JP2018135993A - 油圧式オートテンショナ - Google Patents

油圧式オートテンショナ Download PDF

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武博 高野
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Abstract

【課題】リザーバ室内の空気と作動油が攪拌されて気泡が発生したときに、その気泡が圧力室に流入しにくい油圧式オートテンショナを提供する。
【解決手段】スリーブ12の内側に形成された圧力室16と、スリーブ12の外周とシリンダ11の内周との間に形成されたリザーバ室17と、圧力室16の下部とリザーバ室17の下部とを連通する油通路26と、油通路26のリザーバ室17の側から圧力室16の側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブ27と、圧力室16からリザーバ室17に作動油をリークさせる絞り通路28とを備える油圧式オートテンショナ1において、シリンダ11の内周に、リザーバ室17内の作動油を上下に仕切る環状のセパレータ30を設ける。
【選択図】図2

Description

この発明は、作動油を用いてダンパ力を発生する油圧式オートテンショナに関する。
自動車の補機、たとえばオルタネータやカーエアコンやウォータポンプなどは、その回転軸がエンジンのクランクシャフトに補機ベルトで連結され、その補機ベルトを介して駆動される。この補機ベルトの張力を適正範囲に保つために、一般に、支点軸を中心として揺動可能に設けたプーリアームと、そのプーリアームに回転可能に取り付けたテンションプーリと、そのテンションプーリを補機ベルトに押さえ付ける方向にプーリアームを付勢するオートテンショナとからなる張力調整装置が使用される。
この張力調整装置に組み込まれる油圧式オートテンショナとして、例えば、特許文献1,2に記載のものが知られている。これらの油圧式オートテンショナは、上端が開口し、下端が閉塞したシリンダと、シリンダに同軸に挿入して固定されたスリーブと、スリーブ内に軸方向に摺動可能に挿入されたロッドと、ロッドの上端に固定されたばね座と、ばね座を上方に付勢するリターンスプリングとを有し、補機ベルトの張力が変動すると、その補機ベルトの張力とリターンスプリングの付勢力がつりあう位置までロッドが移動して補機ベルトの張力変動を吸収する。
また、この油圧式オートテンショナは、補機ベルトからロッドに負荷される力を緩衝するための油圧ダンパ機構として、ロッドの移動により容積が変化するようにスリーブの内側に形成された圧力室と、スリーブの外周とシリンダの内周との間に形成されたリザーバ室と、圧力室の下部とリザーバ室の下部とを連通する油通路と、油通路のリザーバ室の側から圧力室の側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブと、圧力室の容積が縮小するときに圧力室からリザーバ室に作動油をリークさせる絞り通路とを有する。ここで、圧力室は、作動油で満たされており、リザーバ室は、空気と作動油を上下二層に収容している。そして、補機ベルトの張力が小さくなったときは、ロッドがスリーブから突出する方向に移動し、圧力室の容積が拡大するので、チェックバルブが開き、リザーバ室から圧力室に作動油が流入する。一方、補機ベルトの張力が大きくなったときは、ロッドがスリーブ内に押し込まれる方向に移動し、圧力室の容積が縮小するので、チェックバルブが閉じ、圧力室内の作動油が絞り通路を通って流出し、その作動油の粘性抵抗によってダンパ作用を生じる。
特許第5086171号公報 特開2012−251629号公報
近年、車両の低燃費化を図るため、補機ベルトの低フリクション化が求められており、これに伴い、補機ベルトの張力も低く設定される傾向にある。その一方で、補機ベルトで駆動される補機の負荷は、増加する傾向にある。そのため、補機ベルトの振幅が大きくなりやすく、油圧式オートテンショナの伸縮ストロークも大きくなる傾向にある。
ここで、油圧式オートテンショナが大きなストロークで伸長と収縮を繰り返すと、リザーバ室内の空気と作動油が攪拌されて気泡が発生し、その気泡が油通路を通ってリザーバ室から圧力室に流入するおそれがあるという問題に本願の発明者らは着眼した。気泡がいったん圧力室の作動油に混入すると、圧力室とリザーバ室の間で作動油の出入りがなくても、圧力室内の気泡が圧縮または膨張することによって圧力室の容積が変化するので、作動油が絞り通路をほとんど流れなくなり、油圧式オートテンショナのダンパ作用が低下してしまう(エア噛みの問題)。
