは前記3次元測定体積に関して異なる側面で抽出される。ステップS9のこの実施形態において、荷電粒子分析が同じくこれら2つの追加ラメラで実行され、結局、荷電粒子分析が、前記3次元測定体積に関して3つの異なる側面で抽出された3つのラメラで実行されるようにする。
さらなる実施形態において、ワークフローはさらなるステップS10を含むことができ、ステップS10では、第1の特徴ベクトルが、データフィルタリングを実行することによって前記第2のデータセットに基づいて生成される。そのような実施形態では、前記第2のデータセットのデータの物質的特徴への割り当ては、特定の特徴ベクトルを特定の物質的特徴に割り当てることによって実行可能である。そのような実施形態では、さらに、追加的な中間ステップS11において、データフィルタリングを実行することによって前記第1のデータセットに基づいて第2の特徴ベクトルを生成することができる。第1のデータセットの個々のボクセルへの物質的特徴の割り当ては、前記第1の特徴ベクトルを前記第2の特徴ベクトルと比較し、ラメラ内の領域と似ている特徴ベクトルを有する第1のデータセット内の領域を特定することによって実行可能である。ラメラ内の特定の特徴ベクトルと似ている特徴ベクトルを有する3次元測定体積内の領域は、ラメラ内のそのそれぞれの位置と同様の物質的特徴を有すると仮定される。
本発明の実施形態は上に記載した利点を有する。
本明細書で考察した様々な実施形態は、本明細書に記載したシステムに関して適切な組合せで互いに組み合わせてもよい。追加的に、いくつかの例では、流れ図、フローチャートおよび/または記載したフロー処理におけるステップの順番は、適切な場合、修正されてもよい。さらに、本明細書に記載したシステムのさまざまな態様が、記載した特徴を有しかつ記載した機能を実行するソフトウェア、ハードウェア、ソフトウェアとハードウェアの組合せおよび/または他のコンピュータ実装可能モジュールもしくは装置を使用して実行されてもよい。システムはさらに、ユーザとのおよび/または他のコンピュータとの適切なインターフェースを提供するディスプレイおよび/または他のコンピュータ構成要素を含んでもよい。
本明細書に記載したシステムの態様のソフトウェア実装は、コンピュータ可読媒体に記憶され1つまたは複数のプロセッサによって実行される実行可能コードを含んでもよい。コンピュータ可読媒体は、揮発性メモリおよび/または不揮発性メモリを含んでもよく、および、例えば、コンピュータハードドライブ、ROM、RAM、フラッシュメモリ、ポータブル型コンピュータ記憶媒体(CD−ROM、DVD−ROM、SOカード、フラッシュドライブまたは例えばユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースを備えた他のドライブなど)、および/または、実行可能コードが記憶され、プロセッサによって実行されてもよい他のいずれかの適切な有体または持続性コンピュータ可読媒体またはコンピュータメモリを含んでもよい。本明細書に記載したシステムは、いずれかの適切な操作システムと接続して使用されてもよい。
本発明の他の実施形態は、本明細書の熟考から、および/または本明細書に開示された本発明を実行する試みから、当業者に明らかになるであろう。明細書および実施例は単なる例と見なされ、本発明の真の範囲および趣旨は以下の特許請求の範囲によって示されることが意図される。
300 荷電粒子ビーム装置
301 第1の粒子ビームコラム
302 第2の粒子ビームコラム
303 物体チャンバ
304 物体
305 第1の光軸
306 第2の光軸
307 第2のビーム生成器
308 第1の電極
309 第2の電極
310 第3の電極
311 ビーム案内管
312 第2の荷電粒子ビーム
313 コリメータ装置
314 第1の環状コイル
315 ヨーク
316 ピンホールダイアフラム
317 検出器
318 中心開口
319 第2の対物レンズ
320 磁気レンズ
321 静電レンズ
322 第2の環状コイル
323 内側磁極片
324 外側磁極片
325 端部
326 終端電極
327 ラスター装置
328 物体ホルダ
329 第1の荷電粒子ビーム
