JP2018136465A - 貼合装置、表示装置用部材の製造装置及び製造方法 - Google Patents

貼合装置、表示装置用部材の製造装置及び製造方法 Download PDF

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洋二郎 三浦
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Abstract

【課題】ワークを支持する部材に変形があっても、未充填の領域の発生や接着剤のはみ出しを防止できる貼合装置、表示装置用部材の製造装置及び製造方法を提供する。
【解決手段】表示装置を構成する一対のワークW1、W2を、接着剤Rを介して貼り合わせる貼合装置3であって、一方のワークW1を接触面321aで支持する第1の支持部32と、他方のワークW2を接触面331aで支持する第2の支持部33と、一対のワークW1、W2が接着剤Rを介して貼り合わされる方向に、第2の支持部33を駆動する駆動部332と、第1の支持部32の変形量Tを検出する検出部1と、検出部1により検出された変形量Tに応じて、接着剤Rの外縁を所定の範囲内に収めるための駆動部332の駆動量を決定する決定部62と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、貼合装置、表示装置用部材の製造装置及び製造方法に関する。
一般的に、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイを代表とする平板状の表示装置、いわゆるフラットパネルディスプレイは、表示パネルとその他のワークが筐体に組み込まれて構成されている。その他のワークとしては、操作用のタッチパネル、表面を保護するカバーパネル、バックライト、バックライトの導光板等がある。
これらのワークは、個別にあるいは予め積層された状態で筐体に組み込まれる。例えば、保護カバーにタッチパネルを積層した複合パネルとして構成されたものを用いることもある。
また、表示パネルには、タッチパネルの機能が組み込まれたものが用いられることもある。このように、ワークとしては様々な形態があるが、以下、表示装置を構成するワークを、複数積層したものを、表示装置用部材と呼ぶ。
このような、表示装置用部材として積層される各ワークの間にギャップが存在すると、外光反射により、ディスプレイの表示面の視認性が低下する。これに対処するため、各ワークを、接着剤を介して貼り合せて積層することによって、各ワークの間のギャップを埋めることが行われている。
特開2014−038170号公報
現在、表示装置においては、全体の大きさを同等に維持しつつ、表示領域のみを拡大させたいという要請が強い。このため、例えば、表示パネルに積層されるカバーパネルにおいて、表示領域を画する印刷枠の幅は、非常に狭くする必要がある。印刷枠は、遮光性の材料により、カバーパネルの外縁を縁取るように形成されている。印刷枠の内縁に囲まれた透光性のある領域が、表示領域を形成する。
この表示領域は、表示パネルよりも若干小さい。カバーパネルは、表示パネルの外縁が表示領域外の印刷枠に重なるように、接着剤を介して表示パネルに積層される。これにより、表示パネルの外縁は、表示領域から視認されることが防止される。
しかし、このような表示領域に、接着剤の未充填の領域が残存すると、充填領域との境界が表示画面の視認性を損なう。このため、表示領域の未充填は避けなければならならない。一方、表示パネルの外縁から接着剤がはみ出すことも、周囲に影響を与えるために避けなければならない。このため、接着剤の縁部は印刷枠の非常に細い幅に収めなければならない。
接着剤を介したワークの貼り合せには、種々の方法がある。一例として、接着剤を点状又は線状に塗布した一方のワークに、他方のワークに重ね合わせる方法がある。重ね合わせた他方のワークに圧力をかけて押し込むことで、接着剤がワークの外縁に向かって広がり、ワークの間に接着層が形成される。
ここで、接着剤を介して2枚の透明基板を貼り合わせる際に、接着剤の厚みを制御する装置が提案されている(特許文献1参照)。この装置は、貼り合わせ前に、2枚の基板それぞれの厚みを測定し、この測定した厚みに基づいて、貼り合せる際の目標位置を設定する。
また、使用する接着剤の粘度や塗布量などの条件に基づいて、貼り合せる際に基板に生じる接着剤からの押し込み反力の値が、所定の許容値を超えないように、基板の近接速度を設定している。そして、基板にかかる押し込み反力をセンサなどで検出し、その検出された押し込み反力と所定の値との比較に応じで、近接速度を切り替えている。
しかしながら、基板自体の厚みに基づいて目標位置を制御したり、基板に生じる押し込み反力の値を用いて近接速度を制御しても、貼り合わせ時に基板を支持する部材が変形すると、接着剤の厚みを正確に制御できない。つまり、基板の厚みや反力が同等で、押し込み量が同等であっても、貼り合わせ時に基板を支持する部材が変形すると、基板が受ける圧力が均一にならないため、接着剤の厚みは一定とならず、未充填の領域やはみ出しが生じる場合がある。
本発明は、上述したような課題を解決するために提案されたものであり、その目的は
ワークを支持する部材に変形があっても、未充填の領域の発生や接着剤のはみ出しを防止できる貼合装置、表示装置用部材の製造装置及び製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の貼合装置は、表示装置を構成する一対のワークを、接着剤を介して貼り合わせる貼合装置であって、一方のワークを接触面で支持する第1の支持部と、他方のワークを接触面で支持する第2の支持部と、前記一対のワークが接着剤を介して貼り合わされる方向に、前記第1の支持部及び前記第2の支持部の少なくとも一方を駆動する駆動部と、前記第1の支持部及び前記第2の支持部の少なくとも一方の変形量を検出する検出部と、前記検出部により検出された変形量に応じて、前記接着剤の外縁を所定の範囲内に収めるための前記駆動部の駆動量を決定する決定部と、を有する。
前記検出部は、前記第1の支持部の接触面と反対側の面及び前記第2の支持部の接触面と反対側の面の少なくとも一箇所と、基準位置とのずれ量を前記変形量として検出してもよい。
前記検出部は、前記接触面が前記ワークに接触している領域の縁部よりも、中央寄りの点を検出してもよい。
前記決定部は、双方のワークへの接着剤の接触により第1の支持部又は第2の支持部に生じた初期変形が、減少を開始した後の変形量に基づいて、前記駆動量を決定してもよい。
前記決定部は、前記第1の支持部又は前記第2の支持部に変形が生じない状態で貼り合わせた場合に、前記接着剤の外縁が所定の範囲内に収まる駆動量を基準駆動量として、前記変形量に応じて、前記基準駆動量に加える駆動量である押込量を決定する押込量演算部を有していてもよい。
前記第1の支持部は、その接触面を反転することにより、前記第2の支持部の前記接触面に対向する位置と、前記第2の支持部の前記接触面と対向する位置から退避する位置との間を変位可能な支持部材を有していてもよい。
また、本発明は、表示装置を構成する一対のワークが、接着剤を介して貼り合わされた表示装置用部材の製造装置であって、前記一対のワークの少なくとも一方に、前記接着剤を塗布する塗布装置と、少なくとも一方に、前記塗布装置によって前記接着剤が塗布された前記一対のワークを貼り合わせる前記貼合装置と、を有する。
