JP2002338849A - 鋼−コンクリート複合体の防食方法 - Google Patents

鋼−コンクリート複合体の防食方法

Info

Publication number
JP2002338849A
JP2002338849A JP2001151346A JP2001151346A JP2002338849A JP 2002338849 A JP2002338849 A JP 2002338849A JP 2001151346 A JP2001151346 A JP 2001151346A JP 2001151346 A JP2001151346 A JP 2001151346A JP 2002338849 A JP2002338849 A JP 2002338849A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel
vinyl ester
ester resin
resin composition
concrete
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001151346A
Other languages
English (en)
Inventor
Yu Sugiura
結 杉浦
Fumio Matsui
二三雄 松井
Muneaki Inagaki
宗明 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Highpolymer Co Ltd
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Highpolymer Co Ltd, NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical Showa Highpolymer Co Ltd
Priority to JP2001151346A priority Critical patent/JP2002338849A/ja
Publication of JP2002338849A publication Critical patent/JP2002338849A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bridges Or Land Bridges (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼およびコンクリートに対する高い密着性、
強度および屈曲性を有し、かつ接着界面にかかる荷重お
よび変形に対しても、樹脂割れや剥離を生じないことに
より、鋼とコンクリートとの接着界面に水、塩分および
炭酸ガス等が侵入することがなく、鋼の腐食、コンクリ
ートの中性化を防止しうる鋼−コンクリート複合体の防
食方法を提供すること。さらに、迅速な硬化反応による
短期施工が可能である鋼−コンクリート複合体の防食方
法を提供すること。 【解決手段】 鋼6とコンクリート5との接着界面7お
よびその周囲部(符号8)を、破断伸び率が10%以上
150%未満のビニルエステル樹脂組成物の硬化物で被
覆し、前記接着界面と大気との接触を防止することを特
徴とする鋼−コンクリート複合体の防食方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁などに代表さ
れる、土木・建築構築物における鋼−コンクリート複合
体の防食方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】橋梁、プラント、配管、タンク、道路標
識、スポーツ施設等の土木・建築構築物においては、鋼
とコンクリートとの複合構造物がそれぞれの材料特性を
生かして広く用いられている。例えば、橋梁の鋼製橋脚
の基礎部にはコンクリート根巻きがされている。異なる
材料特性の鋼およびコンクリートの複合構造物は、両材
料を接着剤等で接着して形成しているが、接着部分の大
気にさらされている部分から、水、塩分および炭酸ガス
等が侵入する。これらの侵入を防ぐために接着部分の大
気にさらされている部分にシーリング剤を塗布して、シ
ールすることが一般的に行なわれている。シーリング剤
としてはエポキシ樹脂、ウレタン樹脂等が用いられてい
る。
【0003】図1は、橋梁の鋼製橋脚がコンクリートに
根巻きされている構造物を示した図である。コンクリー
ト2と鋼製橋脚1とは接着剤により接着され、接着界面
3が形成されている。また、前記接着界面3が大気に接
触する部分およびその周囲部は、シーリング剤で被覆さ
れ、被覆層4がL字型に設けられている。
【0004】しかし、応力負荷、繰り返し加重および振
動、さらには熱膨張などで鋼とコンクリートとが異なる
力学的挙動をとることから、接着界面を覆ったシーリン
グ剤に負担がかかり、シーリング剤の剥離、割れが生じ
る。そのため、鋼とコンクリートとの接着界面に水、塩
分および炭酸ガス等が浸入する結果、鋼の腐食やコンク
リートの中性化が進行する。
【0005】また従来から、接着界面の防食性を高め
て、上述したような好ましくない現象を回避するには、
シール部分の塗膜を厚くしていわゆる重防食仕様とする
ことなども行なわれている。しかし、塗膜の厚膜化には
