JP2018136159A - 溶接部検査装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】溶接部検査装置1のシュー42の両側面をプローブガイド5,5によって覆う。プローブガイド5,5の先端部の長手方向の両端部に突起55,55を設け、この突起55,55をシュー42の先端面42cよりも下方に突出させる。スポット溶接部の検査時には、プローブガイド5,5の突起55,55がスポット溶接部の表面に当接されることになるため、検査が多数回に亘って行われてもシュー42の先端面42cに摩耗が生じてしまうことは回避され、検査精度を高く維持することができる。その結果、シュー42の長寿命化を図ることができる。また、プローブ41およびシュー42をコイルスプリング7によるフローティング機構9によって支持することで、スポット溶接部の表面への突起55,55の当接によって自動調芯を行うことができる。
【選択図】図2
Description
先ず、本実施形態に係る溶接部検査装置の全体構成について説明する。図1は溶接部検査装置1の斜視図である。図2は溶接部検査装置1の一部を破断した正面図である。図3は溶接部検査装置1の側面図である。図4は溶接部検査装置1の組み立て作業を説明するための図である。
ベースブラケット2は、ベースプレート21およびベースブラケット本体22を備えている。
ガイドブラケット3は、前記ベースブラケット本体22の側面22aに組み付けられる部材であって、ベースブラケット本体22に対向する内側面に、ベースブラケット本体22の側面22aに設けられている前記凸部22bが嵌り込む凹部3a(図4を参照)が形成されている。また、このガイドブラケット3には、前記ベースブラケット本体22に形成されているボルト孔22c,22c,22cに対応するボルト挿通孔3b,3b,3bが形成されている。そして、このボルト挿通孔3b,3b,3bがベースブラケット本体22のボルト孔22c,22c,22cに位置合わせされ、このボルト挿通孔3b,3b,3bにボルトB2,B2,B2が挿通されると共に、このボルトB2,B2,B2がボルト孔22c,22c,22cにねじ込まれることによって各ガイドブラケット3,3がベースブラケット2の側面22a,22aにそれぞれ組み付けられている。
超音波検査ユニット4は、プローブ(超音波トランスデューサ)41、シュー42および信号ケーブル43を備えている。
本実施形態において特徴とする部材であるプローブガイド5は、プローブ41およびシュー42の側面(X1方向側およびX2方向側にそれぞれ位置する側面)を覆う部材である。図5は一方のプローブガイド5の斜視図である。このプローブガイド5は左右一組で構成され、各プローブガイド5,5によってプローブ41およびシュー42の左右両側面が覆われている。
プローブクランプ6は、プローブ41の前面(Y2方向側に位置する面)および後面(Y1方向側に位置する面)を覆う部材である。図6は一方のプローブクランプ6の斜視図である。このプローブクランプ6は、前記一対のプローブガイド5,5同士を連結し、これによって各プローブガイド5,5をプローブ41に離脱不能に組み付けるためのものである。
本実施形態の特徴は、前記プローブガイド5の先端部に突起55,55が設けられている点にある。以下、具体的に説明する。
次に、前記コイルスプリング7を利用することでプローブ41およびシュー42をベースブラケット(装置本体)2に弾性支持するフローティング機構(弾性支持機構)9について説明する。前述したようにプローブガイド5,5の位置決め部53b,53bはガイドブラケット3,3の下端部に係止されている。つまり、プローブガイド5,5はガイドブラケット3,3に固定されていない。そして、前記ベースブラケット2のベースブラケット本体22と、プローブクランプ6のスプリング受け座63の上面および位置決め部53bの上面53eとの間にコイルスプリング7が圧縮された状態で介在されている(図1〜図3を参照)。このため、超音波検査ユニット4は、コイルスプリング7から下向きの付勢力を受けながら、この付勢力に抗して変位することが可能となっており、これによりフローティング機構9が構成されている。
