以下、添付図面を参照して本発明に係る第1、第2の実施の形態を順に詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
図1〜図7を参照して、本発明に係る第1の実施の形態を説明する。先ず、図1及び図2を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図1は、本実施の形態の売上データ処理装置10を示す外観図である。図2は、売上データ処理装置10の機能構成を示すブロック図である。
本実施形態のメニュー表示制御装置、注文受付システムとしての売上データ処理装置10は、レストランなどの飲食店の会計所に設置されているものとする。売上データ処理装置10は、顧客が注文した(会計する)メニュー(商品)の種別や、その個数などの情報の入力操作を受け付け、入力操作により特定された情報に基づいて商品の売上データを算出して登録するECR(Electronic Cash Register)である。また、本実施形態の売上データ処理装置10は、顧客から領収した代金を格納し、レシートなどを印刷する機能を有する。
図1に示すように、売上データ処理装置10は、タッチパネルとしての操作部12と、当該タッチパネルを表示画面上に設けた店員用の表示部14と、主として顧客用の表示部16と、印刷部18と、を備える。表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescent)ディスプレイなどで構成され、店員用の商品の売上データ登録画面情報、各種設定画面情報などを表示する。表示部16は、LCD、ELディスプレイなどで構成され、表示画面を顧客側又は店員側に回転可能であり、主としてメニューの個別金額、合計金額などの顧客用の情報を表示する。
印刷部18は、ロール紙等の用紙に、レシートのデータ、電子ジャーナルのデータなどを印刷するサーマルプリンタなどの印刷部である。
図2に示されるように、売上データ処理装置10は、カウント手段、判別手段、設定手段、生成手段としてのCPU(Central Processing Unit)11、操作手段としての操作部12、RAM(Random Access Memory)13、表示部14、記憶部15、表示部16、通信部17、印刷部18、ドロア19などを備える。売上データ処理装置10の各部は、バス19aを介して接続されている。なお、図1では、ドロア19の図示が省略されている。
CPU11は、売上データ処理装置10の各部を制御する。CPU11は、各種プログラムのうち指定されたプログラムを記憶部15から読み出してRAM13に展開し、展開されたプログラムとの協働で各種処理を実行する。
操作部12は、表示部14の表示画面に設けられたタッチパネルであり、ユーザからのタッチ入力を受け付け、その操作情報をCPU11に出力する。操作部12は、例えば、抵抗膜式のタッチパネルとするが、これに限定されるものではなく、静電容量式、電磁誘導式など、他の方式としてもよい。操作部12は、後述するメニューボタンなどの各種ソフトキーへのタッチ入力を受け付ける。なお、操作部12は、ハードキーを有する構成としてもよい。
RAM13は、揮発性のメモリであり、各種データ及びプログラムを格納するワークエリアが形成される。表示部14,16は、CPU11の制御により、各種表示情報を表示画面に表示する。
記憶部15は、情報の書き込み及び読み出しが可能な記憶部であり、バッテリーバックアップされたRAM、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などで構成される。記憶部15には、売上登録プログラム151、セットメニュー表示更新プログラム152などの各種プログラムと、メニューテーブル200、注文数テーブル300等の各種データと、が記憶される。
通信部17は、ネットワークカード等により構成され、通信ネットワーク(図示略)に接続されるとともに、当該通信ネットワーク上のサーバ(図示略)などの機器と情報の送受信を行う。例えば、CPU11は、通信部17を介して、一日の営業時間後に、1日分の販売メニューに関する売上データを通信ネットワーク上のサーバに送信することができる。
印刷部18は、CPU11の制御により、レシート、電子ジャーナルなどのデータを用紙に印刷する。ドロア19は、金銭、商品券などを格納する引き出しであり、CPU11の制御により引き出しを開放する開放機構を有する。
また、売上データ処理装置10は、クレジットカードを読み出して電子決済を行うための電子決済部や、レーザスキャナ、イメージスキャナなどのスキャナ部等、他の装置を接続する構成としてもよい。
次に、図3(a)、図3(b)を参照して、記憶部15に記憶されるデータを説明する。図3(a)は、メニューテーブル200の構成を示す図である。図3(b)は、注文数テーブル300の構成を示す図である。
メニューテーブル200は、売上データ処理装置10が設置された飲食店のメニュー(商品)に関する情報であって、各メニューの選択キーとしてのメニューボタンを有するメニュー一覧領域を表示するための情報を有するテーブルである。メニュー(商品)は、注文できる最小単位のメニューである単品メニュー(単品商品)と、単品メニューを複数組み合わせたセットメニュー(セット商品)と、があるものとする。
図3(a)に示すように、メニューテーブル200は、PLU(Price Look Up)番号201、メニュー名202、種類203、価格204、セット内容205、表示位置206、色207のフィールドを有する。PLU番号201は、メニュー(商品)の識別情報である。メニュー名202は、PLU番号201のメニューの名称である。
種類203は、PLU番号201のメニューの種類であり、単品メニューの場合のメインメニューの「メイン」、サイドメニューの「サイド」、「飲み物」と、セットメニューの場合の「セット」と、があるものとする。価格204は、PLU番号201のメニューの価格である。セット内容205は、PLU番号201のメニューがセットメニューである場合に、当該セットメニューの内容として、含まれる単品メニューのPLU番号を示す。
表示位置206は、PLU番号201のメニューのメニューボタンの表示位置を示す情報である。表示位置206は、ユーザ操作により、自在に設定が可能なものとするが、本実施の形態では、説明を分かりやすくするため、メニュー一覧領域の左から右に、単品メニュー領域と、セットメニュー領域と、を有するものとする。単品メニュー領域は、左から右に、メインメニューのメニューボタンの表示列と、サイドメニューのメニューボタンの表示列と、飲み物のメニューボタンの表示列と、を有する。セットメニュー領域は、セットメニューのメニューボタンの表示列のみを有する。しかし、メニュー一覧領域は、この構成に限定されるものではない。
