JP2018150768A - 取付具、取付具と防水材とのセット、壁構造、及び外装材の施工方法 - Google Patents

取付具、取付具と防水材とのセット、壁構造、及び外装材の施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018150768A
JP2018150768A JP2017049294A JP2017049294A JP2018150768A JP 2018150768 A JP2018150768 A JP 2018150768A JP 2017049294 A JP2017049294 A JP 2017049294A JP 2017049294 A JP2017049294 A JP 2017049294A JP 2018150768 A JP2018150768 A JP 2018150768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking piece
lower locking
piece
fixture
waterproof material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017049294A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6957173B2 (ja
Inventor
鈴木 健二
Kenji Suzuki
健二 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichiha Corp
Original Assignee
Nichiha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichiha Corp filed Critical Nichiha Corp
Priority to JP2017049294A priority Critical patent/JP6957173B2/ja
Publication of JP2018150768A publication Critical patent/JP2018150768A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6957173B2 publication Critical patent/JP6957173B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

【課題】構造体に取り付けられた外装材の防水性能を向上させることができる取付具、取付具と防水材とのセット、壁構造、及び外装材の施工方法を提供する。
【解決手段】取付具10は、構造体8に固定可能な固定部15と、固定部15から突出するように設けられた支承片13と、支承片13の先端部位13Aから直接下向きに屈曲した下係止片12と、支承片13の先端部位13Aから直接上向きに屈曲し、支承片13の幅方向において下係止片12の両側に位置する一対の上係止片11L、11Rと、下係止片12に設けられ、下係止片12よりも下方に延びた第1防水材70と、を備える。第1防水材70の幅方向の長さW70は、下係止片12の幅方向の長さW12よりも小さい。下係止片12の表面12Fは、第1防水材70の両側において露出する。
【選択図】図6

