JP6120488B2 - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents
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Description
本発明は上記課題に鑑みなされたものである。そして、その目的は、処理液の消費量を低減させつつ、顔料インクの種類による光沢ムラを軽減した高光沢な画像を得ることができるインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法を提供することにある。
「写像性」=「(グロスの値)−(ヘイズの値)」÷「(グロスの値)+(ヘイズの値)」
・・・ (式1)
〔インクジェット記録装置30の構成〕
まず、本実施形態におけるインクジェット記録装置30の構成について説明する。図1は、本実施形態におけるインクジェット記録装置30を示す概略斜視図である。同図に示すように、インクジェット記録装置30は、記録部20と搬送ローラ3とを備える。記録部20は、複数の記録ヘッド22および複数のインクタンク21からなる。
<インクの組成>
次に、本実施形態に用いる顔料インクおよび処理液の組成について説明する。以下、「部」および「%」とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
(1)分散液の作製
アニオン系高分子P−1[スチレン/ブチルアクリレート/アクリル酸共重合体(重合比(重量比)=30/40/30)]酸価202、重量平均分子量6500を、水酸化カリウム水溶液で中和し、イオン交換水で希釈して均質な10%ポリマー水溶液を作成した。上記ポリマー溶液600g、カーボンブラック100gおよびイオン交換水300gを混合し、機械的に所定時間撹拌した後、遠心分離処理によって粗大粒子を含む非分散物を除去してブラック分散液とする。得られたブラック分散液は、顔料濃度が10%、ポリマー濃度が6%であった。
(2)インクの作製
以下の成分を十分に混合撹拌した後、ポアサイズ2.5μmのミクロフィルター(富士フイルム製)で加圧濾過し、顔料濃度5%の顔料インクを調製した。
・上記ブラック分散液 50部
・グリセリン 10部
・トリエチレングリコール 10部
・アセチレングリコールEO付加物(川研ファインケミカル株式会社製) 0.5部
・イオン交換水 29.5部
(1)分散液の作製
ベンジルアクリレートとメタクリル酸とを原料として、常法により、酸価250、数平均分子量3000のAB型ブロックポリマーを作り、これを水酸化カリウム水溶液で中和し、イオン交換水で希釈して均質な50%ポリマー水溶液を作成した。上記ポリマー溶液200g、C.I.ピグメントブルー15:3を100gおよびイオン交換水700g、これらを混合し、機械的に所定時間撹拌した後、遠心分離処理によって粗大粒子を含む非分散物を除去してシアン分散液とした。得られたシアン分散液は、顔料濃度が10%、ポリマー濃度が10%であった。
(2)インクの作製
以下の成分を十分に混合撹拌した後、ポアサイズ2.5μmのミクロフィルター(富士フイルム製)で加圧濾過し、顔料濃度2%の顔料インクを調製した。
・上記シアン分散液 20部
・グリセリン 10部
・ジエチレングリコール 10部
・アセチレングリコールEO付加物(川研ファインケミカル株式会社製) 0.5部
・イオン交換水 59.5部
(1)分散液の作製
ベンジルアクリレートとメタクリル酸とを原料として、常法により、酸価300、数平均分子量2500のAB型ブロックポリマーを作り、これを水酸化カリウム水溶液で中和し、イオン交換水で希釈し均質な50%ポリマー水溶液を作成した。上記ポリマー溶液100g、C.I.ピグメントレッド122を100gおよびイオン交換水800g、これらを混合し、機械的に所定時間撹拌した後、遠心分離処理によって粗大粒子を含む非分散物を除去してマゼンタ分散液とした。得られたマゼンタ分散液は、顔料濃度が10%、ポリマー濃度が5%であった。
(2)インクの作製
以下の成分を十分に混合撹拌した後、ポアサイズ2.5μmのミクロフィルター(富士フイルム製)で加圧濾過し、顔料濃度4%の顔料インクを調製した。
・上記マゼンタ分散液 40部
・グリセリン 10部
・ジエチレングリコール 10部
・アセチレングリコールEO付加物(川研ファインケミカル株式会社製) 0.5部
・イオン交換水 39.5部
