JP2018149780A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクの無駄を抑制しつつ、容易かつ安定してインク吐出部から夾雑物を除去することができるインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】インク貯留部に連通する共通流路と所定数のインク吐出部とを繋ぐ所定数の個別流路と、インク貯留部からインクをインク吐出部に供給する送液部と、共通流路とインク吐出部との間での連通状態及び非連通状態を切り替える第1開閉部と、共通流路とインク貯留部とを繋ぐ帰還流路に設けられ、共通流路内のインク圧力が基準圧力より大きい場合に帰還流路を開放する圧力調整部と、制御部と、を備え、基準圧力は、インク圧力によりインク吐出部のノズルからインクが吐出される大きさであり、制御部は、少なくとも一部のインク吐出部が共通流路と連通した状態で、インク圧力が基準圧力に達する送液量で送液部により送液動作を行わせることで吐出メンテナンス制御を行う。【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
従来、インクを吐出するノズルが設けられたインク吐出部によりノズルから記録媒体上にインクを吐出することで記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置がある。このインクジェット記録装置では、インク吐出部外に設けられたインク貯留部から、ポンプといった送液部によりインク吐出部にインクを送液することで、画像の記録に用いられるインクがインク吐出部内に供給される。また、送液部により高圧でインクの送液を行って、インク吐出部に供給されたインクをノズルから強制的に吐出させることにより、ノズルに流入した異物や固化したインクといった夾雑物を押し流す吐出メンテナンスを行う技術が知られている(例えば、特許文献1)。
近年、インクジェット記録装置では、記録速度の向上や記録画像の高精細化といった要求に対応するためにノズル数が増加する傾向がある。ノズル数を増加させる方法の一つに、インク吐出部を複数用いてヘッドユニットを構成する方法がある。このようなヘッドユニットでは、単一の送液部からの送液先を複数の個別流路に分けて各個別流路にインク吐出部を繋げる構成とすることができる。この場合、各個別流路に電磁弁といった開閉部をそれぞれ設けることで、インクを供給するインク吐出部を選択することができる。
国際公開第2014/188955号
しかしながら、上記構成のインクジェット記録装置における吐出メンテナンスでは、インク吐出部内のインクの圧力を吐出メンテナンスに適した所定値とするために必要な送液量は、メンテナンスを行う対象のインク吐出部の数に応じてそれぞれ異なる。このインクの圧力は、送液部からの送液量に直接連動するため、吐出メンテナンスにおけるインクの圧力を所定値で安定させるには、メンテナンス対象のインク吐出部の数に応じて送液量を高精度に調整する必要があり手間がかかるという課題がある。吐出メンテナンスにおいてインクの圧力が所定値からずれると、夾雑物の除去が不十分となったり、ノズルからのインクの漏出量が増大して無駄が大きくなったりする。
この発明の目的は、インクの無駄を抑制しつつ、容易かつ安定してインク吐出部から夾雑物を除去することができるインクジェット記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載のインクジェット記録装置の発明は、
インクを吐出するノズルを各々有する2以上の所定数のインク吐出部と、
前記所定数のインク吐出部に供給されるインクを貯留するインク貯留部と、
前記インク貯留部に連通する共通流路と、前記共通流路と前記所定数のインク吐出部とを繋ぐ前記所定数の個別流路と、前記共通流路から分岐し当該共通流路と前記インク貯留部とを前記個別流路を介さずに繋ぐ帰還流路と、を有するインク流路と、
前記インク貯留部に貯留されたインクを前記共通流路及び前記個別流路を介して前記インク吐出部に供給する送液動作を行う送液部と、
前記所定数の個別流路の各々に設けられ、前記共通流路と前記インク吐出部との間での連通状態及び非連通状態を切り替える第1開閉部と、
前記帰還流路に設けられ、前記共通流路内のインクの圧力が所定の基準圧力以下である場合に前記帰還流路を閉止し、前記共通流路内のインクの圧力が前記基準圧力より大きい場合に前記帰還流路を開放する圧力調整部と、
制御部と、
を備え、
前記基準圧力は、前記共通流路におけるインクの圧力によって、前記共通流路と連通している前記インク吐出部の前記ノズルからインクが吐出される圧力範囲の下限値以上、かつ前記インク流路及び前記インク吐出部の耐圧範囲内の大きさであり、
前記制御部は、前記所定数のインク吐出部のうち少なくとも一部が前記個別流路を介して前記共通流路と連通した状態で、前記共通流路におけるインクの圧力が前記基準圧力に達する送液量で前記送液部により前記送液動作を行わせることで、前記共通流路と連通している前記インク吐出部の前記ノズルからインクを吐出させる吐出メンテナンス制御を行う
ことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
前記制御部は、前記送液動作における送液量を、前記共通流路と連通している前記インク吐出部の数が多いほど大きくなるように定めることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置において、
前記所定数のインク吐出部に供給されたインクを前記インク貯留部に還流させる還流流路と、
前記還流流路に設けられ、当該還流流路を開放し又は閉止する第2開閉部と、
を備え、
前記制御部は、
前記還流流路が閉止され、かつ前記所定数のインク吐出部のうち少なくとも一部が前記個別流路を介して前記共通流路と連通した状態で、前記共通流路におけるインクの圧力が前記基準圧力に達する送液量で前記送液部により前記送液動作を行わせることで前記吐出メンテナンス制御を行い、
前記還流流路が開放され、かつ前記所定数のインク吐出部のうち少なくとも一部が前記個別流路を介して前記共通流路と連通した状態で、前記共通流路と連通している前記インク吐出部の数に応じた送液量で前記送液部により前記送液動作を行わせることで、前記共通流路と連通している前記インク吐出部のインクを前記還流流路を介して前記インク貯留部に還流させる還流メンテナンス制御を行う
ことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記圧力調整部は、前記基準圧力を変更する基準圧力変更部を有することを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のインクジェット記録装置において、
前記送液部により前記インク吐出部に供給されるインクの温度を検出するインク温度検出部を備え、
前記制御部は、前記基準圧力を、前記インク温度検出部による検出温度に対応して予め設定された値へと前記基準圧力変更部により変更させる
ことを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載のインクジェット記録装置において、