Description

本発明は、壁構造に関する。
従来、構造体に外装材を取り付けるための取付具には、特許文献1の図2、及び特許文献2の図5に開示されたようなものがある。
これらの取付具は、幅方向の長さが略等しい上係止片及び下係止片が支承片に一体に形成されている。上係止片及び下係止片には、略矩形状の防水材が設けられている。防水材の幅方向の長さも、上係止片及び下係止片の幅方向の長さと略等しい。防水材は、上係止片及び下係止片の全体に位置するとともに、下係止片よりも下方に延びるように設けられている。
これらの取付具を用いて構造体に取り付けられる外装材は、上端部が裏側上下接合部を有し、下端部が表側上下接合部を有する場合がある。裏側上下接合部は、外装材の上端部において、外装材の表面から裏面に向かって凹み、かつ水平方向に延びる、所謂「下実部」である。表側上下接合部は、外装材の下端部において、外装材の裏面から表面に向かって凹み、かつ水平方向に延びる、所謂「上実部」である。
これらの取付具によって、そのような外装材が構造体に取り付けられると、取付具の下係止片は、裏側上下接合部同士の突合せ部分を係止する。そして、防水材は、上係止片及び下係止片から、下係止片に係止された裏側上下接合部同士の突合せ部分にかけて、配置される。また、防水材は、上下方向で隣接する外装材の表側上下接合部と裏側上下接合部との間に介在する。このため、外装材の表面側から雨水等がその突合せ部分に向けて侵入する場合に、防水材がその雨水等を堰き止めることができるようになっている。
特開平6−158814号公報 特開平11−159102号公報
しかし、上記従来の取付具では、外装材の裏面を伝って上係止片及び下係止片に向かって垂れる雨水等も、幅方向の長さが上係止片及び下係止片の幅方向の長さと略等しい防水材によって堰き止められてしまう。このため、その雨水等が上係止片及び支承片を経由して構造体に侵入するおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、構造体に取り付けられた外装材の防水性能を向上させることができる取付具、取付具と防水材とのセット、壁構造、及び外装材の施工方法を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の第1の態様の取付具は、構造体に外装材を取り付けるための取付具であって、
前記構造体に固定可能な固定部と、
前記固定部から突出するように設けられた支承片と、
前記支承片の先端部位から直接下向きに屈曲した下係止片と、
前記支承片の前記先端部位から直接上向きに屈曲し、前記支承片の幅方向において前記下係止片の両側に位置する一対の上係止片と、
前記下係止片に設けられ、前記下係止片よりも下方に延びた第1防水材と、を備え、
前記第1防水材の前記幅方向の長さは、前記下係止片の前記幅方向の長さよりも小さく、
前記下係止片の表面は、前記第1防水材の両側において露出していることを特徴とする。
この取付具によって、裏側上下接合部及び表側上下接合部を有する外装材が構造体に取り付けられると、下係止片は、水平方向で隣接する外装材同士の裏側上下接合部を係止し、支承片は、上側に位置する外装材を支承し、一対の上係止片は、上側に位置する外装材の表側上下接合部を係止する。
ここで、下係止片には、下係止片よりも下方に延びた第1防水材が設けられており、下係止片は、一対の上係止片に挟まれる位置に設けられている。このため、下係止片から、下係止片に係止された裏側上下接合部同士の突合せ部分にかけて、第1防水材を配置することができる。そして、下係止片とその突合せ部分とが略同一方向に延びているので、第1防水材は、その突合せ部分に沿って配置されることとなる。これにより、第1防水材は、その突合せ部分に密着することができる。また、第1防水材は、上下方向で隣接する外装材の表側上下接合部と裏側上下接合部との間に介在する。その結果、この取付具では、外装材の表面側から雨水等がその突合せ部分に向けて侵入する場合に、下係止片よりも下方に延びた第1防水材がその雨水等を堰き止めることができる。
また、第1防水材の幅方向の長さが下係止片の幅方向の長さよりも小さく、下係止片の表面が第1防水材の両側において露出している。これにより、上係止片に上側に位置する外装材を係止すると、第1防水材の両側には、上側に位置する外装材の裏面と、下係止片の表面との間に隙間が形成される。このため、外装材の裏面を伝って下係止片に向かって垂れる雨水等は、第1防水材に堰き止められることなく、第1防水材の両側に形成された隙間を通過し、外装材の裏側上下接合部を経由して、外装材の表面側に排出されることとなる。その結果、この取付具では、外装材の裏面側を伝って垂れる雨水等が支承片を経由して構造体に侵入することを抑制できる。
したがって、本発明の第1の態様の取付具では、構造体に取り付けられた外装材の防水性能を向上させることができる。
本発明の取付具、取付具と防水材とのセット、壁構造、及び外装材の施工方法では、構造体に取り付けられた外装材の防水性能を向上させることができる。
図1は、実施の形態1に係り、複数の外壁板と取付具との位置関係を示す正面図である。 図2は、実施の形態1の外壁板の斜視図である。 図3は、実施の形態1に係り、外壁板同士の組み付け構成を示す部分斜視図である。 図4は、実施の形態1に係り、取付具の斜視図である。 図5は、実施の形態1に係り、取付具を用いて外壁板の上端部を係止する構成を示す部分斜視図である。 図6は、実施の形態1に係り、取付具を用いて外壁板の上端部と、別の外壁板の下端部とを係止する構成を示す部分斜視図である。 図7は、図5のVII−VII断面を示す部分断面図である。 図8は、図7のVIII−VIII断面を示す部分断面図である。 図9は、実施の形態2に係り、複数の外壁板と取付具との位置関係を示す正面図である。 図10は、実施の形態3に係り、取付具の斜視図である。
以下、本発明を具体化した実施の形態1〜3を図面を参照しつつ説明する。なお、図1において、紙面手前側が屋外側であり、紙面奥側が屋内側である。また、図1において、垂直上方向を上と表示し、垂直下方向を下と表示する。さらに、図1の屋外から屋内に向う方向において水平左方向を左と表示し、水平右方向を右と表示する。そして、図2以降の各図に示す各方向は、図1に対応させて表示する。
(実施の形態1)
図1に示すように、実施の形態1の壁構造は、壁構造の具体的態様の一例である。この壁構造は、住宅、施設、倉庫等の建物を構成する構造体8に対し、図2及び図3等に示す複数の外壁板2を取り付けたものである。外壁板2は、外装材の一例である。外壁板2は、それ自体が高い強度や剛性を有して建物の外壁を構成する板材である。なお、外装材は外壁板に限定されず、例えば、建物を外装する化粧板、屋内用構造パネル等であってもよい。
図1に示すように、構造体8は、例えば、木造軸組構法によって建築されるものである。構造体8は、複数の構造部材によって構成されている。構造部材には、左右方向に所定の間隔を有して並ぶ複数の柱材や柱材間に配置される間柱等の柱部材9が含まれる。図示は省略するが、柱部材9の屋外方向を向く外面には、胴縁と呼ばれる支持部材が図示しない止めネジや釘等によって固定されている。これらの支持部材も構造部材に含まれる。また、その支持部材と柱部材9との間には、防水シートが敷設されている。なお、構造体8は、本実施の形態の構成に限定されず、木造枠組壁構法等によって建築されてもよい。また、壁構造を構成する構造体は、例えば、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、レンガ造等の躯体であってもよい。