スポット溶接部の溶接品質を検査する際に、シュー42の先端面42cとスポット溶接部の表面との間に空気が存在すると、スポット溶接部への超音波の照射が適正に行えなくなる場合があるため、この両者間にジェルを介在させる必要がある。このため、本実施形態に係る溶接部検査装置1は、このジェルをスポット溶接部の表面に塗布するためのジェル塗布装置(ジェル塗布手段)8を備えている。
ここで、前記溶接部検査装置1の組み立て作業について簡単に説明する。この組み立て作業では、図4に示すように、ベースブラケット2のユニット挿通孔23に対し上側から超音波検査ユニット4のプローブ41およびシュー42を挿通させておく。そして、コイルスプリング7の内側にプローブ41およびシュー42を通過させ、このコイルスプリング7の上端部を、ベースブラケット本体22の下面に形成されている溝22d(図2を参照)に嵌め込む。
次に、溶接部検査動作について説明する。
次に本発明の変形例1について説明する。本変形例はプローブガイド5の先端部分の形状が前記実施形態のものと異なっている。その他の構成および溶接部検査動作は前記実施形態の場合と同様である。従って、ここではプローブガイド5の先端部分の形状についてのみ説明する。
次に本発明の変形例2について説明する。本変形例はシュー42およびプローブガイド5の形状が前記実施形態のものと異なっている。その他の構成および溶接部検査動作は前記実施形態の場合と同様である。従って、ここではシュー42およびプローブガイド5の形状についてのみ説明する。
なお、本発明は、前記実施形態および前記各変形例に限定されるものではなく、特許請求の範囲および当該範囲と均等の範囲で包含される全ての変形や応用が可能である。
2 ベースブラケット(装置本体)
41 プローブ
42 シュー(音響伝播媒体)
42c 先端面
5 プローブガイド(ガイド部材)
55,59 突起
56 プローブガイドの先端部
7 コイルスプリング
8 ジェル塗布装置(ジェル塗布手段)
9 フローティング機構(弾性支持機構)
100 多関節ロボット
101 アーム先端部
W スポット溶接部
Claims (5)
- 超音波を発振するプローブおよび該プローブの先端に取り付けられた音響伝播媒体を備え、金属板の溶接部に前記音響伝播媒体の先端面を対向させた状態で、前記プローブから発振された超音波を、前記音響伝播媒体を経て前記溶接部に照射し、この超音波の反射波に基づいて前記溶接部の検査を行うための溶接部検査装置において、
前記プローブおよび前記音響伝播媒体は、弾性支持機構によって装置本体に弾性支持されており、
前記金属板よりも硬度の高い材料で成り且つ少なくとも前記音響伝播媒体の側方に位置するガイド部材を備えており、該ガイド部材の一部は、前記音響伝播媒体の前記先端面よりも突出していることを特徴とする溶接部検査装置。 - 請求項1記載の溶接部検査装置において、
前記音響伝播媒体の前記先端面よりも突出している前記ガイド部材の一部は、前記ガイド部材における外縁部の複数箇所に配置されていることを特徴とする溶接部検査装置。 - 請求項2記載の溶接部検査装置において、
前記音響伝播媒体の前記先端面は矩形状であり、
前記音響伝播媒体の前記先端面よりも突出している前記ガイド部材の一部は、前記音響伝播媒体の前記先端面における4つの角部それぞれに隣接した外側位置に配置されていることを特徴とする溶接部検査装置。 - 請求項1、2または3記載の溶接部検査装置において、
多関節ロボットのアーム先端部に取り付けられ、前記溶接部の検査時には、前記多関節ロボットの作動によって前記音響伝播媒体の前記先端面が前記溶接部に対向されるようになっていることを特徴とする溶接部検査装置。 - 請求項1〜4のうち何れか一つに記載の溶接部検査装置において、
前記ガイド部材を前記溶接部の表面に当接させた際に前記音響伝播媒体の前記先端面と前記溶接部の前記表面との間に形成される空間の容積量よりも多い量のジェルを前記溶接部の前記表面に塗布しておくジェル塗布手段を備えていることを特徴とする溶接部検査装置。
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