JP2018147986A - 希土類コバルト系永久磁石及びその製造方法、並びにデバイス - Google Patents

希土類コバルト系永久磁石及びその製造方法、並びにデバイス Download PDF

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Abstract

【課題】優れた磁気特性を有する希土類コバルト永久磁石を提供すること。【解決手段】質量百分率で、希土類元素を24%以上26%以下、Cuを4.0%以上5.0%以下、Feを19%以上24%以下、Zrを1.8%以上2.7%以下含有し、残部がCo及び不可避不純物からなる希土類コバルト永久磁石であって、前記希土類コバルト永久磁石が、Th2Zn17型構造の結晶相を主相とし、前記希土類コバルト永久磁石全体のFeとCuの濃度比(Fe/Cu比)の平均値をAとし、前記希土類コバルト永久磁石中のFe/Cu比の最大値をB、最小値をCとしたときに、下記式(1)を満たす、希土類コバルト永久磁石である。式(1): {(B−C)/A}×100 ≦ 2【選択図】なし

Description

本発明は希土類コバルト系永久磁石及びその製造方法、並びにデバイスに関する。
希土類コバルト系永久磁石は、磁気特性向上など、種々の観点から、例えばFe、Cu、Zr等を含有するものが知られている。
例えば、特許文献1には、重量%で、少なくともSmを含む希土類元素を23〜27%、Cuを3.5〜5%、Feを18〜25%、Zrを1.5〜3.0%含み、残部がCo及び不可避不純物からなり、特定の金属組織を有する希土類コバルト永久磁石が開示されている。
特開2015−188072号公報
希土類コバルト永久磁石は、磁力の温度変化率が小さく、錆びにくいなどの特性を有し、各種デバイスにおいて広く用いられている。このようなデバイスの更なる高性能化の観点から、より優れた磁気特性を有する希土類コバルト永久磁石が求められている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、優れた磁気特性を有する希土類コバルト永久磁石及びその製造方法、並びに当該希土類コバルト永久磁石を有するデバイスを提供することを目的とする。
本発明に係る希土類コバルト永久磁石は、質量百分率で、希土類元素を24%以上26%以下、Cuを4.0%以上5.0%以下、Feを19%以上24%以下、Zrを1.8%以上2.7%以下含有し、残部がCo及び不可避不純物からなる希土類コバルト永久磁石であって、
前記希土類コバルト永久磁石が、ThZn17型構造の結晶相を主相とし、
前記希土類コバルト永久磁石全体のFeとCuの濃度比(Fe/Cu比)の平均値をAとし、前記希土類コバルト永久磁石中のFe/Cu比の最大値をB、最小値をCとしたときに、下記式(1)を満たすことを特徴とする。
式(1): {(B−C)/A}×100 ≦ 2
本発明の希土類コバルト永久磁石の一実施形態は、当該希土類コバルト永久磁石の密度が、8.15g/cm以上8.45g/cm以下である。
本発明に係る希土類コバルト永久磁石の製造方法は、質量百分率で、希土類元素を24%以上26%以下、Cuを4.0%以上5.0%以下、Feを19%以上24%以下、Zrを1.8%以上2.7%以下含有し、残部が実質的にCoからなる合金を準備する工程(I)と、
前記合金を粉体とする粉砕工程(II)と、
前記粉体を成形体とする加圧成形工程(III)と、
前記成形体を1175℃以上1225℃以下で、0.5時間以上3.0時間以下加熱することにより焼結体とする焼結工程(IV)と、
前記焼結体を1130℃以上1180℃以下で、5時間以上30時間以下加熱する溶体化処理工程(V)と、
前記溶体化処理工程(V)後、少なくとも溶体化温度から600℃までの間、冷却速度を60℃/min以上で降温する急冷工程(VI)と、
ThZn17型構造の結晶相を形成する、時効処理工程(VII)と、をこの順に有することを特徴とする。
本発明の希土類コバルト永久磁石の製造方法の一実施形態は、前記急冷工程(VI)における前記冷却速度が250℃/min以下である。
本発明の希土類コバルト永久磁石の製造方法の一実施形態は、前記工程(I)が、合金を鋳造して合金インゴットとする工程を含む。
本発明の希土類コバルト永久磁石の製造方法の一実施形態は、前記工程(I)の後、前記工程(II)の前に、更に、前記合金インゴットを、当該合金インゴットの溶体化温度で1時間以上20時間以下熱処理する工程(VII)を有する。
本発明の希土類コバルト永久磁石の製造方法の一実施形態は、前記工程(II)が、前記合金を平均粒径が1μm以上10μm以下の粉体とする粉砕工程である。
