JP2018135725A - サッシ用枠材及びサッシ - Google Patents

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佳之 中山
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Abstract

【課題】樹脂を用いたサッシ用枠材として、現場での組み立てに適したものを提供する。【解決手段】第1樹脂材32−Aの内部に第1芯材34−Aが埋設されたサッシ用枠材26であって、他のサッシ用枠材28に締結具30により締結されるものであり、第1芯材34−Aには、締結具30をねじ込むための締結部44が形成される。第1樹脂材32−Aと第1芯材34−Aはサッシ用枠材26の長手方向と同じ方向に沿って長い長尺体であり、それぞれの長手方向の端面33、35は揃えられていてもよい。【選択図】図5

Description

本発明は、建具に用いられるサッシ用枠材及びこれを用いたサッシに関する。
従来より、建具の外枠体や障子の框体等のサッシに関して樹脂製とした樹脂サッシが知られている。この樹脂サッシは、複数の枠材を矩形状に枠組みするにあたり、隣り合う枠材の突き合わせ箇所を溶着により接続するのが一般的である(たとえば、特許文献1参照)。
特開2006−307572号公報
近年、建具製品に関して、ノックダウン方式への適応が要求されている。ここでのノックダウン方式とは、製品部品を未完成のまま製造場所とは別の場所に輸送し、その輸送先の現地で完成品を組み立てることをいう。従来の樹脂サッシは複数の枠材の溶着により組み立てるものであり、現場での組み立てに適したものとはいえず、改善の余地があった。
本発明のある態様は、このような課題に鑑みてなされ、その目的の1つは、樹脂を用いたサッシ用枠材として、現場での組み立てに適したものを提供することにある。
本発明の第1態様はサッシ用枠材である。第1態様のサッシ用枠材は、第1樹脂材の内部に第1芯材が埋設されたサッシ用枠材であって、他のサッシ用枠材に締結具により締結されるものであり、前記第1芯材には、前記締結具をねじ込むための締結部が形成される。
第1態様によれば、締結具を用いて第1枠材と第2枠材を現場で容易に組み立てられる。よって、樹脂を用いたサッシ用枠材として、現場での組み立てに適したものが得られる。
第1実施形態のサッシが用いられる障子を示す正面図である。 第1実施形態のサッシが用いられる建具を示す正面図である。 第1実施形態の横枠材を示す側面断面図である。 第1実施形態の縦枠材を示す平面断面図である。 図1のA部を模式的に示す拡大図である。 図1のA部を室外側から見た模式的な斜視図である。 第2実施形態の横枠材の側面断面図である。 第2実施形態の縦枠材の平面断面図である。
以下、実施形態、変形例では、同一の構成要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図面では、説明の便宜のため、構成要素の一部を適宜省略したり、構成要素の寸法を適宜拡大、縮小して示す。以下、共通点の多い別々の構成要素には、名称の冒頭に「第1、第2」と付し、符号の末尾に「−A、−B」と付して区別し、総称するときはこれらを省略することがある。
(第1の実施の形態)
図1は、第1実施形態のサッシ10が用いられる障子12を示す正面図である。本実施形態のサッシ10は障子12の框体14として用いられる。以下、框体14を正面から見たとき、奥行方向を見込方向Xといい、水平方向を左右方向Y、鉛直方向を上下方向Zという。左右方向Yと上下方向Zはいわゆる見付方向でもある。
図2は、サッシ10が用いられる建具16を示す正面図である。障子12は、建具16の一部として用いられる。建具16は、建物開口部に設置され、見込方向Xの両側の室内空間と室外空間を仕切るためのものである。本実施形態の建具16は、建物開口部を開閉可能な引き違い窓、つまり、開閉窓である。
