JP2018137216A - 電線の接続構造及び接続方法並びに接続構造体の取り付け構造 - Google Patents

電線の接続構造及び接続方法並びに接続構造体の取り付け構造 Download PDF

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一左 森
好史 久保
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Abstract

【課題】第1の電線と第2の電線との接続に必要な部品点数を減らして製造コストを削減するとともに、電解腐食を防止する。【解決手段】接続端子を、長手方向両端に各々電線挿入口を有する突き合わせ用スリーブ7とし、突き合わせ用スリーブ7の長手方向一端側に、第2の電線5の一端部を挿入して圧着する一方、突き合わせ用スリーブ7の長手方向他端側に、第1の電線3の一端部を挿入して圧着するとともに、突き合わせ用スリーブ7の長手方向他端部の内周面と第1の電線3の外周面との間に、半田からなる充填材15を充填する。【選択図】図2

Description

本発明は、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の第1の電線の一端部を、第2の電線の一端部に接続端子を介して接続する接続構造及び接続方法に関する。
特許文献1には、アルミニウム製の第1の電線の一端部を、第2の電線の一端部に接続端子を介して接続する接続構造が開示されている。この接続構造では、接続端子が、錫メッキされた銅製の板材を所定形状に折り曲げることにより形成され、接続端子に第1の電線の一端部が圧着された状態で半田接合されている。また、接続端子が端子台に固定されるようになっている。
特開2013−239553号公報
しかし、特許文献1では、第1の電線と第2の電線との接続に、接続端子に加え、端子台、及び第2の電線を接続端子に接続するための丸端子等を準備する必要があるので、部品点数が多くなって、製造コストの高騰を招く。
また、同文献1において、接続端子にコーティングを施す封止処理によって電解腐食を防止する技術が開示されているように、一般に、異種金属間接続には電解腐食を防止する手段を講じることが求められる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、第1の電線と第2の電線との接続に必要な部品点数を減らして製造コストを削減するとともに、電解腐食を防止することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、第1の電線と第2の電線とを長手方向両端に各々電線挿入口を有するスリーブを介して互いに離間させた状態で接続し、スリーブ内に充填材を充填したことを特徴とする。
これにより、第1の電線と第2の電線との接続に特許文献1のような端子台や丸端子等が不要となるので、部品点数を減らして製造コストを削減できる。
また、接続端子の電線挿入口から充填材を接続端子内方に容易に充填できるので、接続端子内への水の浸入を充填材で阻止することにより、電解腐食を容易に防止できる。
具体的には、本発明の第1の態様は、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の第1の電線の一端部と、銅製又は銅合金製の第2の電線の一端部とを互いに離間させた状態で接続端子を介して接続する接続構造であって、前記第1の電線は、単線であり、前記接続端子は、前記第1の電線及び前記第2の電線の少なくとも一方と異なる金属により形成され、長手方向両端に各々電線挿入口を有するスリーブであり、前記接続端子の長手方向一端側には、前記第2の電線の一端部が挿入されて圧着されている一方、前記接続端子の長手方向他端側には、前記第1の電線の一端部が挿入されて圧着されているとともに、前記接続端子の長手方向他端部の内周面と前記第1の電線の外周面との間には、半田からなる充填材が充填されて前記第1の電線の一端部を封止していることを特徴とする。
この構成によると、第1の電線と第2の電線とがスリーブを介して接続され、両電線の接続に特許文献1のような端子台や丸端子等が不要となるので、部品点数を減らして製造コストを削減できる。
また、第1の電線の一端部と第2の電線の一端部とが互いに離間した状態で接続端子に圧着されているとともに、接続端子内への長手方向他端からの水の浸入が充填材により阻止されるので、第1の電線の電解腐食が防止される。
また、前記態様において、前記接続端子は、銅又は銅合金により形成され、長手方向中途部に電線止め用の突起部が内側に向けて突設された突き合わせ用スリーブであり、前記第2の電線の一端部は、前記接続端子の突起部よりも長手方向一端側に挿入されて圧着されている一方、前記第1の電線の一端部は、前記接続端子の突起部よりも長手方向他端側に挿入されて圧着されていることを特徴としてもよい。
これにより、接続端子内で第1の電線と第2の電線との間に突起部が介在しているので、異種金属電線間の接触が効果的に阻止され、第1の電線の電解腐食が防止される。
また、接続端子が銅又は銅合金により形成されているので、接続端子の各電線に対する圧着力が高く、かつ低下し難い。
