JP2013160685A - 超音波出力装置、超音波検査装置、及び紙葉類処理装置 - Google Patents

超音波出力装置、超音波検査装置、及び紙葉類処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】より安定して動作する超音波出力装置、超音波検査装置、及び紙葉類処理装置を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る超音波出力装置は、紙葉類に対して超音波を射出する超音波出力装置であって、印加された信号に応じて前記超音波を発生させる振動子と、前記超音波を空気中に伝播させるマッチング層と、前記マッチング層と前記振動子を挟んだ逆側に設けられ、前記振動子により発生した前記超音波を抑制するバッキング層と、を具備し、前記バッキング層は、前記超音波が平面波として伝播する限界の距離以下の第1の厚さで設けられた突出面と、前記突出面により反射された反射波の位相と、前記超音波の位相とが半波長分ずれる第2の厚さで、前記突出面と隣接する位置に前記突出面と等しい面積で設けられた窪面と、を具備する。
【選択図】 図7

Description

本発明の実施形態は、超音波出力装置、超音波検査装置、及び紙葉類処理装置に関する。
従来、例えば紙幣などの紙葉類の計数及び判別を行う紙葉類処理装置が実用化されている。紙葉類処理装置は、投入部に投入された紙葉類を1枚ずつ取り込み、紙葉類の検査装置に搬送する。検査装置は、紙葉類に対して種々の処理を行い紙葉類の状態を判別する。紙葉類処理装置は、検査装置の検査結果に基づいて、紙葉類を区分して集積する。
紙葉類処理装置は、超音波により紙葉類の状態を検査する超音波検査装置を備える。超音波検査装置は、紙葉類に対して超音波を照射する。超音波検査装置は、紙葉類を伝搬する超音波、または紙葉類を透過する透過波を検出する。これにより、超音波検査装置は、紙葉類の状態を検査する。
特開2011−013967号公報
超音波検査装置は、超音波を射出する送信器(送信センサ)と、超音波を受け取る受信器(受信センサ)とを備える。送信センサの振動子(圧電素子)は、印加される電圧に応じて振動する。また、送信センサは、圧電素子の振動を1方向に効率的に射出させる為のバッキング層を備える。バッキング層は、圧電素子の振動を吸収する。しかし、圧電素子の振動が吸収される場合、バッキング層に熱が発生する。この熱が、送信センサに悪影響を与える可能性がある。
そこで、より安定して動作する超音波出力装置、超音波検査装置、及び紙葉類処理装置を提供することを目的とする。
一実施形態に係る超音波出力装置は、紙葉類に対して超音波を射出する超音波出力装置であって、印加された信号に応じて前記超音波を発生させる振動子と、前記超音波を空気中に伝播させるマッチング層と、前記マッチング層と前記振動子を挟んだ逆側に設けられ、前記振動子により発生した前記超音波を抑制するバッキング層と、を具備し、前記バッキング層は、前記超音波が平面波として伝播する限界の距離以下の第1の厚さで設けられた突出面と、前記突出面により反射された反射波の位相と、前記超音波の位相とが半波長分ずれる第2の厚さで、前記突出面と隣接する位置に前記突出面と等しい面積で設けられた窪面と、を具備する。
図1は、一実施形態に係る紙葉類処理装置の外観について説明するための図である。 図2は、一実施形態に係る紙葉類処理装置の例について説明するための図である。 図3は、一実施形態に係る紙葉類処理装置の制御系の例について説明するための図である。 図4は、一実施形態に係る超音波検査装置の例について説明するための図である。 図5は、一実施形態に係る超音波検査装置の例について説明するための図である。 図6は、一実施形態に係る超音波検査装置の例について説明するための図である。 図7は、一実施形態に係る超音波検査装置の例について説明するための図である。 図8は、一実施形態に係る超音波検査装置の処理について説明するための図である。 図9は、一実施形態に係る超音波検査装置の処理について説明するための図である。 図10は、一実施形態に係る超音波検査装置の処理について説明するための図である。 図11は、一実施形態に係る超音波検査装置の例について説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係る超音波検査装置、及び超音波検査装置を備える紙葉類処理装置について詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る紙葉類処理装置100の外観を示す。
図1に示すように、紙葉類処理装置100は、装置外部に、投入部112、操作部136、操作表示部137、ドア138、取出口139、及びキーボード140を備えている。
投入部112は、例えば紙幣などの紙葉類1を投入するための構成である。投入部112は、重ねられた状態の紙葉類1をまとめて受け入れる。操作部136は、オペレータによる各種操作入力を受け付ける。操作表示部137は、オペレータに対して各種の操作案内、及び処理結果などを表示する。なお、操作表示部137は、タッチパネルとして構成されていてもよい。この場合、紙葉類処理装置100は、操作表示部137に表示されるボタンと、操作表示部137に対するオペレータによる操作と、に基づいて、各種の操作入力を検知する。
ドア138は、投入部112の投入口を開閉する為のドアである。取出口139は、紙葉類処理装置100により再流通不可と判断された紙葉類1がスタックされる集積部から紙葉類1を取り出す為の構成である。キーボード140は、オペレータによる各種操作入力を受け付ける入力部として機能する。
