JP2018135645A - 鋼構造物および鋼構造物の建造方法 - Google Patents

鋼構造物および鋼構造物の建造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】塩害に対する耐久性を向上させることができる橋梁を提供すること。【解決手段】橋梁1を構成する構成体に形成される防食塗膜5は、その最も表層側の層として形成されると共に、撥水性塗料によって形成される塩害抑制層53を備えるので、塩分が防食塗膜5の表面に付着しても、塩害抑制層53の撥水性によって塩分が洗い流されやすくなる。即ち、防食塗膜5に付着した塩分が雨水によって洗い流されることにより、塩分が防食塗膜5の表面に堆積することを抑制できるので、構成体が塩分によって腐食することを抑制できる。よって、塩害に対する橋梁1の耐久性が向上する。【選択図】図1

Description

本発明は、鋼構造物および鋼構造物の建造方法に関し、特に、塩害に対する耐久性を向上させることができる鋼構造物および鋼構造物の建造方法に関する。
鋼構造物を構成する鋼材(構成体)の表面に防食塗装を施すことにより、水分の付着に起因する鋼材の腐食を抑制する技術が知られている。例えば、特許文献1には、防食下地層、ポリイミド層、下塗り層、中塗り層、及び、上塗り層から成る防錆層が鋼材の表面に形成される鋼構造物が開示される。この鋼構造物によれば、防錆層によって鋼材の防錆効果が向上し、鋼構造物の耐久性を向上させることができる。
特開2015−205260号公報(例えば、段落0029〜0031、図2,3)
しかしながら、上述した従来の技術では、塩分に対する防食塗膜(防錆層)の耐食性が不十分であり、飛来塩分または海水が付着する環境に鋼構造物が建造される場合、その塩分が防食塗膜に付着し、塩化物イオンなどの腐食性イオンが塗膜に浸透することで構成体(鋼材)の腐食が促進される。更に、飛来塩分や海水だけでなく、塩化物を含む凍結防止剤や融雪剤が散布されることによっても、その塩化物によって構成体の腐食が促進されるという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、塩害に対する耐久性を向上させることができる鋼構造物および鋼構造物の建造方法を提供することを目的としている。
この目的を達成するために本発明の鋼構造物は、飛来塩分または海水が付着する環境に建造される構成体と、その構成体の表面に形成されると共に、防食塗装による複数層の塗膜として形成される防食塗膜と、を備えるものであり、前記防食塗膜は、その最も表層側の層として形成されると共に、撥水性塗料によって形成される塩害抑制層を備える。
請求項1記載の鋼構造物および請求項7記載の鋼構造物の建造方法によれば、防食塗膜は、その最も表層側の層として形成されると共に、撥水性塗料によって形成される塩害抑制層を備えるので、塩分が防食塗膜の表面に付着しても、塩害抑制層の撥水作用によって塩分が洗い流されやすくなる(例えば、雨水による洗い流し)。よって、塩分が防食塗膜の表面に堆積することを抑制できる。また、防食塗膜の表面に付着する塩分が潮解して塩化物イオンが生じても、その塩化物イオンが構成体側に侵入することを塩害抑制層の撥水作用によって抑制できる。よって、構成体が塩分によって腐食することを抑制できるので、塩害に対する鋼構造物の耐久性が向上するという効果がある。
請求項2記載の鋼構造物によれば、請求項1記載の鋼構造物の奏する効果に加え、塩害抑制層にウレタン結合及びポリシロキサン結合を有するふっ素樹脂が含有されるので、塩害抑制層の撥水性を高めることができる。これにより、防食塗膜に付着した塩分がより洗い流されやすくなるので、塩分が防食塗膜の表面に堆積することをより確実に抑制できる。よって、構成体が塩分によって腐食することをより確実に抑制できるので、塩害に対する鋼構造物の耐久性が向上するという効果がある。
請求項3記載の鋼構造物によれば、請求項1又は2に記載の鋼構造物の奏する効果に加え、塩害抑制層は、少なくとも構成体における凹凸部分に形成されるので、塩分に対する構成体の耐食性が向上する。即ち、構成体の凹凸部分は、防食塗膜(塩害抑制層よりも下層側)の膜厚が薄くなりやすく、その分、塩分に対する耐食性も低下する。これに対して、請求項3記載の鋼構造物によれば、構成体の凹凸部分における防食塗膜に塩害抑制層が形成されることにより、その構成体の凹凸部分の耐食性を高めることができる。