建具16は、建物開口部に固定される外枠体18と、外枠体18の内側に納められる複数の障子12とを備える。外枠体18は、複数の外枠材を矩形状に枠組みして構成される。外枠材には、上下方向Zの両側の横外枠材20、21と、左右方向Yの両側の縦外枠材22と、が含まれる。横外枠材20、21には、下側の下外枠材20と、上側の上外枠材21とが含まれる。本実施形態の障子12は、建物開口部を開閉可能である。本実施形態では複数の障子12が見込方向Xにずれた位置に配置される。
図1に示すように、障子12は、框体14と、パネル体24とを備える。框体14は、複数のサッシ用枠材26、27、28を矩形状に枠組みして構成される。枠材26、27、28には、上下方向Zの両側の横枠材26、27と、左右方向Yの両側の縦枠材28とが含まれる。横枠材26、27には、下側の下枠材26と、上側の上枠材27とが含まれる。複数の枠材は、後述のように、ビス等の締結具30を用いて枠組みされる。
本実施形態のパネル体24は単板ガラスである。パネル体24は見込方向Xに見て矩形状を呈する。パネル体24の四周の側辺部は框体14の各枠材により保持される。
図3は、横枠材26、27(下枠材26)を示す側面断面図であり、図4は、縦枠材28を示す平面断面図である。横枠材26、27と縦枠材28の共通点を先に説明する。横枠材26、27や縦枠材28は長尺体である。横枠材26、27は、第1樹脂材32−Aと、第1芯材34−Aとを有し、第1樹脂材32−Aの内部に第1芯材34−Aが埋設されている。縦枠材28は、第2樹脂材32−Bと、第2芯材34−Bとを有し、第2樹脂材32−Bの内部に第2芯材34−Bが埋設されている。横枠材26、27や縦枠材28は、共押出成形により得られる共押出成形品であり、樹脂材32と芯材34が摩擦等により一体化されている。この共押出成形は、たとえば、ダイス内を通過するように芯材34を連続的に送り出しつつ、ダイス内に樹脂材32の素材となる溶融樹脂を供給することで実現できる。この種の共押出成形は、たとえば、特開昭58−118230号公報等にも記載のように、公知の手法であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
樹脂材32は、芯材34を被覆する外装材として機能し、合成樹脂等を素材に用いて構成される。芯材34は、枠材26、28の強度を確保する役割を持ち、樹脂材32より高強度の素材を用いて構成される。この素材として、本実施形態ではアルミニウム等の金属が用いられる。
図5は、図1のA部を模式的に示す拡大図である。樹脂材32や芯材34は横枠材26、27や縦枠材28の長手方向と同じ方向に沿って長い長尺体である。樹脂材32の長手寸法と芯材34の長手寸法は同等の大きさに設定され、樹脂材32の長手方向の端面33と芯材34の長手方向の端面35とは揃えられている。本実施形態では、樹脂材32の長手方向両側それぞれの端面33と芯材34の長手方向両側それぞれの端面35とが揃えられている。ここでいう「揃う」とは、樹脂材32の端面33と芯材34の端面35が完全に段差なく揃えられている場合のみをいうのではなく、両者の間に僅かな(たとえば、数mm)の段差がある場合も含まれる。
(横枠材26、27)
図3を参照する。横枠材26、27の第1芯材34−Aは、筒状の第1中空部36−Aと、第1中空部36−Aから内周側(図中上側)に突き出る複数の内周側突出片38、40と、第1中空部36−Aから外周側(図中下側)に突き出る複数の外周側突出片42と、締結具30がねじ込まれる締結部44と、を有する。
第1中空部36−Aの室外側Outに臨む室外側壁部や室内側Inに臨む室内側壁部の一部は、その内周側壁部36aより内周側に突き出ており、前述の内周側突出片38を形成している。第1中空部36−Aの室外側壁部や室内側壁部の一部は、その外周側壁部より外周側に突き出ており、前述の外周側突出片42を形成している。ここでの内周側、外周側とは見付方向(図3では上下方向Z)の内周側、外周側をいう。外周側突出片42の先端部は、その見込方向Xの両側や外周側が第1樹脂材32−Aにより被覆されている。
