JP2018140536A - 記録装置および記録方法 - Google Patents

記録装置および記録方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018140536A
JP2018140536A JP2017035394A JP2017035394A JP2018140536A JP 2018140536 A JP2018140536 A JP 2018140536A JP 2017035394 A JP2017035394 A JP 2017035394A JP 2017035394 A JP2017035394 A JP 2017035394A JP 2018140536 A JP2018140536 A JP 2018140536A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
scan
type
recording
types
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017035394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6971588B2 (ja
Inventor
安田 歩
Ayumi Yasuda
歩 安田
神田 英彦
Hidehiko Kanda
英彦 神田
永井 肇
Hajime Nagai
肇 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2017035394A priority Critical patent/JP6971588B2/ja
Publication of JP2018140536A publication Critical patent/JP2018140536A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6971588B2 publication Critical patent/JP6971588B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】 表面張力の異なるインクを用いる場合において、記録媒体の表面色の影響による画質低下を抑制した記録を行う。【解決手段】 表面張力が低いインク、表面張力が高いインクの順に吐出される走査において、表面張力が高いインクの吐出量が少なくなるように、インクの吐出を制御する。【選択図】 図8

Description

本発明は、記録装置および記録方法に関する。
インクを吐出する記録ヘッドを記録媒体の単位領域に対して走査方向に相対的に走査させながらインクの吐出することにより、単位領域に画像を記録する記録装置が知られている。このような記録装置において、単位領域に対する複数回の記録走査を行うことによって画像を形成する、いわゆるマルチパス記録が知られている。
このような記録装置では、表面張力が互いに異なる複数の種類のインクを用いることが知られている。例えば、特許文献1では、明度が低いインクの表面張力が明度の高いインクの表面張力より0.1以上7.0以下だけ高いインクを用いることが開示されている。同文献によれば、複数種類のインク間での滲み(ブリーディング)の少ない画像を記録することが可能となると記載されている。
特開2011−240659号公報
しかしながら、表面張力が異なるインクを用いる場合、1回の走査内で記録媒体上に対して表面張力が低いインクが表面張力が高いインクよりも先に付与されると、表面張力が高いインクが先に付与された表面張力が低いインク滴に引き寄せられ、記録媒体に対するインクの被覆率が低下してしまうことがわかった。このような引き寄せが発生すると、画像中に記録媒体の表面が多く露出し、この表面色の影響によって画質が低下してしまう虞がある。
本発明は上記の課題を鑑みて為されたものであり、表面張力の異なるインクを用いる場合において、記録媒体の表面色の影響による画質低下を抑制した記録を行うことを目的とするものである。
そこで、本発明は、第1の種類のインクと、前記第1の種類と異なる第2の種類のインクと、を少なくとも含む複数の種類のインクを吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを記録媒体上の単位領域に対して少なくとも第1の走査と第2の走査を行い、前記記録ヘッドから前記複数の種類のインクを吐出するように記録動作を制御する制御手段と、を有する記録装置であって、前記第1の種類のインクの表面張力は、前記第2の種類のインクの表面張力よりも大きく、前記第1の走査は、前記第1の種類のインク、前記第2の種類のインクの順に前記複数の種類のインクが吐出される走査であって、前記第2の走査は、前記第2の種類のインク、前記第1の種類のインクの順に前記複数の種類のインクが吐出される走査であって、前記制御手段は、前記単位領域に対し、(i)前記第2の走査における前記第1の種類のインクの吐出量が前記第1の走査における前記第1の種類のインクの吐出量よりも少なくなり、且つ、(ii)前記第1の走査と前記第2の走査それぞれにおける前記第2の種類のインクの吐出量の差分が、前記第1の走査と前記第2の走査それぞれにおける前記第1の種類のインクの吐出量の差分よりも小さくなるように、記録動作を制御することを特徴とする。
本発明に係る記録装置によれば、表面張力の異なるインクを用いる場合において、記録媒体の表面色の影響による画質低下を抑制した記録を行うことが可能となる。
実施形態で適用する記録装置の斜視図である。 実施形態で適用する記録ヘッドの模式図である。 実施形態における記録制御系を示す模式図である。 実施形態におけるマルチパス記録を説明するための図である。 実施形態における画像処理の過程を示すフローチャートである。 一般的なインデックスパターンを示す模式図である。 実施形態における間引きパターンを示す模式図である。 付与順序の違いによる引き寄せの程度を説明するための図である。 実施形態におけるインデックスパターン群を示す模式図である。 実施形態におけるインデックスパターンを示す模式図である。 生成される記録データの一例を説明するための図である。 実施形態におけるインデックスパターンを示す模式図である。 生成される記録データの一例を説明するための図である。 実施形態における画像処理の過程を示すフローチャートである。 実施形態におけるマスクパターンを示す模式図である。
以下に図面を参照し、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本実施形態に係るインクジェット記録装置(以下、記録装置、プリンタとも称する)の外観を示している。これはいわゆるシリアル走査型のプリンタであり、記録媒体PのY方向(搬送方向、所定方向)に対して直交するX方向(走査方向、交差方向)に記録ヘッドを走査して画像を記録するものである。
図1を用いてこのインクジェット記録装置の構成および記録時の動作の概略を説明する。まず不図示の搬送モータによりギヤを介して駆動される搬送ローラによって記録媒体Pを保持しているスプール6より記録媒体PがY方向に搬送される。一方、所定の搬送位置において不図示のキャリッジモータによりキャリッジユニット2をX方向に延在するガイドシャフト8に沿って往方向および往方向と反対の方向である復方向に走査(往復走査)させる。そして、この走査の過程で、エンコーダ7によって得られる位置信号に基づいたタイミングでキャリッジユニット2に装着可能な記録ヘッド(後述)の吐出口から吐出動作を行わせ、吐出口の配列範囲に対応した一定のバンド幅を記録する。本実施形態においては、走査速度40インチ毎秒で走査し、600dpi(1/600inch)の解像度で吐出動作を行う構成とした。その後、記録媒体Pの搬送を行い、さらに次のバンド幅について記録を行う構成となっている。さらに40インチ毎秒以上の速度で走査することもできる。
なお、キャリッジモータからキャリッジユニット2への駆動力の伝達には、キャリッジベルトを用いることができる。しかしキャリッジベルトの代わりに、例えばキャリッジモータにより回転駆動され、X方向に延在するリードスクリュと、キャリッジユニット2に設けられ、リードスクリュの溝に係合する係合部とを具えたものなど、他の駆動方式を用いることも可能である。
送給された記録媒体Pは、給紙ローラとピンチローラとに挟持搬送されて、プラテン4上の記録位置(記録ヘッドの走査領域)に導かれる。通常休止状態では記録ヘッドのフェイス面にはキャッピングが施されているため、記録に先立ってキャップを開放して記録ヘッドないしキャリッジユニット2を走査可能状態にする。その後、1走査分のデータがバッファに蓄積されたらキャッリッジモータによりキャリッジユニット2を走査させ、上述のように記録を行う。
ここで、本実施形態の記録装置では、記録ヘッドの複数回(n回)の走査で記録媒体P上の単位領域(1/nバンド)に対して画像を記録する、いわゆるマルチパス記録を行うことができる。このマルチパス記録については、後に詳細に説明する。
図2は本実施形態に係る記録ヘッド9を示している。記録ヘッド9は、有彩色インクであるイエローインク(Y)を吐出する吐出口列22Y、マゼンタインク(M)を吐出する吐出口列22M、シアンインク(C)を吐出する吐出口列22Cを備えている。さらに、無彩色インクである低浸透ブラックインク(K2)を吐出する吐出口列22K2a、高浸透ブラックインク(K1)を吐出する吐出口列22K1、低浸透ブラックインク(K2)を吐出する吐出口列22K2bを備えている。記録ヘッド9には、これらの吐出口列がX方向左側から右側に吐出口列22Y、吐出口列22M、吐出口列22C、吐出口列22K2a、吐出口列22K1、吐出口列22K2bの順で並んで配置されている。なお、ここではブラックインクを吐出する吐出口列を3つ(22K1、22K2a、22K2b)有する形態について記載しているが、特に記載がない限り、以降の説明ではブラックインクを吐出する場合には低浸透ブラックインクの吐出口列22K2aのみを吐出するとして記載する。
なお、吐出口列22K2aと吐出口列22Kbから吐出される低浸透ブラックインク(K2)は同じ種類のものである。また、高浸透ブラックインク(K1)と低浸透ブラックインク(K2)は略同一の色相を有する同系色のインクである。また、低浸透ブラックインク(K2)は高浸透ブラックインク(K1)よりも高い表面張力を有している。
これらの吐出口列22Y、22M、22C、22K2a、22K1、22K2bのそれぞれは、インクを吐出する1280個の吐出口30が1200dpiの密度でY方向(配列方向)に配列されることで構成されている。なお、本実施形態における一つの吐出口30から一度に吐出されるインクの吐出量は約4.5plである。