この発明が解決しようとする課題は、リザーバ室内の空気と作動油が攪拌されて気泡が発生したときに、その気泡が圧力室に流入しにくい油圧式オートテンショナを提供することである。
上記課題を解決するため、この発明では、以下の構成の油圧式オートテンショナを提供する。
上端が開口し、下端が閉塞したシリンダと、
前記シリンダに同軸に挿入して固定されたスリーブと、
前記スリーブ内に軸方向に摺動可能に挿入されたロッドと、
前記ロッドの上端に固定されたばね座と、
前記ばね座を上方に付勢するリターンスプリングと、
前記ロッドの移動により容積が変化するように前記スリーブの内側に形成され、作動油で満たされた圧力室と、
前記スリーブの外周と前記シリンダの内周との間に形成され、空気と作動油を上下二層に収容するリザーバ室と、
前記圧力室の下部と前記リザーバ室の下部とを連通する油通路と、
前記油通路の前記リザーバ室の側から前記圧力室の側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブと、
前記圧力室の容積が縮小するときに前記圧力室から前記リザーバ室に作動油をリークさせる絞り通路と、を備える油圧式オートテンショナにおいて、
前記シリンダの内周に、リザーバ室内の作動油を上下に仕切る環状のセパレータが設けられていることを特徴とする油圧式オートテンショナ。
このようにすると、油圧式オートテンショナが大きなストロークで伸長と収縮を繰り返したときに、リザーバ室のセパレータよりも上側の領域では、空気と作動油が攪拌されるが、リザーバ室のセパレータよりも下側の領域では、空気が存在しないので、空気と作動油の攪拌が生じない。そのため、リザーバ室のセパレータよりも下側の領域では、気泡が発生しにくい。また、リザーバ室内の作動油がセパレータで上下に仕切られているので、リザーバ室内の作動油が上下に混ざるのが防止され、セパレータの上側で生じた気泡が、セパレータの下側に流入しにくい。そのため、リザーバ室内で発生した気泡が、圧力室の下部とリザーバ室の下部とを連通する油通路に流入しにくく、圧力室への気泡の流入を防止することができる。
前記リターンスプリングとして、前記スリーブの外周を囲むように前記スリーブの外周と前記シリンダの内周の間に組み込まれた圧縮コイルばねを採用する場合、前記セパレータは、前記シリンダの内周に嵌め込まれる筒部と、その筒部の下端から径方向内方に延びて前記リターンスプリングの外周と前記シリンダの内周の間で作動油を上下に仕切る円環板部とからなる構成のものを採用することができる。
この場合、前記セパレータの円環板部は、外径側から内径側に向かって次第に低くなるテーパ状とすると好ましい。
このようにすると、リターンスプリングとの接触により比較的気泡を生じやすいリザーバ室の内径側の領域では、リザーバ室内の油面からセパレータまでの深さが比較的深くなるため、セパレータよりも上側で生じた気泡が、セパレータよりも下側の領域に流入するのを、効果的に防止することが可能となる。
前記セパレータの円環板部に、周方向に間隔をおいて複数のスリットを設けることができる。
このようにすると、リザーバ室内の作動油が上下に混ざるのを円環板部で防止しつつ、リザーバ室から油通路を通って圧力室に作動油が流れるときに、円環板部に設けたスリットで、リザーバ室内でのセパレータの上側から下側への作動油の流れを確保することができる。
前記セパレータの円環板部に、周方向に間隔をおいて複数の貫通孔を設けることができる。
このようにすると、リザーバ室内の作動油が上下に混ざるのを円環板部で防止しつつ、リザーバ室から油通路を通って圧力室に作動油が流れるときに、円環板部に設けた貫通孔で、リザーバ室内でのセパレータの上側から下側への作動油の流れを確保することができる。
この発明の油圧式オートテンショナは、大きなストロークで伸長と収縮を繰り返したときに、リザーバ室のセパレータよりも上側の領域では、空気と作動油が攪拌されるが、リザーバ室のセパレータよりも下側の領域では、空気が存在しないので、空気と作動油の攪拌が生じない。そのため、リザーバ室のセパレータよりも下側の領域では、気泡が発生しにくい。また、リザーバ室内の作動油がセパレータで上下に仕切られているので、リザーバ室内の作動油が上下に混ざるのが防止され、セパレータの上側で生じた気泡が、セパレータの下側に流入しにくい。そのため、リザーバ室内で発生した気泡が、圧力室の下部とリザーバ室の下部とを連通する油通路に流入しにくく、圧力室への気泡の流入を防止することができる。