本発明の希土類コバルト永久磁石の製造方法の一実施形態は、前記工程(III)が、前記粉体を15kOe以上の磁場中で、磁場に垂直に0.5ton/cm以上2.0ton/cm以下の圧力で加圧成形する工程である。
本発明の希土類コバルト永久磁石の製造方法の一実施形態は、前記工程(VII)が、700℃以上900℃以下の温度で2時間以上20時間以下保持し、その後、少なくとも400℃まで冷却するまでの間、冷却速度を2℃/min以下とする工程である。
また、本発明は、前記本発明に係る希土類コバルト永久磁石を有する、デバイスを提供する。
本発明によれば、優れた磁気特性を有する希土類コバルト永久磁石及びその製造方法、並びに当該希土類コバルト永久磁石を有するデバイスを提供することができる。
希土類コバルト永久磁石の製造方法の一例を示す、フローチャートである。 実施例5の測定結果を示すグラフである。
以下、本発明に係る希土類コバルト永久磁石及びその製造方法について順に詳細に説明する。
1.希土類コバルト永久磁石
本発明に係る希土類コバルト永久磁石は、質量百分率で、希土類元素を24%以上26%以下、Cuを4.0%以上5.0%以下、Feを19%以上24%以下、Zrを1.8%以上2.7%以下含有し、残部がCo及び不可避不純物からなる希土類コバルト永久磁石であって、
前記希土類コバルト永久磁石が、ThZn17型構造の結晶相を主相とし、
前記希土類コバルト永久磁石全体のFeとCuの濃度比(Fe/Cu比)の平均値をAとし、前記希土類コバルト永久磁石中のFe/Cu比の最大値をB、最小値をCとしたときに、下記式(1)を満たすことを特徴とする。
式(1): {(B−C)/A}×100 ≦ 2
本発明の希土類コバルト永久磁石は、磁石内全体でのFe/Cu比の変動幅(B−C)がFe/Cu比の平均値Aに対して2%以内であり、永久磁石内におけるFeとCuの濃度比のばらつきが小さいため、優れた磁気特性を有している。
なお、本発明において磁気特性は、後述する残留磁束密度(Br)、保磁力(iHc)、最大エネルギー積((BH))により評価する。
ここで残留磁束密度(Br)とは、外部磁場で磁性体を磁化した後、当該外部磁場を0(ゼロ)としたときに当該磁性体に残っている磁束密度の大きさを表す。
保磁力(iHc)とは、ある方向に磁化した磁性体を消磁するために必要な反対方向の磁場の大きさを表す。
また、最大エネルギー積((BH))とは、磁性体が保持できる最大の静磁エネルギーであり、磁化曲線(B−H曲線)の第2象限(減衰曲線)においてB−H減衰曲線上の磁束密度Bと磁場Hの積の最大値を表す。
FeとCuの濃度比のばらつきが大きい磁石では、局所的に、FeやCuの濃度の高い部位、及び低い部位が生じている。Feが高濃度の部位は、飽和磁化が高くなる傾向があるが、保磁力は低下する傾向があった。逆にFeが低濃度の部位は、保持力が高くなる傾向があるが、飽和磁化は低くなる傾向がった。
一方、本発明の希土類コバルト永久磁石は、後述する本発明の製造方法における焼結工程(IV)及び溶体化処理工程(V)により、FeとCuの相互拡散が十分に進み、永久磁石内におけるFeとCuの濃度比のばらつきが小さくなっている。そのため、後述する時効処理工程(VII)においてThZn17型構造の結晶相を主相とした後においても、希土類コバルト永久磁石の全域にわたりFe/Cu比のばらつきが抑制される。この結果、当該希土類コバルト永久磁石の全域にわたり飽和磁化や保持力が安定し、磁石全体としての磁気特性に優れているものと推定される。
以下、このような本発明の希土類コバルト永久磁石の各構成についてより詳細に説明する。
本発明の希土類コバルト永久磁石は、質量百分率で、希土類元素を24%以上26%以下、Cu(銅)を4.0%以上5.0%以下、Fe(鉄)を19%以上24%以下、Zr(ジルコニウム)を1.8%以上2.7%以下含有し、残部がCo(コバルト)及び不可避不純物からなる組成を有している。本発明の希土類コバルト永久磁石は、このような組成を有することにより、優れた磁気特性を有している。
本発明において希土類元素とは、Sc(スカンジウム)、Y(イットリウム)、及びランタノイド(原子番号57〜71の元素)の総称である。本発明の希土類コバルト永久磁石は、上記希土類元素の中から選択される1種又は2種以上の元素を含有するものであり、2種以上含有する場合には、希土類元素に該当する元素を合計で24質量%以上26質量%以下含有する。希土類元素を上記割合で含有することにより、磁気異方性が高く、且つ、高い保磁力を有する永久磁石が得られる。磁気特性の観点から、希土類元素として、Sm(サマリウム)、Pr(プラセオジム)、Nd(ネオジム)、Ce(セリウム)、La(ランタン)をより選択される1種以上を含むことが好ましく、Smを含むことがより好ましい。磁気特性の観点から、更に、Smを希土類元素全体に対して80質量%以上含有することが好ましく、更に希土類元素がSmであることがより好ましい。