330 第1のビーム生成器
331 引出電極
332 コリメータ
333 可変開口
334 第1の対物レンズ
335 ラスター電極
336 EBSD検出器
337 ガス注入ユニット
500 放射線検出器
600 圧力センサ
601 ポンプシステム
700 制御ユニット
701 プロセッサ
702 データベース
703 粒子検出器
800 第1の表面
801 第2の表面
803 開口
804 境界側面
805 第1の側面
806 第2の側面
807 第1のラメラ
808 第2のラメラ
809 第3のラメラ
Pos A 第1の位置
Pos B 第2の位置
S1〜S12 方法ステップ
T1〜T3 厚さ

Claims (17)

  1. 荷電粒子ビーム装置を使用して物体を分析する方法であって、
    ・前記荷電粒子ビーム装置が、第1の荷電粒子を有する第1の荷電粒子ビームを生成する第1の荷電粒子ビーム生成器と、前記第1の荷電粒子ビームの焦点を前記物体上に合わせる第1の対物レンズと、第2の荷電粒子を有する第2の荷電粒子ビームを生成する第2の荷電粒子ビーム生成器と、前記第2の荷電粒子ビームの焦点を前記物体上に合わせる第2の対物レンズと、第1の検出ユニットと、第2の検出ユニットとを含み、
    前記方法が以下の各ステップ:
    ・前記第1の荷電粒子ビームを前記物体上で案内し、前記第1の荷電粒子ビームを用いて前記物体から物質を除去し、前記物体から前記物質を除去するとき、前記物体の第1の表面を露出させ、前記第2の荷電粒子ビームを前記物体の前記第1の表面上で案内し、前記第1の検出ユニットを用いて第1の相互作用粒子を検出し、前記第1の相互作用粒子は前記第2の荷電粒子ビームが前記第1の表面に衝突するときに生じ、前記第1の検出ユニットを用いて第1の検出信号を生成し、前記第1の検出信号を用いて前記物体の前記第1の表面の第1の画像を生成し、前記第1の画像が第1の画像ピクセルを含み、前記第1の画像ピクセルの各ピクセルが第1の画像データを含むステップ;
    ・前記第1の荷電粒子ビームを前記物体上で案内し、前記第1の荷電粒子ビームを用いて前記物体から前記第1の表面を含む物質を除去し、前記物体から前記物質を除去するとき、前記物体の第2の表面を露出させ、前記第2の荷電粒子ビームを前記物体の前記第2の表面上で案内し、前記第1の検出ユニットを用いて第2の相互作用粒子を検出し、前記第2の相互作用粒子は前記第2の荷電粒子ビームが前記第2の表面に衝突するときに生じ、前記第1の検出ユニットを用いて第2の検出信号を生成し、前記第2の検出信号を用いて前記物体の前記第2の表面の第2の画像を生成し、前記第2の画像が第2の画像ピクセルを含み、前記第2の画像ピクセルの各ピクセルが第2の画像データを含み、ここで、前記物体の前記第1の表面および前記第2の表面を露出させるように前記物体から前記物質を除去するときに開口が生成され、前記開口が、前記第2の表面を含む第1の側面と、前記第2の表面から離れる方向に前記物体の前記第2の表面から延びる第2の側面とを含むステップ;
    ・外側表面として前記第2の表面を有する前記開口の前記第1の側面を含む第1のラメラを生成し、および前記開口の前記第2の側面を含む第2のラメラを生成するステップ;
    ・前記第2の荷電粒子ビームを前記物体の前記第2の側面上で案内し、前記第1の検出ユニットを用いて第3の相互作用粒子を検出し、前記第3の相互作用粒子は前記第2の荷電粒子ビームが前記物体の前記第2の側面に衝突するときに生じ、前記第1の検出ユニットを用いて第3の検出信号を生成し、前記第3の検出信号を用いて前記物体の前記第2の側面の第3の画像を生成し、前記第3の画像が第3の画像ピクセルを含み、前記第3の画像ピクセルの各ピクセルが第3の画像データを含むステップ;
    ・前記第1の荷電粒子ビームおよび前記第2の荷電粒子ビームの少なくとも一方を用いて、および前記第2の検出ユニットを用いて第4の相互作用粒子および第1の相互作用放射線の少なくとも一方を検出して、前記第2の画像ピクセルの各ピクセルに関連付けられる前記第1のラメラの第1の物質的特徴を特定することによって前記第1のラメラを分析するステップ;
