JP2522486Y2 - コンクリート水路構造 - Google Patents

コンクリート水路構造

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JP2522486Y2
JP2522486Y2 JP1992040775U JP4077592U JP2522486Y2 JP 2522486 Y2 JP2522486 Y2 JP 2522486Y2 JP 1992040775 U JP1992040775 U JP 1992040775U JP 4077592 U JP4077592 U JP 4077592U JP 2522486 Y2 JP2522486 Y2 JP 2522486Y2
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勝征 高橋
良三 隅田
康博 中嶋
棚橋  尚
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Nakayama Steel Works Ltd
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Nakayama Steel Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンクリート製プレハ
ブ水路の、主として農業用排水路の落差のある箇所に落
差支柱としてコンクリート水路接続用鋼製アーム及びコ
ンクリートパネルを使用するコンクリート水路構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート製水路を構成する場
合、通常はその接続部についてはコンクリート製アーム
が主に使用されているが、特に落差のある部分について
は鋼製アームがその現場の状況に応じて加工できるため
に採用されている。そして、鋼材の防食対策として長期
的に耐久性のある溶融亜鉛メッキ処理されるのが通常で
ある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このような溶
融亜鉛メッキ処理を施すものでは、熱歪みを生じる、
コンクリートと接触した場合、傷がついたり、剥離を
生じやすい、大型製品はメッキ槽に入らず処理できな
い、等の問題点がある。
【0004】本考案はこのような点を改良して、溶融亜
鉛メッキよりも防食性が高く、耐衝撃性、耐摩耗に優
れ、素材の熱歪みも生じない鋼製アームを使用すること
で耐久年数が長く、容易に落差のある水路を構成するこ
とが可能なコンクリート水路構造を提供することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案では、水路の深さ、幅に応じて切断、溶接
加工されるH形鋼を主部材とするコンクリート水路接続
用鋼製アームが、水路の幅方向に埋設する下辺部材と、
下辺部材の両端にそれぞれ立設され、水路の同じ側で隣
り合う他の支柱との間でH形溝にコンクリートパネルを
嵌入し積重することにより両岸側壁を構成するための支
柱と、この両岸の支柱間に差し渡された中底桟と、前記
各支柱に設けられたコンクリートパネル固定部材とを備
え、各構成部材の表面に金属溶射又はセラミック溶射皮
膜が形成され、これらの各構成部材が一体的に固定され
てなり、この鋼製アームの下辺部材から中底桟に至るま
でコンクリートパネルが積重されて前記固定部材で固定
されることにより、落差のある水路が構成されるように
したことを特徴としているものである。
【0006】
【作用】本考案は、上記の構成で排水路、例えば農業用
排水路において、コンクリート水路を造成する場合、
製アームを水路に沿って所定の間隔をおいて配置する。
この際、水路に落差がある箇所には落差の高位側で、両
岸の支柱間にわたり中底桟を設けたアームを配置し、落
差の低位側には中底桟のない接続用鋼製アームを配置す
る。そして、中底桟を設けた鋼製アームには、上流側に
面して両岸の支柱間にわたりコンクリートパネルを中底
桟と同高レベルまで取付けて落差壁を形成する。これら
鋼製アームの根部(下辺部材)を埋没固定して底面に
コンクリートを打設する。その後、水路の同じ側で隣り
合う支柱のH形溝間にコンクリートパネルを嵌入し積み
重ねてコンクリート側壁を形成する。 この際、使用され
る鋼製アームは、H形鋼の表面に金属溶射またはセラミ
ック溶射による溶射被膜が形成してあるので、溶融亜鉛
メッキ製の鋼製枠に比べてコンクリートパネルを嵌め込
む際、及び接続用鋼製アームの運搬、据付時に衝撃を受
けても剥離したり、傷がつきにくく、さらに、被膜形成
に素材の熱歪みがないので、施工性がよく長期に耐摩耗
性、耐衝撃性、防食性のある接続用鋼製アームを得るこ
とができる。
