JP2018135201A - 媒体搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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征喜 小林
Yukiyoshi Kobayashi
征喜 小林
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Abstract

【課題】簡易な構成でありながら従来よりも検出範囲を広くできるようにする。
【解決手段】第1の送信センサ31Aと第2の送信センサ31Bを交互に駆動させ、第1の周波数の超音波を受信センサ32が受信したときの検出結果と、第2の周波数の超音波を受信センサ32が受信したときの検出結果とを用いて、重送判定するようにした。こうすることで、受信センサ32の数を増加することなく、単一周波数の超音波を受信センサ32が受信したときの検出結果のみを用いて重送判定する場合と比べて、検出範囲を広くすることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、媒体搬送装置及び画像形成装置に関するものであり、例えば、センサを備えた媒体搬送装置、及びこのような媒体搬送装置を備える画像形成装置に適用して好適なものである。
従来、発信部から発信される所定周波数の信号を受信部で受信し、受信部での検出結果に基づいて制御を行う媒体搬送装置がある(例えば特許文献1参照)。
特開2016−140038号公報(第3図)
このような媒体搬送装置においては、簡易な構成で検出範囲を広くすることが求められる場合がある。
本発明は以上の点を考慮したものであり、簡易な構成でありながら従来よりも検出範囲を広くできる媒体搬送装置及び画像形成装置を提案しようとするものである。
本発明は、第1の周波数の信号である第1の信号と、前記第1の周波数とは異なる第2の周波数の信号である第2の信号とを発信する発信部と、前記発信部から発信された前記第1の信号と前記第2の信号とを受信する受信部と、前記受信部での受信結果に基づいて制御する制御部とを備え、前記発信部は、前記第1の信号と前記第2の信号を異なる発信タイミングで発信する。
このように、本発明は、第1の周波数でなる第1の信号と第2の周波数でなる第2の信号とを異なる発信タイミングで発信して受信するようにしたことで、簡易な構成でありながら、検出範囲を従来よりも広くできる。
かくして本発明は、簡易な構成でありながら従来よりも検出範囲を広くできる媒体搬送装置及び画像形成装置を実現できる。
第1の実施の形態による画像形成装置の全体構成を示す図である。 第1の実施の形態によるスキャナユニットの筐体が開いた様子を示す斜視図である。 第1の実施の形態による上流側搬送部の構成を示す部分断面図である。 第1の実施の形態による重送検出センサ部に接続される回路部の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態による送信センサの動作を示すフローチャートである。 第1の実施の形態による送信センサの駆動タイミング、及び受信センサにより受信された超音波の受信レベルの変化を示すタイミングチャートである。 第1の実施の形態による重送判定方法を示すフローチャートである。 第2の実施の形態による送信センサの駆動タイミング、及び受信センサにより受信された超音波の受信レベルの変化を示すタイミングチャートである。 第3の実施の形態による制御部の構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態による送信センサの動作を示すフローチャートである。 第3の実施の形態による送信センサの駆動タイミング、及び受信センサにより受信された超音波の受信レベルの変化を示すタイミングチャートである。 他の実施の形態による重送検出センサ部の構成を示すブロック図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、これを実施の形態と呼ぶ)について、図面を用いて詳細に説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.MFP装置の全体構成]
図1に第1の実施の形態のMFP(Multi Function Printer)装置1の全体構成を示す。MFP装置1は、プリンタユニット2と、プリンタユニット2の上部に取り付けられたスキャナユニット3と、スキャナユニット3の前端に取り付けられた操作表示部4とで構成されている。尚、ここでは、MFP装置1の前方から見て左側をMFP装置1の左側、前方から見て右側をMFP装置1の右側とする。以降、この向きを基準とする。
プリンタユニット2は、箱型の筐体10を有している。この筐体10の内部には、筐体10に着脱可能に取り付けられた用紙トレイ(図中省略)に収容されている用紙を繰り出して搬送路に沿って搬送する搬送部(図中省略)と、搬送部により搬送される用紙に画像を形成する(すなわち印刷する)画像形成部(図中省略)とが設けられている。
スキャナユニット3は、プリンタユニット2の筐体10より小さな箱型の筐体11を有している。この筐体11の内部には、筐体11に取り付けられた原稿トレイ12に載置された原稿(すなわち用紙)を繰り出して搬送路に沿って搬送する搬送部(図中省略)と、搬送部により搬送される原稿を読み取るスキャナ部(図中省略)とが設けられている。尚、スキャナユニット3では、厚さの異なる種々の原稿を読み取ることができるようになっている。スキャナユニット3の筐体11は、図2に斜視図を示すように、原稿トレイ12(図2では省略)と隣接する一部が上部11Aと下部11Bとで構成され、下部11Bに対して上部11Aが開閉可能に取り付けられている。この筐体11は、下部11Bに対して上部11Aが開くことで、搬送路11Rの搬送方向上流部分(原稿トレイ12に近い部分)を外部に露出させるようになっている。
操作表示部4(図1参照)は、薄板状でなり、例えばタッチパネル13とハードキー14を備え、タッチ操作及びボタン操作による操作入力と、各種情報の表示を行うことができるようになっている。MFP装置1の全体構成は、上述のようになっている。すなわち、MFP装置1は、プリンタユニット2による印刷機能及びスキャナユニット3による原稿読取機能を備えた構成となっている。
[1−2.スキャナユニットの搬送部の構成]
次に、スキャナユニット3の搬送部の構成について図2及び図3を用いて詳しく説明する。尚、ここでは、説明を簡単にする為、スキャナユニット3の搬送部全体のうち、搬送路11Rの搬送方向上流部分に位置する一部(これを上流側搬送部と呼ぶ)20について説明する。また、図3は、上流側搬送部20を、搬送路11Rの入口側(原稿トレイ12側)から見た断面図である。
上流側搬送部20は、搬送路11Rを間に挟んで上側に位置する上側搬送ガイド21と下側に位置する下側搬送ガイド22とを有している。上側搬送ガイド21の下面と下側搬送ガイド22の上面は、それぞれ上側ガイド面21Sと下側ガイド面22Sになっていて、上側ガイド面21Sと下側ガイド面22Sとの間の隙間が搬送路11Rとなっている。
さらに、上流側搬送部20は、原稿トレイ12に載置された原稿Pを搬送路11Rへと繰り出すピックアップローラ23及び中央部ローラ24と、搬送路11Rへと繰り出された原稿Pを搬送する搬送ローラ25とを有している。ピックアップローラ23は、搬送路11Rの搬送方向最上流部(すなわち原稿トレイ12近傍)に位置していて、搬送路11Rの上側に配置されている。このピックアップローラ23は、原稿トレイ12に載置された1番上の原稿Pに接触して、原稿トレイ12から1枚ずつ原稿Pを繰り出すようになっている。
