JP2018144593A - センターエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグの反力を乗員数に応じて適切に調整することができるセンターエアバッグ装置を提供する。【解決手段】エアバッグ20は、車両の上下方向で列設される下段チャンバ21と、中段チャンバ22と、上段チャンバ23とを備え、これら下段チャンバ21、中段チャンバ22、上段チャンバ23は、隣接するチャンバとの接続部分が車幅方向で屈曲するように連結され、下段チャンバ21及び上段チャンバ23の中段チャンバ22との接触面に、アウターベント28,29が設けられている構成とする。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の左右のシート間にエアバッグを展開させるセンターエアバッグ装置に関する。
従来、乗員安全装置の一つとして、シートの側部でエアバッグが展開されるエアバッグ装置(サイドエアバッグ装置)がある。このエアバッグ装置は、一般的に、シートバック(又はドアトリム)のフレームに固定されたインフレータから噴出したガスにより、乗員とドアトリム(サイドドア)との間に膨張展開可能なエアバッグを備える。そしてエアバッグ装置は、側面衝突等により車両に衝撃が加わった場合に、エアバッグを膨張展開させることで、乗員を側面衝突による衝撃から保護する。
また近年は、車両の衝突(例えば、側面衝突)が起きた際、衝突側とは反対側のシートに着座している乗員を保護するために、左右のシート間で展開されるエアバッグを備えるエアバッグ装置(センターエアバッグ装置)が提案されている。このエアバッグ装置は、車両の衝突が生じた際に、左右のシート間にエアバッグを展開させることで、衝突側とは反対側のシートに着座している乗員を衝突による衝撃から保護する(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−067330号公報
ところで、このように左右のシート間に膨張展開されるエアバッグは、乗員数に応じて、乗員が接触した際の反力(内圧)を適宜調整することが望ましい。具体的には、左右のシート(運転席又は助手席)の何れかにしか乗員が着座していない一人乗車の場合と、左右のシートのそれぞれに乗員が着座している二人乗車の場合とのそれぞれで、エアバッグの反力(内圧)を適宜調整することが望ましい。
エアバッグの反力は、エアバッグに外部と連通するアウターベント(ベントホール)を設けることで、ある程度調整することはできる。しかしながら、エアバッグに単にアウターベントを設けただけでは、エアバッグの反力を乗員数に応じて適切に調整することは難しい。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、エアバッグの反力を乗員数に応じて適切に調整することができるセンターエアバッグ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の一つの態様は、エアバッグと、該エアバッグ内にガスを導入するガス導入手段と、を備え、前記ガス導入手段により前記エアバッグを左右のシート間に膨張展開させるセンターエアバッグ装置であって、前記エアバッグは、車両の上下方向で列設される複数のチャンバで構成され、各チャンバは、隣接する前記チャンバとの境界部分が車幅方向で屈曲するように接続され、隣接する前記チャンバの少なくとも一方には、他方の前記チャンバが接触する接触面に、内部空間と外部とを連通するアウターベントが設けられていることを特徴とするセンターエアバッグ装置にある。
かかる本発明では、エアバッグが膨張展開され、各チャンバの境界部分(接続部分)が屈曲されていない状態では、アウターベントが隣接するチャンバによって実質的に塞がれ、エアバッグの反力(内圧)が比較的高く保持される。一方、エアバッグに乗員が接触して各チャンバの接続部分が屈曲されると、アウターベントが開口してガスが外部に流出し、エアバッグの反力(内圧)が低下する。これにより、乗員が接触した際のエアバッグの反力(内圧)を適宜調整することができる。
ここで、隣接する前記チャンバの内部空間同士を連通させるインナーベントが、車両の前後方向で所定距離を開けて各チャンバに設けられ、前記アウターベントが、前記インナーベントの間に設けられていることが好ましい。これにより、乗員が接触した際のエアバッグの反力(内圧)をより適切に調整することができる。
また、前記アウターベントは、車両の上方側に設けられるものほど、その開口面積が大きいことが好ましい。これにより、乗員の顔(頭)に近い部分のエアバッグの反力が小さく抑えられる。なお各アウターベントの開口面積は一定として、車両の上方側のチャンバほど、アウターベントの数を増やすようにしてもよい。
また前記エアバッグの車幅方向外側の面には、各チャンバの境界部分(接続部分)を覆うシールド部材が設けられていることが好ましい。これにより、アウターベントから排出されるガスは、車両の前後方向に向かって流れるため、ガスが乗員に直接あたるのを抑制することができる。