    ・前記第1の荷電粒子ビームおよび前記第2の荷電粒子ビームの少なくとも一方を用いて、および前記第2の検出ユニットを用いて第5の相互作用粒子および第2の相互作用放射線の少なくとも一方を検出して、前記第3の画像ピクセルの各ピクセルに関連付けられる前記第2のラメラの第2の物質的特徴を特定することによって前記第2のラメラを分析するステップ;
    ・前記第2の画像ピクセルの各ピクセルの前記第2の画像データを処理する少なくとも1つの第1の画像フィルターを使用して前記第2の画像ピクセルの各ピクセルの第1のフィルター処理されたデータを生成し、および前記第3の画像ピクセルの各ピクセルの前記第3の画像データを処理する少なくとも1つの第2の画像フィルターを使用して前記第3の画像ピクセルの各ピクセルの第2のフィルター処理されたデータを生成するステップ;
    ・前記第2の画像ピクセルの各ピクセルの前記第2の画像データ、前記第3の画像ピクセルの各ピクセルの前記第3の画像データ、前記第2の画像ピクセルの各ピクセルの前記第1のフィルター処理されたデータ、および前記第3の画像ピクセルの各ピクセルの前記第2のフィルター処理されたデータ、の中から前記第1の画像の前記第1の画像ピクセルの各ピクセルの前記第1の画像データと同一または類似するデータを特定するステップ;および
    ・前記第1の画像の前記第1の画像ピクセルの少なくとも1つのピクセルに物質的特徴を割り当てるステップであって、
    (i)前記第2の画像ピクセルのうちのあるピクセルの前記特定された第2の画像データおよび前記第2の画像ピクセルのうちのあるピクセルの前記特定された第1のフィルター処理されたデータ、の少なくとも一方が前記第1の画像ピクセルの前記少なくとも1つのピクセルの前記第1の画像データと同一または類似している場合、前記第1の物質的特徴が割り当てられ、
    (ii)前記第3の画像ピクセルのうちのあるピクセルの前記特定された第3の画像データおよび前記第3の画像ピクセルのうちのあるピクセルの前記特定された第2のフィルター処理されたデータ、の少なくとも一方が前記第1の画像ピクセルの前記少なくとも1つのピクセルの前記第1の画像データと同一または類似している場合、前記第2の物質的特徴が割り当てられるステップ
    を含む方法。
  2. ・前記開口の第3の側面を含む第3のラメラを生成するステップであって、前記第3の側面および前記第2の側面が対向して配置され、前記第1の側面が前記第2の側面と前記第3の側面との間に配置されるステップ;
    ・前記第2の荷電粒子ビームを前記物体の前記第3の側面上で案内し、前記第1の検出ユニットを用いて第6の相互作用粒子を検出し、前記第6の相互作用粒子は前記第2の荷電粒子ビームが前記物体の前記第3の側面に衝突するときに生じ、前記第1の検出ユニットを用いて第4の検出信号を生成し、前記第4の検出信号を用いて前記物体の前記第3の側面の第4の画像を生成し、前記第4の画像が第4の画像ピクセルを含み、前記第4の画像ピクセルの各ピクセルが第4の画像データを含むステップ;
    ・前記第1の荷電粒子ビームおよび前記第2の荷電粒子ビームの少なくとも一方を用いて、および前記第2の検出ユニットを用いて第7の相互作用粒子および第3の相互作用放射線の少なくとも一方を検出して、前記第4の画像ピクセルの各ピクセルに関連付けられる前記第3のラメラの第3の物質的特徴を特定することによって前記第3のラメラを分析するステップ;
    ・前記第4の画像ピクセルの各ピクセルの前記第4の画像データを処理する少なくとも1つの第3の画像フィルターを使用して前記第4の画像ピクセルの各ピクセルの第3のフィルター処理されたデータを生成するステップ;
    をさらに含み、
    ・前記第1の画像の前記第1の画像ピクセルの各ピクセルの前記第1の画像データと同一または類似するデータを特定する前記ステップがまた、前記第4の画像ピクセルの各ピクセルの前記第4の画像データおよび前記第4の画像ピクセルの各ピクセルの前記第3のフィルター処理されたデータ、の中から特定することを含み;