複数の内周側突出片38、40には、見込方向Xの両外側に配置される二つの外側突出片38と、これらの間に配置される二つの内側突出片40とが含まれる。内側突出片40の先端部には、隣り合う外側突出片38に向けて延びる突起片40aが形成される。隣り合う外側突出片38と内側突出片40の間には第1樹脂材32−Aの一部が充填されている。隣り合う内側突出片40の間であって、第1樹脂材32−Aの第1内周壁部32a−A(後述する)と第1中空部36−Aの内周側壁部36aとの間には、第1樹脂材32−Aが充填されていない空洞部46が形成される。この空洞部46内には締結部44が配置される。
締結部44は、タッピングホール44aを形成する一対の突起部44bを有する。一対の突起部44bは、第1中空部36−Aの室内側壁部から内周側に突き出ており、第1芯材34−Aの長手方向の全長に亘り設けられる。タッピングホール44aは内周側に向かって開口するとともに第1芯材34−Aの長手方向に延びる溝状をなし、その内側に締結具30の軸部30aがねじ込まれる(図5も参照)。
第1樹脂材32−Aは、内周側に臨む第1内周壁部32a−Aと、室外側Outに臨む第1室外壁部32b−Aと、室内側Inに臨む第1室内壁部32c−Aと、パネル体24の側辺部を保持する溝状の第1パネル保持部48−Aとを有する。第1パネル保持部48−Aは後述する。
第1内周壁部32a−Aは、第1芯材34−Aの第1中空部36−Aを内周側から覆い、第1パネル保持部48−Aの溝底面を形成する溝底壁部となる。第1室外壁部32b−Aは、第1芯材34−Aの第1中空部36−Aを室外側Outから覆う。第1室内壁部32c−Aは、第1芯材34−Aの第1中空部36−Aを室内側Inから覆う。第1室内壁部32c−Aには、見込方向Xの外側(室内側In)に臨む面より内側に複数の第1中空部分49−Aが形成されている。
第1室外壁部32b−Aや第1室内壁部32c−Aの一部は、第1中空部36−Aの外周側壁部より外周側に突き出る第1突出部分50−Aを形成する。第1室外壁部32b−Aの第1突出部分50−Aの室内側には第1気密材52−Aを装着するための溝状の第1装着部54−Aが形成される。
第1室外壁部32b−Aや第1室内壁部32c−Aの一部は、第1芯材34−Aの第1中空部36−Aの内周側壁部36aより内周側に突き出ており、第1パネル保持部48−Aの一対の溝側面のそれぞれを形成する溝側壁部48aとなる。
なお、下枠材26では、第1芯材34−Aの第1中空部36−A内に戸車部材56が配置される。戸車部材56は、第1中空部36−Aから下向きに突き出る戸車56aを有する。戸車56aは、下外枠材20から上方に突き出る下側レール部20aの頭部に載置され、下側レール部20aに沿って走行することで、障子12の動きをガイドする。
(縦枠材28)
図4を参照する。縦枠材28の第2芯材34−Bは、筒状の第2中空部36−Bを有する。第2中空部36−Bの室内側壁部には室外側Outに窪む嵌合凹部58が形成される。嵌合凹部58は見込方向Xの室内側Inに向かって開放するあり溝状をなしており、第2芯材34−Bの長手方向の全長に亘り設けられる。第2樹脂材32−Bには、嵌合凹部58内に充填されるとともに嵌合凹部58に嵌合される嵌合凸部60が形成される。
第2樹脂材32−Bは、内周側(図中右側)に臨む第2内周壁部32a−Bと、室外側Outに臨む第2室外壁部32b−Bと、室内側Inに臨む第2室内壁部32c−Bと、外周側(図中左側)に臨む外周壁部32dと、パネル体24の側辺部を保持する溝状の第2パネル保持部48−Bとを有する。ここでの内周側、外周側も見付方向(図4の左右方向Y)の内周側、外周側をいう。
第2内周壁部32a−Bは、第2芯材34−Bの第2中空部36−Bを内周側から覆い、第2パネル保持部48−Bの溝底面を形成する溝底壁部となる。第2室外壁部32b−Bは、第2芯材34−Bの第2中空部36−Bを室外側Outから覆う。第2室内壁部32c−Bは、第2芯材34−Bの第2中空部36−Bを室内側Inから覆う。第2室内壁部32c−Bには、第2室内壁部32c−Bには、見込方向Xの外側(室内側In)に臨む面より内側に複数の第2中空部分49−Bが形成されている。外周壁部32dは、第2芯材34−Bの第2中空部36−Bを外周側から覆う。