(1)分散液の作製
アニオン系高分子P−1[スチレン/ブチルアクリレート/アクリル酸共重合体(重合比(重量比)=30/40/30)]酸価202、重量平均分子量6500、を水酸化カリウム水溶液で中和し、イオン交換水で希釈し均質な10%ポリマー水溶液を作成した。上記ポリマー溶液300g、C.I.ピグメントイエロー74を100gおよびイオン交換水600g、これらを混合し、機械的に所定時間攪拌した後、遠心分離処理によって粗大粒子を含む非分散物を除去してイエロー分散液とした。得られたイエロー分散液は、顔料濃度が10%、ポリマー濃度が3%であった。
(2)インクの作製
以下の成分を混合し、十分に攪拌して溶解・分散後、ポアサイズ1.0μmのミクロフィルター(富士フィルム製)で加圧濾過し、顔料濃度4%の顔料インクを調製した。
・上記イエロー分散液 40部
・グリセリン 9部
・エチレングリコール 10部
・アセチレングリコールEO付加物(川研ファインケミカル株式会社製) 1部
・イオン交換水 40部
(1)分散液の作製
マゼンタインクにおけるマゼンタ分散液と同様のものを用いる。
(2)インクの作製
以下の成分を十分に混合撹拌した後、ポアサイズ2.5μmのミクロフィルター(富士フイルム製)で加圧濾過し、顔料濃度0.8%の顔料インクを調製した。
・上記マゼンタ分散液 8部
・グリセリン 10部
・ジエチレングリコール 10部
・アセチレングリコールEO付加物(川研ファインケミカル株式会社製) 0.5部
・イオン交換水 71.5部
(1)分散液の作製
シアンインクにおけるシアン分散液と同様のものを用いる。
(2)インクの作製
以下の成分を十分に混合撹拌した後、ポアサイズ2.5μmのミクロフィルター(富士フイルム製)で加圧濾過し、顔料濃度0.4%の顔料インクを調製した。
・上記シアン分散液 4部
・グリセリン 10部
・ジエチレングリコール 10部
・アセチレングリコールEO付加物(川研ファインケミカル株式会社製) 0.5部
・イオン交換水 75.5部
(1)樹脂の組成
まず、処理液に添加する樹脂の組成について説明する。本実施形態に用いられる処理液は、顔料インク上において平滑面を形成し得るだけの量が残る必要がある。平滑面を形成し得る樹脂としては、110mgKOH/g以上、250mgKOH/g以下の酸価を有するものが好ましい。また、処理液に含まれる樹脂としては疎水性モノマーと親水性モノマーとから共重合されたビニル樹脂が好ましい。ビニル樹脂の主鎖構造としては、ランダムコポリマー、ブロックコポリマー、およびグラフトコポリマーのいずれも使用できるが、好ましくは、ランダムコポリマーを使用する。
以下の成分を混合して十分攪拌した後、KOHによりpHを9.5に調整し、ポアサイズ0.2μmのミクロフィルター(富士フイルム製)で加圧濾過し、処理液を調整した。
・スチレンアクリル酸ランダムコポリマー 5部
・グリセリン: 7.5部
・1,2−ヘキサンジオール 5部
・アセチレングリコールEO付加物(川研ファインケミカル株式会社製) 5部
・イオン交換水 77.5部
V=Vr+Ka(T−Tw)1/2 ・・・ 式(2)
このように、本実施形態のブラックインクについては、ウェイト時間が4秒である場合よりも、6秒である場合のほうが、画像面の平滑性が高くなる。その結果、再度図4(B)を参照するに、処理液を付与しない場合のブラック画像の写像性が0.54であるのに対し、4秒後に処理液を付与しても写像性は0.62までしか上がらないが、6秒後に処理液を付与すると写像性は0.86まで向上する。
まず、本実施形態の顔料インク及び処理液の吐出データの生成方法を、図3および図7を用いて説明する。図7は本実施形態のMPU302が吐出データを生成するまでの工程を説明するフローチャートである。図に示すように、ユーザーからの記録指示がホストコンピューター28のアプリケーション29に入力されると、ホストコンピューター28はハードディスク等の各種記録媒体に保存されているRGB形式の多値画像データをインクジェット記録装置30に送信する。多値画像データは、ホストコンピューター28に接続されたスキャナやデジタルカメラ等の画像入力機器からも受け取ることができる。
