JP2018140920A - セメント用添加剤およびセメント組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
トリイソプロパノールアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)−N−(ヒドロキシエチル)アミンから選ばれる少なくとも1種(A成分)と、
オキシカルボン酸もしくはその塩、ケト酸もしくはその塩、糖、糖アルコールから選ばれる少なくとも1種(B成分)と、を含む。
トリイソプロパノールアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)−N−(ヒドロキシエチル)アミンから選ばれる少なくとも1種(A成分)と、
オキシカルボン酸もしくはその塩、ケト酸もしくはその塩、糖、糖アルコールから選ばれる少なくとも1種(B成分)と、
セメントと、を含む。
本発明のセメント用添加剤は、トリイソプロパノールアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)−N−(ヒドロキシエチル)アミンから選ばれる少なくとも1種(A成分)と、オキシカルボン酸もしくはその塩、ケト酸もしくはその塩、糖、糖アルコールから選ばれる少なくとも1種(B成分)と、を含む。
A成分は、トリイソプロパノールアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)−N−(ヒドロキシエチル)アミンから選ばれる少なくとも1種である。A成分としてこのような成分を採用することにより、本発明のセメント用添加剤は、セメント組成物の硬化物の強度を長期にわたって顕著に向上させ得る。
B成分は、オキシカルボン酸もしくはその塩、ケト酸もしくはその塩、糖、糖アルコールから選ばれる少なくとも1種である。すなわち、B成分は、1種であってもよいし、2種以上であってもよい。
本発明のセメント用添加剤が含み得る他の成分としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な他の成分を採用し得る。このような他の成分としては、本発明の効果がより発現し得る点で、好ましくは、ポリエチレングリコール(c1成分)と3価以上の多価アルコールにアルキレンオキシドが付加された構造を有する化合物(c2成分)から選ばれる少なくとも1種、上記A成分以外のアルカノールアミン化合物、フッ素含有化合物が挙げられる。
c1成分は、ポリエチレングリコールである。c1成分がポリエチレングリコールであることにより、本発明のセメント用添加剤は、セメント組成物の硬化物の強度を長期にわたってより顕著に向上させ得る。
c2成分は、3価以上の多価アルコールにアルキレンオキシドが付加された構造を有する化合物である。a2成分が3価以上の多価アルコールにアルキレンオキシドが付加された構造を有する化合物であることにより、本発明のセメント用添加剤は、セメント組成物の硬化物の強度を長期にわたって顕著に向上させ得る。
A成分以外のアルカノールアミン化合物としては、本発明の効果を損なわない範囲で、A成分以外の、任意の適切なアルカノールアミン化合物を採用し得る。このようなA成分以外のアルカノールアミン化合物としては、例えば、A成分以外の低分子型のアルカノールアミン化合物、高分子型のアルカノールアミン化合物などが挙げられる。
本発明のセメント用添加剤がフッ素含有化合物を含む場合、本発明のセメント用添加剤は、セメント組成物の硬化物の強度を長期にわたってより顕著に向上させ得るという効果を発現する。具体的には、本発明のセメント用添加剤がフッ素含有化合物を含む場合、本発明が発現し得るセメント組成物の硬化物の長期強度向上効果は、A成分とB成分の相乗効果に起因するセメント組成物の硬化物の長期強度向上効果と、フッ素含有化合物のみに起因するセメント組成物の硬化物の長期強度向上効果との和から予想される効果に比べて、高い相乗効果を示す。
(1)XFn系化合物(Xとしては、H、1価〜3価の金属(例えば、Li、Na、K、Mg、Ag、Ni、Pb、Zn、Cs、Co、Geなど)、Si、B、NH4などが挙げられ、nはXの価数に対応して決まる数である。)、
(2)XSiF6系化合物(Xとしては、H2、Li2、Na2、K2、Mg、(NH4)2、Pbなどが挙げられる。)、
(3)XPF6系化合物(Xとしては、H、Li、Na、K、Ag、NH4などが挙げられる。)、
(4)XBF4系化合物(Xとしては、H、Li,Na、K、Cu、Ag、Ni、NH4、Znなどが挙げられる。)、
(5)XHF2系化合物(Xとしては、Na、K、NH4などが挙げられる。)
などが挙げられる。
本発明のセメント組成物は、トリイソプロパノールアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)−N−(ヒドロキシエチル)アミンから選ばれる少なくとも1種(A成分)と、オキシカルボン酸もしくはその塩、ケト酸もしくはその塩、糖、糖アルコールから選ばれる少なくとも1種(B成分)と、セメントと、を含む。