前記圧力調整部は、前記基準圧力を変更する基準圧力変更部を有し、
前記制御部は、
前記還流メンテナンス制御を開始する場合に、前記基準圧力変更部を動作させることで、前記基準圧力を前記吐出メンテナンス制御が行われる場合の第1の基準圧力よりも小さい第2の基準圧力に調整し、
前記還流メンテナンス制御では、前記共通流路におけるインクの圧力が前記第2の基準圧力に達する送液量で前記送液部により前記送液動作を行わせる
ことを特徴としている。
本発明に従うと、インクの無駄を抑制しつつ、容易かつ安定してインク吐出部から夾雑物を除去することができるという効果がある。
インクジェット記録装置の概略構成を示す図である。 ヘッドユニットの内部構成を示す図である。 記録ヘッド内のインク流路を正面から見た断面図である。 インク供給機構の構成を示す模式図である。 圧力調整弁の構成を示す模式断面図である。 インクジェット記録装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 吐出メンテナンス動作におけるインク圧力の時間変化を示す図である。 吐出メンテナンス処理の制御手順を示すフローチャートである。 還流メンテナンス処理の制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の画像形成装置及び画像形成方法に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態であるインクジェット記録装置1の概略構成を示す図である。
インクジェット記録装置1は、搬送部10と、ヘッドユニット20などを備える。
搬送部10は、図1のX方向に延びる回転軸を中心に回転する2本の搬送ローラー101,102により内側が支持された輪状の搬送ベルト103を備える。搬送部10は、搬送ベルト103の搬送面上に記録媒体Mが載置された状態で搬送ローラー101が図示略の搬送モーターの動作に応じて回転して搬送ベルト103が周回移動することで記録媒体Mを搬送ベルト103の移動方向(搬送方向;図1のY方向)に搬送する。
記録媒体Mは、一定の寸法に裁断された枚葉紙とすることができる。記録媒体Mは、図示略の給紙装置により搬送ベルト103上に供給され、ヘッドユニット20からインクが吐出されて画像が記録された後に搬送ベルト103から所定の排紙部に排出される。なお、記録媒体Mとしては、ロール紙が用いられてもよい。この場合、記録媒体Mは、記録媒体Mが巻かれたロールから引き出されて搬送ベルト103上に供給され、画像が記録された後に別のロールにより巻き取られる。記録媒体Mとしては、普通紙や塗工紙といった紙のほか、布帛又はシート状の樹脂等、表面に着弾したインクを定着させることが可能な種々の媒体を用いることができる。
本実施形態の搬送部10は、X方向の幅が約2mの大型の記録媒体Mを搬送可能な構成とされている。
ヘッドユニット20は、搬送部10により搬送される記録媒体Mに対して画像データに基づいて適切なタイミングでインクを吐出して画像を記録する。本実施形態のインクジェット記録装置1では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクにそれぞれ対応する4つのヘッドユニット20が記録媒体Mの搬送方向上流側からY,M,C,Kの色の順に所定の間隔で並ぶように配列されている。なお、ヘッドユニット20の数は3つ以下又は5つ以上であってもよい。
図2は、ヘッドユニット20の内部構成を示す図である。図2(a)は、ヘッドユニット20を正面から見た場合の内部構成の概略図である。図2(b)は、ヘッドユニット20を搬送ベルト103側から見た場合の内部構成の概略図である。なお、ヘッドユニット20を正面から見た場合とは、搬送ベルト103の搬送面上のヘッドユニット20と対向する位置で記録媒体Mの搬送方向と平行な方向からヘッドユニット20を見た場合をいう。
ヘッドユニット20は、インクを吐出する複数の記録素子が各々設けられた複数の記録ヘッド22を有する。記録素子は、それぞれ、インクを貯留する圧力室(チャネル)と、圧力室の壁面に設けられた圧電素子と、圧電素子に電圧を印加して電界を生じさせるための電極と、圧力室に連通し圧力室内のインクを吐出するノズル221とを有する。記録素子の電極に、圧電素子を変形動作させる駆動波形の電圧信号が印加されると、この電圧信号に応じて圧力室が変形して圧力室内の圧力が変化し、当該圧力の変化に応じて圧力室に連通するノズル221からインクが吐出される。記録ヘッド22では、複数のノズル221がX方向に沿って2列に配列されて2つのノズル列を構成しており、これら2つのノズル列は、X方向についてノズル221の配置間隔の2分の1だけ互いにずれた状態で配置されている。
ヘッドユニット20では、記録ヘッド22が2つずつ組み合わされてヘッドモジュール22M(インク吐出部)が構成され、このヘッドモジュール22Mが千鳥格子状に配列されている。各ヘッドモジュール22Mでは、2つの記録ヘッド22のノズル221がX方向について交互に配置されるような位置関係で記録ヘッド22が配置されている。ヘッドユニット20に設けられるヘッドモジュール22Mの数は、特には限られないが、本実施形態では24個とされている。このような記録ヘッド22の配置により、ヘッドユニット20に含まれるノズル221のX方向についての配置範囲が、搬送ベルト103により搬送される記録媒体Mのうち画像が形成可能な領域のX方向の幅(記録可能幅)をカバーするようになっている。ヘッドユニット20は、画像の記録時には位置が固定されて用いられ、記録媒体Mの搬送に応じて搬送方向の異なる位置に所定の間隔(搬送方向間隔)で順次インクを吐出していくことで、シングルパス方式で画像を記録する。
図2(a)に示されるように、記録ヘッド22は、記録ヘッド22内に供給されるインクが流入するインレット223と、記録ヘッド22から排出されるインクが流出するアウトレット224などを有する。
図3は、記録ヘッド22内のインク流路を正面から見た断面図である。
記録ヘッド22内のインク流路は、インレット223及びアウトレット224が接続される共通インク室222と、各ノズル221からインクを吐出するヘッドチップ225とを有する。
インレット223から流入したインクは、共通インク室222に送られる。共通インク室222には、インク内の夾雑物の通過を防ぐフィルター226が設けられており、インレット223は、フィルター226の一方側(上流インク室2221)に連通する。アウトレット224は、フィルター226に対してインレット223と同一の側(上流インク室2221)に設けられた第1アウトレット2241と、フィルター226を挟んでインレット223とは反対側(下流インク室2222)に設けられた第2アウトレット2242とからなる。
ヘッドチップ225は、複数の記録素子に各々対応して設けられた複数の素子対応流路2251(圧力室)と、当該複数の素子対応流路2251に連通するノズル221などを備え、これらのノズル221の開口部からインクを吐出させる。素子対応流路2251の位置は、下流インク室2222の貫通孔2222aの位置と一致するように取り付けられることで、共通インク室222のインクが各ノズル221に分配される。
