JP2003213461A - 鋼構造物またはコンクリート鋼構造物の防食方法 - Google Patents

鋼構造物またはコンクリート鋼構造物の防食方法

Info

Publication number
JP2003213461A
JP2003213461A JP2002005144A JP2002005144A JP2003213461A JP 2003213461 A JP2003213461 A JP 2003213461A JP 2002005144 A JP2002005144 A JP 2002005144A JP 2002005144 A JP2002005144 A JP 2002005144A JP 2003213461 A JP2003213461 A JP 2003213461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel structure
vinyl ester
ester resin
resin composition
concrete
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002005144A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Matsui
二三雄 松井
Muneaki Inagaki
宗明 稲垣
Akihiro Shimizu
明浩 清水
Yu Sugiura
結 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
JFE Engineering Corp
Showa Highpolymer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Engineering Corp, Showa Highpolymer Co Ltd filed Critical JFE Engineering Corp
Priority to JP2002005144A priority Critical patent/JP2003213461A/ja
Publication of JP2003213461A publication Critical patent/JP2003213461A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
  • Bridges Or Land Bridges (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来不可欠であった塗膜の養生時間を省略す
ることができ、迅速な施工ができるだけではなく、一層
の防食性能を高める塗膜の厚膜化が可能であり、鋼材エ
ッジ部分も含めて塗膜の信頼性を確保し得る鋼構造物ま
たはコンクリート鋼構造物の防食方法を提供すること。 【解決手段】 鋼構造物および/またはコンクリート鋼
構造物表面1に、硬化後の破断伸び率が10%以上15
0%未満であり、かつ液状のビニルエステル樹脂組成物
の未硬化物を塗布し、破断伸び率が10%以上150%
未満の予め硬化された透明樹脂シート4を前記ビニルエ
ステル樹脂組成物の塗膜3の上に重ねて覆い、前記透明
樹脂シート4を通して紫外線を照射し、全体を接着一体
化してなることを特徴とする鋼構造物またはコンクリー
ト鋼構造物の防食方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木・建築構築分
野における新設および既設の補修に最適な鋼構造物また
はコンクリート鋼構造物の防食方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】橋梁、プラント、タンク、船舶、遊空間
施設等の土木・建築構築物においては、鋼構造物または
コンクリート鋼構造物が広く用いられていて、その設備
には特に長期耐久性が求められる。このため鋼構造物ま
たはコンクリート鋼構造物の長期耐久性にとって有害な
現象の原因となる水、塩分、炭酸ガス等との接触を絶つ
ことを目的として、厚い塗膜を表面に施す、いわゆる重
防食仕様が行われている。
【0003】しかし塗膜の厚膜化には一定の限定があ
り、それ以上の膜厚では硬化収縮に伴なうクラックを生
じやすくなり、更にはピンホール等に起因する弊害を回
避しにくいことから、実際には薄膜を何層にも塗り重ね
ていく工法が採られている。このとき一層毎に養生と称
して一定時間をおき、硬化が一定段階に到達するのを待
って上塗りすることが必要となることから、全体の工期
には少なからぬ日数が必要となる。また、この養生時間
中には重ね塗り塗膜間に異物が付着する懸念も生ずる。
【0004】既設の鋼構造物またはコンクリート鋼構造
物の補修に際しても、新設時と同じ塗装仕様が採用され
ることが多く、長期間足場を組んで施工するなど、大掛
かりな工事形態となるのが一般的である。例えば、エポ
キシ塗料2回塗り、ウレタン塗料1回塗りの3層塗り塗
装仕様の場合、塗装と養生で最低でも3日間は必要であ
り、工事が道路近傍もしくは道路を占有する場合等では
交通の妨げになり、社会的にも大きなロスとなる。ま
た、足場の設置、維持、撤去は、塗装工事全体の中でコ
スト的に大きな比率を占め、構造物の高さが高くなれば
なるほど、約2メートル毎に足場を組むことからその比
率は一層高くなる。
【0005】また、鋼構造物またはコンクリート鋼構造
物の防食は、更に次のような問題点も抱えている。それ
は、鋼材のエッジ部分は塗料の逃げが生じやすく所定膜
厚の確保が難しいことから、この部分から腐食が始まる