また、本発明は、表示装置を構成する一対のワークを、接着剤を介して貼り合わせて表示装置用部材を製造する方法であって、塗布装置により、前記一対のワークの少なくとも一方に、前記接着剤を塗布し、第1の支持部が、一方のワークを接触面で支持し、第2の支持部が、他方のワークを接触面で支持し、検出部が、前記第1の支持部及び前記第2の支持部の少なくとも一方の変形量を検出し、決定部が、前記検出部により検出された変形量に応じて、前記接着剤の外縁を所定の範囲内に収めるための駆動量を決定し、駆動部が、前記駆動量に基づいて、前記一対のワークが接着剤を介して貼り合わされる方向に、前記第1の支持部及び前記第2の支持部の少なくとも一方を駆動する。
本発明によれば、ワークを支持する部材に変形があっても、未充填の領域の発生や接着剤のはみ出しを防止できる貼合装置、表示装置用部材の製造装置及び製造方法を提供する。
実施形態の表示装置用部材の製造装置の概略構成図である。 塗布装置の概略構成図である。 接着剤の塗布態様の一例を示す図である。 貼合装置の第1の支持部が退避位置にある状態を示す正面図である。 貼合装置の第1の支持部が貼合位置にある状態を示す正面図である。 貼合装置の第2の支持部の貼合前の状態(A)、貼合後の状態(B)を示す説明図である。 接着剤のはみ出しが生じた状態を示す図(A)、接着剤の未充填が生じた状態を示す図(B)である。 貼合装置の貼合前を示す側面図である。 貼合装置の貼合状態を示す側面図である。 貼合装置の検出部の位置を示す平面図である。 硬化装置の概略構成図である。 制御装置の機能構成を示すブロック図である。 貼合時の接着剤の外縁を示す正面図である。
本発明の実施の形態(以下、本実施形態と呼ぶ)について、図面を参照して具体的に説明する。
[構成]
本実施形態は、表示装置を構成する一対のワークを、接着剤を介して貼り合わせる貼合装置及びこの貼合装置を有する表示装置用部材の製造装置である。
[ワーク]
表示装置用部材には、表示パネルとカバーパネルを積層した部材のように表示機能を備えた部材も、カバーパネルとタッチパネルを積層した部材のようにその部材だけでは表示機能を備えていない部材も含まれる。表示装置用部材を構成するワークとしては、表示パネル、タッチパネル、カバーパネル、バックライトやその導光板等の様々なものがあり、いずれを組み合わせてもよい。
[接着剤]
接着剤は、エネルギーの照射により硬化する樹脂である。例えば、紫外線(UV)硬化樹脂や熱硬化樹脂、その他の電磁波、放射線等のエネルギーによって硬化する樹脂等が考えられる。また、UV硬化樹脂と熱硬化樹脂の特性を持った樹脂のように、複数種類のエネルギーによって硬化する樹脂であってもよい。この場合、仮硬化をUV光による照射により行い、熱硬化により本硬化を行うこともできる。本実施形態では、UV硬化樹脂を用いる場合を説明する。
[表示装置用部材の製造装置]
図1に示すように、表示装置用部材の製造装置100は、塗布装置2、貼合装置3、硬化装置4及び搬送装置5を備えている。表示装置用部材の製造装置100はまた、各装置を制御する制御装置6を備えている。以下に、各部の構成を詳述する。なお、各図における各部やワークW1、W2の位置及び大きさ等は、説明を分かりやすくするための便宜的な表現に過ぎない。特に、図6(B)において、支持部材321の変形量Tは誇張して表現している。
[搬送装置]
搬送装置5は、表示装置用部材を構成する一対のワークW1,W2を、上述した塗布装置2、貼合装置3及び硬化装置4の各部へ搬送する搬送装置5とその駆動機構から構成される。搬送装置5としては、たとえば、ターンテーブル、コンベア、レール上に走行可能に設けられたピックアップ手段等が考えられるが、上記の各装置の間で一対のワークW1,W2を搬送可能なものであれば、どのような装置であってもよい。
本実施形態では、搬送装置5としてコンベア50を用いる例を説明する。表示装置用部材Lの材料となるワークW1,W2はローダ200によって搬入され、コンベア50の面に載置され、搬送される。塗布装置2、貼合装置3及び硬化装置4はこのコンベア50に沿って配置されている。不図示のピックアップ手段によって、一対のワークW1,W2はコンベア50からピックアップされ、不図示の搬入口を介して各部への搬入及び搬出がなされる。各部での工程を経て最終的に製造された表示装置用部材は、アンローダ300によって表示装置用部材の製造装置100から搬出される。ここで、コンベア50は、一対のワークW1,W2を、搬送方向とは直交する方向に並べて搬送するものでも、搬送方向に沿う方向に並べて搬送するものでもどちらでも良い。
[塗布装置]
塗布装置2は、図2に示すように、ワークW1を移動可能に支持する支持ユニット21と、支持ユニット21の上方に配置された塗布ユニット22を備える。
支持ユニット21は、ステージ21a及び駆動機構21bを有する。ステージ21aは、ワークW1が載置される平板状のテーブルである。駆動機構21bは、ステージ21aをX及びY方向に往復移動させる機構である。なお、図2においては、X方向は左右方向であり、Y方向は水平面においてX方向に直交する方向である。駆動機構21bは、例えば、ステージ21aをX方向及びY方向にそれぞれ移動させるリニアスライダを組み合わせて構成しても良い。ただし、載置されたワークW1をX及びY方向に往復移動可能なものであれば、どのような機構であってもよい。また、駆動機構21bの駆動源としては、モータを用いることができる。駆動機構21bにおけるステージ21aの移動の開始、停止及び速度は、制御装置6によって制御される。
塗布ユニット22は、接着剤Rを収容するタンク22aと、ディスペンサ22bとを備えている。タンク22aは、接着剤Rの流路である配管及び接着剤Rの供給量を調節するバルブを介してディスペンサ22bに接続される。ディスペンサ22bは、タンク22aに収容された接着剤Rを供給口から滴下する。供給口は、ノズルの先端に形成されたものや、単なる開口を含み、その形状は問わない。なお、本実施形態では、供給口がノズルの先端に形成されたものとして説明する。
支持ユニット21は、X方向及びY方向にワークW1を移動させ、ディスペンサ22bの供給口の下に位置させる。ディスペンサ22bが接着剤Rを滴下することによって、ワークW1に接着剤Rが塗布される。
塗布ユニット22による接着剤Rの供給と、支持ユニット21の移動は、後述する制御装置6によって、予め定められた塗布パターンで接着剤Rが塗布されるように制御される。塗布パターンは特定のものに限られないが、例えば、図3に示すように、接着剤Rを魚の骨のような形に線状に塗布する態様が有る。この塗布パターンは、ワークW1の印刷枠BLの内縁に囲まれた表示領域DLの中心点で交差するようにX方向及びY方向それぞれに延びる十字の線を塗布する。さらに、X方向を横断する線の両端から、四つの角部に向けて延びる線を塗布する。塗布パターンには、各線について、ワークW1上における塗布位置と延びる方向及び長さ、厚さ等の情報が含まれている。制御装置6は、この塗布パターンに従って、支持ユニット21の移動と停止、塗布ユニット22の接着剤Rの供給タイミングと供給量を制御する。