これらの吐出口列22Y、22M、22C、22K2a、22K1、22K2bは、それぞれ対応するインクを貯蔵する不図示のインクタンクに接続され、インクの供給が行われる。なお、本実施形態にて用いる記録ヘッド9とインクタンクは一体的に構成されるものでも良いし、それぞれが分離可能な構成のものでも良い。
なお、本実施形態で用いるイエローインク(Y)、マゼンタインク(M)、シアンインク(C)、高浸透ブラックインク(K1)、低浸透ブラックインク(K2)それぞれの詳細な組成については後述する。
図3は、本実施形態における記録装置100内の制御系の概略構成を示すブロック図である。主制御部300は、演算、選択、判別、制御などの処理動作、記録動作を実行するCPU301と、CPU301によって実行すべき制御プログラム等を格納するROM302と、記録データのバッファ等として用いられるRAM303、および入出力ポート304等を備えている。メモリ313には、後述する画像データやマスクパターン部分、量子化パターン、エッジデータ/非エッジデータ分割パターン等が格納されている。そして、入出力ポート304には、搬送モータ(LFモータ)309、キャリッジモータ(CRモータ)310、記録ヘッド9及び切断ユニットにおけるアクチュエータなどの各駆動回路305、306、307が接続されている。さらに、主制御部300はインターフェイス回路311を介してホストコンピュータであるPC312に接続されている。
(マルチパス記録方式)
図4は本実施形態で実行するマルチパス記録方式を説明するための模式図である。なお、図4では簡単のため、記録ヘッド9のうちのY方向上流側の半分を記録ヘッド部分9a、Y方向下流側の半分を記録ヘッド部分9bと称する。また、記録媒体PにはY方向上流側から単位領域A、B、C、Dが並んでいるものとする。また、ここでは1〜4走査目として記載しているが、実際にはそれよりも前、および後にも記録は行われており、図4に示す1走査目よりも前に単位領域Dには1回記録が行われている。
本実施形態では、Y方向に沿った順方向と逆方向に記録媒体を交互に搬送しながら、記録媒体上の各単位領域に対して2回の走査によって記録を行う。
まず、1回目の走査(往方向)では、記録ヘッド部分9aから単位領域Bに対して、記録ヘッド部分9bから単位領域Cに対して、記録がそれぞれ行われる。この走査は、単位領域B、Cそれぞれに対して1回目の走査になる。この走査の後、記録媒体PはY方向に沿った逆方向に距離L(記録ヘッド長さの半分)だけ搬送される。
次に、2回目の走査(復方向)では、記録ヘッド部分9aから単位領域Cに対して、記録ヘッド部分9bから単位領域Dに対して、記録がそれぞれ行われる。単位領域Cには1回目の走査で記録が行われているため、この2回目の走査で記録が完了することになる。また、上述のように1回目の走査よりも前に1回走査が行われているため、この2回目の走査で記録が完了する。この走査の後、記録媒体PはY方向に沿った順方向に距離3×Lだけ搬送される。
次に、3回目の走査(往方向)では、記録ヘッド部分9bから単位領域Aに対して記録が行われる。この走査は、単位領域Aに対しては1回目の走査になる。この走査の後、記録媒体PはY方向に沿った逆方向に距離Lだけ搬送される。
そして、4回目の走査(復方向)では、記録ヘッド部分9aから単位領域Aに対して、記録ヘッド部分9bから単位領域Bに対して、記録がそれぞれ行われる。単位領域Aには3回目の走査で記録が行われているため、この4回目の走査で記録が完了することになる。また、単位領域Bには1回目の走査で記録が行われているため、この4回目の走査で記録が完了することになる。
このように、図4に示すマルチパス記録方式によれば、各単位領域A〜Dに対して2回の走査で記録を行うことができる。
更に、図4に示すマルチパス記録方式では、各単位領域A〜Dに対する各色のインクの付与順序を揃えることができる。
図2に示す記録ヘッドを用いると、往方向への走査時にはブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順に、復方向への走査時にはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順にインクが付与される。ここで、ある単位領域には往走査、復走査の順に、他の単位領域には復走査、往走査の順にインクを付与すると、ある単位領域にはブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順番で、他の単位領域にはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順番でインクが付与されることになる。画像の色はインクの付与順序によって変わるため、このように単位領域ごとに各色のインクの付与順序が異なると、単位領域間で色ずれが生じてしまう。
これに対し、本実施形態におけるマルチパス記録方式では、単位領域Bには1回目の走査(往方向)、4回目の走査(復方向)で、単位領域Cには1回目の走査(往方向)、2回目の走査(復方向)で、単位領域Aには3回目の走査(往方向)、4回目の走査(復方向)で、それぞれ記録することになる。つまり、各単位領域に対して往走査、復走査の順番でインクを付与することができるため、上記の単位領域間の色ずれが発生しないのである。
(データの処理過程)
図5は本実施形態における制御プログラムにしたがってCPUが実行する、記録に用いられる記録データ生成処理のフローチャートである。
まず、ステップS1にて記録装置100はホストコンピュータであるPC312から入力されたRGB形式の画像データを取得する。
次に、ステップS2では、RGB形式の画像データを記録に用いるインクの色(CMYK)に対応する多値データに変換する色変換処理を行う。この色変換処理により、複数の画素からなる画素群それぞれにおけるCMYK各インクの階調を定める256値の情報によって表される多値データが生成される。
次に、ステップS3では多値データを量子化する量子化処理を行う。この量子化処理により、2画素×2画素からなる画素群における5値の情報により表される量子化データが生成される。なお、この量子化の方法としては、ディザ処理や誤差拡散処理等、種々の方法を適用することができる。
次に、ステップS4では量子化データに対してインデックスパターンを用い、各画素に対するインクを吐出または非吐出を定める2値データを生成するインデックス展開処理を行う。本実施形態で行うインデックス展開処理の詳細については後に詳述するが、一般的なインデックス展開処理について以下に記載する。
インデックスパターンとは、量子化データの値に応じてインクを吐出する数と位置を定めるパターンである。図6に一般的なインデックスパターンの一例を示す。なお、黒く塗りつぶされた画素がインクの吐出を定める画素を、白抜きで示された画素がインクの非吐出を定める画素をそれぞれ示している。
図6に示すように、量子化データの値はレベル0の場合には、2画素×2画素からなる画素群内のいずれの画素にもインクを吐出しない。次に、量子化データの値がレベル1の場合、左上の1つの画素にだけインクを吐出する。そして、量子化データの値がレベル2の場合には左上の画素に加えて右下の1つの画素にもインクを吐出し、合計で2つの画素にインクを吐出する。以下、同様にして、量子化データの値がレベル3となれば右上の画素に、レベル4となれば左下の画素に対して更にインクを吐出する。
図6からわかるように、インデックスパターンでは、量子化データの値が大きくなるにしたがってインクの吐出を定める画素の数が増えるように定められている。したがって、インデックス展開処理の前後でデータが示すインクの吐出量は変わらない。
そして、ステップS5でインデックス展開処理後の2値データを単位領域に対して行う複数回の走査に分配し、1回の走査当たりに割り当てられる2値データを各カラム(画素列)ごとに間引く間引き処理が行われる。本実施形態では上述のように各単位領域に対して2回の走査で記録を行うが、この2回の走査のうち、最初の走査に奇数カラムに対応する2値データを、次の走査に偶数カラムに対応する2値データをそれぞれ分配する。例えば、図4に示す単位領域Cでは、上述のように1、2走査目で記録を行うため、奇数カラムの2値データを1走査目に、偶数カラムのデータを2走査目に分配する。また、単位領域Bでは、上述のように1、4走査目で記録を行うため、奇数カラムの2値データを1走査目に、偶数カラムのデータを4走査目に分配する。
なお、以降の説明では簡単のため、特に記載のない限り単位領域Cに記録を行う場合について記載するため、2回の走査のうちの最初の走査を1走査目、次の走査を2走査目として説明する。
図7は本実施形態における間引き処理で用いる間引きパターンを示す模式図である。なお、図7(a)は1走査目に、図7(b)は2走査目にそれぞれ対応する間引きパターンを示している。なお、黒く塗りつぶされた画素が2値データによってインクの吐出が定められている場合に吐出を許容する画素を、白抜きで示された画素が2値データによってインクの吐出が定められている場合であっても吐出を許容しない画素をそれぞれ示している。
図7(a)に示すように、1走査目に対応する間引きパターンでは左から1列目、3列目に位置するカラムにおいてのみ吐出の許容が定められている。したがって、1走査目には2値データのうちの1、3列目(奇数カラム)に位置するデータのみが分配されることになる。同様に、2走査目に対応する間引きパターンでは左から2、4列目に位置するカラムで吐出の許容が定められているため、2走査目には2、4列目(偶数カラム)に位置する2値データのみが分配される。
上述したような間引き処理を行った場合、1回の走査において走査方向に連続したカラムに対して吐出することがなくなる。そのため、記録装置における記録素子の駆動周波数がそれ程高くなくとも、高精細な画像を記録することが可能となる。
なお、以上ではS1〜S5の処理のすべてを記録装置100内のCPU301が実行する形態について記載したが、他の形態による実施も可能である。例えば、S1〜S5の処理のすべてをPC312が実行する形態であっても良い。また、例えば色変換処理(S2)までをPC312が、量子化処理(S3)以降を記録装置100が実行する形態であっても良い。
(インクの組成)
次に、本実施形態で用いるインクの組成について説明する。以下、「部」および「%」とあるのは、特に断りのない限り、質量基準である。
・高浸透ブラックインク(K1)の作製
(1)分散液の作製
まず、アニオン系高分子P−1[スチレン/ブチルアクリレート/アクリル酸共重合体(重合比(重量比)=30/40/30)酸価202、重量平均分子量6500]を準備する。これを、水酸化カリウム水溶液で中和し、イオン交換水で希釈して均質な10質量%ポリマー水溶液を作製する。
そして、上記ポリマー溶液を600g、カーボンブラックを100gおよびイオン交換水を300g混合し、機械的に所定時間撹拌した後、遠心分離処理によって、粗大粒子を含有する非分散物を除去してブラック分散液とする。得られたブラック分散液は、その顔料濃度が10質量%であった。
(2)インクの作製