ことが多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、従来不可欠であった塗膜の養生時間を省略すること
ができ、迅速な施工ができるだけではなく、一層の防食
性能を高める塗膜の厚膜化が可能であり、鋼材エッジ部
分も含めて塗膜の信頼性を確保し得る鋼構造物またはコ
ンクリート鋼構造物の防食方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、防食性に
優れた塗膜用樹脂の選定から検討に着手した。従来から
エポキシ樹脂は、防食性の点では定評があるものの、そ
の硬化性は逐次反応型であるため特に養生に長時間を要
する。また、破断伸びが大きければ厚膜化も可能となる
訳であるが、可撓性のエポキシ樹脂は吸水率が高いので
防食性をもたらす塗膜用樹脂としては不向きである。
【0008】また、従来のビニルエステル樹脂は、エポ
キシアクリレートと呼ばれることもあり、エポキシ樹脂
の末端エポキシ基をアクリル酸もしくはメタクリル酸で
エステル化して、末端にラジカル重合性の不飽和基を導
入し、ラジカル重合という連鎖反応型の迅速な硬化反応
が利用できるように設計されたものである。硬化後の分
子構造はエポキシ樹脂と本質的に同じであり、エポキシ
樹脂由来の接着性、防食性、タフさ等の特徴を保持して
いる。
【0009】しかしながら、本発明の目的を達成するた
めには、従来のビニルエステル樹脂の破断伸び率程度で
は、養生時間の省略化を実現するような厚膜化を図るに
はなお不十分であり、更に一段の大きな破断伸び率が要
求される。
【0010】そこで、本発明者らは、鋼構造物とコンク
リート鋼構造物の表面に破断伸び率が大きな液状の硬化
性ビニルエステル樹脂組成物と破断伸び率が大きな硬化
した透明樹脂シートとを用い、両者を複合して新規な防
食膜を設けることにより本発明の目的を達成できること
を見出し、本発明を完成することができた。
【0011】請求項1の発明は、鋼構造物および/また
はコンクリート鋼構造物表面に、硬化後の破断伸び率が
10%以上150%未満であり、かつ液状のビニルエス
テル樹脂組成物の未硬化物を塗布し、破断伸び率が10
%以上150%未満の予め硬化された透明樹脂シートを
前記ビニルエステル樹脂組成物の塗膜の上に重ねて覆
い、前記透明樹脂シートを通して紫外線を照射し、全体
を接着一体化してなることを特徴とする鋼構造物または
コンクリート鋼構造物の防食方法である。
【0012】請求項2の発明は、透明樹脂シート表面
に、更に上塗り塗装を施すことを特徴とする請求項1記
載の鋼構造物またはコンクリート鋼構造物の防食方法で
ある。
【0013】請求項3の発明は、鋼構造物および/また
はコンクリート鋼構造物が、新設または既設の橋梁、プ
ラント、タンク、遊空間施設、道路標識、船舶であるこ
とを特徴とする請求項1または2記載の鋼構造物または
コンクリート鋼構造物の防食方法である。
【0014】請求項4の発明は、鋼構造物の防食部が、
新設または既設の橋梁、プラント、タンク、遊空間施
設、道路標識、船舶の鋼材エッジ部分であることを特徴
とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の鋼構造物
またはコンクリート鋼構造物の防食方法である。
【0015】請求項5の発明は、請求項1において用い
られる破断伸び率が10%以上150%未満の予め硬化
された透明樹脂シートが、ビニルエステル樹脂組成物を
紫外線硬化および/または熱硬化してなる透明樹脂シー
トであることを特徴とする請求項1記載の鋼構造物また
はコンクリート鋼構造物の防食方法である。
【0016】請求項6の発明は、請求項1において用い
られるビニルエステル樹脂組成物が、(A)ビニルエス
テル樹脂、(B)アルキル(メタ)アクリレート、アル
コキシアルキル(メタ)アクリレートおよびアルコキシ
ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートからな
る群から選択された少なくとも一種のビニルモノマー、
および(C)光重合開始剤を含んでなるビニルエステル
樹脂組成物であることを特徴とする請求項1記載の鋼構
造物またはコンクリート鋼構造物の防食方法である。
【0017】請求項7の発明は、請求項5において用い
られるビニルエステル樹脂組成物が、(A)ビニルエス
テル樹脂、(B)アルキル(メタ)アクリレート、アル
コキシアルキル(メタ)アクリレートおよびアルコキシ
ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートからな
る群から選択された少なくとも一種のビニルモノマー、
および(D)光または熱重合開始剤を含んでなるビニル
エステル樹脂組成物であることを特徴とする請求項5記
載の鋼構造物またはコンクリート鋼構造物の防食方法で
ある。
【0018】請求項8の発明は、請求項6または7にお
けるビニルエステル樹脂組成物の(A)ビニルエステル
樹脂が、ビスフェノール系のビニルエステル樹脂であ
り、かつ(A)成分の10重量%以上が数平均分子量8
00以上であることを特徴とする請求項6または7記載
の鋼構造物またはコンクリート鋼構造物の防食方法であ
る。
【0019】請求項9の発明は、請求項6または7にお
けるビニルエステル樹脂組成物の(B)ビニルモノマー
のアルキル、アルコキシアルキルおよびアルコキシポリ
アルキレングリコール部分の炭素原子数が、6以上12
以下であることを特徴とする請求項6または7記載の鋼
構造物またはコンクリート鋼構造物の防食方法である。
【0020】