図2に示すように、外壁板2は、四辺形状、より具体的には、左右方向に長い略矩形状の板材である。本実施の形態では、外壁板2は、セメントを含む窯業系材料からなる。なお、外壁板2の材質や形状は上記には限定されない。例えば、外壁板2の材質は、金属系材、木質系材、樹脂系材等を適宜選択できる。また、外壁板2の形状は、四辺形状で上下方向に長い略矩形形状の板材等を適宜選択できる。
外壁板2の表面2Fは、例えばレンガ柄等のデザインが施された外装面となっている。外壁板2の左端部には、表側左右接合部21が形成されている。外壁板2の右端部には、裏側左右接合部22が形成されている。外壁板2の下端部には、表側上下接合部23が形成されている。外壁板2の上端部には、裏側上下接合部24が形成されている。なお、図2では、外壁板2の大きさに対して、表側左右接合部21、裏側左右接合部22、表側上下接合部23及び裏側上下接合部24の大きさが誇張して図示されている。
図2及び図3に示すように、表側左右接合部21は、外壁板2の裏面2Bから表面2Fに向かって段状に形成され、垂直方向、すなわち、外壁板2の左端部に沿って延びている。
裏側左右接合部22は、外壁板2の表面2Fから裏面2Bに向かって段状に形成され、垂直方向、すなわち、外壁板2の右端部に沿って延びている。裏側左右接合部22における屋外方向を向く平坦面には、コーキング22Sが設けられている。コーキング22Sは、裏側左右接合部22に沿って直線状に配設されている。なお、コーキングは必須ではなく、コーキング22Sを省略することもできる。
表側上下接合部23は、外壁板2の裏面2Bから表面2Fに向かって段状に形成され、左右方向、すなわち、外壁板2の下端部に沿って延びている。表側上下接合部23には、上向きに略テーパ状に凹む係合凹部23Aが形成されている。
裏側上下接合部24は、外壁板2の表面2Fから裏面2Bに向かって段状に形成され、左右方向、すなわち、外壁板2の上端部に沿って延びている。裏側上下接合部24における屋外方向を向く平坦面には、コーキング24Sが設けられている。コーキング24Sは、裏側上下接合部24に沿って直線状に配設されている。なお、コーキングは必須ではなく、コーキング24Sを省略することもできる。裏側上下接合部24には、コーキング24Sよりも上方において上向きに略テーパ状に突出する係合凸部24Aが形成されている。
図1に示すように、右側の外壁板2の表側左右接合部21と、左側の外壁板2の裏側左右接合部22とが嵌合することによって、左右方向に隣接する外壁板2同士の間に、左右合決り部が形成される。下側の外壁板2の裏側上下接合部24と、上側の外壁板2の表側上下接合部23とが嵌合することによって、上下方向に隣接する外壁板2同士の間に、左右方向に延びる上下合決り部が形成される。すなわち、各外壁板2は、表側左右接合部21、裏側左右接合部22、表側上下接合部23及び裏側上下接合部24を備える、いわゆる「四方合い決り構造」である板材である。
実施の形態1の取付具10は、構造部材としての各柱部材9に固定されて、構造体8に対し、複数の外壁板2を上下方向及び左右方向に隣接するように取り付けるためのものである。取付具10は、取付具の具体的態様の一例である。
図1に示す外壁板2の取付構成では、上下方向で隣り合う各外壁板2によって形成される複数の横目地2Hは、左右方向に直線状に連続している。また、左右方向で隣り合う各外壁板2によって形成される複数の縦目地2Vは、上下方向に直線状に連続している。つまり、外壁板2は、所謂、いも張りされている。
図4に示すように、取付具10は、鉄やステンレススチール等の金属板が打ち抜き加工、折り曲げ加工及びプレス加工等されることによって製造される。なお、取付具10の材質や製造方法は上記に限定されず、各種の材料や、製造方法を適宜選択できる。
ここで、取付具10の姿勢について、図1及び図5〜図8に示すように、取付具10の固定部15が構造体8を構成する柱部材9等の構造部材に固定された状態を基準とする。具体的には、取付具10の表側は、屋外方向を向き、取付具10の裏側は、屋内方向を向く。取付具10の幅方向は、左右方向となる。
図4に示すように、実施の形態1の取付具10は、第1防水材70及び一対の第2防水材80L、80Rが装着された状態で商品として流通し、施工現場にて使用されるものである。
また、実施の形態1の取付具10と第1防水材70とのセットは、一対の第2防水材80L、80Rのみが装着された取付具10と、剥離シート70Sが付いた別部材としての第1防水材70とがセットで商品として流通し、施工現場にて使用されるものである。
第1防水材70及び第2防水材80L、80Rは、例えば、エチレンプロピレンゴム等の発泡体、防水シール等である。
取付具10は、金属板がプレス加工された部分と、そのプレス加工された部分を囲む、平坦な固定部15とを含んでいる。取付具10におけるプレス加工された部分は、主膨出部30、下膨出部35及び上膨出部38とされている。固定部15の略矩形状の周縁部15Eは、主膨出部30、下膨出部35及び上膨出部38を囲っている。
柱部材9等と接触する取付具10の裏側を向く面は、固定部15の基準面15Sとされている。固定部15の周縁部15Eの上辺から下向きに延びる複数のU字状固定部15Bも、固定部15の一部とされている。各U字状固定部15Bには、固定孔15Hが貫設されている。固定孔15Hは、ネジ10Bや釘等の締結具が挿通されて取付具10を柱部材9等に固定するためのものである。
主膨出部30は、取付具10の上下方向の中間部に位置し、固定部15から取付具10の表側に膨出している。主膨出部30は、下膨出部35及び上膨出部38よりも取付具10の表側に膨出している。主膨出部30は、固定部15と平行に延びる先端面を有し、この主膨出部30の先端面が当接面31とされている。
下膨出部35は、固定部15から取付具10の表側に膨出し、かつ主膨出部30の下方に隣接している。下膨出部35は、固定部15と略平行に延びる先端面を有し、この下膨出部35の先端面が立設面36とされている。立設面36の上端縁は、主膨出部30の下面に接続している。
上膨出部38は、固定部15から取付具10の表側に膨出し、かつ主膨出部30の上方に隣接している。上膨出部38は、傾斜面39を有しており、上膨出部38の上面は、周縁部15Eの上部分と各U字状固定部15Bとに沿って折れ曲がる屈曲面である。傾斜面39は、各U字状固定部15Bを覆わないようにプレス加工されており、これにより、上膨出部38は、各固定孔15Hに幅方向において隣接している。傾斜面39の下端縁は、主膨出部30の上面に接続している。
主膨出部30、下膨出部35及び上膨出部38のそれぞれの右面は、互いに略面一に接続して平滑な連続面を形成している。主膨出部30、下膨出部35及び上膨出部38のそれぞれの左面も同様である。主膨出部30の当接面31は、下膨出部35及び上膨出部38よりも取付具10の表側に突出している。
主膨出部30には、矩形穴30Hと、矩形穴30Hの周りで切り起こされた支承片13と、支承片13の先端部位13Aから直接下向きに屈曲する下係止片12と、支承片13の先端部位13Aから直接上向きに屈曲する一対の上係止片11L、11Rとが形成されている。