本発明の希土類コバルト永久磁石は、Cuを4.0%以上5.0%以下含有する。Cuを4.0%以上含有することにより高い保磁力を有する永久磁石となる。また、Cuの含有量が5.0%以下であることにより磁化の低下が抑制される。
本発明の希土類コバルト永久磁石は、Feを19%以上24%以下含有する。Feを19%以上含有することにより飽和磁化が向上する。また、Feの含有量が24%以下であることにより高い保磁力を有する永久磁石となる。
本発明の希土類コバルト永久磁石は、Zrを1.8%以上2.7%以下含有する。Zrを上記範囲内で含有することにより、磁石が保持できる最大の静磁エネルギーである最大エネルギー積(BH)mの高い永久磁石が得られる。
また、本発明の希土類コバルト永久磁石は、残部(すなわち、42.3%以上51.2%以下)がCo(コバルト)及び不可避不純物からなる。
Coを含有することにより、永久磁石の熱安定性が向上する。一方、Coの含有量が過剰となると相対的にFeの含有割合が下がって磁化が低下する恐れがある。これらの点からCoの含有割合は、42.3%以上51.2%以下であることが好ましい。
本発明の希土類コバルト永久磁石は、本発明の効果を損なわない範囲で、不可避不純物を含有してもよい。不可避不純物は、原料や製造工程から不可避的に混入する元素であって、具体的には、例えば、C(炭素)、N(窒素)、P(りん)、S(硫黄)、Al(アルミニウム)、Ti(チタン)、Cr(クロム)、Mn(マンガン)、Ni(ニッケル)、Hf(ハフニウム)、Sn(スズ)、W(タングステン)などが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明において不可避不純物の含有割合は、希土類コバルト永久磁石全量に対し、合計で5質量%以下であることが好ましく、1質量%以下であることがより好ましく、0.1質量%以下であることが更に好ましい。
希土類コバルト永久磁石中の各元素の含有割合は、誘導結合プラズマ質量分析法(ICP−MS法)により測定することができる。具体的には、まず、測定対象となる希土類コバルト永久磁石の一部を切子状にして秤量し、これを測定用試料とする。当該測定用試料を酸に溶解し酸溶解液とし、残渣は濾紙回収して別途アルカリ等に融解し、融解物を酸で抽出して溶液化する。当該溶液と前記酸溶解液とを混合し、適宜希釈してICP−MS測定用溶液とし、これを測定することにより各元素の含有割合を決定する。
本発明の希土類コバルト永久磁石は、ThZn17型構造の結晶相(以下、2−17相ということがある)を主相として有している。ThZn17型構造はR−3m型の空間群を有する結晶構造であり、本発明においては、通常、Th部位を希土類元素及びZrが占め、Zn部位にCo、Cu、Fe、及びZrが占めている。本発明の希土類コバルト永久磁石は、磁気特性に優れる点から、全体の50質量%以上に相当する部分がThZn17型構造であることが好ましく、70質量%以上に相当する部分がThZn17型構造であることがより好ましく、80質量%以上に相当する部分がThZn17型構造であることが更により好ましい。
また、本発明の希土類コバルト永久磁石は、通常、RCo型構造の結晶相(以下、1−5相ということがある)を有している。なお、当該1−5相は、通常、R部位を希土類元素及びZrが占め、Co部位にCo、Cu、Feが占めている。また、本発明の希土類コバルト永久磁石は、TbCu型構造の結晶相(以下、1−7相ということがある)を有していてもよい。当該1−7相は、通常、Tb部位を希土類元素及びZrが占め、Cu部位にCo、Cu、Feが占めている。
本発明において、上記1−7相は、後述する時効処理工程(VII)前に主として存在する結晶相であり、上記2−17相と、上記1−5相は、後述する時効処理工程(VII)により形成される相である。
結晶構造は、X線回折法など、公知の方法により決定することができる。
本発明の希土類コバルト永久磁石は、一例として、前記2−17相を含むセル相と、当該セル層を囲む前記1−5相を含むセル壁と、Zr含有板状相を含む結晶粒を有する。更に前記セル相と、前記セル壁との間に合金組成の濃度差が生じ、特にセル壁へCuが濃縮している。Cuがセル壁に濃縮するほど、希土類コバルト永久磁石の角形性が向上すると推定される。