インクの作製は、上記ブラック分散液を使用する。上記ブラック分散液に以下の成分を加えて、十分に混合撹拌した後、ポアサイズ2.5μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧濾過し、顔料濃度5質量%の顔料インクを調製する。このように、本実施形態で用いる高浸透ブラックインクK1を作製した。
上記ブラック分散液 50部
グリセリン 10部
トリエチレングリコール 10部
アセチレングリコールEO付加物(川研ファインケミカル株式会社製) 1.0部
イオン交換水 残部
・低浸透ブラックインク(K2)の作製
高浸透ブラックインクにて作製した上記ブラック分散液を使用する。上記ブラック分散液に以下の成分を加えて、十分に混合撹拌した後、アサイズ2.5μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧濾過し、顔料濃度3質量%の顔料インクを調製する。このように、本実施形態で用いる低浸透ブラックインクを作製した。
上記ブラック分散液 30部
グリセリン 10部
トリエチレングリコール 10部
2−ピロリドン 5部
アセチレングリコールEO付加物(川研ファインケミカル株式会社製) 0.1部
イオン交換水 残部
・シアンインク(C)の作製
(1)分散液の作製
まず、ベンジルアクリレートとメタクリル酸とを原料として、常法により、酸価250、数平均分子量3000のAB型ブロックポリマーを作り、水酸化カリウム水溶液で中和し、イオン交換水で希釈して均質な50質量%ポリマー水溶液を作製する。
上記ポリマー溶液を200g、C.I.ピグメントブルー15:3を100gおよびイオン交換水を700g混合し、機械的に所定時間撹拌した後、遠心分離処理によって、粗大粒子を含む非分散物を除去してシアン分散液とする。得られたシアン分散液は、その顔料濃度が10質量%であった。
(2)インクの作製
インクの作製は、上記シアン分散液を使用する。上記シアン分散液に以下の成分を加えて、十分に混合撹拌した後、ポアサイズ2.5μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧濾過し、顔料濃度2質量%の顔料インクを調製する。このように、本実施形態で用いるシアンインクを作製した。
上記シアン分散液 20部
グリセリン 10部
ジエチレングリコール 10部
2−ピロリドン 5部
アセチレングリコールEO付加物(川研ファインケミカル株式会社製) 1.0部
イオン交換水 残部
・マゼンタインク(M)の作製
(1)分散液の作製
まず、ベンジルアクリレートとメタクリル酸とを原料として、常法により、酸価300、数平均分子量2500のAB型ブロックポリマーを作り、水酸化カリウム水溶液で中和し、イオン交換水で希釈して均質な50質量%ポリマー水溶液を作製する。
上記ポリマー溶液を100g、C.I.ピグメントレッド122を100gおよびイオン交換水を800g混合し、機械的に所定時間撹拌した後、遠心分離処理によって、粗大粒子を含む非分散物を除去してマゼンタ分散液とする。得られたマゼンタ分散液は、その顔料濃度が10質量%であった。
(2)インクの作製
インクの作製は、上記マゼンタ分散液を使用する。上記マゼンタ分散液に以下の成分を加えて、十分に混合撹拌した後、ポアサイズ2.5μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧濾過し、顔料濃度4質量%の顔料インクを調製する。このように、本実施形態で用いるマゼンタインクを作製した。
上記マゼンタ分散液 40部
グリセリン 10部
ジエチレングリコール 10部
2−ピロリドン 5部
アセチレングリコールEO付加物(川研ファインケミカル株式会社製) 1.0部
イオン交換水 残部
・イエローインク(Y)の作製
(1)分散液の作製
まず、前記アニオン系高分子P−1を、水酸化カリウム水溶液で中和し、イオン交換水で希釈して均質な10質量%ポリマー水溶液を作製する。
上記ポリマー溶液を300g、C.I.ピグメントイエロー74を100gおよびイオン交換水を600g混合し、機械的に所定時間攪拌した後、遠心分離処理によって粗大粒子を含む非分散物を除去してイエロー分散液とする。得られたイエロー分散液は、その顔料濃度が10質量%であった。
(2)インクの作製
以下の成分を混合し、十分に攪拌して溶解・分散後、ポアサイズ1.0μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧濾過して、顔料濃度4質量%の顔料インクを調製する。このように、本実施形態で用いるイエローインクを作製した。
上記イエロー分散液 40部
グリセリン 9部
エチレングリコール 10部
2−ピロリドン 5部
アセチレングリコールEO付加物(川研ファインケミカル株式会社製) 1.0部
イオン交換水 残部
(インクの表面張力)
上記した本実施形態で用いる各色のインクは、低浸透ブラックインク(K2)の表面張力が、高浸透ブラックインク(K1)、シアンインク(C)、マゼンタインク(M)、イエローインク(Y)の表面張力よりも高くなるように作製されている。このとき、静的表面張力、動的表面張力の両方において上述の大小関係を満たしている。
静的表面張力については、インクの温度を25℃に調整した後、自動表面張力計CBVP−Z(協和界面科学株式会社製)を用いて行う。
一方、動的表面張力については、液体中で空気泡を形成し内部の圧力変化を測定する最大泡圧法を採用することによって測定することができる。測定装置としては、KRUSS製のBubble Pressure Tesiometer 型式:BP2等を用いることができる。また、動的表面張力は、一般的に界面形成時間(インクが被記録媒体上に着滴した瞬間からの経過時間)が経過するにつれ、徐々に下降しながら静的表面張力の値に安定してゆく。本実施形態では、記録媒体が普通紙の場合において、インクの温度が25℃であり、界面形成時間が10[msec]である際の動的表面張力を測定した。
(表1)に上記の各色のインクの静的表面張力および動的表面張力の測定結果を記載する。
Figure 2018140536
(表1)に記載したように、本実施形態で用いる各色のインクは、静的表面張力、動的表面張力ともに、低浸透ブラックインクが他のインクに比べて高くなっていることがわかる。
以下、本実施形態における各インクの表面張力の設定について説明する。
本実施形態におけるカラーインク(シアンインク、マゼンタインク、イエローインク)は、記録画像の発色均一性を鑑みて表面張力を比較的小さくしている。表面張力が小さい方が記録媒体上に付与されたインク滴のサイズが大きくなる(記録媒体上に濡れ広がる)ため、記録画像において記録媒体の表面が露出しにくいためである。
ブラックインクについても、発色均一性の観点からは、カラーインクと同様に表面張力が小さい方が好ましい。但し、ブラックは記録画像中の文字や細線部に使用されることが多いため、発色均一性よりも色濃度を重視した方が良い場合もある。特に記録媒体が浸透性の高い記録媒体である場合、表面張力が小さい(浸透性が高い)ブラックインクを用いると、ブラックインクが記録媒体中に浸透し過ぎてしまい、文字や細線部の色濃度が不十分となってしまう虞がある。
したがって、本実施形態では上記の高浸透ブラックインク(K1)と低浸透ブラックインク(K2)の両方を吐出可能な記録ヘッドを用いる。そして、浸透性が低い記録媒体(例えば光沢紙)に記録する場合には色濃度の低下がそれ程生じないため、発色均一性を重視して高浸透ブラックインク(K1)を用いる。一方、浸透性が高い記録媒体(例えば普通紙)に記録する場合、色濃度を保つために低浸透ブラックインク(K2)を用いて記録を行う。
なお、上記した発色均一性を十分なものとするためには、高浸透ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクの静的表面張力は20〜35[mN/m]が好ましく、25〜30[mN/m]であることが更に好ましい。また、高浸透ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクの10[msec]における動的表面張力は、30〜45[mN/m]であることが好ましく、35〜40[mN/m]であることが更に好ましい。
また、ブラックインクの色濃度を低下させないためには、低浸透ブラックインクの静的表面張力は、35〜50[mN/m]が好ましく、35〜40[mN/m]であることが更に好ましい。また、低浸透ブラックインクの10[msec]における動的表面張力は、50〜65[mN/m]であることが好ましく、55〜60[mN/m]であることが更に好ましい。
また、低浸透ブラックインクとイエローインクの10[msec]における動的表面張力の差分が15[mN/m]以上であることが好ましい。また、低浸透ブラックインクとイエローインクの静的表面張力の差分が5[mN/m]以上であることが好ましい。
(表面張力が低いインク(低浸透インク)の引き寄せ)
ここで、発明者らの検討の結果、上記のような高浸透インク(C、M、Y、K1)と低浸透インク(K2)を記録媒体上の同じ領域に付与すると、インクの付与順序によっては、記録媒体上に付与された高浸透インクに対して低浸透インクが引き寄せられ、記録媒体の表面に対するインクの被覆率が低下してしまう虞があることがわかった。
この推定メカニズムについて説明する。
なお、以降の説明では簡単のため、低浸透インクとして低浸透ブラックインク(K2)を、高浸透インクとしてイエローインクを用いた場合について記載する。
図8は上記の低浸透インクの引き寄せを説明するための図である。なお、図8(a)〜(d)に同一の走査にて低浸透インクを先に、高浸透インクを後に付与した際の様子を、図8(e)〜(h)に同一の走査にて高浸透インクを先に、低浸透インクを後に付与した際の様子をそれぞれ示している。
同一の走査にて高浸透インク、低浸透インクの順に各色のインクを付与する(図8(e))と、後に付与される低浸透インクが記録媒体P上に着弾する際には、先に付与された高浸透インクは記録媒体P上の表層には液滴として残存しているものの、記録媒体Pへの浸透がある程度進んでいる(図8(f))。そのため、低浸透インクは着弾直後から、ある程度浸透した後の高浸透インクと接触することになる。そして、低浸透インクは記録媒体Pに対する親和性が低く浸透が行われるまでに時間がかかるため、低浸透インクは先に付与されていた高浸透インク側に引き寄せられていく(図8(g))。この結果、この低浸透インク滴は本来定着するべきであった位置から高浸透インク滴側に距離dだけズレた位置に定着されてしまう(図8(h))。これにより、画像中に露出する記録媒体Pの表面が多くなり、この表面色の影響により画質が低下してしまう。また、高浸透インクで記録された領域に対して低浸透インクが流れ込むため、これらのインクが混ざり合ってしまい、均一性の低下もまた発生してしまう虞がある。