これにより、例えば、構成体の凹凸部分における腐食を抑制し、塗装の塗り替え回数を減少させることができるので、鋼構造物のライフサイクルコストを低減できるという効果がある。
請求項4記載の鋼構造物によれば、請求項1から3のいずれかに記載の鋼構造物の奏する効果に加え、次の効果を奏する。塩害抑制層は、少なくとも構成体における雨水との接触が遮断される部位に形成される。ここで、雨水との接触が遮断される部位は、雨水による洗い流しの作用が生じ難いため、防食塗膜の表面に塩分が堆積しやすくなると共に、その堆積する塩分が潮解することで構成体が腐食しやすくなる。
これに対して、請求項4記載の鋼構造物によれば、雨水との接触が遮断される部位に塩害抑制層を形成することにより、その撥水作用によって塩分が洗い流されやすくなる(例えば、吹き付ける風による洗い流し)。また、防食塗膜の表面に付着した塩分が潮解した場合であっても、その潮解した塩分は塩害抑制層の撥水作用によって流動するので、防食塗膜の表面に塩分が留まることを抑制できる。よって、雨水による洗い流しが期待できない部位であっても、塩分に対する構成体の耐食性を高めることができるので、塩害に対する鋼構造物の耐久性が向上するという効果がある。
請求項5記載の鋼構造物によれば、請求項1から4のいずれかに記載の鋼構造物の奏する効果に加え、構成体は、橋梁として構成されるので、橋梁を構成する構成体のうちの雨水との接触が遮断される部位において、塩分に対する耐食性を高めることができる。これにより、例えば、橋梁における雨水との接触が遮断される部位における塗装の塗り替え回数を減少させることができるので、橋梁のライフサイクルコストを低減することができるという効果がある。
請求項6記載の鋼構造物によれば、請求項1から5のいずれかに記載の鋼構造物の奏する効果に加え、塩害抑制層に塩化物イオン吸着剤が含有されるので、防食塗膜の表面に付着した塩分が潮解することで生じる塩化物イオンを塩化物イオン吸着剤に吸着させることができる。これにより、防食塗膜の表面に付着した塩分(塩化物イオン)が塩害抑制層よりも下層側に侵入することを抑制できる。よって、雨水による洗い流しが期待できない部位であっても、塩分に対する構成体の耐食性を高めることができるので、塩害に対する鋼構造物の耐久性が向上するという効果がある。
(a)は、本発明の一実施の形態における橋梁の模式図であり、(b)は、図1(a)のIb−Ib線における橋梁の断面図である。 (a)は、橋桁の部分拡大斜視図であり、(b)は、防食塗膜の断面を示す橋梁の部分拡大断面図である。 塗装工程の仕様を示す表である。 (a)は、試験片を屋外に鉛直設置した場合の検証試験の結果を示す表であり、(b)は、試験片を屋内に鉛直設置した場合の検証試験の結果を示す表であり、(c)は、試験片を屋外に水平設置した場合の検証試験の結果を示す表である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して、橋梁1の全体構成について説明する。図1(a)は、本発明の一実施の形態における橋梁1の模式図であり、図1(b)は、図1(a)のIb−Ib線における橋梁1の断面図である。図2(a)は、橋桁21の部分拡大斜視図であり、図2(b)は、防食塗膜5の断面を示す橋梁1の部分拡大断面図である。なお、図1では、図面を簡素化するために、橋梁1の一部が省略され、模式的に図示される。
図1(a)に示すように、橋梁1は、上部構造2と、その上部構造2の橋軸方向(図1(a)の左右方向)両端部を支持する一対の橋台3と、それら一対の橋台3の対向間において上部構造2を支持する橋脚4とを備える鋼橋として構成される。
図1(b)に示すように、上部構造2は、床版20と、その床版20の下方に配設される橋桁21(主桁)と、その橋桁21の下方に配設されると共に、床版20及び橋桁21を支持するための支承22とを備える。
床版20は、その上面(図1(b)の上側の面)に車道、歩道または線路等(図示せず)が配設され、この床版20が橋桁21によって支持される。橋桁21は、橋軸方向(図1(b)の紙面垂直方向)に沿って延設される平板状のウェブ21aと、そのウェブ21aの上下の端部から橋軸直角方向(図1(b)の左右方向)に張り出す平板状の上フランジ21b及び下フランジ21cとを備える鋼製のI桁として形成される。