より詳しくは、主膨出部30の当接面31の中央に略U字状溝が形成され、その略U字状溝の内側の板状片が取付具10の表側に向かって切り起こされることにより、矩形穴30Hが当接面31の中央に開口する。当接面31は、支承片13、下係止片12及び一対の上係止片11L、11Rを囲む略矩形環状に形成される。切り起こされて当接面31よりも取付具10の表側に突出する部分のうち、当接面31に近い側で略水平に延びる部分が支承片13とされる。下係止片12は、支承片13の先端部位13Aにおける幅方向の中央で直接下向きに屈曲する板状片である。左方の上係止片11Lは、支承片13の先端部位13Aにおける下係止片12から左方に離間する位置で直接上向きに屈曲する板状片である。右方の上係止片11Rは、支承片13の先端部位13Aにおける下係止片12から右方に離間する位置で直接上向きに屈曲する板状片である。つまり、上係止片11L、11Rは、支承片13の幅方向において下係止片12の両側に位置している。
下膨出部35には、立設片19が形成されている。立設片19は、下膨出部35の立設面36の中央よりもやや左寄りの位置に略C字状溝が形成され、その略C字状溝の内側の板状片が取付具10の表側に向かって切り起こされてなる。
支承片13には、保持片18L、18Rが設けられている。左方の保持片18Lは、下係止片12と、左方の上係止片11Lとの間で、支承片13の先端部位13Aから上向きに屈曲する小片である。右方の保持片18Rは、下係止片12と、右方の上係止片11Rとの間で、支承片13の先端部位13Aから上向きに屈曲する小片である。
第1防水材70は、例えば、エチレンプロピレンゴム等の発泡体、防水シール等である。第1防水材70は、上下方向に長く延びる略矩形片である。第1防水材70の幅方向の長さW70は、下係止片12の幅方向の長さW12よりも小さく設定されている。第1防水材70の幅方向の長さW70の一例としては、下係止片12の幅方向の長さW12の1/3〜1/2程度が挙げられるが、これに限定されるものではない。
第1防水材70の裏面の全面には、接着層79が形成されている。第1防水材70が取付具に装着されていない状態では、接着層79の全面は、剥離シート70Sによって保護されている。なお、図4では、接着層79の厚みが誇張して図示されている。
実施の形態1の取付具10では、第1防水材70は、下係止片12に設けられ、下係止片12よりも下方に延びている。第1防水材70の下係止片12に設けられる部分を第1部分71とする。第1防水材70の下係止片12よりも下方に延びた部分を第2部分72とする。
第1防水材70の第1部分71は、接着層79によって、下係止片12の表面12Fに貼り付けられている。また、第1防水材70の第1部分71は、支承片13の先端部位13Aで屈曲して固定部15に向かって延び、接着層79によって、支承片13の上面に貼り付けられている。第1防水材70の第1部分71は、支承片13の幅方向の中央で、下係止片12の表面12Fと、支承片13の上面とに貼り付けられている。第1防水材70の幅方向の長さW70が下係止片12の幅方向の長さW12よりも小さいことにより、下係止片12の表面12Fは、第1防水材70の第1部分71の両側において露出している。第1部分71の左方で露出している下係止片12の表面が12FLであり、第1部分71の右方で露出している下係止片12の表面が12FRである。
第1防水材70の第2部分72の裏面に形成された接着層79は、下係止片12よりも下方において、剥離シート70Sによって保護されている。
一対の第2防水材80L、80Rは、例えば、エチレンプロピレンゴム等の発泡体である。左方の第2防水材80Lは、両面テープ等によって、左方の保持片18Lに貼り付けられている。右方の第2防水材80Rは、両面テープ等によって、右方の保持片18Rに貼り付けられている。つまり、一対の第2防水材80L、80Rは、支承片13の幅方向において第1防水材70の第1部分71の両側に、第1防水材70の第1部分71と離れて設けられている。そして、下係止片12の表面12Fは、第1防水材70と両第2防水材80L、80Rの間で露出している。第1防水材70と左方の第2防水材80Lの間で露出している下係止片12の表面が12FLであり、第1防水材70と右方の第2防水材80Rとの間で露出している下係止片12の表面が12FRである。
また、実施の形態1の取付具10と第1防水材70とのセットでは、第1防水材70は、下係止片12に設けられておらず、接着層79の全面が剥離シート70Sに覆われた別部材となっている。そして、施工現場において、第1防水材70の第1部分71の裏面の接着層79から剥離シート70Sが剥がされて、第1部分71が支承片13の幅方向の中央で、下係止片12の表面12Fと、支承片13の上面とに貼り付けられ、第1防水材70の第2部分72が下係止片12よりも下方に延びた状態となる。この場合でも、第1部分71の左方に露出している下係止片12の表面12FLと、第1部分71の右方に露出している下係止片12の表面12FRとを設けることが可能である。
次に、本実施の形態の取付具10による外壁板2の施工方法を説明する。図5〜図8に示すように、この施工方法は、第1工程、第2工程及び第3工程を備えている。
図5に示すように、第1工程では、取付具10の基準面15Sを柱部材9等の構造部材に当接させ、かつ当接面31と外壁板2の裏面2Bとを当接させながら、取付具10を下方に移動させる。この際、取付具10の立設片19を左右方向で隣接する外壁板2同士の間に進入させ、外壁板2同士の縦目地2Vが支承片13の下側に位置する状態にする。
これにより、下係止片12が外壁板2の裏側上下接合部24の係合凸部24Aに当接する。そして、締結具としてのネジ10Bを固定孔15Hに挿通し、柱部材9にねじ込むことにより、取付具10は、柱部材9に固定された状態となる。その結果、取付具10の下係止片12は、左右方向で隣接する外壁板2同士の裏側上下接合部24を係止する。この際、左右方向で隣接する外壁板2同士の間に進入した立設片19は、外壁板2の横ずれを防止する。
図8に示すように、当接面31における支承片13よりも下方に位置する部分が外壁板2の裏面2Bに当接することにより、外壁板2は、屋内方向に向かって位置ずれしないように規制される。その結果、構造体8と外壁板2の裏面2Bとの間に、通気空間S1が確保される。
次に、図5及び図7に示すように、第2工程では、第1防水材70の第1部分71によって、下係止片12を覆う。また、第1防水材70の第2部分72によって、下係止片12に係止された裏側上下接合部24同士の突合せ部分24Jを覆う。それとともに、第1防水材70の第1部分71の両側であって両第2防水材80L、80Rの間で、下係止片12の表面12Fを露出させる。第1部分71と左方の第2防水材80Lの間で露出している下係止片12の表面が12FLであり、第1部分71と右方の第2防水材80Rとの間で露出している下係止片12の表面が12FRである。この際、図5に示すように、第1防水材70の第2部分72は、コーキング24Sを越えて下方に延びた状態で、接着層79によって、裏側上下接合部24同士の突合せ部分24Jに接着される。
なお、第2工程のうちの第1防水材70の第1部分71によって下係止片12を覆う作業は、実施の形態1の取付具10では施工前に完了しているが、実施の形態1の取付具10及び第1防水材70のセットでは施工時に実施される。