【発明の実施の形態】まず、本発明に好適に用いられる
ビニルエステル樹脂組成物について説明する。(A)ビニルエステル樹脂 (A)成分のビニルエステル樹脂は、エポキシアクリレ
ート樹脂と呼ばれることもあり、各種のエポキシ化合物
をアクリル酸またはメタクリル酸を用いてエステル化
し、重合性モノマーを加えて付加重合型としたものであ
る。(A)成分の原料となるエポキシ化合物としては、
一般的にビスフェノール型グリシジルエーテルまたはノ
ボラック型グリシジルエーテルが多く用いられており、
本発明においてはいずれのタイプのビニルエステル樹脂
も使用可能である。
【0021】(A)ビニルエステル樹脂の原料として利
用しうるものとしては、以下のようなものが例示しう
る。例えば、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンと
の反応物、水素化ビスフェノールAとエピクロルヒドリ
ンとの反応物、シクロヘキサンジメタノールとエピクロ
ルヒドリンとの反応物、ノルボルナンジアルコールとエ
ピクロルヒドリンとの反応物、テトラブロムビスフェノ
ールAとエピクロルヒドリンとの反応物、トリシクロデ
カンジメタノールとエピクロルヒドリンとの反応物、ア
リサイクリックジエポキシカーボネート、アリサイクリ
ックジエポキシアセタール、アリサイクリックジエポキ
シカルボキシレート、ノボラック型グリシジルエーテ
ル、クレゾールノボラック型グリシジルエーテルが挙げ
られる。
【0022】上記のうち、ビスフェノール系のビニルエ
ステル樹脂が、本発明に特に好適である。その理由はビ
スフェノール系の分子構造がタフさに優れているため、
本発明に使用するビニルエステル樹脂組成物において必
要とされる厚膜化が実現するからである。その場合に
(A)成分は、少なくとも一部、好ましくは10重量%
以上が、数平均分子量にして800以上であることが、
ビニルエステル樹脂組成物の厚膜化を実現する上で一層
望ましい。10重量%未満では、ビニルエステル樹脂組
成物の厚膜化の発現に有効でなく、また10重量%以上
であっても数平均分子量にして800未満では、同様に
ビニルエステル樹脂組成物の可撓性厚膜化の発現が不十
分となる。
【0023】(B)ビニルモノマー 本発明において、(A)ビニルエステル樹脂と併用され
る(B)成分は、アルキル(メタ)アクリレート、アル
コキシアルキル(メタ)アクリレートおよびアルコキシ
ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートからな
る群から選択されるビニルモノマー、あるいはこれらの
組み合わせであり、以下のようなものが例示しうる。ま
た、(B)成分は、難燃性を付与するためにこれらの化
合物のハロゲン置換化合物を用いることができる。
【0024】例えば、ヘプチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソアミル
(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレー
ト、イソノニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、ターシャリーブチルシクロヘキ
シル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレ
ート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、プロポキ
シエチル(メタ)アクリレート、エトキシブチル(メ
タ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコー
ル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0025】なお、これらの(B)ビニルモノマーのア
ルキル、アルコキシアルキル、およびアルコキシポリア
ルキレングリコール部分の炭素原子数が、6以上12以
下であることが好ましい。炭素原子数が6未満では、本
発明に使用するビニルエステル樹脂組成物の厚膜化の発
現、破断伸び共に小さく、実用的でない。また、炭素原
子数が12を超えてしまうと、(A)ビニルエステル樹
脂との相溶性が不十分となり、相分離が避けられなくな
る。
【0026】本発明に使用する(B)成分のビニルモノ
マーには、この他に汎用のビニルモノマーを併用して使
用することも可能であるが、その場合も先の(B)成分
が少なくとも40重量%以上であることが、本発明に使
用するビニルエステル樹脂組成物の厚膜化の発現にとっ
て望ましい。その他のビニルモノマーとしては、以下の
ようなものが例示しうる。
【0027】例えば、フェノキシエチルメタクリレー
ト、イソボルニルメタクリレート、イソボルニルアクリ
レート、ベンジルメタクリレート、ジシクロペンテニル
オキシエチルメタクリレート、トリメチロールプロパン
トリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタク
リレート、トリメチロールプロパントリス−オキシエチ
レンメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタ
クリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト、グリセリンジアクリレート、グリセリンジジメタク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、
スチレン、α−メチルスチレン、アクリロニトリル、酢