図2(a)に示すように、橋桁21は、その橋軸方向で隣接する橋桁21の端部どうしが突き合わされ、その突き合わせ部分が複数の添接板23〜25を介して連結される。添接板23〜25は、正面視縦長矩形または横長矩形の鋼製の板状体であり、添接板23は橋桁21のウェブ21aを、添接板24(24a,24b)及び添接板25(25a,25b)は上フランジ21b及び下フランジ21cを、それぞれ板厚方向に挟み込む。
橋桁21の橋軸方向端部には、複数の挿通孔(図示せず)が縦横に格子状に整列した配置でそれぞれ穿設され、添接板23〜25には、複数の挿通孔が橋桁21の挿通孔に対応する配置でそれぞれ穿設される。よって、橋桁21に対して添接板23〜25を規定の位置に配設することで、橋桁21の挿通孔と添接板23〜25の挿通孔とが連通され、ボルトBが挿通可能とされる。これにより、橋桁21に添接板23〜25がボルトB及びナットNにより締結されることで、添接板23〜25を介して橋桁21どうしが橋軸方向で連結される。
また、橋桁21は、橋軸直角方向において複数(本実施の形態では、4本)配設される(図1(b)参照)。それら複数の橋桁21のうち、橋軸直角方向両端部に位置する一対の橋桁21の一部は、橋軸直角方向における床版20の先端(下側の端部)を通る鉛直線Vから所定の角度θ(本実施の形態では、略45°)で傾斜する雨線(図1(b)の仮想線L1で示す線。以下「雨線L1」と称す)よりも内側に位置して形成される。この雨線L1よりも内側の領域(雨線内)は、通常の降雨状態において雨水が掛かりにくい領域である。
支承22は、橋脚4(橋台3)と上部構造2との間に介設され、橋脚4(橋台3)と上部構造2(床版20及び橋桁21)との間に作用する荷重を互いに伝達する部材であり、公知の構成が採用可能であるので、その詳細な説明を省略する。
橋脚4は、基礎(図示せず)から上方に立設される柱部40と、その柱部40の上端から橋軸直角方向に張出す梁部41とを備え、鋼材によって張出し式の橋脚として(鋼製橋脚として)形成される。
柱部40の一部は、橋軸直角方向において、梁部41の先端(下側の端部)を通る鉛直線Vから所定の角度θ(本実施の形態では、略45°)で傾斜する雨線(図1(b)の仮想線L2で示す線。以下「雨線L2」と称す)よりも内側に位置して形成される。上述した雨線L1と同様に、この雨線L2よりも内側の領域(雨線内)は、通常の降雨状態において雨水が掛かりにくい領域である。
梁部41は、上部構造2を支持するための部位であり、この梁部41の上面および橋台3に支承22が載置されることにより、橋台3及び橋脚4によって上部構造2が支持される。
ここで、橋梁1は、飛来塩分または海水が付着する環境に建造され、この橋梁1を構成する構成体(上部構造2、橋台3及び橋脚4)のうちの、鋼材から成る部位の表面に防食塗膜5が形成される(図2(b)参照)。なお、本実施の形態では、橋桁21、添接板23〜25、ボルトB、ナットN、柱部40及び梁部41の各部材に防食塗膜5が形成されるが、以下の説明において、それらの各部材を単に「構成体」と記載して説明する。
防食塗膜5は、無機ジンクリッチペイントの塗装によって形成される塗膜に対し、ミストコートを行う(エポキシ樹脂からなる塗料を塗装する)ことで形成される防食下地層(図示せず)と、その防食下地層上に形成される下塗層50と、その下塗層50上に形成される中塗層51と、その中塗層51上に形成される上塗層52と、その上塗層52上に形成される塩害抑制層53とを備える。
下塗層50は、エポキシ樹脂からなる下塗り塗料を塗装することで形成され、中塗層51は、エポキシ樹脂からなる中塗り塗料(上塗り塗料がふっ素樹脂からなる場合に用いられる中塗り塗料)を塗装することで形成される。また、上塗層52は、ふっ素樹脂からなる上塗り塗料を塗装することで形成される。即ち、これらの下塗層50、中塗層51及び上塗層52は、重防食塗装によって形成される塗膜である。
塩害抑制層53は、防食塗膜5に付着する塩分が構成体側(塩害抑制層53よりも下層側)に侵入することを防止するための塗膜であり、上塗層52の表面に撥水性塗料を塗装することで形成される。この撥水性塗料は、ウレタン結合及びポリシロキサン結合を有するふっ素樹脂と、架橋剤と、が含有される塗料であり、かかるふっ素樹脂が塩害抑制層53にも含有される。