この発明の実施形態の油圧式オートテンショナを組み込んだ張力調整装置を示す正面図 図1のII−II線に沿った断面図 図2のセパレータの近傍の拡大断面図 図3のIV−IV線に沿った断面図 図3のセパレータにスリットを設けた例を示す拡大断面図 図5のVI−VI線に沿った断面図 図3のセパレータに貫通孔を設けた例を示す拡大断面図 図7のVIII−VIII線に沿った断面図
図1に、この発明の実施形態の油圧式オートテンショナ1を組み込んだ張力調整装置を示す。この張力調整装置は、ベルト2に接触するテンションプーリ3と、テンションプーリ3を支持するプーリアーム4と、テンションプーリ3をベルト2に押さえ付ける方向にプーリアーム4を付勢する油圧式オートテンショナ1とを有する。ベルト2は、図示しないクランクシャフトの回転をオルタネータやウォータポンプ等の補機に伝達する補機ベルトである。
油圧式オートテンショナ1の下部連結片5は下部連結軸6を介してエンジンブロック7(図2参照)に回動可能に連結されている。油圧式オートテンショナ1の上部連結片8は上部連結軸9を介してプーリアーム4に回動可能に連結されている。プーリアーム4は、エンジンブロック7に固定された支点軸10を中心に揺動可能に支持されている。
図2に示すように、油圧式オートテンショナ1は、上端が開口し、下端が閉塞したシリンダ11を有する。シリンダ11内には、筒状のスリーブ12が同軸に挿入され、そのスリーブ12の下部が、シリンダ11の内底面13に形成されたスリーブ嵌合凹部14に圧入されている。スリーブ12内には、ロッド15が軸方向に摺動可能に挿入されている。シリンダ11の内部空間は、スリーブ12およびロッド15で、スリーブ12の内側の圧力室16と、スリーブ12の外周とシリンダ11の内周との間の環状のリザーバ室17とに区画されている。圧力室16は、作動油で満たされ、リザーバ室17には、空気と作動油が上下二層に収容されている。
ロッド15の上端には、ばね座18が固定されている。ばね座18とシリンダ11の内底面13との間には、リターンスプリング19が組み込まれている。リターンスプリング19は、スリーブ12の外周を囲むようにスリーブ12の外周とシリンダ11の内周の間に組み込まれた圧縮コイルばねである。リターンスプリング19の下端はシリンダ11の内底面13で支持され、リターンスプリング19の上端はばね座18を上方に押圧している。
ばね座18は、リターンスプリング19の上端を受ける端板20と、端板20から上方に突出するように設けられた上部連結片8と、シリンダ11の内径側に対向するように端板20から下方に延びる内筒部21と、シリンダ11の外径側に対向するように端板20から下方に延びる外筒部22とを有する。上部連結片8には、上部連結軸9を回動可能に支持する軸受23が組み込まれている。
シリンダ11の上部内周には、ばね座18の内筒部21に摺接する環状のオイルシール24が取り付けられている。オイルシール24は、内筒部21の外周面と摺接することでシリンダ11内の作動油を密封している。外筒部22は、オイルシール24と内筒部21の摺接部分を外側から覆うことで、異物侵入を防止し、オイルシール24の信頼性を高めている。シリンダ11の下端には、下部連結片5が一体に設けられている。下部連結片5には、下部連結軸6を回動可能に支持する軸受25が組み込まれている。
スリーブ嵌合凹部14とスリーブ12の嵌合面間には、リザーバ室17から圧力室16に作動油を導入する油通路26が形成されている。油通路26は、圧力室16の下部とリザーバ室17の下部を連通している。スリーブ12の下端には、油通路26のリザーバ室17の側から圧力室16の側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブ27が組み込まれている。油通路26のリザーバ室17側の端部は、シリンダ11の内底面13に開口している。