前記セル相は直径100nm以上250nm以下程度の大きさであり、前記セル壁の厚みは10nm以上20nm以下程度である。またZr含有板状相の厚みは0.5μm程度である。本発明の希土類コバルト永久磁石は、セル相が均一に存在するため、グロー放電発光分析装置(GD−OES)による測定によれば、Fe/Cu比のばらつきが抑制されている。
また、本発明の希土類コバルト永久磁石は、磁気特性に優れる点から、緻密化していることが好ましく、具体的には、当該希土類コバルト永久磁石の密度が8.15g/cm以上であることが好ましい。一方、当該密度の上限は特に限定されないが、8.45g/cm以下で十分である。
本発明の希土類コバルト永久磁石は、当該希土類コバルト永久磁石全体のFeとCuの濃度比(Fe/Cu比)の平均値をAとし、前記希土類コバルト永久磁石中のFe/Cu比の最大値をB、最小値をCとしたときに、下記式(1)を満たしている。
式(1): {(B−C)/A}×100 ≦ 2
式(1)は、Fe/Cu比の幅(B−C)を、Fe/Cu比の平均値Aで除した値が2%以内であることを示す式であり、当該式(1)を満たす希土類コバルト永久磁石はFe/Cu比のばらつきが小さく、磁気特性に優れている。
本発明の希土類コバルト永久磁石は、更に、{(B−C)/A}×100 ≦ 1.8を満たすことが好ましい。
本発明においてFe/Cu比は、以下のように測定する。
まず希土類コバルト永久磁石の表面を測定対象とするために、必要に応じて希土類コバルト永久磁石の表面に形成された酸化層などを、サンドペーパーやベルダー等で研磨して取り除く。次いで、希土類コバルト永久磁石をファインカッター等の切断機により等間隔に切断する。このとき、切断面が測定対象となることを考慮し、ばらつきが評価できる程度の枚数に切断する。1枚あたりの厚みは、希土類コバルト永久磁石の大きさ等により適宜調整すればよいが、一例として1〜2mm厚とすることができる。次いで、測定対象となる表面及び切断面をグロー放電発光分析装置(GD−OES)により測定する。測定は表面から深さ60μmまで行い、一枚のサンプルについて両面から測定する。切断したサンプル全てについて同様に測定を行う。このとき測定値は出力電圧にて表され、あらかじめ準備したFeとCuの検量線と、当該出力電圧から、Fe/Cu比を算出することができる。更に各サンプルのFe/Cu比から、平均値A、最大値B、及び最小値Cを算出して、式(1)に当てはめることで、Fe/Cu比のばらつきを評価する。
本発明の希土類コバルト永久磁石は、一例として、最大エネルギー積((BH))が30MGOe以上、保磁力(iHc)が20kOe以上、且つ、磁化曲線の第二象限(減衰曲線)において保磁力=−15KOeの時点でBr=10kG以上の優れた磁気特性が達成可能である。
2.希土類コバルト永久磁石の製造方法
本発明に係る希土類コバルト永久磁石の製造方法は、質量百分率で、希土類元素を24%以上26%以下、Cuを4.0%以上5.0%以下、Feを19%以上24%以下、Zrを1.8%以上2.7%以下含有し、残部が実質的にCoからなる合金を準備する工程(I)と、
前記合金を粉体とする粉砕工程(II)と、
前記粉体を成形体とする加圧成形工程(III)と、
前記成形体を1175℃以上1225℃以下で、0.5時間以上3.0時間以下加熱することにより焼結体とする焼結工程(IV)と、
前記焼結体を1130℃以上1180℃以下で、5時間以上30時間以下加熱する溶体化処理工程(V)と、
前記溶体化処理工程(V)後、少なくとも溶体化温度から600℃までの間、冷却速度を60℃/min以上で降温する急冷工程(VI)と、をこの順に有することを特徴とする。
上記本発明の製造方法によれば、Fe/Cu比のばらつきが小さく磁気特性に優れた上記本発明に係る希土類コバルト永久磁石を製造することができる。
以下、本発明の希土類コバルト永久磁石の製造方法の各工程について説明する。
まず、質量百分率で、希土類元素を24%以上26%以下、Cuを4.0%以上5.0%以下、Feを19%以上24%以下、Zrを1.8%以上2.7%以下含有し、残部が実質的にCoからなる合金を準備する(工程(I))。当該合金の準備方法は特に限定されず、所望の組成を有する合金の市販品を入手することにより準備してもよく、各元素を所望の組成となるように配合することにより合金を準備してもよい。
以下、各元素を配合する具体例について説明するが、本発明はこの方法に限定されるものではない。