【0007】
【実施例】本考案の実施例を図面を参照して説明する
と、図1は本考案の接続用鋼製アームを使用して構築し
た農業用排水路の斜視図である。この農業用排水路1で
は、水路の落差のある箇所に、その落差の高位側に、H
形鋼を主部材として切断、溶接加工され、鋼材表面に金
属溶射またはセラミック溶射による溶射被膜を形成した
H形鋼材からなり両岸に対向して立設した支柱3,3と
中底桟5を設けた接続鋼製アームAを、低位側には同様
のH形鋼からなる両岸の支柱8,8と上辺部材9及び下
部材を設けた接続用鋼製アームB、或いは両岸の支柱
11,11と下辺部材とを設けた接続用鋼製アームC
を、構築する水路に沿って所定間隔をおいて配置する。
前記の中底桟5を設けた接続用鋼製アームAには、上流
側に面して両岸の支柱3,3にわたりコンクリートパネ
ル22を中底桟5と同レベルまで取付けて落差壁を形成
して、それらの各鋼製アームの下辺部材を地中に埋設し
て定する。同じ岸側で隣り合う鋼製アームの支柱のH形
溝15,15間に通常の長方形コンクリートパネル18
及び上面が下降傾斜した台形状コンクリートパネル19
を嵌めて積み重ねてコンクリート側壁を形成する。水路
の底面14はコンクリートを打設して落差2のある農業
用排水路1を構築する。
【0008】図2の(a)、(b)、(c)は、本考案
に係るコンクリート水路構造において水路の落差のある
箇所に落差支柱として使用する接続用鋼製アームを示す
もので、水路の深さ、幅に応じてH形鋼を主部材として
切断、溶接加工して、両岸に対向して立設した支柱3,
3と下辺部材4と、その支柱3,3の下端にH形鋼材に
よる埋め込みブロック6,6と、さらに両側の支柱3,
3にわたり水路の落差の高位置に相当して中底桟5とを
設けた接続用鋼製アームAを形成する。この鋼製アーム
Aの支柱3,3には、その中底桟5より下方において両
側の支柱3,3のH形溝15に間隔をおいてねじ孔20
を有する座金21が溶着され、水路の上流側に面してそ
の支柱3,3にわたりコンクリートパネル22をそのね
じ孔20を通じて取付ボルト23で中底桟5と同レベル
まで数枚取付けて落差壁を形成するようにしてあり、こ
の座金21と取付ボルト23とでコンクリートパネル固
定部材を構成している。この接続用鋼製アームAの鋼材
表面には、図2の(c)に示す如く亜鉛、アルミ、アル
ミ合金、銅、銅合金、ニッケル、ステンレス等の金属溶
射又はセラミック溶射を100〜120μm程度の厚さ
にコーテイングして溶射被膜7を形成する。
【0009】図3は、本考案に係るコンクリート水路構
造に使用する各鋼製アームの正面図で、(a)は前記の
接続用鋼製アームA、同(b)は図2の場合と同様にH
形鋼を切断、溶接加工して、両岸に立設する支柱8,8
とその上下にわたり上、下辺部材9,10を設けた接続
用鋼製アームB、同(c)は縦寸法を短く形成した同様
の構造の接続用鋼製アームC、同(d)は水路の深さ及
び幅等により、更に強度を要求される箇所には、両岸の
支柱11,11及び下辺部材12に断面積の大きいH形
鋼材を使用し、これを切断、溶接加工して上面開口のコ
の字形に形成し、支柱11,11の下面に短尺のH形鋼
材の埋め込みブロック13,13を取付けてなる接続用
鋼製アームDを夫々構成したものである。これらの各種
接続用鋼製アームA、B、C、Dの鋼材表面にそれぞれ
金属溶射又はセラミック溶射を施して厚さ100〜12
0μm程度の溶射被膜7が設けられている。
【0010】図4の(a)は上記の接続用鋼製アームの
他の実施例を示すもので、水路の深さ及び幅に応じて、
H形鋼を主部材として切断、溶接加工して、上開きの逆
ハ字形で両岸に立設した支柱16,16と埋め込み用の
下辺部材17を形成し、それらの鋼材表面には前記と同
様に金属溶射又はセラミック溶射を施した溶射被膜7を
形成したコンクリート接続用鋼製アームEを構成したも
ので、水路幅が広い排水路に適用される。また図4の
(b)は片側使用の接続用鋼製アームFを示すもので、
他方に疎水壁等の既存の壁面を利用して排水路を形成す
るような箇所の場合に使用される。また前記した各接続
用鋼製アームの適所に設けられる吊上げ用孔等には封孔
処理後、カラー塗装するものとする。
【0011】上記のように本考案に係るコンクリート水
路構造に使用する鋼製アームは、H形鋼を切断、溶接加
工して、水路の深さ及び幅に応じてあらゆる寸法の接続
用鋼製アームをその設計条件に応じて形成すると共に、
その表面に金属溶射又はセラミック溶射皮膜を形成する
ことにより、コンクリート製アームに代わりコストが安
く、また従来の鋼製のものに比べ熱歪がなく、あらゆる
寸法の排水路に適応した接続用鋼製アームの必要量を必
要なときに供給できるものである。尚、上記の溶射皮膜
面は粗面であるので、塗装をすれば強力な密着性が得ら