スリーブ12とロッド15の摺動面間には、圧力室16とリザーバ室17を連通する絞り通路28が形成されている。絞り通路28は、スリーブ12の内周とロッド15の外周との間に形成される筒状の微小隙間である。絞り通路28は、圧力室16の容積が縮小するときに、圧力室16の上部からリザーバ室17に作動油をリークさせる。ここでは、圧力室16からリザーバ室17に作動油をリークさせる絞り通路28として、スリーブ12の内周とロッド15の外周との間の隙間を採用したが、スリーブ12の内周とロッド15の外周との間を図示しないシール部材で密封し、ロッド15の下端からロッド15の内部を通ってリザーバ室に至る絞り通路28を設けることも可能である。
シリンダ11の内周には、リザーバ室17内の作動油を上下に仕切る環状のセパレータ30が設けられている。
図3に示すように、セパレータ30は、シリンダ11の内周に嵌め込まれる筒部31と、その筒部31の下端から径方向内方に延びてリターンスプリング19の外周とシリンダ11の内周の間で作動油を上下に仕切る円環板部32とからなる。筒部31は、シリンダ11内に圧入することでシリンダ11に固定されている。セパレータ30の円環板部32は、外径側から内径側に向かって次第に低くなるテーパ状とされている。円環板部32の内径は、リターンスプリング19の外径よりも大きく設定され、リターンスプリング19の外径と円環板部32の内径の間の隙間を作動油が通ることが可能となっている。
次に、この油圧式オートテンショナ1の動作例を説明する。
図1に示すベルト2の張力が小さくなると、リターンスプリング19の付勢力によって、ロッド15がスリーブ12から突出する方向にロッド15が移動し、ベルト2の弛みを吸収する。このとき、図2に示す圧力室16の容積が拡大するので、チェックバルブ27が開き、リザーバ室17内の作動油が油通路26を通って圧力室16に流入する。
一方、図1に示すベルト2の張力が大きくなると、そのベルト2の張力によって、ロッド15がスリーブ12内に押し込まれる方向にロッド15が移動し、ベルト2の緊張を吸収する。このとき、図2に示す圧力室16の容積が縮小するので、チェックバルブ27が閉じ、圧力室16内の作動油が絞り通路28を通って流出し、その作動油の粘性抵抗によってダンパ作用を生じる。
ところで、近年、車両の低燃費化を図るため、図1に示すベルト2の低フリクション化が求められており、これに伴い、ベルト2の張力も低く設定される傾向にある。その一方で、ベルト2で駆動される補機の負荷は、増加する傾向にある。そのため、ベルト2の振幅が大きくなりやすく、油圧式オートテンショナ1の伸縮ストロークも大きくなる傾向にある。
ここで、図2に示す油圧式オートテンショナ1が大きなストロークで伸長と収縮を繰り返すと、リザーバ室17内の空気と作動油が攪拌されて気泡が発生し、その気泡が油通路26を通ってリザーバ室17から圧力室16に流入する可能性がある。気泡がいったん圧力室16の作動油に混入すると、圧力室16とリザーバ室17の間で作動油の出入りがなくても、圧力室16内の気泡が圧縮または膨張することによって圧力室16の容積が変化するので、作動油が絞り通路28をほとんど流れなくなり、油圧式オートテンショナ1のダンパ作用が低下してしまう(エア噛みの問題)。
そこで、エア噛みの問題を解消するため、この油圧式オートテンショナ1では、シリンダ11の内周に、リザーバ室17内の作動油を上下に仕切る環状のセパレータ30を設けている。具体的に説明すると、油圧式オートテンショナ1が大きなストロークで伸長と収縮を繰り返したときに、リザーバ室17のセパレータ30よりも上側の領域では、空気と作動油が攪拌されるが、リザーバ室17のセパレータ30よりも下側の領域では、空気が存在しないので、空気と作動油の攪拌が生じない。そのため、リザーバ室17のセパレータ30よりも下側の領域では、気泡が発生しにくい。また、リザーバ室17内の作動油がセパレータ30で上下に仕切られているので、リザーバ室17内の作動油が上下に混ざるのが防止され、セパレータ30の上側で生じた気泡が、セパレータ30の下側に流入しにくい。そのため、リザーバ室17内で発生した気泡が、圧力室16の下部とリザーバ室17の下部とを連通する油通路26に流入しにくく、圧力室16への気泡の流入を防止することが可能となっている。
また、この油圧式オートテンショナ1は、セパレータ30の円環板部32として、外径側から内径側に向かって次第に低くなるテーパ状のものを採用しているので、リターンスプリング19との接触により比較的気泡を生じやすいリザーバ室17の内径側の領域では、リザーバ室17の外径側の領域よりも、リザーバ室17内の油面からセパレータ30までの深さが深い。そのため、セパレータ30よりも上側で生じた気泡が、セパレータ30よりも下側の領域に流入するのを、効果的に防止することが可能となっている。