また、前記態様において、前記第2の電線の両端部を除く部分は、絶縁体に被覆され、前記接続端子と前記絶縁体の前記接続端子側の端部とは、防水チューブに連続して外周側から覆われていることを特徴としてもよい。
これにより、接続端子内への長手方向一端からの水の浸入が防水チューブにより阻止されるので、第1の電線の電解腐食が防止される。
また、絶縁体内への接続端子側の端部からの水の浸入も防水チューブにより阻止されるので、絶縁体内への水の浸入に起因する第1の電線の電解腐食が防止される。
また、前記態様において、前記第2の電線は、銅又は銅合金からなる複数の撚り線を束ねたものであり、前記第2の電線の反接続端子側の端部は、樹脂により封止されていることを特徴としてもよい。
これにより、第2の電線を構成する撚り線の間への反接続端子側の端部からの水の浸入が樹脂により阻止されるので、撚り線間への水の浸入に起因する第1の電線の電解腐食が防止される。
また、前記態様において、前記第2の電線の両端部を除く部分は、絶縁体に被覆され、前記第2の電線の反接続端子側の端部は、圧着端子に圧着され、前記圧着端子と前記絶縁体の反接続端子側の端部とは、熱収縮性を有する防水チューブに連続して外周側から覆われていることを特徴としてもよい。
これにより、圧着端子内への水の浸入、及び絶縁体内への反接続端子側の端部からの水の浸入が防水チューブにより阻止されるので、圧着端子内又は絶縁体内への水の浸入に起因する第1の電線の電解腐食が防止される。
また、前記態様において、前記第2の電線は、銅又は銅合金からなる複数の撚り線を束ねたものであり、前記第2の電線の反接続端子側の端部は、シリコーン樹脂により封止されていることを特徴としてもよい。
これにより、第2の電線を構成する撚り線の間への反接続端子側の端部からの水の浸入がシリコーン樹脂により阻止されるので、撚り線間への水の浸入に起因する第1の電線の電解腐食が防止される。
また、圧着端子と絶縁体の反接続端子側の端部とを前記防水チューブで覆い、かつ第2の電線の反接続端子側の端部にシリコーン樹脂を塗布した状態で前記防水チューブを加熱することにより、前記防水チューブを収縮させると同時に、前記防水チューブに加えた熱でシリコーン樹脂を硬化させることができる。したがって、前記防水チューブの収縮工程と、樹脂の硬化工程とを別途実行する場合に比べ、作業時間を短縮できる。
また、本発明の第2の態様は、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の第1の電線の一端部と、銅又は銅合金製の第2の電線の一端部とを互いに離間させた状態で接続端子を介して接続する接続方法であって、前記第1の電線は、単線であり、前記接続端子は、前記第1の電線及び前記第2の電線の少なくとも一方と異なる金属により形成され、長手方向両端に各々電線挿入口を有し、長手方向中途部に電線止め用の突起部が内側に向けて突設された突き合わせ用スリーブであり、前記接続端子の突起部よりも長手方向一端側に前記第2の電線の一端部を挿入して圧着する一方、前記接続端子の突起部よりも長手方向他端側に前記第1の電線の一端部を挿入し、この状態で接続端子の突起部よりも長手方向他端側を外周側から圧着工具で挟み込むことで、前記接続端子の突起部よりも長手方向他端側に内周側に凹む凹所を形成するとともに、前記第1の電線の一端部を圧着し、その後、前記接続端子の長手方向他端から半田からなる充填材を加熱供給することで、前記接続端子の長手方向他端部の内周面と前記第1の電線の外周面との間に、前記充填材を流れ込ませて充填することを特徴とする。
これにより、第1の電線と第2の電線とを突き合わせ用スリーブだけで接続でき、両電線の接続に特許文献1のような端子台や丸端子等が不要となるので、部品点数を減らして製造コストを削減できる。
また、第1の電線の一端部と第2の電線の一端部とが互いに離間した状態で接続端子に圧着されているとともに、接続端子内への長手方向他端からの水の浸入が充填材により阻止されるので、第1の電線の電解腐食が防止される。
また、接続端子内で第1の電線と第2の電線との間に突起部が介在するので、異種金属電線間の接触が効果的に阻止され、第1の電線の電解腐食が防止される。
また、接続端子が銅又は銅合金により形成されているので、接続端子の各電線に対する圧着力が高く、かつ低下し難い。
また、本発明の第3の態様は、第1態様に記載の接続構造をコイルに取り付ける取り付け構造であって、前記コイルは、コアと、前記第1の電線からなり、該コアの外側に露出する露出部を有するコイル本体と、を備え、前記第1の電線の両端部が、一対の前記第2の電線の一端部と、それぞれに前記接続構造で接続されることにより一対の接続構造体が形成され、前記取り付け構造は、前記各接続構造体が挿通された挿通部と、該挿通部間を接続する接続部と、を含む保持部材と、前記保持部材を、前記接続部で前記コイル本体の露出部に固定する固定部材とを備えていることを特徴とする。
これにより、第1の電線にストレスがかからないようにすることができるので、信頼性を向上させることができる。例えば、第2の電線の引き回しをするときなどに、第2の電線が動くようなことがあっても、接続構造体が保持部材を介してコイル本体の露出部にしっかりと固定されるので、第1の電線にはストレスがかからない。
前記態様において、前記固定部材は、前記保持部材の接続部の外側から前記コイル本体の露出部と前記コアとの間を通して掛け回し、結束された結束バンドであってもよい。