表示位置206の2桁の数字は、十の位がメニューボタンの各列を示し、一の位が上から下へのメニューボタンの表示順を示すものとする。具体的には、表示位置206の十の位について、メインメニューの表示列を「1」とし、サイドメニューの表示列を「2」とし、飲み物の表示列を「3」とし、セットメニューの表示列を「4」としている。また、表示位置206は、セットメニューのメニューボタンの一時的な非表示状態(退避状態)を示す「非表示」を設定可能である。
色207は、PLU番号201のメニューのメニューボタンの表示色を示す。ここでは、色207において、セットメニューのメニューボタンの表示色と、当該セットメニューに含まれる単品メニューのメニューボタンの表示色とを同じにするものとするが、これに限定されるものではない。
注文数テーブル300は、各メニューの注文数を有するテーブルである。ここで、本実施の形態では、説明を簡単にするために、セットメニューが、1つのメインメニュー及び1つのサイドメニューの組合せか、ある1つのメインメニューとその他のメインメニューとの組合せであるものとする。メインメニュー及びサイドメニューの組合せは、1人の顧客が1まとめに(同時に)注文する2つのメニューを想定している。2つのメインメニューの組合せは、複数の顧客が1まとめに(同時に)注文する2つのメニューを想定している。
図3(b)に示すように、注文数テーブル300は、PLU番号301、総注文数302、セット注文数303のフィールドを有する。PLU番号301は、単品メニュー、セットメニューのPLU番号と、1回の注文(伝票が同じ注文)における2つの単品メニューの組合せ(AND条件)に対応するPLU番号と、を含む。
総注文数302は、PLU番号301に対応するメニューの総注文数である。セット注文数303は、PLU番号301に対応するセットメニューの直近の所定期間(例えば、1週間)の注文数である。セット注文数303は、所定期間毎にクリアされるものとする。
次に、図4〜図7を参照して、売上データ処理装置10の動作を説明する。図4は、売上登録処理を示すフローチャートである。図5は、セットメニューが追加される前の売上登録画面400Aを示す図である。図6は、セットメニューが追加された後の売上登録画面400Bを示す図である。図7は、セットメニュー表示更新処理を示すフローチャートである。
図4〜図6を参照して、売上データ処理装置10で実行される売上登録処理を説明する。売上登録処理は、飲食店の店舗において顧客がメニューを注文して食事した後に、顧客の注文した(会計する)メニューに関する会計処理(売上データの登録)を行うとともに、注文数の多い単品メニューの組合せのセットメニューのメニューボタンを表示するための情報を自動的に設定する処理である。
予め、入店した顧客は、店員にメニューを注文して食事をし、売上データ処理装置10が設置されている会計所に行く。例えば、操作部12を介して操作者としての店員から会計を行う1まとまりの顧客の人数が入力されたことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出されて適宜RAM13に展開された売上登録プログラム151との協働で、売上登録処理を実行する。
図4に示すように、先ず、CPU11は、記憶部15からメニューテーブル200を読み出し、メニューテーブル200に基づくメニュー一覧領域を含む売上登録画面データを生成し、当該売上登録画面データに応じた売上登録画面を表示部14に表示する(ステップS11)。売上登録画面は、例えば、図5の売上登録画面400A、図6の売上登録画面400Bのような表示画面である。
売上登録画面400Aは、伝票領域410、メニュー一覧領域420、会計情報領域430、レジ機能領域440を含む。伝票領域410は、会計を行う顧客に対応する自動付与された伝票番号と、店員により入力された顧客の人数と、の表示領域である。
メニュー一覧領域420は、顧客が注文したメニューを選択するためのメニューボタンを一覧表示する領域である。メニュー一覧領域420は、単品メニューのメニューボタン421が配置される単品メニュー領域420aと、セットメニューのメニューボタン422が配置されるセットメニュー領域420bと、を有する。単品メニュー領域420aは、メインメニューのメニューボタン421が配置される列C1と、サイドメニューのメニューボタン421が配置される列C2と、飲み物のメニューボタン421が配置される列C3と、を有する。列C1〜C3は、メニューテーブル200の種類203(メイン、サイド、飲み物)に基づく。
セットメニュー領域420bは、メインメニューのメニューボタンが配置される列C4を有する。列C4は、メニューテーブル200の種類203(セット)に基づく。売上登録画面400Aでは、セットメニュー領域420bが空欄の状態である。
メニューボタン421は、PLU番号201の単品メニューごとに設けられ、メニュー(PLU番号)の入力を受け付けるキーである。メニューボタン421は、対象のメニューのメニュー名202に基づくメニュー名と、価格204に基づく価格と、が表示される。また、メニューボタン421は、表示位置206に基づく位置に配置され、色207に基づく色で配色されている。メニューボタン421は、セットメニューに含まれない単品メニューの場合、通常色として白色にされている。
メニュー一覧領域420の構成は、一例であり、これに限定されるものではない。また、本実施の形態では、メニュー一覧領域420が、1ページ内に全メニューボタンが表示される例とするが、これに限定されるものではなく、ページを切替え可能に複数ページにわたり全メニューボタンが表示される構成としてもよい。
会計情報領域430は、会計情報の表示領域である。会計情報領域430は、メニュー名431、注文数432、個別金額433、合計金額434を有する。メニュー名431は、メニュー一覧領域420からメニューボタンのタッチ入力により選択された各メニューのメニュー名の表示領域である。注文数432は、メニュー名431の各メニューの注文数の表示領域である。個別金額433は、メニュー名431の各メニューの個別金額(価格×注文数)の表示領域である。合計金額434は、個別金額433の合計金額及びその税額の表示領域である。
レジ機能領域440は、レジ関連の機能キーの表示領域である。レジ機能領域440は、テンキー441、×キー442、小計キー443、現/預キー444などを有する。テンキー441は、メニューの倍数などの数字入力を受け付けるキーである。×キー442は、注文したメニューの倍数設定の入力を受け付けるキーである。小計キー443は、売上登録金額の合計を見るための入力を受け付けるキーである。現/預キー444は、売上登録の完了(現金預かり)の入力を受け付けるキーである。