中央部ローラ24は、ピックアップローラ23よりも搬送方向下流側に位置していて、搬送路11Rを間に挟んで上側と下側に対向配置されている。中央部ローラ24は、上側の中央部ローラ24の下端と下側の中央部ローラ24の上端が、上側ガイド面21S及び下側ガイド面22Sのそれぞれに設けられた孔26から搬送路11R内に突出して当接するようになっていて、ローラ間に原稿Pを挟んで搬送方向に搬送するようになっている。搬送ローラ25は、中央部ローラ24よりも搬送方向下流側に位置していて、搬送路11Rを間に挟んで上側と下側に対向配置されている。この搬送ローラ25も、中央部ローラ24と同様、ローラ間に原稿Pを挟んで搬送方向に搬送するようになっている。
尚、ピックアップローラ23は、例えば、搬送路11Rの幅方向の中央に1個設けられている。また、中央部ローラ24は、例えば、搬送路11Rの幅方向の中央部分に上下1個ずつ設けられている。さらに、搬送ローラ25は、例えば、搬送路11Rの幅方向に間隔を空けて上下4個ずつ設けられている。
さらに、上流側搬送部20は、原稿トレイ12から繰り出された原稿Pが重送しているかどうかを検出する為の重送検出センサ部30を有している。重送検出センサ部30は、ピックアップローラ23よりも搬送方向下流側に位置している。この重送検出センサ部30は、搬送路11Rの上側に位置していて搬送路11Rの幅方向に並べて設けられた2個の送信センサ31(31A、31B)と、搬送路11Rの下側に位置する1個の受信センサ32とを有している。2個の送信センサ31A、31Bは、例えば、上側の中央部ローラ24と搬送路11Rの幅方向に並べて設けられ、受信センサ32は、例えば、下側の中央部ローラ24と搬送路11Rの幅方向に並べて設けられている。
2個の送信センサ31A、31Bは、超音波を発信する超音波発信センサであり、受信センサ32は、送信センサ31A、31Bが発信した超音波を受信する超音波受信センサである。2個の送信センサ31A、31Bがそれぞれ発信する超音波は異なっていて、ここでは、第1の周波数の超音波を発信する送信センサ31Aを第1の送信センサ31Aと呼び、第2の周波数の超音波を発信する送信センサ31Bを第2の送信センサ31Bと呼ぶ。
ここで、第1の周波数は例えば300kHzに設定され、第2の周波数は第1の周波数よりも低い例えば200kHzに設定されている。尚、詳しくは後述するが、第1の周波数は、スキャナユニット3で読取可能な原稿のうち、薄い原稿P(これを薄紙原稿Pと呼ぶ)の重送判定に適した周波数であり、第2の周波数は、厚い原稿P(これを厚紙原稿Pと呼ぶ)の重送判定に適した周波数となっている。
受信センサ32は、受信面32Sが略円形で全体として略円柱状の形状を有している。この受信センサ32は、下側ガイド面22Sよりも下方に位置していて、受信面32Sを上側に向けて第1の送信センサ31A及び第2の送信センサ31Bと対向するように配置されている。一方、第1の送信センサ31A及び第2の送信センサ31Bも、それぞれ発信面31AS、31BSが略円形で全体として略円柱状の形状を有している。これら第1の送信センサ31A及び第2の送信センサ31Bは、それぞれ上側ガイド面21Sよりも上方に位置していて、それぞれ発信面31AS、31BSを下側に向けて受信センサ32と対向するように配置されている。
より具体的には、受信センサ32は、受信面32Sが搬送路11Rと平行になるように配置されている。また、受信センサ32の中心軸に沿って受信面32Sの中心から上方に延びる仮想的な直線を仮想線L1、第1の送信センサ31Aの中心軸に沿って発信面31ASの中心から下方に延びる仮想的な直線を仮想線L2とすると、第1の送信センサ31Aは、仮想線L1よりも搬送路11Rの幅方向の一端側(上側の中央部ローラ24に近い側)に位置している。さらに、第1の送信センサ31Aは、仮想線L2が受信センサ32の受信面32Sの中心に当たるように、中心軸を仮想線L1に対して搬送路11Rの幅方向の一端側に所定角度(例えば30度)傾けるようにして配置されている。換言すると、第1の送信センサ31Aは、発信面31ASを搬送路11Rに対して所定角度傾けて配置されている。つまり、第1の送信センサ31Aは、最も指向性が強くなる発信面31ASの中心部分から発信された超音波が、受信センサ32の受信面32Sの中心部分に当たるように傾けて配置されている。
一方、第2の送信センサ31Bは、仮想線L1よりも搬送路11Rの幅方向の他端側(上側の中央部ローラ24から遠い側)に位置している。さらに、第2の送信センサ31Bの中心軸に沿って発信面31BSの中心から下方に延びる仮想的な直線を仮想線L3とすると、第2の送信センサ31Bは、仮想線L3が受信センサ32の受信面32Sの中心に当たるように、中心軸を仮想線L1に対して搬送路11Rの幅方向の他端側に所定角度(例えば30度)傾けて配置されている。換言すると、第2の送信センサ31Bは、発信面31BSを搬送路11Rに対して所定角度傾けて配置されている。つまり、第2の送信センサ31Bも、最も指向性が強くなる発信面31BSの中心部分から発信された超音波が、受信センサ32の受信面32Sの中心部分に当たるように傾けて配置されている。
このように、第1の送信センサ31A及び第2の送信センサ31Bは、搬送路11Rの幅方向に並べて配置され、且つそれぞれ指向性が最も強くなる発信面31AS、31BSの中心部分から発信される超音波が、受信センサ32の受信面32Sの中心部分に当たるように傾けて配置されている。こうすることで、受信センサ32は、第1の送信センサ31A及び第2の送信センサ31Bから発信された超音波を確実に受信することができる。
受信センサ32により受信される超音波は、第1の送信センサ31A及び第2の送信センサ31Bと受信センサ32との間を原稿Pが搬送される際に原稿Pを厚さ方向に通過する。このとき、受信センサ32により受信される超音波(つまり受信センサ32まで届く超音波)の強さは、第1の送信センサ31A及び第2の送信センサ31Bと受信センサ32との間に原稿Pが存在しない場合と比べて弱くなる。原稿Pが重送していると、受信センサ32により受信される超音波の強さはさらに弱くなる。ゆえに、スキャナユニット3では、重送検出センサ部30の受信センサ32により受信された超音波の強さをもとに、原稿Pが重送しているかどうかを検出できる。重送の検出方法について詳しくは後述する。
尚、第1の送信センサ31Aの発信面31ASの中心から受信センサ32の受信面32Sの中心までの距離D1と、第2の送信センサ31Bの発信面31BSの中心から受信センサ32の受信面32Sの中心までの距離D2は、等しくなっている。つまり、第1の送信センサ31Aと第2の送信センサ31Bは、仮想線L1を境に線対称となるように配置されている。
また、上流側搬送部20は、2個の送信センサ31A、31Bのそれぞれから1個の受信センサ32へ向かって発信される超音波を妨げないように、上側ガイド面21Sと下側ガイド面22Sに、それぞれ超音波の通り道となる孔33が形成されている。上流側搬送部20の構成は、上述のようになっている。
[1−3.重送検出センサ部に接続される回路部の構成]
次に、図4を用いて、重送検出センサ部30に接続される回路部の構成について説明する。図4は、回路部の構成を示すブロック図である。この図4に示すように、第1の送信センサ31Aの前段に第1の駆動回路40Aが接続され、さらにこの第1の駆動回路40Aの前段に第1の発振回路41Aが接続されている。同様に、第2の送信センサ31Bの前段に第2の駆動回路40Bが接続され、さらにこの第2の駆動回路40Bの前段に第2の発振回路41Bが接続されている。さらに、第1の発振回路41Aと第2の発振回路41Bは、スキャナユニット3全体を制御する制御部42内に設けられた発振制御部43に接続されている。