固定部材として結束バンドを用いることで、保持部材をより強固にコイル本体の露出部に固定することができる。
前記態様において、前記保持部材は、筒状体であり、前記固定部材は、前記接続部が2枚重なって絞り込まれた状態で、前記コイル本体の露出部に固定されていてもよい。
保持部材を筒状体にすることで、作業性を高めることができる。
前記保持部材の耐熱温度は、前記コイル本体の発熱温度よりも高く設定されていてもよい。
これにより、絶縁性を向上させることができるとともに、保持部材をコイル部品に密着させることができるので、省スペース化を実現することができる。
本発明によると、第1の電線と第2の電線との接続に特許文献1のような端子台や丸端子等が不要となるので、部品点数を減らして製造コストを削減できる。
また、接続端子の電線挿入口から充填材を接続端子内方に容易に充填できるので、接続端子内への水の浸入を充填材で阻止することにより、電解腐食を容易に防止できる。
本発明の実施形態に係る接続構造を適用して第2の電線に接続された第1の電線からなるコイルの斜視図である。 図1のII−II線における断面図である。 図1のIII部の概略構成を示す説明図である。 突き合わせ用スリーブの斜視図である。 突き合わせ用スリーブに第2の電線の一端部を圧着した状態を示す接続工程図である。 第1の電線の一端部を被覆膜で被覆した状態を示す接続工程図である。 突き合わせ用スリーブに第1の電線の一端部を圧着した状態を示す接続工程図である。 突き合わせ用スリーブの内周面と第1の電線の外周面との間に充填材を充填する工程を示す接続工程図である。 本発明の実施形態に係る取り付け構造の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る取り付け構造の正面図である。 本発明の実施形態に係る取り付け構造の平面図である。 図11のXII−XII断面図である。 接続構造体が絶縁チューブに挿通された状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、エアコン等のインバータに搭載されるコイル1を示し、該コイル1は、アルミニウム製の断面円形の単線からなる第1の電線3を図示しないコアに巻回することで構成されている。この第1の電線3の一端部は、図2及び図3にも示すように、本発明の実施形態に係る接続構造を適用して第2の電線5の一端部と互いに離間した状態で接続端子としての突き合わせ用スリーブ7を介して接続されている。
−接続構造−
第1の電線3の一端部の端面及び外周面は、半田からなる被覆膜9で被覆されている。被覆膜9を構成する半田としては、第1の電線3の被覆容易性の観点から、Zn−Al系、Sn−Zn系、Cd−Zn系、Zn−Cd系、Sn−Al−Zn系、Sn−Ag−Cu系等の半田が好ましく、中でも、Sn−Al−Zn系、Sn−Ag−Cu系等の半田が好ましい。第1の電線3のコイル1から引き出された部分における反コイル1側端部を除く部分は、塩化ビニール製の第1絶縁チューブ10に被覆されている。
第2の電線5は、銅又は銅合金からなる複数の撚り線5aを束ねたものであり、第2の電線5の両端部を除く部分は、塩化ビニール製の絶縁体としての第2絶縁チューブ11に被覆されている。第2の電線5の他端部(反突き合わせ用スリーブ7側の端部)は、シリコーン樹脂13により封止されている。
突き合わせ用スリーブ7は、銅又は銅合金により略円筒状に形成され、その表面には錫メッキが施されている。突き合わせ用スリーブ7は、長手方向両端に各々電線挿入口を有し、その長手方向中央部には、電線止め用の突起部7aが内側に向けて突設されている。突き合わせ用スリーブ7の突起部7aの長手方向両側には、内周側に凹む平面視略矩形状の第1凹所7b及び第2凹所7cが図2中左側から順に周方向に互いに等しい位置に形成されている。
そして、突き合わせ用スリーブ7の突起部7aよりも長手方向一端側(第1凹所7b)には、第2の電線5の一端部が挿入されて圧着されている。
一方、突き合わせ用スリーブ7の突起部7aよりも長手方向他端側(第2凹所7c)には、第1の電線3の一端部が挿入されて圧着されているとともに、突き合わせ用スリーブ7の長手方向他端部の内周面と第1の電線3の外周面との間には、半田からなる充填材15が充填されている。充填材15を構成する半田としては、電解腐食を効果的に防止するとともに、突き合わせ用スリーブ7と第1の電線3との固定を確実にする観点から、Zn−Al系、Sn−Zn系、Cd−Zn系、Zn−Cd系、Sn−Al−Zn系、Sn−Ag−Cu系等の半田が好ましく、中でも、Sn−Al−Zn系、Sn−Ag−Cu系等の半田が好ましい。なお、充填材15と被覆膜9とは、第1の電線3の一端部を外側から覆う一体的な半田層を構成し、両者によって第1の電線3の一端部が封止される。
また、突き合わせ用スリーブ7全体、第1絶縁チューブ10の突き合わせ用スリーブ7側の端部及び第2絶縁チューブ11の突き合わせ用スリーブ7側の端部は、熱収縮性を有する防水チューブ17に連続して外周側から覆われている。防水チューブ17はポリオレフィンからなり、その内面には、PA(ポリアミド)又はPVA(ポリビニルアルコール)からなる第1の接着剤A1が全体に亘って塗布されている。