次に、図6及び図8に示すように、第3工程では、その外壁板2の上方に、次の外壁板2を取り付ける。この際、上側の外壁板2同士の縦目地2Vが支承片13の上側に位置するように、外壁板2が配置される。これにより、上側に位置する外壁板2の表側上下接合部23の係合凹部23Aは、取付具10の上係止片11L、11Rによって係止される。支承片13は、上側の外壁板2の下端部に下方から接触することによって、上側の外壁板2を支承する。
これにより、下側の外壁板2の裏側上下接合部24と、上側の外壁板2の表側上下接合部23とが嵌合した状態となる。この状態で、コーキング24Sは、左右方向に延びつつ、裏側上下接合部24と表側上下接合部23とに密着する。第1防水材70は、第2部分72がコーキング24Sを越えて下方に延びた状態で、上下方向で隣接する外壁板2の表側上下接合部23と裏側上下接合部24との間に介在する。
図8に示すように、当接面31における支承片13よりも上方に位置する部分が外壁板2の裏面2Bに当接することにより、上側の外壁板2は、屋内方向に向かって位置ずれしないように規制される。その結果、構造体8と、上側の外壁板2の裏面2Bとの間にも、通気空間S1が確保される。
こうして、図1に示すように、取付具10は、縦目地2Vが支承片13の上側と下側とに位置して上下方向で直線状に連続し、かつ、横目地2Hが支承片13に沿って左右方向で直線状に連続する状態で、下側の外壁板2の上端部と、上側の外壁板2の下端部とを支持する。
<作用効果>
実施の形態1の取付具10、取付具10と第1防水材70とのセット、及び壁構造では、下係止片12が支承片13の先端部位13Aから直接下向きに屈曲し、一対の上係止片11L、11Rが支承片13の先端部位13Aから直接上向きに屈曲し、支承片13の幅方向において下係止片12の両側に位置するように設けられている。この取付具10によって、裏側上下接合部24及び表側上下接合部23を有する外壁板2が構造体8に取り付けられると、下係止片12は、左右方向で隣接する外壁板2同士の裏側上下接合部24を係止し、支承片13は、上側に位置する外壁板2を支承し、一対の上係止片11L、11Rは、上側に位置する外壁板2の表側上下接合部23を係止する。
ここで、下係止片12には、下係止片12よりも下方に延びた第1防水材70が設けられており、下係止片12は、一対の上係止片11L、11Rに挟まれる位置に設けられている。このため、下係止片12から、下係止片12に係止された裏側上下接合部24同士の突合せ部分24Jにかけて、第1防水材70の第1部分71及び第2部分72を配置することができる。そして、下係止片12とその突合せ部分24Jとが略同一方向に延びているので、第1防水材70の第2部分72は、その突合せ部分24Jに沿って配置されることとなる。これにより、第1防水材70の第2部分72は、その突合せ部分24Jに密着することができる。また、第1防水材70は、上下方向で隣接する外壁板2の表側上下接合部23と裏側上下接合部24との間に介在する。その結果、この取付具10では、図6に矢印Y1、Y2で示すように、外壁板2の表面2F側から雨水等がその突合せ部分24Jに向けて侵入する場合に、下係止片12よりも下方に延びた第1防水材70がその雨水等を堰き止めることができる。
また、第1防水材70の幅方向の長さW70が下係止片12の幅方向の長さW12よりも小さく、下係止片12の表面12Fが第1防水材70の第1部分71の両側において露出している。これにより、上係止片11L、11Rに上側に位置する外壁板2を係止すると、第1防水材70の両側には、上側に位置する外壁板2の裏面2Bと、下係止片12の表面12FL、12FRとの間に、図6に示す隙間A1が形成される。このため、図6に矢印Y3で示すように、外壁板2の裏面2Bを伝って下係止片12に向かって垂れる雨水等は、第1防水材70に堰き止められることなく、第1防水材70の両側に形成された隙間A1を通過し、外壁板2の裏側上下接合部24を経由して、外壁板2の表面2F側に排出されることとなる。その結果、この取付具10では、外壁板2の裏面2B側を伝って垂れる雨水等が支承片13を経由して構造体8に侵入することを抑制できる。
したがって、実施の形態1の取付具10、取付具10と第1防水材70とのセット、及び壁構造では、構造体8に取り付けられた外壁板2の防水性能を向上させることができる。
また、実施の形態1の施工方法では、第1工程及び第2工程により、構造体8に取り付けられた外壁板2の防水性能を向上させることができる壁構造を容易に施工することができる。
また、実施の形態1の取付具10では、外壁板2の施工前に第1防水材70の第1部分71が下係止片12に接着されている構成とすることで、外壁板2の施工時、第1防水材70の装着忘れを防止できる。
さらに、実施の形態1の取付具10、取付具10と第1防水材70とのセット、及び壁構造では、接着層79によって、第1防水材70の第2部分72が裏側上下接合部24同士の突合せ部分24Jに接着される。これにより、第1防水材70の第2部分72がその突合せ部分24Jからずれ難くなるので、外壁板2の防水性能を一層向上させることができる。
また、実施の形態1の取付具10、取付具10と第1防水材70とのセット、及び壁構造では、一対の第2防水材80L、80Rは、支承片13の幅方向において第1防水材70の両側に、第1防水材70と離れて設けられている。そして、下係止片12の表面12Fは、第1防水材70と両第2防水材80L、80Rの間で露出している。これにより、図6に矢印Y3で示すように、外壁板2の裏面2Bを伝って下係止片12に向かって垂れる雨水等が第1防水材70の両側に形成された隙間A1を通過する際、第2防水材80L、80Rがその雨水等の幅方向の移動を規制し、その雨水等を確実性高く外壁板2の表面2F側に移動させる。その結果、その雨水等が支承片13を伝わって構造体8に侵入することを一層抑制できる。
さらに、実施の形態1の壁構造では、コーキング24Sを越えて下方に延びている第1防水材70の第2部分72が裏側上下接合部24同士の突合せ部分24Jを確実に覆うことができるので、外壁板2の防水性能を一層向上させることができる。
(実施の形態2)
図9に示すように、実施の形態2の壁構造では、外壁板2は、所謂、うま張りされている点が実施の形態1の壁構造と相違している。この壁構造は、実施の形態1に係る取付具10、又は取付具10と第1防水材70とのセットを用いて、実施の形態1に係る施工方法と同様の手順により施工される。
より詳しくは、取付具10は、周知の取付具90等とともに、構造部材としての各柱部材9に固定されて、構造体8に対し、複数の外壁板2を上下方向及び左右方向に隣接するように取り付けている。
図9に示す外壁板2の取付構成では、上下方向で隣り合う各外壁板2によって形成される複数の横目地2Hは、直線状に連続している。その一方、左右方向で隣り合う各外壁板2によって形成される複数の縦目地2Vは、互い違いに配列されて、連続していない。
取付具10は、支承片13の下側に縦目地2Vが位置する一方、支承片13の上側に縦目地2Vが位置しない位置に配置される。
取付具90は、支承片13の上側に縦目地2Vが位置する一方、支承片13の下側に縦目地2Vが位置しない位置に配置される。
このような構成である実施の形態2の壁構造でも、実施の形態1の壁構造と同様に、構造体8に取り付けられた外壁板2の防水性能を向上させることができる。
(実施の形態3)