一定の限度があり、それ以上の膜厚では硬化収縮に伴う
クラックを生じる。このため、実際には薄膜を何層にも
塗り重ねる工法が採られている。シール部分が一層毎に
一定期日をかけて、硬化の一定段階に到達するのを待っ
てから上塗りされることから、工期には少なからぬ日数
が必要となる。実際の施工においてはこの間足場を組ん
だままになるなど、大掛かりな工事形態となるのが一般
的である。
【0006】鋼とコンクリートとの接着界面の大気にさ
らされる部分をシールするのに使用するシーリング剤と
しては、エポキシ樹脂が接着性、防食性、タフさの点で
は定評があるものの、その硬化性は逐次反応型であるた
め長時間を要する。また、破断伸びが大きければ厚膜化
も可能となる訳であるが、可撓性のエポキシ樹脂は吸水
率が高いので防食性をもたらすシーリング剤としては不
向きである。また、従来のビニルエステル樹脂は、エポ
キシアクリレートと呼ばれることもあり、エポキシ樹脂
の末端エポキシ基をアクリル酸もしくはメタクリル酸で
エステル化して、末端にラジカル重合性の不飽和基を導
入し、ラジカル重合という連鎖反応型の迅速な硬化反応
を利用できるように設計されたものである。硬化後の分
子構造はエポキシ樹脂と本質的に同じであり、エポキシ
樹脂由来の接着性、防食性、タフさ等の特徴を保持して
いる。しかし、従来のビニルエステル樹脂の破断伸び率
程度では、接着界面にかかる大きな荷重および変形に対
応することは不可能であり、更に一段の大きな破断伸び
率が要求される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、鋼およびコンクリートに対する高い密着性、強度お
よび屈曲性を有し、かつ接着界面にかかる荷重および変
形に対しても、樹脂割れや剥離を生じないことにより、
鋼とコンクリートとの接着界面に水、塩分および炭酸ガ
ス等が侵入することがなく、鋼の腐食、コンクリートの
中性化を防止しうる鋼−コンクリート複合体の防食方法
を提供することにある。さらに、本発明の目的は、迅速
な硬化反応による短期施工が可能である鋼−コンクリー
ト複合体の防食方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述した
ような状況に鑑み、鋼とコンクリートとの接着界面の防
食性を高めるとともに、迅速な施工ができる防食方法に
ついて鋭意検討を進めた。
【0009】すなわち本発明は、鋼とコンクリートとの
接着界面およびその周囲部を、破断伸び率が10%以上
150%未満のビニルエステル樹脂組成物の硬化物で被
覆し、前記接着界面と大気との接触を防止することを特
徴とする鋼−コンクリート複合体の防食方法を提供する
ものである。
【0010】また本発明は、鋼およびコンクリートの表
面をプライマー処理し、前記プライマー処理した部分に
未硬化のビニルエステル樹脂組成物を塗布し、紫外線を
照射して前記ビニルエステル樹脂組成物を硬化せしめる
前記の鋼−コンクリート複合体の防食方法を提供するも
のである。
【0011】また本発明は、破断伸び率が10%以上1
50%未満のビニルエステル樹脂組成物からなるフィル
ムを用意し、塗布された未硬化のビニルエステル樹脂組
成物を前記フィルムで覆い、前記フィルムを通して紫外
線を照射し、両者を一体的に接着硬化せしめる前記の鋼
−コンクリート複合体の防食方法を提供するものであ
る。
【0012】また本発明は、硬化したビニルエステル樹
脂組成物の表面に、更に耐候性または意匠性をもたらす
塗装を施すことを特徴とする前記の鋼−コンクリート複
合体の防食方法。を提供するものである。
【0013】また本発明は、ビニルエステル樹脂組成物
が、(A)ビニルエステル樹脂、(B)アルキル(メ
タ)アクリレート、アルコキシアルキル(メタ)アクリ
レートおよびアルコキシポリアルキレングリコール(メ
タ)アクリレートからなる群から選択された少なくとも
一種のビニルモノマー、および(C)光重合開始剤を含
んでなる樹脂組成物であることを特徴とする前記の鋼−
コンクリート複合体の防食方法を提供するものである。
【0014】また本発明は、(A)成分のビニルエステ
ル樹脂が、ビスフェノール系のビニルエステル樹脂であ
り、かつ(A)成分の10重量%以上の数平均分子量が
800以上であることを特徴とする前記の鋼−コンクリ
ート複合体の防食方法を提供するものである。
【0015】また本発明は、(B)成分のビニルモノマ
ーのアルキル、アルコキシアルキルおよびアルコキシポ
リアルキレングリコール部分の炭素原子数が、6以上1
2以下であることを特徴とする前記の鋼−コンクリート
複合体の防食方法を提供するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】(A)ビニルエステル樹脂 本発明に使用する(A)成分のビニルエステル樹脂は、
エポキシアクリレート樹脂と呼ばれることもあり、各種
のエポキシ化合物をアクリル酸またはメタクリル酸を用
いてエステル化し、重合性モノマーを加えて付加重合型
としたものである。(A)成分の原料となるエポキシ化
合物としては、一般的にビスフェノール型グリシジルエ
ーテルまたはノボラック型グリシジルエーテルが多く用
いられており、本発明においてはいずれのタイプのビニ
