JP2018136224A - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡 Download PDF

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Abstract

【課題】測定中に不所望の要因でカンチレバーに撓みが生じる場合でも、探針と試料の力学的・電磁気的相互作用を正しく測定することができる走査型プローブ顕微鏡を提供する。【解決手段】カンチレバー15の可動端に設けられた反射面に光を照射する測定光照射部171と、反射面からの反射光の入射領域よりも広い受光面を有し該受光面が複数の領域に分割された受光面により該反射光を検出する光検出部174と、複数の領域に入射する光量の割合に基づいてカンチレバー15の撓み量を求める撓み量算出部41と、カンチレバー15の基端と試料10の距離に対するカンチレバー15の撓みの変化量が閾値Kth以上であるか否かを判定する判定部42と、変化量が閾値Kthよりも小さい場合に変化量を相殺するように受光面を移動させる受光面移動機構18とを備えた走査型プローブ顕微鏡。【選択図】図3

Description

本発明は、探針で試料表面を走査することにより該試料表面の情報を得る走査型プローブ顕微鏡(SPM:Scanning Probe Microscope)に関する。
走査型プローブ顕微鏡では、微小な探針(プローブ)の先端を試料表面に近づけ、該探針で試料表面を走査しながら該探針と試料の力学的・電磁気的相互作用を検出する。これにより取得されたデータは走査型プローブ顕微鏡用のデータ処理装置に取り込まれ、試料表面の形状や物性の解析に供される。
図1に、走査型プローブ顕微鏡の要部構成を示す。走査型プローブ顕微鏡は、測定部101と制御・処理部102からなる。測定部101は制御・処理部102からの制御信号に基づき動作し、測定部101で取得された測定データは順次、制御・処理部102に送られ分析に供される。
測定部101では、測定対象の試料110がスキャナ112の上に設けられた試料台111の上に載置される。スキャナ112は、試料台111を水平面内で互いに直交するX軸、Y軸の2方向に移動させるXYスキャナ1121と、試料台111をX軸及びY軸に直交するZ軸方向(鉛直方向)に移動させるZスキャナ1122と、を含む。XYスキャナ1121及びZスキャナ1122はそれぞれ、制御・処理部102からの制御信号に基づき動作する圧電素子(図示なし)により駆動される。
スキャナ112の上方には、先端(可動端)に探針116を有し可撓性を有するカンチレバー115の基端が固定されている。カンチレバー115の撓みを検出するために、カンチレバー115の可動端の探針116の背面には反射面が形成されており、またその上方には、レーザ光源1171、ハーフミラー1172、ミラー1173、及び光検出器1174を含む光学的変位検出部117が設けられている。光学的変位検出部117では、レーザ光源1171から出射したレーザ光をハーフミラー1172で略垂直下方に反射し、カンチレバー115の反射面に照射する。この反射面で反射された光はミラー1173を経て光検出器1174に入射する。光検出器1174は、例えば4分割された受光面を有する4分割光検出器である。カンチレバー115が撓むと、前記反射面の角度が変化し、4つの分割受光面に入射する光量の割合が変化する。光検出器1174からの出力信号は、制御・処理部102に送られる。制御・処理部102は、光検出器1174の複数の分割受光面における受光光量の割合に応じた検出信号を演算処理し、カンチレバー115の撓み量(すなわち、先端部の変位量)を算出する。
走査型プローブ顕微鏡における測定モードの1つに、コンタクトモードがある。この測定モードでは、例えば、スキャナ112を上昇させ、試料110表面を探針116に近づけつつカンチレバー115の撓み量を測定することにより、試料110表面とカンチレバー115の基端の距離とカンチレバー115の撓み量の関係を表すアプローチラインを取得し、また、試料110表面を探針116から遠ざけつつカンチレバー115の撓み量を測定することにより同様にリリースラインを取得する(例えば特許文献1)。アプローチラインとリリースラインの組はフォースカーブと呼ばれる。