次に、処理液用のマスクパターンについて説明する。図8(A)および(B)は、処理液用のSマスクパターンおよびFマスクパターンを説明するための図である。8パスのマルチパス記録を行う場合、記録ヘッド22の複数のノズルはY方向に8分割して考えることが出来る。図8(A)および(B)では、処理液吐出用の記録ヘッド22Hにおいて、1280個の吐出口が160個ずつのブロックB1〜B8に8等分されている。ここで、再度図2を参照するに、ブロックB1〜B4は範囲αの領域に該当し、顔料インク用の記録ヘッドによって顔料インクの吐出が行われる領域である。ブロックB5〜B8は範囲βの領域に該当し、記録ヘッド22Hによって処理液の吐出が行われる領域である。各記録走査のたびに記録媒体が1ブロック分ずつY方向に搬送されることにより、記録媒体には、第1〜第4記録走査によって顔料インクが記録された後、第5〜第8記録走査によって処理液が記録される。
本実施形態では、このように、5、6回目の記録走査にて処理液の吐出を完了させるか、7、8回目の記録走査にて処理液の吐出を完了させるかによって、処理液のウェイト時間を異ならせる。これによって、Fグループ領域は、記録Dutyが100%の処理液量により顔料インク上に処理液を十分に残らせることができる。一方、Sグループの領域は、同じく記録Dutyが100%の処理液量により被覆層表面の凹凸を抑制しつつ処理液を顔料インク上に残らせることができる。
第1の実施形態では、記録媒体の単位領域ごとに処理液の浸透速度に応じたグループ分けを行い、単位領域ごとに処理液のウェイト時間を調整した。これに対し、本実施形態においては、顔料インクの種類に応じて予め専用のマスクパターンを決定しておくことにより、顔料インクごとに処理液のウェイト時間を制御する。従って、本実施形態においては、処理液の記録を行う領域は固定し、顔料インクの記録を行うブロックを顔料インク毎に異ならせる。その他の点については第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
図12は、本実施形態のMPU302が吐出データを生成するまでの工程を説明するフローチャートである。S31およびS32は、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
図13(A)および(B)は、S38で設定する顔料インク用のマスクパターンを説明するための図である。図13(A)はライトマゼンタインクのように比較的処理液が浸透し難いSインクのマスクパターンであり、同図(B)はブラックインクのように比較的処理液が浸透しやすいFインクのマスクパターンである。図13(A)のマスクパターンでは、ブロックB3〜B6の連続する4つのブロックによってインクが吐出され、これら領域に宛がわれたマスクパターンは互いに補完関係を有している。一方、図13(B)のマスクパターンでは、ブロックB1〜B4の連続する4つのブロックによってインクが吐出され、これら領域に宛がわれたマスクパターンは互いに補完関係を有している。各顔料インクがどのマスクパターンを使用するかは、予め図3に示すROM304に記憶されている。
ここで、Sグループのインクが記録される領域では、図13(A)に示すように最初の2回の走査においてはブロックB1およびB2によって何も吐出されず、続く4回の走査においてブロックB3〜B6によって顔料インクが記録される。そして、図14に示すように最後の2回の走査においてブロックB7およびB8によって処理液が記録される。一方、Fグループのインクが記録される領域では、図13(B)に示すように最初の4回の走査においてブロックB1〜B4によって顔料インクが記録され、続く2回の走査ではブロックB5およびB6によって何も吐出されない。そして、図14に示すように最後の2回の走査にてブロックB7およびB8によって処理液が記録される。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様、記録媒体の単位領域ごとに処理液の浸透速度に応じたグループ分けを行う。但し、本実施形態においては、処理液の浸透速度が遅いと判断したSグループ領域については、単位領域における顔料インクの記録Dutyに応じてマスクパターンを異ならせることにより、処理液のウェイト時間を制御する。本実施形態においても第2の実施形態と同様、記録ヘッドにおける処理液の吐出領域は固定されており、顔料インクの吐出領域が所定領域毎に異なるようなマスクパターンを用いる。前述した実施形態と同様の部分については、説明を省略する。