また、第2の電線5の反突き合わせ用スリーブ7側の端部は、圧着端子19に圧着されている。この圧着端子19は、銅又は銅合金により形成され、その表面には錫メッキが施されている。この圧着端子19は、平面視円環状をなす板状のコネクタ部19aと、略筒状の保持部19bとを備えている。そして、圧着端子19の保持部19bには、第2の電線5の反突き合わせ用スリーブ7側の端部が挿入された状態で圧着されている。
また、圧着端子19の保持部19b全体と第2絶縁チューブ11の反突き合わせ用スリーブ7側の端部とは、熱収縮性を有する防水チューブ21に連続して外周側から覆われている。防水チューブ21はポリオレフィンからなり、その内面には、PA(ポリアミド)又はPVA(ポリビニルアルコール)からなる第2の接着剤A2が全体に亘って塗布されている。
−電線の接続方法−
上述のように構成された第1の電線3の一端部を、第2の電線5の一端部に接続する手順は以下の通りである。
まず、第1の電線3、第2の電線5、及び図4に示す突き合わせ用スリーブ7を準備する。このとき、第1の電線3の前記一端部の端面及び外周面は、被覆膜9で被覆されていない。さらに、突き合わせ用スリーブ7に第1凹所7b及び第2凹所7cが形成されておらず、突起部7a非形成箇所の断面が円環状をなしている。突き合わせ用スリーブ7としては、例えば、内径3.5mm(断面積約9.6mm)、外径5.4mm、全長15mmのものを用い、第1の電線3としては、例えば、直径2.8mm(断面積約6.2mm)のものを用いることができる。なお、第1の電線3の断面積は、突き合わせ用スリーブ7への圧着状態と半田による封止状態とを良好にする観点から、突き合わせ用スリーブ7の内側の断面積の10%以上に設定され、好ましくは、30%以上に設定され、特に好ましくは、50%以上に設定される。
そして、図5に示すように、突き合わせ用スリーブ7の突起部7aよりも長手方向一端側に、第2の電線5の一端部を挿入し、この状態で突き合わせ用スリーブ7の突起部7aよりも長手方向一端側を外周側から圧着工具(図示せず)で挟み込む。これにより、突き合わせ用スリーブ7の突起部7aよりも長手方向一端側に、内周側に凹む第1凹所7bを形成するとともに、第2の電線5の一端部を圧着する。
また、第1の電線3の一端部を、溶融した半田を貯留している半田槽に数秒間だけ浸漬して取り出すことにより、図6に示すように、当該第1の電線3の一端部の端面及び外周面を被覆膜9で被覆する。
次いで、図7に示すように、突き合わせ用スリーブ7の突起部7aよりも長手方向他端側に第1の電線3の一端部(被覆膜9形成部分)を例えば、被覆膜9による被覆領域の長さ(=L1)よりも短い長さ(=L2)分だけ挿入し、この状態で突き合わせ用スリーブ7の突起部7aよりも長手方向他端側を外周側から圧着工具(図示せず)で前記第2の電線5の圧着時と同じ方向に挟み込む。これにより、突き合わせ用スリーブ7の突起部7aよりも長手方向他端側に、内周側に凹む第2凹所7cが第1凹所7bと周方向に等しい位置に形成されるとともに、第1の電線3の一端部が圧着される。
その後、図8に示すように、突き合わせ用スリーブ7の第2凹所7cに外周側から半田ごて101の先端を突き当てて加熱した状態で、突き合わせ用スリーブ7の長手方向他端から半田からなる充填材15を加熱供給することで、突き合わせ用スリーブ7の長手方向他端部の内周面と第1の電線3の外周面との間に、溶融した充填材15を流れ込ませて充填する。このように、突き合わせ用スリーブ7の第2凹所7cに外周側から半田ごて101の先端を突き当てた状態で、突き合わせ用スリーブ7の長手方向他端から充填材15を供給するので、第2凹所7c内面と第1の電線3の外周面との間に毛細管現象により充填材15が流れ込みやすい。また、突き合わせ用スリーブ7の第2凹所7cに外周側から半田ごて101の先端を突き当てた状態で、突き合わせ用スリーブ7の長手方向他端から充填材15を供給するとき、被覆膜9は、半田ごて101により加熱されて溶融状態になるため、溶融した充填材15と一体化することにより、充填材15の流入を促進する作用を奏している。したがって、突き合わせ用スリーブ7の長手方向他端部の内周面と第1の電線3の外周面との間に、充填材15を容易に充填できる。このようにして、突き合わせ用スリーブ7内に充填材15が充填され、第1の電線3の一端部が封止される。なお、充填材15による封止精度を向上させる観点から、被覆膜9を形成した後は速やかに充填材15の充填作業を行うのが好ましい。
さらにその後、突き合わせ用スリーブ7全体、第1絶縁チューブ10の突き合わせ用スリーブ7側の端部、及び第2絶縁チューブ11の突き合わせ用スリーブ7側の端部を、防水チューブ17により外周側から覆い、この状態で、ヒートガンの熱風により防水チューブ17を加熱して収縮させる。これにより、突き合わせ用スリーブ7全体と、第1絶縁チューブ10の突き合わせ用スリーブ7側の端部と、第2絶縁チューブ11の突き合わせ用スリーブ7側の端部とが全周に亘って封止される。これにより、第1の電線3と第2の電線5との接続作業が完了する。以下の説明では、上記接続方法により作成された接続構造を、接続構造体と呼ぶものとする。