まず原料として、所望の希土類元素、Fe、Cu、Coの各金属元素と、母合金を準備する。ここで、母合金として共晶温度の低い組成のものを選択することが、得られる合金の組成の均一化を図りやすい点から好ましい。本発明においては、母合金として、FeZr又はCuZrを選択して用いることが好ましい。FeZrとしては、一例としてFe20%Zn80%前後のものが好適である。また、CuZrとしては、一例としてCu50%Zr50%前後のものが好適である。
これらの原料を所望の組成となるように配合し、Al等の坩堝にいれ、1×10−2torr以下の真空中または不活性ガス雰囲気において高周波溶解炉により溶解することで、均一化した合金が得られる。更に、本発明においては当該溶解した合金を金型により鋳造して合金インゴットとする工程を含んでいてもよい。また、別法として、溶解した合金を銅ロールに滴下することにより1mm厚程度のフレーク上の合金を製造してもよい(ストリップキャスト法)。
前記鋳造により合金インゴットとした場合、後述する工程(II)の前に、当該合金インゴットの溶体化温度で1時間以上20時間以下熱処理する工程(VIII)を有することが好ましい。当該工程(VIII)により、組成をより均一化し、最終製品のFe/Cu比のばらつきをより抑制することができる。なお、合金インゴットの溶体化温度は、合金の組成等に応じて適宜調整すればよい。
次いで、前記合金を粉砕して粉体とする(工程(II))。合金の粉砕方法は特に限定されず、従来公知の方法の中から適宜選択すればよい。一例として、まず、前記合金インゴット又はフレーク状の合金を、公知の粉砕機により100〜500μm程度の大きさに祖粉砕し、次いで、ボールミルやジェットミルなどで微粉砕する方法などが好適に挙げられる。粉体の平均粒径は特に限定されないが、後述する焼結工程の焼結時間を短縮する可能とし、また、均一な永久磁石を製造する点から、平均粒径が1μm以上10μm以下の粉体とすることが好ましい。
次いで、得られた粉体を、加圧成形して所望の形状の成形体とする(工程(III))。本発明においては、粉体の結晶方位を揃えて磁気特性を向上する点から、一定の磁場中で加圧成形することが好ましい。磁場の方向と、プレス方向との関係は特に限定されず、製品の形状等に応じて適宜選択すればよい。例えば、リング磁石や、薄板状の磁石を製造する場合には、プレス方向に対して、平行方向に磁場を印加する並行磁場プレスとすることができる。一方、磁気特性に優れる点からは、プレス方向に対して、直角に磁場を印加する直角磁場プレスとすることが好ましい。
磁場の大きさは特に限定されず、製品の用途等に応じて、例えば15kOe以下の磁場であってもよく、15kOe以上の磁場であってもよい。中でも磁気特性に優れる点からは、15kOe以上の磁場中で加圧成形することが好ましい。
また、加圧成形の際の圧力は、製品の大きさ、形状等に応じて適宜調整すればよい。一例として、0.5〜2.0ton/cmの圧力とすることができる。
すなわち本発明の希土類コバルト永久磁石の製造方法においては、磁気特性の観点から、前記粉体を15kOe以上の磁場中で、磁場に垂直に0.5ton/cm以上2.0ton/cm以下の圧力で加圧成形することが特に好ましい。
次いで、前記成形体を1175℃以上1225℃以下で、0.5時間以上3.0時間以下加熱することにより焼結体とする(工程(IV))。1175℃以上で0.5時間以上焼結を行うことにより、得られる焼結体の緻密化が十分となる。また、1225℃以下で3.0時間以下の加熱とすることにより、希土類元素、特にSmの蒸発が抑制されて、磁気特性に優れた永久磁石を製造することができる。本発明において焼結時間は、中でも0.5時間以上2.5時間以下とすることが好ましい。
また、酸化を抑制する観点から、上記焼結工程は1×10−2torr以下の真空中または不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。
次いで、前記焼結体を1130℃以上1180℃以下で、5時間以上30時間以下加熱する溶体化処理(工程(V))を行う。1130℃以上で加熱することにより、成形体中の組成が均一化されると共に、後述する時効処理工程(VII)時にThZn17型構造の結晶相を主相とするための前駆体である前記1−7相を形成することができる。一方、加熱温度を1180℃超過とすると1−7相がかえって形成されにくくなると共に、希土類元素の蒸発が進んでしまう恐れがある。焼結体の最適な溶体化温度は焼結体の組成に応じて変化するため、上記温度範囲内で適宜調整することが好ましい。
1−7相を十分に形成させる点から、溶体化処理時間は5時間以上とする。また、希土類元素、特にSmの蒸発を抑制する点から、溶体化処理時間は30時間以下とし、20時間以下であることが好ましい。