[貼合装置]
貼合装置3は、一対のワークW1,W2を、接着剤Rを介して貼り合わせる装置である。本実施形態においては、貼合装置3は、大気中での貼り合せを行う。但し、真空貼り合せ等、減圧下での貼り合せに適用することもできる。
この貼合装置3の構成を、図4〜図10を参照して説明する。なお、図4、図5、図6においては、Y方向は左右方向であり、X方向は水平面においてY方向に直交する方向である。図8、図9においては、X方向は左右方向であり、Y方向は水平面においてX方向に直交する方向である。貼合装置3は、図4に示すように、基台31、第1の支持部32、第2の支持部33、クランプ機構35を有する。基台31は、第1の支持部32、第2の支持部33を支持する台である。第1の支持部32は、一方のワークW1を支持する装置である。第1の支持部32は、支持部材321、反転機構322を有する。支持部材321は、一方のワークW1を支持する部材である。支持部材321は、直方体形状の部材であり、ワークW1に接触する平坦面である接触面321aを有する。なお、平坦面とは、正確な平面である必要はない。多少の凹凸、粗さ等があっても、変形がない状態で接したワークW1の全面に略均等に圧力を加えることができる形状であればよい。ワークW1は、接着剤Rが塗布された面とは反対側の面が接触面321aによって支持される。つまり、第1の支持部32は、ワークW1を接触面321aで支持する。接触面321aには、真空源に接続された不図示の吸着穴が形成され、ワークW1を吸着保持するバキュームチャックが構成されている。
反転機構322は、図5に示すように、支持部材321に支持されたワークW1を反転させて、第2の支持部33に対向させる装置である。このように反転した場合、ワークW1の接着剤Rの塗布面が第2の支持部33に保持されたワークW2に対向する。
反転機構322は、回動部322a、支持体322bを有する。回動部322aは、支持部材321の一側面が接続されており、支持部材321を、図示しない駆動源によってX方向を軸として回動させる装置である。支持体322bは、回動部322aを所定の高さで支持する部材である。この反転機構322によって、支持部材321は、図4に示すように、接触面321aが水平で上方に向かう退避位置と、図5に示すように、水平で下方に向かう貼合位置との間で変位する。つまり、第1の支持部32は、その接触面321aを反転することにより、後述する第2の支持部33の接触面331aに対向する位置と、第2の支持部33の接触面331aと対向する位置から退避する位置との間を変位可能に設けられている。
第2の支持部33は、他方のワークW2を支持する装置である。第2の支持部33は、載置部331、駆動部332を有する。載置部331は、直方体形状の部材である。載置部331の上面は、ワークW2に接触する水平な平坦面である接触面331aである。なお、平坦面が正確な平面である必要はないことは、接触面321aと同様である。つまり、多少の凹凸、粗さ等があっても、ワークW2の全面に略均等に圧力を加えることができる形状であればよい。ワークW2は、接着剤Rを介してワークW1が貼られる面とは反対側の面が接触面331aによって支持される。つまり、第2の支持部33は、ワークW1を接触面331aで支持する。接触面331aには、真空源に接続された不図示の吸着穴が形成され、ワークW2を吸着するバキュームチャックが構成されている。載置部331は、図5に示すように、その接触面331aが、反転した支持部材321の接触面321aに対向する位置に設けられている。
駆動部332は、ワークW1、W2が接着剤Rを介して貼り合わされる方向に、第2の支持部33を駆動する機構である。つまり、駆動部332は、載置部331を昇降させることにより、ワークW1に対するワークW2の位置決め及び貼り合わせを行う。駆動部332としては、XYθテーブルをZ方向(垂直方向)に昇降させる機構を用いることができる。例えば、水平なリニアガイドに沿って移動するリニアスライダを、モータにより回動するボールねじが駆動する構成を、直交する方向に重ねることにより、載置部331をXY方向に変位させる機構とする。また、モータのダイレクトドライブ又はベルトドライブにより回動する軸により、載置部331をθ方向に変位させる機構とする。さらに、モータにより回動するボールねじによって、載置部331をZ方向に変位させる機構とする。但し、駆動部332は、載置部331をXYZθ方向に移動させる機構であれば、どのような機構であってもよい。
このような駆動部332が、載置部331を上昇させると、支持部材321に保持されたワークW1に対して、載置部331に載置されたワークW2が、接着剤Rを介して押し付けられる。これにより、接着剤Rは押し広げられる。この際の駆動部332の駆動量は、図6(A)、(B)に示すように、基準駆動量Sと押込量Pを含む。基準駆動量Sは、実験等により予め検出されて決定される。例えば、図6(A)に示すように、貼り合せ動作の開始前の載置部331の位置を初期位置Iとする。以下、各位置は、貼り合わせ方向の位置であり、ここでは高さ方向の位置として説明する。図6では、載置部331の位置を、その底面の高さで示す。この初期位置Iから、載置部331を上昇させて、第1の支持部32の変形がない状態で、ワークW2をワークW1に貼り合わせた場合に、接着剤Rの外縁が所定の範囲内に収まる到達位置を、基準到達位置D1とする。ここで、変形とは、撓み、歪み、湾曲等、接触面321aの貼り合わせ前の状態から形状が変化することをいう。変形がないとは、接触面321aの貼り合わせ前の状態の形状が維持されていることをいう。例えば、支持部材321が、反転機構322によって、接触面321aが水平で下方に向かう位置となり、支持部材321に変形がない状態で、初期位置Iから基準到達位置D1に達するまでの載置部331の移動距離、つまり移動量を検出する。この移動量を基準駆動量Sとする。このような移動距離の検出は、支持部材321の変形が生じないように、載置部331の移動速度を遅くすることにより実現できる。
接着剤Rの外縁が所定の範囲内に収まるとは、接着剤Rの外縁が、所定の位置からはみ出したり、所定の領域において未充填となったりしないことをいう。例えば、図7(A)に示すように、カバーパネルであるワークW1よりも表示パネルであるワークW2の外縁が内側にある場合、所定の位置はワークW2の外縁となり、この外縁から接着剤Rが出るとはみ出しとなる。また、図7(B)に示すように、ワークW1に表示領域DLが存在する場合には、所定の領域は表示領域DLとなり、この表示領域DL内に接着剤Rが存在しない領域が発生すると、未充填となる。つまり、所定の領域とは、ワークW1、W2のいずれか一方の外縁により囲まれた領域である場合も、ワークW1、W2のいずれか一方の特定の領域である場合も含む。この特定の領域は、図7の表示領域DLのように外縁の内側にある領域であってもよいし、一部が外縁に達している領域であってもよい。また、接着剤Rの外縁が所定の範囲内に収まるための接着剤Rの流動の態様は、種々の態様が考えられる。本実施形態では、所定のパターンで塗布した接着剤Rが、濡れ広がって一つの膜となり、一対のワークW1、W2で挟まれた領域内に広がる態様を含む。所定のパターンには、例えば、上記の図3に示したような魚の骨のような形の線状のパターンや、点状のパターンが考えられる。