さらに、受信センサ32の後段にフィルタ・増幅回路44が接続され、さらにこのフィルタ・増幅回路44の後段に判定回路45が接続されている。さらに、判定回路45は、制御部42内に設けられた重送判定制御部46に接続されている。さらに、重送判定制御部46は、操作表示部4と、制御部42内に設けられた搬送制御部47とに接続されている。
発振制御部43は、第1の送信センサ31Aが発信する超音波の周波数である第1の周波数と、第2の送信センサ31Bが発信する超音波の周波数である第2の周波数とを示す周波数情報を保持していて、この周波数情報をもとに、第1の発振回路41A及び第2の発振回路41Bの動作を制御するようになっている。
第1の発振回路41Aは、周波数情報をもとに、第1の周波数の駆動パルスを生成する。生成された駆動パルスは、第1の駆動回路40Aにて増幅され、第1の送信センサ31Aに供給される。第1の送信センサ31Aは、増幅された駆動パルスにより駆動して第1の周波数の超音波(パルス信号)を出力する。また、第2の発振回路41Bは、周波数情報をもとに、第2の周波数の駆動パルスを生成する。生成された駆動パルスは、第2の駆動回路40Bにて増幅され、第2の送信センサ31Bに供給される。第2の送信センサ31Bは、増幅された駆動パルスにより駆動して第2の周波数の超音波(パルス信号)を出力する。
受信センサ32は、第1の送信センサ31A又は第2の送信センサ31Bから出力された超音波を受信する。受信センサ32により受信された超音波は、フィルタ・増幅回路44により電圧変換されて増幅され、受信レベルとして判定回路45に送られる。判定回路45は、受信レベル(すなわち超音波の強さ)の大きさを判定する。
重送判定制御部46は、判定回路45による判定結果をもとに、重送の判定を行うようになっている。尚、詳しくは後述するが、重送判定制御部46では、薄紙原稿Pと厚紙原稿Pとを区別して、それぞれが重送しているかどうかを判定できるようになっている。さらに、重送判定制御部46は、原稿Pが重送していると判定すると、搬送制御部47にその旨を通知する。搬送制御部47は、搬送部の動作を制御するようになっていて、原稿Pが重送している旨の通知を受けると、例えば、搬送部の動作を停止させたり、原稿Pを原稿トレイ12に送り返すように搬送部を動作させたりする。また、重送判定制御部46は、原稿Pが重送していると判定すると、例えば、原稿Pが重送している旨を示すエラー情報を操作表示部4に表示させたりする。重送検出センサ部30に接続される回路部の構成は、以上のようになっている。
[1−4.重送検出センサ部の動作]
次に、原稿読み取り時の重送検出センサ部30の動作について図5に示すフローチャート及び図6に示すタイミングチャートを用いて詳しく説明する。尚、重送検出センサ部30の動作は、制御部42により制御される。
まず、第1の送信センサ31Aと第2の送信センサ31Bの動作について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。制御部42は、原稿読み取り時、まず搬送制御部47により搬送部の動作を開始して、原稿トレイ12に載置されている原稿Pをピックアップローラ23により搬送路11Rへと繰り出す。これと同時に制御部42は、発振制御部43により重送検出センサ部30の動作を開始する。
ここで、図5に示すステップSP1において、発振制御部43は、第1の発振回路41A及び第1の駆動回路40Aを動作させて第1の送信センサ31Aを駆動し、続くステップSP2において、第1の送信センサ31Aにより第1の周波数の超音波を第1の送信パルス信号として出力する。そして、発振制御部43は、第1の送信センサ31Aが第1の送信パルス信号を所定パルス分出力すると、第1の送信センサ31Aの駆動を停止させる。
続くステップSP3において、制御部42は、第1の送信センサ31Aを駆動してから所定時間経過するまで発振制御部43を待機させる。そして、第1の送信センサ31Aを駆動してから所定時間経過すると、続くステップSP4において、制御部42は、発振制御部43により、第2の発振回路41B及び第2の駆動回路40Bを動作させて第2の送信センサ31Bを駆動し、続くステップSP5において、第2の送信センサ31Bにより第2の周波数の超音波を第2の送信パルス信号として出力する。そして、発振制御部43は、第2の送信センサ31Bが第2の送信パルス信号を所定パルス分出力すると、第2の送信センサ31Bの駆動を停止させる。尚、第2の送信パルス信号は、第1の送信パルス信号と同一パルス数で第1の送信パルス信号よりパルス幅が広い信号(つまり周波数が低い信号)となっている。
続くステップSP6において、制御部42は、第2の送信センサ31Bを駆動してから所定時間経過するまで発振制御部43を待機させる。そして、第2の送信センサ31Bを駆動してから所定時間経過すると、続くステップSP7において、制御部42は、搬送制御部47による原稿Pの搬送が完了したかどうかを判定する。
ここで、原稿Pの搬送がまだ完了していない場合、制御部42は、再びステップSP1に戻り、第1の送信センサ31Aを駆動させる。これに対して、原稿Pの搬送が完了している場合、制御部42は、重送検出センサ部30の動作を終了する。第1の送信センサ31Aと第2の送信センサ31Bの動作は、以上のようになっている。
このように、制御部42は、第1の送信センサ31Aと第2の送信センサ31Bを交互に駆動させ、第1の周波数の超音波である第1の送信パルス信号と第2の周波数の超音波である第2の送信パルス信号とを交互に受信センサ32へ送信するようになっている。尚、制御部42は、このようにして重送検出センサ部30を動作させている間、別途、重送判定制御部46により、原稿Pが重送しているかどうかの判定を行うようになっている。
ここで、第1の送信センサ31Aと第2の送信センサ31Bの駆動タイミング、及び受信センサ32により受信された超音波の受信レベルの変化について、図6に示すタイミングチャートを用いてより具体的に説明する。制御部42は、時点tm1において、第1の送信センサ31Aを駆動して第1の送信センサ31Aから第1の送信パルス信号を出力させる。制御部42は、第1の送信センサ31Aが第1の送信パルス信号を所定パルス分出力し終えた時点tm2において、第1の送信センサ31Aの駆動を停止させる。その後、制御部42は、第1の送信センサ31Aの駆動を開始した時点tm1から所定時間T1経過後の時点(すなわち第2の送信センサ31Bを駆動する時点)tm3まで発振制御部43を待機させる。
この時点tm1からtm3までの間、受信センサ32により受信された超音波の受信レベルは、時点tm1と一致する時点tr1以降、徐々に時点tr1以前の値から高くなっていき、例えば時点tr2〜tr3の間で最大レベルとなる。その後、受信レベルは、徐々に低下していき、例えば時点tr4において時点tr1以前の値に戻る。尚、図6に示す受信レベルは、一例であり、超音波が薄紙原稿1枚を通過したときに得られるものである。
この間、受信センサ32は、第1の送信センサ31Aから送信された第1の送信パルス信号と、その残響(すなわち超音波の残響)を受信する。この為、受信センサ32により受信された第1の送信パルス信号の受信レベルは、第1の送信センサ31Aが第1の送信パルス信号の出力を停止した時点tm2以降も残響によりしばらく(例えば時点tm2から時点tr3までの間)値を保ち続け、その後、残響が消えていくことにともなって低下していく。