また、走査型プローブ顕微鏡における別の測定モードに、ダイナミックモードがある。ダイナミックモードでは、例えば、カンチレバー115を所定の周波数で振動させつつ探針を試料110表面に近接させた状態で該表面を走査することにより、試料110との相互作用による振動周波数の変化を測定する(例えば特許文献2)。
特開2005−283433号公報 特開2011−33482号公報
特許文献2に記載されているように、走査型プローブ顕微鏡を用いた試料110の測定中には、探針と試料の間の距離が数nm程度に近接した状態で働く力学的・電磁気的相互作用(短距離力)以外にもカンチレバー115の動作に影響を及ぼす要因がある。こうした要因として、例えば、測定環境の温度変化や、カンチレバー115の反射面へのレーザ光の照射により生じる発熱、探針と試料の間の距離が数μm程度離間した状態で働く静電気力(長距離力)が挙げられる。特許文献2には、ダイナミックモードにおいて、振動周波数の変化が予め決められた閾値を超える毎に該閾値にオフセット量(周波数)を加算することにより、これらの要因の影響を排除することが記載されている。
しかし、コンタクトモードでは、上記要因によってカンチレバー115の撓み量が変化すると、光検出器1174の受光面においてカンチレバー115の反射面からの反射光の受光位置が変化する。この変化が続くと、例えば初期状態では図2(a)に示すように受光面の中央に入射していた反射光が、図2(b)に示すように1つの分割受光面のみに入射する状態になる。上述のとおり、この光検出器1174は複数の分割受光面における受光光量の割合に応じた検出信号を演算処理するによりカンチレバー115の撓み量を算出するものであるため、1つの分割受光面にしか反射光が入射しなくなるとカンチレバー115の撓み量を求めることができなくなってしまうという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、試料の測定中に測定環境の温度変化等の不所望の要因でカンチレバーに撓みが生じる場合でも、探針と試料の力学的・電磁気的相互作用(短距離力)を正しく測定することができる走査型プローブ顕微鏡を提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明は、可撓性を有し両端が基端と可動端であるカンチレバーを用いて、該可動端に設けられた探針により試料表面を走査する走査型プローブ顕微鏡であって、
a) 前記可動端に設けられた反射面に光を照射する測定光照射部と、
b) 前記反射面からの反射光の入射領域よりも広く、複数の領域に分割されてなる受光面により該反射光を検出する光検出部と、
c) 前記複数の領域に入射する光量の割合に基づいて前記カンチレバーの撓み量を求める撓み量算出部と、
d) 前記カンチレバーの基端と前記試料の距離に対する前記カンチレバーの撓みの変化量が予め決められた閾値以上であるか否かを判定する判定部と、
e) 前記変化量が前記閾値よりも小さい場合に、該変化量を相殺するように、前記受光面への前記反射光の入射位置を移動させる入射位置移動部と
を備えることを特徴とする。
前記入射位置移動部は、例えば前記受光面の位置を移動させる受光面移動部、前記反射面から前記受光面の間に配置される光学素子の位置を移動させる光学素子移動部である。
走査型プローブ顕微鏡では、カンチレバーの可動端に設けられた探針と試料の力学的・電磁気的相互作用(短距離力)を測定する。こうした短距離力は、カンチレバーの基端と試料表面が遠い間は働かず、その距離が数nm程度まで近くなると急激に働く力であり、またカンチレバーの基端と試料表面の距離に対する該カンチレバーの撓みの変化量が大きい。一方、測定環境の温度変化や、カンチレバーの反射面へのレーザ光の照射により生じる発熱といった要因による撓みの変化量はカンチレバーの基端と試料の距離に無関係である。また、試料とカンチレバーの間に働く静電気力等(長距離力)による撓みの、カンチレバーの基端と試料の距離に対する変化量は短距離力に比べて小さい。従って、短距離力に基づく撓みの変化量のみを有効とするように前記閾値を決めておき、カンチレバーの撓みの変化量が該閾値よりも小さい場合にはこれを相殺するように受光面を移動させることによって、不所望の要因によるカンチレバーの撓みの変化量を排除し、カンチレバーの探針と試料の力学的・電磁気的相互作用(短距離力)を正しく測定することができる。