また、当該接続作業の前後、又は当該接続作業と並行して、圧着端子19の保持部19b全体と第2絶縁チューブ11の反突き合わせ用スリーブ7側の端部とを防水チューブ21で覆うとともに、第2の電線5の反突き合わせ用スリーブ7側の端部にシリコーン樹脂13を塗布し、この状態で、ヒートガンの熱風により防水チューブ21を加熱して収縮させるとともに、シリコーン樹脂13を硬化させる。これにより、第2絶縁チューブ11の反突き合わせ用スリーブ7側の端部と、圧着端子19の保持部19b全体とが、全周に亘って封止される。このように、防水チューブ21を収縮させると同時に、防水チューブ21に加えた熱でシリコーン樹脂13を硬化させることができるので、防水チューブ21の収縮工程と、シリコーン樹脂13の硬化工程とを別途実行する場合に比べ、作業時間を短縮できる。
−取り付け構造−
次に、第1の電線3と第2の電線5との接続構造体40(以下、単に接続構造体40という)のコイル1への取り付け構造(以下、単に取り付け構造という)について、図面を参照しながら説明する。図9は本態様に係る取り付け構造の分解斜視図、図10は同正面図、図11は同平面図である。また、図12は図11のXII−XII断面図である。なお、図面を見やすくするために、図10において、後述する絶縁チューブ60にクロスハッチングを付している。同様に、図12において、後述する結束バンド70のバンド部71に右斜め上がりのハッチングを付している。
詳細は後述するが、本態様の取り付け構造では、接続構造体40を絶縁チューブ60(保持部材に相当)の挿通部61に挿通した状態で、挿通部61間を接続する接続部62を結束バンド70(固定部材に相当)によりコイル本体50の露出部51に固定していることに特徴がある。
以下、具体的に説明する。
図9では、接続構造体40の取り付け対象となるコイル1として、EI型のコイルを用いた例を示している。コイル1は、コア30と、第1の電線3からなるコイル本体50とを備えている。コア30は、E型積層鉄心31と、E型積層鉄心31の開放側端面に組み合わされるI型積層鉄心32とを備えていて、両鉄心31,32により日の字状の閉磁路を形成している。
E型積層鉄心31の中脚部31aとI型積層鉄心32との間には、絶縁性を有する板状のスペーサー33を介在させてあり、磁気ギャップを形成している。また、図10に示すように、E型積層鉄心31とI型積層鉄心32との両者間は、例えば、左右方向の両側を前後方向の全体にわたる溶接39により固定される。さらに、コイル1は、溶接39等により取付金具80に固定される。取付金具80には、コイル1をセットシャーシ(図示省略)に乗せて、ビス(図示省略)で取り付け固定するための取付孔81,81が設けられる。
以下の説明では、E型積層鉄心31の開放端側に向かう方向を「上」、E型積層鉄心31へのコイル本体50の挿入方向を「下」として説明する。
E型積層鉄心31は、同一形状かつ薄板状のE型に形成されたE型電磁鋼板31bを、上下方向と直交する前後方向に積層化したものである。I型積層鉄心32は、同一形状かつ薄板状のI型に形成されたI型電磁鋼板32aを前後方向に積層化したものである。
コイル本体50は、E型積層鉄心31の中脚部31aの周りに巻回された第1の電線3からなる。コイル本体50では、前後左右方向の4箇所において、その外側を周回するように絶縁テープ59が巻かれていて、第1の電線3の束が、ばらけないようにしている。コイル本体50の前後方向の両側は、コア30(E型積層鉄心31及びI型積層鉄心32)よりも外側に露出している。この露出部分の内側の面とE型積層鉄心31の中脚部31aの外面との間には、上下方向に貫通する隙間58が形成されている。本実施形態では、コイル本体50の露出している部分を露出部51と呼ぶものとする。
コイル本体50の巻始め側の端部(以下、巻始端という)及び巻終わり側の端部(以下、巻終端という)は、それぞれ、コイル本体50の上端及び下端から外側に引き出されている。そして、第1の電線3の両端部が、それぞれ、対をなす第2の電線5の端部に前述の接続方法を用いて接続される。これにより、第1の電線3の巻始端及び巻終端にそれぞれ接続構造体40が接続される。以下の説明では、コイル本体50の上端から引き出された第1の電線3に接続された接続構造体40を第1接続構造体40と呼び、コイル本体50の下端から引き出された第1の電線3に接続された接続構造体40を第2接続構造体40と呼んで説明する場合がある。
取り付け構造は、対をなす第1及び第2接続構造体40,40がコイル1に取り付けられた構造であり、第1及び第2接続構造体40,40を保持する保持部材と、保持部材をコイル1のコイル本体50に固定する固定部材とを備える。
保持部材は、第1及び第2接続構造体40,40が挿通された挿通部61と、挿通部61間を接続する接続部62とを備える。図9〜図13では、保持部材としてシリコンガラス製の絶縁チューブ60を適用した例を示している。
第1及び第2接続構造体40は、絶縁チューブ60の同じ側(図9では下側)から挿入されている。すなわち、第1接続構造体40に接続された第1の電線3は、コイル本体50の上端から下端より下側まで引き出されて、第2接続構造体40に接続された第1の電線3と合わせて、絶縁チューブ60の下側から挿入される。このとき、第1接続構造体40に接続された第1の電線3の引き出し部分に、絶縁チューブ60とは別の絶縁チューブ55を被せるようにしてもよい。この第1の電線3の引き出し部分は、コイル本体50に接触する可能性があるので、絶縁チューブ55で覆うことで、コイル本体50と第1の電線3との間に、高い絶縁性を確保することができる。なお、第1接続構造体40に接続された第1の電線3をコイル本体50の下端から引き出す場合、上記絶縁チューブ55による被覆は不要である。