ポリエチレングリコールの重量平均分子量については、市販品でカタログやホームページ上で公開されている場合は、実施例および比較例において特記(例えば、「実測値」などと記載)していない限り、その値を採用した(カタログやホームページ上での公開が「平均分子量」等の他の表現になっている場合はその値を採用した)。
・使用カラム:東ソー株式会社製、TSKguardcolumnα+TSKgelα−5000+TSKgelα−4000+TSKgelα−3000を各1本ずつ連結して使用した。
・溶離液:リン酸二水素ナトリウム・2H2O:62.4g、リン酸水素二ナトリウム・12H2O:143.3gを、イオン交換水:7794.3gに溶解させた溶液に、アセトニトリル:2000gを混合した溶液を用いた。
・検出器:Viscotek社製のトリプル検出器「Model302光散乱検出器」、直角光散乱として90°散乱角度、低角度光散乱として7°散乱角度、セル容量として18μL、波長として670nm。
・標準試料:東ソー株式会社製、ポリエチレングリコールSE−8(Mw=l07000)を用い、そのdn/dCを0.135ml/g、溶離液の屈折率を1.333として装置定数を決定した。
・打ち込み量
標準試料:ポリマー濃度が0.2vol%になるように上記溶離液で溶解させた溶液を100μL注入した。
サンプル:ポリマー濃度が1.0vol%になるように上記溶離液で溶解させた溶液を100μL注入した。
・流速:0.8ml/min
・カラム温度:40℃
(フロー値と空気量の測定)
セメントとして普通ポルトランドセメント(太平洋セメント社製)、細骨材として大井川水系産陸砂、粗骨材として青海産砕石、A成分および/またはB成分、減水剤(セメント分散剤と称する場合もある。他の「減水剤」なる記載も同様。)、混練水として水道水を用い、セメント:382kg/m3、水:172kg/m3、細骨材:796kg/m3、粗骨材:930kg/m3、細骨材率(細骨材/細粗骨材+粗骨材)(容積比):47%、水/セメント比(質量比)=0.45の配合にてセメント組成物を調製した。
なお、セメント組成物の温度が20℃の測定温度になるように、測定に使用する材料、強制練りミキサー、測定器具類を上記の測定温度雰囲気下で調温し、混練および各測定は上記の測定温度雰囲気下で行った。また、セメント組成物中の気泡がセメント組成物の流動性に及ぼす影響を避けるために、必要に応じてオキシアルキレン系消泡剤を用い、空気量が1.0±0.5%となるように調整した。
上記条件下に強制練りミキサーを用いて混練時間90秒間でコンクリートを製造し、フロー値と空気量を測定した。なお、フロー値と空気量の測定は、日本工業規格(JIS−A−1101、1128)に準拠して行った。また、A成分および/またはB成分、減水剤の添加量は、フロー値が37.5〜42.5cmになる添加量とした。
(28日圧縮強度)
フロー値と空気量を測定した後、圧縮強度試験用試料を作成し、以下の条件にて、28日後の圧縮強度を測定した。
供試体作成:100mm×200mm
供試体養生(28日):温度約20℃、湿度60%、恒温恒湿空気養生を24時間行った後、27日間水中で養生
供試体研磨:供試体面研磨(供試体研磨仕上げ機使用)
圧縮強度測定:自動圧縮強度測定器(前川製作所)
なお、実施例、比較例における「強度(%)対比較例18or比較例19*」とは、減水剤として共重合体(1)を用いた実施例、比較例については比較例18(共重合体(1)を用いたブランク試験に相当)で測定された28日圧縮強度を100(%)としたときの強度比、減水剤として共重合体(2)を用いた実施例、比較例については比較例19(共重合体(2)を用いたブランク試験に相当)で測定された28日圧縮強度を100としたときの強度比のことである。また、「強度(%)相乗効果分」とは、A成分とB成分を併用した実施例において、「用いたA成分のみを用いた場合の対応する比較例における強度(%)−100(%)」と「用いたB成分のみを用いた場合の対応する比較例における強度(%)−100(%)」との単純和をX(%)とし、「該A成分とB成分を併用した実施例における強度(%)−100(%)」をY(%)としたときの、「Y(%)−X(%)」のことであり、この値が大きいほど、A成分とB成分を併用したことによる単純和に対する相乗効果が大きいことを示している。
JIS−R5201−1997に準拠した機械練り用練混ぜ機、さじ、フローテーブル、フローコーンおよび突き棒を使用した。この際、特記しない限りは、JIS−R5201−1997に準拠してモルタル試験を行なった。
試験に使用した材料およびモルタルの配合は、太平洋セメント社製普通ポルトランドセメント587g、砂1350g、減水剤の水溶液、消泡剤、添加剤を含むイオン交換水264.1g、である。消泡剤は、気泡がモルタル組成物の分散性に及ぼす影響を避けることを目的に添加し、空気量が3.0%以下になるようにした。具体的にはオキシアルキレン系消泡剤を、減水剤に対して0.1%になるような量で使用した。なお、モルタルの空気量が3.0%より大きい場合には、空気量が3.0%以下になるように消泡剤の添加量を調節した。