また、この間、判定回路45は、受信レベルの大きさを、第1の閾値Th1と、この第1の閾値Th1より大きい第2の閾値Th2とを用いて判定する。具体的には、受信レベルの大きさが、第2の閾値Th2を超えている、又は第2の閾値Th2以下で且つ第1の閾値Th1を超えている、もしくは第1の閾値Th1以下である、の3パターンのうちのどのパターンに該当しているかを判定する。尚、第1の閾値Th1と第2の閾値Th2について詳しくは後述する。
さらに、第1の送信センサ31Aを駆動してから次に第2の送信センサ31Bを駆動するまでの所定時間(つまり第1の送信パルス信号を発信する期間)T1は、第1の送信センサ31Aが第1の送信パルス信号を発信してから、受信センサ32により得られる受信レベルが第1の閾値Th1よりも十分小さくなるまでに要する推定時間(例えば時点tr1〜tr4までの時間)、つまり受信レベルが次の第2の送信パルス信号を受信しても問題ない大きさになるまでに要する推定時間よりも長い時間に設定されている。
制御部42は、時点tm1から所定時間T1経過後の時点(つまり受信レベルが第1の閾値Th1より十分小さくなった時点より後の時点)tm3において、第2の送信センサ31Bを駆動して第2の送信センサ31Bから第2の送信パルス信号を出力させる。制御部42は、第2の送信センサ31Bが第2の送信パルス信号を所定パルス分出力し終えた時点tm4において、第2の送信センサ31Bの駆動を停止させる。その後、制御部42は、第2の送信センサ31Bの駆動を開始した時点tm3から所定時間T2経過後の時点(すなわち第1の送信センサ31Aを駆動する時点)tm5まで発振制御部43を待機させる。
この時点tm3からtm5までの間、受信センサ32により受信された超音波の受信レベルは、時点tm3と一致する時点tr5以降、徐々に時点tr5以前の値から高くなっていき、例えば時点tr6〜tr7の間で最大レベルとなる。その後、受信レベルは、徐々に低下していき、例えば時点tr8において時点tr5以前の値に戻る。
尚、この間も、受信センサ32は、第2の送信センサ31Bから送信された第2の送信パルス信号と、その残響を受信する。この為、受信センサ32により受信された第2の送信パルス信号の受信レベルは、第2の送信センサ31Bが第2の送信パルス信号の出力を停止した時点tm4以降も残響によりしばらく(例えば時点tm4から時点tr7までの間)値を保ち続け、その後、残響が消えていくことにともなって低下していくようになっている。また、この間も、判定回路45は、受信レベルの大きさを、第1の閾値Th1と第2の閾値Th2とを用いて判定する。
さらに、第2の送信センサ31Bを駆動してから次に第1の送信センサ31Aを駆動するまでの所定時間(つまり第2の送信パルス信号を発信する期間)T2は、第2の送信センサ31Bが第2の送信パルス信号を発信してから、受信センサ32により得られる受信レベルが第1の閾値Th1よりも十分小さくなるまでに要する推定時間(例えば時点tr5〜tr8までの時間)、つまり受信レベルが次の第1の送信パルス信号を受信しても問題ない大きさになるまでに要する推定時間よりも長い時間に設定されている。
尚、所定時間T1は、この所定時間T2と同一時間に設定されている。実際、受信レベルが第1の閾値Th1より十分小さくなるまでに要する推定時間(時点tr1〜tr4と、時点tr5〜tr8)は、超音波の周波数に依存する為、受信センサ32が第1の送信パルス信号を受信するときよりも、第2の送信パルス信号を受信するときの方が長くなる。よって、所定時間T1を、所定時間T2と同一時間に設定すれば、必然的に、所定時間T1は、第1の送信パルス信号を受信するときの受信レベルが第1の閾値Th1よりも十分小さくなるまでに要する推定時間より長くなる。
このように、重送検出センサ部30では、受信レベルが第1の閾値Th1よりも十分小さくなってから、つまり受信レベルが次の送信パルス信号を受信しても問題ない大きさになってから、次の送信パルス信号を送信することで、受信センサ32から得られる受信レベルに、1つ前に送信した送信パルス信号の影響が出ないようになっている。
重送判定制御部46は、ここまでに判定回路45から得られた判定結果をもとに、原稿Pが重送しているかどうかを判定する。この判定方法については後述する。ここまでの動作が原稿Pの重送を判定する為に最低限必要な動作であり、制御部42は、この動作を、原稿Pの搬送が完了するまで繰り返し行うようになっている。尚、図6に示すタイミングチャートは、例えば、1枚の原稿Pに対する重送判定動作を2回繰り返している例である。重送判定動作の繰り返し回数は、原稿Pの搬送速度、原稿Pの搬送方向の長さなどにより変化するが、基本的に回数が多いほど、重送判定の精度が高くなる。第1の送信センサ31Aと第2の送信センサ31Bの駆動タイミング、及び受信センサ32により受信された超音波の受信レベルの変化は、以上のようになっている。
[1−5.重送判定]
次に、重送判定制御部46が行う原稿Pの重送判定について図7に示すフローチャートを用いて詳しく説明する。
重送判定制御部46は、ステップSP10において、受信センサ32が第1の送信パルス信号を受信しているとき(例えば時点tr1からtr5の間)に判定回路45から得られた判定結果をもとに、このときの受信レベルが第1の閾値Th1を超えたかどうかを判定する。
ここで、この第1の閾値Th1は、受信センサ32が第1の送信パルス信号を受信していて、且つ例えば第1の送信センサ31Aと受信センサ32との間を1枚の薄紙原稿Pが通過しているときに、受信レベルがこの第1の閾値Th1を超えるように設定されている。つまり、第1の送信パルス信号を受信センサ32が受信しているときの受信レベルが、第1の閾値Th1を超えていれば、第1の送信センサ31Aと受信センサ32との間を1枚の薄紙原稿Pが通過していることを意味する。ゆえにこのとき、重送判定制御部46は、ステップSP10で肯定結果を得てステップSP11に移り、搬送している原稿Pが1枚の薄紙原稿Pであり、重送していないと判定して、重送判定を終了する。
これに対して、このときの受信レベルが第1の閾値Th1を超えていない場合、このことは、第1の送信センサ31Aと受信センサ32との間を通過している原稿Pが、1枚の厚紙原稿P、2枚の薄紙原稿P、又は2枚の厚紙原稿Pのいずれかであることを意味する。このとき、重送判定制御部46は、ステップSP10で否定結果を得てステップSP12に移る。
ステップSP12において、重送判定制御部46は、受信センサ32が第2の送信パルス信号を受信しているとき(例えば時点tr5からtr9の間)に判定回路45から得られた判定結果をもとに、このときの受信レベルが第2の閾値Th2を超えたかどうかを判定する。
ここで、この第2の閾値Th2は、受信センサ32が第2の送信パルス信号を受信していて、且つ例えば第2の送信センサ31Bと受信センサ32との間を1枚の原稿P(薄紙原稿P又は厚紙原稿P)が通過しているときに、受信レベルがこの第2の閾値Th2を超えるように設定されている。つまり、第1の送信パルス信号を受信センサ32が受信しているときの受信レベルが、第1の閾値Th1以下であり、且つ第2の送信パルス信号を受信センサ32が受信しているときの受信レベルが、第2の閾値Th2を超えていれば、第2の送信センサ31Bと受信センサ32との間を1枚の厚紙原稿Pが通過していることを意味する。このとき、重送判定制御部46は、ステップSP12で肯定結果を得てステップSP13に移り、搬送している原稿Pが1枚の厚紙原稿Pであり、重送していないと判定して、重送判定を終了する。
これに対して、このときの受信レベルが第2の閾値Th2を超えていない場合、このことは、第2の送信センサ31Bと受信センサ32との間を通過している原稿Pが、2枚の薄紙原稿P又は2枚の厚紙原稿Pであることを意味する。このとき、重送判定制御部46は、ステップSP12で否定結果を得てステップSP14に移る。