一方、同一の走査で低浸透インク、高浸透インクの順に各色のインクを付与する(図8(a))と、低浸透インクがある程度記録媒体Pに浸透した状態で高浸透インクが付与される(図8(b))。この後、高浸透インクは記録媒体Pに対する親和性が高く浸透が早く行われるため、先に付与された低浸透インク側にそれ程引き寄せられることなく定着する(図8(c))。一方で、先に付与された低浸透インクについても、高浸透インクは低浸透インクが記録媒体P中にある程度浸透した段階で記録媒体P上に付与されるため、高浸透インク側への引き寄せはそれ程起こらない(図8(d))。この結果、各色のインクの浸透が完了する際には、高浸透インク、低浸透インクともに引き寄せは図8(h)に示す場合に比べて生じておらず、記録媒体Pの表面の露出が比較的小さくなる。この結果、同一の走査で高浸透インク、低浸透インクの順に付与した場合に比べて画質を低下した記録を行うことができる。
なお、ここでは同一の走査間での高浸透インク、低浸透インクの付与順序による画質低下について記載した。ここで、異なる走査間においては、高浸透インク、低浸透インクの付与順序が違ったとしても、画像中に露出する記録媒体の表面の面積はそれ程変わらない。これは、高浸透インク、低浸透インクのどちらであっても、ある走査にてインクが付与され、次の走査が開始するまでには記録媒体Pへのインクの浸透は既に完了しており、記録媒体P上に液滴の状態で残存していないためである。例えば、ある走査で高浸透インクを吐出し、その次の走査で低浸透インクを吐出する場合、次の走査が開始されるまでに高浸透インクは記録媒体Pに対する定着が完了しているため、次の走査で低浸透インクが付与されたとしても図8(g)に示すような高浸透インク側への引き寄せは生じない。
(本実施形態におけるインクの付与順序)
以上の点を鑑み、本実施形態では、同一の走査ではなるべく低浸透インク、高浸透インクの順序で各色のインクを付与する。
但し、各色のインクの付与順序は走査方向ごとに固定である。本実施形態では図2に示す記録ヘッドを用いるため、X方向に沿った往方向への走査時には低浸透インク(K2)、高浸透インク(Y)の付与順序となり、復方向への走査時には高浸透インク(Y)、低浸透インク(K2)の付与順序となる。すなわち、往方向への走査時に高浸透インク(Y)と低浸透インク(K2)の両方を吐出する場合には上述の引き寄せは生じにくいが、復方向への走査時に高浸透インク(Y)と低浸透インク(K2)の両方を吐出すると上述の低浸透インクの引き寄せによる影響が大きくなる。
したがって、本実施形態では、低浸透インク(K2)については復走査での吐出量が往走査での吐出量よりも少なくなるようにする。これにより、高浸透インク(Y)、低浸透インク(K2)の順序でインクを吐出することになる復走査において、低浸透インク(K2)の付与される量自体が少なくなる。そのため、同一走査内で付与された高浸透インク(Y)側への低浸透インク(K2)の引き寄せを生じにくくすることができる。
また、本実施形態では、高浸透インク(Y)については往走査での吐出量と復走査での吐出量がほぼ同じとなるようにする。上述の引き寄せは低浸透インク(K2)に生じるのであり、高浸透インク(Y)が低浸透インク(K2)側に引き寄せられることは殆どない。したがって、高浸透インク(Y)については、ある行(ラスタ)を記録するために複数回の走査で互いに異なる複数の吐出口から分担して記録することにより得られる、吐出口の吐出特性の違いによる画質低下を抑制する効果(以下、マルチパス効果とも称する)を好適に奏するため、往復走査間の吐出量をほぼ同じとするのである。
本実施形態では、ステップS4におけるインデックス展開処理によって上述の各色のインクの吐出制御を実行する。
図9、図10は本実施形態で適用するインデックスパターンを説明するための図である。
本実施形態では、各色のインクに対し、図9(a)に示す16個の画素群a0、a1、a2、a3、b0、b1、b2、b3、c0、c1、c2、c3、d0、d1、d2、d3に対し、それぞれ1つのインデックスパターンを割り当てるインデックスパターン群を用いてインデックス展開処理を行う。それぞれのインデックスパターンには、入力される量子化データの値に応じて、2画素×2画素からなる画素群内にインクを吐出する数と位置が定められている。本実施形態では、このインデックスパターンおよびインデックスパターン群を上述した間引きパターンと対応付けて設定することにより、復走査よりも往走査で低浸透インクの吐出量は多く、且つ、往復走査で高浸透インクの吐出量は互いにほぼ等しくなるようにして、各色のインクを吐出する。
図9、図10を参照しながらより詳細に説明する。なお、ここでは単位領域Cに対応する量子化データを処理する場合について説明する。
図9(b)は高浸透インク(Y)に対応する量子化データに適用するインデックスパターン群を示している。図9(b)に示すインデックスパターン群には、4つの画素a0、b3、c0、d3にインデックスパターンIが、4つの画素a1、b2、c1、d2にインデックスパターンIIが、4つの画素a2、b1、c2、d1にインデックスパターンIIIが、4つの画素a3、b0、c3、d0にインデックスパターンIVが、それぞれ割り当てられている。このように、高浸透インク(Y)に対応するインデックスパターン群には、インデックスパターンI、II、III、IVが同じ数ずつ設定されている。
図10(a)は上述したインデックスパターンI、II、III、IVの詳細を示す図である。なお、ここでは簡単のため、それぞれのインデックスパターンのうち、量子化データがレベル1、レベル2に対応するものだけを示している。
インデックスパターンIは、レベル1のときには右下の1つの画素にのみ、レベル2のときには右下、左上の2つの画素にインクの吐出を定めている。
また、インデックスパターンIIは、レベル1のときには右上の1つの画素にのみ、レベル2のときには右上、左下の2つの画素にインクの吐出を定めている。
また、インデックスパターンIIIは、レベル1のときには左下の1つの画素にのみ、レベル2のときには左下、右下の2つの画素にインクの吐出を定めている。
また、インデックスパターンIVは、レベル1のときには左上の1つの画素にのみ、レベル2のときには左上、右上の2つの画素にインクの吐出を定めている。
ここで、図7を用いて説明したように、ステップS5における間引き処理では、量子化データにおいて奇数カラム(奇数列)にインクの吐出が定められている場合には1走査目へ、偶数カラム(偶数列)にインクの吐出が定められている場合には2走査目へと量子化データを分配する。すなわち、インデックス展開処理において2画素×2画素の画素群のうちの左側の2画素にインクの吐出が定められている場合には1走査目(往走査)へ、右側の2画素にインクの吐出が定められている場合には2走査目(復走査)へ、量子化データが分配される。
図10(a)に示すインデックスパターンI、II、III、IVのレベル1を見てみると、左上(インデックスパターンIV)と左下(インデックスパターンIII)に1回ずつインクの吐出が定められている。したがって、左側の2画素には合計で2回インクの吐出が定められている。一方、右上(インデックスパターンII)と右下(インデックスパターンI)にも1回ずつインクの吐出が定められており、右側の2画素にも合計で2回インクの吐出が定められていることがわかる。つまり、インデックスパターンI、II、III、IVのレベル1では、2画素×2画素のうちの左側にインクの吐出が定められた数と右側にインクの吐出が定められた数が同じとなる。更に、図9(b)に示すインデックスパターン群にはインデックスパターンI、II、III、IVが同じ数ずつ定められていたことを考えると、インデックスパターン群内で見ると、レベル1においては、奇数カラムに対しインクの吐出を定める画素の数と偶数カラムに対しインクの吐出を定める画素の数が同じとなることがわかる。
ここから、例えば図9(b)に示すインデックスパターン群内の16個の画素群それぞれにレベル1の量子化データが入力された場合、1走査目、すなわち往走査で高浸透インク(Y)が吐出される画素の数(往走査での高浸透インクの吐出量)と、2走査目、すなわち復走査で高浸透インク(Y)が吐出される画素の数(復走査での高浸透インクの吐出量)と、が互いに同じとなることがわかる。
次に、レベル2について見てみると、図10(a)に示すインデックスパターンI、II、III、IVでは、左上(インデックスパターンI、IV)と左下(インデックスパターンII、III)に2回ずつインクの吐出が定められている。したがって、左側の2画素には合計で4回インクの吐出が定められている。一方、右上(インデックスパターンII、IV)と右下(インデックスパターンI、III)にも2回ずつインクの吐出が定められており、右側の合計で2画素にも4回インクの吐出が定められていることがわかる。つまり、インデックスパターンI、II、III、IVのレベル2でも、レベル1と同様に、2画素×2画素のうちの左側にインクの吐出が定められた数と右側にインクの吐出が定められた数が同じとなる。
ここから、レベル1のときと同様に考えれば、図9(b)に示すインデックスパターン群内の16個の画素群それぞれにレベル2の量子化データが入力された場合においても、往走査での高浸透インクの吐出量と、復走査での高浸透インクの吐出量と、が互いに同じとなることがわかる。
一方、図9(c)は低浸透インク(K2)に対応する量子化データに適用するインデックスパターン群を示している。図9(c)に示すインデックスパターン群には、4つの画素a0、b3、c0、d3にインデックスパターンVが、4つの画素a1、b2、c1、d2にインデックスパターンVIが、4つの画素a2、b1、c2、d1にインデックスパターンVIIが、4つの画素a3、b0、c3、d0にインデックスパターンVIIIが、それぞれ割り当てらている。このように、低浸透インク(K2)に対応するインデックスパターン群には、インデックスパターンV、VI、VII、VIIIが同じ数ずつ設定されている。
図10(b)は上述したインデックスパターンV、VI、VII、VIIIの詳細を示す図である。なお、ここでは簡単のため、それぞれのインデックスパターンのうち、量子化データがレベル1、レベル2に対応するものだけを示している。
インデックスパターンVは、レベル1のときには左下の1つの画素にのみ、レベル2のときには左上、左下の2つの画素にインクの吐出を定めている。
また、インデックスパターンVIは、レベル1のときには左上の1つの画素にのみ、レベル2のときには左上、左下の2つの画素にインクの吐出を定めている。
また、インデックスパターンVIIは、レベル1のときには左下の1つの画素にのみ、レベル2のときには左下、右上の2つの画素にインクの吐出を定めている。
また、インデックスパターンVIIIは、レベル1のときには右上の1つの画素にのみ、レベル2のときには右上、左下の2つの画素にインクの吐出を定めている。