記録ヘッド22のノズル221から吐出されるインクとしては、常温で液体のものが用いられる。ノズル221から吐出されるインクの量や速度は、インクの粘度に応じて変化する。また、インクの粘度は、温度に依存する。本実施形態では、温度が低いほど粘度が大きくなるインクが用いられる。
また、ヘッドユニット20は、搬送ベルト103と対向する位置と、図示略のクリーニング部と対向する位置との間でX方向に移動可能に設けられている。ヘッドユニット20は、記録媒体Mに対してインクを吐出する画像記録動作を行う場合には搬送ベルト103と対向する位置に配置され、後述する吐出メンテナンスや還流メンテナンスを行う場合にはクリーニング部と対向する位置に移動される。ヘッドユニット20の移動は、人の手により行われてもよいし、制御部40の制御下で、図示略のヘッドユニット移動機構の駆動動作により行われてもよい。
次に、インクジェット記録装置1において記録ヘッド22にインクを供給するインク供給機構について説明する。
図4は、インク供給機構30の構成を示す模式図である。
図4では、インクジェット記録装置1のうち一のヘッドユニット20に係るインク供給機構30が抽出されて示されているが、他のヘッドユニット20においても同様のインク供給機構30により記録ヘッド22にインクが供給される。また、図4では、インクの送液方向が矢印で示されている。
インク供給機構30では、ヘッドユニット20の外部においてインクを貯留する外部タンク61のインクが、供給ポンプ62により、ヘッドユニット20に設けられたメインタンク311に供給される。ヘッドユニット20では、このメインタンク311に対し、共通流路301、個別流路302、サブタンク312、記録ヘッド22(ヘッドモジュール22M)、還流流路303を経てメインタンク311に戻るインク循環経路が設けられており、送液ポンプ32の送液動作によりこのインク循環経路でインクを循環させることができるようになっている。また、このインク循環経路には、共通流路301から分岐し共通流路301とメインタンク311とを繋ぐ帰還流路304が設けられている。インク供給機構30における共通流路301、個別流路302、還流流路303、帰還流路304によりインク流路が構成される。
外部タンク61は、ヘッドユニット20の外部に設けられ、当該ヘッドユニット20に対応する色のインクを貯留する。外部タンク61に貯留されたインクは、供給ポンプ62により汲み出されてヘッドユニット20内のメインタンク311に供給される。供給ポンプ62としては、特に限られないが、例えば、ダイヤフラムポンプといった容積移送型のポンプや、チューブをローラーでしごいて送液を行うチューブポンプなどを用いることができる。
メインタンク311は、外部タンク61から供給され記録ヘッド22に供給されるインクを貯留する。メインタンク311は、共通流路301及び還流流路303に連通している。メインタンク311は、外部に開放された容器であり、インクの量の増減に関わらずほぼ大気圧に保たれる。
メインタンク311内には、メインタンク311に貯留されているインクの温度を検出するインク温度検出部34が設けられている。インク温度検出部34は、例えばサーミスタといった温度検出素子を有し、制御部40から供給される制御信号に基づいてインク温度に係るデータを制御部40に出力する。なお、インク温度検出部34の設置位置はメインタンク311内に限られず、インク流路におけるメインタンク311からヘッドモジュール22Mまでのいずれかの位置に設けられていてもよい。
送液ポンプ32は、共通流路301に設けられ、メインタンク311から共通流路301を介してサブタンク312及び記録ヘッド22に向かう送液方向にインクを流動させる送液動作を行う。送液ポンプ32の構成は、特には限られないが、例えば、ダイヤフラムポンプやチューブポンプを用いることができる。送液ポンプ32は、制御部40による制御下で動作する。
共通流路301は、送液ポンプ32よりも下流側において、所定数の個別流路302に分岐している。ここで、所定数は、ヘッドモジュール22Mの数と同一であり、本実施形態では24である。各個別流路302では、サブタンク312及びヘッドモジュール22Mがこの順に直列に連通している。サブタンク312は、記録ヘッド22に供給されるインクを一時的に貯留する小型のインク室であり、個別流路302及び通気路305との接続箇所を除いて密閉されている。共通流路301から個別流路302に入ったインクは、サブタンク312に一時貯留され、送液ポンプ32による送液動作によってサブタンク312からヘッドモジュール22Mに供給される。より詳しくは、各サブタンク312からは、ヘッドモジュール22Mを構成する2つの記録ヘッド22のインレット223に対して並列にインクが供給される。
また、各個別流路302には、共通流路301とヘッドモジュール22Mとの間での連通状態及び非連通状態を切り替えるインク供給バルブ331(第1開閉部)が設けられている。インク供給バルブ331としては、例えば電磁弁が用いられ、制御部40による制御下で開閉動作する。このように各個別流路302にインク供給バルブ331が設けられることで、共通流路301からインクを供給する対象のヘッドモジュール22Mを選択できるようになっている。
共通流路301からは、共通流路301とメインタンク311とを個別流路302を介さずに繋ぐ帰還流路304が分岐している。共通流路301から帰還流路304への分岐位置は、インク送液方向について送液ポンプ32の下流側、かつ共通流路301から個別流路302への分岐位置の上流側とされている。
帰還流路304には、共通流路301内のインクの圧力が所定の基準圧力以下である場合に帰還流路304を閉止し、共通流路301内のインクの圧力が基準圧力より大きい場合に帰還流路304を開放する圧力調整弁333(圧力調整部)が設けられている。
図5は、圧力調整弁333の構成を示す模式断面図である。
図5(a)に示されるように、圧力調整弁333は、共通流路301側の帰還流路304からインクが流入する一次側流路3331と、一次側流路3331に連通しメインタンク311側の帰還流路304にインクを流出させる二次側流路3332とを有し、一次側流路3331と二次側流路3332との接合部には、インクの送液方向について下流側ほど広くなる漏斗状の収斂部3333が設けられている。収斂部3333には、栓部3334が弾性部材3335aの復元力によって押し付けられて当接しており、図5(a)の状態では収斂部3333が栓部3334により密閉されている。弾性部材3335aの栓部3334側とは反対側の固定位置は、調整ねじ3335bを回転させることにより図5(a)の上下方向に調整することができるようになっている。
図5(a)の状態において帰還流路304から一次側流路3331に供給されるインクの圧力が上記の基準圧力よりも大きくなり、栓部3334がインクから受ける送液方向(図5における上向き)の力が、弾性部材3335aから受ける当該送液方向とは反対方向の復元力よりも大きくなると、図5(b)に示されるように、栓部3334が収斂部3333の壁面から離反してインク圧力の大きさに応じた距離だけ上方に移動する。これにより、一次側流路3331と二次側流路3332とが連通し、帰還流路304が開放される。一次側流路3331と二次側流路3332とが連通すると、一次側流路3331から二次側流路3332にインクが供給されることによって一次側流路3331におけるインクの圧力(すなわち、帰還流路304のうち圧力調整弁333の上流側及び共通流路301における圧力)が低下する。以降、栓部3334が弾性部材3335aから受ける下方への力とインクから受ける上方への力とが均衡する位置に栓部3334が上下方向に移動することで、栓部3334と収斂部3333との間の開閉量が自動調整され、一次側流路3331のインク圧力が基準圧力付近で一定に保たれる。