ステップSP14において、重送判定制御部46は、このときの受信レベルが第1の閾値Th1を超えたかどうかを判定する。ここで、第1の閾値Th1は、受信センサ32が第2の送信パルス信号を受信していて、且つ例えば第2の送信センサ31Bと受信センサ32との間を2枚の厚紙原稿Pが通過しているときに、受信レベルがこの第1の閾値Th1以下となるように設定されている。
つまり、第1の閾値Th1は、受信センサ32が第1の送信パルス信号を受信しているときには、第1の送信センサ31Aと受信センサ32との間を1枚の薄紙原稿Pが通過する場合に受信レベルがこの第1の閾値Th1を超え、第2の送信パルス信号を受信しているときには、第2の送信センサ31Bと受信センサ32との間を2枚の厚紙原稿Pが通過する場合に受信レベルがこの第1の閾値Th1以下となるように設定されている。尚、重送検出センサ部30では、このように、第1の閾値Th1を、受信センサ32が第1の送信パルス信号を受信するときと第2の送信パルス信号を受信するときとで共用できるように、例えば、第1の送信センサ31Aから受信センサ32へ届く超音波の強さと、第2の送信センサ31Bから受信センサ32へ届く超音波の強さが調整されている。
したがって、第2の送信パルス信号を受信センサ32が受信しているときの受信レベルが第2の閾値Th2以下であり、且つ第1の閾値Th1を超えていれば、第2の送信センサ31Bと受信センサ32との間を通過している原稿Pが、2枚の薄紙原稿Pであることを意味する。このとき、重送判定制御部46は、ステップSP14で肯定結果を得てステップSP15に移り、搬送している原稿Pが2枚の薄紙原稿Pであり、重送していると判定して、重送判定を終了する。
これに対して、第2の送信パルス信号を受信センサ32が受信しているときの受信レベルが第1の閾値Th1以下である場合、このことは、第2の送信センサ31Bと受信センサ32との間を通過している原稿Pが、2枚の厚紙原稿Pであることを意味する。このとき、重送判定制御部46は、ステップSP14で否定結果を得てステップSP16に移り、搬送している原稿Pが2枚の厚紙原稿Pであり、重送していると判定して、重送判定を終了する。重送判定制御部46が行う原稿Pの重送判定は、以上のようになっている。
重送判定制御部46は、このような重送判定を、原稿Pの搬送が完了するまで繰り返し行うようになっていて、その都度、重送判定の結果を、搬送制御部47に通知したり、操作表示部4に表示したりするようになっている。
尚、この重送判定方法は、一例であり、第1の送信パルス信号を受信センサ32が受信したときの受信レベルと、第2の送信パルス信号を受信センサ32が受信したときの受信レベルとを用いる方法であれば、他の重送判定方法を用いてもよい。例えば、ステップSP14の判定を省略して、受信センサ32が第2の送信パルス信号を受信しているときの受信レベルが第2の閾値Th2を超えていない場合には、単に原稿Pが重送していると判定するなどしてもよい。
[1−6.まとめと効果]
ここまで説明したように、第1の実施の形態の上流側搬送部20では、重送検出センサ部30に、第1の周波数の超音波(すなわち第1の送信パルス信号)を発信する第1の送信センサ31A、及び第1の周波数より低い第2の周波数の超音波(すなわち第2の送信パルス信号)を発信する第2の送信センサ31Bと、これら第1の送信センサ31A及び第2の送信センサ31Bから出力される超音波を受信する受信センサ32とを設けた。
さらに、上流側搬送部20では、第1の周波数の超音波と第2の周波数の超音波の発信タイミングが異なるように、第1の送信センサ31Aと第2の送信センサ31Bを交互に駆動させ、第1の周波数の超音波を受信センサ32が受信したときの検出結果(すなわち受信レベル)と、第2の周波数の超音波を受信センサ32が受信したときの検出結果(受信レベル)とを用いて、搬送している原稿Pが重送しているかどうかを判定するようにした。
こうすることで、上流側搬送部20は、単一周波数の超音波を受信センサ32が受信したときの検出結果のみを用いて原稿Pの重送を判定する場合と比べて、検出範囲を広くすることができ、この結果として、より多くの種類の原稿P(つまり厚さが異なる原稿P)を重送検出可能となる。
より具体的に説明すると、受信センサ32により受信される超音波が減衰(変化)する理由は、主に、送信センサ31と受信センサ32との間を通過する原稿Pの音響インピーダンスによる反射である。この音響インピーダンスは、原稿Pが厚いほど大きくなる。ここで仮に単一周波数の超音波を使用すると、薄い原稿Pほど、音響インピーダンスによる反射が小さくなる為、受信センサ32により受信される超音波の減衰量(変化量)が小さくなり、逆に、厚い原稿Pほど、反射が大きくなる為、受信センサ32により受信される超音波の減衰量(変化量)が大きくなる。
また一方で、使用する超音波の周波数を高くすると、超音波の指向性が高くなる為、超音波の減衰量(変化量)が大きくなり、逆に、周波数を低くすると、指向性が低くなる為、超音波の減衰量(変化量)が小さくなる。
この為、単一周波数の超音波を使用して原稿Pの重送を検出する場合、重送検出可能な原稿Pの種類(つまり厚さ)を限定したうえで、受信センサ32により受信される超音波の変化量を確実に検出できるように適切な周波数を選択しなければならなかった。
これに対して、第1の実施の形態の上流側搬送部20では、薄紙原稿Pを搬送するときの超音波の減衰量(変化量)を確実に検出できるように選定された第1の周波数の超音波と、厚紙原稿Pを搬送するときの超音波の減衰量(変化量)を確実に検出できるように選定された第2の周波数の超音波とを使用して原稿Pの重送を検出するようにした。こうすることで、上流側搬送部20では、単一周波数の超音波を使用する場合と比べて、検出範囲を広くすることができ、結果として、より多くの種類の原稿Pを重送検出可能となっている。
また、上流側搬送部20は、1個の受信センサ32で、異なる周波数の超音波を交互に受信するようにしたことで、例えば、2個の受信センサ32で、それぞれ異なる周波数を受信するような場合と比べて、構成を簡易化することができる。つまり、上流側搬送部20は、簡易な構成でありながら、検出範囲を広くすることができ、結果として、より多くの種類の原稿Pを重送検出可能となっている。
[2.第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、第1の送信センサ31Aと第2の送信センサ31Bの駆動タイミングが、第1の実施の形態とは異なる実施の形態である。ゆえに、ここでは、主に、第1の送信センサ31A及び第2の送信センサ31Bの駆動タイミングについて説明し、それ以外の部分の説明については省略する。
[2−1.第1の送信センサと第2の送信センサの駆動タイミング]
図8に、第1の送信センサ31Aと第2の送信センサ31Bの駆動タイミング、及び受信センサ32により受信された超音波の受信レベルの変化を示す。尚、この図8は、図6のタイミングチャートに示す所定時間T1と所定時間T2を、それぞれ所定時間T10と所定時間T11に変更したタイミングチャートである。
この第2の実施の形態では、第1の実施の形態とは異なり、第1の送信センサ31Aを駆動してから第2の送信センサ31Bを駆動するまでの所定時間T10が、第2の送信センサ31Bを駆動してから第1の送信センサ31Aを駆動するまでの所定時間T11より短い時間に設定されている。