図15は、本実施形態のMPU302が吐出データを生成する工程を説明するフローチャートである。図15に示すように、S32〜S33は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
図16(A)および(B)は、顔料インクの記録Dutyと処理液付与後の画像の写像性との関係を、2段階のウェイト時間で比較しながら説明する図である。図16(A)は、Sグループのライトマゼンタ(LM)インクで記録した画像、同図(B)はFグループのブラック(K)インクで記録した画像について夫々示している。
上記実施形態では、単位領域に記録される顔料インクの種類や記録Dutyによってその単位領域のグループ分けを行った。これに対し、本実施形態においては、単位領域に対応する画像データのRGB値に基づいてグループ領域を判定し、処理液のウェイト時間を制御する。本実施形態においても第1実施形態と同様、顔料インクについては記録ヘッドにおける吐出領域が固定されたマスクパターンを用いる。一方、処理液については吐出領域が異なる2つのマスクパターン(図8(A)および(B))を用いる。そのため、記録動作については、図9および図10に示した第1実施形態と同様である。その他の点についても上記実施形態と同様の部分については、説明を省略する。
図17は本実施形態のMPU302が吐出データを生成するまでの工程を説明するフローチャートである。再度図3を参照するにユーザーから記録指示がホストコンピューター28のアプリケーション29に入力されるとホストコンピューター28はハードディスク等の各種記録媒体に保存されているRGB形式の多値画像データをインクジェット記録装置30に送信する。
上記実施形態においては、個々の顔料インクについて、処理液の記録Dutyを一律に100%に固定して、処理液用の2値画像データを生成した。しかし、処理液付与後の画像品位が向上するように、例えば複数種類の顔料インクの2値画像データが重複する場合には、これら複数の2値データのOR処理により、全ての画素に満遍なく処理液用の2値画像データを生成してもよい。これによって、処理液の消費量をさらに低減させることができる。このように、処理液用の2値画像データの生成方法に限りはない。
22 記録ヘッド
30 インクジェット記録装置
302 MPU
311 記録ヘッド駆動系
402、405 ブラックインク
502、505 ライトマゼンタインク
403 処理液
Claims (20)
- 複数種類の顔料インクと、前記複数種類の顔料インクで記録された画像を被覆する透明な被覆層の形成を行うための処理液とを吐出可能な記録ヘッドを、記録媒体の単位領域に対して複数回走査させることにより、前記記録媒体に、前記複数種類の顔料インクによる画像の記録と前記処理液による画像の被覆を行うインクジェット記録装置であって、
単位領域毎の前記複数種類の顔料インク各々の付与量に関する画像データを取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された画像データに基づき、前記記録媒体の単位領域毎の前記処理液の吐出を始める走査を決定する決定手段と、
前記画像データに基づき、前記単位領域に対して、前記記録ヘッドの複数回の走査のそれぞれで前記記録ヘッドから前記複数種類の顔料インクおよび前記処理液を吐出させるための吐出データを生成し、かつ単位領域毎に前記複数種類の顔料インクの吐出を開始した後、前記決定手段によって決定された走査から前記処理液の吐出が開始されるように前記吐出データを生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された前記吐出データに基づいて前記記録ヘッドから前記複数種類の顔料インクおよび前記処理液を吐出させる吐出手段と、を備え、
前記決定手段は、単位領域に吐出される前記複数種類の顔料インク各々の比率に応じて前記単位領域に対する前記複数種類の顔料インクの付与の開始から前記処理液の付与の開始までの時間が異なり、かつ、前記複数種類の顔料インクによって画像が記録された単位領域への前記処理液の浸透速度が第1の速さとなる第1単位領域よりも前記浸透速度が前記第1の速さより遅い第2の速さとなる第2単位領域の方が早い回の走査で前記処理液の吐出が開始されるように前記処理液の吐出を始める走査を決定することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 複数種類の顔料インクと、前記複数種類の顔料インクで記録された画像を被覆する透明な被覆層の形成を行うための処理液とを吐出可能な記録ヘッドを、記録媒体の単位領域に対して複数回走査させることにより、前記記録媒体に、前記複数種類の顔料インクによる画像の記録と前記処理液による画像の被覆を行うインクジェット記録装置であって、