    ・前記第1の画像の前記第1の画像ピクセルの少なくとも1つのピクセルに物質的特徴を割り当てる前記ステップがまた、前記第4の画像ピクセルのうちのあるピクセルの前記特定された第4の画像データおよび前記第4の画像ピクセルのうちのあるピクセルの前記特定された第3のフィルター処理されたデータの少なくとも一方が前記第1の画像ピクセルの少なくとも1つのピクセルの前記第1の画像データと同一または類似する場合、前記第3の物質的特徴を割り当てることを含む
    請求項1に記載の方法。
  3. 同一または類似データを特定する前記ステップが、前記第1の画像の前記第1の画像ピクセルの各ピクセルの前記第1の画像データを、前記第2の画像ピクセルの各ピクセルの前記第2の画像データ、前記第3の画像ピクセルの各ピクセルの前記第3の画像データ、前記第2の画像ピクセルの各ピクセルの前記第1のフィルター処理されたデータ、および前記第3の画像ピクセルの各ピクセルの前記第2のフィルター処理されたデータ、の少なくとも1つと比較することを含む、請求項1に記載の方法。
  4. (i)X線およびカソードルミネセンス光の少なくとも一方を用いて前記第1のラメラを分析するステップ;
    (ii)X線およびカソードルミネセンス光の少なくとも一方を用いて前記第2のラメラを分析するステップ
    の少なくとも一方をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  5. (i)EDX、WDX、EBSDおよびTKDの少なくとも1つを用いて前記第1のラメラを分析するステップ;
    (ii)EDX、WDX、EBSDおよびTKDの少なくとも1つを用いて前記第2のラメラを分析するステップ
    の少なくとも一方をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  6. 同一または類似データを特定する前記ステップが分類の学習方法を用いることを含む、請求項1に記載の方法。
  7. 同一または類似データを特定する前記ステップが、ランダム決定フォレスト、相関ルール学習、人口神経網、サポートベクターマシーン、およびベイジアンネットワーク、の少なくとも1つを用いることを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記画像フィルターとして、ガボールフィルター、平均値フィルター、バリアンスフィルター、ヒストグラム方向付け勾配フィルター、最大値フィルター、最小値フィルター、およびKuwaharaフィルター、の少なくとも1つを使用することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. プロセッサにローディングされ、実行されると、請求項1に記載の方法を実行するように荷電粒子ビーム装置を制御するプログラムコードを含むコンピュータプログラム製品。
  10. 物体を分析するための荷電粒子ビーム装置であって、
    ・第1の荷電粒子を有する第1の荷電粒子ビームを生成する第1の荷電粒子ビーム生成器と、
    ・前記第1の荷電粒子ビームの焦点を前記物体上に合わせる第1の対物レンズと、
    ・第2の荷電粒子を有する第2の荷電粒子ビームを生成する第2の荷電粒子ビーム生成器と、
    ・前記第2の荷電粒子ビームの焦点を前記物体上に合わせる第2の対物レンズと、
    ・相互作用粒子を検出するための第1の検出ユニットおよび相互作用粒子および相互作用放射線の少なくとも一方を検出するための第2の検出ユニットであって、前記相互作用粒子および相互作用放射線は、(i)前記第1の荷電粒子ビームおよび(ii)前記第2の荷電粒子ビームの少なくとも一方が前記物体に衝突するときに生じる、第1の検出ユニットおよび第2の検出ユニットと、
    ・請求項9に記載のコンピュータプログラム製品がローディングされるプロセッサと
    を含む荷電粒子ビーム装置。
  11. 以下の特徴:
    ・第1の検出器が前記第1の検出器ユニットを含み、第2の検出器が前記第2の検出器ユニットを含む、
    ・単一の検出器が、前記第1の検出器ユニットおよび前記第2の検出器ユニットを含む、