ルエステル樹脂も使用可能である。
【0017】本発明における(A)ビニルエステル樹脂
の原料として利用しうるものとしては、以下のようなも
のが例示しうる。例えば、ビスフェノールAとエピクロ
ルヒドリンとの反応物、水素化ビスフェノールAとエピ
クロルヒドリンとの反応物、シクロヘキサンジメタノー
ルとエピクロルヒドリンとの反応物、ノルボルナンジア
ルコールとエピクロルヒドリンとの反応物、テトラブロ
ムビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの反応物、
トリシクロデカンジメタノールとエピクロルヒドリンと
の反応物、アリサイクリックジエポキシカーボネート、
アリサイクリックジエポキシアセタール、アリサイクリ
ックジエポキシカルボキシレート、ノボラック型グリシ
ジルエーテル、クレゾールノボラック型グリシジルエー
テルが挙げられる。
【0018】上記のうち、ビスフェノール系のビニルエ
ステル樹脂が、本発明に特に好適である。その理由はビ
スフェノール系の分子構造がタフさに優れているため、
本発明に使用するビニルエステル樹脂組成物の硬化物お
よびフィルムの屈曲性がより発現しやすくなるからであ
る。その場合に(A)成分は、少なくとも一部、好まし
くは10重量%以上が、数平均分子量にして800以上
であることが、ビニルエステル樹脂組成物の硬化物およ
びフィルムの屈曲性を高める上で一層望ましい。10重
量%未満では、ビニルエステル樹脂組成物の硬化物およ
びフィルムの可撓性の発現に有効でなく、また10重量
%以上であっても数平均分子量にして800未満では、
同様にビニルエステル樹脂組成物の硬化物およびフィル
ムの可撓性の発現が不十分となる。
【0019】(B)ビニルモノマー 本発明において、(A)ビニルエステル樹脂と併用され
る(B)成分は、アルキル(メタ)アクリレート、アル
コキシアルキル(メタ)アクリレートおよびアルコキシ
ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートからな
る群から選択されるビニルモノマー、あるいはこれらの
組み合わせであり、以下のようなものが例示しうる。ま
た、(B)成分は、難燃性を付与するためにこれらの化
合物のハロゲン置換化合物を用いることができる。
【0020】例えば、ヘプチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソアミル
(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレー
ト、イソノニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、ターシャリーブチルシクロヘキ
シル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレ
ート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、プロポキ
シエチル(メタ)アクリレート、エトキシブチル(メ
タ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコー
ル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0021】なお、これらの(B)ビニルモノマーのア
ルキル、アルコキシアルキル、およびアルコキシポリア
ルキレングリコール部分の炭素原子数が、6以上12以
下であることが好ましい。炭素原子数が6未満では、本
発明に使用するビニルエステル樹脂組成物の硬化物およ
びフィルムの屈曲性、破断伸び共に小さく、実用的でな
い。また、炭素原子数が12を超えてしまうと、(A)
ビニルエステル樹脂との相溶性が不十分となり、相分離
が避けられなくなる。
【0022】本発明に使用する(B)成分のビニルモノ
マーには、この他に汎用のビニルモノマーを併用して使
用することも可能であるが、その場合も先の(B)成分
が少なくとも40重量%以上であることが、本発明に使
用するビニルエステル樹脂組成物の硬化物およびフィル
ムの屈曲性の発現にとって望ましい。その他のビニルモ
ノマーとしては、以下のようなものが例示しうる。
【0023】例えば、フェノキシエチルメタクリレー
ト、イソボルニルメタクリレート、イソボルニルアクリ
レート、ベンジルメタクリレート、ジシクロペンテニル
オキシエチルメタクリレート、トリメチロールプロパン
トリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタク
リレート、トリメチロールプロパントリス−オキシエチ
レンメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタ
クリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト、グリセリンジアクリレート、グリセリンジジメタク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、
スチレン、α−メチルスチレン、アクリロニトリル、酢
酸ビニル等が挙げられる。
【0024】本発明において、(A)成分と(B)成分