さらに前記エアバッグは、前記チャンバとして、前記ガス導入手段が接続される下段チャンバと、前記下段チャンバの上部に接続される中段チャンバと、前記中段チャンバに接続される上段チャンバとを備え、前記下段チャンバと前記上段チャンバとは、車幅方向の断面が略矩形に形成されていると共に、前記中段チャンバは、車幅方向の断面が略円形に形成され、前記アウターベントが前記下段チャンバ及び前記上段チャンバに設けられていることが好ましい。
これにより、各チャンバの接続部分が屈曲されていない状態では、アウターベントが中段チャンバによってより塞がれ、エアバッグの反力(内圧)が比較的高く保持される。また各チャンバの接続部分が屈曲した際に、アウターベントがより大きく開口してエアバッグの反力(内圧)が適切に低下する。
以上のように、かかる本発明のセンターエアバッグ装置によれば、乗員のエアバッグとの接触状態に応じてエアバッグの反力(内圧)が適宜調整される。例えば、運転席のみに乗員が居る場合(一人乗車時)であっても、乗員が運転席及び助手席に乗員が居る場合(二人乗車時)であっても、それぞれの状況に応じてエアバッグの反力が適切に調整される。したがって、一人乗車、二人乗車時に拘わらず、車両衝突時に各乗員を適切に保護することができる。
本発明の一実施形態に係るセンターエアバッグ装置が搭載された車両の概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るエアバッグの概略構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るエアバッグの概略構成を示す断面図であり、図2のA−A′断面図である。 本発明の一実施形態に係るエアバッグの概略構成を示す断面図であり、図2のB−B′断面図である。 本発明の一実施形態に係るエアバッグの展開状態を模式的に説明する図である。 本発明の一実施形態に係るエアバッグの展開状態を模式的に説明する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るセンターエアバッグ装置を備える車両の概略構成を示す図であり、エアバッグが膨張展開されている状態を示す。
図1に示すように、センターエアバッグ装置10は、基布で形成された袋状の部材であり、乗員C(C1,C2)が着座する左右のシート1(1A,1B)間に膨張展開されるエアバッグ20を備えている。エアバッグ20には、図2に示すように、エアバッグ20の内部全体にガスを導入するためのインフレータ(ガス導入手段)30が、エアバッグ20内に配置されている。なおインフレータ30は、必ずしもエアバッグ20内に設けられていなくてもよく、エアバッグ20とは別途設けられ、エアバッグ20に接続されていてもよい。
これらエアバッグ20及びインフレータ30は、図示は省略するが、例えば、シート1のシートバック2の側面に収容されている。勿論、エアバッグ20及びインフレータ30を収容する位置は、特に限定されず、例えば、シート1A,1B間に配置されるセンターコンソール4内であってもよい。
このセンターエアバッグ装置10は、例えばGセンサなどにより車両の衝突(例えば、側面衝突)が検知されると起動され、インフレータ30からガスが噴出されることで、左シート1Aと右シート1Bとの間のスペースにエアバッグ20を膨張展開させる。本実施形態では、エアバッグ20は、左シート1Aと右シート1Bとの間に設けられたセンターコンソール4の上方に膨張展開され、乗員Cの頭部に達する大きさを有する。このように膨張展開されたエアバッグ20によって車両の衝突時に乗員Cが受ける衝撃を緩和することで、乗員Cを保護することができる。
ここで、エアバッグ20は、膨張展開された状態で、車両の上下方向に列設される複数のチャンバで構成されている。本実施形態では、エアバッグ20は、インフレータ30を内部に備える乗員の腹部近傍の高さに相当する下段チャンバ21と、下段チャンバ21の上部に接続される乗員の肩部近傍の高さに相当する中段チャンバ22と、中段チャンバ22の上部に接続される乗員の頭部近傍の高さに相当する上段チャンバ23と、を備えている。下段チャンバ21及び上段チャンバ23は、展開膨張された状態で、車両の前後方向に延びる略四角柱状に形成されている。中段チャンバ22は、展開膨張した状態で、車両の前後方向に延びる略円柱状に形成されており、前面視において、略円柱状のチャンバを略四角柱状のチャンバで挟んでいるような構造となっている。
なお本実施形態では、下段チャンバ21内にインフレータ30が収容されているため、下段チャンバ21は、略四角柱状の本体部24に加え、この本体部24から下方に延設されインフレータ30が収容される収容部25を備えている。この収容部25は、本体部24の車両後方側に設けられ、車両前後方向(長手方向)の幅が本体部24側ほど広くなるように形成されている。