    の一方をさらに含む、請求項10に記載の荷電粒子ビーム装置。
  12. 前記荷電粒子ビーム装置が、電子ビーム装置およびイオンビーム装置の少なくとも一方である、請求項10に記載の荷電粒子ビーム装置。
  13. 荷電粒子ビーム装置を使用して物体を分析する方法であって、
    ・前記荷電粒子ビーム装置が、荷電粒子を有する荷電粒子ビームを生成する荷電粒子ビーム生成器と、前記荷電粒子ビームの焦点を前記物体上に合わせる対物レンズと、ガス注入ユニットと、第1の検出ユニットと、第2の検出ユニットとを含み、
    前記方法が以下の各ステップ:
    ・前記荷電粒子ビームを前記物体上で案内し、および前記ガス注入ユニットを使用してガスを前記物体に案内し、前記荷電粒子ビームおよび前記ガスを用いて前記物体から物質を除去し、前記物体から前記物質を除去するとき、前記物体の第1の表面を露出させるステップ;
    ・前記荷電粒子ビームを前記物体の前記第1の表面上で案内し、前記第1の検出ユニットを用いて第1の相互作用粒子を検出し、前記第1の相互作用粒子は前記荷電粒子ビームが前記第1の表面に衝突するときに生じ、前記第1の検出ユニットを用いて第1の検出信号を生成し、前記第1の検出信号を用いて前記物体の前記第1の表面の第1の画像を生成し、前記第1の画像が第1の画像ピクセルを含み、前記第1の画像ピクセルの各ピクセルが第1の画像データを含むステップ;
    ・前記荷電粒子ビームを前記物体上で案内し、および前記ガス注入ユニットを使用してガスを前記物体に案内し、前記荷電粒子ビームおよび前記ガスを用いて前記物体から前記第1の表面を含む物質を除去し、前記物体から前記物質を除去するとき、前記物体の第2の表面を露出させるステップ、
    ・前記荷電粒子ビームを前記物体の前記第2の表面上で案内し、前記第1の検出ユニットを用いて第2の相互作用粒子を検出し、前記第2の相互作用粒子は前記荷電粒子ビームが前記第2の表面に衝突するときに生じ、前記第1の検出ユニットを用いて第2の検出信号を生成し、前記第2の検出信号を用いて前記物体の前記第2の表面の第2の画像を生成し、前記第2の画像が第2の画像ピクセルを含み、前記第2の画像ピクセルの各ピクセルが第2の画像データを含み、ここで、前記物体の前記第1の表面および前記第2の表面を露出させるように前記物体から前記物質を除去するときに開口が生成され、前記開口が、前記第2の表面を含む第1の側面と、前記第2の表面から離れる方向に前記物体の前記第2の表面から延びる第2の側面とを含むステップ;
    ・外側表面として前記第2の表面を有する前記開口の前記第1の側面を含む第1のラメラを生成し、および前記開口の前記第2の側面を含む第2のラメラを生成するステップ;
    ・前記荷電粒子ビームを前記物体の前記第2の側面上で案内し、前記第1の検出ユニットを用いて第3の相互作用粒子を検出し、前記第3の相互作用粒子は前記荷電粒子ビームが前記物体の前記第2の側面に衝突するときに生じ、前記第1の検出ユニットを用いて第3の検出信号を生成し、前記第3の検出信号を用いて前記物体の前記第2の側面の第3の画像を生成し、前記第3の画像が第3の画像ピクセルを含み、前記第3の画像ピクセルの各ピクセルが第3の画像データを含むステップ;
    ・前記荷電粒子ビームを用いて、および前記第2の検出ユニットを用いて第4の相互作用粒子および第1の相互作用放射線の少なくとも一方を検出して、前記第2の画像ピクセルの各ピクセルに関連付けられる前記第1のラメラの第1の物質的特徴を特定することによって前記第1のラメラを分析するステップ;
    ・前記荷電粒子ビームを用いて、および前記第2の検出ユニットを用いて第5の相互作用粒子および第2の相互作用放射線の少なくとも一方を検出して、前記第3の画像ピクセルの各ピクセルに関連付けられる前記第2のラメラの第2の物質的特徴を特定することによって前記第2のラメラを分析するステップ;
    ・前記第2の画像ピクセルの各ピクセルの前記第2の画像データを処理する少なくとも1つの第1の画像フィルターを使用して前記第2の画像ピクセルの各ピクセルの第1のフィルター処理されたデータを生成し、および前記第3の画像ピクセルの各ピクセルの前記第3の画像データを処理する少なくとも1つの第2の画像フィルターを使用して前記第3の画像ピクセルの各ピクセルの第2のフィルター処理されたデータを生成するステップ;