酸ビニル等が挙げられる。
【0028】本発明において、(A)成分と(B)成分
との総和における(B)成分の割合は10〜60重量%
がよく、好ましくは20〜50重量%である。(B)成
分の割合が、10重量%未満では本発明に使用するビニ
ルエステル樹脂組成物の厚膜化に乏しく不都合となる。
60重量%を超えると、強度の発現に支障が生ずる。
【0029】(C)光重合開始剤 本発明において、(C)成分の光重合開始剤は、具体的
には以下のようなものが例示しうる。例えば、2,2−
ジメトキシ−1,2ジフェニルエタン−1−オン、1−
ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、ベン
ゾフェノン、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニ
ル)−2−モルフォリノプロパン−1オン、2−ベンジ
ル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェ
ニル)−ブタノン−1,2ヒドロキシ−2−メチル−1
−フェニル−プロパン−1−オン、2,4,6トリメチ
ルベンゾイルジフェニル−フォスフィンオキサイドが挙
げられる。これらを併用して硬化を促進することもでき
る。
【0030】また、本発明に用いられる紫外線源として
は、高圧水銀灯、メタルハライドランプ等、一般的に使
用されている照射装置を利用することができる。紫外線
照射は、迅速な防食膜が形成できるため、所定膜厚試験
を施工時と同時に行うことが可能となるメリットも享受
しうる。 (C)成分の使用量は、ビニルエステル樹脂組成物に対
して0.2〜5重量%程度の範囲で用いるのが好まし
い。
【0031】その他、本発明に使用するビニルエステル
樹脂組成物には、硬度、接着性、耐久性、耐候性、耐光
性、耐水性、防食性等を改良する目的で、各種の添加
剤、一例を挙げれば、紫外線吸収剤、光安定剤、光散乱
剤、酸化防止剤、消泡剤、レベリング剤、チクソトロピ
ー付与剤、内部離型剤、イオン捕捉剤、潤滑剤、カップ
リング剤等を加えて、一層の性能改善を図ることができ
る。
【0032】また、本発明に使用するビニルエステル樹
脂組成物には、防食性をさらに高める目的で、ガラスフ
レーク、雲母等のフレーク状物質を併用することもで
き、また補強の目的でグラスウール、ロックウール、有
機繊維等の繊維状物質を複合することも可能である。そ
の場合、注意しなければならないことは、添加量が多い
とせっかくの破断伸びが失われるため、組成物全体に対
して一定量以下に止めることが必要である。
【0033】本発明に使用するビニルエステル樹脂組成
物を得るには、各成分をミキサー等で用いてなるべく均
一に混合するのが望ましい。このとき気泡の混入が避け
られないが、静置しておくか、加温して粘度を下げて気
泡が出やすくするか、または減圧をかけて強制的に取り
除く等の手法で脱泡するのがよい。ビニルエステル樹脂
組成物は、通常嫌気性が強く、酸素を取り除くと可使時
間(ポットライフ)が短くなるので注意が必要である。
特に夏季等で可使時間の延長を図るには、ハイドロキノ
ン系の禁止剤を添加して使用するのが好ましい。
【0034】本発明に使用する硬化後のビニルエステル
樹脂組成物の破断伸び率は、前記のように10%以上1
50%未満であるが、好ましくは30%以上80%未満
である。破断伸び率が10%未満では、本発明に使用す
るビニルエステル樹脂組成物の厚膜化や鋼面またはコン
クリート面との追随性に乏しくて繰り返し変位にさらさ
れると、クラックの発生が避けられなくなる。また、破
断伸び率が150%以上では、硬化後のビニルエステル
樹脂組成物としての強度、弾性率に乏しく、やはり耐久
性の面で不満足な結果となる。なお、本発明でいう破断
伸び率は、JIS K−7113(1981)(プラス
チックの引張試験方法)に準じて測定された値を意味す
る。
【0035】次に、本発明で用いられる透明樹脂シート
について説明する。本発明で使用する透明樹脂シートの
破断伸び率もまた、10%以上150%未満がよく、好
ましくは30%以上80%未満である。透明樹脂シート
の材質としては、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル
共重合体、ポリウレタンなどの公知の透明軟質フィルム
を使用することができるが、前記の硬化後の破断伸び率
が10%以上150%未満のビニルエステル樹脂組成物
をシート状に硬化したものを使用するのが好ましい。こ
のようにすれば、液状のビニルエステル樹脂組成物の未
硬化物との接着性、および透明樹脂シートの透明性の点
でも好ましい。なお、透明樹脂シートの作製において使
用される(D)光または熱重合開始剤のうち、光重合開
始剤は、先に(C)成分で例示したものをそのまま用い
ることができる。熱重合開始剤は、一般的に知られてい
るジアゾ化合物を用いることもできるが、ジアルキルパ
ーオキサイド、アシルパーオキサイド、ハイドロパーオ
キサイド、ケトンパーオキサイド、パーオキシエステル
などの各種の有機過酸化物も使用することもでき、具体
的には以下のようなものが例示しうる。
【0036】例えば、ベンゾイルパーオキサイド、t−
ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネート、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(2−エチルヘキサノイル)パー
オキシへキサン、t−ブチルパーオキシベンゾエート、