後述するように、セットメニューが新たに自動設定されると、セットメニューに対応するメニューボタンも表示され、タッチ入力が可能となる。例えば、図6の売上登録画面400Bのように、セットメニュー領域420bにセットメニューのメニューボタン422や、セット再表示ボタン423が配置される。
メニューボタン422は、セットメニューのタッチ入力を受け付けるボタンであり、メニューボタン421と同様であり、PLU番号201のセットメニューに対応する。セット再表示ボタン423は、所定期間のタッチ入力頻度(注文頻度)が低くなり非表示状態にされたメニューボタン422を再表示させるための入力を受け付けるボタンである。セット再表示ボタン423は、メニューテーブル200の表示位置206が「非表示」であるセットメニューが対象であり、セット内容205のセットメニューを構成する単品メニューのメニュー名202が表示されている。
そして、CPU11は、操作部12を介して、操作者から売上登録画面中のセット再表示ボタン423のタッチ入力が行われたか否かを判別する(ステップS12)。セット再表示ボタン423がタッチ入力された場合(ステップS12;YES)、CPU11は、メニューテーブル200のうちタッチ入力されたセット再表示ボタン423に関連する情報を、非表示を解除する情報に設定し(ステップS13)、ステップS11に移行する。
ステップS13では、例えば、タッチ入力されたセット再表示ボタン423のセットメニューの表示位置206の非表示が削除され、当該セットメニューと構成される単品メニュー(セット内容205)とに、他のメニューボタンに使われていない同一の色が色207に設定される。
セット再表示ボタン423がタッチ入力されていない場合(ステップS12;NO)、CPU11は、操作部12を介して、店員からの売上登録画面のメニュー一覧領域420の顧客が注文した(会計する)メニューのメニューボタン421,422のタッチ入力を受け付け、入力したメニューに対応して会計情報領域430を変更する(ステップS14)。
そして、CPU11は、操作部12を介して、小計キー443のタッチ入力を受け付け、テンキー441での顧客から受け取った金額の入力、現/預キー444のタッチ入力を受け付け、お釣りの計算及び表示部14への表示を行い、ドロア19を開放して、入力されたメニューの売り上げに関する情報を記憶部15の売上データのデータベース(図示略)に記憶することにより、会計処理を行う(ステップS15)。ステップS15では、店員は、小計キー443のタッチ入力で表示されたメニューの合計金額を顧客に伝え、顧客から合計金額以上の現金を預かり、現/預キー444をタッチ入力し、解放されたドロア19からお釣りを取り出して顧客に渡す。
そして、CPU11は、入力された顧客の人数が複数の人数か否かを判別する(ステップS16)。入力された顧客が1人の場合(ステップS16;NO)、CPU11は、ステップS14で入力されたメニューに応じて、記憶部15に記憶された注文数テーブル300を更新する(ステップS17)。ステップS17では、具体的には、例えば、入力された単品メニューの総注文数302が注文数分カウントアップされる。また、メインメニュー+サイドメニューが入力された場合には、PLU番号301が(メインメニュー番号andサイドメニュー番号)(メインメニューとサイドメニューとの組合せ)の総注文数302が注文数分カウントアップされる。さらに、セットメニューが入力された場合には、PLU番号301がセットメニューの総注文数302及びセット注文数303が注文数分カウントアップされる。
そして、CPU11は、ステップS14で複数メニュー(メインメニュー+サイドメニュー)の組合せが入力されたか否かを判別する(ステップS18)。複数メニュー(メインメニュー+サイドメニュー)の組合せが入力されていない場合(ステップS18;NO)、売上登録処理が終了する。
複数メニュー(メインメニュー+サイドメニュー)の組合せが入力された場合(ステップS18;YES)、CPU11は、入力された複数メニュー(メインメニューandサイドメニュー)の組合せの総注文数302が予め設定された特定条件を超えたか否かを判別する(ステップS19)。特定条件は、例えば、(メインメニューの総注文数302+サイドメニューの総注文数302+メインメニューandサイドメニューの総注文数302)×50%とする。しかし、特定条件は、これに限定されるものではない。例えば、(メインメニューの総注文数302+サイドメニューの総注文数302)の所定割合を特定条件としてもよい。また、所定数を特定条件としてもよい。
特定条件以下の場合(ステップS19;NO)、売上登録処理が終了する。特定条件を超える場合(ステップS19;YES)、CPU11は、特定条件を超えるメインメニュー及びサイドメニューからなるセットメニューを設定し、メニューテーブル200に当該セットメニューのレコードを追加し(ステップS20)、売上登録処理を終了する。ステップS20では、ユニークなPLU番号がセットメニューに付与されてPLU番号201に設定される。また、新たなセットメニューのうちのメインメニューのメニュー名+サイドメニューのメニュー名+「セット」がセットメニューのメニュー名202に設定される。ここでは、セットメニューに含める順番の優先順位をメインメニュー、サイドメニューの順とするが、これに限定されるものではない。
また、ステップS20では、「セット」が種類203に設定される。また、新たなセットメニューのうちのメインメニューの価格+サイドメニューの価格がセットメニューの価格204に設定される。ただし、これに限定されるものではなく、メインメニューの価格+サイドメニューの価格を所定の割合、所定金額などで値引きをしたものがセットメニューの価格204にされる構成としてもよい。
また、ステップS20では、新たなセットメニューのうちのメインメニューのPLU番号、サイドメニューのPLU番号がセットメニューのセット内容205に設定される。また、メニューテーブル200のセットメニュー(種類203がセット)の一番下の表示位置の次の表示位置の番号が、セットメニューの表示位置206に設定される。
また、ステップS20では、メニューテーブル200の色207に設定されていない他の色が、セットメニューの色207に設定される。さらに、セットメニューの色207が、当該セットメニューに含まれるメインメニュー及びサイドメニューの色207に設定される。