上述したように、インデックス展開処理において2画素×2画素の画素群のうちの左側の2画素にインクの吐出が定められている場合には1走査目(往走査)へ、右側の2画素にインクの吐出が定められている場合には2走査目(復走査)へ、量子化データが分配される。
ここで、図10(b)に示すインデックスパターンV、VI、VII、VIIIのレベル1を見てみると、左上(インデックスパターンVI)に1回、左下(インデックスパターンV、VII)に2回インクの吐出が定められている。したがって、左側の2画素には合計で3回インクの吐出が定められている。一方、右上(インデックスパターンVIII)にインクの吐出が定められており、右側の2画素には合計で1回インクの吐出が定められていることがわかる。つまり、インデックスパターンV、VI、VII、VIIIのレベル1では、2画素×2画素のうちの左側にインクの吐出が定められた数が右側にインクの吐出が定められた数よりも多くなる。ここで、図9(c)に示すインデックスパターン群にはインデックスパターンV、VI、VII、VIIIが同じ数ずつ定められていたことを考えると、インデックスパターン群内で見ると、レベル1においては、奇数カラムに対しインクの吐出を定める画素の数が偶数カラムに対しインクの吐出を定める画素の数よりも多くなることがわかる。
ここから、例えば図9(c)に示すインデックスパターン群内の16個の画素群それぞれにレベル1の量子化データが入力された場合、1走査目、すなわち往走査で低浸透インク(K2)が吐出される画素の数(往走査での低浸透インクの吐出量)が、2走査目、すなわち復走査で低浸透インク(K2)が吐出される画素の数(復走査での低浸透インクの吐出量)よりも多くなることがわかる。
次に、レベル2について見てみると、図10(b)に示すインデックスパターンV、VI、VII、VIIIでは、左上(インデックスパターンV、VI)に2回、左下(インデックスパターンV、VI、VII、VIII)に4回インクの吐出が定められている。したがって、左側の2画素には合計で6回インクの吐出が定められている。一方、右上(インデックスパターンVII、VIII)に2回、右下には0回インクの吐出が定められており、右側の2画素には合計で2回インクの吐出が定められていることがわかる。つまり、インデックスパターンV、VI、VII、VIIIのレベル2でも、レベル1と同様に、2画素×2画素のうちの左側にインクの吐出が定められた数が右側にインクの吐出が定められた数よりも多くなる。
ここから、レベル1のときと同様に考えれば、図9(c)に示すインデックスパターン群内の16個の画素群それぞれにレベル2の量子化データが入力された場合においても、往走査での低浸透インクの吐出量が復走査での低浸透インクの吐出量よりも多くなることがわかる。
図11は図9、図10に示すインデックスパターンを用いて全域に対してレベル2の値の量子化データを処理する場合に生成される記録データを説明するための図である。
図11(a)は高浸透インク(Y)に対応する量子化データとしてレベル2のデータが入力された際にインデックス展開処理にて生成される2値データを示す模式図である。この場合、図9(b)に示すインデックス展開パターン群が用いられるため、例えば最も左上の画素群にはインデックスパターンIが割り当てられる。したがって、図11(a)のうちの最も左上に位置する2画素×2画素の画素群では、インデックスパターンIのレベル2にしたがい、当該画素群内の左上と右下の画素に対してインクの吐出が定められる。また、図9(b)に示すインデックス展開パターン群内の最も右上の画素群にはインデックスパターンIVが割り当てられているため、図11(a)のうちの最も右上に位置する2画素×2画素の画素群では、インデックスパターンIVのレベル2にしたがい、当該画素群内の左上と右上の画素に対してインクの吐出が定められる。
一方、図11(b)は低浸透インク(K2)に対応する量子化データとしてレベル2のデータが入力された際にインデックス展開処理にて生成される2値データを示す模式図である。この場合、図9(c)に示すインデックス展開パターン群が用いられるため、例えば最も左上の画素群にはインデックスパターンVが割り当てられる。したがって、図11(b)のうちの最も左上に位置する2画素×2画素の画素群では、インデックスパターンIのレベル2にしたがい、当該画素群内の左上と左下の画素に対してインクの吐出が定められる。また、図9(c)に示すインデックス展開パターン群内の最も右上の画素群にはインデックスパターンVIIIが割り当てられているため、図11(b)のうちの最も右上に位置する2画素×2画素の画素群では、インデックスパターンVIIIのレベル2にしたがい、当該画素群内の右上と左下の画素に対してインクの吐出が定められる。
次に、図11(a)に示す高浸透インク(Y)に対応する2値データに間引き処理を行った結果、1走査目(往走査)に分配されて生成される記録データを図11(c)に、2走査目(復走査)に分配されて生成される記録データを図11(d)にそれぞれ示している。
上述のように、本実施形態における間引き処理では奇数カラムの2値データは1走査目に、偶数カラムの2値データは2走査目に分配される。ここで、図11(a)からわかるように、高浸透インクの2値データは奇数カラムと偶数カラムに対して同じ数の画素に対してインクの吐出を定めている。したがって、図11(c)、(d)に示すように、1走査目(往走査)で高浸透インクが吐出される画素(図11(c))の数と2走査目(復走査)で高浸透インクが吐出される画素(図11(d))の数は互いに同じとなる。詳細には、図11(c)、図11(d)ともに25%の画素に対してインクの吐出を定めている(記録比率が25%である)。
一方、図11(b)に示す低浸透インク(K2)に対応する2値データに間引き処理を行った結果、1走査目(往走査)に分配されて生成される記録データを図11(e)に、2走査目(復走査)に分配されて生成される記録データを図11(f)にそれぞれ示している。
図11(b)からわかるように、低浸透インクの2値データは偶数カラムよりも奇数カラムにおいてより多くの数の画素にインクの吐出を定めている。したがって、図11(e)、(f)に示すように、1走査目(往走査)で低浸透インクが吐出される画素(図11(e))の数が2走査目(復走査)で低浸透インクが吐出される画素(図11(f))の数よりも多くなる。詳細には、図11(f)では12.5%の画素にインクの吐出を定めている(記録比率が12.5%である)のに対し、図11(e)では37.5%の画素にインクの吐出を定めている(記録比率が37.5%である)。
以上記載したように、本実施形態によれば、図11に示すように低浸透インク(K2)については復走査での吐出量(図11(f)、12.5%)が往走査での吐出量(図11(e)、37.5%)よりも少なくなり、且つ、高浸透インク(Y)については往走査での吐出量(図11(c)、25%)と復走査での吐出量(図11(d)、25%)がほぼ等しくなるように、往復走査それぞれにおける各色のインクを吐出することができる。
したがって、高浸透インク(Y)、低浸透インク(K2)の順序で吐出せざるを得ず、高浸透インク(Y)側への低浸透インク(K2)の引き寄せが生じ得る復走査において、低浸透インク(K2)の吐出量を少なくすることができるため、画質低下を抑制した記録を行うことが可能となる。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、すべての単位領域に対して同じインデックスパターン群を用い、低浸透インクと高浸透インクの記録比率を単位領域間で同じとする形態について記載した。
これに対し、本実施形態では隣接する単位領域ごとに異なるインデックスパターン群を用い、低浸透インクと高浸透インクの記録比率を単位領域間で異ならせる形態について記載する。
なお、上述した第1の実施形態と同様の部分については説明を省略する。
各単位領域に対する各色のインクの付与順序を揃えるため、図4に示すように記録媒体の搬送方向に沿った順方向および逆方向に交互に搬送を繰り返しながら記録を行う場合、最初の走査を行ってから次の走査を行うまでの時間間隔が単位領域ごとに異なってきてしまう。例えば、図4に示す単位領域Cに対しては1走査目、2走査目で、単位領域Aに対しては3、4走査目でインクを付与するため、時間間隔としては1走査分となる。一方で、図4に示す単位領域Bに対しては、1走査目、4走査目でインクを付与するため、時間間隔は3走査分となる。このように、図4に示すように順方向および逆方向に搬送を交互に繰り返す場合、記録を行う走査の時間間隔が1走査分となる単位領域(以下、単位領域Vとも称する)と3走査分となる単位領域(以下、単位領域Wとも称する)とが交互に生じることになる。
ここで、単位領域Vと単位領域Wを比較すると、表面張力の違いによる記録媒体表面の露出は単位領域Vの方でより顕著に生じる虞がある。
これは、単位領域Vでは単位領域Wに比べて記録を行う走査の時間間隔が短いため、低浸透インクは、同一走査で付与された高浸透インクだけなく、以前に付与された高浸透インクに対しても僅かながら引き寄せられてしまうためであると考えられる。
例えば、単位領域Vに属する図4の単位領域Cについては、1走査目でインクが付与された後、その次の2走査目で更にインクが付与される。2走査目で付与される低浸透インク(K2)は、主に同じ2走査目において先に付与される高浸透インク(Y)に引き寄せられるが、1走査目において既に付与された高浸透インク(Y)にも引き寄せられる虞がある。1回の走査が完了する間、すなわち2走査目を行う段階になれば一般に記録媒体中に対するインクの浸透はほぼ完了するものの、2走査目を行う際にも僅かながら記録媒体上に液滴成分が残存している場合がある。その場合、2走査目で付与される低浸透インク(K2)は、1走査目で既に付与され、未だ残存している高浸透インク(Y)にも接触し、引き寄せられることがあるのである。
一方で、単位領域Wに属する図4の単位領域Bについては、最初の走査(1走査目)が行われてから次の走査(4走査目)が行われるまでに3走査分と比較的長い時間間隔がある。そのため、4走査目を開始する際には1走査目で付与された高浸透インク(Y)の浸透は完全に終了していると考えられる。したがって、4走査目においては記録媒体P上に高浸透インク(Y)が液滴の状態で残存していないため、4走査目で付与される低浸透インク(K2)は1走査目で付与された高浸透インクには引き寄せられることがない。
このように、記録を行う走査間の時間間隔が長い単位領域Wでは、走査間の時間間隔が短い単位領域Vよりも低浸透インクの引き寄せの影響は小さくなる。この点を鑑み、本実施形態では、単位領域Wに対して復走査で付与される低浸透インクの吐出量を単位領域Vに対して復走査で付与される低浸透インクの吐出量よりも多くする。これにより、単位領域Wでは単位領域Vに比べて往復走査間で付与される低浸透インクの吐出量の差分を小さくすることができるため、マルチパス記録による効果を好適に得ることができる。