単位領域毎の前記複数種類の顔料インク各々の付与量に関する画像データを取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された画像データに基づき、前記記録媒体の単位領域毎の前記処理液の吐出を始める走査を決定する決定手段と、
前記画像データに基づき、前記単位領域に対して、前記記録ヘッドの複数回の走査のそれぞれで前記記録ヘッドから前記複数種類の顔料インクおよび前記処理液を吐出させるための吐出データを生成し、かつ単位領域毎に前記複数種類の顔料インクの吐出を開始した後、前記決定手段によって決定された走査から前記処理液の吐出が開始されるように前記吐出データを生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された前記吐出データに基づいて前記記録ヘッドから前記複数種類の顔料インクおよび前記処理液を吐出させる吐出手段と、を備え、
前記決定手段は、単位領域に吐出される前記複数種類の顔料インク各々の比率に応じて前記単位領域に対する前記複数種類の顔料インクの付与の開始から前記処理液の付与の開始までの時間が異なり、かつ、前記単位領域に吐出される前記複数種類の顔料インクの各々の比率に応じて、前記処理液の浸透速度が第1の速さとなる第1単位領域と前記浸透速度が前記第1の速さより遅い第2の速さとなる第2単位領域とを判定し、前記第1単位領域および前記第2単位領域のうち顔料インクの付与量が所定の量より小さい領域よりも、前記第2単位領域のうち顔料インクの付与量が所定の量よりも大きい領域の方が、早い回の走査で前記処理液の吐出が開始されるように前記処理液の吐出を始める走査を決定することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記決定手段は、前記第2単位領域には、前記複数種類の顔料インクを吐出するための最後の走査の次の走査で前記処理液の吐出が開始され、前記第1単位領域には、前記顔料インクを吐出するための最後の走査の次の走査より後の走査で前記処理液の吐出が開始されるように前記処理液の吐出を始める走査を決定することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
- 1回の走査においてドットの記録を許容する画素とドットの記録を許容しない画素とを定めたマスクパターンを複数用意し、
前記決定手段は、前記単位領域ごとに、前記複数のマスクパターンの中から前記浸透速度に応じた1つのマスクパターンを定めることにより、前記単位領域に対する前記複数種類の顔料インクの吐出が行われる走査から前記処理液の吐出が行われる走査までの走査の回数が前記単位領域ごとに異なるように、前記処理液の吐出を始める走査を決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。 - 前記画像データはRGBの画像データであり、前記決定手段は、前記RGBの画像データを用いて単位領域毎の前記処理液の吐出を始める走査を決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記処理液とは、無色であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記処理液とは、有色であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記複数種類の顔料インクそれぞれの色が異なることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 複数種類の顔料インクと、前記複数種類の顔料インクで記録された画像を被覆する透明な被覆層の形成を行うための処理液とを吐出可能な記録ヘッドを、記録媒体の単位領域に対して複数回走査させることにより、前記記録媒体に、前記複数種類の顔料インクによる画像の記録と前記処理液による画像の被覆を行うインクジェット記録装置であって、