t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパ
ーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチ
ルパーオキサイド、1,1,3,3−トリメチルブチル
パーオキシ−2−エチルヘキサネート、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジブチルパーオキシへキサンが挙げられ
る。これらを併用して硬化を促進することもできる。
【0037】本発明で使用する透明樹脂シートは、工業
的にコーター、ラミネーター等の設備を用いて生産され
る。その場合は、熱硬化方式を採用すれば硬化反応への
悪影響の懸念が少ない紫外線吸収剤、光安定剤等を添加
することができ、耐久性の一層の向上を図ることもでき
る。
【0038】本発明の鋼構造物またはコンクリート鋼構
造物の防食方法の具体例を以下に説明する。施工に際し
てはまず前処理を施すが、新設の場合には、防食すべき
鋼面およびコンクリート面に公知のシーラー剤を塗布す
る。既設の場合には、旧塗膜をワイヤーブラシ、カップ
ブラシ、ブラスト、サンドペーパー等により粗面処理
し、鋼面腐食部分には錆面用塗料を用いて処理する。ま
た、コンクリート鋼構造物、例えばコンクリート構造物
に対して垂直な方向に鋼構造物を埋め込んで形成された
鋼構造物とコンクリート構造物との複合構造物等の前処
理は、鋼面とコンクリート面とが形成するL字型の部分
に樹脂パテ、例えばアクリルウレタン樹脂等を塗布し、
密着性の確保を図っておくことも有効である。
【0039】次に、前処理部分に、液状のビニルエステ
ル樹脂組成物の未硬化物を、10〜2000ミクロン程
度の厚みで塗布し、その塗膜の上に前記透明樹脂シート
を重ね、透明樹脂シートを通して紫外線を照射し、被処
理面、ビニルエステル樹脂組成物および透明樹脂シート
の全体を一体的に接着硬化させる。前記透明樹脂シート
は、厚み50〜400ミクロン程度のものが好ましく、
厚み70〜150ミクロン程度のものがより好ましい。
【0040】また、前記透明樹脂シートの表面には、劣
化を防ぐためと美観のために、上塗り塗装して、耐候
性、耐久性、色彩、意匠性の向上を図ることもできる。
この上塗り塗料には、例えば耐久性に優れたウレタンア
クリル系、フッ素系、シリコンアクリル系、塩ビ系等の
塗料を用いるのが好ましい。通常の塗膜用樹脂では、塗
膜の養成が必要であるため上塗り塗装するのは一日後に
なるが、本発明の防食方法では、塗膜に数秒から数分の
紫外線を照射した後、養成時間の必要もなく直ぐに最終
仕上げの上塗り塗装を行うことができる。また、本発明
の防食方法では、ビニルエステル樹脂組成物の塗膜に紫
外線照射後、直ちに防食膜が形成できるため、所定膜厚
検査が施工時に同時に可能となる。
【0041】本発明の鋼構造物またはコンクリート鋼構
造物の防食方法は、連続した極めて短時間の工程で完了
するため、場合によっては足場を組むこともなく、例え
ば高所作業車を利用して防食施工を行うことが可能であ
る。このような面から施工コスト大幅低減も可能であ
る。
【0042】本発明の防食方法の対象は、新設または既
設の橋梁、プラント、タンク、遊空間施設、道路標識、
船舶等の鋼構造物またはコンクリート鋼構造物であり、
広範な応用も考えられる。また、本発明の防食方法は、
前記構造物のH型、筒状、角柱状などあらゆる形状に対
応可能である。また本発明の防食方法は、新設または既
設の橋梁、プラント、タンク、遊空間施設、道路標識、
船舶等の鋼構造物またはコンクリート鋼構造物の鋼材エ
ッジ部分、例えば前記鋼構造物のコーナー部分や末端部
分においても、塗料の逃げによる薄膜化や、鋼の露出が
生じないので有効である。
【0043】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を更に詳細に説
明する。合成例1 (紫外線硬化性ビニルエステル樹脂組成物の調製)下記
の樹脂成分をフラスコ中で均一に溶解混合して、紫外線
硬化性ビニルエステル樹脂組成物を得た。
【0044】 ビスフェノールA型ビニルエステル樹脂 100重量部 (昭和高分子株式会社製品、リポキシVR−90、 数平均分子量 1100、スチレンは含有せず) ブトキシエチルアクリレート 50重量部 イソノニルアクリレート 20重量部 フェノキシエチルアクリレート 30重量部 ダロキュア1173 6重量部 (2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン)
【0045】得られた紫外線硬化性ビニルエステル樹脂
組成物を厚み100ミクロンとなるようにポリエチレン
テレフタレート(PET)フィルム上に塗布し、高圧水
銀灯(1.5KW)の装置を用いて50cmの距離で1
分間照射して硬化せしめた。このフィルム物性をJIS
K−7113に準じて測定したところ、以下のデータ
が得られた。
【0046】 引っ張り強度 26MPa 引っ張り弾性率 430MPa 破断伸び率 60%
【0047】合成例2 (透明樹脂シートの調製)下記の樹脂成分をフラスコ中
で均一に溶解混合して、熱硬化性ビニルエステル樹脂組
成物を得た。
【0048】 ビスフェノールA型ビニルエステル樹脂 27重量部 (昭和高分子株式会社製品、リポキシRF−312、 スチレン40重量%を含有) エトキシジエチレングリコールアクリレート 33重量部 ビスフェノールA型ビニルエステル樹脂 33重量部 (昭和高分子株式会社製品、リポキシVR−90、 数平均分子量 1100、スチレンは含有せず) イソボルニルアクリレート 7重量部 1,1,3,3−トリメチルブチルパーオキシ−2− エチルヘキサネート 2重量部 紫外線吸収剤チヌビン384 0.5重量部