入力された顧客が複数の場合(ステップS16;YES)、CPU11は、ステップS14で入力されたメニューに応じて、記憶部15に記憶された注文数テーブル300を更新する(ステップS21)。ステップS21では、具体的には、例えば、入力された単品メニューの総注文数302が注文数分カウントアップされ、メインメニュー+メインメニューが入力された場合には、PLU番号301が(メイン番号andメイン番号)の総注文数302が注文数分カウントアップされる。この2つのメインメニューは、異なるPLU番号のものとする。さらに、セットメニューが入力された場合には、PLU番号301がセットメニューの総注文数302及びセット注文数303が注文数分カウントアップされる。
そして、CPU11は、ステップS14で複数メニュー(メインメニュー+メインメニュー)の組合せが入力されたか否かを判別する(ステップS22)。複数メニュー(メインメニュー+メインメニュー)の組合せが入力されていない場合(ステップS22;NO)、売上登録処理が終了する。
複数メニュー(メインメニュー+メインメニュー)の組合せが入力された場合(ステップS22;YES)、CPU11は、入力された複数メニュー(メインメニューandメインメニュー)の組合せの総注文数302が予め設定された特定条件を超えるか否かを判別する(ステップS23)。ステップS23の特定条件は、ステップS19の特定条件の(メインメニュー+サイドメニュー)を(メインメニュー+メインメニュー)にしたものと同様である。例えば、(1番目のメインメニューの総注文数302+2番目のメインメニューの総注文数302+メインメニューandメインメニューの総注文数302)×50%を特定条件とする。
特定条件以下である場合(ステップS23;NO)、売上登録処理が終了する。特定条件を超える場合(ステップS23;YES)、CPU11は、特定条件を超える2つのメインメニューからなるセットメニューを設定し、メニューテーブル200に当該セットメニューのレコードを追加し(ステップS24)、売上登録処理を終了する。ステップS24では、ステップS20の(メインメニュー+サイドメニュー)を(メインメニュー+メインメニュー)にしたものと同様の処理が行われる。ただし、セットメニューのメニュー名202については、セットメニューに含めるメインメニューの順番の優先順位をPLU番号の降順とするが、これに限定されるものではない。例えば、単品メニューでの総注文数302が多い順としてもよい。
例えば、ステップS11で表示される図4の売上登録画面400Aが、少なくとも1回の売上登録処理実行により、ステップS11で図5の売上登録画面400Bに変更されて表示される。売上登録画面400Aでは、セットメニューが設定されていない。売上登録画面400Bでは、メインメニュー「ラーメン」+サイドメニュー「餃子」からなるセットメニュー「ラーメン+餃子セット」が設定され、そのメニューボタン422が表示されている。セットメニュー「ラーメン+餃子セット」のメニューボタン422の色と、単品メニュー「ラーメン」、「餃子」のメニューボタン421の色とは、同じにされている。
また、売上登録画面400Bでは、メインメニュー「ねぎ味噌ラーメン」+サイドメニュー「チャーハン」からなるセットメニュー「ねぎ味噌ラーメン+チャーハンセット」が設定され、そのメニューボタン422が表示されている。セットメニュー「ねぎ味噌ラーメン+チャーハンセット」のメニューボタン422の色と、単品メニュー「ねぎ味噌ラーメン」、「チャーハン」のメニューボタン421の色とは、同じにされている。また、セットメニュー「ねぎ味噌ラーメン+チャーハンセット」のメニューボタン422の色と、セットメニュー「ラーメン+餃子セット」のメニューボタン422の色と、セットメニューに含まれない単品メニューのメニューボタン421の色とは、異にされている。
ステップS14において、店員は、「ラーメン」と「餃子」とを選択入力する場合に、「ラーメン」のメニューボタン421をタッチ入力し「餃子」のメニューボタン421をタッチ入力する(合計2回タッチ入力)ことに代えて、「ラーメン+餃子セット」のメニューボタン422をタッチ入力するのみでよい。
次に、図7を参照して、売上データ処理装置10で実行されるセットメニュー表示更新処理を説明する。セットメニュー表示更新処理は、直近の所定期間(例えば一週間)に注文頻度が低下した(メニューボタンのタッチ入力される頻度が少なくなった)セットメニューのメニューボタンを非表示にして、セット再表示ボタンとして設定する処理である。
例えば、前回のセットメニュー表示更新処理から所定期間(例えば一週間)経過したことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出されて適宜RAM13に展開されたセットメニュー表示更新プログラム152との協働で、セットメニュー表示更新処理を実行する。
先ず、CPU11は、記憶部15の注文数テーブル300を参照して、未選択の1つのセット注文数303のレコードがあるか否かを判別する(ステップS31)。未選択のレコードがある場合(ステップS31;YES)、CPU11は、未選択の1つのセット注文数303のレコードを取得する(ステップS32)。そして、CPU11は、ステップS32で取得したセット注文数303が、所定値よりも小さいか否かを判別する(ステップS33)。ステップS33の所定値は、直近の所定期間に注文されなくなったか否かを判別するための予め設定された閾値である。また、セット注文数303は、あるセットメニューの所定期間における注文数を示す。よって、セット注文数303及び所定数は、注文頻度でもある。
セット注文数303が所定値以上である場合(ステップS33;NO)、ステップS31に移行される。セット注文数303が所定値より小さい場合(ステップS33;YES)、CPU11は、ステップS32で取得したセット注文数303のレコードに対応するセットメニューについて、記憶部15のメニューテーブル200を非表示設定し(ステップS34)、ステップS31に移行する。
ステップS34では、取得されたセット注文数303のセットメニューのPLU番号201に対応する表示位置206に「非表示」が設定され、色207が通常色(ここでは白色)に設定される。
未選択のレコードがない場合(ステップS31;NO)、CPU11は、セット注文数303の全レコードをクリアし(ステップS35)、セットメニュー表示更新処理を終了する。
例えば、売上登録処理により、セットメニュー「塩ラーメン+半ライスセット」が設定され、そのメニューボタン422(図示略)が売上登録画面に表示されているものとする。そして、セットメニュー表示更新処理により、セットメニュー「塩ラーメン+半ライスセット」が非表示に設定されたものとする。すると、次の売上登録処理では、売上登録画面400Bに示すように、セットメニュー「塩ラーメン+半ライスセット」のセット再表示ボタン423が表示される。セットメニュー「塩ラーメン+半ライスセット」のセット再表示ボタン423は、セットメニューに含まれる単品メニューのメニュー名「塩ラーメン」、「半ライス」が簡単に表示され、白色に表示されている。