即ち、塩害抑制層53は、防食塗膜5のうちの最も表層側の層として形成されると共に、撥水作用を有する塗膜として形成されるので、飛来塩分が防食塗膜5の表面に付着しても、塩害抑制層53の撥水性によって塩分が洗い流されやすくなる。即ち、防食塗膜5に付着した塩分が雨水によって洗い流されやすくなり、塩分が防食塗膜5の表面に堆積することを抑制できるので、構成体が塩分によって腐食することを抑制できる。
また、防食塗膜5の表面に付着する塩分が潮解して塩化物イオンが生じても、その塩化物イオンが構成体側に侵入することを塩害抑制層53の撥水作用によって抑制できる。よって、橋梁1が飛来塩分または海水が付着する環境に建造される場合であっても、塩害に対する橋梁1の耐久性が向上する。
また、ウレタン結合及びポリシロキサン結合を有するふっ素樹脂が塩害抑制層53に含有されるので、塩害抑制層53の撥水性を高めることができる。これにより、防食塗膜5に付着した塩分がより洗い流されやすくなるので、塩分が防食塗膜5の表面に堆積することをより確実に抑制できる。よって、構成体が塩分によって腐食することをより確実に抑制できるので、塩害に対する橋梁1の耐久性が向上する。
ここで、構成体には、ウェブ21aと上フランジ21b(下フランジ21c)との連設部分、上フランジ21b(下フランジ21c)の張出し部分、ボルトBの頭部、ナットN、及び、添接板23〜25等によって凹凸部分(各部材における隅角部や角部)が形成される。
これらの凹凸部分は、重防食塗装による塗膜(下塗層50、中塗層51及び上塗層52)の膜厚が薄くなりやすく、塩分に対する防食塗膜5の耐食性が低下する。これに対して、本実施の形態の橋梁1によれば、かかる構成体の凹凸部分が塩害抑制層53によって被覆されるので、塩分に対する耐食性が低くなりやすい構成体の凹凸部分の耐食性を高めることができる。これにより、構成体の凹凸部分における腐食を抑制できるので、例えば、構成体の凹凸部分における塗装の塗り替え回数を減少させることができる。よって橋梁1のライフサイクルコストを低減できる。
また、構成体には、雨水との接触が遮断される部位が形成される。雨水との接触が遮断される部位とは、上述した雨線L1,L2よりも橋軸直角方向内側の雨線内に位置する構成体である(図1(b)参照)。
この雨線内に位置する構成体には、雨水による洗い流しの作用が生じにくいため、防食塗膜5の表面に塩分が付着すると、その防食塗膜5の表面に塩分が残留(堆積)しやすい。この防食塗膜5の表面に残留した塩分が潮解すると、その潮解によって生じる塩化物イオンによって構成体が腐食しやすくなる。
これに対して、本実施の形態の橋梁1によれば、雨線内に位置する構成体の防食塗膜5に塩害抑制層53を形成することにより、塩分が防食塗膜5の表面に付着しても、塩害抑制層53の撥水作用によって洗い流されやすくなる。即ち、例えば、水分を含む飛来塩分が防食塗膜5の表面に付着しても、かかる飛来塩分の自重や、吹き付ける風によって防食塗膜5の表面から流れ落ちやすくなる。また、防食塗膜5の表面に堆積した塩分が潮解しても、その潮解した塩分は塩害抑制層53の撥水作用によって洗い流されやすくなる。よって、雨水による洗い流しが期待できない部位であっても、防食塗膜5の表面に塩分が留まることを抑制できる。
更に、防食塗膜5の表面に付着する塩分が潮解することで塩化物イオンが生じても、その塩化物イオンが構成体側に侵入することを、塩害抑制層53の撥水作用によって抑制できる。よって、塩分に対する構成体の耐食性を高めることができるので、塩害に対する橋梁1の耐久性が向上する。また、橋梁1の雨線内に位置する構成体の塩分に対する耐食性を高めることにより、例えば、その構成体における塗装の塗り替え回数を減少させることができるので、橋梁1のライフサイクルコストを低減できる。
ここで、雨線内に位置する構成体であっても、水平方向から傾斜した面(例えば、鉛直面)に付着した塩分(例えば、ウェブ21aの表面や、梁部41の下面に付着した塩分)であれば、潮解することで流動性が生じ、自重によって流れ落ちやすくなる(防食塗膜5の表面に残留することが抑制される)。