図2は、図1の紙葉類処理装置100の構成例を示す。
紙葉類処理装置100は、装置内部に、投入部112、取出部113、吸着ローラ114、搬送路115、検査部116、ゲート120乃至125、排除搬送路126、排除集積部127、集積・結束部128乃至131、裁断部133、及びスタッカ134を備える。また、紙葉類処理装置100は、主制御部151を備える。主制御部151は、紙葉類処理装置100の各部の動作を統合的に制御する。
取出部113は、投入部の上部に設けられる。取出部113は、吸着ローラ114を備えている。吸着ローラ114は、投入部112にセットされた紙葉類1を集積方向の上端に接するように設けられている。即ち、吸着ローラ114は、回転することにより、投入部112にセットされた紙葉類1を集積方向の上端から1枚ずつ装置内部に取り込む。吸着ローラ114は、たとえば、1回転するごとに1枚の紙葉類1を取出すように機能する。これにより、吸着ローラ114は、紙葉類1を一定のピッチで取出す。吸着ローラ114により取り込まれた紙葉類1は、搬送路115に導入される。
搬送路115は、紙葉類1を紙葉類処理装置100内の各部に搬送する。搬送路115は、図示しない搬送ベルト及び駆動プーリなどを備えている。搬送路115は、図示しない駆動モータ及び駆動プーリにより搬送ベルトを動作させる。搬送路115は、吸着ローラ114により取り込まれた紙葉類1を搬送ベルトにより一定速度で搬送する。なお、搬送路115における取出部113に近い側を上流側、スタッカ134に近い側を下流側として説明する。
取出部113から延びた搬送路115上には、検査部116が設けられている。検査部116は、画像読取装置117、画像読取装置118、超音波検査装置135、及び厚み検査部119を備えている。検査部116は、紙葉類1の光学的特徴情報、機械的特徴、及び磁気的特長情報を検出する。これにより、紙葉類処理装置100は、紙葉類1の種類、汚損度、及び真偽などを検知する。
画像読取装置117、及び118は、それぞれ搬送路115を挟んで対面するように設けられている。画像読取装置117、及び118は、搬送路115を搬送される紙葉類1の両面の画像を読み取る。画像読取装置117、及び118は、それぞれ、Charge Coupled Device(CCD)カメラを備える。紙葉類処理装置100は、画像読取装置117、及び118により撮像した画像に基づいて、紙葉類1の表面及び裏面の模様画像を取得する。
画像読取装置117、及び118は、読み取った画像を検査部116内の図示しないメモリに一時的に記憶する。紙葉類処理装置100は、このメモリに記憶されている画像を操作入力に応じて操作表示部137に表示する。
超音波検査装置135は、搬送される紙葉類1に対して超音波を照射し、紙葉類1を透過する透過波を検出する。これにより、超音波検査装置135は、例えば、紙葉類1の形状、強度、異物貼付の有無、切れ、及び真偽(authentication)などを検知する。
厚み検査部119は、搬送路115を搬送される紙葉類1の厚みを検査する。例えば、検出した厚みが規定値以上である場合、紙葉類処理装置100は、紙葉類1の2枚取りを検出する。
また、検査部116は、図示しない磁気センサなどを備えている。磁気センサは、紙葉類1の磁気的な特徴情報を検出する。
主制御部151は、画像読取装置117、118、超音波検査装置135、厚み検査部119、及び磁気センサなどによる検出結果に基づいて、各種の判定を行う。例えば、主制御部151は、紙葉類1の種類(category)または券種(denomination)を判定する。
また、主制御部151は、紙葉類1の真偽を判定する。すなわち、主制御部151は、紙葉類1が真券(genuine)であるか、偽券(counterfeit)であるかを判定する。
また、主制御部151は、紙葉類1の正損(fitness)を検知する。即ち、主制御部151は、紙葉類1が再流通可能(recirculatable)な正券(fit sheet)であるか、再流通不可能(unrecirculatable)な損券(unfit sheet)であるかを判定する。
さらに、主制御部151は、紙葉類1が排除券であるか否か判定する。すなわち、主制御部151は、偽券と判定された紙葉類1、または厚み検査部119により重なりが検知された紙葉類1を、排除券と判定する。すなわち、排除券は、正券及び損券に該当しない紙葉類1である。
紙葉類処理装置100は、正券と判定した紙葉類1を集積・結束部128乃至131に搬送する。また、紙葉類処理装置100は、損券と判定した紙葉類1を裁断部133に搬送する。裁断部133は、搬送される損券を裁断する。なお、紙葉類処理装置100は、損券をスタッカ134に搬送し集積してもよい。例えば、スタッカ134は、集積した損券が例えば100枚に到達するごとに施封を行う。
紙葉類処理装置100は、排除券と判定した紙葉類1を排除集積部127に搬送する。排除券は、例えば、2枚取り券などの搬送異常券、折れまたは破れなどが存在する不良券、及び適用外券種または偽券などの判別不能券を含む。
検査部116の下流側の搬送路115上には、ゲート120乃至125が順に配設されている。ゲート120乃至125は、それぞれ、主制御部151により制御される。主制御部151は、検査部116による検査の結果に基づいて各ゲート120乃至125の動作を制御する。これにより、主制御部151は、搬送路115を搬送されている紙葉類1を所定の処理部に搬送するように制御する。