酸化を抑制する観点から、上記溶体化処理は1×10−2torr以下の真空中または不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。
また、生産性向上の観点から、前記焼結工程(IV)と前記溶体化処理工程(V)とは一連の工程とすることが好ましい。すなわち、前記成形体を1175℃以上1225℃以下で、0.5時間以上3.0時間以下加熱した後、室温まで冷却せずに、1130℃以上1180℃以下に調整し、続けて5時間以上30時間以下の溶体化処理を行うことが好ましい。
次いで、前記溶体化処理工程(V)後の冷却過程において、少なくとも溶体化温度から600℃までの間、冷却速度を60℃/min以上で降温する。このように急冷するのは、前記溶体化処理工程(V)で得られた、1−7相の結晶構造を維持するためであり、急冷が不十分な場合には、1−7相が変化する恐れがある。特に溶体化温度から600℃までの時間を短くすることにより、1−7相の結晶構造を維持することができる。冷却速度は60℃/min以上であればよく、70℃/min以上が好ましく、80℃/min以上がより好ましい。一方、冷却速度の上限は、成形体の形状にもよるが、一例として250℃/min以下が好ましい。
次いで、急冷工程後の成形体を時効処理して、ThZn17型構造の結晶相を形成する(工程(VII))。時効温度は特に限定されないが、2−17相を主相とし、2−17相と1−5相とを均質に有する希土類コバルト永久磁石を得るために、700℃以上900℃以下の温度で2時間以上20時間以下保持し、その後、少なくとも400℃まで冷却するまでの間、冷却速度を2℃/min以下とする方法とすることが好ましい。
700℃以上900℃以下の温度で2時間以上20時間以下保持することにより、Fe/Cu比のばらつきを抑えながら、2−17相と1−5相とを形成することができる。中でも800℃以上850℃以下の温度範囲で時効処理することが好ましい。また、良好な磁気特性を得る点から、冷却速度を2℃/min以下とすることが好ましく、0.5℃/min以下とすることがより好ましい。
このような本発明の製造方法により、Fe/Cu比のばらつきが小さい、前記本発明に係る希土類コバルト永久磁石を製造することができる。
3.デバイス
本発明は、更に前記本発明に係る希土類コバルト永久磁石を有するデバイスを提供することができる。このようなデバイスの具体例としては、例えば、時計、電動モータ、各種計器、通信機、コンピューター端末機、スピーカー、ビデオディスク、センサなどが挙げられる。また、本発明の希土類コバルト永久磁石は、高い環境温度にあっても磁力を劣化しにくいため、自動車のエンジンルームで使用される角度センサ、イグニッションコイル、HEV(Hybrid electric vehicle)などの駆動モータ等にも好適に用いることができる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明を具体的に説明する。なお、これらの記載により本発明を制限するものではない。
(実施例1)
表1の実施例1の組成になるように、Fe20%Zr80%の母合金及び各原料を調整し、高周波溶解炉により溶解し、鋳造して、合金インゴットを準備した。
得られた合金インゴットを1150℃で10時間熱処理した。
次いで、熱処理した母合金を不活性ガス中で平均約100〜500μmになるように粗粉砕し、次いでボールミルを用いて不活性ガス中で平均約6μmになるように微粉砕を行って粉体とした。
この粉体を15kOeの磁場中で、磁場に垂直に1ton/cmの圧力でプレスすることにより成形体を得た。
この成型体を不活性ガス雰囲気中、1200℃で1.0時間焼結した後、1170℃で5時間溶体化を行い、1000〜600℃までを80℃/minの冷却速度で急冷した。
急冷後、850℃で10時間保持し、続いて0.5℃/minの冷却速度で350℃まで徐冷する条件で時効し、実施例1の希土類コバルト永久磁石を得た。
(実施例2〜3)
上記実施例1において、合金の組成を表1のように変更し、実施例3においてはインゴットの熱処理温度を1170℃に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜3の希土類コバルト永久磁石を得た。
(実施例4〜6)
上記実施例1において、合金の組成、及び、焼結時の温度をそれぞれ表2のように変更し、溶体化時の温度を1130℃に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例4〜6の希土類コバルト永久磁石を得た。
(比較例1〜2)
上記実施例4において、焼結時の温度をそれぞれ表2のように変更し、溶体化時の温度を1100℃に変更した以外は、実施例4と同様にして、比較例1〜2の希土類コバルト永久磁石を得た。