図10に示すように、実施の形態3の取付具310は、鉄やステンレススチール等の金属板が打ち抜き加工、プレス加工及び折り曲げ加工等されることによって製造される。なお、取付具310の材質や製造方法は上記に限定されず、各種の材料や、製造方法を適宜選択できる。
固定部315は、正面視した場合に略矩形状とされた略平板部分である。柱部材9等と接触する取付具310の裏側を向く面は、固定部315の基準面315Sとされている。固定部315には、複数の固定孔315Hが設けられている。固定孔315Hは、ネジ10Bや釘等の締結具が挿通されて取付具310を柱部材9等に固定するためのものである。
支承片313は、固定部315の下端縁に接続する板状部分が折り曲げられることにより形成されている。支承片313は、固定部315の下端縁から取付具310の表側に向かって突出している。
下係止片312は、支承片313の先端部位313Aにおける幅方向の中央で直接下向きに屈曲する板状片である。左方の上係止片311Lは、支承片313の先端部位313Aにおける下係止片312から左方に離間する位置で直接上向きに屈曲する板状片である。右方の上係止片311Rは、支承片313の先端部位313Aにおける下係止片312から右方に離間する位置で直接上向きに屈曲する板状片である。つまり、上係止片311L、311Rは、支承片313の幅方向において下係止片312の両側に位置している。
支承片313には、保持片318L、318Rが設けられている。左方の保持片318Lは、下係止片312と、左方の上係止片311Lとの間で、支承片313の先端部位313Aから上向きに屈曲する小片である。右方の保持片318Rは、下係止片312と、右方の上係止片311Rとの間で、支承片313の先端部位313Aから上向きに屈曲する小片である。
実施の形態1に係る第1防水材70は、実施の形態3の取付具310にも使用される。第1防水材70は、下係止片312に設けられ、下係止片312よりも下方に延びている。第1防水材70の幅方向の長さW70は、下係止片312の幅方向の長さW312よりも小さく設定されている。第1防水材70の下係止片312に設けられる部分を第1部分371とする。第1防水材70の下係止片312よりも下方に延びた部分を第2部分372とする。
第1防水材70の第1部分371は、接着層79によって、下係止片312の表面312Fに貼り付けられている。また、第1防水材70の第1部分371は、支承片313の先端部位313Aで屈曲して固定部315に向かって延び、接着層79によって、支承片313の上面に貼り付けられている。第1防水材70の第1部分371は、支承片313の幅方向の中央で、下係止片312の表面312Fと、支承片313の上面とに貼り付けられている。第1防水材70の幅方向の長さW70が下係止片312の幅方向の長さW312よりも小さく設定されていることにより、下係止片312の表面312Fは、第1防水材70の第1部分371の両側において露出している。第1部分371の左方で露出している下係止片312の表面が312FLであり、第1部分371の右方で露出している下係止片312の表面が312FRである。
第1防水材70の第2部分372の裏面に形成された接着層79は、下係止片312よりも下方において、剥離シート70Sによって保護されている。
実施の形態に係る一対の第2防水材80L、80Rは、実施の形態3の取付具310にも使用される。一対の第2防水材80L、80Rは、両面テープ等によって、保持片318L、318Rに貼り付けられている。つまり、一対の第2防水材80L、80Rは、支承片313の幅方向において第1防水材70の第1部分371の両側に、第1防水材70の第1部分371と離れて設けられている。そして、下係止片312の表面312Fは、第1防水材70と両第2防水材80L、80Rの間で露出している。第1防水材70と左方の第2防水材80Lの間で露出している下係止片312の表面が312FLであり、第1防水材70と右方の第2防水材80Rとの間で露出している下係止片312の表面が312FRである。
左方の側壁338Lは、固定部315の左端縁に接続する板状部分が取付具310の表側に向かって折り曲げられることにより形成されている。右方の側壁338Rは、固定部315の右端縁に接続する板状部分が取付具310の表側に向かって折り曲げられることにより形成されている。側壁338L、338Rは、上下方向に延在しており、支承片313の上面側に位置する部分と、支承片313の下面側に位置する部分とを含んでいる。
左方の第1当接部331Lは、支承片313よりも上方で、左方の側壁338Lの先端縁に接続する板状部分が左方に折り曲げられることにより形成されている。右方の第1当接部331Rは、支承片313よりも上方で、右方の側壁338Rの先端縁に接続する板状部分が右方に折り曲げられることにより形成されている。第1当接部331L、331Rは、基準面315Sと平行な平板状に延在している。
左方の第2当接部332Lは、支承片313よりも下方で、左方の側壁338Lの先端縁に接続する板状部分が右方に折り曲げられることにより形成されている。右方の第2当接部332Rは、支承片313よりも下方で、右方の側壁338Rの先端縁に接続する板状部分が左方に折り曲げられることにより形成されている。第2当接部332L、332Rは、基準面315Sと平行な平板状に延在している。
図示は省略するが、下係止片312は、左右方向で隣接する外壁板2同士の裏側上下接合部24を係止する。第1防水材70の第2部分372は、裏側上下接合部24同士の突合せ部分24Jを覆う。上係止片311L、311Rは、上側に位置する外壁板2の表側上下接合部23の係合凹部23Aを係止する。支承片13は、上側の外壁板2の下端部に下方から接触することによって、上側の外壁板2を支承する。第1当接部331L、331R及び第2当接部332L、332Rは、外壁板2の裏面2Bに当接する。
このような構成である実施の形態3の取付具310でも、実施の形態1の取付具10と同様に、構造体8に取り付けられた外壁板2の防水性能を向上させることができる。
また、一対の第2防水材80L、80Rのみが装着された取付具310と、剥離シート70Sが付いた別部材としての第1防水材70とのセットについても、同様に、構造体8に取り付けられた外壁板2の防水性能を向上させることができる。
以上において、本発明の形態を実施の形態1〜3に即して説明したが、本発明の形態は上記実施の形態1〜3に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、接着層は、第1防水材の下係止片よりも下方に延びた部分の裏面に予め形成されてもよいし、施工時に、接着剤を塗布してもよい。
8…構造体
2…外装材(外壁板)
10、310…取付具
15、315…固定部
13、313…支承片
13A、313A…支承片の先端部位
12、312…下係止片
11L、11R、311L、311R…一対の上係止片
70…第1防水材
W70…第1防水材の幅方向の長さ
W12、W312…下係止片の幅方向の長さ
12F、312F…下係止片の表面
79…接着層
72、372…第1防水材の下係止片よりも下方に延びた部分(第2部分)
80L、80R…一対の第2防水材
2F…外装材の表面(外壁板の表面)
2B…外装材の裏面(外壁板の裏面)
24…裏側上下接合部
24J…下係止片に係止された裏側上下接合部同士の突合せ部分
23…表側上下接合部
22S、24S…コーキング