検査部116の直後に配設されたゲート120は、搬送路115を排除搬送路126に分岐する。即ち、ゲート120は、検査部116による検査の結果、真券ではないと判定された排除券、または、検査部116による検査を行うことができない検査不能券等を排除搬送路126に搬送するように切り替えられる。
排除搬送路126の終端部には、排除集積部(排除部)127が設けられている。排除集積部127は、取出部113にて取出した姿勢のまま、上記したような排除券、及び検査不能券を集積する。排除集積部127に集積された紙葉類1は、取出口139から取り出すことができる。
また、ゲート121乃至124により分岐される先には、集積・結束部128乃至131(総じて集積結束部132と称する)がそれぞれ設けられている。集積・結束部132には、再流通可能であると判定された紙葉類1が種類及び表裏毎に区別されて集積される。集積・結束部132は、集積した紙葉類1を所定枚数毎に結束して格納する。
ゲート125により分岐される先には、裁断部133が配設されている。裁断部133は、紙葉類1を裁断して収納する。ゲート125に搬送される紙葉類1は、正規の紙葉類1であり、且つ、再流通が不可能であると判定された紙葉類1(損券)である。
また、ゲート125により分岐される他方の搬送路の先には、スタッカ134が配設されている。主制御部151は、損券裁断モードが選択されている場合、紙葉類1を裁断部133に搬送するようにゲート125を制御する。また、主制御部151は、損券裁断モードが選択されていない場合、紙葉類1をスタッカ134に搬送するようにゲート125を制御する。
なお、主制御部151は、集積・結束部132に集積された紙葉類1の枚数、及び、裁断部133により裁断された紙葉類1の枚数及び識別情報を逐次記憶する。
図3は、図1及び図2の紙葉類処理装置100の制御系の構成例を示す。
紙葉類処理装置100は、主制御部151、検査部116、搬送制御部152、集積・結束制御部153、裁断制御部156、操作表示部137、及びキーボード140などを備える。
主制御部151は、紙葉類処理装置100の全体的な制御を司る。主制御部151は、操作表示部137により入力される操作、及び検査部116による検査結果に基づき、搬送制御部152及び集積・結束制御部153を制御する。
例えば、操作員は、操作表示部137またはキーボード140により、処理する紙葉類1に対する各種の判定における閾値、紙葉類1の供給元の名称、及び処理方法などを入力する。
検査部116は、画像読取装置117、及び118、厚み検査部119、超音波検査装置135、その他のセンサ類154、及びCPU155を備える。
画像読取装置117、及び118は、搬送路115を搬送される紙葉類1の両面の画像を読み取る。画像読取装置117、及び118は、例えばCCDなどの受光素子と光学系とを備える。画像読取装置117、及び118は、搬送される紙葉類1に対して光を投光し、反射光または透過光を光学系により受光する。画像読取装置117、及び118は、光学系により受光した光をCCDに結像させ、電気信号(画像)を取得する。
主制御部151は、紙葉類1の基準となる画像(基準画像)を記憶部151aに予め記憶する。主制御部151は、紙葉類1から取得した画像と、記憶部151aに記憶される基準画像とを比較することにより、紙葉類1に対する各種の判定を行う。
超音波検査装置135は、上記したように、搬送される紙葉類1に対して超音波を照射する。超音波検査装置135は、紙葉類1を透過する音波を検出する。また、記憶部151aは、超音波検査装置135の検出結果と比較する閾値を予め記憶する。主制御部151は、超音波検査装置135の検出結果と記憶部151aに記憶されている閾値とに基づいて、紙葉類1に対する各種の判定を行う。
厚み検査部119は、搬送路115を搬送される紙葉類1の厚みを検査する。その他のセンサ類154は、例えば、磁気センサなどである。磁気センサは、搬送路115を搬送される紙葉類1から磁気的な特徴情報を検出する。
CPU155は、画像読取装置117、118、厚み検査部119、超音波検査装置135、及びその他のセンサ類154などの動作の制御を行う。また、CPU155は、主制御部151とデータの伝送を行う。すなわち、CPU155は、検査部116の各部における検知結果を主制御部151に伝送することができる。
搬送制御部152は、主制御部151の制御に基づき、取出部113、搬送路115、排除搬送路126、及びゲート120乃至125を制御する。これにより、搬送制御部152は、紙葉類1の取り込み及び搬送を制御する。また、搬送制御部152は、判定した紙葉類1の種類毎に区分する区分処理を行う。即ち、搬送制御部152は、区分処理部として機能する。
例えば、搬送制御部152は、損券と判定された紙葉類1を裁断部133、またはスタッカ134に搬送するようにゲート120乃至125を制御する。また、搬送制御部152は、排除券と判定された紙葉類1を排除集積部127に搬送するようにゲート120乃至125を制御する。
集積・結束制御部153は、主制御部151の制御に基づき、排除集積部127及び集積・結束部128乃至131を制御する。これにより、集積・結束制御部153は、紙葉類1の集積、及び結束の制御を行なう。
裁断制御部156は、主制御部151の制御に基づき、裁断部133の動作を制御する。これにより、裁断部133は、搬送される紙葉類1の裁断を行う。
図4は、図2及び図3の超音波検査装置135の構成例を示す。