との総和における(B)成分の割合は10〜60重量%
がよく、好ましくは20〜50重量%である。(B)成
分の割合が、10重量%未満では本発明に使用するビニ
ルエステル樹脂組成物の硬化物およびフィルムの屈曲性
に乏しく不都合となる。60重量%を超えると、強度の
発現に支障が生ずる。
【0025】(C)光重合開始剤 本発明に用いられる(C)成分の光重合開始剤は、具体
的には以下のようなものが例示しうる。これらを併用し
て硬化を促進することもできる。例えば、2,2−ジメ
トキシ−1,2ジフェニルエタン−1−オン、1−ヒド
ロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、ベンゾフ
ェノン、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)
−2−モルフォリノプロパン−1オン、2−ベンジル−
2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニ
ル)−ブタノン−1,2ヒドロキシ−2−メチル−1−
フェニル−プロパン−1−オン、2,4,6トリメチル
ベンゾイルジフェニル−フォスフィンオキサイドが挙げ
られる。上記の(C)成分の使用量は、ビニルエステル
樹脂組成物に対して0.2〜5重量%程度の範囲で用い
るのが好ましい。
【0026】また、本発明に用いられる紫外線源として
は、高圧水銀灯、メタルハライドランプ等、一般的に使
用されている照射装置を利用することができる。
【0027】その他、本発明に使用するビニルエステル
樹脂組成物には、硬度、接着性、耐久性、耐候性、耐光
性、耐水性、防食性等を改良する目的で、各種の添加
剤、一例を挙げれば、紫外線吸収剤、光安定剤、光散乱
剤、酸化防止剤、消泡剤、レベリング剤、チクソトロピ
ー付与剤、内部離型剤、イオン捕捉剤、潤滑剤、カップ
リング剤等を加えて、一層の性能改善を図ることができ
る。
【0028】また、本発明に使用するビニルエステル樹
脂組成物には、防食性をさらに高める目的で、ガラスフ
レーク、雲母等のフレーク状物質を併用することもで
き、また補強の目的でグラスウール、ロックウール、有
機繊維等の繊維状物質を複合することも可能である。そ
の場合、注意しなければならないことは、添加量が多い
とせっかくの破断伸びが失われるため、組成物全体に対
して20重量%以下に止めることが必要である。
【0029】本発明に使用するビニルエステル樹脂組成
物を得るには、各成分をミキサー等で用いてなるべく均
一に混合するのが望ましい。このとき気泡の混入が避け
られないが、静置しておくか、加温して粘度を下げて気
泡が出やすくするか、または減圧をかけて強制的に取り
除く等の手法で脱泡するのがよい。ビニルエステル樹脂
組成物は、通常嫌気性が強く、酸素を取り除くと可使時
間(ポットライフ)が短くなるので注意が必要である。
特に夏季等で可使時間の延長を図るには、ハイドロキノ
ン系の禁止剤を添加して使用するのが好ましい。
【0030】本発明の鋼−コンクリート複合体の防食方
法に使用するビニルエステル樹脂組成物は、種々の形態
で用いることが可能である。本発明においては、未硬化
のビニルエステル樹脂組成物、ビニルエステル樹脂組成
物からなるフィルムの形態で使用するのが好ましい。
【0031】本発明に使用するビニルエステル樹脂組成
物の硬化物およびフィルムの破断伸び率は、10%以上
150%未満がよく、好ましくは30%以上80%未満
である。破断伸び率が10%未満では、本発明に使用す
るビニルエステル樹脂組成物の硬化物およびフィルムの
屈曲性に乏しくて繰り返し変位に追随できないため、ク
ラックの発生が避けられなくなる。また、破断伸び率が
150%以上では、ビニルエステル樹脂組成物の硬化物
およびフィルムとしての強度、弾性率に乏しく、やはり
耐久性の面で不満足な結果となる。なお、本発明でいう
破断伸び率は、JIS K−6911に準じて測定され
た値を意味する。
【0032】上記ビニルエステル樹脂組成物からなるフ
ィルムは、工業的にコーター、ラミネーター等の設備を
用いて生産される。その場合は、紫外線硬化方式も可能
であるが、有機過酸化物を併用して熱硬化方式も採用し
うる。熱硬化方式は、紫外線吸収剤、光安定剤等による
硬化反応への悪影響の懸念もないことから、これらの添
加による耐久性の一層の向上を図ることもできる。ビニ
ルエステル樹脂組成物からなるフィルムの作製方法の一
例は、所定量のビニルエステル樹脂組成物を2枚のPE
Tフィルムの間に挟み、ロール間隙を通して一定の厚み
を形成し、次いで130〜150℃のオーブン中で1〜
5分間熱処理を行い、硬化させて得ることができる。
【0033】また、本発明においては、破断伸び率が1
0%以上150%未満のビニルエステル樹脂組成物から
なるフィルムを用意し、塗布された未硬化のビニルエス
テル樹脂組成物を前記フィルムで覆い、前記フィルムを
通して紫外線を照射し、両者を一体的に接着硬化するこ
ともできる。この工法を採用することで、仕上げ外観の
みならず、樹脂層の厚みを増すことで一層防食性能が高
まる。さらには厚みやピンホール等の品質面の安全性を
確保することも可能となる。
【0034】本発明の鋼−コンクリート複合体の防食方