ここで、これら下段チャンバ21、中段チャンバ22及び上段チャンバ23は、膨張展開された状態で、隣接するチャンバと、その一部が面接触するように接続されている(基布が縫い合わされている)。具体的には、下段チャンバ21と中段チャンバ22とは、その一部が面接触するように接続されており、中段チャンバ22と上段チャンバ23とは、その一部が面接触するように接続されている。
また本実施形態では、エアバッグ20の車幅方向外側の面、つまり乗員Cが着座する左右のシート1側の面には、各チャンバの境界部分(接続部分)を覆うシールド部材40(40A,40B)が設けられている。具体的には、シールド部材40Aは、下段チャンバ21と中段チャンバ22とに接合されて下段チャンバ21と中段チャンバ22との接続部分を塞いでいる。またシールド部材40Bは、中段チャンバ22と上段チャンバ23とに接続され、中段チャンバと上段チャンバ23との接続部分を塞いでいる。なおシールド部材40は、各チャンバの接続部分が屈曲できる程度に弛ませた状態で接合されている。
また図2及び図3に示すように、下段チャンバ21と中段チャンバ22との接触面には、下段チャンバ21の内部空間21aと中段チャンバ22の内部空間22aとを連通する連通孔であるインナーベント26が形成されている。より詳細には、下段チャンバ21と中段チャンバ22との接続部分には、例えば、略円形の開口がそれぞれ形成されており、これらの開口の周囲で下段チャンバ21と中段チャンバ22とを接合することで(例えば、基布同士を縫い合わせることで)、下段チャンバ21と中段チャンバ22とが接続されると共に内部空間を繋ぐインナーベント26が形成されている。なおインナーベント26は、車両の前後方向における下段チャンバ21及び中段チャンバ22の前方側と後方側(長手方向端部付近)にそれぞれに設けられている。
また本実施形態では、下段チャンバ21と中段チャンバ22とは、エアバッグ20の車両前後方向(長手方向)の両端部においても接合されている(例えば、基布同士を縫い合わせている)。言い換えれば、下段チャンバ21と中段チャンバ22とは、インナーベント26に相当する部分、および車両前後方向(長手方向)の両端部を除いては、接触するが分離可能な状態となっている。
このように下段チャンバ21と中段チャンバ22とを接続することで、つまりインナーベント26の周囲を接続することで、下段チャンバ21と中段チャンバ22とは、その一部が面接触した状態で接続されている。またエアバッグ20は、下段チャンバ21と中段チャンバ22との接続部分において車幅方向で屈曲可能となっている。
同様に、中段チャンバ22と上段チャンバ23との接触面には、中段チャンバ22の内部空間22aと上段チャンバ23の内部空間23aとを連通するインナーベント27が形成されている。すなわち中段チャンバ22と上段チャンバ23との接続部分には開口がそれぞれ形成されており、これらの開口の周囲で中段チャンバ22と上段チャンバ23とを接合することで(例えば、基布同士を縫い合わせることで)、中段チャンバ22と上段チャンバ23とが接続されると共に、内部空間を繋ぐインナーベント27が形成されている。なおインナーベント27は、車両の前後方向における中段チャンバ22及び上段チャンバ23の中央部に設けられている。
また中段チャンバ22と上段チャンバ23とは、インナーベント27の周囲と共に、エアバッグ20の車両前後方向の両端部においても接合されている(例えば、基布同士を縫い合わせている)。言い換えれば、中段チャンバ22と上段チャンバ23とは、インナーベント26に相当する部分、および車両前後方向の両端部を除いては、接触するが分離可能な状態となっている。
このように中段チャンバ22と上段チャンバ23とを接続することで、つまりインナーベント27の周囲を接続することで、中段チャンバ22と上段チャンバ23とは、その一部が面接触した状態で接続されている。またエアバッグ20は、中段チャンバ22と上段チャンバ23との接続部分において車幅方向で屈曲可能となっている。
さらに図2及び図4に示すように、下段チャンバ21の中段チャンバ22との接触面には、内部空間21aと外部とを連通する連通孔であるアウターベント28が形成されている。また上段チャンバ23の中段チャンバ22との接触面にも、内部空間23aと外部とを連通する連通孔であるアウターベント29が形成されている。
なおこれらのアウターベント28,29は、インナーベント26,27の間に設けられている。またアウターベント28,29の大きさは特に限定されないが、本実施形態では、インナーベント26,27よりも小さく形成されている。
これら下段チャンバ21のアウターベント28の周囲と、上段チャンバ23のアウターベント29の周囲とは、何れも中段チャンバ22とは接合されていない。したがって、エアバッグ20が膨張展開されると、その際、インフレータ30から導入されたガスが、このアウターベント28,29から外部に排出される。インフレータ30から下段チャンバ21(内部空間21a)にガスが導入されると、そのガスはインナーベント26を介して中段チャンバ22(内部空間22a)に導入され、さらにインナーベント27を介して上段チャンバ23(内部空間23a)に導入される。その後、各チャンバの内圧が所定圧力以上となると、アウターベント28,29からガスが外部に排出されることになる。このようにアウターベント28,29からガスが排出されることで、エアバッグ20の反力(内圧)が適宜調整される。