第2室外壁部32b−Bや第2室内壁部32c−Bの一部は、第2芯材34−Bの第2中空部36−Bの外周側壁部より外周側に突き出る第2突出部分50−Bを形成する。第2室外壁部32b−Bの第2突出部分50−Bの室内側には第2気密材52−Bを装着するための溝状の第2装着部54−Bが形成される。
第2室外壁部32b−Bや第2室内壁部32c−Bの一部は、第2芯材34−Bの第2中空部36−Bの内周側壁部36bより内周側に突き出ており、第2パネル保持部48−Bの一対の溝側面のそれぞれを形成する溝側壁部48aとなる。
パネル保持部48の内側にはパネル体24の側辺部が内側に納められる。パネル保持部48は、樹脂材32の長手方向に沿って延びる溝状をなす。パネル保持部48の一対の溝側壁部48aには、その先端部から溝幅方向(図3中左右方向、図4中上下方向)内側に突き出る突片48bが形成される。パネル保持部48は、パネル体24の側辺部と当接することでパネル体24を保持する。詳しくは、パネル保持部48は、パネル体24の側辺部を突片48bと当接させることでパネル体24を保持する。
以上の横枠材26、27と縦枠材28は、図5に示すように、締結具30により締結されている。締結具30の軸部30aは、縦枠材28の第2芯材34−Bの第2中空部36−B及び第2樹脂材32−Bの第2内周壁部32a−Bを貫通している。締結具30の軸部30aは、横枠材26、27の第1芯材34−Aの締結部44にねじ込まれる。詳しくは、締結具30の軸部30aは、締結部44のタッピングホール44a(図3参照)に挿通されるように締結部44にねじ込まれる。
締結具30の頭部30bは、第2芯材34−Bの第2中空部36−Bの内壁面に着座している。縦枠材28には、締結具30の頭部30bを挟んで頭部30bの着座箇所とは反対側(図5左側)に締結具30を内部に通すための通し穴62が形成される。通し穴62は、縦枠材28の第2芯材34−B及び第2樹脂材32−Bを貫通している。横枠材26、27の第1芯材34−Aと第1樹脂材32−Aは、締結具30の軸力によって縦枠材28側(図中左側)に引き寄せられており、その縦枠材28の内周面に端面33、35が突き当てられている。本実施形態では、縦枠材28の第2樹脂材32−Bの第2内周壁部32a−Bに突き当てられている。
なお、本図では横枠材26、27としての下枠材26と縦枠材28との締結状態に関して説明したが、上枠材26と縦枠材28との間でも同様の締結状態となる。また、横枠材26、27に形成される締結部44は縦枠材28には形成されていない。
以上のサッシ用枠材26、27、28やサッシ10の効果を説明する。
横枠材26、27と縦枠材28は締結具30により締結される。よって、締結具30を用いて横枠材26、27と縦枠材28を現場で容易に組み立てられる。このため、樹脂を用いたサッシ用枠材26、27、28として、現場での組み立てに適したものが得られる。
また、かりに、第1芯材34がない樹脂材32同士を締結具30により締結する場合、締結具30のねじ込み箇所での樹脂材32の強度を確保する必要があり、枠材全体の大型化を招いてしまう。この点、本実施形態では、締結具30がねじ込まれる締結部44が第1樹脂材32−Aではなく第1芯材34−Aに形成されている。よって、締結具30のねじ込み箇所に作用する荷重を第1樹脂材32−Aより強度を確保し易い第1芯材34−Aで負担できる。この結果、締結具30を用いるにあたり、第1樹脂材32−Aに要求される強度を低減でき、横枠材26、27の小型化を図れるようになる。このため、この点でも、樹脂を用いたサッシ用枠材26、27として、現場での組み立てに適したものが得られる。
また、横枠材26、27や縦枠材28は樹脂材32が外装材として機能するため、金属サッシと比べて、良好な断熱性を得られる。