法を以下に説明する。鋼−コンクリート複合体は、例え
ば、コンクリートと接着する部分の鋼にあらかじめコー
ティング剤を塗布しておき、そのコーティング剤を塗布
した鋼をコンクリートに埋め込み、形成することができ
る。コーティング剤は、例えばエポキシエマルジョンを
使用することができる。まず、鋼とコンクリートとの接
着界面上部およびその周囲部をプライマー処理する。プ
ライマー処理に使用するプライマーとしては、ウレタン
アクリレート組成物が挙げられる。プライマー処理は、
例えば刷毛塗り等によって行うことができる。なお、鋼
表面に腐食部がある場合には、錆面用塗料、例えば亜硝
酸塩を含有するアクリルエマルジョン塗料等を用いて処
理することもできる。また、鋼とコンクリートとの接着
界面上部およびその周囲部に樹脂パテ、例えばアクリル
ウレタン樹脂等を塗布して、鋼およびコンクリート間に
アールを取り、密着性の確保を図ることも有効である。
次に、前記プライマー処理した部分に、未硬化のビニル
エステル樹脂組成物を、10〜2000ミクロン程度の
厚みで塗布し、紫外線を照射してビニルエステル樹脂組
成物を硬化させる。あるいは、未硬化のビニルエステル
樹脂組成物を塗布した後に、その組成物表面をビニルエ
ステル樹脂組成物からなるフィルムで覆い、フィルムを
通して紫外線を照射し、両者を一体的に接着硬化するこ
ともできる。鋼とコンクリートとの接着界面の周囲部と
は、接着界面からの距離としては、例えば10〜50m
m程度である。飛来塩分量、荷重の頻度等を考慮してそ
の距離を決定する。既設の鋼−コンクリート複合体の場
合は、コンクリート劣化度、鋼の腐食が進んでいるた
め、その度合も検討に加えて前記距離を決定するのが好
ましい。なお、塗装欠陥、鋼の錆および腐食等が進んだ
既設の鋼−コンクリート複合体には、塗装欠陥部の除
去、錆安定化塗料の塗布等の前処理を施してから、上述
の防食方法を行うことで鋼−コンクリート複合体の防食
性を確保することができる。また、ビニルエステル樹脂
組成物の硬化物およびフィルムの劣化を防ぐため、およ
び美観のために、上塗り塗装して、耐候性、耐久性、色
彩、意匠性の向上を図ることもできる。この上塗り塗装
には、例えば耐久性に優れたアクリルシリコーン系塗料
等が好適である。
【0035】本発明の防食方法の対象は、橋梁、プラン
ト、タンク、風車、配管、道路標識、スポーツ施設等の
土木・建築構築物であり、広範な応用も考えられる。ま
た、鋼の形状はH型、筒状、角柱状などあらゆる形状に
対応可能である。
【0036】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を更に詳細に説
明する。実施例1 下記の樹脂成分をフラスコ中で均一に溶解混合して、紫
外線硬化性ビニルエステル樹脂組成物を得た。
【0037】 ビスフェノールA型ビニルエステル樹脂 100重量部 (昭和高分子株式会社製品、リポキシVR−90、 数平均分子量 1100、スチレンは含有せず) ブトキシエチルアクリレート 50重量部 イソノニルアクリレート 20重量部 フェノキシエチルアクリレート 30重量部 ダロキュア1173 6重量部 (2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン)
【0038】図2は、本実施例1のコンクリート基礎部
に鋼製の照明用ポールを埋め込んだ構造物を示した図で
ある。図2において、コンクリート基礎部5と鋼製の照
明用ポール6とが接着する接着界面7上部およびその周
囲部(符号8)を、ウレタンアクリレート組成物を塗布
してプライマー処理した後、プライマー処理した部分
に、上記で得られたビニルエステル樹脂組成物を厚み2
00ミクロン、縦方向および横方向の幅それぞれ30m
mとなるように刷毛塗りし、次いで高圧水銀灯(1.5
KW)の装置を用いて50cmの距離で2分間照射を行
ない硬化反応を完結せしめ、防食層8を形成した。これ
とは別に、PETフィルム上に同条件で設けたビニルエ
ステル樹脂組成物の硬化物を剥離して、その物性を測定
したところ、以下のデータが得られた。
【0039】 引っ張り強度 26MPa 引っ張り弾性率 430MPa 破断伸び率 60% ※上記測定は、JIS K−6911に従って測定した
値である。
【0040】防食層8の表面をサンディングした後、ウ
レタンアクリル系の仕上げ塗料を塗布して工事を完了し
た。
【0041】実施例2 下記の樹脂成分をフラスコ中で均一に溶解混合して、紫
外線硬化性ビニルエステル樹脂組成物を得た。
【0042】 ビスフェノールA型ビニルエステル樹脂 27重量部 (昭和高分子株式会社製品、リポキシRF−312、 スチレン40重量%を含有) エトキシジエチレングリコールアクリレート 33重量部 ビスフェノールA型ビニルエステル樹脂 33重量部 (昭和高分子株式会社製品、リポキシVR−90、 数平均分子量 1100、スチレンは含有せず) イソボルニルアクリレート 7重量部 紫外線吸収剤チヌビン384 0.5重量部 ダロキュア1173 3重量部
【0043】得られたビニルエステル樹脂組成物を2枚
のPETフィルムの間に挟み、ロール間隙を通し、次い
で130℃のオーブン中で5分間熱処理を行ない、硬化
せしめた。得られた無色透明のビニルエステル樹脂組成