上述の基準圧力(圧力調整弁333が開放されるときのインクの圧力)は、調整ねじ3335bの回転により弾性部材3335aの一方側の固定位置を移動させ、弾性部材3335aが栓部3334に与える復元力の大きさを変更することにより調整することができる。例えば、後述する吐出メンテナンス動作では、基準圧力が約40kPaとなるように調整される。本実施形態では、調整ねじ3335bを回転駆動させる図示しない駆動モーターが設けられており、制御部40による制御下でモーターを動作させることで基準圧力を変更できるようになっている。上記のうち、弾性部材3335a、調整ねじ3335b及び駆動モーターにより基準圧力変更部3335が構成され、調整ねじ3335bの回転が、基準圧力を変更する動作に相当する。なお、駆動モーターを設けず、人の手により調整ねじ3335bを回転させることによって基準圧力を変更してもよい。
上記のような構成の圧力調整弁333は、すべてのインク供給バルブ331が誤動作や故障により閉止された状態で送液ポンプ32による送液が行われた場合に、共通流路301の圧力が上昇して流路を構成する部材が破損するのを防止するフェイルセーフとして機能する。また、圧力調整弁333は、インクの圧力が基準圧力以上となるような送液量で送液ポンプ32による送液を行った場合に、送液されるインクの圧力を基準圧力付近で安定させるインク圧力安定手段として機能する。
図4のインク供給機構30では、複数のサブタンク312は、通気路305及びエアバッファータンク71を介して排気ポンプ72に接続されている。排気ポンプ72は、エアバッファータンク71内の空気を排気してサブタンク312内に負圧を発生させることにより、記録ヘッド22内のインクをサブタンク312の方向に引き込む。これにより、各種のメンテナンスを行わない場合や画像の記録を行う場合に記録ヘッド22のノズル221からのインクの漏出が防止される。また、通気路305には、サブタンク312とエアバッファータンク71との間の連通状態及び非連通状態を切り替えるエアバルブ334が設けられている。
各ヘッドモジュール22Mのアウトレット224は、還流流路303に連通している。また、還流流路303には、還流流路303を開放し又は閉止するインク還流バルブ332(第2開閉部)が設けられている。インク還流バルブ332は、インク供給バルブ331と同様、電磁弁により構成することができる。
図6は、インクジェット記録装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置1は、上記の送液ポンプ32、インク供給バルブ331、インク還流バルブ332、圧力調整弁333、基準圧力変更部3335、エアバルブ334、インク温度検出部34、供給ポンプ62、排気ポンプ72のほか、制御部40と、記録ヘッド制御部21と、搬送駆動部51と、操作表示部52と、入出力インターフェース53と、バス54などを備える。
制御部40は、CPU41(Central Processing Unit)、RAM42(Random Access Memory)、ROM43(Read Only Memory)及び記憶部44を有する。
CPU41は、ROM43に記憶された各種制御用のプログラムや設定データを読み出してRAM42に記憶させ、当該プログラムを実行して各種演算処理を行う。また、CPU41は、インクジェット記録装置1の全体動作を統括制御する。
RAM42は、CPU41に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。RAM42は、不揮発性メモリーを含んでいても良い。
ROM43は、CPU41により実行される各種制御用のプログラムや設定データなどを格納する。なお、ROM43に代えてEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられても良い。
記憶部44には、入出力インターフェース53を介して外部装置2から入力されたプリントジョブ(画像記録命令)や当該プリントジョブに係る画像データ、及び各種設定データなどが記憶される。設定データには、インクの温度と圧力調整弁333の基準圧力とが対応付けられた後述するテーブルデータが含まれる。記憶部44としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)が用いられ、また、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などが併用されても良い。
記録ヘッド制御部21は、制御部40からの制御信号に応じた適切なタイミングで、記録ヘッド22に設けられたヘッド駆動部に対して各種制御信号や画像データを出力する。ここで、制御信号には、ヘッド駆動部から記録素子に供給する駆動信号に係る駆動波形を指定する信号が含まれる。ヘッド駆動部は、記録ヘッド制御部21から入力される制御信号や画像データに応じて記録ヘッド22の記録素子における電極に対して駆動波形の駆動信号を供給することで、記録素子のノズル221からインクを吐出させる。
搬送駆動部51は、制御部40から供給される制御信号に基づいて搬送ローラー101の搬送モーターに駆動信号を供給して搬送ベルト103を所定の速度及びタイミングで周回移動させる。
操作表示部52は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイといった表示装置と、操作キーや、表示装置の画面に重ねられて配置されたタッチパネルといった入力装置とを備える。操作表示部52は、表示装置において各種情報を表示させ、また入力装置に対するユーザーの入力操作を操作信号に変換して制御部40に出力する。
入出力インターフェース53は、外部装置2と制御部40との間のデータの送受信を媒介する。入出力インターフェース53は、例えば各種シリアルインターフェース、各種パラレルインターフェースのいずれか又はこれらの組み合わせで構成される。
バス54は、制御部40と他の構成との間で信号の送受信を行うための経路である。
外部装置2は、例えばパーソナルコンピューターであり、入出力インターフェース53を介してプリントジョブ及び画像データ等を制御部40に供給する。
次に、インクジェット記録装置1におけるヘッドユニット20のメンテナンス動作について説明する。本実施形態のインクジェット記録装置1で行われるメンテナンス動作には、吐出メンテナンス動作(加圧パージ)及び還流メンテナンス動作がある。これらの各メンテナンス動作は、ヘッドユニット20がクリーニング部と対向する位置に移動した状態で行われる。