【0049】得られた熱硬化性ビニルエステル樹脂組成
物を2枚のPETフィルムの間に挟み、ロール間隙を通
し、次いで130℃のオーブン中で5分間熱処理を行な
い、硬化せしめた。得られた厚さ100ミクロン、無色
の透明樹脂シートの物性をJIS K−7113に準じ
て測定したところ、以下のデータが得られた。
【0050】 引っ張り強度 37MPa 引っ張り弾性率 650MPa 破断伸び率 42%
【0051】実施例1 (既設の鋼構造物への防食方法)合成例1で得られた紫
外線硬化性ビニルエステル樹脂組成物および合成例2で
得られた透明樹脂シートを使用して本発明の防食方法を
実施した。図1は、本実施例1の既設の劣化した旧塗膜
を有する鋼構造物における鋼面の防食方法を説明するた
めの断面図である。図1(a)において、既設の鋼構造
物の鋼1の表面には旧塗膜2が残存している。そこで図
1(b)に示すように既設の鋼構造物の鋼1の表面の前
処理として、劣化した旧塗膜2を除去し、鋼1表面をサ
ンディング処理し、サンディング面の汚れを十分に除去
してから、さらに旧塗膜2をワイヤーブラシ等により粗
面処理し、次いでシーラー剤として溶剤型アクリルウレ
タン樹脂シーラーを塗布した。次いで図1(c)に示す
ように前処理部分に、上記の液状の紫外線硬化性ビニル
エステル樹脂組成物の未硬化物を100ミクロンの厚み
で塗布し、その際に旧塗膜2上に重なるように該紫外線
硬化性ビニルエステル樹脂組成物を約50mmの重ね幅
Wで塗布し、ビニルエステル樹脂組成物の塗膜3を施し
た。その後図1(d)に示すように形成されたビニルエ
ステル樹脂組成物の塗膜3の上に上記の透明樹脂シート
4を接触界面の空気が残らないように留意しながら重ね
て覆い、高圧水銀灯(0.5KW)の装置を用いて50
cmの距離から透明樹脂シート4の表面を通して紫外線
を5分間照射し、両者を一体的に接着硬化させた。次い
で図1(e)に示すように、前記透明樹脂シート4の上
に上塗り塗料としてアクリルシリコーン塗料を約30ミ
クロンの厚みで塗布して上塗り塗装膜5を形成した。
【0052】なお、上記施工と同時に寸法100mm×
100mm×1.2mmの鋼板片を用意し、上記と同様
の防食方法を行って耐久試験用の試供体を作製した。耐
久試験は、JIS K−5400(1979)(塗料一
般試験方法)に準拠した塩水噴射試験を1000時間行
い、鋼板片の腐食状況を調べたところ、防食層にはふく
れが無く、錆の発生は極めて微少であり、良好な防食性
能が確認された。特に鋼材エッジ部分も塗膜の厚みは確
保され、防食は完全であった。
【0053】実施例2 (新設のコンクリート鋼構造物への防食方法)合成例1
で得られた紫外線硬化性ビニルエステル樹脂組成物およ
び合成例2で得られた透明樹脂シートを使用して本発明
の防食方法を施工した。図2は、本実施例2の新設のコ
ンクリート鋼構造物におけるコンクリート面の防食方法
を説明するための断面図である。図2において、新設の
コンクリート鋼構造物のコンクリート6の表面にシーラ
ー剤としてエチレン酢酸ビニルエマルジョンシーラーを
塗布した。次に、シーラー剤処理部分に、上記の液状の
紫外線硬化性ビニルエステル樹脂組成物の未硬化物を1
00ミクロンの厚みで塗布し、形成されたビニルエステ
ル樹脂組成物の塗膜3の上に上記の透明樹脂シート4を
接触界面の空気が残らないように留意しながら重ねて覆
い、高圧水銀灯(0.5KW)の装置を用いて50cm
の距離から透明樹脂シート4の表面を通して紫外線を5
分間照射し、両者を一体的に接着硬化させた。次いで、
透明樹脂シート4の上に上塗り塗料としてアクリルシリ
コーン塗料を約30ミクロンの厚みで塗布して上塗り塗
装膜5を形成した。
【0054】なお、上記施工と同時に寸法100mm×
100mm×50mmのコンクリート片を用意し、上記
と同様の防食方法を行って耐久試験用の試供体を作製し
た。なお、このコンクリート片には、被覆厚さ5mmと
なるよう50mm×50mm×厚さ1.2mmの鋼板を
埋め込んでいる。耐久試験は、JIS K−5400
(1979)(塗料一般試験方法)に準拠した塩水噴射
試験を1000時間行い、コンクリート片の腐食状況を
調べたところ、表面の劣化も全くなく、また内部の鋼板
にも腐食は認められず、良好な防食性能が確認された。
特に塗膜の厚みは確保され、防食は完全であった。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、従来不可欠であった塗
膜の養生時間を省略することができ、迅速な施工ができ
るだけではなく、一層の防食性能を高める塗膜の厚膜化
が可能であり、鋼材エッジ部分も含めて塗膜の信頼性を
確保し得る鋼構造物またはコンクリート鋼構造物の防食
方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例1の既設の劣化した旧塗膜を有する鋼
構造物における鋼面の防食方法を説明するための断面図
である。
【図2】本実施例2の新設のコンクリート鋼構造物にお
けるコンクリート面の防食方法を説明するための断面図
である。
【符号の説明】