さらに、本実施形態では、図6(B)に示すように、第1の支持部32の変形量Tを考慮して、基準到達位置D1からさらに第2の支持部33を駆動して、押込位置D2まで載置部331を押し込む。この基準到達位置D1から押込位置D2までの移動量を、押込量Pとする。変形量Tは、本実施形態では、支持部材321の変形が無い状態での基準位置である基準面位置Fと、支持部材321に変形が生じた場合の変形面位置Cとの高さの差分に基づいて決定される。
載置部331の初期位置Iから基準到達位置D1、さらに押込位置D2までの移動量は、検出部34により検出される。検出部34は、検出対象の変位を検出する変位センサ341と変位センサ341に接続された演算装置342を有する。変位センサ341は、接触子が直接対象に接触してその変位を検出する接触式であっても、レーザ等により対象との距離を検出する非接触式であってもよい。
接触式センサは、例えば、接触子が直接対象に接触して、接触子の変位量を図るセンサである。非接触式センサは、例えば、投光部と受光素子を備え、投光部から照射されたレーザ光が受光素子に受光される位置に基づいて、対象物までの距離を測るセンサである。
検出部34による検出値は、演算装置342に送信される。演算装置342には、初期位置I及び上記のように検出した基準到達位置D1及び基準駆動量Sが予め記憶されている。検出部34の演算装置342は、変位センサ341に組み込んで構成しても、後述する制御装置6に組み込んで構成しても良い。
クランプ機構35は、第1の支持部32と第2の支持部33によって、ワークW1、W2を貼り合わせる際に、第1の支持部32の支持部材321を保持する保持装置である。クランプ機構35は、図8及び図9に示すように、可動アーム351、支持アーム352を有する。可動アーム351と支持アーム352の組が、支持部材321の四隅に対応する位置にそれぞれ設けられている。
可動アーム351は、外筒部351a、ロッド351b、押え部351cを有する。外筒部351aは、基台31に直立して設けられた筒状部材である。ロッド351bは、外筒部351a内に同軸に挿入された棒状の部材であり、図示しないシリンダ等により、軸方向に往復移動可能に、且つ軸を中心に回動可能に設けられている。外筒部351a、ロッド351bは、載置部331の近傍で、貼り合せ位置にある支持部材321に垂直方向に重ならない位置に設けられている。押え部351cは、ロッド351bの上端に設けられ、軸を中心とした回動により、貼り合せ位置にある支持部材321の縁部の上面に対向し、昇降によりワークW1の上面に接離する水平方向の平坦面を有するブロック状の部材である。押え部351cは、ロッド351bの往復移動に従って昇降し、ロッド351bの回動とともに水平方向の角度を変える。より具体的には、押え部351cは、図8に実線で示すように、貼り合せ位置にある支持部材321の上面から外れる向きと、図9に実線で示すように、支持部材321の上面に対向する向きとの間の90度の範囲で回動するように構成されている。
支持アーム352は、胴部352a、支え部352bを有する。胴部352aは、可動アーム351の近傍に、基台31に直立して設けられた筒状部材である。支え部352bは、胴部352a内に同軸に挿入された円柱形状の部材であり、図示しないスプリング等により、軸方向に往復移動可能に弾性支持されている。支持アーム352は、可動アーム351の近傍で、貼合位置にある支持部材321の下方に位置している。この支持アーム352は、支え部352bが、支持部材321の上面に対向する向きに回動された押え部351cの真下の位置となるように配置されている。また、可動アーム351によって支持部材321の高さ方向の位置が規制され、つまり、上方向に逃げないようにロックされ、支持アーム352によって支持部材321が押え部351cに対して押し付けられる。
[検出部]
検出部1は、第1の支持部32の接触面321aと反対側の面の一箇所と、基準面位置Fとのずれ量を、第1の支持部32の変形量Tとして検出する装置である(図6(B)参照)。検出部1は、検出対象の変位を検出する変位センサ11と変位センサ11に接続された演算装置12を有する。変位センサ11は、変位センサ341と同様に、接触子が直接対象に接触してその変位を検出する接触式であっても、レーザ等により対象との距離を検出する非接触式であってもよい。
変位センサ11の検出値は、演算装置12に送信される。演算装置12には、上記の基準面位置Fが予め記憶されている。例えば、反転機構322によって、支持部材321が、接触面321aが水平で下方に向かう位置となり、貼り合せ前の支持部材321の位置を変位センサ11により検出し、この検出値を基準面位置Fとして、演算装置12に記憶する。演算装置12は、変位センサ11により検出される検出値が、記憶されている基準面位置Fからどの程度ずれているかのずれ量を、第1の支持部32の変形量Tとして算出する。本実施形態では、変位センサ11の検出箇所により検出される変形面位置Cと、基準面位置Fとの差分が変形量Tとなる。検出部1の演算装置12は、変位センサ11に組み込んで構成しても、後述する制御装置6に組み込んで構成しても良い。
検出部1の検出位置は、図10に示すように、接触面321aがワークW1に接している領域Qの縁部よりも、中央寄りの点である。これにより、支持部材321の変形による基準面位置Fとの相違が、比較的大きく表れる変形面位置Cを検出位置とすることができる(図6(B)参照)。このため、変位センサ11は、このような検出位置に対する検出が可能な位置に配置されている。変位センサ11が、接触式センサの場合には、検出位置に接触子が接触可能な位置に配置される。非接触式センサの場合には、検出位置にレーザ光が照射可能な位置に配置される。変位センサ11は、第2の支持部33の上方へ反転した支持部材321に接離する方向に、図示しない駆動機構により移動可能に設けられている。変位センサ11は、支持部材321の反転前及び反転時には、支持部材321に干渉しない位置にある。そして、支持部材321が反転してクランプ機構35により保持された後、変位センサ11は、駆動機構により支持部材321に接近又は接触する検出位置まで下降する。この場合の検出位置は、支持部材321の接触面321aの反対側の面となる。
[硬化装置]
硬化装置4は、ワークW1,W2間に充填された接着剤Rを硬化させる装置である。ここで、硬化させるとは、必ずしも接着剤Rを完全に硬化させる必要はなく、製品として必要とされる硬さまで接着剤Rを硬化させるという意味である。硬化装置4は、図11(A)及び(B)に示すように、ワークW1,W2が載置される載置台41と、載置台41の上方に配置された照射ユニット43を備える。
照射ユニット43は、硬化エネルギーとしての紫外線(UV)を照射する装置から構成される。照射するエネルギーの種類は、ワークW1,W2の貼り合せに使用する接着剤Rの種類によって、紫外線の他にも、赤外線などの電磁波、粒子線からなる放射線等から適宜選択することができる。例えば、照射ユニット43は、紫外線を発することができる1つまたは複数のランプやLED等から構成することができる。照射ユニット43の照射は、接着剤Rを硬化するのに必要な量のエネルギーを照射することができるように調節されている。このエネルギーの量は、照射の強度と時間により調整される。