一方、雨線内に位置する構成体おける略水平な面(例えば、上フランジ21bの下面、下フランジ21cの上面、及び、梁部41の上面等)は、付着した塩分が堆積しやすい。即ち、雨線内に位置する構成体における略水平な面に付着する塩分は、潮解することで流動性が生じても、自重で流れ落ちることなく防食塗膜5の表面に残留しやすいため、構成体が腐食しやすくなる。
これに対して、本実施の形態の橋梁1によれば、雨線内に位置する構成体の略水平な面に塩害抑制層53が形成されるので、潮解した塩分が防食塗膜5の表面に残留した場合であっても、塩害抑制層53の撥水作用によって塩害抑制層53よりも下層側(構成体側)に塩分(塩化物イオン)が侵入することを抑制できる。よって、雨水による洗い流しが期待できない部位であっても、塩分に対する構成体の耐食性を高めることができるので、塩害に対する橋梁1の耐久性が向上する。なお、略水平な面とは、水平方向に対する勾配が3%未満の面と定義する。
次いで、図3を参照して、橋梁1の建造方法について説明する。図3は、塗装工程の仕様を示す表である。本実施の形態における橋梁1の建造方法は、構成体(鋼材)に塗装を施すことで防食塗膜5を形成する塗装工程と、その塗装工程の後に橋梁1を建造する建造工程とを備える。
即ち、本実施の形態では、建造工程において現場添接される部位(例えば、橋梁1の建設現場において、添接板23〜25、ボルトB及びナットNによって橋桁21どうしが連結される部位等)を除き、構成体の防食塗膜5は、工場塗装によって形成される。
図3に示すように、塗装工程では、ブラスト処理による素地調整(素地調整の規格は、ISO Sa2.5に準ずる)が行われた鋼材の表面に無機ジンクリッチペイントを75μmの膜厚で塗装する。その無機ジンクリッチペイントの表面にミストコートを行う(エポキシ樹脂からなる塗料を塗装して封孔する)ことで、防食下地層を形成する。
次に、防食下地層の表面に、エポキシ樹脂からなる下塗り塗料を120μmの膜厚で塗装することで下塗層50(図2(b)参照)を形成する。その下塗層50の表面に、エポキシ樹脂からなる中塗り塗料(ふっ素樹脂塗料用の中塗り塗料)を30μmの膜厚で塗装して中塗層51を形成し、その中塗層51の表面に、ふっ素樹脂からなる上塗り塗料を25μmの膜厚で塗装して上塗層52を形成する。
そして、その上塗層52の表面(即ち、防食塗膜5の最も表層側)に、撥水性塗料を15μmの膜厚で塗装することで塩害抑制層53を形成する。この塩害抑制層53を構成する撥水性塗料は、上述した通り、ウレタン結合及びポリシロキサン結合を有するふっ素樹脂と、架橋剤と、が含有される塗料である。
この塗装工程により、構成体の表面に防食塗膜5が形成され、この塗装工程の後に、防食塗膜5が形成された構成体によって橋梁1を建造する建造工程が行われる。建造工程は、塗装工程によって塗装された構成体(鋼材)を用いて、飛来塩分または海水が付着する環境に橋梁1を建造する工程である。
建造工程では、橋台3と橋脚4(図1(a)参照)との間にベント(構台)を仮設備として組み立て、クレーンにより吊り上げた架設桁(橋桁21)を橋脚4(橋台3)とベントとの間およびベントどうしの間にそれぞれ架設し、それら架設桁どうしを順に連結することで主桁を形成する。その後、並設された主桁の間に横桁が架設され、格子状の構造体(主桁および横桁)が形成された後、床版20が配設されることで、橋梁1が建造される。
以上の橋梁1の建造方法によれば、橋梁1を構成する構成体に防食塗膜5が形成され、その防食塗膜5のうちの最も表層側の層には塩害抑制層53が形成される。この塩害抑制層53は、撥水性塗料の塗装による塗膜として形成されるので、飛来塩分または海水が防食塗膜5の表面に付着しても、塩害抑制層53の撥水性によって塩分が洗い流されやすくなる。これにより、塩分が防食塗膜5の表面に堆積することを抑制できるので、構成体が塩分によって腐食することを抑制できる。よって、橋梁1が飛来塩分または海水が付着する環境に建造される場合であっても、塩害に対する橋梁1の耐久性が向上する。
次いで、図4を参照して、塩害抑制層53に付着する塩分量を測定した検証試験について説明する。図4(a)は、試験片A,Bを屋外に鉛直設置した場合の検証試験の結果を示す表であり、図4(b)は、試験片A,Bを屋内に鉛直設置した場合の検証試験の結果を示す表であり、図4(c)は、試験片A,Bを屋外に水平設置した場合の検証試験の結果を示す表である。