超音波検査装置135は、例えば紙葉類処理装置100の搬送路115の近傍に設置される。超音波検査装置135は、紙葉類1を透過する超音波(透過波)を紙葉類1の全域から検出する。超音波検査装置135は、検出した値と、予め真券に対する処理結果から生成されたパラメータとを比較することにより、紙葉類1の真偽を判定する。
図4に示されるように、超音波検査装置135は、送信センサ50、受信センサ60、及び制御部90を備える。なお、図4に示す矢印aは、紙葉類1の搬送方向を示す。
送信センサ50は、搬送方向aに一定の速度で搬送される紙葉類1に対して超音波を照射する送信部である。送信センサ50は、搬送路115を挟んで受信センサ60と対向する位置に設置される。送信センサ50は、圧電素子を備える。圧電素子は、圧電体と、圧電体を挟持するように設けられる1対の電極とを有する。
送信センサ50は、圧電素子の電極に電圧を印加することにより、圧電体の形状を変化させる。圧電素子の電極にパルス信号が印加される場合、送信センサ50は、圧電体を振動させる。この結果、送信センサ50は、超音波を発生させることができる。
なお、紙葉類1を透過する超音波は、超音波の入射角により透過率が変動する。この為、送信センサ50は、紙葉類1に対する超音波の入射角が最適となるように設置される。なお、最適角度は、紙葉類1の材質及び構造により異なる。図4に示すように、送信センサ50は、照射される超音波の向きが、紙葉類1が搬送される搬送面Pに対して角度αを成すように設けられる。
受信センサ60は、送信センサ50から送信されて紙葉類1を透過した透過波を検出する受信部である。受信センサ60は、搬送路115を挟んで送信センサ50と対向する位置に設置される。受信センサ60は、送信センサ50と同様に、圧電素子を備える。
受信センサ60は、圧電体の形状の変化に応じて信号を生成する。受信センサ60に超音波が照射される場合、圧電体は、超音波の強度及び周期に応じて形状が変化する。即ち、受信センサ60は、超音波の強度及び周期に応じた信号を生成する。これにより、受信センサ60は、紙葉類1を透過した透過波を検出する。なお、受信センサ60は、搬送面Pに対して送信センサ50と同じ角度で設置される。
即ち、送信センサ50及び受信センサ60は、紙葉類1が搬送される搬送面Pに対してαの角度を成す軸S上に設けられる。送信センサ50は、軸Sと平行に伝播する超音波を出力する。即ち、送信センサ50は、超音波を出力する面(振動面)が軸Sと直交するように設置される。また、受信センサ60は、超音波が入射する面(振動面)が軸Sと直交するように設置される。
受信センサ60は、搬送されている紙葉類1から連続して超音波を検出することにより、紙葉類1の全域から超音波を検出することができる。なお、受信センサ60によるスキャンの周期は、受信センサの振動面のサイズ及び受信センサ60の分解能に応じて決定される。
送信センサ50は、上記の搬送面P上の所定の範囲(照射範囲)に対して超音波を照射する。なお、送信センサ50は、搬送面P上の紙葉類1が搬送される範囲に照射範囲が形成されるように構成される。
また、受信センサ60は、上記した搬送面P上の所定の範囲(検出範囲)から超音波を受信する。受信センサ60は、紙葉類1が搬送される範囲を含む大きさで検出範囲が形成されるように構成される。
受信センサ60は、検出範囲に紙葉類1が存在する場合、送信センサ50から射出されて紙葉類1を透過した超音波(透過波)を検出する。また、受信センサ60は、検出範囲に紙葉類1が存在しない場合、送信センサ50から射出されて受信センサ60に直接入射する超音波(ダイレクト波)を検出する。
制御部90は、超音波検査装置135の全体の制御を司るものである。制御部90は、CPU、バッファメモリ、プログラムメモリ、及び不揮発性メモリなどを備えている。
CPUは、種々の演算処理を行う。バッファメモリは、CPUにより演算結果を一時的に記憶する。プログラムメモリ及び不揮発性メモリは、CPUが実行する種々のプログラム及び制御データなどを記憶する。
制御部90は、CPUによりプログラムメモリに記憶されているプログラムを実行することにより、種々の処理を行うことができる。例えば、制御部90は、送信センサ50、及び受信センサ60の動作タイミングを制御する。
また、制御部90は、図3に示す検査部116のCPU155及び主制御部151と接続されている。例えば、制御部90は、処理結果を主制御部151またはCPU155に伝送することができる。また、主制御部151またはCPU155から送信される制御信号に基づいて、超音波検査装置135の動作を制御することが出来る。
図5は、図4に示す超音波検査装置135の送信センサ50及び受信センサ60の例を示す。図5は、送信センサ50及び受信センサ60の断面をそれぞれ示す。
送信センサ50は、マッチング層510、フレキシブルプリント基板(FPC)520、圧電素子530、及びバッキング層540を備える。
マッチング層510は、送信センサ50と空気中との間で効率的に超音波を伝播する為の構成である。通常、圧電体の音響インピーダンスと空気中の音響インピーダンスとの差が大きい。この為、境界面において反射する超音波が多くなる。
マッチング層510は、圧電体の音響インピーダンスと空気中の音響インピーダンスとの中間的な音響インピーダンスを持つ構成である。マッチング層510を圧電素子530と空気との間に設けることにより、送信センサ50は、空気中に超音波を射出させることができる。なお、マッチング層510は、一般工業用のエポキシ樹脂などにより構成される。