絶縁チューブ60に対をなす第1の電線3が挿通された後、両端部に前述の「接続方法」で説明した方法で、第1及び第2接続構造体40が形成される。その後、第1及び第2接続構造体40の少なくとも一部が、絶縁チューブ60の内側に入るように移動させられる。
絶縁チューブ60は、第1及び第2接続構造体40,40が挿通または収容された状態でコイル本体50の露出部51の外面にあてがわれ、固定部材としての結束バンド70を用いて固定される。ここで、絶縁チューブ60のうち、左右方向の両外側において第1接続構造体40が挿通されている部分及び第2接続構造体40が挿通されている部分がそれぞれ挿通部61に相当し、両挿通部61の間を接続している部分が接続部62に相当する。
なお、図9では、接続構造体40の上下方向の高さが、絶縁チューブ60の上下方向の高さよりも高く、接続構造体40の一部が、絶縁チューブよりも上側に突きだしている例を示している。ただし、これに限定されるものではない。例えば、接続構造体40の上下方向の高さが、絶縁チューブ60の上下方向の高さよりも低い場合に、絶縁チューブ60の内側に接続構造体40が完全に収容されてもよく、同様の効果が得られる。なお、本開示では、このように接続構造体40が絶縁チューブ60の内側に完全に収容された状態も含めて「接続構造体40が挿通される」という表現を用いるものとする。
結束バンド70は、例えば、細長い形状のバンド部71と、バンド部71の一方の端部に一体的に設けられた抜止部72とを備える。抜止部72は、バンド部71の他方の端部を挿通する挿通孔72aを有し、挿通孔72aに挿通されたバンド部71が抜け止めされるようになっている。
結束バンド70の材質は、特に限定されないが、例えば、樹脂製のものや、金属製のものを適用することができる。例えば、結束バンド70を樹脂製にすることで、バンド部71とコイル本体50との間の絶縁をとる必要がなく、使い勝手が良いというメリットがある。一方で、例えば、コイル1の発熱温度が高い場合のように、結束バンド70の耐熱性を高める必要がある場合、結束バンド70を金属製にすることができる。結束バンド70を金属製にした場合、図9に示すように絶縁テープ59の外側から結束バンド70を巻くことで、コイル本体50(第1の電線3)と結束バンド70との間の絶縁を確保することができる。
結束バンド70は、バンド部71を接続構造体40と略平行な状態にして、コイル本体50の露出部51とE型積層鉄心31の中脚部31aとの間の隙間58を通され、その後、絶縁チューブ60の接続部62の外側まで掛け回される。そして、バンド部71の端部が、抜止部72の挿通孔72aに挿通され、そのまま引き出し量が増やされる。そうすると、バンド部71により、手前側の絶縁チューブ60の接続部62が後側に向かって押し込まれ、接続部62が2枚に重なった状態になり、バンド部71が抜け止めされてその状態が維持される。これにより、絶縁チューブ60に挿通された接続構造体40が、絶縁チューブ60を介してコイル本体50の露出部51に押し付けられた状態となり、その状態で絶縁チューブ60がコイル本体50の露出部51にしっかりと固定される。
以上のように、本実施形態によると、第1の電線3と第2の電線5とが突き合わせ用スリーブ7を介して接続され、第1の電線3と第2の電線5との接続に特許文献1のような端子台や丸端子等が不要となるので、部品点数を減らして製造コストを削減できる。
また、突き合わせ用スリーブ7内への前記長手方向他端(第1の電線3側)からの水の浸入が充填材15により阻止されるので、第1の電線3の電解腐食が防止される。なお、本実施形態において防止される電解腐食は、銅又は銅合金よりも低電位となるアルミニウムで構成された第1の電線3に対する電解腐食である。
また、突き合わせ用スリーブ7内で第1の電線3と第2の電線5との間に突起部7aが
介在するので、両電線3,5の接触による電解腐食が防止される。
また、突き合わせ用スリーブ7内への長手方向一端(第2の電線5側)からの水の浸入が防水チューブ17により阻止されるので、第1の電線3の電解腐食が防止される。
また、第1絶縁チューブ10内への突き合わせ用スリーブ7側の端部からの水の浸入も防水チューブ17により阻止されるので、第1の電線3の電解腐食が防止される。
また、第2絶縁チューブ11内への突き合わせ用スリーブ7側の端部からの水の浸入も防水チューブ17により阻止されるので、第2絶縁チューブ11内への水の浸入に起因する第1の電線3の電解腐食が防止される。
また、第2の電線5を構成する撚り線5aの間への反突き合わせ用スリーブ7側の端部からの水の浸入がシリコーン樹脂13により阻止されるので、撚り線5a間への水の浸入に起因する第1の電線3の電解腐食が防止される。
また、圧着端子19内への水の浸入、及び第2絶縁チューブ11内への反突き合わせ用スリーブ7側の端部からの水の浸入が防水チューブ21により阻止されるので、圧着端子19内又は第2絶縁チューブ11内への水の浸入に起因する第1の電線3の電解腐食が防止される。