モルタルは、室温(20±2℃)にてホバート型モルタルミキサー(型番N−50、ホバート社製)を用いて、4分30秒間で調製した。具体的には、練り鉢に規定量のセメントを入れ、練混ぜ機に取り付けた直後、規定量のセメント混和剤用ポリマーおよび消泡剤を含んだ水を加え、低速で始動させ30秒間練り混ぜた。その後、低速で練り混ぜを続けながら砂を30秒間かけて投入した後、高速にして引き続き30秒間練混ぜを続けた。練り鉢を練混ぜ機から取り外し、120秒間練混ぜを休止した後、再度練り鉢を練混ぜ機へ取り付け、高速で60秒間練混ぜた後(1番始めに低速で始動させてから4分30秒後)、さじで左右各10回かき混ぜた。練混ぜたモルタルをフローテーブル上に置いたフローコーンに2層に分けて詰めた。各層は、突き棒の先端がその層の約1/2の深さまで入るように、全面にわたって各々15回突き、最後に不足分を補い、表面をならし、1番始めに低速で始動させてから6分後に、フローコーンを垂直に持ち上げた後、テーブルに広がったモルタルの直径を2方向について測定し、この平均値をフロー値とした。
混練後フロー値と空気量を測定し、圧縮強度試験用試料を作成し、以下の条件にて、28日後の圧縮強度を測定した。
供試体作成:50mm×100mm
供試体養生(28日):温度20℃、湿度60%、恒温恒湿空気養生を24時間行った後、27日間水中で養生
供試体研磨:供試体面 研磨(供試体研磨仕上げ機使用)
圧縮強度測定:自動圧縮強度測定器(前川製作所)
なお、実施例、比較例における「強度(%)対比較例39」とは、比較例39(共重合体(1)を用いたブランク試験に相当)で測定された28日圧縮強度を100(%)としたときの強度比のことである。また、「強度(%)相乗効果分」とは、A成分とB成分とフッ素含有化合物を併用した実施例において、「用いたA成分とB成分を用いてフッ素含有化合物を用いない場合の対応する実施例における強度(%)−100(%)」と「用いたフッ素含有化合物のみを用いた場合の対応する比較例における強度(%)−100(%)」との単純和をX(%)とし、「該A成分とB成分とフッ素含有化合物を併用した実施例における強度(%)−100(%)」をY(%)としたときの、「Y(%)−X(%)」のことであり、この値が大きいほど、A成分とB成分とフッ素含有化合物を併用したことによる単純和に対する相乗効果が大きいことを示している。
ジムロート冷却管、テフロン(登録商標)製の撹拌翼と撹拌シール付の撹拌器、窒素導入管、温度センサーを備えたガラス製反応容器にイオン交換水80.0部を仕込み、250rpmで撹拌下、窒素を200mL/分で導入しながら70℃まで加温した。次に、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリル酸エステル(エチレンオキシドの平均付加モル数9個)133.4部、メタクリル酸26.6部、メルカプトプロピオン酸1.53部およびイオン交換水106.7部の混合溶液を4時間かけて滴下し、それと同時に過硫酸アンモニウム1.19部とイオン交換水50.6部の混合溶液を5時間かけて滴下した。滴下完了後1時間、70℃に保って重合反応を完結させた。そして、水酸化ナトリウム水溶液で中和して、重量平均分子量100000の共重合体(1)の水溶液を得た。
ジムロート冷却管、テフロン(登録商標)製の撹拌翼と撹拌シール付の撹拌器、窒素導入管、温度センサーを備えたガラス製反応容器に、3−メチル−3−ブテン−1−オール(イソプレノール)の水酸基にエチレンオキシドを付加(エチレンオキシドの平均付加モル数50)させたもの(以下、IPN−50と称す)(80%水溶液)198.2部、アクリル酸0.32部、過酸化水素水(2%水溶液)12.47部、イオン交換水44.75部を仕込み、250rpmで撹拌下、窒素を200mL/分で導入しながら58℃まで加温した。次に、アクリル酸27.12部、イオン交換水108.5部からなる混合溶液を3時間かけ滴下し、それと同時にL−アスコルビン酸0.74部、3−メルカプトプロピオン酸1.61部、イオン交換水86.31部からなる混合溶液を3時間30分かけて滴下した。滴下完了後1時間、58℃に保って重合反応を完結させた。そして、水酸化ナトリウム水溶液で中和して、重量平均分子量140000の共重合体(2)の水溶液を得た。
ジムロート冷却管、テフロン(登録商標)製の撹拌翼と撹拌シール付の撹拌器、窒素導入管、温度センサーを備えたガラス製反応容器にイオン交換水103.7部を仕込み、250rpmで撹拌下、窒素を200mL/分で導入しながら70℃まで加温した。次に、IPN−50(80%水溶液)188部、アクリルアミド9.6部、イオン交換水53.07部からなる混合溶液を4時間かけ滴下し、それと同時に3−メルカプトプロピオン酸0.13部、イオン交換水29.47部からなる混合溶液と過硫酸アンモニウム0.48部とイオン交換水15.55部の混合溶液をそれぞれ5時間かけて滴下した。滴下完了後1時間、70℃に保って重合反応を完結させた。そして、水酸化ナトリウム水溶液で中和して、重量平均分子量130000の共重合体(3)の水溶液を得た。