なお、マッチング層510は、圧電素子530とFPC520を介して接着されている。この為、マッチング層510は、圧電素子630と連動して振動する。
FPC520は、回路などが銅箔として屈曲性のある電気絶縁フィルム上に形成されたものである。FPC520は、曲げ、重ね、おりたたみ、巻き付け、及びねじりなどが可能である。
FPC520は、圧電素子530を挟持するように設けられる。この場合、FPC520の銅箔がプリントされた面と圧電素子530の電極とが電気的に接続される。
なお、FPC520は、必須の構成ではなく、少なくとも圧電体の両側に外部から接続可能な電極が形成される構成であればよい。即ち、FPC520は、他の構成により置き換えられてもよいし、省略されてもよい。
圧電素子530は、水晶、またはセラミックなどの圧電体と、圧電体の両側に設けられる電極とを備える。圧電素子530は、例えば、PZT系圧電セラミックス、1−3複合圧電材料などにより形成される。圧電体は、パルス信号を印加すると、印加したパルス信号の周期、及び強度に応じて振動する圧電効果を有する。これにより、圧電体は、電気信号を超音波に変換する。また、圧電体は、超音波を電気信号に変換する。
バッキング層540は、圧電素子530から、マッチング層510と逆側(背面)に放射される音響エネルギー(振動)を抑制する。バッキング層540は、振動を吸収しない素材により特定の構造で形成される。バッキング層540は、振動を吸収しない為、振動による熱の発生を抑えることができる。また、バッキング層540は、圧電素子530から伝わる振動を上記の特定の構造により抑制することができる。
また、受信センサ60は、マッチング層610、FPC620、圧電素子630、及びバッキング層640を備える。なお、受信センサ60の各構成は、送信センサ50の各構成と同様である為、説明を省略する。
なお、受信センサ60のマッチング層610、FPC620、及び圧電素子630は、後述するダイシング処理により複数のチャネルに切り分けられている。これにより、受信センサ60は、複数のチャネル毎に異なる領域から超音波を検出することができる。
図5に示すように、送信センサ50には、同軸ケーブル550が接続される。即ち、送信センサ50のFPC520の銅箔がプリントされた面は、接続部560において、同軸ケーブル550の+端子、または−端子が接続される。これにより、送信センサ50は、例えばパルス信号を生成する送信パルサなどと電気的に接続される。
即ち、同軸ケーブル550を介してパルス信号が送信センサ50に入力される場合、パルス信号に応じた電圧が、圧電素子530の圧電体に印加される。
制御部90は、CPUによりプログラムメモリに記憶されているプログラムを実行することにより、種々の処理を行うことができる。例えば、制御部90は、送信センサ50、及び受信センサ60の動作タイミングを制御する。
制御部90は、同軸ケーブル550を介して送信センサ50にパルス信号を送信することにより、送信センサ50の圧電素子530に電圧を印加する。これにより、制御部90は、送信センサ50から超音波を射出させる。
受信センサ60も同様に、同軸ケーブル650が接続される。即ち、受信センサ60のFPC620の銅箔がプリントされた面は、接続部660において、同軸ケーブル650の+端子、または−端子が接続される。これにより、受信センサ60は、例えば圧電素子630により生成される検出信号を読み取る読み取り回路などと電気的に接続される。
即ち、受信センサ60に超音波が入射する場合、圧電素子630により生成される信号が、同軸ケーブル650を介して読み取り回路に入力される。
なお、受信センサ60には、上記した切り分けられた各チャネル毎に同軸ケーブル650が接続される。これにより、受信センサ60は、各チャネル毎に検出する信号を読み取り回路に送信することができる。
図6及び図7は、送信センサ50のバッキング層540の例を示す。図6は、図5に示す矢印zの方向から送信センサ50を見た場合の例を示す。また、図7は、図6に示すAA’線により送信センサ50を切断した場合の断面の例を示す。
図7に示されるように、送信センサ50のバッキング層540は、圧電素子530及びFPC520と接する面と逆側の面に設けられた突出面(Projection Plane)541及び窪面(Recession Plane)542を有する。
なお、図6に示されるように、突出面541と窪面542とは、互いに等しい面積で形成される。突出面541は、例えば一辺の長さがLである正方形で形成される。また、窪面542は、例えば突出面541と同様に一辺の長さがLである正方形で形成される。即ち、窪面542の長手長さはLである。
バッキング層540は、突出面541と窪面542とが互いに入子状に形成された構成を備える。即ち、突出面541は、突出面541と等しい面積を有する窪面542と隣接して形成される。
図7に示されるように、バッキング層540は、厚さTで形成される。また、バッキング層540の突出面541は、圧電素子530及びFPC520と接する面から厚さTで形成される。また、バッキング層540の窪面542は、突出面541よりギャップGだけ薄く形成される。即ち、窪面542は、圧電素子530及びFPC520と接する面からT−Gの厚さで形成される。バッキング層540は、突出面541と窪面542との間のギャップにより、バッキング層540の内部を伝播する振動を抑制することができる。