また、第1樹脂材32−Aの端面33と第1芯材34−Aの端面35とは揃えられている。よって、横枠材26、27と縦枠材28を締結具30により締結したとき、締結具30の軸力によって、第1樹脂材32−Aの端面33と第1芯材34−Aの端面35とを縦枠材28の内周面に突き当てることができる。これにより、締結具30の軸力を第1樹脂材32−Aと第1芯材34−Aの両方で分担して負担でき、第1樹脂材32−Aのみに軸力が付与されることに伴う第1樹脂材32−Aの変形を抑えられる。この結果、第1樹脂材32−Aの変形に伴い縦枠材28との間で隙間が生じるのを防止でき、サッシ10の断熱性の確保を図れる。
また、締結具30の頭部30bは、第2芯材34−Bの内壁面に着座している。よって、締結具30の着座箇所に作用する荷重を第2樹脂材32−Bより強度を確保し易い第2芯材34−Bで負担できる。この結果、締結具30を用いるにあたり、第2樹脂材32−Bに要求される強度を低減でき、縦枠材28の小型化を図れる。このため、この点でも、樹脂を用いたサッシ用枠材28として、現場での組み立てに適したものが得られる。
なお、第2樹脂材32−Bの嵌合凸部60と第2芯材34−Bの嵌合凹部58とは、かしめにより一体化されていてもよい。これにより、第2樹脂材32−Bや第2芯材34−Bの熱伸びや熱収縮に伴う長手寸法の変化を防止できる。
次に、第1実施形態のサッシ10の他の構成を説明する。
図6は、図1のA部を室外側Outから見た模式的な斜視図である。本図では、後述する横枠カバー68と縦枠カバー70を外した状態を示す。縦枠材28は、図5に示すように、横枠材26、27の端面33、35が縦枠材28の第2樹脂材32−Bの内周面に突き当てられる。これを実現するため、図5、図6に示すように、縦枠材28には横枠材26、27の長手方向の端部が差し込まれる切欠部64が形成されている。本実施形態では、縦枠材28の突片48b(図4も参照)を切り欠くことで切欠部64が形成されている。このような構造に伴い、横枠材26、27の見込方向Xに臨む第1壁面26aと、縦枠材28の見込方向Xに臨む第2壁面28aとの間に段差66が形成される。
この対策として、本実施形態では、次の工夫を採用している。横枠材26、27は、図3、図4に示すように、第1樹脂材32−Aの第1室外壁部32b−Aに取り付けられる横枠カバー68を備える。横枠カバー68は、第1樹脂材32−Aの第1室外壁部32b−Aを覆う板状の第1覆い部68aと、第1覆い部68aから背面側に突き出るとともに、第1樹脂材32−Aの第1室外壁部32b−Aの見付方向(上下方向Z)の端部に引っ掛かる第1掛け部68bと、第1覆い部68aから背面側に突き出るリブ状の間隔保持部68cとを有する。間隔保持部68cは、第1樹脂材32−Aの第1室外壁部32b−Aの室外壁面に当たることで、第1覆い部68aと第1樹脂材32−Aの室外壁面との間の間隔を保持する役割を持つ。
図4に示すように、縦枠材28は、第2樹脂材32−Bの第2室外壁部32b−Bに取り付けられる縦枠カバー70を備える。縦枠カバー70は、第2樹脂材32−Bの第2室外壁部32b−Bを覆う板状の第2覆い部70aと、第2覆い部70aから背面側に突き出るとともに、第2樹脂材32−Bの第2室外壁部32b−Bの見付方向(左右方向Y)の端部に引っかかる第2掛け部70bを有する。
横枠カバー68の見込方向Xの室外側に臨む第1カバー面68dと、縦枠カバー70の見込方向Xの室外側に臨む第2カバー面70dとは面一をなすように設けられる。これにより、横枠材26、27の第1壁面26aと縦枠材28の第2壁面28aとの間に段差66が形成される場合でも、横枠カバー68と縦枠カバー70が面一をなすため、その段差66を外観上目立たなくさせることができる。
(第2の実施の形態)
図7は、第2実施形態の横枠材26、27の側面断面図である。第2実施形態の横枠材26、27は、第1実施形態と比べて、第1芯材34−Aの構成が相違する。詳しくは、第1芯材34−Aは、第1樹脂材32−Aの一対の第1溝側壁部48aそれぞれの内部に埋設される一対の第1埋設壁部72−Aを有する。第1埋設壁部72−Aは、その室外側Out、室内側In及び内周側の三方が第1樹脂材32−Aの第1溝側壁部48aにより被覆されている。
第1芯材34−Aの第1中空部36−Aの室外側壁部は、その第1中空部36−Aの内周側壁部36aより内周側に突き出ており、その一部が室外側の第1埋設壁部72−Aを形成する。