なお、屋外とは、試験片A,Bに直接降雨が掛かる環境であり、屋内とは、試験片A,Bに降雨が掛からない風通しの良い環境である。また、鉛直設置とは、試験片A,Bが鉛直方向に沿って立てられた(板厚方向を水平方向に向けた)状態であり、水平設置とは、試験片A,Bが水平方向に沿って倒された(板厚方向を鉛直方向に向けた)状態である。
この検証試験では、鉄鋼材料(SS400)から平板状(本実施の形態では、500mm×500mm×4.5mm)に形成される試験片を用いた。この試験片に対し、上述した防食塗膜5から塩害抑制層53を省略した塗膜を形成した試験片Aと、上述した防食塗膜5と同じ塗装系の塗膜を形成した試験片Bとを用意した。
なお、試験片Bは、ウレタン結合及びポリシロキサン結合を有するふっ素樹脂と、架橋剤と、が含有される撥水性塗料を塗装することで塩害抑制層53を形成した。
これらの試験片A,Bを飛来塩分が付着する環境に所定期間暴露した後、塗膜の表面の1平方mあたりに付着する塩分量(mg/平方m)を各試験片A,Bにおいてそれぞれ5点ずつ計測し、その平均値を算出すると共に、その平均値どうしを比較して付着塩分量の低減率を算出した。なお、以下の説明において、付着塩分量の単位(mg/平方m)を省略し、数値のみを比較して説明する。
図4(a)に示すように、各試験片A,Bを屋外に3か月間鉛直設置した場合、塩害抑制層53が形成されない試験片Aの付着塩分量(5点の平均値)が11.4であるのに対し、塩害抑制層53が形成される試験片Bの付着塩分量は10.8であり、試験片Aの付着塩分量に対し、試験片Bの付着塩分量が5.3%低減していることが確認された。
即ち、屋外に鉛直設置される場合、雨水による塩分の洗い流しの作用が試験片A,Bの双方において生じる環境であるものの、付着塩分量は試験片Bの方が少ない結果となった。これは、塩害抑制層53の撥水作用により、試験片Bの塗膜の表面に付着する塩分が洗い流されやすくなった結果であると考えられる。よって、橋梁1における雨線L1,L2よりも橋軸直角方向外側(雨線外)に位置する構成体(即ち、雨水による洗い流しの作用が生じる部位)に塩害抑制層53を形成することで、この試験結果と同様の顕著な効果が得られることは明らかである。
図4(b)に示すように、各試験片A,Bを屋内に3か月間鉛直設置した場合、試験片Aの付着塩分量が190.8であるのに対し、試験片Bの付着塩分量は172.7であり、試験片Aの付着塩分量に対し、試験片Bの付着塩分量が9.5%低減していることが確認された。
即ち、屋内に設置される場合、雨水による塩分の洗い流しの作用が試験片A,Bの双方において生じない環境であるものの、付着塩分量は試験片Bの方が少ない結果となった。これは、試験片Bの塗膜の表面に水分を含む飛来塩分が付着しても、塩害抑制層53の撥水作用によって、例えば、吹き付ける風や飛来塩分の自重によって洗い流されやすくなった結果であると考えられる。また、試験片Bの塗膜の表面に付着する塩分が潮解して流動性を生じた場合にも、塩害抑制層53の撥水作用によって流れ落ちやすくなった結果であると考えられる。
よって、橋梁1における雨線内に位置する構成体(即ち、雨水による洗い流しの作用が生じにくい部位)に塩害抑制層53を形成することで、この試験結果と同様の顕著な効果が得られることは明らかである。
図4(c)に示すように、各試験片A,Bを屋外に12か月間水平設置した場合、試験片Aの付着塩分量が34.6であるのに対し、試験片Bの付着塩分量は19.5であり、試験片Aの付着塩分量に対し、試験片Bの付着塩分量が43.6%低減していることが確認された。
即ち、屋外に設置されることで雨水による塩分の洗い流しの作用が生じるものの、水平設置される場合には、塗膜表面から自重によって塩分が流れ落ちにくい。この場合、試験片Bは、塩害抑制層53の撥水作用により、吹き付ける風によって塩分が流れ落ちやすくなったため、上記の結果が得られたと考えられる。よって、橋梁1における雨線外に位置する構成体の略水平な面に塩害抑制層53を形成することで、この試験結果と同様の顕著な効果が得られることは明らかである。
以上、上記実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記実施の形態における塗膜の膜厚は例示であり、適宜設定できる。