物のフィルムの物性を測定し、以下に値を示した。
【0044】 引っ張り強度 37MPa 引っ張り弾性率 650MPa 破断伸び率 42% ※上記測定は、JIS K−6911に従って測定した
値である。
【0045】図3は、本実施例2の既設の橋梁基礎部分
において、鋼をコンクリートに埋め込んだ構造物を示し
た図である。図3において、鋼9とコンクリート10と
が接着する接着界面11上部およびその周囲部に存在す
る劣化したシーリング剤を取り除き、この部分に鋼表面
に錆止めシーリング剤として亜硝酸塩を含有するアクリ
ルエマルジョン塗料を塗布し、さらに該部分およびコン
クリート表面にプライマーとしてウレタンアクリレート
樹脂組成物を塗布した。図3の符号12に示すL字型の
断面形状をとる部分のコーナー部にアクリルウレタン系
の樹脂を主成分とする樹脂パテを塗布して、アールをつ
けた。次いで、実施例1で調製したビニルエステル樹脂
組成物を接着界面11および周囲部(符号12)に縦方
向および横方向の幅それぞれ50mm、厚さ150ミク
ロンとなるように刷毛塗りした。次いで、上述で得られ
た無色透明のビニルエステル樹脂組成物のフィルムを、
塗布された未硬化のビニルエステル樹脂組成物と同サイ
ズにカットしたものを用意した。前記フィルムを未硬化
のビニルエステル樹脂組成物の上に重ね、ローラーでな
でつけた。次いで、実施例1で使用した同様の紫外線照
射装置を用いて、高さ50cmから3分間の照射を行な
い、両者を一体的に接着硬化して、防食層12を形成さ
せて、工事を完了した。工期は極めて短時間で済み、従
来工法との差は大きいことが確認された。なお、上記工
事に際し、スチール試験片(一部クロスカット処理済)
に厚さ150μのコーティングを同時に行ない、このも
のを5%NaCl水溶液に180日間浸漬し、外観観察
を行なった。塗膜ふくれや発錆等の異常は認められず、
防食効果は良好であった。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、鋼およびコンクリート
に対する高い密着性、強度および屈曲性を有し、かつ接
着界面にかかる荷重および変形に対しても、樹脂割れや
剥離を生じないことにより、鋼とコンクリートとの接着
界面に水、塩分および炭酸ガス等が侵入することがな
く、鋼の腐食、コンクリートの中性化を防止しうる鋼−
コンクリート複合体の防食方法が提供される。さらに、
迅速な硬化反応による短期施工が可能である鋼−コンク
リート複合体の防食方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】橋梁の鋼製橋脚がコンクリートに根巻きされて
いる構造物を示した図である。
【図2】本実施例1のコンクリート基礎部に鋼製の照明
用ポールを埋め込んだ構造物を示した図である。
【図3】本実施例2の既設の橋梁基礎部分において、鋼
をコンクリートに埋め込んだ構造物を示した図である。
【符号の説明】
1 鋼 2 コンクリート 3 接着界面 4 被覆層 5 コンクリート基礎部 6 鋼製の照明用ポール 7 接着界面 8 防食層 9 鋼 10 コンクリート 11 接着界面 12 防食層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 4/00 C09D 4/00 5/00 5/00 Z 167/06 167/06 // C08F 290/00 C08F 290/00 E01D 19/02 E01D 19/02 19/08 19/08 (72)発明者 松井 二三雄 神奈川県横浜市金沢区並木2丁目12−6− 202 (72)発明者 稲垣 宗明 神奈川県川崎市高津区末長800−5 Fターム(参考) 2D059 AA03 GG23 4D075 BB42 BB46 CA33 DA23 DB02 DB12 DC05 EA21 EB19 4J027 AE02 AE07 BA07 CC04 CC05 CD08 4J038 DB061 DB062 DB071 DB072 DB371 DB372 FA121 FA122 FA151 FA152 KA03 MA12 NA03 NA11 PA17 PB05 PC02 PC04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼とコンクリートとの接着界面およびそ
    の周囲部を、破断伸び率が10%以上150%未満のビ
    ニルエステル樹脂組成物の硬化物で被覆し、前記接着界
    面と大気との接触を防止することを特徴とする鋼−コン
    クリート複合体の防食方法。
  2. 【請求項2】 鋼およびコンクリートの表面をプライマ
    ー処理し、前記プライマー処理した部分に未硬化のビニ
    ルエステル樹脂組成物を塗布し、紫外線を照射して前記
    ビニルエステル樹脂組成物を硬化せしめる請求項1記載
    の鋼−コンクリート複合体の防食方法。
  3. 【請求項3】 破断伸び率が10%以上150%未満の
    ビニルエステル樹脂組成物からなるフィルムを用意し、
    塗布された未硬化のビニルエステル樹脂組成物を前記フ
    ィルムで覆い、前記フィルムを通して紫外線を照射し、
    両者を一体的に接着硬化せしめる請求項2に記載の鋼−
    コンクリート複合体の防食方法。