本実施形態では、低浸透インク(K2)に対応する量子化データのうち、単位領域Vに対応する量子化データに対しては、第1の実施形態と同様に図9(c)に示すインデックスパターン群および図10(b)に示すインデックスパターンを適用してインデックス展開処理を実行する。
一方、低浸透インク(K2)に対応する量子化データのうち、単位領域Wに対応する量子化データに対しては、図12に示すインデックスパターン群と図10(b)に示すインデックスパターンを適用してインデックス展開処理を行う。
図12に示すインデックスパターン群には、4つの画素a0、b3、c0、d3にインデックスパターンVが、2つの画素a1、c1にインデックスパターンVIが、4つの画素a2、b1、c2、d1にインデックスパターンVIIが、6つの画素a3、b0、b2、c1、c3、d0にインデックスパターンVIIIが、それぞれ割り当てられている。このように、図12に示すインデックスパターン群では、図10(b)に示すインデックスパターン群に比べて、インデックスパターンVIが割り当てられた画素2つ少なく、且つ、インデックスパターンVIIIが割り当てられた画素が2つ多くなっている。言い換えると、図12に示すインデックスパターン群では、図10(b)に示すインデックスパターン群から、2つの画素におけるインデックスパターンVIがインデックスパターンVIIIに置き換えられている。
ここで、図10(b)に示すように、インデックスパターンVIはレベル1のときに左上の1つの画素に、レベル2のときに左上、左下の2つの画素にインクの吐出を定めている。また、インデックスパターンVIIIはレベル1のときに右上の1つの画素に、レベル2のときに右上、左下の2つの画素にインクの吐出を定めている。ここから、1つの画素でインデックスパターンVIがインデックスパターンVIIIに置き換わると、2画素×2画素の画素群のうちの左側の画素、すなわち1走査目(往走査)に2値データが分配される画素の数は、レベル1のときで1つ、レベル2のときでも1つ分だけ減ることになることがわかる。
上述したように図12に示すインデックスパターン群では2つの画素でインデックスパターンVIがインデックスパターンVIIIに置き換えられているため、図12に示すインデックスパターン群を用いてインデックス展開処理を行うと、図10(b)に示すインデックスパターン群を用いた場合に比べて1走査目で吐出が行われる画素の数が2つ分だけ減ることになる。したがって、図12に示すインデックスパターン群を適用する単位領域Wについては、図10(b)に示すインデックスパターン群を適用する単位領域Vに比べ、往走査(1走査目)で付与する低浸透インクの量を減らし、復走査(4走査目)で付与する低浸透インクの量を増やすことが可能となる。
図13は図12、図10(b)に示すインデックスパターンを用いて全域に対してレベル2の値の量子化データを処理する場合に生成される記録データを説明するための図である。
図13(a)は単位領域W、低浸透インク(K2)に対応する量子化データとしてレベル2のデータが入力された際にインデックス展開処理にて生成される2値データを示す模式図である。単位領域V、低浸透インク(K2)に対応する量子化データとしてレベル2のデータが入力された際に生成される、図11(b)に示す2値データと似通っているが、図13(a)と図11(b)ではインデックスパターン群の画素群b2、c1に対応する位置でのインク吐出の配置が異なっている。
図13(a)に示す単位領域W,低浸透インク(K2)に対応する2値データに間引き処理を行った結果、1走査目(往走査)に分配されて生成される記録データを図13(b)に、4走査目(復走査)に分配されて生成される記録データを図13(c)にそれぞれ示している。
図13(b)と図11(e)を比較するとわかるように、単位領域Wに対して往走査で吐出される低浸透インク(K2)の量は、単位領域Vに対して往走査で吐出される低浸透インク(K2)の量よりも少なくなる。また、図13(c)と図11(f)を比較するとわかるように、単位領域Wに対して復走査で吐出される低浸透インク(K2)の量は、単位領域Vに対して復走査で吐出される低浸透インク(K2)の量よりも多くなる。
このように、本実施形態では、単位領域Wでは単位領域Vに比べて低浸透インクの引き寄せが生じにくいため、単位領域Vに比べて低浸透インクの吐出量を往走査では少なくし、復走査では多くする。これにより、低浸透インクの引き寄せによる表面色の露出を低減しつつ、マルチパス効果も好適に得ることができる。
(第3の実施形態)
上述した第1、第2の実施形態では、インデックス展開処理と間引き処理によって付与順序を設定する形態について記載した。
これに対し、本実施形態では、マスクパターンを用いた2値データの分配処理で付与順序を設定する形態について記載する。
なお、上述した第1、第2の実施形態と同様の部分については説明を省略する。
図14は本実施形態における制御プログラムにしたがってCPUが実行する、記録に用いられる記録データ生成処理のフローチャートである。
なお、ステップS11、S12については、図5のステップS1、S2と同様である。また、図5のステップS3では量子化処理で入力される多値データを5値まで量子化したが、図14のステップS13では2値までの量子化を実行し、2値データを生成する。
そして、ステップS14で後述するマスクパターンを用いて2値データを2回の走査に分配する。
図15は本実施形態で適用するマスクパターンを示す図である。なお、図15のうち、黒塗りで示した画素がインクの吐出を許容する画素を、白抜けで示した画素がインクの吐出を許容しない画素をそれぞれ示している。
高浸透インク(Y)に対応する2値データを、往走査に分配するためのマスクパターンを図15(a)に、復走査に分配するためのマスクパターンを図15(b)にそれぞれ示している。図15(a)、(b)からわかるように、これらのマスクパターンは、インクの吐出を許容する画素の数が同じ数となるように設定されている。したがって、高浸透インク(Y)については往復走査間での吐出量はほぼ同じとなる。
一方、低浸透インク(K2)に対応する2値データを、往走査に分配するためのマスクパターンを図15(c)に、復走査に分配するためのマスクパターンを図15(d)にそれぞれ示している。ここで、図15(c)に示すマスクパターンには、図15(d)に示すマスクパターンよりも多くの数にインクの吐出の許容が定められている。したがって高浸透インクについては、復走査での吐出量を往走査での吐出量よりも少なくすることができる。
このように、本実施形態においても、高浸透インク(Y)側への低浸透インク(K2)の引き寄せが生じ得る復走査において低浸透インク(K2)の吐出量を少なくすることができるため、画質低下を抑制した記録を行うことが可能となる。
(その他の実施形態)
なお、以上に説明した各実施形態には、高浸透インク(Y)については往復走査間で吐出量をほぼ同じとする形態について記載したが、他の形態による実施も可能である。但し、低浸透インク(K2)の引き寄せが発生する高浸透インク(Y)、低浸透インク(K2)の順で付与する走査(各実施形態では復走査)での高浸透インク(Y)の吐出量が多すぎると、低浸透インク(K2)が同一の走査で付与される高浸透インク(Y)に接触する面積が大きくなってしまい、低浸透インクの引き寄せが顕著に発生してしまう虞がある。そのため、高浸透インク(Y)については、往復走査間で吐出量の差分が小さい方が好ましい。詳細には、高浸透インク(Y)の往復走査間での吐出量の差分が、低浸透インク(K2)の往復走査間での吐出量の差分よりも小さいことが好ましい。また、各実施形態に記載したように、高浸透インク(Y)の往復走査間での吐出量の差分がほぼ0である、すなわち高浸透インク(Y)については、往走査での吐出量と復走査での吐出量がほぼ同じであることが最も好ましい。
また、各実施形態には低浸透インクは高浸透インクに比べて静的表面張力、動的表面張力ともに大きい形態について記載したが、少なくとも一方の表面張力が異なっていれば本実施形態による効果を得ることができる。但し、上述した一方のインク側に対する他方のインクの引き寄せは、同一の走査で付与されたインク間で支配的に起こるため、付与されてから比較的短い時間で発生する現象である。したがって、上述の引き寄せの程度の評価には、表面張力が安定する前の動的表面張力を用いる方がより好ましい。
また、各実施形態では高浸透インクをイエローインク(Y)、低浸透インクをブラックインク(K2)として説明したが、表面張力の大小関係が同じであれば、他の種類のインク間でも同様の構成をとることができる。例えば、本実施形態ではシアンインク(C)もブラックインク(K2)よりも表面張力が小さい(浸透性が高い)ため、イエローインク(Y)と同様のインデックスパターン群、インデックスパターンを用いることにより、シアンインク(C)についても効果を得ることができる。
また、第1の実施形態には搬送方向に沿った順方向および逆方向に交互に記録媒体を搬送する形態について記載したが、順方向にのみ記録媒体を搬送する形態であっても良い。
また、各実施形態では、低浸透インク(K2)の吐出量によらず、往復走査それぞれにおける低浸透インク(K2)の吐出量(分配率)が同じ量となるように制御したが、他の形態による実施も可能である。例えば、低浸透インク(K2)の吐出量に応じて、往復走査それぞれで低浸透インク(K2)の吐出量を異ならせても良い。例えば、低浸透インク(K2)の吐出量が多いほど引き寄せの影響は大きくなるため、低浸透インク(K2)の吐出量が多い場合においては、低浸透インク(K2)の吐出量が少ない場合に比べて、復走査で低浸透インク(K2)が吐出される比率をより少なくなるようにしても良い。
また、同一の走査で付与される高浸透インク(Y)の吐出量が多い場合にも低浸透インク(K2)の引き寄せの影響は大きくなるため、高浸透インク(Y)の吐出量が多い場合においては、高浸透インク(Y)の吐出量が少ない場合に比べて、復走査で低浸透インク(K2)が吐出される比率をより少なくなるようにしても良い。
また、各実施形態では単位領域ごとに2回の走査で記録を行う形態について記載したが、3回以上の走査で記録を行う形態であっても良い。
また、同じ種類のインクを使用しても、記録媒体の種類によってインクの浸透速度は異なるため、記録媒体の種類によって低浸透インク(K2)の引き寄せの度合いも異なる可能性がある。したがって、使用する記録媒体に応じて低浸透インク(K2)の往復走査の吐出量(分配率)を異ならせるよう制御してもよい。つまり、インクの浸透速度が速い記録媒体ほど、低浸透インク(K2)の復走査での吐出量が少なくなるよう制御しても良い。
また、記録ヘッドの走査速度が速いほど、高浸透インク(Y)が付与されてから低浸透インク(K2)が付与されるまでの時間が短いため、低浸透インク(K2)の引き寄せの度合いが高くなる。したがって、走査速度に応じて低浸透インク(K2)の往復走査の吐出量(分配率)を異ならせるよう制御してもよい。つまり、走査速度が速いほど、低浸透インク(K2)の復走査での吐出量が少なくなるよう制御しても良い。