Claims (7)

  1. 構造体に外装材を取り付けるための取付具であって、
    前記構造体に固定可能な固定部と、
    前記固定部から突出するように設けられた支承片と、
    前記支承片の先端部位から直接下向きに屈曲した下係止片と、
    前記支承片の前記先端部位から直接上向きに屈曲し、前記支承片の幅方向において前記下係止片の両側に位置する一対の上係止片と、
    前記下係止片に設けられ、前記下係止片よりも下方に延びた第1防水材と、を備え、
    前記第1防水材の前記幅方向の長さは、前記下係止片の前記幅方向の長さよりも小さく、
    前記下係止片の表面は、前記第1防水材の両側において露出していることを特徴とする取付具。
  2. 前記第1防水材の前記下係止片よりも下方に延びた部分の裏面には、接着層が形成されている請求項1記載の取付具。
  3. 前記支承片には、前記幅方向において前記第1防水材の両側に、前記第1防水材と離れて一対の第2防水材が設けられており、
    前記下係止片の前記表面は、前記第1防水材と両前記第2防水材の間で露出している請求項1記載の取付具。
  4. 構造体に外装材を取り付けるための取付具と防水材とのセットであって、
    前記構造体に固定可能な固定部と、
    前記固定部から突出するように設けられた支承片と、
    前記支承片の先端部位から直接下向きに屈曲した下係止片と、
    前記支承片の前記先端部位から直接上向きに屈曲し、前記支承片の幅方向において前記下係止片の両側に位置する一対の上係止片と、を有する取付具と、
    前記下係止片よりも下方に延びた状態で前記下係止片に設けることが可能な防水材と、を備え、
    前記防水材の前記幅方向の長さは、前記下係止片の前記幅方向の長さよりも小さく設定されていることを特徴とする取付具と防水材とのセット。
  5. 建物の構造体に対し、取付具を用いて外装材を取り付けた壁構造であって、
    前記外装材の上端部は、前記外装材の表面から裏面に向かって凹み、かつ水平方向に延びた裏側上下接合部を有し、
    前記取付具は、
    前記構造体に固定される固定部と、
    前記固定部から突出するように設けられた支承片と、
    前記支承片の先端部位から直接下向きに屈曲して前記裏側上下接合部を係止する下係止片と、
    前記支承片の前記先端部位から直接上向きに屈曲し、前記支承片の幅方向において前記下係止片の両側に位置する一対の上係止片と、を備え、
    前記下係止片は、水平方向で隣接する前記外装材同士の前記裏側上下接合部を係止しており、
    前記下係止片には、前記下係止片よりも下方に延びた第1防水材が設けられ、
    前記第1防水材の前記幅方向の長さは、前記下係止片の前記幅方向の長さよりも小さく、
    前記下係止片の表面は、前記第1防水材の両側において露出しており、
    前記第1防水材の前記係止片よりも下方に延びた部分は、前記下係止片に係止された前記裏側上下接合部同士の突合せ部分を覆っていることを特徴とする壁構造。
  6. 前記外装材の下端部は、前記外装材の前記裏面から前記表面に向かって凹み、かつ水平方向に延び、前記裏側上下接合部と嵌合可能な表側上下接合部を有し、
    前記裏側上下接合部及び前記表側上下接合部の少なくとも一方には、前記裏側上下接合部と前記表側上下接合部とが嵌合する状態で、水平方向に延びつつ双方に密着するコーキングが設けられ、
    前記第1防水材の前記下係止片よりも下方に延びた部分は、前記コーキングを越えて下方に延びている請求項5記載の壁構造。
  7. 建物の構造体に対し、取付具を用いて外装材を取り付ける外装材の施工方法であって、
    前記外装材の上端部は、前記外装材の表面から裏面に向かって凹み、かつ水平方向に延びた裏側上下接合部を有し、
    前記取付具は、
    前記構造体に固定可能な固定部と、
    前記固定部から突出するように設けられた支承片と、
    前記支承片の先端部位から直接下向きに屈曲して前記裏側上下接合部を係止可能な下係止片と、
    前記支承片の前記先端部位から直接上向きに屈曲し、前記支承片の幅方向において前記下係止片の両側に位置する一対の上係止片と、を備え、
    前記下係止片によって、水平方向で隣接する前記外装材同士の前記裏側上下接合部を係止し、その状態で、前記固定部を前記構造体に固定する第1工程と、
    前記下係止片の前記幅方向の長さよりも小さい防水材によって、前記下係止片と、前記下係止片に係止された前記裏側上下接合部同士の突合せ部分を覆うとともに、前記防水材の両側において前記下係止片の表面を露出させる第2工程と、を備えていることを特徴とする外装材の施工方法。
JP2017049294A 2017-03-15 2017-03-15 取付具、取付具と防水材とのセット、壁構造、及び外装材の施工方法 Active JP6957173B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017049294A JP6957173B2 (ja) 2017-03-15 2017-03-15 取付具、取付具と防水材とのセット、壁構造、及び外装材の施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017049294A JP6957173B2 (ja) 2017-03-15 2017-03-15 取付具、取付具と防水材とのセット、壁構造、及び外装材の施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018150768A true JP2018150768A (ja) 2018-09-27
JP6957173B2 JP6957173B2 (ja) 2021-11-02