[制御装置]
制御装置6は、上記の表示装置用部材の製造装置100の各部の動作の制御を行う装置である。制御装置6は、例えば、専用の電子回路若しくは所定のプログラムで動作するコンピュータ等によって構成できる。制御装置6には、各部の制御内容がプログラムされており、PLCやCPUなどの処理装置により実行される。
このような制御装置6の構成を、仮想的な機能ブロック図である図12を参照して説明する。すなわち、制御装置6は、機構制御部61、決定部62、記憶部66、入出力制御部67を有する。
機構制御部61は、表示装置用部材の製造装置100の各部の機構を制御する処理部である。制御としては、例えば、各部の処理の開始及び終了のタイミング、貼合装置3の反転機構322の駆動量及び駆動タイミング、駆動部332の駆動量、駆動速度及び駆動タイミング、照射ユニット43の照射量等を制御する。
決定部62は、検出部1により検出された変形量Tに応じて、接着剤Rの外縁を所定の範囲内に収めるための駆動部332の駆動量を決定する。決定部62は、変形量選択部63、押込量決定部64、駆動量算出部65を有する。変形量選択部63は、検出部1により検出される変形量Tのうち、押込量Pの決定のための変形量Tである基準変形量Tpを選択する。双方のワークW1、W2へ接着剤Rが接触すると、検出部1により検出される変形量Tには、複数回の極大値が生じる。変形量選択部63は、このような複数回の極大値のうち、いずれかの極大値を基準変形量Tpとして選択する。例えば、双方のワークW1、W2への接着剤Rの接触によって、最初に生じる極大値の後に生じる極大値を、基準変形量Tpとして選択する。ここで、最初に生じる極大値で示される変形を、以下、初期変形と呼ぶ。
これは、発明者が実験により見出した以下の現象に基づく理由による。まず、検出部1は、貼り合せのための載置部331の上昇開始から、変形量Tの検出を開始する。そして、接着剤RがワークW2に接触した瞬間には、初期変形により、検出される変形量Tは非常に大きな極大値を示す。これは、接着剤Rに何も接触していない状態から、ワークW2が接触することにより、厚みのある接着剤R及びワークW1を介して、支持部材321に急に圧力がかかるためと考えられる。もし、最大の変形量Tを基準変形量Tpとして選択するのであれば、この初期変形時の極大値を採用すればよい。但し、この時点での変形量Tは極端に大きいため、この変形量Tを用いて押込量Pを算出しても、所定の範囲に収めることができないことが考えられる。従って、本実施形態では、変形量選択部63は、この時点での変形量Tは基準変形量Tpとしては選択しない。その後、接着剤Rが広がるに従って、初期変形が収束して行くが、この収束の過程又は収束後、初期変形よりも小さな極大値が検出されるので、変形量選択部63は、この時点で検出される変形量Tを基準変形量Tbとして選択する。つまり、初期変形が減少を開始した後の変形量Tを基準変形量Tpとして選択する。但し、支持部材321の剛性等によっては、初期変形の変形量Tが所定の範囲に収まる可能性もあるため、初期変形の変形量Tを基準変形量Tpとして選択してもよい。さらに、載置部331の上昇開始から基準到達位置D1に達するまでの間に、あらかじめ設定された時間に到達した時点の変形量Tを、基準変形量Tpとして選択してもよい。この設定時間は、任意に設定できるが、例えば、載置部331の上昇開始から基準変形量Tpとして選択すべき変形量Tが生じるまでの時間を実験により計測し、その時間をあらかじめ設定しておいてもよい。なお、設定時間としては、所定のパターンで塗布された接着剤Rが濡れ広がり、その外縁が所定の範囲内に収まるまでの時間としてもよい。
押込量決定部64は、変形量選択部63により選択された基準変形量Tpに基づいて、押込量Pを算出する。なお、基準変形量Tpに対して押込量Pが不十分な場合には、未充填な領域が残り、押込量Pが過大な場合には、はみ出しが生じる。このような状態とならないように押込量Pを算出することになる。そして、駆動量算出部65は、基準駆動量Sに押込量Pを加えた値を駆動量として算出する。この駆動量に基づいて、押込位置D2まで駆動させるように、機構制御部61は駆動部332を制御する。
このように、変形が完全に戻る前の時点で、はみ出しや未充填が生じない駆動量を決めて駆動することにより、時間短縮効果を図ることができる。例えば、基準到達位置D1の0.数μ〜1μ手前の時点での基準変形量Tpに基づいて、押込量Pを決定する。なお、基準到達位置D1に到達した時点での基準変形量Tpに基づいて、押込量Pを決定してもよい。
基準変形量Tpと、押込量Pとは、変形した分だけ押し込めばよいと考えた場合、比例関係にあるといえるので、比例定数に基づく演算式により、基準変形量Tpから押込量Pを求めることができる。但し、実際に、はみ出し及び未充填が生じない押込量Pは、基準変形量Tpによってだけではなく、ワークW1、W2の厚さ、接着剤Rの厚さ及び粘度、駆動部332による駆動速度等によって変動する。このため、複数の変形量Tに対応するはみ出し及び未充填が生じない押込量Pを、実験によりあらかじめ検出しておき、その結果をテーブル化しておく。そして、押込量決定部64は、変形量選択部63が選択した基準変形量Tpと一致する変形量Tに応じた押込量Pを、テーブルから選択するとよい。なお、基準変形量Tpが、所定の範囲内で近似する変形量Tに応じた押込量Pを選択してもよい。
記憶部66は、本実施形態の処理に必要な情報を記憶する。このような情報として、塗布パターン、変形量T、基準変形量Tp、基準駆動量S、押込量P、設定時間を含む。変形量Tは、検出部1の演算装置12から入力される。基準駆動量Sは、検出部34の演算装置342から入力される。
入出力制御部67は、制御対象となる各部との間での信号の変換や入出力を制御するインタフェースである。
さらに、制御装置6は、入力装置68、出力装置69を有する。入力装置68は、オペレータが本実施形態の処理に必要な情報や記憶部66に記憶される情報を入力するためのスイッチ、タッチパネル、キーボード、マウス等の装置である。出力装置69は、オペレータが本実施形態の状態を確認するためのディスプレイ、ランプ、メータ等の装置である。例えば、ディスプレイの画面に、検出された変形量T、決定された押込量Pを数字やグラフにより表示したり、上記のテーブルを表示したりしてもよい。
[動作]
以上のような構成を有する表示装置用部材の製造装置100の動作例を、図1〜図12に加え、図13を参照して説明する。
上述したように、表示装置用部材の製造装置100での処理の対象となるワークは、様々なものがある。ここでは、図7に示したように、ワークW1の一例としてカバーパネルS1、ワークW2の一例として表示パネルS2を、接着剤Rを介して互いに積層して、表示装置用部材Lを構成する場合を説明する。