第1芯材34−Aの第1中空部36−Aの室内側壁部は、その第1中空部36−Aの内周側壁部36aより内周側に突き出ており、その一部が室内側の第1埋設壁部72−Aを形成する。室内側の第1埋設壁部72−Aは、前述の外側突出片38に対して中間壁部74を介して接続される。中間壁部74は、室内側の外側突出片38の内周側端部と第1埋設壁部72−Aの外周側端部とを接続しており、見込方向Xに延びる板状をなす。中間壁部74は、第1樹脂材32−Aの第1内周壁部32a−Aの内部に埋設されている。
図8は、第2実施形態の縦枠材28の平面断面図である。第2実施形態の縦枠材28は、第1実施形態と比べて、第2芯材34−Bの構成が相違する。詳しくは、第2芯材34−Bは、第2樹脂材32−Bの一対の第2溝側壁部48aそれぞれの内部に埋設される一対の第2埋設壁部72−Bを有する。第2芯材34−Bの第2中空部36−Bの室内側壁部や室外側壁部の一部は、第2芯材34−Bの第2中空部36−Bの内周側壁部36bより内周側に突き出ており、一対の第2埋設壁部72−Bのそれぞれを形成する。第2埋設壁部72−Bは、その室外側、室内側及び内周側の三方が第2樹脂材32−Bの第2溝側壁部48aにより被覆されている。
以上のサッシ用枠材26、27、28の効果を説明する。
芯材34は、樹脂材32の溝側壁部48aの内部に埋設される埋設壁部72を有する。よって、火災時に樹脂材32が溶融しても、芯材34の埋設壁部72との当接によりパネル体24を保持でき、防火性の向上を図れる。また、パネル体24を保持するために必要な強度を樹脂材32の溝側壁部48aと芯材34の埋設壁部72により分担して確保できる利点もある。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明した。前述した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体例を示したものにすぎない。実施形態の内容は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、請求の範囲に規定された発明の思想を逸脱しない範囲において、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。前述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態の」「実施形態では」等との表記を付して強調しているが、そのような表記のない内容でも設計変更が許容される。また、図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
横枠材26、27と縦枠材28のうちの横枠材26、27に締結部44が形成される例を説明したが、縦枠材28に締結部44が形成されてもよい。つまり、横枠材26、27と縦枠材28のうちの一方を第1枠材とし、他方を第2枠材としたとき、第1枠材に締結部44が形成されていればよい。このとき、第2枠材に締結部44が形成されていなくともよい。
締結部44は、締結具30をねじ込み可能な位置で芯材34に形成されていればよく、その位置は特に限られない。たとえば、芯材34の中空部36の内側に形成されてもよい。締結部44は、締結具30をねじ込み可能な形状であればよく、その形状は特に限られない。
第2実施形態では、横枠材26、27と縦枠材28の両方の芯材34に関して、樹脂材32のパネル保持部48の溝側壁部48a内に埋設される埋設壁部72を有する例を説明した。この埋設壁部72は、横枠材26、27と縦枠材28のうちの少なくとも一方の枠材26、28の芯材34が有していてもよいし、いずれの芯材34も有していなくともよい。