本発明に係る走査型プローブ顕微鏡は、例えば
前記撓み量算出部が前記カンチレバーの撓み量を第1の周期で求め、
前記判定部が、前記第1の周期よりも長い第2の周期で前記カンチレバーと前記試料の距離に対する前記カンチレバーの撓みの変化量が予め決められた閾値以上であるか否かを判定する
ように構成することができる。
本発明に係る走査型プローブ顕微鏡を用いることにより、試料の測定中に測定環境の温度変化等の不所望の要因でカンチレバーに撓みが生じる場合でも、探針と試料の力学的・電磁気的相互作用(短距離力)を正しく測定することができる。
従来の走査型プローブ顕微鏡の要部構成図。 カンチレバーの反射面から光検出器の受光面に入射する光の入射位置を説明する図。 本発明に係る走査型プローブ顕微鏡の一実施例の要部構成図。 カンチレバーの撓みの一例を説明する図。
本発明に係る走査型プローブ顕微鏡用データ処理装置の実施例について、以下、図面を参照して説明する。
図2は本実施例の走査型プローブ顕微鏡の要部構成図である。この走査型プローブ顕微鏡は、測定部1と制御・処理部2からなり、制御・処理部2は測定制御部3とデータ処理部4を備えている。制御・処理部2の実体は後述の構成及び機能ブロックを備えたパーソナルコンピュータであり、入力部5と表示部6が接続されている。
測定部1では、測定対象の試料10がスキャナ12の上に設けられた試料台11の上に載置される。スキャナ12は、試料台11を水平面内で互いに直交するX、Yの2軸方向に移動させるXYスキャナ121と、試料台11をX軸及びY軸に対し直交するZ軸方向(鉛直方向)に移動させるZスキャナ122と、を含む。XYスキャナ121及びZスキャナ122はそれぞれ、測定制御部3からの制御信号に基づき動作する圧電素子(図示なし)により駆動される。
試料10の上方(ここではZ軸方向に離れた位置)には、先端に探針16を有し可撓性を有するカンチレバー15が配置されている。カンチレバー15のZ軸方向の変位を検出するために、該カンチレバー15の上方には、レーザ光源171、ハーフミラー172、ミラー173、及び光検出器174を含む光学的変位検出部17が設けられている。また、光検出器174の受光面は、圧電素子(図示なし)を駆動源として有する受光面移動機構18により移動可能に構成されている。
光学的変位検出部17では、レーザ光源171から出射したレーザ光をハーフミラー172で略垂直下方に反射させ、カンチレバー15の先端背面に設けられた反射面に照射する。この反射面で反射された光はミラー173を経て光検出器174に入射する。光検出器174は、Z軸方向及びY軸方向に4分割された受光面を有する4分割光検出器であり、その出力信号は後述の撓み量算出部41に送られる。
測定制御部3は、主として測定部1の測定動作を制御するものであり、使用者により入力される種々の測定条件に基づき、スキャナ12を駆動してカンチレバー15で試料10の表面を走査し、試料10表面の各測定点におけるアプローチラインとリリースラインからなるフォースカーブのデータを取得する。測定により得られたデータはデータ処理部4の記憶部40に保存される。
データ処理部4は、記憶部40の他に、機能ブロックとして、撓み量算出部41、判定部42、及び受光面移動制御部43を備えている。なお、本実施例の受光面移動機構18及び受光面移動制御部43が本発明における入射位置移動部に相当する。これらの機能ブロックは、制御・処理部2を構成するコンピュータのCPUによりデータ処理用プログラムを実行することにより具現化される。記憶部40には、後述の動作において用いられる、カンチレバー15の撓み量の最大値Kmax、及びカンチレバー15の基端と試料10の距離に対するカンチレバー15の撓みの変化量の閾値Kthが予め保存されている。