1 鋼 2 旧塗膜 3 ビニルエステル樹脂組成物の塗膜 4 透明樹脂シート 5 上塗り塗装膜 6 コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E01D 22/00 E01D 22/00 A (72)発明者 稲垣 宗明 神奈川県川崎市高津区末長800−5 (72)発明者 清水 明浩 群馬県高崎市並榎町397 (72)発明者 杉浦 結 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 2D059 GG02 GG22 GG23 4D075 BB46Z CA33 DA27 DB02 DB12 DC05 DC08 EA05 EB19 EB51 4K062 AA01 BA14 BA17 BC11 BC13 BC15 CA10 FA04 FA08 FA12 FA20 GA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼構造物および/またはコンクリート鋼
    構造物表面に、硬化後の破断伸び率が10%以上150
    %未満であり、かつ液状のビニルエステル樹脂組成物の
    未硬化物を塗布し、破断伸び率が10%以上150%未
    満の予め硬化された透明樹脂シートを前記ビニルエステ
    ル樹脂組成物の塗膜の上に重ねて覆い、前記透明樹脂シ
    ートを通して紫外線を照射し、全体を接着一体化してな
    ることを特徴とする鋼構造物またはコンクリート鋼構造
    物の防食方法。
  2. 【請求項2】 透明樹脂シート表面に、更に上塗り塗装
    を施すことを特徴とする請求項1記載の鋼構造物または
    コンクリート鋼構造物の防食方法。
  3. 【請求項3】 鋼構造物および/またはコンクリート鋼
    構造物が、新設または既設の橋梁、プラント、タンク、
    遊空間施設、道路標識、船舶であることを特徴とする請
    求項1または2記載の鋼構造物またはコンクリート鋼構
    造物の防食方法。
  4. 【請求項4】 鋼構造物の防食部が、新設または既設の
    橋梁、プラント、タンク、遊空間施設、道路標識、船舶
    の鋼材エッジ部分であることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれか1項記載の鋼構造物またはコンクリート
    鋼構造物の防食方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において用いられる破断伸び率
    が10%以上150%未満の予め硬化された透明樹脂シ
    ートが、ビニルエステル樹脂組成物を紫外線硬化および
    /または熱硬化してなる透明樹脂シートであることを特
    徴とする請求項1記載の鋼構造物またはコンクリート鋼
    構造物の防食方法。
  6. 【請求項6】 請求項1において用いられるビニルエス
    テル樹脂組成物が、(A)ビニルエステル樹脂、(B)
    アルキル(メタ)アクリレート、アルコキシアルキル
    (メタ)アクリレートおよびアルコキシポリアルキレン
    グリコール(メタ)アクリレートからなる群から選択さ
    れた少なくとも一種のビニルモノマー、および(C)光
    重合開始剤を含んでなるビニルエステル樹脂組成物であ
    ることを特徴とする請求項1記載の鋼構造物またはコン
    クリート鋼構造物の防食方法。
  7. 【請求項7】 請求項5において用いられるビニルエス
    テル樹脂組成物が、(A)ビニルエステル樹脂、(B)
    アルキル(メタ)アクリレート、アルコキシアルキル
    (メタ)アクリレートおよびアルコキシポリアルキレン
    グリコール(メタ)アクリレートからなる群から選択さ
    れた少なくとも一種のビニルモノマー、および(D)光
    または熱重合開始剤を含んでなるビニルエステル樹脂組
    成物であることを特徴とする請求項5記載の鋼構造物ま
    たはコンクリート鋼構造物の防食方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または7におけるビニルエステ
    ル樹脂組成物の(A)ビニルエステル樹脂が、ビスフェ
    ノール系のビニルエステル樹脂であり、かつ(A)成分
    の10重量%以上が数平均分子量800以上であること
    を特徴とする請求項6または7記載の鋼構造物またはコ
    ンクリート鋼構造物の防食方法。
  9. 【請求項9】 請求項6または7におけるビニルエステ
    ル樹脂組成物の(B)ビニルモノマーのアルキル、アル
    コキシアルキルおよびアルコキシポリアルキレングリコ
    ール部分の炭素原子数が、6以上12以下であることを
    特徴とする請求項6または7記載の鋼構造物またはコン
    クリート鋼構造物の防食方法。
JP2002005144A 2002-01-11 2002-01-11 鋼構造物またはコンクリート鋼構造物の防食方法 Pending JP2003213461A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002005144A JP2003213461A (ja) 2002-01-11 2002-01-11 鋼構造物またはコンクリート鋼構造物の防食方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002005144A JP2003213461A (ja) 2002-01-11 2002-01-11 鋼構造物またはコンクリート鋼構造物の防食方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003213461A true JP2003213461A (ja) 2003-07-30

Family