TIPA(トリイソプロパノールアミン、和光純薬工業社製)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(1)を調製した。
グルコン酸ナトリウムの配合量を表1のように変えた以外は実施例1と同様に行い、セメント用添加剤(2)を調製した。
TIPA、グルコン酸ナトリウムの配合量を表1のように変えた以外は実施例1と同様に行い、セメント用添加剤(3)を調製した。
TIPA、グルコン酸ナトリウムの配合量を表1のように変えた以外は実施例1と同様に行い、セメント用添加剤(4)を調製した。
TIPA(トリイソプロパノールアミン、和光純薬工業社製)、酒石酸(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(5)を調製した。
酒石酸の配合量を表1のように変えた以外は実施例5と同様に行い、セメント用添加剤(6)を調製した。
TIPA(トリイソプロパノールアミン、和光純薬工業社製)、クエン酸(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(7)を調製した。
TIPA(トリイソプロパノールアミン、和光純薬工業社製)、リンゴ酸(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(8)を調製した。
TIPA(トリイソプロパノールアミン、和光純薬工業社製)、グルコース(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(9)を調製した。
TIPA(トリイソプロパノールアミン、和光純薬工業社製)、ソルビトール(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(10)を調製した。
EDIPA(ヒドロキシエチルジイソプロパノールアミン、アルドリッチ社製)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(11)を調製した。
グルコン酸ナトリウムの配合量を表1のように変えた以外は実施例11と同様に行い、セメント用添加剤(12)を調製した。
EDIPA(ヒドロキシエチルジイソプロパノールアミン、アルドリッチ社製)、酒石酸(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(13)を調製した。
酒石酸の配合量を表1のように変えた以外は実施例13と同様に行い、セメント用添加剤(14)を調製した。
EDIPA(ヒドロキシエチルジイソプロパノールアミン、アルドリッチ社製)、クエン酸(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(15)を調製した。
EDIPA(ヒドロキシエチルジイソプロパノールアミン、アルドリッチ社製)、リンゴ酸(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(16)を調製した。
THEDA(N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、東京化成社製)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(17)を調製した。
グルコン酸ナトリウムの配合量を表1のように変えた以外は実施例17と同様に行い、セメント用添加剤(18)を調製した。
THEDA(N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、東京化成社製)、酒石酸(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(19)を調製した。
酒石酸の配合量を表1のように変えた以外は実施例13と同様に行い、セメント用添加剤(20)を調製した。
THEDA(N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、東京化成社製)、クエン酸(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(21)を調製した。
THEDA(N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、東京化成社製)、リンゴ酸(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合して、セメント用添加剤(22)を調製した。
TIPA(トリイソプロパノールアミン、和光純薬工業社製)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合し、さらに、PEG50万(ポリエチレングリコール500,000、和光純薬工業社製、重量平均分子量=50万(http://www.wako−chem.co.jp/siyaku/qa/ccn/pdf/ccn52.pdfに記載の平均分子量値)、以下同様)を0.025質量%/セメントとなる量で添加し、セメント用添加剤(23)を調製した。