圧電素子530からバッキング層540に伝播した超音波は、バッキング層540の突出面541により反射され、第1の反射波になる。また、圧電素子530からバッキング層540に伝播した超音波は、バッキング層540の窪面542により反射され、第2の反射波になる。バッキング層540の突出面541及び窪面542は、突出面541で反射した第1の反射波と、窪面542で反射した第2の反射波とで位相がずれるように形成される。これにより、バッキング層540は、第1の反射波と第2の反射波とを互いに打ち消させることができる。
例えば、バッキング層540は、第1の反射波と第2の反射波とで位相が180度ずれるように形成された突出面541及び窪面542を備える。この構成によると、バッキング層540は、第2の反射波により第1の反射波を効率的に打ち消すことができる。
なお、圧電素子530から発せられた超音波は、図8に示されるように近距離音場(フレネルゾーン)において、平面波として伝播する。また、圧電素子530から発せられた超音波は、図8に示されるように遠距離音場(フラウンホーファーゾーン)において、球面波として伝播する。
上記のように、第2の反射波により第1の反射波を効率的に打ち消す為に、第1の反射波と第2の反射波とで位相が180度ずれていることが望ましい。この為、バッキング層540を伝播する第1の反射波と第2の反射波は、平面波であることが望ましい。即ち、バッキング層540の厚さTがフレネルゾーン内である場合、バッキング層540は、バッキング層540を伝播する超音波を効率的に抑制することができる。
フレネルゾーンは、媒体中の超音波の波長、及び対象となる面の長手長さに応じて定まる。例えば、バッキング層540は、上記のように突出面541または窪面542がフレネルゾーン内に形成されるように構成される。この場合、フレネルゾーンは、圧電素子530により発生する超音波の波長λと、突出面541または窪面542の長手長さLに応じて定まる。
例えば、圧電素子530に印加されるパルス信号の周波数(即ち発信周波数)をfとする。また、バッキング層540内を超音波が伝播する速度(振動伝達速度)をVとする。この場合、バッキング層540内を伝播する超音波の波長λは、λ=V/fである。
また、突出面541または窪面542の長手の長さをLとする。また、突出面541または窪面542のアスペクト比定数をkとする。なお、アスペクト比定数は、開口部の縦横比である。図8の例では、アスペクト比定数はb/aである。この場合、フレネルゾーンの限界距離Nは、N=kL/4λである。即ち、バッキング層540は、λ/4=G<T≦N=kL/4λを満たす厚さTで構成される。
なお、ギャップGがG=λ/4である場合、第2の反射波の位相と、第1の反射波の位相と180度ずれる。この為、バッキング層540の突出面541と窪面542とのギャップは、λ/4であることが望ましい。
図9は、長手長さLと、アスペクト比定数kと、フレネルゾーンの限界距離Nとの関係を示すグラフである。なお、図9の縦軸は、フレネルゾーンの限界距離Nを示す。また、横軸は、長手長さLを示す。各グラフは、バッキング層540内を伝播する超音波の波長λが一定であり、アスペクト比定数kが異なる場合の長手長さLと、フレネルゾーンの限界距離Nとの関係を示す。
上記したように構成された送信センサ50は、突出面541で反射した波(第1の反射波)と、窪面542で反射した波(第2の反射波)との位相差を半波長分、即ち、180度にすることができる。この場合、第1の反射波と第2の反射波とが干渉し、バッキング層540内の振動を低減させることができる。この結果、熱の発生を抑え、且つ、薄いバッキング層540を実現できる。これにより、送信センサ50全体のサイズを抑えることができる。この結果、より安定して動作する超音波出力装置、超音波検査装置、及び紙葉類処理装置を提供することができる。
なお、上記の実施形態では、バッキング層540の突出面541及び窪面542は、互いに同じ面積の正方形により形成されているとして説明したが、この構成に限定されない。突出面541及び窪面542の面の形状は、長方形、三角形、円形、または他の形状であってもよい。
例えば、突出面及び窪面の形状は、正三角形であってもよい。図10は、送信センサ50のバッキング層540の他の例を示す。図10は、図5に示す矢印zの方向から送信センサ50を見た場合の例を示す。
図10に示されるように、突出面543と窪面544とは、互いに等しい面積の正三角形により形成される。突出面543は、例えば一辺の長さがLである正三角形で形成される。また、窪面544は、例えば突出面543と同様に一辺の長さがLである正三角形で形成される。即ち、突出面543及び窪面544の長手長さはLである。
バッキング層540は、突出面543と窪面544とが互いに入子状に形成された構成を備える。即ち、突出面543は、突出面543と等しい面積を有する窪面544と隣接して形成される。
この場合も、突出面543は、圧電素子530から突出面543までの厚さTが、振動子としての圧電素子530から出力された超音波が平面波として伝わるフレネルゾーンの限界距離N以下の厚さになるように形成される。
突出面543の長手の長さはLである。また、突出面543のアスペクト比定数をkとする。この場合、フレネルゾーンの限界距離Nは、N=kL/4λである。
また、窪面544は、圧電素子530から窪面544までの厚さと厚さTとのギャップGが、圧電素子530から出力された超音波の波長λの4分の1の厚さになるように形成される。即ち、突出面543は、λ/4=G<T≦N=kL/4λを満たす厚さTで構成される。