以下、本実施例の走査型プローブ顕微鏡における測定動作を説明する。ここでは、走査型プローブ顕微鏡をコンタクトモードで使用し、フォースカーブを構成するアプローチラインデータを取得する例を説明する。
使用者により測定開始が指示されると、測定制御部3はX−Y方向駆動部13に制御信号を送信して探針16を試料10の表面の測定位置の上方に移動させ、続いてZ方向駆動部14に電気信号を送信して試料台11を予め決められた一定の速度で上方に移動させる。これにより、カンチレバー15の基端と試料10の距離が徐々に近づき、カンチレバー15に設けられた探針16が試料10の表面に近接していく。
試料台11を上方に移動する間、撓み量算出部41は、第1の周期(200kHz)で光検出器174からの出力信号に基づき、具体的には4つの分割受光面における受光光量の割合からカンチレバー15の撓み量及び撓みの方向を求める。判定部42は、撓み量算出部41によりカンチレバー15の撓み量が求められる毎に(即ち第1の周期で)、該撓み量が記憶部40に保存されている最大値Kmaxに達したか否かを判定する。この最大値Kmaxは、探針16の先端が試料表面に達したことを確認するために用いられる値である。具体的には、探針16の先端が試料10の表面に達したあと、該先端が試料10の表面に押し付けられカンチレバー15がわずかに弓なりに沿った状態でのカンチレバー15の撓み量が最大値Kmaxに設定される。
カンチレバー15の撓み量が最大値Kmaxに達していなければ、測定制御部3は試料台11の上方への移動を継続する。カンチレバー15の撓み量が最大値Kmaxに達すると、試料台11の上方への移動を停止してアプローチラインデータの取得を終了する。
また、判定部42は、第1の周期よりも長い第2の周期(20kHz)で、カンチレバー15の基端と試料10の距離に対するカンチレバー15の撓みの変化量が予め決められた閾値Kth以上であるか否かを判定する。本実施例では、上述のとおり試料台11を定速で上方に移動させる構成であり、この閾値Kthは20kHzの周期の間(50μs)に移動する試料台11の距離に応じた変化量として予め設定される。そのため、前回判定時からのカンチレバー15の撓みの変化量が記憶部40に保存されている閾値Kthを超えているか否かによりこの判定を行うことができる。
上記判定に用いられる閾値Kthは、測定環境の温度変化やカンチレバーの反射面へのレーザ光の照射により生じる発熱といった要因による撓みの変化量よりも大きく、探針16と試料10の間の力学的・電磁気的相互作用(短距離力)に基づく撓みの変化量よりも小さい値になるよう、予備測定の結果等に基づき予め決められている。従って、上記判定により、求められたカンチレバー15の撓みが試料10と探針16に短距離力によるものか否かを判定することができる。
判定部42が、カンチレバー15の撓み量が閾値Kthを超えていると判定した場合、カンチレバー15の撓みは探針16と試料10の間の短距離力によるものであり、カンチレバー15の撓み量の値はアプローチラインを構成する有効なデータとして記憶部40に保存される。
一方、判定部42が、カンチレバー15の撓み量が閾値Kthを超えていないと判定した場合、カンチレバー15の撓みは、測定環境の温度変化やカンチレバーの反射面へのレーザ光の照射により生じる発熱等(以下、これらをまとめて「外的要因」とも呼ぶ。)によるものであると考えられる。この場合には、受光面移動制御部43が、測定制御部3を介して受光面移動機構18に制御信号を送信し、カンチレバー15の反射面からの反射光が光検出器174の分割受光面の中央に入射するように受光面を移動させる。つまり、カンチレバー15の撓み量をキャンセルするように受光面を移動させる。