具体的に、第1の送信センサ31Aを駆動してから次に第2の送信センサ31Bを駆動するまでの所定時間T10は、第1の送信センサ31Aが第1の送信パルス信号を送信してから、受信センサ32により得られる受信レベルが第1の閾値Th1よりも十分小さくなるまでに要する推定時間(例えば時点tr20〜tr21までの時間)に最低限必要な誤差分のマージンを追加した時間に設定されている。つまり、所定時間T10は、受信センサ32が第2の送信パルス信号を受信しているときの受信レベルに、1つ前に送信した第1の送信パルス信号の影響が出ない範囲で最短時間となるように設定されている。よって、この所定時間T10は、第1の実施の形態の所定時間T1より短くなる。
一方、第2の送信センサ31Bを駆動してから次に第1の送信センサ31Aを駆動するまでの所定時間T11は、第2の送信センサ31Bが第2の送信パルス信号を送信してから、受信センサ32により得られる受信レベルが第1の閾値Th1よりも十分小さくなるまでに要する推定時間(例えば時点tr22〜tr23までの時間)に最低限必要な誤差分のマージンを追加した時間に設定されている。つまり、所定時間T11は、受信センサ32が第1の送信パルス信号を受信しているときの受信レベルに、1つ前に送信した第2の送信パルス信号の影響が出ない範囲で最短時間となるように設定されている。よって、この所定時間T11は、第1の実施の形態の所定時間T2以下となる。
このように、第2の実施の形態では、受信センサ32から得られる受信レベルに1つ前に送信した送信パルス信号の影響が出ない範囲で、第1の送信センサ31Aを駆動してから次に第2の送信センサ31Bを駆動するまでの所定時間T10と、第2の送信センサ31Bを駆動してから次に第1の送信センサ31Aを駆動するまでの所定時間T11とを最短時間に設定するようになっている。
こうすることで、第2の実施の形態では、1回の重送判定動作に要する時間(つまり所定時間T10+所定時間T11)を第1の実施の形態と比べて短くすることができる。このように、1回の重送判定動作に要する時間が短くなると、その分、1枚の原稿Pに対して行う重送判定動作の繰り返し回数が多くなる為、重送判定の精度を向上することができる。実際、図8に示すタイミングチャートでは、例えば、1枚の原稿Pに対する重送判定動作を、第1の実施の形態より1回多い3回繰り返している。
[3.第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態は、第1の送信センサ31Aと第2の送信センサ31Bの駆動タイミングが、第1及び第2の実施の形態とは異なる実施の形態である。尚、この第3の実施の形態では、制御部42に新たな機能を追加して、制御部42が実際に得られた受信レベルの大きさをもとに第1の送信センサ31Aと第2の送信センサ31Bの駆動タイミングを調整するようになっている。ゆえに、ここでは、まず、図9を用いて、制御部42の構成について説明する。
[3−1.制御部の構成]
図9に示すように、第3の実施の形態では、制御部42内に、新たな機能ブロックとして、受信レベル監視制御部50と、送信センサ駆動指示制御部51が追加されている。尚、受信レベル監視制御部50と送信センサ駆動指示制御部51以外の部分については、図4と同一の為、詳しい説明は省略する。
受信レベル監視制御部50は、判定回路45と送信センサ駆動指示制御部51に接続されていて、送信センサ駆動指示制御部51は、発振制御部43に接続されている。
判定回路45は、第1及び第2の実施の形態と同様に、判定結果を重送判定制御部46に送るとともに、受信センサ32により受信された超音波の受信レベルを受信レベル監視制御部50に送るようになっている。受信レベル監視制御部50は、判定回路45から送られてくる受信レベルを監視していて、この受信レベルが次の送信パルス信号を受信しても問題ない大きさになると、その旨を、送信センサ駆動指示制御部51に通知する。
送信センサ駆動指示制御部51は、受信レベル監視制御部50から、受信レベルが次の送信パルス信号を受信しても問題ない大きさになった旨の通知を受けると、発振制御部43に、第1の送信センサ31A又は第2の送信センサ31Bを駆動するよう指示する。制御部42の構成は、以上のようになっている。
[3−2.重送検出センサ部の動作]
次に、原稿読み取り時の重送検出センサ部30の動作について図10に示すフローチャート及び図11に示すタイミングチャートを用いて詳しく説明する。
まず、第1の送信センサ31Aと第2の送信センサ31Bの動作について、図10に示すフローチャートを用いて説明する。制御部42は、原稿読み取り時、まず搬送制御部47により搬送部の動作を開始して、原稿トレイ12に載置されている原稿Pをピックアップローラ23により搬送路11Rへと繰り出す。これと同時に制御部42は、発振制御部43により重送検出センサ部30の動作を開始する。
ここで、図10に示すステップSP20において、発振制御部43は、第1の発振回路41A及び第1の駆動回路40Aを動作させて第1の送信センサ31Aを駆動し、続くステップSP21において、第1の送信センサ31Aにより第1の周波数の超音波を第1の送信パルス信号として出力する。そして、発振制御部43は、第1の送信センサ31Aが第1の送信パルス信号を所定パルス分出力すると、第1の送信センサ31Aの駆動を停止させる。
続くステップSP22において、制御部42は、受信センサ32により受信された超音波の受信レベルを、受信レベル監視制御部50により監視して、受信レベルが次の第2の送信パルス信号を受信しても問題ない大きさになるまで、つまり第2の送信パルス信号を受信可能な状態になるまで待ち受ける。尚、第2の送信パルス信号を受信可能な状態とは、例えば、受信レベルが第1の閾値Th1より十分小さくなった状態のことである。
そして、受信レベルが次の第2の送信パルス信号を受信しても問題ない大きさになると、続くステップSP23において、制御部42は、受信レベルが次の第2の送信パルス信号を受信しても問題ない大きさになった旨を、受信レベル監視制御部50から送信センサ駆動指示制御部51に通知する。送信センサ駆動指示制御部51は、この通知を受けると、発振制御部43に、第2の送信センサ31Bを駆動するよう指示する。
続くステップSP24において、制御部42は、発振制御部43により、第2の発振回路41B及び第2の駆動回路40Bを動作させて第2の送信センサ31Bを駆動し、続くステップSP25において、第2の送信センサ31Bにより第2の周波数の超音波を第2の送信パルス信号として出力する。そして、発振制御部43は、第2の送信センサ31Bが第2の送信パルス信号を所定パルス分出力すると、第2の送信センサ31Bの駆動を停止させる。
続くステップSP26において、制御部42は、受信センサ32により受信された超音波の受信レベルを、受信レベル監視制御部50により監視して、受信レベルが次の第1の送信パルス信号を受信しても問題ない大きさになるまで、つまり第1の送信パルス信号を受信可能な状態(受信レベルが第1の閾値Th1より十分小さくなった状態)になるまで待ち受ける。
そして、受信レベルが次の第1の送信パルス信号を受信しても問題ない大きさになると、続くステップSP27において、制御部42は、搬送制御部47による原稿Pの搬送が完了したかどうかを判定する。
ここで、原稿Pの搬送がまだ完了していない場合、制御部42は、ステップSP28に移り、受信レベルが次の第1の送信パルス信号を受信しても問題ない大きさになった旨を、受信レベル監視制御部50から送信センサ駆動指示制御部51に通知する。送信センサ駆動指示制御部51は、この通知を受けると、発振制御部43に、第1の送信センサ31Aを駆動するよう指示する。
これに対して、原稿Pの搬送が完了している場合、制御部42は、重送検出センサ部30の動作を終了する。第1の送信センサ31Aと第2の送信センサ31Bの動作は、以上のようになっている。