また、各実施形態では記録ヘッドの吐出口列の配列順序から、引き寄せが顕著に発生する走査方向は復方向であった。しかし吐出口列の配列順序が異なる場合には、往走査において低浸透インク(K2)の引き寄せが顕著に発生する場合もある。その場合は、低浸透インクの記録比率が復走査よりも往走査で少なくなるように制御すれば良い。
9 記録ヘッド
301 CPU
302 ROM
P 記録媒体

Claims (23)

  1. 第1の種類のインクと、前記第1の種類と異なる第2の種類のインクと、を少なくとも含む複数の種類のインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを記録媒体上の単位領域に対して少なくとも第1の走査と第2の走査を行い、前記記録ヘッドから前記複数の種類のインクを吐出するように記録動作を制御する制御手段と、を有する記録装置であって、
    前記第1の種類のインクの表面張力は、前記第2の種類のインクの表面張力よりも大きく、
    前記第1の走査は、前記第1の種類のインク、前記第2の種類のインクの順に前記複数の種類のインクが吐出される走査であって、
    前記第2の走査は、前記第2の種類のインク、前記第1の種類のインクの順に前記複数の種類のインクが吐出される走査であって、
    前記制御手段は、前記単位領域に対し、(i)前記第2の走査における前記第1の種類のインクの吐出量が前記第1の走査における前記第1の種類のインクの吐出量よりも少なくなり、且つ、(ii)前記第1の走査と前記第2の走査それぞれにおける前記第2の種類のインクの吐出量の差分が、前記第1の走査と前記第2の走査それぞれにおける前記第1の種類のインクの吐出量の差分よりも小さくなるように、記録動作を制御することを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1の走査における前記第2の種類のインクの吐出量と、前記第2の走査における前記第2の種類のインクの吐出量と、が互いにほぼ同じとなるように、記録動作を制御することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記記録ヘッドは、前記第1の種類のインクを吐出する複数の吐出口が所定方向に配列された第1の吐出口列と、前記第2の種類のインクを吐出する複数の吐出口が前記所定方向に配列された第2の吐出口列と、が少なくとも配置され、
    前記第1の走査は、前記所定方向と交差する第1の方向に行われる走査であって、
    前記第2の走査は、前記第1の方向の反対の第2の方向に行われる走査であって、
    前記第1の吐出口列は、前記第2の吐出口列よりも前記第1の方向側に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記第2の走査は、前記第1の走査の次に行われることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記制御手段による走査を行っていない状態で、前記記録媒体を前記第1の方向および第2の方向と交差する搬送方向に沿って搬送する搬送手段を更に有することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記搬送手段は、前記記録媒体上の前記単位領域と前記搬送方向に隣接する第2の単位領域に対して少なくとも前記第1の走査と第3の走査を行いながら前記複数の種類のインクが吐出されるように、前記記録媒体を搬送し、
    前記第3の走査は、前記第2の走査の後に行われ、前記第2の種類のインク、前記第1の種類のインクの順に前記複数の種類のインクが吐出される走査であることを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 前記搬送手段は、前記第1の走査が行われた後に前記記録媒体を前記搬送方向における上流側に第1の搬送量だけ搬送し、且つ、前記第2の走査が行われた後に前記記録媒体を前記搬送方向における下流側に前記第1の搬送量よりも多い第2の搬送量だけ搬送することを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 前記制御手段は、前記第2の単位領域に対し、前記第3の走査における前記第1の種類のインクの吐出量が、前記第1の走査における前記第1の種類のインクの吐出量よりも少なくなるように、記録動作を制御することを特徴とする請求項6または7に記載の記録装置。
  9. 前記制御手段は、前記単位領域と前記第2の単位領域に対し、前記第2の走査における前記第1の種類のインクの吐出量が、前記第3の走査における前記第1の種類のインクの吐出量よりも少なくなるように、記録動作を制御することを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 前記第1の種類のインクによって前記単位領域に記録する画像に対応する第1の多値データと、前記第2の種類のインクによって前記単位領域に記録する画像に対応する第2の多値データと、を取得する取得手段と、
    前記第1の多値データを量子化することで第1の2値データを生成し、前記第2の多値データを量子化することで第2の2値データを生成する生成手段と、
    前記第1の2値データと前記第2の2値データのそれぞれを前記第1の走査と前記第2の走査に分配する分配手段と、を更に有し、
    前記制御手段は、前記分配手段によって分配された前記第1の2値データと前記第2の2値データにしたがって前記第1の種類のインクと前記第2の種類のインクを吐出するように、記録動作を制御することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 前記第1の種類のインクの所定時間における動的表面張力は、50〜65[mN/m]であり、
    前記第2の種類のインクの前記所定時間における動的表面張力は、30〜45[mN/m]であることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の記録装置。
  12. 前記所定時間は、10[msec]であることを特徴とする請求項11に記載の記録装置。
  13. 前記第1の種類のインクの静的表面張力は、35〜50[mN/m]であり、
    前記第2の種類のインクの静的表面張力は、20〜35[mN/m]であることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の記録装置。
  14. 前記第1の種類のインクと前記第2の種類のインクは、それぞれ顔料を含有するインクであることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の記録装置。
  15. 前記第1の種類のインクは、前記第2の種類のインクよりも前記記録媒体に対する浸透性が低いことを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の記録装置。
  16. 前記第1の種類のインクは、ブラックインクであって、
    前記第2の種類のインクは、イエローインクであることを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載の記録装置。
  17. 第1の種類のインクと、前記第1の種類と異なる第2の種類のインクと、を少なくとも含む複数の種類のインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを記録媒体上の単位領域に対して少なくとも第1の走査と第2の走査を行い、前記記録ヘッドから前記複数の種類のインクを吐出するように記録動作を制御する制御手段と、を有する記録装置であって、
    前記第1の種類のインクの所定時間における動的表面張力は、50〜65[mN/m]であり、
    前記第2の種類のインクの前記所定時間における動的表面張力は、30〜45[mN/m]であり、
    前記第1の走査は、前記第1の種類のインク、前記第2の種類のインクの順に前記複数の種類のインクが吐出される走査であって、
    前記第2の走査は、前記第2の種類のインク、前記第1の種類のインクの順に前記複数の種類のインクが吐出される走査であって、
    前記制御手段は、前記単位領域に対し、前記第2の走査における前記第1の種類のインクの吐出量が前記第1の走査における前記第1の種類のインクの吐出量よりも少なくなるように、記録動作を制御することを特徴とする記録装置。
  18. 第1の種類のインクと、前記第1の種類と異なる第2の種類のインクと、を少なくとも含む複数の種類のインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを記録媒体上の単位領域に対して少なくとも第1の走査と第2の走査を行い、前記記録ヘッドから前記複数の種類のインクを吐出するように記録動作を制御する制御手段と、を有する記録装置であって、
    前記第1の種類のインクの静的表面張力は、35〜50[mN/m]であり、
    前記第2の種類のインクの静的表面張力は、20〜35[mN/m]であり、
    前記第1の走査は、前記第1の種類のインク、前記第2の種類のインクの順に前記複数の種類のインクが吐出される走査であって、
    前記第2の走査は、前記第2の種類のインク、前記第1の種類のインクの順に前記複数の種類のインクが吐出される走査であって、
    前記制御手段は、前記単位領域に対し、前記第2の走査における前記第1の種類のインクの吐出量が前記第1の走査における前記第1の種類のインクの吐出量よりも少なくなるように、記録動作を制御することを特徴とする記録装置。
  19. 前記制御手段は、前記第1の走査と前記第2の走査それぞれにおける前記第2の種類のインクの吐出量の差分が、前記第1の走査と前記第2の走査それぞれにおける前記第1の種類のインクの吐出量の差分よりも小さくなるように、記録動作を制御することを特徴とする請求項18に記載の記録装置。
  20. 前記制御手段は、前記第1の走査における前記第2の種類のインクの吐出量と、前記第2の走査における前記第2の種類のインクの吐出量と、が互いにほぼ同じとなるように、記録動作を制御することを特徴とする請求項19に記載の記録装置。
  21. 第1の種類のインクと、前記第1の種類と異なる第2の種類のインクと、を少なくとも含む複数の種類のインクを吐出する記録ヘッドを用いて記録を行う記録方法であって、
    前記記録ヘッドを記録媒体上の単位領域に対して少なくとも第1の走査と第2の走査を行い、前記記録ヘッドから前記複数の種類のインクを吐出する記録工程を有し、
    前記第1の種類のインクの表面張力は、前記第2の種類のインクの表面張力よりも大きく、