カバーパネルS1には、様々な種類や形状があるが、本実施形態では、図7(A)、(B)に示すように、表示パネルS2より大きな、矩形状のカバーパネルS1を用いる。つまり、貼合時には、カバーパネルS1の外縁内に表示パネルS2の外縁が納まる。図7(A)において破線で示した部分が、カバーパネルS1に表示パネルS2が重なる領域、すなわち貼合領域である。一方、表示パネルS2に関しては、貼合面全体が貼合領域となる。カバーパネルS1の一面には、外縁を縁取るように所定幅の遮光性の印刷枠BLが形成されている。印刷枠BLの内縁に囲まれた領域は、表示領域DLを形成している。この表示領域DLは、破線で示した貼合領域よりも若干小さい。この例の場合、接着剤Rの外縁がはみ出してはいけない所定の位置は、表示パネルS2の外縁となる。また、未充填の箇所が発生してはいけない所定の領域は、カバーパネルS1の表示領域DLとなる。
図13に示すように、印刷枠BLの内縁と貼合領域の間、すなわち表示パネルS2の外縁との間が、接着剤Rの縁部が納まるべき制御幅d1である。貼り合せ時に外方に広がる接着剤Rの縁部が、制御幅d1よりも内側に止まってしまうと、未充填の領域が発生する(図7(B)参照)。接着剤Rの縁部が、制御幅d1よりも外側に出ると、はみ出しとなる(図7(A)参照)。
なお、図示の例では、表示領域DLは矩形であるが、五角形、六角形等の多角形状、円形状、楕円形状、曲線と直線を組み合わせた形状であっても良い。なお、各図は、印刷枠BLを所定の厚さを持って示しているが、実際には、印刷枠BLの厚さは、カバーパネルS1と表示パネルS2との間に介在する接着剤Rの厚さに比べて充分小さいものである。
表示パネルS2は、液晶パネルや有機ELパネル等の様々な種類があり、その形状も様々である。ここでは、図13に示すように、矩形状の液晶パネルを用いる。また、表示パネルS2には、偏光板POが積層されている。
本実施形態の表示装置用部材の製造装置100では、検出部1、塗布装置2、貼合装置3での処理を通して、接着剤Rが、制御幅d1の範囲に入り、はみ出しや未充填が発生しないように、カバーパネルS1と表示パネルS2とを貼り合せる。本動作例では、カバーパネルS1に対して接着剤Rを線状に塗布する例を説明する。
カバーパネルS1及び表示パネルS2は、図1に示すように、ローダ200によって表示装置用部材の製造装置100に搬入され、搬送装置5のコンベア50に搬送方向とは直交する方向に並べて載置される。それぞれのパネルは、貼り合せ面となる面が上側になるように搬送される。すなわち、本実施形態では、カバーパネルS1は印刷枠BLが形成された面が上側に向くように載置され、表示パネルS2は偏光板POが積層された面が上側に向くようにコンベア50に載置される。
[塗布処理]
図2に示すように、カバーパネルS1は不図示のピックアップ手段によりピックアップされ、塗布装置2の支持ユニット21のステージ21a上に載置される。
機構制御部61は、記憶部66から塗布パターンを取得し、塗布パターンに従って支持ユニット21と塗布ユニット22を制御する。ステージ21aを移動させ、塗布ユニット22のディスペンサ22bの供給口を、カバーパネルS1の塗布開始位置に合わせる。ディスペンサ22bから接着剤Rを滴下することで、接着剤Rを点状に塗布することができる。また、接着剤Rを連続して滴下しながら、ステージ21aを塗布パターンに従って移動させることで、接着剤Rを線状に塗布することができる。このような接着剤Rの供給及び停止とステージ21aの移動を制御することで、カバーパネルS1に所望の塗布パターンで接着剤Rを塗布する。
例えば、図3に示すような、魚の骨のような形で塗布する場合、塗布パターンの初期塗布位置に従って塗布を行うと、その中心は貼合領域の中心に位置することになる。すなわち、X方向及びY方向の中心線を挟んで線対称の形状となる。このような線対称の形状に塗布して、ワークW1,W2を貼り合わせることによって、図13に示すように、接着剤RはカバーパネルS1の外縁まで均一に広がり、制御幅d1の範囲に収まる。しかしながら、第1の支持部32の支持部材321に撓み等の変形があると、ワークW1、W2が実際に受ける圧力にバラつきが生じ、制御幅d1からのはみ出しや未充填が発生する可能性がある。
塗布が完了すると、カバーパネルS1は不図示のピックアップ装置によって塗布装置2から搬出され、再び搬送装置5のコンベア50上に載置され、貼合装置3まで搬送される。
[貼合処理]
貼合装置3まで搬送されたカバーパネルS1と表示パネルS2とは、不図示のピックアップ装置によって第1の支持部32、第2の支持部33にセットされる。つまり、図4に示すように、カバーパネルS1は、接着剤Rを塗布された面を上にして、第1の支持部32の支持部材321における接触面321aに載置され、バキュームチャックによって吸着保持される。表示パネルS2は、載置部331の接触面331aに載置され、バキュームチャックによって吸着保持される。
第1の支持部32の反転機構322が、支持部材321を回動させることにより、接触面321aに保持されたカバーパネルS1を反転させる。すると、図5に示すように、カバーパネルS1の接着剤Rの塗布面は、載置部331上の表示パネルS2に対向する。
図8及び図9に示すように、可動アーム351の押え部351cを回動して、支持部材321の上方に移動させ、可動アーム351を下降させることにより、押え部351cと支え部352bとの間で、支持部材321の四隅を挟み込んで支持する。このように、クランプ機構35を用いて支持部材321を支持することにより、支持部材321の歪み等が修正される。但し、上記のように、貼り合せ時に生じる撓み等の変形は抑止できない。
次に、載置部331は、駆動部332によって、カバーパネルS1と表示パネルS2とのアライメントを行う。このアライメントは、例えば、カバーパネルS1と表示パネルS2の基準位置を、図示しない撮像部により撮像して、互いの基準位置のズレが解消するように、駆動部332が載置部331をXYθ方向に移動させることにより行う。基準位置は、表示パネルS2とカバーパネルS1に付されたマークや、特定の位置である。なお、撮像部及びアライメントについても、一般的な装置及び技術を用いることができる。
そして、駆動部332が載置部331を上昇させる。この載置部331の上昇開始と共に、検出部1による変形量Tの検出が開始する。すると、表示パネルS2がカバーパネルS1側に移動して、接着剤Rに接触する。接着剤Rは、カバーパネルS1と表示パネルS2によって挟まれて加圧されることで、カバーパネルS1の外縁に向かって押し広げられて行く。駆動部332は、記憶部66に記憶された上昇速度で基準到達位置D1まで載置部331を上昇させる。この上昇速度は、一定であっても、設定されたパターンで変化するものであってもよい。決定部62は、検出部1により検出される変形量Tに基づいて、押込量Pを決定する。つまり、載置部331の上昇開始から基準到達位置D1に達するまでの間に、あらかじめ設定された時間に到達した時点の変形量Tを基準変形量Tpとして、この基準変形量Tpに基づいて、押込量Pを算出する。駆動部332は、さらに押込量Pに基づく押込位置D2まで載置部331を上昇させる。これにより、図13に示すように、接着剤Rの外縁が、印刷枠BLの内縁の外側に達して、表示領域DLの全域に接着剤Rが充填される。従って、未充填の領域の発生が防止される。また、接着剤Rの外縁が印刷枠BLの外縁の内側に止まることにより、はみ出しが防止される。
さらに、載置部331におけるバキュームチャックを維持した状態で、支持部材321におけるバキュームチャックを停止する。そして、クランプ機構35による保持を開放し、反転機構322が支持部材321を回動させることにより、カバーパネルS1の上面を解放する。これにより、カバーパネルS1は押圧から解放される。