以上、本実施の形態によれば、売上データ処理装置10は、同時(顧客の1回の来店時)に注文されたメニューに対する注文数の組合せをカウントし、カウントされたメニューに対する注文数の組合せが特定条件を超えるか否かを判別し、特定条件を超えるメニューの組合せをセットメニューとして設定し、当該セットメニューに対する注文を受け付けるためのメニューボタン(セットメニュー選択ボタン)を表示設定する(当該セットメニューのメニューボタンを表示させるための情報を設定する)。
このため、セットメニューのメニューボタンのタッチ入力により、選択される可能性の高い複数のメニューの入力を容易にできる。また、複数のメニューを会計する場合に、店員がカテゴリに応じたメニューの切り替え操作を繰り返す必要がなく、また飲食店の店長などの設定者があらかじめセットメニューを考えてセットメニューのメニューボタンを手動で作成しておく手間が省け、設定者の負担を低減できる。
また、売上データ処理装置10は、設定されたセットメニューのメニューボタンを、注文されたメニューを会計時に選択入力するための売上登録画面に表示設定する。このため、会計時に、選択される可能性の高いセットメニューの入力を容易にできる。
また、売上データ処理装置10は、セットメニューの注文数をカウントし、カウントされた直近の所定期間のセットメニューの注文数が所定値より小さいか否かを判別し、所定値より小さい注文数のセットメニューのメニューボタンを非表示に設定する。このため、注文頻度が低下したセットメニューを非表示にして、メニューボタンが煩雑に表示されユーザが目的のメニューボタンを探す負担を低下することができ、また必要なメニューボタンが表示されないことを防ぐことができる。
また、売上データ処理装置10は、非表示に設定されたセットメニューのメニューボタンを再表示させるためのセット再表示ボタンを表示設定する。このため、セット再表示ボタンのタッチ入力により、非表示にされていたが必要になったセットメニューのメニューボタンを容易に再表示できる。
また、売上データ処理装置10は、設定されたセットメニューのメニューボタン422と、当該セットメニューに含まれる単品メニューのメニューボタン421とを同じ色に設定する。このため、店員は、メニューボタンの色により、セットメニューと当該セットメニューに含まれる単品メニューとを確実に視認できる。
また、売上データ処理装置10は、セットメニューを構成する単品メニューのメニューボタンを表示する単品メニュー領域420aと、セットメニューのメニューボタンを表示するセットメニュー領域420bとを分け、設定したセットメニューのメニューボタン422をセットメニュー領域420bに表示設定する。このため、セットメニューを設定する場合に、単品メニュー領域420aは変えずに、セットメニュー領域420bのみを変更できる。よって、店員に慣れた単品メニュー領域420aが変更されることにより、単品メニューについての操作性が低下することを防ぐことができ、メニューボタン421のタッチ入力を容易にできる。
また、売上データ処理装置10は、メニューの組合せに所定の組合せ(メインメニュー及びサイドメニューの組合せ、又はメインメニュー及びメインメニューの組合せ)が含まれた複数のメニューについての注文を受け付ける毎に、セットメニューの注文数として当該注文に対応するセットメニューに対してのカウント値を更新し、カウント値が所定の条件を満たしているセットメニューがあった場合に、当該所定の条件を満たしているセットメニューに対する注文を受け付けるためのメニューボタン(セットメニュー選択ボタン)を表示させる。このため、セットメニューのメニューボタンのタッチ入力により、選択される可能性の高い所定の組合せが含まれた複数のメニューの入力を容易にできる。なお、メニューの組合せにおける所定の組合せとは、上記の例に限定されるものではない。
また、売上データ処理装置10は、注文に所定のメニュー(メインメニュー及びサイドメニュー、又は2つのメインメニュー)が含まれた複数のメニューについての注文を受け付ける毎に、セットメニューの注文数として当該注文に対応するセットメニューに対してのカウント値を更新し、カウント値が所定の条件を満たしているセットメニューがあった場合に、当該所定の条件を満たしているセットメニューに対する注文を受け付けるためのメニューボタン(セットメニュー選択ボタン)を表示させる。このため、セットメニューのメニューボタンのタッチ入力により、選択される可能性の高い所定のメニューが含まれた複数のメニューの入力を容易にできる。なお、複数のメニューに含まれる所定のメニューとは、上記の例に限定されるものではない。
(第2の実施の形態)
図8〜図11を参照して、本発明に係る第2の実施の形態を説明する。先ず、図8〜図10を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図8は、本実施の形態のオーダエントリシステム2の構成を示すブロック図である。図9は、入力端末30の機能構成を示すブロック図である。図10は、サーバ40の機能構成を示すブロック図である。
本実施の形態の注文受付システムとしてのオーダエントリシステム2は、レストランなどの飲食店に設置され、顧客のメニュー(商品)の注文情報の入力を受け付け、注文情報をキッチンに出力するシステムである。図8に示すように、オーダエントリシステム2は、少なくとも1台の入力端末30と、メニュー表示制御装置としてのサーバ40と、キッチンプリンタ50と、を備える。
入力端末30は、主に店舗内のホールにいる接客担当者が携帯する携帯端末であり、メニュー一覧領域を含むメニュー入力画面を表示し、接客担当者からの注文情報の入力を受け付け、注文情報をサーバ40に送信する。サーバ40は、入力端末30から注文情報を受信してキッチンプリンタ50に印刷させ、注文情報による注文数に応じて、セットメニューの設定を行う。
キッチンプリンタ50は、店舗内キッチンに設置され、サーバ40と有線通信接続され、サーバ40から注文情報を受信して用紙に印刷するサーマルプリンタなどのプリンタである。
図9に示すように、入力端末30は、CPU31、操作部32、RAM33、表示部34、記憶部35、無線通信部36を備える。入力端末30の各部は、バス37を介して接続されている。