この構成によっても、送信センサ50は、突出面543で反射した波(第1の反射波)と、窪面544で反射した波(第2の反射波)との位相差を半波長分、即ち、180度にすることができる。これにより、送信センサ50は、第1の反射波と第2の反射波とを干渉させ、バッキング層540内の振動を低減させることができる。この結果、より安定して動作する超音波出力装置、超音波検査装置、及び紙葉類処理装置を提供することができる。
また、突出面及び窪面の形状は、隣り合う面が等しい面積であれば如何なる形状であってもよい。例えば、突出面及び窪面の形状は、正方形と円との組合せであってもよい。図11は、送信センサ50のバッキング層540の他の例を示す。図11は、図5に示す矢印zの方向から送信センサ50を見た場合の例を示す。
図11に示されるように、突出面545は、例えば一辺の長さがLである正方形で形成される。窪面546は、突出面545内に直径がDである円で形成される突出面545より厚さの薄い面である。なお、突出面545と窪面546とは面積が等しい為、L−(D/2)×π=(D/2)×πの関係が成り立つ。即ち、突出面543の長手の長さはL=D√(π/2)である。
バッキング層540は、このような突出面545と窪面546との組合せが複数配列された構成を備える。
この場合も、突出面545は、圧電素子530から突出面545までの厚さTが、振動子としての圧電素子530から出力された超音波が平面波として伝わるフレネルゾーンの限界距離N以下の厚さになるように形成される。
突出面545の長手の長さはLである。また、突出面545のアスペクト比定数をkとする。この場合、フレネルゾーンの限界距離Nは、N=kL/4λである。
また、窪面546は、圧電素子530から窪面546までの厚さと厚さTとのギャップGが、圧電素子530から出力された超音波の波長λの4分の1の厚さになるように形成される。即ち、突出面545は、λ/4=G<T≦N=kL/4λを満たす厚さTで構成される。
また、突出面545と窪面546とが逆のパターンであっても図11の構成と同様の効果を得ることができる。
この場合、窪面546は、例えば一辺の長さがLである正方形で形成される。また、突出面545は、窪面546内に直径がDである円で形成される突出面545より厚さの厚い面である。なお、突出面545と窪面546とは面積が等しい為、L−(D/2)×π=(D/2)×πの関係が成り立つ。即ち、突出面543の長手の長さはL=D√(π/2)である。
バッキング層540は、このような突出面545と窪面546との組合せが複数配列された構成を備える。
この場合も、突出面545は、圧電素子530から突出面545までの厚さTが、振動子としての圧電素子530から出力された超音波が平面波として伝わるフレネルゾーンの限界距離N以下の厚さになるように形成される。
突出面545の長手の長さはDである。また、突出面545のアスペクト比定数をkとする。なお、円形の場合、フレネルゾーンの限界距離Nは、N=D/4λである。
また、窪面546は、圧電素子530から窪面546までの厚さと厚さTとのギャップGが、圧電素子530から出力された超音波の波長λの4分の1の厚さになるように形成される。即ち、突出面545は、λ/4=G<T≦N=D/4λを満たす厚さTで構成される。
上記したように、送信センサ50のバッキング層540は、圧電素子530とは逆側の面に、突出面と窪面とを備える。突出面と窪面とは、等しい面積で互いに隣接するように設けられる。さらに、突出面及び窪面は、圧電素子530からの互いの厚さの差Gが、圧電素子530から出力された超音波の波長の4分の1になるように構成される。またさらに、突出面は、振動子としての圧電素子530から出力された超音波が平面波として伝わるフレネルゾーンの限界距離N以下の厚さになるように形成される。
このように構成されたバッキング層540を備える送信センサ50は、突出面545で反射した波(第1の反射波)と、窪面546で反射した波(第2の反射波)との位相差を半波長分、即ち、180度にすることができる。これにより、送信センサ50は、第1の反射波と第2の反射波とを干渉させ、バッキング層540内の振動を低減させることができる。この結果、より安定して動作する超音波出力装置、超音波検査装置、及び紙葉類処理装置を提供することができる。
なお、上記した実施形態では、送信センサ50のバッキング層540は、突出面と窪面との厚さの差Gが、λ/4になるように構成されると説明したが、この構成に限定されない。送信センサ50のバッキング層540は、突出面と窪面との厚さの差Gが、(1/4+n)λであってもよい。なお、nは整数である。即ち、突出面で反射した波(第1の反射波)と、窪面で反射した波(第2の反射波)との位相差が180度になるような構成であれば、如何なる構成であってもよい。
また、圧電素子530から突出面までの厚さ、または、圧電素子530から窪面までの厚さが圧電素子530から出力された超音波の波長λの整数倍である場合、突出面で反射した波(第1の反射波)または窪面で反射した波(第2の反射波)と、圧電素子530から出力された超音波とが干渉することにより、強め合う可能性がある。そこで、バッキング層540は、圧電素子530から突出面までの厚さの倍の長さ、及び圧電素子530から窪面までの厚さの倍の長さが、圧電素子530から出力された超音波の波長λの整数倍にならないように構成されることが望ましい。即ち、圧電素子530から出力されて、反射面により反射され、圧電素子530に到達するまでの距離が、超音波の波長λの整数倍にならないように構成されることが望ましい。