上記実施の形態では、建造工程において現場添接される部位に塩害抑制層53を形成する工程や、構成体が現場塗装される場合に塩害抑制層53を形成する工程についての説明を省略したが、いずれの工程であっても、防食塗膜の最も表層側(即ち、最終の上塗層の上)に塩害抑制層53を形成すれば良い。
よって、例えば、現場添接(現場溶接)された部位に塗装を行う場合には、その塗装によって形成される上塗層の上に塩害抑制層53を形成すれば良く、構成体が現場塗装される場合には、その現場塗装によって形成される上塗層の上に塩害抑制層53を形成すれば良い。即ち、防食塗膜の最も表層側に塩害抑制層53が形成される構成であれば、塩害抑制層53を形成する塗装工程は、建造工程の前に行っても良いし、建造工程の後に行っても良い。
また、上塗層の上に塩害抑制層53を形成するのではなく、上塗層と塩害抑制層53とが同一の層に形成される構成でも良い。即ち、撥水性塗料(例えば、ウレタン結合及びポリシロキサン結合を有するふっ素樹脂と、架橋剤とが含有されるもの)によって上塗層を形成しても良い。
上記実施の形態では、鋼構造物(構成体が構成するもの)として橋梁1を一例として説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、飛来塩分または海水が付着する環境に建造される構造物であれば、他の構造物であっても良い。他の構造物としては、例えば、鉄塔、家屋(ビル、工場、倉庫など)、駐車場、フェンス、屋根(例えば、高速道路内へのゴルフ場からの飛球防止のネットを支持する構造物)、水門、起伏ゲート、プラント(パイプライン)、ガスタンク、風力発電プロペラ塔などが例示される。
上記実施の形態では、鋼材からなる構成体の防食塗膜5の全てに塩害抑制層53を形成する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、雨線内に位置する構成体、構成体における凹凸部分、又は、構成体における水平面のいずれかのみに塩害抑制層53を形成し、その他の構成体の部位において、塩害抑制層53を非形成とする構成でも良い。
この場合、雨線外に位置する構成体の塩害抑制層53を省略することが好ましく、雨線外に位置する構成体であって、その構成体のうちの水平方向に対して傾斜する面の塩害抑制層53を省略することがより好ましい。即ち、雨線外に位置する構成体は、雨水による塩分の洗い流しの作用が生じるため、雨線外に位置する構成体において塩害抑制層53を非形成とすることにより、塩分に対する構成体の耐食性を確保しつつ、塩害抑制層53を形成するためのコストを低減できる。
更に、雨線外に位置する構成体であって、その構成体のうちの水平方向に対して傾斜する面は、雨水による塩分の洗い流しの作用がより効果的に生じるため、かかる面において塩害抑制層53を非形成とすることにより、塩分に対する構成体の耐食性をより確実に確保しつつ、塩害抑制層53を形成するためのコストを低減できる。
上記実施の形態では、塩害抑制層53にウレタン結合及びポリシロキサン結合を有するふっ素樹脂が含有される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、塩害抑制層53に塩化物イオン吸着剤が含有されることがより好ましい。塩化物イオン吸着剤の一例としては、金属複合水酸化物として構成される亜硝酸型ハイドロカルマイト(カルシウム及びアルミニウムの複合水酸化物)が例示される。この場合には、ウレタン結合及びポリシロキサン結合を有するふっ素樹脂と、架橋剤と、塩化物イオン吸着剤(例えば、亜硝酸型ハイドロカルマイト)とが含有される撥水性塗料を用いて塩害抑制層53を形成すれば良い。
即ち、塩害抑制層53に塩化物イオン吸着剤が含有されることにより、防食塗膜5の表面に付着した塩分が潮解することで生じる塩化物イオンを塩化物イオン吸着剤に吸着させることができる。よって、防食塗膜5の表面に付着した塩分(塩化物イオン)が塩害抑制層53よりも下層側(構成体側)に侵入することを抑制できる。よって、例えば、雨水による洗い流しが期待できない部位であっても、塩分に対する構成体の耐食性を高めることができるので、塩害に対する橋梁1の耐久性が向上する。
