JP2018151771A - プロセス管理支援装置および方法 - Google Patents
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Abstract
Description
のの特性や、またそれら濃度の計測装置自体がもつ特性に応じた時間遅れが生じる。したがってこれらのプロセスでは、燃料の供給量や特性が変動した場合、その変動に対応するように燃焼用空気や脱硝剤の供給量を素早く調節することができず、排ガス中の一酸化炭素濃度や窒素酸化物濃度が所定の管理基準値を超過することがあるという課題があった。
データから演算される演算データに対して、主成分分析(PCA)に基づく次元削減を行うことで得られた少なくとも1つの変数を、前記回帰モデルの前記説明変数の全部又は一部として用いることを特徴とするプロセス管理支援装置という構成を採っている。
期間に得られた計測データに加えて、現在時点t0の直前の所定期間における2つ以上の説明変数間の相関関係との類似度の高い、及び/又は1つ以上の説明変数と1つ以上の目的変数との間の相関関係との類似度の高い、過去の複数の所定期間の計測データを用いる。
設備又は脱硝設備)への脱硝薬剤の供給量の制御目標値を指令値として出力することを特徴とするプロセス管理支援装置という構成を採っている。
である性能管理指標として、対象プロセス1から排出される排ガス中の一酸化炭素濃度に着目した場合を考える。説明変数である燃料供給装置の運転速度を変化させた際に、その影響が目的変数である排ガス中の一酸化炭素濃度に現れるまでには、プロセスの特性や濃度計測装置が持つ特性に応じた時間遅れが生じる。このような場合、モデル構築部12における説明変数としては、過去の時点tにおける燃料供給装置の運転速度に加えて、時点tから一定の0より大きい時間幅Δt1ごとに遡った時点(t−Δt1)、(t−2Δt1)、・・・、(t−nΔt1)における燃料供給装置の運転速度の計測データを用いることが好ましい。
形回帰モデルを構築する手法である。これは、主成分回帰との関連性の強い手法であるが、その詳細については非特許文献2に記載されている。
いることが好ましい。
もモデル精度の向上には寄与せず、むしろモデル構築に要する計算負荷やデータ保存に要する記憶装置の容量の増大を招く。従って、対象プロセス1の特性変化や演算装置の能力、記憶装置の容量等を考慮して、実用的に適当な有限の個数Sを選択するのが望ましい。その際は、新たなデータセットが得られるごとに、最も古いデータセットを破棄するなどの操作を行うことで、モデル構築に用いるデータ量やモデル構築に要する計算負荷が増大することを防ぐことができる。
セス1の運転監視制御装置3、例えばDCSへ伝送される。将来予測値y0を、運転監視制御装置3の監視画面に表示したり、又はその値の大小に応じて音声や画面表示による警報を発することにより、オペレータに対して性能管理指標が今後どのように推移していくかを知らせる。こうして性能管理指標が、将来、管理範囲を逸脱する可能性がある場合に、それを防止する運転操作をいち早くとることを促すことができる。
2…センサ・制御器・監視カメラ等
3…運転監視制御装置
10…運転管理支援装置
11…データ収集保存部
12…モデル構築部
13…予測部
14…指令値出力部
Claims (14)
- 廃棄物焼却プロセス又はバイオマス燃焼プロセスを対象プロセスとし、前記対象プロセスの性能を示す少なくとも1つの性能管理指標を管理するためのプロセス管理支援装置であって、
対象プロセスの状態量及び/又は操作量を計測データとして収集するデータ収集部と、
前記データ収集部で収集された、複数の第1の時点における前記計測データ及び/又は当該計測データから演算により得られる演算データを説明変数として、複数の前記第1の時点のいずれよりも後の第2の時点における前記性能管理指標を目的変数とする回帰モデルを構築するモデル構築部と、
前記モデル構築部で構築された前記回帰モデルに対して、前記データ収集部で収集された、複数の前記第1の時点のいずれよりも後の第3の時点及び前記第3の時点より前の複数の第4の時点における前記計測データ及び/又は当該計測データから演算により得られる演算データを入力することにより、前記少なくとも1つの性能管理指標の、前記第3の時点より後の第5の時点における予測値を算出する予測部とを有することを特徴とする、プロセス管理支援装置。 - 前記予測部で算出された、前記少なくとも1つの性能管理指標の前記第5の時点における予測値の変化に基づいて、前記対象プロセスの制御目標値に関する制御データを出力する出力部を有することを特徴とする、請求項1に記載のプロセス管理支援装置。
- 前記モデル構築部は、前記計測データのうちの少なくとも1つの計測データについて、非線形変換、微分又は差分変換、積分又は積算変換のうちの少なくとも1つを行うことで得られた少なくとも1つの前記演算データを前記説明変数の少なくとも一部として用いることを特徴とする、請求項1又は2に記載のプロセス管理支援装置。