吐出メンテナンス動作は、メインタンク311からヘッドモジュール22M(記録ヘッド22)へのインク供給により記録ヘッド22内のインクの圧力を高め、ノズル221からインクを強制的に吐出させることによりノズル221の目詰まりを解消させることを目的として行われる。すなわち、吐出メンテナンス動作では、送液ポンプ32により高圧で記録ヘッド22にインクを供給することで、図3における共通インク室222内のインク圧力が高まり、当該インク圧力によって共通インク室222内のインクが素子対応流路2251に押し出されてノズル221から吐出される。このとき、吐出されるインクとともに、素子対応流路2251内やノズル221内に溜まっていた異物や固化したインクといった夾雑物が外部に排出されることで、ノズル221の目詰まりが抑制、解消される。
吐出メンテナンス動作では、インク還流バルブ332及びエアバルブ334が閉じられ、インク供給バルブ331が開かれた状態で送液ポンプ32による送液動作を開始することで、メインタンク311から共通流路301、個別流路302、サブタンク312を介してヘッドモジュール22Mの記録ヘッド22にインクが供給される。ここで、複数のインク供給バルブ331のうち一部のみを開放することで、開放されたインク供給バルブ331が設けられた個別流路302を介して共通流路301と連通しているヘッドモジュール22Mに対してのみインクを供給し、当該ヘッドモジュール22Mのみを対象として吐出メンテナンスを行うことができる。
吐出メンテナンス動作が行われる場合における圧力調整弁333の上述の基準圧力は、共通流路301におけるインクの圧力によってヘッドモジュール22Mのノズル221からインクが吐出されるような圧力範囲の下限値以上、かつインク流路及びヘッドモジュール22Mの耐圧範囲内(すなわち、インクの圧力によってインク流路及びヘッドモジュール22Mが破損する圧力範囲の下限値未満)の範囲内であって、インクの圧力によりノズル221から所定時間当たりに所定範囲内のインク量でインクが吐出される大きさに設定される。ここで、吐出されるインク量に係る上記所定範囲は、吐出メンテナンスによりノズル221から効果的に夾雑物を除去できる下限値以上、かつ、夾雑物の十分な除去が可能な吐出メンテナンス時間だけインク吐出を継続することが可能な上限値以下とすることができる。吐出メンテナンス動作では、基準圧力がこの範囲内で設定された状態で、送液されるインクの圧力が基準圧力に達するような送液量(単位時間当たりに送り出されるインクの体積)で送液ポンプ32による送液が行われる。これにより、ヘッドモジュール22Mに供給されるインクの圧力は、圧力調整弁333によって基準圧力付近に安定化されるため、ノズル221から強制的にインクを吐出させることが可能な圧力で安定した送液を行うことができる。
また、圧力調整弁333の基準圧力は、上述の範囲内で、インクの温度(粘度)に応じてさらに調整することが望ましい。すなわち、送液ポンプ32の近傍でインクの温度が低くなって粘度が増大すると、インク流路での圧力損失が大きくなって記録ヘッド22内でのインクの圧力が低下するため、送液ポンプ32の近傍におけるインクの粘度の増大に伴う圧力損失の増大を補うように基準圧力を増大させる調整を行うことが好ましい。他方で、記録ヘッド22の近傍でインクの温度が高くなって粘度が低下すると、インクがノズル221の夾雑物に及ぼす抗力が小さくなり、夾雑物を押し流す効果が得られにくくなる。このため、記録ヘッド22の近傍におけるインクの粘度の低下に伴う抗力の低下を補うように基準圧力を増大させる調整を行うことが好ましい。本実施形態では、各温度での圧力調整弁333の基準圧力は、上記のインクの圧力損失や、インク中の物体に及ぼす抗力などを総合してメンテナンス効率が最も高くなるような値に設定される。具体的には、インクの各温度に応じた最適な基準圧力は、テーブルデータとして記憶部44に記憶され、基準圧力は、当該テーブルデータに基づき、インク温度検出部34による検出温度に対応する基準圧力に調整される。
送液されるインクの圧力が基準圧力に達するような送液量(目標送液量)は、送液量を変化させながらインク流路(例えば共通流路301)内のインクの圧力を測定することで予め取得することができる。また、この目標送液量は、開放されているインク供給バルブ331の数(すなわち送液を行うヘッドモジュール22Mの数)が多いほど大きくなる。このため、開放するインク供給バルブ331の数を変えてそれぞれ上記の測定を行うことで、吐出メンテナンスの対象となるヘッドモジュール22Mの数に応じた適切な目標送液量が予め取得される。
ノズル221からのインクの排出が開始されて所定時間が経過すると、送液ポンプ32による送液が停止され、またサブタンク312に貯留されたインクがメインタンク311に逆流することを防止するためにインク供給バルブ331が閉じられる。この状態でインク還流バルブ332が開かれて還流流路303が開放され、記録ヘッド22内のインクの圧力が低下することによりインクの排出が停止される。吐出メンテナンス動作においてノズル221からのインクの排出が行われる時間は、ノズル221から夾雑物を効果的に排出できる下限時間以上の範囲で設定され、例えば3秒程度とされる。
図7は、吐出メンテナンス動作におけるインク圧力の時間変化を示す図である。図7(a)には、本実施形態の吐出メンテナンス動作におけるインク圧力の時間変化が示され、図7(b)には、圧力調整弁333を用いない従来のインクジェット記録装置において吐出メンテナンス動作を行った場合のインク圧力の時間変化が示されている。
図7(b)に示されるように、圧力調整弁333を用いない場合には、より早期にインク圧力を目標圧力paに到達させる目的で送液量を大きくし過ぎると、インク圧力が目標圧力paに到達した後、目標圧力paを超えてしまうため、送液量を制限する必要がある。このため、図7(b)では、インク圧力の上昇速度が小さくなっており、タイミングt0において送液を開始してから、インク圧力が目標圧力paに到達するタイミングt2までの時間が長くなっている。また、インク圧力が目標圧力paに到達した後も、ポンプの脈動といった種々の要因によるインク圧力の変動を抑えることが困難である。
これに対し、図7(a)に示されるように、圧力調整弁333を用いる本実施形態のインクジェット記録装置1では、圧力調整弁333の基準圧力を目標圧力paと一致するように調整しておくことで、インク圧力が早期に目標圧力paに到達するような大きい送液量で送液を開始しても、インク圧力が目標圧力paに達したタイミングt1以降、圧力調整弁333が開放されてインク圧力が目標圧力paの近傍範囲内で安定する。また、このような送液により、インク圧力が目標圧力paに達するまでの時間(t1−t0)を図7(b)の従来例(t2−t0)よりも大幅に短縮することができる。
次に、還流メンテナンス動作について説明する。
本実施形態のメンテナンス動作のうち、還流メンテナンス動作は、記録ヘッド22内のインクをメインタンク311に還流させることにより記録ヘッド22内のインクに含まれる気泡を押し流して記録ヘッド22内から除去することを目的とする。記録ヘッド22内から除去されたインクの気泡は、メインタンク311に押し流されることにより大気圧下で開放され、消滅する。