EDIPA(ヒドロキシエチルジイソプロパノールアミン、アルドリッチ社製)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合し、さらに、ESP(重量平均分子量=23000、ポリエチレンイミン(重量平均分子量=600)のアミノ基の活性水素1モルに対してエチレンオキシドを20モル付加したもの)を0.025質量%/セメントとなる量で添加し、セメント用添加剤(24)を調製した。
THEDA(N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、東京化成社製)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合し、製造例3で得られた共重合体(3)を0.025質量%/セメントとなる量で添加し、セメント用添加剤(25)を調製した。
TIPA(トリイソプロパノールアミン、和光純薬工業社製)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)、ソルビトール(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合し、さらに、ESP(重量平均分子量=23000、ポリエチレンイミン(重量平均分子量=600)のアミノ基の活性水素1モルに対してエチレンオキシドを20モル付加したもの)を0.01質量%/セメントとなる量で添加し、セメント用添加剤(26)を調製した。
TIPA(トリイソプロパノールアミン、和光純薬工業社製)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)、スクロース(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合し、さらに、PEG50万(ポリエチレングリコール500,000、和光純薬工業社製、重量平均分子量=50万(http://www.wako−chem.co.jp/siyaku/qa/ccn/pdf/ccn52.pdfに記載の平均分子量値)、以下同様)を0.01質量%/セメントとなる量で添加し、セメント用添加剤(27)を調製した。
TIPA(トリイソプロパノールアミン、和光純薬工業社製)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)、グリコール酸(和光純薬工業社製)を表1の条件で配合し、製造例3で得られた共重合体(3)を0.01質量%/セメントとなる量で添加し、セメント用添加剤(28)を調製した。
表2のように、TIPA(トリイソプロパノールアミン、和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C1)とした。
表2のように、TIPA(トリイソプロパノールアミン、和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C2)とした。
表2のように、TIPA(トリイソプロパノールアミン、和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C3)とした。
表2のように、EDIPA(ヒドロキシエチルジイソプロパノールアミン、アルドリッチ社製)をセメント用添加剤(C4)とした。
表2のように、THEDA(N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、東京化成社製)をセメント用添加剤(C5)とした。
表2のように、TEA(トリエタノールアミン、東京化成社製)をセメント用添加剤(C6)とした。
表2のように、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C7)とした。
表2のように、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C8)とした。
表2のように、酒石酸(和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C9)とした。
表2のように、酒石酸(和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C10)とした。
表2のように、クエン酸(和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C11)とした。
表2のように、クエン酸(和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C12)とした。
表2のように、リンゴ酸(和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C13)とした。
表2のように、リンゴ酸(和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C14)とした。
表2のように、グルコース(和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C15)とした。