ただし、アウターベント28は、下段チャンバ21の中段チャンバ22との当接面に形成され、またアウターベント29は、上段チャンバ23の中段チャンバ22との当接面に形成されているため、エアバッグ20が車両上方側に向かって直線的に膨張展開された状態では、アウターベント28,29は、中段チャンバ22によって実質的に塞がれている。
特に、本実施形態では、下段チャンバ21及び上段チャンバ23の車幅方向における断面が略矩形状に形成され、中段チャンバ22の断面が略円形に形成されているため、下段チャンバ21、中段チャンバ22及び上段チャンバ23の接続部分が屈曲されていない場合、中段チャンバ22がアウターベント28,29内に若干入り込み、アウターベント28,29がより確実に塞がれた状態となる。したがって、アウターベント28,29から排出されるガスの量は比較的少ない。このため、下段チャンバ21、中段チャンバ22及び上段チャンバ23の反力(内圧)は、何れも比較的高い状態に維持される。
一方、下段チャンバ21と中段チャンバ22との接続部分、中段チャンバ22と上段チャンバ23との接続部分が屈曲すると、中段チャンバ22によって塞がれていたアウターベント28,29が開き、エアバッグ20の反力(内圧)が低下する。特に、下段チャンバ21及び上段チャンバ23の反力(内圧)が低下する。このように、エアバッグ20の反力(内圧)が低下することで乗員が適切に保護される。
具体的には、図5(a)に示すように、一人乗車時に、自車両の側方に他車両100が衝突した場合、衝突直後には、エアバッグ20の反力(内圧)が比較的高い状態で保持される。このため、乗員Cの側方への移動を抑制することができる。側面衝突による衝撃が比較的小さい場合には、このように乗員の側方(図中右側)への移動を抑制することで、乗員がサイドドア5等と衝突するのを防止することができる。
また例えば、側面衝突による衝撃が比較的大きく、図5(b)に示すように、乗員Cがさらに側方(図中右側)へ移動した場合には、異なる形状の下段チャンバ21と中段チャンバ22との接続部分及び、異なる形状の中段チャンバ22と上段チャンバ23との接続部分が屈曲し、アウターベント28,29が開口する。
これにより、上段チャンバ23及び下段チャンバ21のアウターベント28,29からのガスの排出量が増加し、エアバッグ20の反力(内圧)が大きく低下する。エアバッグ20の全体の反力が低下するが、特に、下段チャンバ21及び上段チャンバ23の反力が低下する。これにより、例えば、乗員Cの頭部が自車両のサイドドア5等に接触しそうになった場合でも、その衝撃をエアバッグ20によって和らげることができ、乗員Cを適切に保護することができる。
また例えば、図6に示すように、二人乗車時に自車両の側方に他車両100が衝突し、エアバッグ20が二人の乗員Cによって挟まれ、下段チャンバ21と中段チャンバ22との接続部分、中段チャンバ22と上段チャンバ23との接続部分が屈曲すると、エアバッグ20が膨張展開された直後であっても、上段チャンバ23及び下段チャンバ21のアウターベント28,29から排出されるガスの量が増加し、エアバッグ20内の反力(内圧)が大きく低下する。これにより、例えば、二人の乗員Cの頭部同士の接触による衝撃を適切に抑制することができ、二人の乗員Cを適切に保護することができる。
なおアウターベント28,29の大きさは、特に限定されないが、乗員Cの頭部に近い上段チャンバ23に形成されるアウターベント29は、下段チャンバ21に形成されるアウターベント28よりも開口面積が大きく形成されていることが好ましい。これにより、上述のように下段チャンバ21と中段チャンバ22との接続部分、中段チャンバ22と上段チャンバ23との接続部分が屈曲した際、上段チャンバ23の反力(内圧)が大きく低下するため、乗員Cの頭部への衝撃をより確実に抑制することができる。
ところで、アウターベント28,29から排出されるガスの温度は比較的高い場合があるため、乗員には直接あたらないようにすることが望ましい。上述のように下段チャンバ21と中段チャンバ22との接続部分は、シールド部材40Aによって塞がれており、中段チャンバ22と上段チャンバ23との接続部分は、シールド部材40Bによって覆われている。これにより、ガスの流れのガイドの役割を果たしアウターベント28,29から排出されたガスは、車両前方側又は車両後方側に向かって流出する。特に、本実施形態では、アウターベント28,29が、エアバッグ20の車両前方側に設けられているため、アウターベント28,29から排出されたガスは、図2中に矢印で示すように、車両前方側に向かって流出する。したがって、アウターベント28,29から排出されたガスが乗員に直接あたらないようにすることができる。