還流メンテナンス動作では、インク供給バルブ331及びインク還流バルブ332が開かれ、エアバルブ334が閉じられた状態で送液ポンプ32による送液が行われる。これにより、メインタンク311に貯留されたインクが、共通流路301、個別流路302、サブタンク312、記録ヘッド22の上流インク室2221及び下流インク室2222、還流流路303を通って循環する。
ここで、送液ポンプ32による送液の圧力は、記録ヘッド22に供給されたインクがインク圧力によりノズル221から吐出されない(漏出しない)圧力とされる。このような圧力でのインク供給を安定して行うため、本実施形態では、還流メンテナンス動作が行われる場合には、圧力調整弁333の基準圧力が、上述した吐出メンテナンス動作における第1の基準圧力よりも小さい第2の基準圧力に設定される。この第2の基準圧力は、インクの圧力によってノズル221からインクが漏出しない圧力範囲の上限値以下の大きさに設定される。還流メンテナンス動作では、基準圧力がこのように設定された状態で、送液されるインクの圧力が第2の基準圧力に達するような送液量で送液ポンプ32による送液が行われる。これにより、ノズル221からインクが漏出しない圧力で安定した送液を行うことができる。
還流メンテナンス動作についても、インク温度に応じた最適な基準圧力が予め取得されてテーブルデータとして記憶部44に記憶されており、インク温度検出部34により検出された温度に応じて当該テーブルデータに基づいて基準圧力が調整される。
なお、弾性部材3335aの位置が固定された圧力調整弁333を用いて、弾性部材3355aの特性に応じた値に固定された基準圧力で吐出メンテナンス動作及び還流メンテナンス動作を行ってもよい。この場合には、送液ポンプ32による送液量の調整によってインク圧力を調整すればよい。すなわち、記録ヘッド22内のインク圧力が、ノズル221からインクが漏出しない圧力となるように、還流メンテナンスの対象となるヘッドモジュール22Mの数に応じて送液ポンプ32による送液量を調整すればよい。
還流メンテナンス動作において送液ポンプ32による送液が行われる時間は、インクのメインタンク311への還流によりインクの気泡が十分に除去されるのに必要な下限時間以上の範囲内で設定され、例えば約20秒とされる。
次に、インクジェット記録装置1の画像記録時の動作について説明する。
画像記録動作では、インク供給バルブ331及びインク還流バルブ332が閉じられ、エアバルブ334が開かれた状態で排気ポンプ72によりエアバッファータンク71内の空気が排気されてサブタンク312内が負圧とされる。これにより、記録ヘッド22内のインクがサブタンク312の方向に引き込まれ、ノズル221内の圧力が僅かに負圧状態とされる。このような動作により、画像記録時におけるノズル221からの意図しないインクの漏出が防止される。この状態で、搬送ベルト103による記録媒体Mの搬送が開始され、当該搬送に応じた適切なタイミングで記録ヘッド22の記録素子に駆動信号が供給されることで、ノズル221からインクが吐出されて記録媒体Mに画像が記録される。
次に、吐出メンテナンス処理及び還流メンテナンス処理の制御部40による制御手順について、フローチャートを参照して説明する。
吐出メンテナンス処理及び還流メンテナンス処理は、操作表示部52に対してユーザーにより所定の入力操作が行われた場合や、インクジェット記録装置1の動作に係る所定の条件が満たされた場合に開始される。所定の条件が満たされる場合として、例えば、所定量以上の記録媒体Mに対する画像形成が行われた場合や、最後に画像記録動作が行われてから所定の時間が経過した場合等が挙げられる。
吐出メンテナンス処理及び還流メンテナンス処理が開始される場合には、制御部40による制御下で、又は人の手により、予めヘッドユニット20がクリーニング部と対向する位置に移動される。
図8は、吐出メンテナンス処理の制御手順を示すフローチャートである。
吐出メンテナンス処理が開始されると、制御部40は、インク温度検出部34によりインク温度を検出させてインク温度に係る情報を取得する(ステップS101)。
制御部40は、記憶部44に記憶されたテーブルデータを参照し、取得されたインク温度に対応する基準圧力(第1の基準圧力)を取得する。そして、制御部40は、圧力調整弁333の基準圧力変更部3335を動作させて、圧力調整弁333の基準圧力を、取得された第1の基準圧力に調整する(ステップS102)。
制御部40は、インク還流バルブ332及びエアバルブ334を閉止させ、吐出メンテナンスの対象となるヘッドモジュール22Mと対応するインク供給バルブ331を開放させる(ステップS103)。
制御部40は、ステップS102で設定された第1の基準圧力と、ステップS103で開放されたインク供給バルブ331の数とに基づいて、送液ポンプ32による送液量を、送液されるインクの圧力が第1の基準圧力に達する送液量に設定する(ステップS104)。
制御部40は、設定された送液量で送液ポンプ32によるインクの送液を開始させ、記録ヘッド22のノズル221から強制的にインクを吐出させる(ステップS105)。
制御部40は、インクの送液が開始されてから所定時間が経過すると、送液ポンプ32による送液を終了させ(ステップS106)、インク供給バルブ331を閉止させる(ステップS107)。
制御部40は、インク還流バルブ332を所定時間開放させて、記録ヘッド22内のインクの圧力を低下させた後に(ステップS108)、エアバルブ334を開放させ(ステップS109)、吐出メンテナンス処理を終了させる。
図9は、還流メンテナンス処理の制御手順を示すフローチャートである。
還流メンテナンス処理が開始されると、制御部40は、インク温度検出部34によりインク温度を検出させてインク温度に係る情報を取得する(ステップS201)。
制御部40は、記憶部44に記憶されたテーブルデータを参照し、取得されたインク温度に対応する基準圧力(第2の基準圧力)を取得する。そして、制御部40は、圧力調整弁333の基準圧力変更部3335を動作させて、圧力調整弁333の基準圧力を、取得された第2の基準圧力に調整する(ステップS202)。
制御部40は、還流メンテナンスの対象となるヘッドモジュール22Mと対応するインク供給バルブ331、及びインク還流バルブ332を開放させ、エアバルブ334を閉止させる(ステップS203)。
制御部40は、ステップS202で設定された第2の基準圧力と、ステップS203で開放されたインク供給バルブ331の数とに基づいて、送液ポンプ32による送液量を、送液されるインクの圧力が第2の基準圧力に達する送液量に設定する(ステップS204)。
制御部40は、設定された送液量で送液ポンプ32によるインクの送液を開始させ、記録ヘッド22内のインクをメインタンク311に還流させる(ステップS205)。
制御部40は、インクの送液が開始されてから所定時間が経過すると、送液ポンプ32による送液を終了させる(ステップS206)。そして、制御部40は、インク供給バルブ331及びインク還流バルブ332を閉止させ、エアバルブ334を開放させて(ステップS207)、還流メンテナンス処理を終了させる。