Family

ID=63680214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017049294A Active JP6957173B2 (ja) 2017-03-15 2017-03-15 取付具、取付具と防水材とのセット、壁構造、及び外装材の施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6957173B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USD979384S1 (en) 2020-07-22 2023-02-28 Nichiha Corporation Wall board attachment lug
USD979383S1 (en) 2020-07-22 2023-02-28 Nichiha Corporation Wall board attachment lug
US11879254B2 (en) 2019-09-30 2024-01-23 Nichiha Corporation Securing member and wall structure

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11879254B2 (en) 2019-09-30 2024-01-23 Nichiha Corporation Securing member and wall structure
USD979384S1 (en) 2020-07-22 2023-02-28 Nichiha Corporation Wall board attachment lug
USD979383S1 (en) 2020-07-22 2023-02-28 Nichiha Corporation Wall board attachment lug

Also Published As

Publication number Publication date
JP6957173B2 (ja) 2021-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2017203768B2 (en) Exterior-material securing member and building exterior structure
JP2018150768A (ja) 取付具、取付具と防水材とのセット、壁構造、及び外装材の施工方法
JP6629109B2 (ja) 外装材の取付具及び外装構造
JP5080191B2 (ja) 外壁施工構造
JP6915998B2 (ja) 壁材の取付具、壁構造、及び取付具の製造方法
JP7515312B2 (ja) 取付具及び壁構造
JP2007217972A (ja) サイディング取付金具
JP2018066151A (ja) 板材の端面取付具、壁構造及び板材の施工方法
JP6915997B2 (ja) 壁材の取付具、及び壁構造
JP2003074167A (ja) 外壁材の留め付け治具および留め付け構造
JP4810188B2 (ja) 土台用スペーサを用いた基礎の施工方法
JP6857988B2 (ja) 外装材の取付具及び建物の外装構造
JP2020117963A (ja) 壁板支持具、及び壁構造
JP2007009570A (ja) 出隅用壁材留具及び断熱壁
JP2007270576A (ja) 外装材の取付構造
JP3292407B2 (ja) 壁 体
JPH07189475A (ja) ユニットルーム用天井飾り縁
JP6700760B2 (ja) 外壁の出隅構造及び出隅用下地材
JP6449011B2 (ja) 金属サイディング用金具
JPH0717698Y2 (ja) よろい張り壁板の固定構造
JP4690252B2 (ja) サイディング材の取付構造
JP2021161680A (ja) 取付具、壁構造、および板材施工方法
JP2009281117A (ja) 建物用タイルとそれを使用した建物の壁構造
JP2020105867A (ja) 建築パネル、及びそれを用いた壁体構造
JP2019044442A (ja) 壁構造

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190516

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210921

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211006

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6957173

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150