なおシールド部材40は、必ずしもエアバッグ20の車両の前後方向に亘って設けられていなくてもよく、アウターベント28,29に対応する一部の領域のみに設けられていてもよい。またアウターベント28,29から排出されたガスが乗員に直接あたらない場合には、勿論、シールド部材40は設けなくてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能なものである。
例えば、上述の実施形態では、エアバッグの車両前後方向の中央部にアウターベントを設け、インナーベントの間にアウターベントを設けるようにしたが、これらインナーベント及びアウターベントの配置は特に限定されるものではない。例えば、アウターベントをエアバッグの前方側及び後方側に設け、インナーベントをアウターベントの間に設けるようにしてもよい。
さらに、インナーベント及びアウターベントの数は特に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、下段チャンバと中段チャンバ、中段チャンバと上段チャンバとの接続部分にインナーベントを二つずつ設けるようにしたが、各接続部分に一つ又は三つ以上のインナーベントを設けるようにしてもよい。また下段チャンバ及び上段チャンバにアウターベントを一つずつ設けるようにしたが、二つ以上設けるようにしてもよい。さらにアウターベントは、下段チャンバ及び上段チャンバに設けられているが、中段チャンバに設けてもよい。
また上述の実施形態では、下段チャンバ及び上段チャンバを、略四角柱形状とし、中段チャンバを略円柱形状としたが、これら各チャンバの形状は、特に限定されない。例えば、下段チャンバ、中段チャンバ及び上段チャンバのそれぞれを略円柱形状としてもよい。
また上述の実施形態では、エアバッグが3つのチャンバを備える構成を例示したが、エアバッグが備えるチャンバの数は特に限定されず、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
1 シート
2 シートバック
4 センターコンソール
5 サイドドア
10 センターエアバッグ装置
20 エアバッグ
21 下段チャンバ
22 中段チャンバ
23 上段チャンバ
24 本体部
25 収容部
26,27 インナーベント
28,29 アウターベント
30 インフレータ
40(40A,40B) シールド部材

Claims (5)

  1. エアバッグと、前記エアバッグ内にガスを導入するガス導入手段と、を備え、前記ガス導入手段により前記エアバッグを左右のシート間に膨張展開させるセンターエアバッグ装置であって、
    前記エアバッグは、車両の上下方向で列設される複数のチャンバで構成され、各チャンバは、隣接する前記チャンバとの境界部分が車幅方向で屈曲するように接続され、
    隣接する前記チャンバの少なくとも一方には、他方の前記チャンバが接触する接触面に、内部空間と外部とを連通するアウターベントが設けられている
    ことを特徴とするセンターエアバッグ装置。
  2. 請求項1に記載のセンターエアバッグ装置において、
    隣接する前記チャンバの内部空間同士を連通させるインナーベントが、車両の前後方向で所定距離を開けて各チャンバに設けられ、
    前記アウターベントが、前記インナーベントの間に設けられている
    ことを特徴とするセンターエアバッグ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のセンターエアバッグ装置において、
    前記アウターベントは、車両の上方側に設けられるものほど、その開口面積が大きい
    ことを特徴とするセンターエアバッグ装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載のセンターエアバッグ装置において、
    前記エアバッグの車幅方向外側の面には、各チャンバの境界部分を覆うシールド部材が設けられている
    ことを特徴とするセンターエアバッグ装置。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載のセンターエアバッグ装置において、
    前記エアバッグは、前記チャンバとして、前記ガス導入手段が接続される下段チャンバと、前記下段チャンバの上部に接続される中段チャンバと、前記中段チャンバに接続される上段チャンバとを備え、
    前記下段チャンバと前記上段チャンバとは、車幅方向の断面が略矩形に形成されていると共に、前記中段チャンバは、車幅方向の断面が略円形に形成され、前記アウターベントが前記下段チャンバ及び前記上段チャンバに設けられている
    ことを特徴とするセンターエアバッグ装置。
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