(実施例7〜9)
上記実施例1において、合金の組成、及び、焼結時間をそれぞれ表3のように変更し、溶体化時の温度を1155℃に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例7〜9の希土類コバルト永久磁石を得た。
(比較例3〜4)
上記実施例7において、焼結時間をそれぞれ表3のように変更し、溶体化時の温度を1170℃に変更した以外は、実施例7と同様にして、比較例3〜4の希土類コバルト永久磁石を得た。
(実施例10〜12)
上記実施例1において、合金の組成、及び、溶体化時の温度をそれぞれ表4のように変更し、焼結時の温度を1210℃に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例10〜12の希土類コバルト永久磁石を得た。
(比較例5〜6)
上記実施例10において、溶体化時の温度をそれぞれ表4のように変更した以外は、実施例10と同様にして、比較例7〜8の希土類コバルト永久磁石を得た。
(実施例13〜14)
上記実施例1において、合金の組成、及び、溶体化時間をそれぞれ表5のように変更した以外は、実施例1と同様にし、実施例13〜14の希土類コバルト永久磁石を得た。
(比較例7〜8)
上記実施例13において、溶体化時間をそれぞれ表5のように変更した以外は、実施例13と同様にして、比較例7〜8の希土類コバルト永久磁石を得た。
(実施例15〜17)
上記実施例1において、合金の組成、及び、急冷時の冷却速度をそれぞれ表6のように変更した以外は、実施例1と同様にし、実施例15〜17の希土類コバルト永久磁石を得た。
(比較例9〜10)
上記実施例15において、急冷時の冷却速度をそれぞれ表6のように変更した以外は、実施例15と同様にして、比較例9〜10の希土類コバルト永久磁石を得た。
<磁気特性評価>
上記実施例及び比較例で得られた希土類コバルト永久磁石の磁気特性をそれぞれB−Hトレーサーを用いて測定した。
残留磁束密度(Br)、磁化曲線の第二象限(減衰曲線)において保磁力=−15KOeの時点でBr(Br’)、最大エネルギー積((BH))、及び保磁力(iHc)の結果を表1〜表6に示す。
<Fe/Cu比の測定>
上記実施例及び比較例で得られた希土類コバルト永久磁石の表面を、サンドペーパーで研磨した。次いで、ファインカッターを用いて当該希土類コバルト永久磁石を2mm厚で5枚に切断した。次いで、測定対象となる表面及び切断面をグロー放電発光分析装置(GD−OES)により測定した。測定は表面から深さ60μmまで行い、一枚のサンプルについて両面から測定し、各測定点におけるFe/Cu比を求めた。10点の測定結果から、平均値A、最大値Bと最小値Cとの差(幅:B−C)を求め、ばらつきを評価した。結果を表1〜6に示す。
Figure 2018147986
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[結果のまとめ]
実施例1〜17の結果から、本発明の希土類コバルト永久磁石の製造方法によれば、FeとCuの濃度比のばらつきが小さくなり、前記式(1)を満たす希土類コバルト永久磁石が製造できることが明らかとなった。
このような実施例1〜17の希土類コバルト永久磁石は、いずれも、最大エネルギー積((BH))が30MGOe以上、保磁力(iHc)が20kOe以上、且つ、磁化曲線の第二象限(減衰曲線)において保磁力=−15KOeの時点でBr=10kG以上の優れた磁気特性が達成された。
表2に示されるように、焼結温度が1150℃の比較例1、及び、焼結温度が1250℃の比較例2では、希土類コバルト永久磁石の組成が実施例と同様であっても、Fe/Cu比のばらつきが大きくなり、(BH)m≧30MGOeとiHc≧20kOeの片方しか満たしておらず、また、Br’が10kGより低かった。
表3に示されるように、焼結時間が0.1時間の比較例3、及び、焼結時間が5.0時間の比較例4では、希土類コバルト永久磁石の組成が実施例と同様であっても、Fe/Cu比のばらつきが大きくなり、(BH)m≧30MGOeとiHc≧20kOeの少なくとも一方を満たしておらず、また、Br’が10kGより低かった。
表4に示されるように、溶体化温度が1120℃の比較例5、及び、溶体化温度が1190℃の比較例6では、希土類コバルト永久磁石の組成が実施例と同様であっても、Fe/Cu比のばらつきが大きくなり、(BH)m≧30MGOeとiHc≧20kOeの少なくとも一方を満たしておらず、また、Br’が10kGより低かった。