図5、図6に示すように、セパレータ30の円環板部32に、周方向に間隔をおいて複数のスリット33を設けることができる。各スリット33は、円環板部32の上面から下面に至るように貫通して形成されている。また、各スリット33は、円環板部32の内周縁から径方向外方に延びるように形成されている。このスリット33を設けると、リザーバ室17内の作動油が上下に混ざるのを円環板部32で防止しつつ、リザーバ室17から油通路26を通って圧力室16に作動油が流れるときに、円環板部32に設けたスリット33で、リザーバ室17内でのセパレータ30の上側から下側への作動油の流れを確保することができる。
図7、図8に示すように、セパレータ30の円環板部32に、周方向に間隔をおいて複数の貫通孔34を設けることもできる。各貫通孔34は、円環板部32の上面から下面に至るように貫通して形成されている。貫通孔34は、円形の断面形状を有する。この貫通孔34を設けると、リザーバ室17内の作動油が上下に混ざるのを円環板部32で防止しつつ、リザーバ室17から油通路26を通って圧力室16に作動油が流れるときに、円環板部32に設けた貫通孔34で、リザーバ室17内でのセパレータ30の上側から下側への作動油の流れを確保することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 油圧式オートテンショナ
11 シリンダ
12 スリーブ
15 ロッド
16 圧力室
17 リザーバ室
18 ばね座
19 リターンスプリング
26 油通路
27 チェックバルブ
28 絞り通路
30 セパレータ
31 筒部
32 円環板部
33 スリット
34 貫通孔

Claims (5)

  1. 上端が開口し、下端が閉塞したシリンダ(11)と、
    前記シリンダ(11)に同軸に挿入して固定されたスリーブ(12)と、
    前記スリーブ(12)内に軸方向に摺動可能に挿入されたロッド(15)と、
    前記ロッド(15)の上端に固定されたばね座(18)と、
    前記ばね座(18)を上方に付勢するリターンスプリング(19)と、
    前記ロッド(15)の移動により容積が変化するように前記スリーブ(12)の内側に形成され、作動油で満たされた圧力室(16)と、
    前記スリーブ(12)の外周と前記シリンダ(11)の内周との間に形成され、空気と作動油を上下二層に収容するリザーバ室(17)と、
    前記圧力室(16)の下部と前記リザーバ室(17)の下部とを連通する油通路(26)と、
    前記油通路(26)の前記リザーバ室(17)の側から前記圧力室(16)の側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブ(27)と、
    前記圧力室(16)の容積が縮小するときに前記圧力室(16)から前記リザーバ室(17)に作動油をリークさせる絞り通路(28)と、を備える油圧式オートテンショナにおいて、
    前記シリンダ(11)の内周に、リザーバ室(17)内の作動油を上下に仕切る環状のセパレータ(30)が設けられていることを特徴とする油圧式オートテンショナ。
  2. 前記リターンスプリング(19)は、前記スリーブ(12)の外周を囲むように前記スリーブ(12)の外周と前記シリンダ(11)の内周の間に組み込まれた圧縮コイルばねであり、
    前記セパレータ(30)は、前記シリンダ(11)の内周に嵌め込まれる筒部(31)と、その筒部(31)の下端から径方向内方に延びて前記リターンスプリング(19)の外周と前記シリンダ(11)の内周の間で作動油を上下に仕切る円環板部(32)とからなる請求項1に記載の油圧式オートテンショナ。
  3. 前記セパレータ(30)の円環板部(32)は、外径側から内径側に向かって次第に低くなるテーパ状とされている請求項2に記載の油圧式オートテンショナ。
  4. 前記セパレータ(30)の円環板部(32)に、周方向に間隔をおいて複数のスリット(33)を設けた請求項2または3に記載の油圧式オートテンショナ。
  5. 前記セパレータ(30)の円環板部(32)に、周方向に間隔をおいて複数の貫通孔(34)を設けた請求項2または3に記載の油圧式オートテンショナ。
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