CPU31、操作部32、RAM33、表示部34、記憶部35は、第1の実施の形態の売上データ処理装置10のCPU11、操作部12、RAM13、表示部14、記憶部15と同様であり、同様な部分の説明を省略し、異なる部分を主として説明する。
CPU31は、入力端末30の各部を制御する。記憶部35は、後述する注文入力プログラム351、メニューテーブル200Aが記憶されている。メニューテーブル200Aは、第1の実施の形態のメニューテーブル200と同様のフィールドを有するデータテーブルである。
無線通信部36は、アンテナ、変復調部、信号処理部などを有し、サーバ40と無線通信を行う通信部である。CPU31は、無線通信部36を介して、サーバ40と情報を送受信する。
図10に示すように、サーバ40は、カウント手段、判別手段、設定手段、生成手段としてのCPU41、操作部42、RAM43、表示部44、記憶部45、無線通信部46、通信部47を備える。サーバ40の各部は、バス48を介して接続されている。
CPU41、操作部42、RAM43、表示部44、記憶部45は、第1の実施の形態の売上データ処理装置10のCPU11、操作部12、RAM13、表示部14、記憶部15と同様であり、同様な部分の説明を省略し、異なる部分を主として説明する。
CPU41は、サーバ40の各部を制御する。記憶部45は、フラッシュメモリ、EEPROMや、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などで構成される。記憶部45は、後述する注文登録プログラム451、セットメニュー表示更新プログラム452、メニューテーブル200A、注文数テーブル300Aが記憶されている。注文数テーブル300Aは、第1の実施の形態の注文数テーブル300と同様のフィールドを有するデータテーブルである。
無線通信部46は、入力端末30の無線通信部36と同様である。CPU41は、無線通信部46を介して、各入力端末30と情報の送受信を行う。
通信部47は、ケーブルなどを介してキッチンプリンタ50と接続され有線通信を行う通信部である。CPU41は、通信部47を介して、キッチンプリンタ50に情報を送信する。
次に、図11(a)、(b)を参照して、オーダエントリシステム2の動作を説明する。図11(a)は、注文入力処理を示すフローチャートである。図11(b)は、注文登録処理を示すフローチャートである。
図11(a)を参照して、入力端末30が実行する注文入力処理を説明する。注文入力処理は、顧客が注文したメニュー、個数、顧客数、席番号(テーブル番号)などの注文情報の入力を受け付けてサーバ40に送信する処理である。
予め、接客担当者は、入店した1まとまりの顧客をホールのテーブルの席に案内する。顧客は、メニュー表を見て、注文するメニューを接客担当者に伝える。注文を受ける接客担当者が携帯する入力端末30において、例えば、操作部12を介して注文入力処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU31は、記憶部35から読み出されて適宜RAM33に展開された注文入力プログラム351との協働で、注文入力処理を実行する。
図11(a)に示すように、先ず、CPU31は、記憶部35からメニューテーブル200Aを読み出し、メニューテーブル200Aに基づくメニュー一覧領域を含む注文入力画面データを生成し、当該注文入力画面データに応じた注文入力画面を表示部34に表示する(ステップS41)。注文入力画面は、例えば、図5の売上登録画面400Aのメニュー一覧領域420を有する表示画面である。メニュー一覧領域420のメニューボタン421,422は、顧客が注文したメニュー(単品メニュー、セットメニュー)のタッチ入力を受け付けるボタンである。
ステップS42,S43は、第1の実施の形態の図4のステップS12,S13と同様の処理である。セット再表示ボタン423がタッチ入力されていない場合(ステップS42;NO)、CPU31は、操作部32を介して、店員からの注文入力画面のメニュー一覧領域420の顧客が注文したメニューのメニューボタン421,422のタッチ入力を受け付け、顧客の人数、席番号などの入力を受け付け、それらの入力情報を注文情報とする(ステップS44)。そして、CPU31は、無線通信部36を介して、ステップS44で入力された注文情報をサーバ40に送信し(ステップS45)、注文入力処理を終了する。
次いで、図11(b)を参照して、サーバ40が実行する注文登録処理を説明する。注文登録処理は、入力端末30から送信された注文情報を受信してキッチンプリンタ50に印刷させるとともに、注文数の多い複数の単品メニューの組合せのセットメニューのメニューボタンを表示するための情報を自動的に設定する処理である。
サーバ40において、例えば、ステップS45に対応して、無線通信部46を介して入力端末30から注文情報を受信したことをトリガとして、CPU41は、記憶部45から読み出されて適宜RAM43に展開された注文登録プログラム451との協働で、注文登録処理を実行する。
図11(b)に示すように、先ず、CPU41は、無線通信部46を介して注文情報を入力端末30から受信完了し、記憶部35の注文情報データベース(図示略)に記憶する(ステップS51)。そして、CPU41は、通信部47を介して、ステップS51で受信した注文情報をキッチンプリンタ50に送信する(ステップS52)。キッチンプリンタ50は、ステップS52で送信された注文情報を受信して、用紙に印刷する。
ステップS53〜S56、S58〜S60は、第1の実施の形態の図4のステップS16〜S19、S21〜S23と同様の処理であり、処理対象の情報は、ステップS51で受信された注文情報に含まれる各情報である。
特定条件を超える場合(ステップS56;YES)、CPU41は、特定条件を超える2つの単品メニューからなるセットメニューを設定し、メニューテーブル200Aに当該セットメニューのレコードを追加し、無線通信部46を介して、更新したメニューテーブル200Aを全ての入力端末30に送信し(ステップS57)、注文登録処理を終了する。
ステップS57では、更新したメニューテーブル200Aの送信以外は、第1の実施の形態の図4のステップS20と同様の処理である。ステップS57に対応して、全ての入力端末30において、CPU31は、無線通信部36を介して更新されたメニューテーブル200Aをサーバ40から受信し、記憶部35のメニューテーブル200Aを受信されたメニューテーブル200Aで更新する。
特定条件を超える場合(ステップS60;YES)、CPU41は、特定条件を超える2つのメインメニューからなるセットメニューを設定し、メニューテーブル200Aに当該セットメニューのレコードを追加し、無線通信部46を介して、更新したメニューテーブル200Aを全ての入力端末30に送信し(ステップS61)、注文登録処理を終了する。