  4. 【請求項4】 硬化したビニルエステル樹脂組成物の表
    面に、更に耐候性または意匠性をもたらす塗装を施すこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の鋼−コンクリート複合体の防食方法。
  5. 【請求項5】 ビニルエステル樹脂組成物が、(A)ビ
    ニルエステル樹脂、(B)アルキル(メタ)アクリレー
    ト、アルコキシアルキル(メタ)アクリレートおよびア
    ルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレー
    トからなる群から選択された少なくとも一種のビニルモ
    ノマー、および(C)光重合開始剤を含んでなる樹脂組
    成物であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    か1項に記載の鋼−コンクリート複合体の防食方法。
  6. 【請求項6】 (A)成分のビニルエステル樹脂が、ビ
    スフェノール系のビニルエステル樹脂であり、かつ
    (A)成分の10重量%以上の数平均分子量が800以
    上であることを特徴とする請求項5に記載の鋼−コンク
    リート複合体の防食方法。
  7. 【請求項7】 (B)成分のビニルモノマーのアルキ
    ル、アルコキシアルキルおよびアルコキシポリアルキレ
    ングリコール部分の炭素原子数が、6以上12以下であ
    ることを特徴とする請求項5に記載の鋼−コンクリート
    複合体の防食方法。
JP2001151346A 2001-05-21 2001-05-21 鋼−コンクリート複合体の防食方法 Pending JP2002338849A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001151346A JP2002338849A (ja) 2001-05-21 2001-05-21 鋼−コンクリート複合体の防食方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001151346A JP2002338849A (ja) 2001-05-21 2001-05-21 鋼−コンクリート複合体の防食方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002338849A true JP2002338849A (ja) 2002-11-27

Family

ID=18996215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001151346A Pending JP2002338849A (ja) 2001-05-21 2001-05-21 鋼−コンクリート複合体の防食方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002338849A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006161291A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Oriental Construction Co Ltd コンクリート鋼材界面の防水構造
JP2015183451A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 鹿島建設株式会社 鋼製橋脚基礎部の補修工法
JP2015224330A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 日本電化工機株式会社 機械設備の防食方法及び防食機械設備
JP2020196937A (ja) * 2019-06-04 2020-12-10 日本製鉄株式会社 複合構造体
JP7321476B2 (ja) 2021-12-08 2023-08-07 有限会社昭栄 防食組成物、及び、コンクリート構造物保護方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49131227A (ja) * 1973-04-24 1974-12-16
JPH0338336A (ja) * 1989-07-04 1991-02-19 Yodogawa Steel Works Ltd 樹脂被覆金属板とその製造方法
JPH06306306A (ja) * 1993-04-26 1994-11-01 Showa Highpolymer Co Ltd コンクリートライニング材およびライニング工法
JPH11270147A (ja) * 1998-01-20 1999-10-05 Mitsubishi Chemical Corp 構造物の補強方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49131227A (ja) * 1973-04-24 1974-12-16
JPH0338336A (ja) * 1989-07-04 1991-02-19 Yodogawa Steel Works Ltd 樹脂被覆金属板とその製造方法