建具16は開閉窓を例に説明したが、FIX窓、開閉ドア等でもよい。サッシ10の例として框体14を例に説明したが、サッシ10は建具16の外枠体18でもよい。この場合、サッシ用枠体は、外枠体18を構成する外枠材20、21、22となる。詳しくは、第1樹脂材32−Aの内部に第1芯材34−Aが埋設された第1枠材は、横外枠材20、21と縦外枠材22のうちの一方の外枠材となり、第2樹脂材32−Aの内部に第2芯材34−Aが埋設された第2枠材は、横外枠材20、21と縦外枠材22のうちの他方の外枠材となる。この一方の外枠材の第1芯材34−Aに締結部44を形成し、一方の外枠材と他方の外枠材を締結部44にねじ込まれる締結具30により締結してもよいということである。
以上の実施形態、変形例により具体化される発明を一般化すると、以下の技術的思想が導かれる。以下、発明が解決しようとする課題に記載の態様を用いて説明する。
第2態様のサッシ用枠材は、第1態様において、前記第1樹脂材と前記第1芯材は、本サッシ用枠材の長手方向と同じ方向に沿って長い長尺体であり、それぞれの長手方向の端面が揃えられていてもよい。
この態様によれば、他のサッシ用枠材と本サッシ用枠材を締結具により締結したとき、他のサッシ用枠材の内周面に第1樹脂材と第1芯材の端面を突き当てることができる。これにより、締結具の軸力を第1芯材と第1樹脂材の両方で分担して負担でき、第1樹脂材のみに軸力が付与されることに伴う第1樹脂材の変形を抑えられる。
第3態様のサッシ用枠材は、第1態様または第2態様において、前記第1樹脂材は、パネル体の側辺部を保持するための溝状のパネル保持部と、前記パネル保持部の溝側面を形成する溝側壁部とを有し、前記第1芯材は、前記溝側壁部内に埋設される埋設壁部を有してもよい。
この態様によれば、火災時に樹脂材が溶融しても、第1芯材の埋設壁部との当接によりパネル体を保持でき、防火性の向上を図れる。
第4態様はサッシである。第4態様のサッシは、第1態様から第3態様のいずれかに記載のサッシ用枠材である第1枠材と、第1態様から第3態様のいずれかに記載の他のサッシ用枠材である第2枠材と、を備え、前記第1枠材と前記第2枠材は、前記締結部にねじ込まれる締結具により締結される。
第5態様のサッシは、第4態様において、前記第2枠材は、第2樹脂材の内部に第2芯材が埋設されており、前記締結具の頭部は、前記第2芯材に着座していてもよい。
この態様によれば、締結具の着座箇所に作用する荷重を第2樹脂材より強度を確保し易い第2芯材で負担できる。この結果、締結具を用いるにあたり、第2樹脂材に要求される強度を低減でき、第2枠材の小型化を図れる。
10…サッシ、24…パネル体、26…横枠材(第1枠材/サッシ用枠材)、28…縦枠材(第2枠材/サッシ用枠材)、30…締結具、32−A…第1樹脂材、32ーB…第2樹脂材、33…端面、34−A…第1芯材、34ーB…第2芯材、35…端面、44…締結部、48…パネル保持部、48a…溝側壁部、72…埋設壁部。

Claims (5)

  1. 第1樹脂材の内部に第1芯材が埋設されたサッシ用枠材であって、
    他のサッシ用枠材に締結具により締結されるものであり、
    前記第1芯材には、前記締結具をねじ込むための締結部が形成されるサッシ用枠材。
  2. 前記第1樹脂材と前記第1芯材は、本サッシ用枠材の長手方向と同じ方向に沿って長い長尺体であり、それぞれの長手方向の端面が揃えられている請求項1に記載のサッシ用枠材。
  3. 前記第1樹脂材は、パネル体の側辺部を保持するための溝状のパネル保持部と、前記パネル保持部の溝側面を形成する溝側壁部とを有し、
    前記第1芯材は、前記溝側壁部内に埋設される埋設壁部を有する請求項1または2に記載のサッシ用枠材。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のサッシ用枠材である第1枠材と、
    請求項1から3のいずれかに記載の他のサッシ用枠材である第2枠材と、を備え、
    前記第1枠材と前記第2枠材は、前記締結部にねじ込まれる締結具により締結されるサッシ。
  5. 前記第2枠材は、第2樹脂材の内部に第2芯材が埋設されており、
    前記締結具の頭部は、前記第2芯材に着座している請求項4に記載のサッシ。
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