また、突き合わせ用スリーブ7への第1及び第2の電線3,5の圧着時に、圧着工具で突き合わせ用スリーブ7を同じ方向に挟み込むので、一方の電線3,5の圧着時に、先に圧着した他方の電線3,5の圧着箇所に力が加わって圧着が緩むことを防止できる。
また、第1及び第2の電線3,5の一端部が突き合わせ用スリーブ7内に収容され、露出していないので、特許文献1のような接続端子を用いた場合に比べ、各電線3,5の端部と工具等との偶発的な機械的接触に起因する劣化が防止される。
また、充填材15が、電線挿入口付近で露出する一部を除いて、突き合わせ用スリーブ7に覆われているので、特許文献1のように複数の爪部で半田を覆う場合に比べ、充填材15の露出面積を小さくできる。したがって、充填材15と工具等との偶発的な機械的接触に起因する劣化を防止しやすい。
また、突き合わせ用スリーブ7内に充填材15を充填するようにしたので、特許文献1のような接続端子に比して、少量の半田で電解腐食を防止することができ、経済的である。
また、本実施形態に係る取り付け構造によると、接続構造体40を、その外側を覆う絶縁チューブ60を介して、コイル本体50の露出部51に巻き付けた結束バンド70で固定するようにしているので、接続構造体40よりもコイル1側に位置する第1の電線3に対してストレスがかからない。
また、固定部材に結束バンド70を用いることにより、絶縁チューブ60を介して、接続構造体40をコイル本体50の露出部51にしっかりと固定することができる。
また、防水チューブ17の外側を、防水チューブ17よりも耐熱性の高いシリコンガラス製の絶縁チューブ60で覆っているので、絶縁性が向上させることができる。さらに、コイル本体50に密着させて固定することができるので、省スペース化を実現することができる。
また、保持部材として筒状の絶縁チューブ60用いているので、取り付け作業の作業性が向上する。
なお、本実施形態では、第2の電線5の反突き合わせ用スリーブ7側の端部を、シリコーン樹脂13により封止したが、エポキシ樹脂やポリアミド系のホットメルト接着剤により封止してもよい。また、樹脂の塗布に限らず、モールド成形により封止してもよい。
また、本実施形態では、第1の電線3をアルミニウム製としたが、アルミニウム合金製としてもよい。
また、本実施形態では、突き合わせ用スリーブ7を、銅又は銅合金製としたが、良好な導電性を有する金属であれば他の金属で構成してもよく、例えば、アルミニウム製又はアルミニウム合金製としてもよいし、第1及び第2の電線3,5の両方と異なる金属としてもよい。
また、本実施形態では、突き合わせ用スリーブ7に電線止め用の突起部7aを1つ設けたが、複数設けてもよく、例えば、径方向に互いに対向するように1対設けてもよいし、所定間隔を隔てて長手方向に隣接するように1対設けてもよい。
また、突起部7aに代えて、突き合わせ用スリーブ7の内部空間を2つの隔離された収容空間に分割する隔壁を設けてもよい。
また、本実施形態では、突き合わせ用スリーブ7内に充填材15を充填する前に、第1の電線3の一端部に被覆膜9を予め形成したが、当該被覆膜9を予め形成することなく、突き合わせ用スリーブ7内に充填材15を充填し、当該充填材15だけで第1の電線3の一端部を封止するようにしてもよい。
また、本実施形態では、接続構造体の取り付け位置を露出部の左右方向の中央にした例を示しているが、接続構造体の取り付け位置は、特に限定されず、露出部51の他の位置、例えば、左右方向の一方に偏った位置であってもよい。そうすることで、さらなる前後方向の省スペース化を実現することができる。
また、本実施形態では、保持部材が筒状の絶縁チューブ60であるものとしたが、これに限定されない。例えば、第1及び第2接続構造体が挿通される挿通部が、それぞれ、接続構造体の外径よりも若干大きい内径の筒状になっていて、その2つの筒状の挿通部間を、1枚の接続部で一体的に接続するようにしてもよい。
また、本実施形態では、固定部材として結束バンド70を用いるものとしたがこれに限定されない。例えば、固定部材として、両開放端部に爪部を有し、弾性変形が可能なC字状の固定具を用いるようにしてもよい。この場合、固定具の開放端を上下方向に広げた状態で、絶縁チューブ60の接続部62を、固定具によりコイル本体50の露出部51に押し付け、露出部51の隙間58側の面に爪部を引っかけて抜け止めするとよい。
本発明は、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の第1の電線の一端部を、第2の電線の一端部に接続端子を介して接続する接続構造及び接続方法として有用である。
1 コイル
3 第1の電線
5 第2の電線
5a 撚り線
7 突き合わせ用スリーブ(接続端子)
7a 突起部
7c 第2凹所
9 被覆膜
11 第2絶縁チューブ(絶縁体)
13 シリコーン樹脂
15 充填材
17 防水チューブ
19 圧着端子
21 防水チューブ
30 コア
40 接続構造体
50 コイル本体
51 露出部
60 絶縁チューブ(保持部材)
61 挿通部
62 接続部
70 結束バンド(固定部材)
101 半田ごて

Claims (11)

  1. アルミニウム製又はアルミニウム合金製の第1の電線の一端部と、銅製又は銅合金製の第2の電線の一端部とを互いに離間させた状態で接続端子を介して接続する接続構造であって、
    前記第1の電線は、単線であり、