ここで、図4に一点鎖線で示すように、測定中に外的要因によるカンチレバー15の撓みが継続的に生じている場合を考える。従来の走査型プローブ顕微鏡では、外的要因によりカンチレバー15が継続的に撓み続けると、探針16の先端が試料10の表面に達する前に(カンチレバー15の基端と試料10表面の距離がD1の時点で)カンチレバー15の撓み量が最大値Kmaxに達するため、探針16の先端が試料10の表面に達したと誤判定されてしまい、正しいアプローチラインデータを得ることができない。
これに対し、本実施例の走査型プローブ顕微鏡では、測定中に外的要因によりカンチレバー15に撓みが生じている場合でも、上述のように光検出器174の受光面を移動させてその撓み量を相殺して、図4に実線で示すようにカンチレバー15の撓み量を捉えることができる。従って、探針16の先端が試料10の表面に達した時点(カンチレバー15の基端と試料10表面の距離がD0の時点)を正確に捉えることができる。
本実施例は一例であって、本発明の趣旨に沿って適宜に変更することができる。
上記実施例では、試料台11を移動させることにより、カンチレバー15の基端と試料10の表面の距離を変化させたが、試料台11を固定しカンチレバー15を移動させるように構成してもよい。また、上記実施例では、第1の周期を200kHz、第2の周期を20kHzとしたが、これらは試料台11(あるいはカンチレバー15)の移動速度に応じて適宜に設定すればよい。ただし、第1の周期よりも第2の周期の方が長くなるように設定する。
また、上記実施例では、入射位置移動部として、受光面移動機構18及び受光面移動制御部43を用いたが、カンチレバー15の反射面から光検出器174の受光面の間に配置される光学素子の位置を移動させることにより該受光面における反射光の入射位置を移動させるように構成することもできる。例えば、ミラー173を回転させるミラー駆動部と該ミラー駆動部を制御するミラー移動制御部により構成することができる。
10…試料
1…測定部
10…試料
11…試料台
12…スキャナ
121…XYスキャナ
122…Zスキャナ
13…Y方向駆動部
14…Z方向駆動部
15…カンチレバー
16…探針
17…光学的変位検出部
171…レーザ光源
172…ハーフミラー
173…ミラー
174…光検出器
18…受光面移動機構
2…制御・処理部
3…測定制御部
4…データ処理部
40…記憶部
41…撓み量算出部
42…判定部
43…受光面移動制御部
5…入力部
6…表示部

Claims (3)

  1. 可撓性を有し両端が基端と可動端であるカンチレバーを用いて、該可動端に設けられた探針により試料表面を走査する走査型プローブ顕微鏡であって、
    a) 前記可動端に設けられた反射面に光を照射する測定光照射部と、
    b) 前記反射面からの反射光の入射領域よりも広く、複数の領域に分割されてなる受光面により該反射光を検出する光検出部と、
    c) 前記複数の領域に入射する光量の割合に基づいて前記カンチレバーの撓み量を求める撓み量算出部と、
    d) 前記カンチレバーの基端と前記試料の距離に対する前記カンチレバーの撓みの変化量が予め決められた閾値以上であるか否かを判定する判定部と、
    e) 前記変化量が前記閾値よりも小さい場合に、該変化量を相殺するように、前記受光面への前記反射光の入射位置を移動させる入射位置移動部と
    を備えることを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
  2. 前記入射位置移動部が前記受光面を移動することにより前記変化量を相殺するものであることを特徴とする請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  3. 前記撓み量算出部が前記カンチレバーの撓み量を第1の周期で求め、
    前記判定部が、前記第1の周期よりも長い第2の周期で前記カンチレバーと前記試料の距離に対する前記カンチレバーの撓みの変化量が予め決められた閾値以上であるか否かを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の走査型プローブ顕微鏡。
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