ステップS61では、更新したメニューテーブル200Aの送信以外は、第1の実施の形態の図4のステップS24と同様の処理である。ステップS61に対応して、全ての入力端末30において、CPU31は、無線通信部36を介して更新されたメニューテーブル200Aをサーバ40から受信し、記憶部35のメニューテーブル200Aを受信されたメニューテーブル200Aで更新する。
また、サーバ40において、CPU41により、所定期間(例えば1週間)ごとに、セットメニュー表示更新プログラム452に応じた、セットメニュー表示更新処理が実行される。このセットメニュー表示更新処理は、第1の実施の形態の図7のセットメニュー表示更新処理と同様である。
以上、本実施の形態によれば、売上データ処理装置10は、設定されたセットメニューのメニューボタンを、注文されたメニューを注文時に選択入力するための注文入力画面に表示設定する。このため、注文時に、選択される可能性の高いセットメニューの入力を容易にできる。
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部15,35,45のHDD、SSD、フラッシュメモリを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD−ROMなどの可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係るメニュー表示制御装置、注文受付システム及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、図4の売上登録処理のステップS20,S24において、複数の単品メニューの組合せの注文数が特定条件を超える場合に、自動的にセットメニュー(のメニューボタン表示のための情報)が設定される構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、売上登録処理において、複数の単品メニューの組合せの注文数が特定条件を超える場合に、当該単品メニューからなるセットメニューを設定するか否かの入力を促す表示情報が表示部14に表示され、操作部12を介して、セットメニューを設定するか否かの入力を受け付け、店員から当該セットメニューを設定する旨の入力がなされた場合に、当該セットメニュー(のメニューボタン表示のための情報)が設定される構成としてもよい。この構成は、図11(b)の注文登録処理のステップS57,S61でも同様である。この構成により、店員(ユーザ)が必要とするセットメニューのみのメニューボタンを表示させることができる。
また、上記実施の形態では、カウントされた同時に注文された複数メニューの組合せの注文数が、特定条件を超えるか否かが判別される構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、カウントされた同時に注文された複数のメニューの組合せの注文数が、所定の条件を満たすか否かが判別される構成としてもよい。特定条件を超えるか否かは、所定の条件を満たすか否かに含まれるものとする。例えば、カウントされた同時に注文された複数のメニューの組合せの注文数が、同時に注文された複数のメニューの組合せの注文数の全てのうちで最も大きいという条件を満たすか否かが判別される構成としてもよい。
また、上記第1の実施の形態では、同時に注文された複数メニューの組合せの注文数がカウントされて注文数テーブル300に記憶される構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、売上データ処理装置10のCPU11が、例えば、所定期間(例えば1日)において、同時に注文された複数メニューの組合せの注文数を来店した顧客の人数で除算した、顧客1人当たりの同時に注文された複数メニューの組合せの注文数の割合をカウントし、当該割合を記憶部15に記憶させる構成としてもよい。この顧客1人当たりの同時に注文された複数メニューの組合せの注文数の割合が所定の条件を満たすか否かが判別され、所定の条件を満たす同時に注文された複数メニューに対応するセットメニューが設定される。この構成は、第2の実施の形態にも同様に適用できる。この構成によれば、来店した顧客の人数によらず、セットメニュー及びそのメニューボタンを適切に設定できる。
また、上記第1の実施の形態では、会計の処理(ステップS11〜S17,S21)に続けて、セットメニューに関する判別及び設定の処理(ステップS18〜S20、S22〜S23)を行う構成としたが、これに限定されるものではない。上記会計の処理とは別のタイミング(例えば一日の営業時間後)に、セットメニューに関する判別及び設定の処理を行う構成としてもよい。上記第2の実施の形態においても同様に、注文印刷までの処理(ステップS41〜S54,S58)に続けて、セットメニューに関する判別及び設定の処理(ステップS55〜S57、S59〜S61)を行う構成に限定されるものではない。上記注文印刷までの処理とは別のタイミングに、セットメニューに関する判別及び設定の処理を行う構成としてもよい。
さらに、第1の実施の形態において、会計の処理で、売上データ処理装置10のCPU11が、メニューの注文データを含む売上データを生成して記憶部15に記憶し、上記会計の処理とは別のタイミング(メニューの注文データ生成と異なるタイミング、例えば一日の営業時間後)で、上記売上データから同時に注文された複数のメニューの組合せの注文数をカウントして注文数テーブル300に記憶し、セットメニューに関する判別及び設定の処理を行う構成としてもよい。第2の実施の形態においても同様に、注文印刷までの処理で、サーバ40のCPU41が、メニューの注文データを含む注文データを生成して記憶部45に記憶し、上記注文印刷までの処理とは別のタイミング(メニューの注文データ生成と異なるタイミング、例えば一日の営業時間後)で、上記注文データから同時に注文された複数のメニューの組合せの注文数をカウントして注文数テーブル300Aに記憶し、セットメニューに関する判別及び設定の処理を行う構成としてもよい。これらの構成によれば、会計の処理や注文印刷までの処理での処理負担を低減でき、また新たなセットメニューのメニューボタンが新たに表示されるタイミングを、次の日の営業時間開始など、適切なタイミングにすることができる。