前記単位領域に対して、前記記録ヘッドの複数回の走査のそれぞれで前記記録ヘッドから前記複数種類の顔料インクおよび前記処理液を吐出させるための吐出データを生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された前記吐出データに基づいて前記記録ヘッドから前記顔料インクおよび前記処理液を吐出させる吐出手段と、を備え、
前記複数種類の顔料インクのうち第1の顔料インクが付与された記録媒体上の領域への前記処理液の浸透速度は、前記複数種類の顔料インクのうち前記第1の顔料インクとは異なる第2の顔料インクが付与された記録媒体上の領域への前記処理液の浸透速度より速く、
前記生成手段は、前記第1の顔料インクを前記単位領域に吐出するための最後の走査が、前記第2の顔料インクを前記単位領域に吐出するための最後の走査である所定回目の走査より前の回の走査であり、かつ、前記処理液を前記単位領域に吐出するための最初の走査が、前記所定回目の走査よりも後の回の走査となるように、前記複数種類の顔料インクおよび前記処理液を吐出させるための吐出データを生成することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記処理液を前記単位領域に吐出するための最初の走査は、前記所定回目の走査の次の回の走査であることを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録装置。
- 複数種類の顔料インクと、前記複数種類の顔料インクで記録された画像を被覆する透明な被覆層の形成を行うための処理液とを吐出可能な記録ヘッドを、記録媒体の単位領域に対して複数回走査させることにより、前記記録媒体に、前記複数種類の顔料インクによる画像の記録と前記処理液による画像の被覆を行うインクジェット記録方法であって、
単位領域毎の前記複数種類の顔料インク各々の付与量に関する画像データを取得する取得工程と、
前記取得工程において取得された画像データに基づき、前記記録媒体の単位領域毎の前記処理液の吐出を始める走査を決定する決定工程と、
前記画像データに基づき、前記単位領域に対して、前記記録ヘッドの複数回の走査のそれぞれで前記記録ヘッドから前記複数種類の顔料インクおよび前記処理液を吐出させるための吐出データを生成し、かつ単位領域毎に前記複数種類の顔料インクの吐出を開始した後、前記決定工程において決定された走査から前記処理液の吐出が開始されるように前記吐出データを生成する生成工程と、
前記生成工程において生成された前記吐出データに基づいて前記記録ヘッドから前記複数種類の顔料インクおよび前記処理液を吐出させる吐出工程と、
を備え、
前記決定工程において、単位領域に吐出される前記複数種類の顔料インク各々の比率に応じて前記単位領域に対する前記複数種類の顔料インクの付与の開始から前記処理液の付与の開始までの時間が異なり、かつ、前記複数種類の顔料インクによって画像が記録された単位領域への前記処理液の浸透速度が第1の速さとなる第1単位領域よりも前記浸透速度が前記第1の速さより遅い第2の速さとなる第2単位領域の方が早い回の走査で前記処理液の吐出が開始されるように前記処理液の吐出を始める走査が決定されることを特徴とするインクジェット記録方法。 - 複数種類の顔料インクと、前記複数種類の顔料インクで記録された画像を被覆する透明な被覆層の形成を行うための処理液とを吐出可能な記録ヘッドを、記録媒体の単位領域に対して複数回走査させることにより、前記記録媒体に、前記複数種類の顔料インクによる画像の記録と前記処理液による画像の被覆を行うインクジェット記録方法であって、
単位領域毎の前記複数種類の顔料インク各々の付与量に関する画像データを取得する取得工程と、
前記取得工程において取得された画像データに基づき、前記記録媒体の単位領域毎の前記処理液の吐出を始める走査を決定する決定工程と、
前記画像データに基づき、前記単位領域に対して、前記記録ヘッドの複数回の走査のそれぞれで前記記録ヘッドから前記複数種類の顔料インクおよび前記処理液を吐出させるための吐出データを生成し、かつ単位領域毎に前記複数種類の顔料インクの吐出を開始した後、前記決定工程において決定された走査から前記処理液の吐出が開始されるように前記吐出データを生成する生成工程と、
前記生成工程において生成された前記吐出データに基づいて前記記録ヘッドから前記複数種類の顔料インクおよび前記処理液を吐出させる吐出工程と、を備え、