    ・前記第2の画像ピクセルの各ピクセルの前記第2の画像データ、前記第3の画像ピクセルの各ピクセルの前記第3の画像データ、前記第2の画像ピクセルの各ピクセルの前記第1のフィルター処理されたデータ、および前記第3の画像ピクセルの各ピクセルの前記第2のフィルター処理されたデータ、の中から前記第1の画像の前記第1の画像ピクセルの各ピクセルの前記第1の画像データと同一または類似するデータを特定するステップ;
    ・前記第1の画像の前記第1の画像ピクセルの少なくとも1つのピクセルに物質的特徴を割り当てるステップであって、
    (i)前記第2の画像ピクセルのうちのあるピクセルの前記特定された第2の画像データおよび前記第2の画像ピクセルのうちの各ピクセルの前記特定された第1のフィルター処理されたデータ、の少なくとも一方が前記第1の画像ピクセルの前記少なくとも1つのピクセルの前記第1の画像データと同一または類似している場合、前記第1の物質的特徴が割り当てられ、
    (ii)前記第3の画像ピクセルのうちのあるピクセルの前記特定された第3の画像データおよび前記第3の画像ピクセルのうちのあるピクセルの前記特定された第2のフィルター処理されたデータ、の少なくとも一方が前記第1の画像ピクセルの前記少なくとも1つのピクセルの前記第1の画像データと同一または類似している場合、前記第2の物質的特徴が割り当てられるステップ
    を含む方法。
  14. 荷電粒子ビームを生成する荷電粒子ビーム装置を使用して物体を分析する方法であって、
    ・前記荷電粒子ビームを使用して、および前記荷電粒子ビームの衝突により前記物体を離れる相互作用粒子を検出して、物体の3次元測定体積の第1のデータセットを高分解能で生成するステップであって、前記第1のデータセットが複数の個々のボクセルを含むステップ;
    ・前記荷電粒子ビーム装置を使用することによって前記物体から、前記測定体積に隣接する領域から少なくとも1つのラメラを抽出するステップ;
    ・前記荷電粒子ビームを使用して、および、前記荷電粒子ビームの衝突により前記物体を離れる相互作用粒子を検出して、前記少なくとも1つのラメラの第2のデータセットを高分解能で生成するステップ;
    ・前記少なくとも1つのラメラの物質的特徴を特定するために前記少なくとも1つのラメラで前記荷電粒子ビーム装置を使用して荷電粒子ビーム分析を実行するステップ;
    ・前記第2のデータセットのデータを前記物質的特徴に割り当てるステップ;および
    ・前記物質的特徴への前記第2のデータセットの前記割り当てに基づいて前記個々のボクセルに物質的特徴を割り当てるステップ
    を含む方法。
  15. ・前記物体から2つの追加ラメラを抽出するステップであって、前記追加ラメラは前記3次元測定体積の異なる側面で抽出されるステップ、および
    ・前記2つの追加ラメラで荷電粒子ビーム分析を実行するステップ
    をさらに含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記第2のデータセットのデータを前記物質的特徴に割り当てる前記ステップが、
    ・データフィルタリングを実行することによって前記第2のデータセットに基づいて第1の特徴ベクトルを生成すること、および
    ・特定の特徴ベクトルを特定の物質的特徴に割り当てること
    を含む、請求項14に記載の方法。
  17. 前記物質的特徴への前記第2のデータセットの前記割り当てに基づいて前記個々のボクセルに物質的特徴を割り当てる前記ステップが、
    ・データフィルタリングを実行することによって前記第1のデータセットに基づいて第2の特徴ベクトルを生成すること、および
    ・前記第1の特徴ベクトルを前記第2の特徴ベクトルと比較すること
    を含む、請求項16に記載の方法。
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