このように、表示パネルS2とカバーパネルS1を貼り合せることにより、表示装置用部材が構成される。この表示装置用部材Lを、以下、積層体と呼ぶ。積層体は、バキュームチャックを停止した載置部331から搬出され、再び搬送装置5で搬送される。続いて、不図示のピックアップ手段が、積層体を硬化装置4へ搬入する。
[硬化処理]
硬化装置4においては、図11に示すように、積層体は載置台41に載置され、照射ユニット43によって、接着剤Rが硬化するのに必要な強度の紫外線が照射され、接着剤Rの硬化が完了する。積層体はピックアップ手段によって硬化装置4から搬送装置5に搬出され、必要に応じてその他の処理が施される。製造された表示装置用部材Lは、アンローダ300によって表示装置用部材の製造装置100から搬出される。
[作用効果]
(1)本実施形態の表示装置用部材の製造装置100は、表示装置を構成する一対のワークW1、W2を、接着剤Rを介して貼り合わせる貼合装置3であって、一方のワークW1を接触面321aで支持する第1の支持部32と、他方のワークW2を接触面331aで支持する第2の支持部33と、一対のワークW1、W2が接着剤Rを介して貼り合わされる方向に、第2の支持部33を駆動する駆動部332と、第1の支持部32の変形量Tを検出する検出部1と、検出部1により検出された変形量Tに応じて、接着剤Rの外縁を所定の範囲内に収めるための駆動部332の駆動量を決定する決定部62と、を有する。
ワークW1、W2の厚みや反力が同等で、押し込み量が同等であっても、貼り合わせ時に、ワークW1、W2を支持する部材が変形すると、はみ出しや未充填が生じる可能性がある。本実施形態では、第1の支持部32に変形が生じたとしても、これに応じて接着剤Rの外縁を所定の範囲内に収まるように駆動部332の駆動量を決定し、この駆動量に従って駆動部332が第2の支持部33を駆動させる。従って、接着剤Rのはみ出しや未充填の発生を防止できる。
(2)検出部1は、第1の支持部32の接触面321aと反対側の面の一箇所と、基準面位置Fとのずれ量を変形量Tとして検出する。このため、使用するパラメータが少なく、演算処理が単純になるので、貼り合わせのための短い時間内において、変形量Tを高速に検出して駆動量を決定できる。
(3)検出部1は、接触面321aに接触しているワークW1の領域に対応する領域Qの縁部よりも、中央寄りの点を検出する。このため、変形による基準面位置Fとの相違が、比較的大きく表れる位置を検出位置とすることができるので、変形量Tに対する駆動量の決定をより正確に行うことができる。
(4)決定部62は、双方のワークW1、W2への接着剤Rの接触により第1の支持部32に生じた初期変形が、減少を開始した後の変形量Tに基づいて、駆動量を決定する。このため、接着剤Rの接触により生じる初期変形の過大な変形量Tを回避して、接着剤Rの外縁の到達位置との相関が強い変形量Tを基準変形量Tpとして、押込量Pを算出することができ、正確な駆動量の決定を行うことができる。つまり、接触後に変形量Tが極端に大きくなるような場合でも、その変形量Tを考慮しない形になるので、正確さが向上することになる。
(5)決定部62は、第1の支持部32の変形がない状態で貼り合わせた場合に、接着剤Rの外縁が所定の範囲内に収まる駆動量を基準駆動量Sとして、変形量Tに応じて、基準駆動量Sに加える駆動量である押込量Pを決定する押込量決定部62を有する。このため、駆動量の全体ではなく、押込量Pのみを求めることにより、処理を簡略化できる。
(6)第1の支持部32は、その接触面321aを反転することにより、第2の支持部33の接触面331aに対向する位置と、第2の支持部33の接触面331aと対向する位置から退避する位置との間を変位可能な支持部材321を有する。
このように、接触面321aを反転させる支持部材321を用いて貼り合わせを行う装置の場合、単にワークW1、W2を貼り合わせ方向に駆動する装置に比べて、反転動作による接触面321aの位置のばらつきが生じやすい。このような場合であっても、本実施形態では、支持部材321の変形量Tを検出することにより、はみ出しや未充填のない貼り合わせを実現できる。
また、第1の支持部32の剛性が高い方が、変形が少なくて済むが、第1の支持部32が重量化する。本実施形態では、第1の支持部32の変形量Tを検出し、貼り合せを行う際の駆動部332の押込量Pを決定するので、第1の支持部32の剛性を比較的低くしたとしても、はみ出しや未充填を防止できる。このため、第1の支持部32の軽量化が図れ、例えば、反転機構322等の第1の支持部32を駆動させる機構の小型化が可能となり、消費エネルギーも低減できる。
(7)また、本実施形態は、表示装置を構成する一対のワークW1、W2が、接着剤Rを介して貼り合わされた表示装置用部材の製造装置100であって、一対のワークW1、W2の少なくとも一方に、接着剤Rを塗布する塗布装置2と、塗布装置2によって接着剤Rが塗布された一対のワークW1、W2を貼り合わせる貼合装置3と、を有する。
さらに、本実施形態は、表示装置を構成する一対のワークW1、W2を、接着剤Rを介して貼り合わせて表示装置用部材を製造する方法であって、塗布装置2により、一対のワークW1に、接着剤Rを塗布し、第1の支持部32が、ワークW1を接触面321aで支持し、第2の支持部33が、他方のワークW2を接触面331aで支持し、検出部1が、第1の支持部32の変形量Tを検出し、決定部62が、検出部1により検出された変形量Tに応じて、接着剤Rの外縁を所定の範囲内に収めるための駆動量を決定し、駆動部332が、駆動量に基づいて、一対のワークW1、W2が接着剤を介して貼り合わされる方向に、第2の支持部33を駆動する。
本実施形態では、第1の支持部32の変形量Tに基づいて、貼り合わせの際にはみ出しや未充填が生じない駆動量を決定することができるので、接着剤Rの塗布の形状や位置、ワークW1、W2の厚みや反力の厳密な調整をしなくても、はみ出しや未充填を防止することができる。
[その他の実施形態]
上述の実施形態では、貼り合わせの際に、駆動部332は、第2の支持部33のみを駆動させているが、第1の支持部32のみ又は第1の支持部32及び第2の支持部33の双方を駆動させてもよい。この場合、駆動部332の駆動量は、第1の支持部32の駆動量または第1の支持部32及び第2の支持部33の駆動量の合計を求めることになる。
上記の実施形態では、検出部1は、第1の支持部32のみの変形量Tを検出しているが、第2の支持部33のみ又は第1の支持部32及び第2の支持部33の双方の変形量Tを検出してもよい。この場合、基準変形量Tpは、第2の支持部33の変形量Tまたは第1の支持部32及び第2の支持部33の駆動量の合計を検出することになる。
検出部1の検出箇所は、1箇所には限定されない、複数個所から検出して、その平均を変形量Tとしても、複数の検出箇所のうち、接着剤Rの相関が強い検出箇所を選択して変形量Tとしてもよい。