ID=27644271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002005144A Pending JP2003213461A (ja) 2002-01-11 2002-01-11 鋼構造物またはコンクリート鋼構造物の防食方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003213461A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009144936A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Kobe Steel Ltd 耐久性部材、および、これを用いたオープンラック式気化器
JP2011036784A (ja) * 2009-08-10 2011-02-24 Tokyo Electric Power Co Inc:The 電気機器の外箱錆補修工法
JP5985092B1 (ja) * 2016-01-17 2016-09-06 宝ワークス株式会社 金属材の錆腐食部の補修方法及び金属材の錆腐食部の補修構造
JP2018096082A (ja) * 2016-12-12 2018-06-21 新日鐵住金株式会社 補強工法及び補強構造
JP2018135645A (ja) * 2017-02-20 2018-08-30 日本車輌製造株式会社 鋼構造物および鋼構造物の建造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009144936A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Kobe Steel Ltd 耐久性部材、および、これを用いたオープンラック式気化器
JP2011036784A (ja) * 2009-08-10 2011-02-24 Tokyo Electric Power Co Inc:The 電気機器の外箱錆補修工法
JP5985092B1 (ja) * 2016-01-17 2016-09-06 宝ワークス株式会社 金属材の錆腐食部の補修方法及び金属材の錆腐食部の補修構造
JP2018096082A (ja) * 2016-12-12 2018-06-21 新日鐵住金株式会社 補強工法及び補強構造
JP2018135645A (ja) * 2017-02-20 2018-08-30 日本車輌製造株式会社 鋼構造物および鋼構造物の建造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20180009926A1 (en) Radical-polymerizable resin composition, curing method thereof, method of producing same, use of radical-polymerizable resin composition, and use method of thereof
JP6545336B2 (ja) 化粧方法
WO2018078997A1 (ja) ラジカル重合性樹脂組成物
JP7323699B2 (ja) 構造物保護シート、コンクリートブロック及び補強された構造物の製造方法
KR101943800B1 (ko) 금속표면 보호용 코팅제 조성물 및 이를 이용한 표면 보호 코팅층이 형성된 금속 구조물의 제조 방법
JP2003213461A (ja) 鋼構造物またはコンクリート鋼構造物の防食方法
JP2002338849A (ja) 鋼−コンクリート複合体の防食方法
JP2019064260A (ja) コンクリート構造体用又は錆部を有する構造体用の追従性積層シート及びそれらの施工方法
KR101964675B1 (ko) 콘크리트 벽체의 중성화 방지 및 자정효과를 극대화하는 시공방법 및 이를 이용한 도막, 그리고 이들의 코팅조성물
JP6704228B2 (ja) 複層塗膜
KR102164899B1 (ko) 강재용 도료 조성물 및 이를 이용한 강재 도장방법
JP2019166815A (ja) 防食シート及びコンクリート構造物を保護する方法
JPH08207218A (ja) 軟質ポリ塩化ビニルシート及び土木建築構造物
KR102446826B1 (ko) 세라믹메탈 함유 수지계 방수방식재 및 이를 이용한 수처리시설 방수방식공법
JP2021025557A (ja) 下水管又は上水管の補修方法
JP6550806B2 (ja) 対象構造物を補修又は補強する方法
WO2022255145A1 (ja) 構造物保護シート及び補強された構造物の製造方法
CN217202585U (zh) 一种光固化防腐材料
WO2023008097A1 (ja) 構造物保護シート及び補強された構造物の製造方法
JP2011190624A (ja) 防錆層付き支柱体及びその製造方法並びに支柱体の防錆保護工法
JP2006168279A (ja) 被覆層構造体の施工方法及び被覆層構造体
JP2008057146A (ja) コンクリートの剥落防止工法
JP2019108768A (ja) 目地の補強方法
JP2022184760A (ja) 構造物保護シート及び補強された構造物の製造方法
KR20030072729A (ko) 로드를 이용한 콘크리트 구조물의 보수/보강 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060207

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060829