以上のように、本実施形態に係るインクジェット記録装置1は、インクを吐出するノズル221を各々有する2以上の所定数のヘッドモジュール22Mと、所定数のヘッドモジュール22Mに供給されるインクを貯留するメインタンク311と、メインタンク311に連通する共通流路301と、共通流路301と所定数のヘッドモジュール22Mとを繋ぐ所定数の個別流路302と、共通流路301から分岐し共通流路301とメインタンク311とを個別流路302を介さずに繋ぐ帰還流路304と、を有するインク流路と、メインタンク311に貯留されたインクを共通流路301及び個別流路302を介してヘッドモジュール22Mに供給する送液動作を行う送液ポンプ32と、所定数の個別流路302の各々に設けられ、共通流路301とヘッドモジュール22Mとの間での連通状態及び非連通状態を切り替えるインク供給バルブ331と、帰還流路304に設けられ、共通流路301内のインクの圧力が所定の基準圧力以下である場合に帰還流路304を閉止し、共通流路301内のインクの圧力が基準圧力より大きい場合に帰還流路304を開放する圧力調整弁333と、制御部40と、を備え、基準圧力は、共通流路301におけるインクの圧力によって、共通流路301と連通しているヘッドモジュール22Mのノズル221からインクが吐出される圧力範囲の下限値以上、かつインク流路及びヘッドモジュール22Mの耐圧範囲内の大きさであり、制御部40は、所定数のヘッドモジュール22Mのうち少なくとも一部が個別流路302を介して共通流路301と連通した状態で、共通流路301におけるインクの圧力が基準圧力に達する送液量で送液ポンプ32により送液動作を行わせることで、共通流路301と連通しているヘッドモジュール22Mのノズル221からインクを吐出させる吐出メンテナンス制御を行う。
このような構成によれば、吐出メンテナンス制御では、送液ポンプ32により、共通流路301におけるインクの圧力が基準圧力に達する送液量で送液動作が行われるため、圧力調整弁333の作用により、共通流路301や記録ヘッド22におけるインク圧力を基準圧力付近に安定化させることができる。これにより、ノズル221から吐出されるインクの量を容易に必要最低限の量に制御することができ、排出されるインクの量を削減して吐出メンテナンス動作の持続可能時間を長くすることができる。また、吐出メンテナンスの開始時において、インクの圧力が基準圧力を超えて増大しないように送液量を予め抑える制御が不要となるため、より短時間でインクの圧力を目標圧力まで上昇させることができる。このように、本実施形態のインクジェット記録装置1によれば、インクの無駄を抑制しつつ、容易かつ安定してヘッドモジュール22Mから夾雑物を除去することができる。
また、開放されるはずのインク供給バルブ331が誤動作や故障などによってすべて閉止されたり、送液中にインク供給バルブ331の開閉動作を行った際に全てのインク供給バルブ331が閉止される瞬間が生じたりして共通流路301のインク圧力の意図しない増大が生じた場合であっても、圧力調整弁333が開放されることで共通流路301のインク圧力が低下するため、共通流路301や帰還流路304などのインク流路及び送液ポンプ32が破損する不具合の発生を抑制することができる。また、吐出メンテナンスのために開放されるはずのインク供給バルブ331の一部が誤動作や故障などによって閉止され、共通流路301と連通するヘッドモジュール22Mの数が設定された数より少なくなった場合に、ヘッドモジュール22Mにおける記録ヘッド22内のインク圧力が増大して記録ヘッド22が破損する不具合の発生を抑制することができる。
また、個別流路302ごとに送液ポンプを設けて各送液ポンプにより個別にヘッドモジュール22Mへのインクの送液を行う構成と比較して、送液ポンプの数を低減させることができる。一般に、電磁弁といった開閉部は、送液ポンプよりも安価であるため、上記構成によりインクジェット記録装置1の製造コストの上昇を抑えることができる。
また、制御部40は、送液動作における送液量を、共通流路301と連通しているヘッドモジュール22Mの数が多いほど大きくなるように定める。これにより、吐出メンテナンスにおいて、圧力調整弁333の圧力調整作用が十分機能しない範囲までインクの圧力が増大してしまう不具合の発生を抑制することができる。
また、所定数のヘッドモジュール22Mに供給されたインクをメインタンク311に還流させる還流流路303と、還流流路303に設けられ、還流流路303を開放し又は閉止するインク還流バルブ332と、を備え、制御部40は、還流流路303が閉止され、かつヘッドモジュール22Mのうち少なくとも一部が個別流路302を介して共通流路301と連通した状態で、共通流路301におけるインクの圧力が基準圧力に達する送液量で送液ポンプ32により送液動作を行わせることで吐出メンテナンス制御を行い、還流流路303が開放され、かつヘッドモジュール22Mのうち少なくとも一部が個別流路302を介して共通流路301と連通した状態で、共通流路301と連通しているヘッドモジュール22Mの数に応じた送液量で送液ポンプ32により送液動作を行わせることで、共通流路301と連通しているヘッドモジュール22Mのインクを還流流路303を介してメインタンク311に還流させる還流メンテナンス制御を行う。これにより、インクジェット記録装置1において吐出メンテナンスと還流メンテナンスとを切り替えて実行することができる。
また、圧力調整弁333は、基準圧力を変更する基準圧力変更部3335を有する。これにより、送液されるインクの温度に応じて基準圧力を調整したり、吐出メンテナンス及び還流メンテナンスの各々に適した圧力となるように基準圧力を調整したりすることができる。
また、インクジェット記録装置1は、送液ポンプ32によりヘッドモジュール22Mに供給されるインクの温度を検出するインク温度検出部34を備え、制御部40は、基準圧力を、インク温度検出部34による検出温度に対応して予め設定された値へと基準圧力変更部3335により変更させる。これにより、送液されるインクの温度に応じた適切な圧力で吐出メンテナンス及び還流メンテナンスを行うことができる。
また、圧力調整弁333は、基準圧力を変更する基準圧力変更部3335を有し、制御部40は、還流メンテナンス制御を開始する場合に、基準圧力変更部3335を動作させることで、基準圧力を吐出メンテナンス制御が行われる場合の第1の基準圧力よりも小さい第2の基準圧力に調整し、還流メンテナンス制御では、共通流路301におけるインクの圧力が第2の基準圧力に達する送液量で送液ポンプ32により送液動作を行わせる。これにより、還流メンテナンスにおいても、圧力調整弁333の作用により、共通流路301や記録ヘッド22におけるインク圧力を基準圧力に安定化させることができる。よって、記録ヘッド22内のインク圧力が増大してノズル221からの意図しないインクの漏出が生じる不具合の発生を抑制することができる。
なお、本発明は、上記実施形態及び各変形例に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、還流メンテナンスを行う必要がない場合には、インク供給機構30において還流流路303及びインク還流バルブ332を設けないこととしてもよい。