表2のように、ソルビトール(和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C16)とした。
TEA(トリエタノールアミン、東京化成社製)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表2の条件で配合して、セメント用添加剤(C17)を調製した。
表3に示す条件にて、減水剤として製造例1で得られた共重合体(1)とA成分およびB成分(実施例51〜56においては、実施例23〜28で用いた、A成分およびB成分以外のその他成分も)を用いて28日圧縮強度を測定した。すなわち、セメント組成物を調製して28日圧縮強度を測定した。なお、その他成分のセメントに対する配合割合は、実施例23〜28と同様とした。
なお、セメント組成物を調製するにあたって、A成分およびB成分(実施例51〜56においては、実施例23〜28で用いた、A成分およびB成分以外のその他成分も)として、実施例1〜28で得られたセメント用添加剤(1)〜(28)を用いた場合であっても、A成分およびB成分(実施例51〜56においては、実施例23〜28で用いた、A成分およびB成分以外のその他成分も)をそれぞれ独立に添加して用いた場合であっても、同様の結果が得られた。
結果を表3に示した。
表4に示す条件にて、減水剤として製造例1〜2で得られた共重合体(1)または共重合体(2)と比較例1〜17で得られたセメント用添加剤(C1)〜(C17)を用いて28日圧縮強度を測定した。すなわち、セメント組成物を調製して28日圧縮強度を測定した。
結果を表4に示した。
TIPA(トリイソプロパノールアミン、和光純薬工業社製)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を表5の条件で配合して、セメント用添加剤(57)を調製した。
TIPA(トリイソプロパノールアミン、和光純薬工業社製)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)、MgSiF6(ヘキサフルオロケイ酸マグネシウム、和光純薬工業社製)を表5の条件で配合して、セメント用添加剤(58)を調製した。
TIPA(トリイソプロパノールアミン、和光純薬工業社製)、グルコン酸ナトリウム(和光純薬工業社製)、KF(フッ化カリウム、和光純薬工業社製)を表5の条件で配合して、セメント用添加剤(59)を調製した。
表5のように、MgSiF6(ヘキサフルオロケイ酸マグネシウム、和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C37)とした。
表5のように、KF(フッ化カリウム、和光純薬工業社製)をセメント用添加剤(C38)とした。
表6に示す条件にて、減水剤として製造例1で得られた共重合体(1)とA成分、B成分、フッ素含有化合物(実施例61、62)を用いて28日圧縮強度を測定した。すなわち、セメント組成物を調製して28日圧縮強度を測定した。
なお、セメント組成物を調製するにあたって、A成分、B成分、フッ素含有化合物(実施例61、62)として、実施例57〜59で得られたセメント用添加剤(57)〜(59)を用いた場合であっても、A成分、B成分、フッ素含有化合物(実施例61、62)をそれぞれ独立に添加して用いた場合であっても、A成分とB成分を同時に添加し、フッ素含有化合物(実施例61、62)を独立に添加して用いた場合であっても、同様の結果が得られた。
結果を表6に示した。
表6に示す条件にて、減水剤として製造例1で得られた共重合体(1)と比較例37〜38で得られたセメント用添加剤(C37)〜(C38)を用いて28日圧縮強度を測定した。すなわち、セメント組成物を調製して28日圧縮強度を測定した。
結果を表6に示した。
Claims (3)
- トリイソプロパノールアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)−N−(ヒドロキシエチル)アミンから選ばれる少なくとも1種(A成分)と、
オキシカルボン酸もしくはその塩、ケト酸もしくはその塩、糖、糖アルコールから選ばれる少なくとも1種(B成分)と、を含む、
セメント用添加剤。 - トリイソプロパノールアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)−N−(ヒドロキシエチル)アミンから選ばれる少なくとも1種(A成分)と、
オキシカルボン酸もしくはその塩、ケト酸もしくはその塩、糖、糖アルコールから選ばれる少なくとも1種(B成分)と、
セメントと、を含む、
セメント組成物。 - 前記セメント組成物中の前記A成分の含有量が、前記セメントに対し、0.001質量%/セメント〜1質量%/セメントであり、前記セメント組成物中の前記B成分の含有量が、前記セメントに対し、0.001質量%/セメント〜1質量%/セメントである、請求項2に記載のセメント組成物。
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