- 前記モデル構築部は、2つ以上の前記計測データ及び/又は前記計測データから演算される演算データに対して、主成分分析(PCA)に基づく次元削減を行うことで得られた少なくとも1つの変数を、前記回帰モデルの前記説明変数の全部又は一部として用いることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のプロセス管理支援装置。
- 前記モデル構築部は、線形回帰、主成分回帰、部分最小自乗回帰、一般化線形回帰、サポートベクトル回帰、ランダムフォレスト回帰のうちのいずれかにより前記回帰モデルを構築することを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載のプロセス管理支援装置。
- 前記モデル構築部は、前記複数の第1の時点における前記計測データとして、前記第3の時点を含まない、前記第3の時点より前で前記第3の時点の近傍の所定期間に得られた前記計測データを用いることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載のプロセス管理支援装置。
- 前記モデル構築部は、前記所定期間に得られた前記計測データに加えて、
2つ以上の前記説明変数間の相関関係に関して、前記所定期間における前記相関関係と、前記所定期間より前の複数の別の所定期間における前記相関関係との間の類似度を評価して、評価結果に基づいて前記別の所定期間を選択し、選択された前記別の所定期間における計測データ、及び/又は
1つ以上の前記説明変数と1つ以上の前記目的変数との間の相関関係に関して、前記所定期間における当該相関関係と、前記所定期間より前の複数の別の所定期間における当該相関関係との間の類似度を評価して、評価結果に基づいて当該別の所定期間を選択し、選択された当該別の所定期間における計測データ、
を用いることを特徴とする、請求項6に記載のプロセス管理支援装置。 - 前記モデル構築部は、主成分分析(PCA)と、前記主成分分析に基づいて計算されるQ統計量及びホテリングのT2統計量とを用いて、前記類似度を算出することを特徴とする、請求項7に記載のプロセス管理支援装置。
- 前記性能管理指標は、前記対象プロセスから排出される排ガス中の一酸化炭素濃度、窒素酸化物濃度、硫黄酸化物濃度、塩化水素濃度、水銀濃度のうちの少なくとも1つであることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載のプロセス管理支援装置。
- 前記性能管理指標は、前記対象プロセスから排出される排ガス中の一酸化炭素濃度であり、前記出力部は、前記排ガス中の酸素濃度の制御目標値を指令値として出力することを特徴とする、請求項2から8のいずれか1項に記載のプロセス管理支援装置。
- 前記性能管理指標は、前記対象プロセスから排出される排ガス中の窒素酸化物濃度であり、前記出力部は、前記対象プロセスにおける脱硝設備への脱硝薬剤の供給量の制御目標値を指令値として出力することを特徴とする、請求項2から8のいずれか1項に記載のプロセス管理支援装置。
- 前記性能管理指標は、前記対象プロセスから排出される排ガス中の硫黄酸化物濃度及び/又は前記塩化水素濃度であり、前記出力部は、前記対象プロセスにおける排ガス処理設備への脱塩薬剤の供給量の制御目標値を指令値として出力することを特徴とする、請求項2から8のいずれか1項に記載のプロセス管理支援装置。
- 前記性能管理指標は、前記対象プロセスから排出される排ガス中の水銀濃度であり、前記出力部は、前記対象プロセスにおける排ガス処理設備への活性炭及び/又はキレート吸着剤の供給量の制御目標値を指令値として出力することを特徴とする、請求項2から8のいずれか1項に記載のプロセス管理支援装置。
- 廃棄物焼却プロセス又はバイオマス燃焼プロセスを対象プロセスとし、前記対象プロセスの性能を示す少なくとも1つの性能管理指標を管理するためのプロセス管理支援方法であって、
対象プロセスの状態量を計測データとして収集するステップと、
収集された、複数の第1の時点における前記計測データ及び/又は当該計測データから演算により得られる演算データを説明変数として、複数の前記第1の時点のいずれよりも後の第2の時点における前記性能管理指標を目的変数とする回帰モデルを構築するステップと、
構築された前記回帰モデルに対して、複数の前記第1の時点のいずれよりも後の第3の時点及び前記第3の時点より前の第4の時点における前記計測データのうちの少なくとも一つを入力することにより、前記少なくとも1つの性能管理指標の、前記第3の時点より後の第5の時点における予測値を算出するステップとを有することを特徴とする、プロセス管理支援方法。
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