れ、溶射と塗装を併用すれば、その相乗効果により強力
な重防食機能が発揮される。
【0012】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案によると、
下辺部材、支柱及び中底桟を一体的に固定してなる鋼製
アームにコンクリートパネルを積重し固定することによ
り、落差のある水路を容易に構成できる。 また、本考案
は、使用する鋼製アームの鋼材表面にメッキに代わる金
属溶射又はセラミック溶射皮膜を設けたものであるか
ら、従来の溶融亜鉛メッキよりも防食性が高く、コンク
リートと接触した場合でも傷や剥離が生じにくく耐衝撃
性、耐摩耗性に優れているため、据付工事の容易性が向
上すると共に、鋼製アームの耐用年数を長くできる。又
大型製品でも溶射でき、しかも常温に近い加工なので素
材の熱歪も生ずることがなく、寸法が正確で、形鋼製の
特徴を生かした強靭な接続用アームが得られると共に現
地据付工事も損傷防止の養生の必要なく容易に施工で
き、コスト並びに施工費の節減に寄与するところ極めて
大である等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の接続用鋼製アームを使用して構築した
農業用排水路の斜視図。
【図2】(a)はコンクリート水路の落差支柱として使
用する本考案の接続用鋼製アームの一実施例を示す斜視
図で、コンクリートパネルの取付状態を一部切欠して示
す。(b)は縦断側面図、(c)はX−X線断面拡大
図。
【図3】(a)、(b)、(c)、(d)は農業用排水
路等の水路構築に使用する本考案のコンクリート接続用
鋼製アームA,B,C,Dの一組を示す各正面図。
【図4】(a)及び(b)は比較的幅の広い水路に用い
るコンクリート接続用鋼製アーム及び片側使用の接続用
鋼製アームを示す各正面図である。
【符号の説明】
A,B,C,D,E,F…コンクリート接続用鋼製アー
ム 1…農業用排水路 2…落差 3,8,11…支柱 4,10,12,17…下辺部材 5…中底桟 6,13…埋め込みブロック 7…溶射被膜 9…上辺部材 14…底面 15…H形溝 16…両側の逆ハの字形の傾斜支柱 18…コンクリートパネル 19…台形状コンクリートパネル 20…ねじ孔 21…座金 22…コンクリートパネル 23…取付ボルト
フロントページの続き (72)考案者 棚橋 尚 岐阜県羽島市福寿町間島1518番地 丸栄 コンクリート工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−282460(JP,A) 特公 平2−54422(JP,B2) 実公 昭58−45303(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水路の深さ、幅に応じて切断、溶接加工
    されるH形鋼を主部材とするコンクリート水路接続用鋼
    製アームが、水路の幅方向に埋設する下辺部材と、下辺
    部材の両端にそれぞれ立設され、水路の同じ側で隣り合
    う他の支柱との間でH形溝にコンクリートパネルを嵌入
    し積重することにより両岸側壁を構成するための支柱
    と、この両岸の支柱間に差し渡された中底桟と、前記各
    支柱に設けられたコンクリートパネル固定部材とを備
    え、各構成部材の表面に金属溶射又はセラミック溶射皮
    膜が形成され、これらの各構成部材が一体的に固定され
    てなり、この鋼製アームの下辺部材から中底桟に至るま
    でコンクリートパネルが積重されて前記固定部材で固定
    されることにより落差のある水路が構成されたコンクリ
    ート水路構造。
JP1992040775U 1992-06-15 1992-06-15 コンクリート水路構造 Expired - Lifetime JP2522486Y2 (ja)

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JPH061434U JPH061434U (ja) 1994-01-11
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5845303U (ja) * 1981-09-21 1983-03-26 佐藤 敏郎 男子用スポ−ツパンツ
JPH0254422A (ja) * 1988-08-18 1990-02-23 Victor Co Of Japan Ltd 磁気記録媒体の製造方法
JPH02282460A (ja) * 1989-04-21 1990-11-20 Nkk Corp セラミックス表面処理金属材

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