表5に示されるように、溶体化時間が1.0時間の比較例7、及び、溶体化時間が40.0時間の比較例8では、希土類コバルト永久磁石の組成が実施例と同様であっても、Fe/Cu比のばらつきが大きくなり、(BH)m≧30MGOeとiHc≧20kOeの少なくとも一方を満たしておらず、また、Br’が10kGより低かった。
表6に示されるように、急冷速度が40℃/minの比較例9、及び、急冷速度が50℃/minの比較例10では、希土類コバルト永久磁石の組成が実施例と同様であっても、Fe/Cu比のばらつきが大きくなり、(BH)m≧30MGOeとiHc≧20kOeの少なくとも一方を満たしておらず、また、Br’が10kGより低かった。
前記実施例5で得られた希土類コバルト永久磁石を代表として、グロー放電発光分析装置(GD−OES)により測定した結果の詳細を図2に示す。図2に示されるように、本発明の希土類コバルト永久磁石は、Fe、Cu共に濃度の変化が小さく、希土類コバルト永久磁石全域にわたってFe/Cu比の変動も小さいことが明らかとなった。
S1 合金準備工程(工程(I))
S2 粉砕工程(工程(II))
S3 加圧成形工程(工程(III))
S4 焼結工程(工程(IV))
S5 溶体化処理工程(工程(V))
S6 急冷工程(工程(VI))
S7 時効処理工程(工程(VII))

Claims (10)

  1. 質量百分率で、希土類元素を24%以上26%以下、Cuを4.0%以上5.0%以下、Feを19%以上24%以下、Zrを1.8%以上2.7%以下含有し、残部がCo及び不可避不純物からなる希土類コバルト永久磁石であって、
    前記希土類コバルト永久磁石が、ThZn17型構造の結晶相を主相とし、
    前記希土類コバルト永久磁石全体のFeとCuの濃度比(Fe/Cu比)の平均値をAとし、前記希土類コバルト永久磁石中のFe/Cu比の最大値をB、最小値をCとしたときに、下記式(1)を満たす、希土類コバルト永久磁石。
    式(1): {(B−C)/A}×100 ≦ 2
  2. 前記希土類コバルト永久磁石の密度が、8.15g/cm以上8.45g/cm以下である、請求項1に記載の希土類コバルト永久磁石。
  3. 質量百分率で、希土類元素を24%以上26%以下、Cuを4.0%以上5.0%以下、Feを19%以上24%以下、Zrを1.8%以上2.7%以下含有し、残部が実質的にCoからなる合金を準備する工程(I)と、
    前記合金を粉体とする粉砕工程(II)と、
    前記粉体を成形体とする加圧成形工程(III)と、
    前記成形体を1175℃以上1225℃以下で、0.5時間以上3.0時間以下加熱することにより焼結体とする焼結工程(IV)と、
    前記焼結体を1130℃以上1180℃以下で、5時間以上30時間以下加熱する溶体化処理工程(V)と、
    前記溶体化処理工程(V)後、少なくとも溶体化温度から600℃までの間、冷却速度を60℃/min以上で降温する急冷工程(VI)と、
    ThZn17型構造の結晶相を形成する時効処理工程(VII)と、をこの順に有する、希土類コバルト永久磁石の製造方法。
  4. 前記急冷工程(VI)における前記冷却速度が250℃/min以下である、請求項3に記載の希土類コバルト永久磁石の製造方法。
  5. 前記工程(I)が、合金を鋳造して合金インゴットとする工程を含む、請求項3又は4に記載の希土類コバルト永久磁石の製造方法。
  6. 前記工程(I)の後、前記工程(II)の前に、更に、前記合金インゴットを、当該合金インゴットの溶体化温度で1時間以上20時間以下熱処理する工程(VIII)を有する、請求項5に記載の希土類コバルト永久磁石の製造方法。
  7. 前記工程(II)が、前記合金を平均粒径が1μm以上10μm以下の粉体とする粉砕工程である、請求項3乃至6のいずれか一項に記載の希土類コバルト永久磁石の製造方法。
  8. 前記工程(III)が、前記粉体を15kOe以上の磁場中で、磁場に垂直に0.5ton/cm以上2.0ton/cm以下の圧力で加圧成形する工程である、請求項3乃至7のいずれか一項に記載の希土類コバルト永久磁石の製造方法。
  9. 前記工程(VII)が、700℃以上900℃以下の温度で2時間以上20時間以下保持し、その後、少なくとも400℃まで冷却するまでの間、冷却速度を2℃/min以下とする工程である、請求項3乃至8のいずれか一項に記載の希土類コバルト永久磁石の製造方法。
  10. 請求項1又は2に記載の希土類コバルト永久磁石を有する、デバイス。
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