例えば、圧電素子530から突出面までの厚さが(9/8)λである場合、圧電素子530から窪面までの厚さは、(9/8−1/4)λである。即ち、圧電素子530から窪面までの厚さは、(7/8)λである。この場合、第1の反射波及び第2の反射波の位相と、圧電素子530から出力された超音波の位相とが揃わない。この結果、送信センサ50は、反射波と圧電素子530から出力された超音波とが強め合うことを防ぐことができる。
なお、上述の各実施の形態で説明した機能は、ハードウエアを用いて構成するに留まらず、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現することもできる。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…紙葉類、50…送信センサ、60…受信センサ、90…制御部、100…紙葉類処理装置、112…投入部、113…取出部、114…吸着ローラ、115…搬送路、116…検査部、117…画像読取装置、118…画像読取装置、119…厚み検査部、125…ゲート、132…集積・結束部、135…超音波検査装置、151…主制御部、152…搬送制御部、153…集積・結束制御部、155…CPU、510…マッチング層、520…フレキシブルプリント基板、530…圧電素子、540…バッキング層、541…突出面、542…窪面、543…突出面、544…窪面、545…突出面、546…窪面、550…同軸ケーブル、560…接続部。

Claims (8)

  1. 紙葉類に対して超音波を射出する超音波出力装置であって、
    印加された信号に応じて前記超音波を発生させる振動子と、
    前記超音波を空気中に伝播させるマッチング層と、
    前記マッチング層と前記振動子を挟んだ逆側に設けられ、前記振動子により発生した前記超音波を抑制するバッキング層と、
    を具備し、
    前記バッキング層は、
    前記超音波が平面波として伝播する限界の距離以下の第1の厚さで設けられた突出面と、
    前記突出面により反射された反射波の位相と、前記超音波の位相とが半波長分ずれる第2の厚さで、前記突出面と隣接する位置に前記突出面と等しい面積で設けられた窪面と、
    を具備する、超音波出力装置。
  2. 前記窪面は、前記超音波の4分の1波長に対応する長さ、または前記超音波の4分の1波長と前記超音波の波長の整数倍とを合わせた長さだけ前記第1の厚さより薄い前記第2の厚さを有する、請求項1に記載の超音波出力装置。
  3. 前記第1の厚さは、前記突出面の長手方向の長さと、前記超音波の波長とに基づいて算出された前記超音波が平面波として伝播する限界の距離以下であり、且つ、前記超音波の4分の1波長より厚い厚さである、請求項1に記載の超音波出力装置。
  4. 前記突出面及び前記窪面は、前記第1の厚さの倍の長さ、及び前記第2の厚さの倍の長さが、前記超音波の波長の整数倍ではない長さになるように構成されている、請求項1に記載の超音波出力装置。
  5. 前記突出面及び前記窪面は、それぞれ等しい面積で入子状に配設された正方形として構成されている、請求項1に記載の超音波出力装置。
  6. 前記突出面は、正方形として構成されており、
    前記窪面は、前記突出面内に前記前記突出面と等しい面積で円形として構成されている、請求項1に記載の超音波出力装置。
  7. 紙葉類に対して超音波を射出することにより紙葉類を検査する超音波検査装置であって、
    印加された信号に応じて前記超音波を発生させる振動子と、前記超音波を空気中に伝播させるマッチング層と、前記マッチング層と前記振動子を挟んだ逆側に設けられ、前記振動子により発生した前記超音波を抑制するバッキング層と、を具備し、前記紙葉類に対して超音波を射出する超音波出力部と、
    前記超音波を受信し、受信した前記超音波に応じて信号を生成する超音波受信部と、
    を具備し、
    前記超音波出力部の前記バッキング層は、
    前記超音波が平面波として伝播する限界の距離以下の第1の厚さで設けられた突出面と、
    前記突出面により反射された反射波の位相と、前記超音波の位相とが半波長分ずれる第2の厚さで、前記突出面と隣接する位置に前記突出面と等しい面積で設けられた窪面と、
    を具備する、超音波検査装置。
  8. 紙葉類を搬送する搬送手段と、
    印加された信号に応じて前記超音波を発生させる振動子と、前記超音波を空気中に伝播させるマッチング層と、前記マッチング層と前記振動子を挟んだ逆側に設けられ、前記振動子により発生した前記超音波を抑制するバッキング層と、を具備し、前記紙葉類に対して超音波を射出する超音波出力部と、
    前記超音波を受信し、受信した前記超音波に応じて信号を生成する超音波受信部と、
    前記超音波受信部により生成された信号に基づいて前記紙葉類を検査する検査手段と、
    前記検査手段による検査結果に基づいて、前記紙葉類を区分する区分処理手段と、
    を具備し、
    前記超音波出力部の前記バッキング層は、
    前記超音波が平面波として伝播する限界の距離以下の第1の厚さで設けられた突出面と、
    前記突出面により反射された反射波の位相と、前記超音波の位相とが半波長分ずれる第2の厚さで、前記突出面と隣接する位置に前記突出面と等しい面積で設けられた窪面と、
    を具備する、紙葉類処理装置。
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