前記決定工程において、単位領域に吐出される前記複数種類の顔料インク各々の比率に応じて前記単位領域に対する前記複数種類の顔料インクの付与の開始から前記処理液の付与の開始までの時間が異なり、かつ、前記単位領域に吐出される前記複数種類の顔料インクの各々の比率に応じて、前記処理液の浸透速度が第1の速さとなる第1単位領域と前記浸透速度が前記第1の速さより遅い第2の速さとなる第2単位領域とが判定され、前記第1単位領域および前記第2単位領域のうち顔料インクの付与量が所定の量より小さい領域よりも、前記第2単位領域のうち顔料インクの付与量が所定の量よりも大きい領域の方が、早い回の走査で前記処理液の吐出が開始されるように前記処理液の吐出を始める走査が決定されることを特徴とするインクジェット記録方法。 - 前記決定工程において、前記第2単位領域には、前記複数種類の顔料インクを吐出するための最後の走査の次の走査で前記処理液の吐出が開始され、前記第1単位領域には、前記顔料インクを吐出するための最後の走査の次の走査より後の走査で前記処理液の吐出が開始されるように前記処理液の吐出を始める走査が決定されることを特徴とする請求項11または12に記載のインクジェット記録方法。
- 1回の走査においてドットの記録を許容する画素とドットの記録を許容しない画素とを定めたマスクパターンを複数用意し、
前記決定工程において、前記単位領域ごとに、前記複数のマスクパターンの中から前記浸透速度に応じた1つのマスクパターンが定められることにより、前記単位領域に対する前記複数種類の顔料インクの吐出が行われる走査から前記処理液の吐出が行われる走査までの走査の回数が前記単位領域ごとに異なるように、前記処理液の吐出を始める走査が決定されることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。 - 前記画像データはRGBの画像データであり、前記決定工程において、前記RGBの画像データを用いて単位領域毎の前記処理液の吐出を始める走査が決定されることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記処理液とは、無色であることを特徴とする請求項11乃至15のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記処理液とは、有色であることを特徴とする請求項11乃至15のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記複数種類の顔料インクそれぞれの色が異なることを特徴とする請求項11乃至17のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 複数種類の顔料インクと、前記複数種類の顔料インクで記録された画像を被覆する透明な被覆層の形成を行うための処理液とを吐出可能な記録ヘッドを、記録媒体の単位領域に対して複数回走査させることにより、前記記録媒体に、前記複数種類の顔料インクによる画像の記録と前記処理液による画像の被覆を行うインクジェット記録方法であって、
前記単位領域に対して、前記記録ヘッドの複数回の走査のそれぞれで前記記録ヘッドから前記複数種類の顔料インクおよび前記処理液を吐出させるための吐出データを生成する生成工程と、
前記生成工程において生成された前記吐出データに基づいて前記記録ヘッドから前記顔料インクおよび前記処理液を吐出させる吐出工程と、を備え、
前記複数種類の顔料インクのうち第1の顔料インクが付与された記録媒体上の領域への前記処理液の浸透速度は、前記複数種類の顔料インクのうち前記第1の顔料インクとは異なる第2の顔料インクが付与された記録媒体上の領域への前記処理液の浸透速度より速く、
前記生成工程において、前記第1の顔料インクを前記単位領域に吐出するための最後の走査が、前記第2の顔料インクを前記単位領域に吐出するための最後の走査である所定回目の走査より前の回の走査であり、かつ、前記処理液を前記単位領域に吐出するための最初の走査が、前記所定回目の走査よりも後の回の走査となるように、前記複数種類の顔料インクおよび前記処理液を吐出させるための吐出データが生成されることを特徴とするインクジェット記録方法。 - 前記処理液を前記単位領域に吐出するための最初の走査は、前記所定回目の走査の次の回の走査であることを特徴とする請求項19に記載のインクジェット記録方法。
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