このように、制御部42は、受信センサ32により受信された超音波の受信レベルを監視して、受信レベルが次の送信パルス信号を受信しても問題ない大きさになった時点で、次の送信パルス信号を受信センサ32へ送信するようになっている。
ここで、第1の送信センサ31Aと第2の送信センサ31Bの駆動タイミング、及び受信センサ32により受信された超音波の受信レベルの変化について、図11に示すタイミングチャートを用いてより具体的に説明する。
制御部42は、時点tm30において、第1の送信センサ31Aを駆動して第1の送信センサ31Aから第1の送信パルス信号を出力させる。制御部42は、第1の送信センサ31Aが第1の送信パルス信号を所定パルス分出力し終えた時点tm31において、第1の送信センサ31Aの駆動を停止させる。
また一方で、制御部42は、時点tm30と一致する時点tr30以降、受信センサ32により受信された第1の送信パルス信号の受信レベルを監視する。そして、制御部42は、受信レベルが第1の閾値Th1より十分小さくなった時点tr31と一致する時点tm32において、第2の送信センサ31Bを駆動させ、第2の送信センサ31Bから第2の送信パルス信号を出力させる。制御部42は、第2の送信センサ31Bが第2の送信パルス信号を所定パルス分出力し終えた時点tm33において、第2の送信センサ31Bの駆動を停止させる。
また一方で、制御部42は、時点tr31以降、受信センサ32により受信された第2の送信パルス信号の受信レベルを監視する。そして、制御部42は、受信レベルが第1の閾値Th1より十分小さくなった時点tr32と一致する時点tm34において、第1の送信センサ31Aを駆動させ、第1の送信センサ31Aから第2の送信パルス信号を出力させる。
このように、第3の実施の形態では、受信センサ32から得られる受信レベルを監視して、この受信レベルが次の送信パルス信号を受信しても問題ない大きさになった時点で、次の送信パルス信号を送信するようになっている。
つまり、第3の実施の形態では、一方の送信センサ31を駆動させた後、所定時間経過した時点で他方の送信センサ31を駆動させるのではなく、一方の送信センサ31を駆動させた後、受信センサ32から得られる受信レベルが、次の送信パルス信号を受信しても問題ない大きさになった(第1の閾値Th1より十分小さくなった)ことを実際に確認した時点で、他方の送信センサ31を駆動させるようになっている。
こうすることで、第3の実施の形態では、送信センサ31の駆動間隔に誤差分のマージンが含まれている第2の実施の形態と比べて、1回の重送判定動作に要する時間をさらに短くすることができる。実際、図11に示すタイミングチャートでは、例えば、1枚の原稿Pに対する重送判定動作を、第2の実施の形態より1回多い4回繰り返している。
[3−3.まとめと効果]
ここまで説明したように、第3の実施の形態では、制御部42が、一方の送信センサ31を駆動させた後、受信センサ32から得られる受信結果としての受信レベルが次の送信パルス信号を受信しても問題ない大きさになったことを実際に確認した時点で、他方の送信センサ31を駆動させるようにした。つまり、制御部42が、受信センサ32から得られる一方の送信パルス信号の受信結果に基づいて決定したタイミングで、他方の送信パルス信号を送信させるようにした。こうすることで、1回の重送判定動作に要する時間を最短にすることができる。
ところで、第1の送信センサ31A及び第2の送信センサ31Bから送信される超音波は、重送検出センサ部30の周辺環境による影響を受けることで、速度が変動する場合がある。このように、超音波の速度が変動すると、受信センサ32により受信される超音波の受信レベルの時間的変化も変動する。つまり、受信レベルが次の送信パルス信号を受信しても問題ない大きさになるまでの時間が変動する。
このように、受信レベルが次の送信パルス信号を受信しても問題ない大きさになるまでの時間が変動することを考慮すると、例えば、第2の実施の形態の場合、所定時間T10、T11に含まれるマージンを多くしなければならず、その分、1回の重送判定動作に要する時間が長くなってしまう。
これに対して、第3の実施の形態では、受信レベルが次の送信パルス信号を受信しても問題ない大きさになったことを実際に確認するようになっている為、受信レベルが次の送信パルス信号を受信しても問題ない大きさになるまでの時間が変動しても、その変動に追従して、常に1回の重送判定動作に要する時間を最短にすることができる。
尚、送信センサ31の駆動開始直後の受信レベルは、第1の閾値Th1より十分小さく、受信レベル監視制御部50が、このときの受信レベルを次の送信パルス信号を受信しても問題ない大きさと誤認識してしまうと、2つの送信センサ31が同時に駆動して重送検出センサ部30が誤作動してしまうことが考えられる。この為、受信レベル監視制御部50が、例えば、送信センサ31が駆動していないとき(例えば図11に示す時点tm31〜tm32の間)に得られる受信レベルのみを監視するようにしてもよい。
[4.他の実施の形態]
[4−1.他の実施の形態1]
尚、上述した第1乃至第3の実施の形態では、重送検出センサ部30に、第1の送信センサ31Aと第2の送信センサ31Bとを設け、それぞれが異なる周波数の超音波を発信するようにした。これに限らず、これら第1の送信センサ31Aと第2の送信センサ31Bの代わりに、第1の駆動回路40A及び第2の駆動回路40Bの両方に接続された1個の送信センサ(図示せず)を設け、この送信センサにより、異なる周波数の超音波を交互に(すなわち異なる発信タイミングで)発信するようにしてもよい。
また、上述した第1乃至第3の実施の形態では、第1の送信センサ31Aと第2の送信センサ31Bを、搬送路11Rの幅方向に並べて設けたが、これに限らず、他の方向(例えば搬送方向)に並べて設けてもよい。さらに、重送検出センサ部30の位置を、第1乃至第3の実施の形態とは異なる位置に設けるようにしてもよい。
[4−2.他の実施の形態2]
また、上述した第1乃至第3の実施の形態では、重送検出センサ部30に、1個の受信センサ32を設け、この受信センサ32が、異なる周波数の超音波を交互に受信するようにした。これに限らず、例えば、図12に示すように、受信センサ32の代わりに、第1の送信センサ31Aから発信される超音波を受信する第1の受信センサ32Aと、第2の送信センサ31Bから発信される超音波を受信する第2の受信センサ32Bを設けるようにしてもよい。
この場合、例えば、第1の受信センサ32Aの後段に第1のフィルタ・増幅回路44Aを接続して、さらにこの第1のフィルタ・増幅回路44Aの後段に第1の判定回路45Aを接続する。また、第2の受信センサ32Bの後段に第2のフィルタ・増幅回路44Bを接続して、さらにこの第2のフィルタ・増幅回路44Bの後段に第2の判定回路45Bを接続する。そして、第1の判定回路45Aと、第2の判定回路45Bを、重送判定制御部46に接続する。また、これに限らず、重送検出センサ部30に、送信センサ31を3個以上設けたり、受信センサ32を3個以上設けたりしてもよい。
[4−3.他の実施の形態3]
さらに、上述した第1乃至第3の実施の形態では、第1の送信センサ31Aと受信センサ32との距離D1と、第2の送信センサ31Bと受信センサ32との距離D2を同一距離とした。これに限らず、距離D1と距離D2は、異なっていてもよい。例えば、第2の周波数よりも高い第1の周波数の超音波を出力する第1の送信センサ31Aと受信センサ32との距離D1を、距離D2より短くするようにしてもよい。こうすることで、受信センサ32が第1の周波数の超音波を受信する際に、ノイズを拾い難くすることができ、結果として、重送判定の精度を向上することができる。