また、上記実施の形態では、セットメニューの注文数(注文頻度)が低下した場合に、当該セットメニューのメニューボタンを非表示にする構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、定期的にセットメニューの注文数(注文頻度)を確認し、注文数(注文頻度)に応じて当該セットメニューのメニューボタンの表示順を並べ替える構成としてもよい。ただし、セットメニューのメニューボタンを頻繁に並べ替えると、ユーザがついていけずに利便性が損なわれるおそれがあるため、並べ替えるタイミングは、1週間、1か月など、ある程度長い期間ごとが好ましい。
また、上記実施の形態では、2つの単品メニューを組み合わせてセットメニューを設定する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、3つ以上の単品メニューを組み合わせてセットメニューを設定する構成としてもよい。さらに、複数の予め設定されたセットメニューの組合せを新たなセットメニューとして設定する構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、日時によらず同じセットメニューが設定される構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、1日の朝、昼、夜などの時間帯、曜日、月、季節などの期間ごとにメニューの注文数の組合せをカウントし、各期間の複数のメニューの注文数が特定条件を超えるか否かに応じて、各期間のセットメニューを設定する構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、メニュー表示制御装置として、売上データ処理装置10、サーバ40を用いる構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、メニュー表示制御装置を、券売機など、セットメニューの設定が可能な他の装置に適用する構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、飲食店の飲食物の商品をメニューとする構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、衣類、食器、ゴルフクラブなど、飲食物以外の商品や、マッサージ、理髪、美容、ネイルアートなどのサービスをメニューとする構成としてもよい。
また、上記実施の形態における売上データ処理装置10、オーダエントリシステム2の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
同時に注文されたメニューの組合せに対する注文数をカウントするカウント手段と、
前記カウントされたメニューの組合せに対する注文数が所定の条件を満たすか否かを判別する判別手段と、
前記所定の条件を満たすメニューの組合せをセットメニューとして設定し、当該セットメニューに対する注文を受け付けるためのセットメニュー選択ボタンを表示設定する設定手段と、
を備えるメニュー表示制御装置。
<請求項2>
前記設定手段は、前記設定されたセットメニューのセットメニュー選択ボタンを、注文されたメニューを会計時に選択入力するための売上登録画面または注文されたメニューを注文時に選択入力するための注文入力画面に表示設定する請求項1に記載のメニュー表示制御装置。
<請求項3>
前記カウント手段は、セットメニューの注文数をカウントし、
前記判別手段は、前記カウントされた所定期間のセットメニューの注文数が所定値より小さいか否かを判別し、
前記設定手段は、前記所定値より小さい注文数のセットメニューのセットメニュー選択ボタンを非表示に設定する請求項1または2に記載のメニュー表示制御装置。
<請求項4>
前記設定手段は、前記非表示に設定されたセットメニューのセットメニュー選択ボタンを再表示させるためのセット再表示ボタンを表示設定する請求項3に記載のメニュー表示制御装置。
<請求項5>
前記所定の条件を満たす複数のメニューのセットメニューを設定するか否かの操作入力を受け付ける操作手段を備え、
前記設定手段は、前記セットメニューを設定する操作入力が行われた場合に、当該セットメニューを設定する請求項1から4のいずれか一項に記載のメニュー表示制御装置。
<請求項6>
前記設定手段は、前記設定されたセットメニューのセットメニュー選択ボタンと、当該セットメニューに含まれるメニューのメニュー選択ボタンとを同じ色に設定する請求項1から5のいずれか一項に記載のメニュー表示制御装置。
<請求項7>
前記設定手段は、単品メニューのメニュー選択ボタンを表示する第1の領域と、前記セットメニューのセットメニュー選択ボタンを表示する第2の領域とを分け、前記設定したセットメニューのセットメニュー選択ボタンを前記第2の領域に表示設定する請求項1から6のいずれか一項に記載のメニュー表示制御装置。
<請求項8>
メニューの注文情報を生成する生成手段を備え、
前記カウント手段は、前記メニューの注文情報の生成と異なるタイミングで、当該メニューの注文情報から、同時に注文されたメニューの組合せに対する注文数をカウントする請求項1から7のいずれか一項に記載のメニュー表示制御装置。
<請求項9>
前記カウント手段は、顧客1人当たりの同時に注文されたメニューの組合せに対する注文数の割合をカウントし、
前記判別手段は、前記カウントされたメニューの組合せに対する注文数の割合が所定の条件を満たすか否かを判別する請求項1から8のいずれか一項に記載のメニュー表示制御装置。
<請求項10>
コンピュータを、
同時に注文されたメニューの組合せに対する注文数をカウントするカウント手段、
前記カウントされたメニューの組合せに対する注文数が所定の条件を満たすか否かを判別する判別手段、
前記所定の条件を満たすメニューの組合せをセットメニューとして設定し、当該セットメニューに対する注文を受け付けるためのセットメニュー選択ボタンを表示設定する設定手段、
として機能させるためのプログラム。
<請求項11>
メニューの組合せに所定の組合せが含まれた複数のメニューについての注文を受け付ける毎に、セットメニューの注文数として当該注文に対応するセットメニューに対してのカウント値を更新するカウント手段と、
前記カウント値が所定の条件を満たしているセットメニューがあった場合に、当該所定の条件を満たしているセットメニューに対する注文を受け付けるためのセットメニュー選択ボタンを表示させる表示制御手段と、
を備える注文受付システム。
<請求項12>
注文に所定のメニューが含まれた複数のメニューについての注文を受け付ける毎に、セットメニューの注文数として当該注文に対応するセットメニューに対してのカウント値を更新するカウント手段と、
前記カウント値が所定の条件を満たしているセットメニューがあった場合に、当該所定の条件を満たしているセットメニューに対する注文を受け付けるためのセットメニュー選択ボタンを表示させる表示制御手段と、
を備える注文受付システム。