    前記接続端子は、前記第1の電線及び前記第2の電線の少なくとも一方と異なる金属により形成され、長手方向両端に各々電線挿入口を有するスリーブであり、
    前記接続端子の長手方向一端側には、前記第2の電線の一端部が挿入されて圧着されている一方、
    前記接続端子の長手方向他端側には、前記第1の電線の一端部が挿入されて圧着されているとともに、前記接続端子の長手方向他端部の内周面と前記第1の電線の外周面との間には、半田からなる充填材が充填されて前記第1の電線の一端部を封止していることを特徴とする電線の接続構造。
  2. 請求項1に記載の電線の接続構造において、
    前記接続端子は、銅又は銅合金により形成され、長手方向中途部に電線止め用の突起部が内側に向けて突設された突き合わせ用スリーブであり、
    前記第2の電線の一端部は、前記接続端子の突起部よりも長手方向一端側に挿入されて圧着されている一方、
    前記第1の電線の一端部は、前記接続端子の突起部よりも長手方向他端側に挿入されて圧着されていることを特徴とする電線の接続構造。
  3. 請求項1又は2に記載の電線の接続構造において、
    前記第2の電線の両端部を除く部分は、絶縁体に被覆され、
    前記接続端子と前記絶縁体の前記接続端子側の端部とは、防水チューブに連続して外周側から覆われていることを特徴とする電線の接続構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電線の接続構造において、
    前記第2の電線は、銅又は銅合金からなる複数の撚り線を束ねたものであり、
    前記第2の電線の反接続端子側の端部は、樹脂により封止されていることを特徴とする電線の接続構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電線の接続構造において、
    前記第2の電線の両端部を除く部分は、絶縁体に被覆され、
    前記第2の電線の反接続端子側の端部は、圧着端子に圧着され、
    前記圧着端子と前記絶縁体の反接続端子側の端部とは、熱収縮性を有する防水チューブに連続して外周側から覆われていることを特徴とする電線の接続構造。
  6. 請求項5に記載の電線の接続構造において、
    前記第2の電線は、銅又は銅合金からなる複数の撚り線を束ねたものであり、
    前記第2の電線の反接続端子側の端部は、シリコーン樹脂により封止されていることを特徴とする電線の接続構造。
  7. アルミニウム製又はアルミニウム合金製の第1の電線の一端部と、銅又は銅合金製の第2の電線の一端部とを互いに離間させた状態で接続端子を介して接続する接続方法であって、
    前記第1の電線は、単線であり、
    前記接続端子は、前記第1の電線及び前記第2の電線の少なくとも一方と異なる金属により形成され、長手方向両端に各々電線挿入口を有し、長手方向中途部に電線止め用の突
    起部が内側に向けて突設された突き合わせ用スリーブであり、
    前記接続端子の突起部よりも長手方向一端側に前記第2の電線の一端部を挿入して圧着する一方、
    前記接続端子の突起部よりも長手方向他端側に前記第1の電線の一端部を挿入し、この状態で接続端子の突起部よりも長手方向他端側を外周側から圧着工具で挟み込むことで、前記接続端子の突起部よりも長手方向他端側に内周側に凹む凹所を形成するとともに、前記第1の電線の一端部を圧着し、
    その後、前記接続端子の長手方向他端から半田からなる充填材を加熱供給することで、前記接続端子の長手方向他端部の内周面と前記第1の電線の外周面との間に、前記充填材を流れ込ませて充填することを特徴とする電線の接続方法。
  8. 請求項1から6のいずれか1項に記載の接続構造をコイルに取り付ける取り付け構造であって、
    前記コイルは、コアと、前記第1の電線からなり、該コアの外側に露出する露出部を有するコイル本体と、を備え、
    前記第1の電線の両端部が、一対の前記第2の電線の一端部と、それぞれに前記接続構造で接続されることにより一対の接続構造体が形成され、
    前記取り付け構造は、
    前記各接続構造体が挿通された挿通部と、該挿通部間を接続する接続部と、を含む保持部材と、
    前記保持部材を、前記接続部で前記コイル本体の露出部に固定する固定部材とを備えている
    ことを特徴とする取り付け構造。
  9. 請求項8に記載の取り付け構造において、
    前記固定部材は、前記保持部材の接続部の外側から前記コイル本体の露出部と前記コアとの間を通して掛け回し、結束された結束バンドである
    ことを特徴とする取り付け構造。
  10. 請求項8に記載の取り付け構造において、
    前記保持部材は、筒状体であり、
    前記保持部材は、前記接続部が2枚重なって前記固定部材と前記コイル本体の露出部との間に挟み込まれ状態で、前記コイル本体の露出部に固定されている
    ことを特徴とする取り付け構造。
  11. 請求項8に記載の取り付け構造において、
    前記保持部材の耐熱温度は、前記コイル本体の発熱温度よりも高く設定されている
    ことを特徴とする取り付け構造。
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