[4−4.他の実施の形態4]
さらに、上述した第1乃至第3の実施の形態では、判定回路45に、受信レベルの大きさを判定する為の閾値として、第1の閾値Th1と第2の閾値Th2を設定した。これに限らず、重送の判定が可能であれば、判定回路45に設定する閾値を1個にしてもよいし、また3個以上にしてもよい。
[4−5.他の実施の形態5]
さらに、上述した第1乃至第3の実施の形態では、一方の送信センサ31を駆動してから他方の送信センサ31を駆動するまでの間(例えば図6に示す時点tr5〜tr9までの間)に得られた受信レベルと、第1の閾値Th1及び第2の閾値Th2とを比較して、受信レベルの大きさを判定するようにした。これに限らず、一方の送信センサ31の駆動を停止させてから他方の送信センサ31を駆動するまでの間(例えば図6に示す時点tm4〜tr9までの間)に得られた受信レベルと、第1の閾値Th1及び第2の閾値Th2とを比較して、受信レベルの大きさを判定するようにしてもよい。
実際、送信センサ31が駆動している間に得られる受信レベルには、送信センサ31の駆動によるノイズなどが含まれる場合がある。この為、送信センサ31の駆動が停止している間に得られる受信レベルと第1の閾値Th1及び第2の閾値Th2とを比較した方が、より高精度に受信レベルの大きさを判定できる場合がある。
[4−6.他の実施の形態6]
さらに、上述した第1乃至第3の実施の形態では、送信センサ31から送信した超音波を受信センサ32により受信して得られる受信レベルの変化量をもとに、原稿Pの重送を検出する重送検出に本発明を適用した。これに限らず、本発明は、送信センサから送信した信号を受信センサにより受信して得られる受信レベルの変化量をもとに検出するものであれば、重送以外の検出にも適用できる。例えば、用紙と異物とで受信レベルの変化量が異なることを利用する異物の検出にも適用できる。
さらに、上述した第1乃至第3の実施の形態では、媒体を搬送する媒体搬送装置としての上流側搬送部20に本発明を適用した。本発明はこれに限らず、媒体を搬送する様々な媒体搬送装置に適用できる。例えば、MFP装置1のプリンタユニット2内に設けられた搬送部にも適用できる。また、原稿Pに限らず、切符、紙幣、チケットなどの媒体を搬送する媒体搬送装置にも適用できる。さらに、上述した第1乃至第3の実施の形態では、媒体に画像を形成する画像形成装置としてのMFP装置1に本発明を適用した。本発明はこれに限らず、媒体搬送装置を備えた画像形成装置であれば、様々な画像形成装置に適用できる。例えば、単体のプリンタやファクシミリにも適用できる。
[4−7.他の実施の形態7]
さらに、上述した第1乃至第3の実施の形態では、第1の周波数の信号である第1の信号と第2の周波数の信号である第2の信号とを発信する発信部の具体例として、第1の送信センサ31Aと第2の送信センサ31Bとを用いた。これに限らず、第1の信号と第2の信号を、異なる発信タイミングで発信できるものであれば、他の実施の形態1で述べたように発信部として1つの送信センサのみを用いてもよい。
また、上述した第1乃至第3の実施の形態では、第1の信号を発信する第1の発信センサの具体例として、第1の周波数の超音波(第1の送信パルス信号)を出力する第1の送信センサ31Aを用い、第2の信号を発信する第2の発信センサの具体例として、第2の周波数の超音波(第2の送信パルス信号)を出力する第2の送信センサ31Bを用いた。これに限らず、異なる周波数の信号を発信できるセンサであれば、第1の発信センサ及び第2の発信センサとして超音波以外の信号を出力するセンサを用いてもよい。
さらに、上述した第1乃至第3の実施の形態では、発信部から発信される信号を受信部の具体例として、超音波を受信する受信センサ32を用いた。これに限らず、発信部から発信される信号を受信できるものであれば、超音波以外の信号を受信する受信センサを用いてもよい。
さらに、上述した第1乃至第3の実施の形態では、受信部での受信結果に基づいて制御する制御部の具体例として、原稿Pの搬送を制御する制御部42を用いた。ここで、制御部による制御は、受信部での受信結果に基づいて行われるものであればよい。よって、制御部としては、制御部42とは異なる制御を行うものであってもよい。
[4−8.他の実施の形態8]
さらに、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した実施の形態と他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
本発明は、超音波センサを用いた検出装置などで広く利用することができる。
1……MFP装置、2……プリンタユニット、3……スキャナユニット、4……操作表示部、20……上流側搬送部、30……重送検出センサ部、31A……第1の送信センサ、31B……第2の送信センサ、32……受信センサ、40A……第1の駆動回路、40B……第2の駆動回路、41A……第1の発振回路、41B……第2の発振回路、42……制御部、43……発振制御部、44……フィルタ・増幅回路、45……判定回路、46……重送判定制御部、47……搬送制御部、50……受信レベル監視制御部、51……送信センサ駆動指示制御部、P……原稿。

Claims (8)

  1. 第1の周波数の信号である第1の信号と、前記第1の周波数とは異なる第2の周波数の信号である第2の信号とを発信する発信部と、
    前記発信部から発信された前記第1の信号と前記第2の信号とを受信する受信部と、
    前記受信部での受信結果に基づいて制御する制御部と
    を備え、
    前記発信部は、
    前記第1の信号と前記第2の信号を異なる発信タイミングで発信する
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 前記発信部は、
    前記第1の信号を発信する第1の発信センサと、前記第2の信号を発信する第2の発信センサとで構成され、
    前記第1の周波数は、前記第2の周波数よりも高い
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
  3. 前記第1の信号を発信する期間は、前記第2の信号を発信する期間よりも短い
    ことを特徴とする請求項2に記載の媒体搬送装置。
  4. 前記第1の発信センサと前記受信部との距離は、前記第2の発信センサと前記受信部との距離よりも短い
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の媒体搬送装置。
  5. 前記発信部は、
    前記受信部で受信した前記第1の信号及び前記第2の信号のうちの一方の受信結果に基づいて決定されたタイミングで、前記第1の信号及び前記第2の信号のうちの他方を発信する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  6. 前記発信部は、
    前記第1の信号と前記第2の信号を交互に発信する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  7. 前記発信部及び前記受信部は、搬送される媒体の重送を検出する為の超音波センサであって、
    前記制御部は、
    前記受信部の受信結果に基づいて、媒体の搬送を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の媒体搬送装置を備えた
    ことを特徴とする画像形成装置。
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