JPH06306306A (ja) * 1993-04-26 1994-11-01 Showa Highpolymer Co Ltd コンクリートライニング材およびライニング工法
JPH11270147A (ja) * 1998-01-20 1999-10-05 Mitsubishi Chemical Corp 構造物の補強方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006161291A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Oriental Construction Co Ltd コンクリート鋼材界面の防水構造
JP4525974B2 (ja) * 2004-12-02 2010-08-18 オリエンタル白石株式会社 コンクリート鋼材界面の防水構造
JP2015183451A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 鹿島建設株式会社 鋼製橋脚基礎部の補修工法
JP2015224330A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 日本電化工機株式会社 機械設備の防食方法及び防食機械設備
JP2020196937A (ja) * 2019-06-04 2020-12-10 日本製鉄株式会社 複合構造体
JP7307324B2 (ja) 2019-06-04 2023-07-12 日本製鉄株式会社 複合構造体
JP7321476B2 (ja) 2021-12-08 2023-08-07 有限会社昭栄 防食組成物、及び、コンクリート構造物保護方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101876162A (zh) 一种路桥混凝土的耐久性无痕修补方法及色差修整腻子和修整材
KR102261593B1 (ko) 세라믹메탈 함유 수지계 방수방식재 및 이를 이용한 수처리시설 방수방식공법
JP7323699B2 (ja) 構造物保護シート、コンクリートブロック及び補強された構造物の製造方法
KR20090119008A (ko) 복합방수시공방법 및 그로 인해 형성된 복합방수층 구조
JP2002338849A (ja) 鋼−コンクリート複合体の防食方法
CN104878743A (zh) 一种海洋工程预应力钢筋混凝土桩基础防腐材料及其施工方法
JP2006342662A (ja) コンクリート剥落防止膜およびコンクリート剥落防止膜形成方法
JP2003213461A (ja) 鋼構造物またはコンクリート鋼構造物の防食方法
JP2004181934A (ja) Frpライニング方法
JP2012097547A (ja) 強化繊維シートuv補強工法およびuv重合反応型複合繊維樹脂
JP2019166815A (ja) 防食シート及びコンクリート構造物を保護する方法
JP2570898B2 (ja) 防水材組成物、それを用いる防水被覆構造体及び防水被覆工法
JP5194705B2 (ja) コンクリート構造物の補修・補強工法
JP3219028U (ja) 建築構造物の外装材に対する塗装による補修・改修処理層の積層構造
KR101908240B1 (ko) 친환경 하이브리드 방수 방식 공법
KR102446826B1 (ko) 세라믹메탈 함유 수지계 방수방식재 및 이를 이용한 수처리시설 방수방식공법
WO2023008097A1 (ja) 構造物保護シート及び補強された構造物の製造方法
JP6488554B2 (ja) コンクリートの剥落防止工事の作業時間短縮化方法
JP6550806B2 (ja) 対象構造物を補修又は補強する方法
JP5493555B2 (ja) コンクリートの剥落防止工法
EP4349594A1 (en) Structure protection sheet, and method for manufacturing reinforced structure
JP2006168279A (ja) 被覆層構造体の施工方法及び被覆層構造体
CN117425760A (zh) 构造物保护片及加强的构造物的制造方法
JP2022184760A (ja) 構造物保護シート及び補強された構造物の製造方法
JP6686299B2 (ja) 積層体の製造方法及びそれに用いる接着シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071012

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20071012

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20071012

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071012

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110809

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111220