さらに、変形量Tを検出できる位置であれば、第1の支持部32又は第2の支持部33のいずれの位置で検出してもよい。例えば、検出部1の検出箇所は、領域Qの中心としてもよい。領域Qの中心は、変形量Tが最大となっている可能性が高いため、変形をより正確に反映した押込量Pの算出ができる。但し、例えば、後述するように、支持部材321に、接着剤Rの仮硬化用のUV等のエネルギー照射用の穴が形成されていることにより、領域Qの中心を検出できない場合には、中心の近傍であってもよい。なお、検出箇所が単数か複数か、検出箇所をどの位置にするかにかかわらず、あらかじめ実験によって、検出された変形量Tとそれに必要な押込量Pとの関係を求めておくことにより、検出された変形量Tに適した押込量Pを決定できるので、接着剤Rの未充填やはみ出しが防止された貼り合せを行うことができる。
さらに、検出部1は、変形量T又は変形量Tを算出するための測定値を検出できればよい。このため、検出部1は変位センサには限定されない。検出部1として、第1の支持部32又は第2の支持部33の歪を検出する歪センサを用いてもよい。例えば、歪センサを、第1の支持部32の接触面321aとは反対側の面に取り付けて、歪の大きさから、変形量Tを検出してもよい。
上述の実施形態では、硬化処理は硬化装置4のみで行う例を説明したが、これに限られない。例えば、貼合装置でワークW1,W2を貼り合わせた後に、接着剤Rをある程度硬化させる仮硬化処理を行っても良い。その場合は、貼合装置に仮硬化を行うための装置を設置すると良い。仮硬化は、硬化装置4の硬化処理と同様に、UV光を照射する照射ユニットにより行っても良い。あるいは、接着剤RとしてUV硬化樹脂と熱硬化樹脂の特性を持った樹脂を用いる場合は、仮硬化は加熱装置により行い、硬化装置4の硬化処理をUV光で行っても良い。
互いに貼り合わされる一対のワークは、1枚であっても、複数枚の積層体であってもよい。すなわち、表示装置用部材として積層されるワークの積層数は、特定の数には限定されない。一対のワークの大きさは、上記のように異なっていても、同等の大きさであってもよい。つまり、本発明は、ワークの大きさや形状にかかわらず、ワークの縁部からの接着剤Rのはみ出しや未充填を防止するものである。本発明による製造対象となる表示装置用部材としては、スマートフォン用、タブレット端末用、PCのディスプレイ用、テレビ用、車載用や航空機用等の他装置に取り付けられる表示パネル用等、種々のものが考えられる。これらのうち、制御幅が短い傾向にあるスマートフォン用やタブレット端末用の表示装置用部材に適用すると、特に有効である。
1 検出部
2 塗布装置
3 貼合装置
4 硬化装置
5 搬送装置
6 制御装置
11 変位センサ
12 演算装置
21 支持ユニット
21a ステージ
21b 駆動機構
22 塗布ユニット
22a タンク
22b ディスペンサ
31 基台
32 第1の支持部
33 第2の支持部
34 検出部
35 クランプ機構
41 載置台
43 照射ユニット
50 コンベア
61 機構制御部
62 決定部
66 記憶部
67 入出力制御部
63 変形量選択部
64 押込量決定部
65 駆動量算出部
68 入力装置
69 出力装置
200 ローダ
300 アンローダ
321 支持部材
321a 接触面
322 反転機構
322a 回動部
322b 支持体
331 載置部
331a 接触面
332 駆動部
341 変位センサ
342 演算装置
351 可動アーム
351a 外筒部
351b ロッド
351c 押え部
352 支持アーム
352a 胴部
352b 支え部
100 表示装置用部材の製造装置
BL 印刷枠
DL 表示領域
PO 偏光板
D1 基準到達位置
D2 押込位置
F 基準面位置
C 変形面位置
R 接着剤
S 基準駆動量
P 押込量
T 変形量
Z 領域
S1 カバーパネル
S2 表示パネル
W1、W2 ワーク

Claims (8)

  1. 表示装置を構成する一対のワークを、接着剤を介して貼り合わせる貼合装置であって、
    一方のワークを接触面で支持する第1の支持部と、
    他方のワークを接触面で支持する第2の支持部と、
    前記一対のワークが接着剤を介して貼り合わされる方向に、前記第1の支持部及び前記第2の支持部の少なくとも一方を駆動する駆動部と、
    前記第1の支持部及び前記第2の支持部の少なくとも一方の変形量を検出する検出部と、
    前記検出部により検出された変形量に応じて、前記接着剤の外縁を所定の範囲内に収めるための前記駆動部の駆動量を決定する決定部と、
    を有することを特徴とする貼合装置。
  2. 前記検出部は、前記第1の支持部の接触面と反対側の面及び前記第2の支持部の接触面と反対側の面の少なくとも一箇所と、基準位置とのずれ量を前記変形量として検出することを特徴とする請求項1記載の貼合装置。
  3. 前記検出部は、前記接触面が前記ワークに接触している領域の縁部よりも、中央寄りの点を検出することを特徴とする請求項2記載の貼合装置。
  4. 前記決定部は、双方のワークへの接着剤の接触により第1の支持部又は第2の支持部に生じた初期変形が、減少を開始した後の変形量に基づいて、前記駆動量を決定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の貼合装置。
  5. 前記決定部は、
    前記第1の支持部又は前記第2の支持部に変形が生じない状態で貼り合わせた場合に、前記接着剤の外縁が所定の範囲内に収まる駆動量を基準駆動量として、前記変形量に応じて、前記基準駆動量に加える駆動量である押込量を決定する押込量演算部を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の貼合装置。
  6. 前記第1の支持部は、その接触面を反転することにより、前記第2の支持部の前記接触面に対向する位置と、前記第2の支持部の前記接触面と対向する位置から退避する位置との間を変位可能な支持部材を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の貼合装置。
  7. 表示装置を構成する一対のワークが、接着剤を介して貼り合わされた表示装置用部材の製造装置であって、
    前記一対のワークの少なくとも一方に、前記接着剤を塗布する塗布装置と、
    前記塗布装置によって前記接着剤が塗布された前記一対のワークを貼り合わせる請求項1乃至6のいずれかに記載の貼合装置と、
    を有することを特徴とする表示装置用部材の製造装置。
  8. 表示装置を構成する一対のワークを、接着剤を介して貼り合わせて表示装置用部材を製造する方法であって、
    塗布装置により、前記一対のワークの少なくとも一方に、前記接着剤を塗布し、
    第1の支持部が、一方のワークを接触面で支持し、
    第2の支持部が、他方のワークを接触面で支持し、
    検出部が、前記第1の支持部及び前記第2の支持部の少なくとも一方の変形量を検出し、
    決定部が、前記検出部により検出された変形量に応じて、前記接着剤の外縁を所定の範囲内に収めるための駆動量を決定し、
    駆動部が、前記駆動量に基づいて、前記一対のワークが接着剤を介して貼り合わされる方向に、前記第1の支持部及び前記第2の支持部の少なくとも一方を駆動することを特徴とする表示装置用部材の製造方法。
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