    前記第1の走査は、前記第1の種類のインク、前記第2の種類のインクの順に前記複数の種類のインクが吐出される走査であって、
    前記第2の走査は、前記第2の種類のインク、前記第1の種類のインクの順に前記複数の種類のインクが吐出される走査であって、
    前記記録工程において、前記単位領域に対し、(i)前記第2の走査における前記第1の種類のインクの吐出量が前記第1の走査における前記第1の種類のインクの吐出量よりも少なくなり、且つ、(ii)前記第1の走査と前記第2の走査それぞれにおける前記第2の種類のインクの吐出量の差分が、前記第1の走査と前記第2の走査それぞれにおける前記第1の種類のインクの吐出量の差分よりも小さくなるように、前記複数の種類のインクを吐出することを特徴とする記録方法。
  22. 第1の種類のインクと、前記第1の種類と異なる第2の種類のインクと、を少なくとも含む複数の種類のインクを吐出する記録ヘッドを用いて記録を行う記録方法であって、
    前記記録ヘッドを記録媒体上の単位領域に対して少なくとも第1の走査と第2の走査を行い、前記記録ヘッドから前記複数の種類のインクを吐出する記録工程を有し、
    前記第1の種類のインクの所定時間における動的表面張力は、50〜65[mN/m]であり、
    前記第2の種類のインクの前記所定時間における動的表面張力は、30〜45[mN/m]であり、
    前記第1の走査は、前記第1の種類のインク、前記第2の種類のインクの順に前記複数の種類のインクが吐出される走査であって、
    前記第2の走査は、前記第2の種類のインク、前記第1の種類のインクの順に前記複数の種類のインクが吐出される走査であって、
    前記記録工程において、前記単位領域に対し、前記第2の走査における前記第1の種類のインクの吐出量が前記第1の走査における前記第1の種類のインクの吐出量よりも少なくなるように、前記複数の種類のインクを吐出することを特徴とする記録方法。
  23. 第1の種類のインクと、前記第1の種類と異なる第2の種類のインクと、を少なくとも含む複数の種類のインクを吐出する記録ヘッドを用いて記録を行う記録方法であって、
    前記記録ヘッドを記録媒体上の単位領域に対して少なくとも第1の走査と第2の走査を行い、前記記録ヘッドから前記複数の種類のインクを吐出する記録工程を有し、
    前記第1の種類のインクの静的表面張力は、35〜50[mN/m]であり、
    前記第2の種類のインクの静的表面張力は、20〜35[mN/m]であり、
    前記第1の走査は、前記第1の種類のインク、前記第2の種類のインクの順に前記複数の種類のインクが吐出される走査であって、
    前記第2の走査は、前記第2の種類のインク、前記第1の種類のインクの順に前記複数の種類のインクが吐出される走査であって、
    前記記録工程において、前記単位領域に対し、前記第2の走査における前記第1の種類のインクの吐出量が前記第1の走査における前記第1の種類のインクの吐出量よりも少なくなるように、前記複数の種類のインクを吐出することを特徴とする記録方法。
JP2017035394A 2017-02-27 2017-02-27 記録装置および記録方法 Active JP6971588B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017035394A JP6971588B2 (ja) 2017-02-27 2017-02-27 記録装置および記録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017035394A JP6971588B2 (ja) 2017-02-27 2017-02-27 記録装置および記録方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018140536A true JP2018140536A (ja) 2018-09-13
JP6971588B2 JP6971588B2 (ja) 2021-11-24

Family

ID=63526390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017035394A Active JP6971588B2 (ja) 2017-02-27 2017-02-27 記録装置および記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6971588B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004066678A (ja) * 2002-08-07 2004-03-04 Canon Inc インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
US20070153042A1 (en) * 2005-12-30 2007-07-05 Hsiao-Yu Han Multi-pass print apparatus and method
KR20090104687A (ko) * 2008-03-31 2009-10-06 캐논 가부시끼가이샤 화상처리장치 및 화상처리방법
JP2010520324A (ja) * 2007-02-28 2010-06-10 イーストマン コダック カンパニー インクジェット用インクセット
JP2011126125A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Canon Inc インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP2014141026A (ja) * 2013-01-24 2014-08-07 Canon Inc インクジェット記録装置及び記録方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004066678A (ja) * 2002-08-07 2004-03-04 Canon Inc インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
US20070153042A1 (en) * 2005-12-30 2007-07-05 Hsiao-Yu Han Multi-pass print apparatus and method
JP2010520324A (ja) * 2007-02-28 2010-06-10 イーストマン コダック カンパニー インクジェット用インクセット
KR20090104687A (ko) * 2008-03-31 2009-10-06 캐논 가부시끼가이샤 화상처리장치 및 화상처리방법
JP2011126125A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Canon Inc インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP2014141026A (ja) * 2013-01-24 2014-08-07 Canon Inc インクジェット記録装置及び記録方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6971588B2 (ja) 2021-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2266803B1 (en) Inkjet printer, inkjet printing method and program
US8714680B2 (en) Inkjet recording apparatus and inkjet recording method
US20120050360A1 (en) Inkjet printer
US20120038703A1 (en) Inkjet printing apparatus and inkjet printing method
JP2011005701A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
US9333762B2 (en) Ink jet recording apparatus and ink jet recording method
JP2012035422A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2006256009A (ja) インクジェット記録方法
JP6120488B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP6821469B2 (ja) 記録装置および記録方法
JP2011126125A (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP6971588B2 (ja) 記録装置および記録方法
US10189269B2 (en) Recording apparatus and recording method
JP2007118444A (ja) インクジェット記録方法
JP2018192644A (ja) 記録装置および記録方法
JP2017080898A (ja) インクジェット記録装置、画像処理装置およびインクジェット記録方法
JP2017144588A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2018122529A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP7321804B2 (ja) 記録装置および記録方法
JP2011121208A (ja) 記録装置および記録方法
JP2007152851A (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録方法および画像処理装置
JP6552249B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像記録装置
JP2005193463A (ja) インクが再現する光沢を考慮した印刷
JP2019195961A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP2017196813A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211102

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6971588

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151