ここで、塩害抑制層53に塩化物イオン吸着剤が含有されると、塩化物イオン吸着剤が非含有とされる場合に比べ、物体の接触に対する塩害抑制層53の強度が低下する。これに対して、雨線内に位置する構成体は、物体の接触(例えば、橋梁1を渡る車両や人の接触)が少ないため、物体の接触に起因する塩害抑制層53の剥離は起こりにくい。即ち、塩化物イオン吸着剤が含有される塩害抑制層53を雨線内の構成体の防食塗膜5に形成することにより、雨水の洗い流しが期待できない構成体の耐食性を高めつつ、塩害抑制層53自体の耐久性を確保できる。
また、塩化物イオン吸着剤が含有される塩害抑制層53と、塩化物イオン吸着剤が非含有とされる塩害抑制層53とを構成体の部位に応じて形成する構成でも良い。この場合には、雨線内に位置する構成体の防食塗膜5に対し、塩化物イオン吸着剤が含有される塩害抑制層53を形成し、雨線外に位置する構成体の防食塗膜5に対し、塩化物イオン吸着剤が非含有とされる塩害抑制層53を形成することがより好ましい。即ち、上述した通り、雨線内に位置する構成体の防食塗膜5に塩化物イオン吸着剤が含有される塩害抑制層53を形成することで、構成体側に塩化物イオンが侵入することを抑制できる。
一方、雨線外に位置する構成体の防食塗膜5に付着する塩分は、雨水に溶けることで塩化物イオンが生じるものの、その塩化物イオンは雨水による洗い流しの作用によって流れ落ちるので、塩化物イオン吸着剤が非含有とされる塩害抑制層53であっても、構成体側に塩化物イオンが侵入することを抑制できる。
よって、雨線内に位置する構成体に塩化物イオン吸着剤が含有される塩害抑制層53を形成し、雨線外に位置する構成体に塩化物イオン吸着剤が非含有とされる塩害抑制層53を形成することにより、塩害に対する橋梁1の耐久性を向上させつつ、塩化物イオン吸着剤の使用量を抑制して橋梁1の建造コストを低減することができる。
上記実施の形態では、塩害抑制層53が形成される部位の一例として、構成体の略水平な面(水平方向に対する勾配が3%未満の面)を例示したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、水平方向に対する勾配が3%以上の面に塩害抑制層53を形成しても良い。
1 橋梁(鋼構造物)
2 上部構造(構成体)
3 橋台(構成体)
4 橋脚(構成体)
5 防食塗膜
53 塩害抑制層

Claims (7)

  1. 飛来塩分または海水が付着する環境に建造される構成体と、その構成体の表面に形成されると共に、防食塗装による複数層の塗膜として形成される防食塗膜と、を備える鋼構造物において、
    前記防食塗膜は、その最も表層側の層として形成されると共に、撥水性塗料によって形成される塩害抑制層を備えることを特徴とする鋼構造物。
  2. 前記塩害抑制層にウレタン結合及びポリシロキサン結合を有するふっ素樹脂が含有されることを特徴とする請求項1記載の鋼構造物。
  3. 前記塩害抑制層は、少なくとも前記構成体における凹凸部分に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼構造物。
  4. 前記塩害抑制層は、少なくとも前記構成体における雨水との接触が遮断される部位に形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鋼構造物。
  5. 前記構成体は、橋梁として構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鋼構造物。
  6. 前記塩害抑制層に塩化物イオン吸着剤が含有されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の鋼構造物。
  7. 飛来塩分または海水が付着する環境に建造される構成体と、その構成体の表面に形成されると共に、防食塗装による複数層の塗膜として形成される防食塗膜と、を備える鋼構造物の建造方法において、
    前記構成体を建造する建造工程と、
    その建造工程の前または後に、前記防食塗膜の最も表層側に撥水性塗料を塗装することで塩害抑制層を形成する塗装工程と、を備えることを特徴とする鋼構造物の建造方法。
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