また、上記実施形態では、一の個別流路302に接続されるインク吐出部として、一対の記録ヘッド22からなるヘッドモジュール22Mを例に挙げて説明したが、これに限定する趣旨ではない。例えば、一の個別流路302に2つ以上のヘッドモジュール22Mが直列に連通する構成としてもよいし、一の個別流路302に単一の記録ヘッド22が連通する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、圧力調整弁333の基準圧力が可変である例を用いて説明したが、基準圧力が固定されている圧力調整弁を用いてもよい。
また、上記実施形態では、画像記録動作において排気ポンプ72により記録ヘッド22内の負圧を生成する例を用いて説明したが、負圧の生成方法はこれに限られない。例えば、記録ヘッド22の位置をサブタンク312におけるインクの液面の位置よりも高くして水頭差により負圧を生成してもよい。
また、インク供給機構30におけるインク流路には、インクに含まれる夾雑物を捕捉するフィルター、インク中の気泡を除去するための脱気装置、及びインクの温度を調整するための加熱装置や冷却装置といった各種の部材や装置が設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、インク供給バルブ331やインク還流バルブ332として電磁弁を用いる例を挙げて説明したが、これに限られず、制御部40からの制御信号に応じて開閉する他の開閉部、例えばモーターの動作により弁を開閉させる電動弁などが用いられてもよい。
また、上記各実施形態及び変形例では、記録媒体MにおけるX方向の画像の記録範囲に亘ってノズル221が配列されたラインヘッドにより画像を記録するインクジェット記録装置1を例に挙げて説明したが、記録ヘッドを走査させながら画像の記録を行うインクジェット記録装置に本発明を適用しても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
1 インクジェット記録装置
10 搬送部
101,102 搬送ローラー
103 搬送ベルト
20 ヘッドユニット
21 記録ヘッド制御部
22 記録ヘッド
221 ノズル
222 共通インク室
223 インレット
224 アウトレット
22M ヘッドモジュール
30 インク供給機構
301 共通流路
302 個別流路
303 還流流路
304 帰還流路
305 通気路
311 メインタンク
312 サブタンク
32 送液ポンプ
331 インク供給バルブ
332 インク還流バルブ
333 圧力調整弁
3331 一次側流路
3332 二次側流路
3333 収斂部
3334 栓部
3335 基準圧力変更部
3335a 弾性部材
3335b 調整ねじ
334 エアバルブ
34 インク温度検出部
40 制御部
61 外部タンク
62 供給ポンプ
71 エアバッファータンク
72 排気ポンプ
M 記録媒体

Claims (6)

  1. インクを吐出するノズルを各々有する2以上の所定数のインク吐出部と、
    前記所定数のインク吐出部に供給されるインクを貯留するインク貯留部と、
    前記インク貯留部に連通する共通流路と、前記共通流路と前記所定数のインク吐出部とを繋ぐ前記所定数の個別流路と、前記共通流路から分岐し当該共通流路と前記インク貯留部とを前記個別流路を介さずに繋ぐ帰還流路と、を有するインク流路と、
    前記インク貯留部に貯留されたインクを前記共通流路及び前記個別流路を介して前記インク吐出部に供給する送液動作を行う送液部と、
    前記所定数の個別流路の各々に設けられ、前記共通流路と前記インク吐出部との間での連通状態及び非連通状態を切り替える第1開閉部と、
    前記帰還流路に設けられ、前記共通流路内のインクの圧力が所定の基準圧力以下である場合に前記帰還流路を閉止し、前記共通流路内のインクの圧力が前記基準圧力より大きい場合に前記帰還流路を開放する圧力調整部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記基準圧力は、前記共通流路におけるインクの圧力によって、前記共通流路と連通している前記インク吐出部の前記ノズルからインクが吐出される圧力範囲の下限値以上、かつ前記インク流路及び前記インク吐出部の耐圧範囲内の大きさであり、
    前記制御部は、前記所定数のインク吐出部のうち少なくとも一部が前記個別流路を介して前記共通流路と連通した状態で、前記共通流路におけるインクの圧力が前記基準圧力に達する送液量で前記送液部により前記送液動作を行わせることで、前記共通流路と連通している前記インク吐出部の前記ノズルからインクを吐出させる吐出メンテナンス制御を行う
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記制御部は、前記送液動作における送液量を、前記共通流路と連通している前記インク吐出部の数が多いほど大きくなるように定めることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記所定数のインク吐出部に供給されたインクを前記インク貯留部に還流させる還流流路と、
    前記還流流路に設けられ、当該還流流路を開放し又は閉止する第2開閉部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記還流流路が閉止され、かつ前記所定数のインク吐出部のうち少なくとも一部が前記個別流路を介して前記共通流路と連通した状態で、前記共通流路におけるインクの圧力が前記基準圧力に達する送液量で前記送液部により前記送液動作を行わせることで前記吐出メンテナンス制御を行い、
    前記還流流路が開放され、かつ前記所定数のインク吐出部のうち少なくとも一部が前記個別流路を介して前記共通流路と連通した状態で、前記共通流路と連通している前記インク吐出部の数に応じた送液量で前記送液部により前記送液動作を行わせることで、前記共通流路と連通している前記インク吐出部のインクを前記還流流路を介して前記インク貯留部に還流させる還流メンテナンス制御を行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記圧力調整部は、前記基準圧力を変更する基準圧力変更部を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記送液部により前記インク吐出部に供給されるインクの温度を検出するインク温度検出部を備え、
    前記制御部は、前記基準圧力を、前記インク温度検出部による検出温度に対応して予め設定された値へと前記基準圧力変更部により変更させる
    ことを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記圧力調整部は、前記基準圧力を変更する基準圧力変更部を有し、
    前記制御部は、
    前記還流メンテナンス制御を開始する場合に、前記基準圧力変更部を動作させることで、前記基準圧力を前記吐出メンテナンス制御が行われる場合の第1の基準圧力よりも小さい第2の基準圧力に調整し、
    前記還流メンテナンス制御では、前記共通流路におけるインクの圧力が前記第2の基準圧力に達する送液量で前記送液部により前記送液動作を行わせる
    ことを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
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