JP2018134956A - 昇降装置 - Google Patents

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Shinichi Sekine
伸一 関根
伸郎 片原
Nobuo Katahara
伸郎 片原
敦士 豊内
Atsushi Toyouchi
敦士 豊内
武志 南澤
Takeshi Minamizawa
武志 南澤
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Abstract

【課題】容易に操縦することができる昇降装置を提供する。
【解決手段】昇降装置1は、フレーム10、クローラ20、荷台30、ハンドル40、及び支持部材50を備えている。フレーム10は駆動ユニット11を組み込んでいる。クローラ20はフレーム10の左右側方に一対設けられており、駆動ユニット11により駆動される。荷台30は載置面部31を有している。載置面部31は下端部31Aがフレーム10に回動自在に支持されている。載置面部31は左右方向に延びて前後方向に直交する回動軸A1周りに回動する。載置面部31は下端部31Aから斜め上側後方に延びている。ハンドル40は荷台30の載置面部31の上端部31Bに連結して設けられている。支持部材50はフレーム10と荷台30との間に配置されている。支持部材50は荷台30の載置面部31をフレーム10に対して所望の傾斜角度で支持する。
【選択図】図1

Description

本発明は昇降装置に関する。
特許文献1は従来の昇降装置を開示している。この昇降装置は荷台に積載物を搭載して階段を昇降する。昇降装置は、左右一対のクローラ式無限軌道(以下、単にクローラと表記する)と、クローラを駆動する駆動源が組み込まれた車体と、車体の端部を支点に傾斜する荷台と、を備えている。車体と荷台とはシリンダ型の伸縮手段にて連結されている。また、荷台には傾斜センサが備えられており、傾斜に応じて伸縮手段を伸縮させることで荷台の傾きの制御を行っている。
特開平10−129541号公報
特許文献1の昇降装置の場合、装置を操縦するための操縦ハンドルは、荷台に連結されて上方に立ち上がる垂直台の上端部に設けられており、ハンドルの高さは荷台の傾斜に応じた高さとなる。しかし、荷台の傾斜角度は傾斜センサの検出結果に応じて制御されているため、荷台の傾斜角度によっては、ハンドルの位置が把持に適した位置になるとは限らなかった。このため、昇降装置を好適に操縦することが困難な場合があった。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、容易に操縦することができる昇降装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の昇降装置は、フレーム、クローラ、荷台、ハンドル、及び支持部材を備えている。フレームは駆動ユニットを組み込んでいる。クローラはフレームの左右側方に一対設けられており、駆動ユニットにより駆動される。荷台は載置面部を有している。載置面部は下端部がフレームに回動自在に支持されている。載置面部は左右方向に延びて前後方向に直交する回動軸周りに回動する。載置面部は下端部から斜め上側後方に延びている。ハンドルは荷台の載置面部の上端部に連結して設けられている。支持部材はフレームと荷台との間に配置されている。支持部材は荷台の載置面部をフレームに対して所望の傾斜角度で支持する。
このような構成により、本発明の昇降装置は、荷台の載置面部の傾斜角度を任意の角度に変更できるので、ハンドルの高さを自由に変更することができる。このため、階段昇降時と平地走行時の夫々の状況に合わせて、操作のし易い適切なハンドル高さに設定することができる。
したがって、本発明の昇降装置は、容易に操縦することができる。
本発明の昇降装置において、支持部材は、伸長方向に付勢力を付勢しつつ伸縮自在に設けられるとともに、所望の長さで伸縮をロックするロック機構を有し得る。そして、ロック機構によるロックの解除時には付勢力により伸長し得る。この場合、ロック機構によるロックの解除状態において付勢力が荷台の積載物の重さに抗して作用するので、より小さな力で載置面部の傾斜角度を変更することができる。このため、より容易にハンドルの高さを変更することができる。また、ロック機構をロック状態とすることで付勢力による支持部材の伸長をロックすることができ、所望の高さに変更したハンドルの位置を確実に保持することができる。
本発明の昇降装置は、載置面部が所定の角度以上に倒れた状態を検知する検知センサを備え得る。そして、駆動ユニットは、載置面部が所定の角度以上に倒れた状態を検知センサが検知したときに作動が許容され得る。この場合、階段昇降時の把持に適した位置にハンドルがある状態でクローラの駆動が許容されるので、昇降時の安全性を高めることができる。
実施形態1の昇降装置を示す側面断面図である。 実施形態1の昇降装置を示す底面部分断面図である。 図2の要部拡大図である。 実施形態1の昇降装置を模式的に示す図であり、階段を昇降する状態を示す。 実施形態1の昇降装置を示す側面断面図であり、支持部材を伸長させた状態を示す。 実施形態1のキャスターユニットを説明するための底面視模式図である。 実施形態1のキャスターユニットを説明するための側面視模式図である。 実施形態1の自在キャスターユニットを説明するための側面部分拡大図であり、自在車輪の突出状態を示す図である。 実施形態1の自在キャスターユニットを説明するための要部拡大図であり、自在車輪の収納状態を示す図である。 実施形態1の傾斜検知センサ(検知センサ)を説明するための要部拡大図である。 実施形態1の昇降装置の作用を説明するための図(その1)である。 実施形態1の昇降装置の作用を説明するための図(その2)である。
本発明の昇降装置を具体化した実施形態1について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、前後の方向については、階段を下降移動する際の進行方向(図1では、左方)を昇降装置の前方、上昇移動する際の進行方向(図1では、右方)を昇降装置の後方と定義する。
<実施形態1>
実施形態1の昇降装置1は、階段を昇降する装置である。昇降装置1は、図1及び図2に示すように、フレーム10、クローラ20、荷台30、ハンドル40、支持部材50、キャスターユニット60、及び自在キャスターユニット70を備えている。
フレーム10は、図1〜図3に示すように、枠体部10A、モータ取付部10B、クローラガイド部10C、前方軸受部10D、及び後方軸受部10Eを有している。また、フレーム10には駆動ユニット11が組み込まれている。
枠体部10Aは平面視略矩形状の枠状に形成されている。モータ取付部10Bは、枠体部10Aの前部から前方に迫り出して設けられており、後述する駆動ユニット11のモータ11Aが取り付けられている。クローラガイド部10Cは枠体部10Aの左右側方に一対設けられている。クローラガイド部10Cは、下方に開口するとともに前後方向に延びる溝が形成されている。図1に示すように、クローラガイド部10Cは、そりのように後端部が反り上がった形状をなしている。前方軸受部10Dはクローラガイド部10Cの前端部から前方に延びて形成されており、一対のクローラガイド部10Cの夫々に設けられている。前方軸受部10Dは、後述する駆動ユニット11の駆動軸11Bを軸支する。後方軸受部10Eはクローラガイド部10Cの後端部から上方に延びて形成されており、一対のクローラガイド部10Cの夫々に設けられている。後方軸受部10Eは後述する従動ユニット12の従動軸12Aを軸支する。
図2に示すように、駆動ユニット11は、モータ11A、駆動軸11B、及び駆動プーリ11Cを有している。モータ11Aはクローラ20の駆動源であり、図示しないバッテリによって駆動される。駆動軸11Bはフレーム10の前方軸受部10Dに軸支されている。駆動軸11Bはスプロケット及びチェーンによりモータ11Aの動力が伝達されて回転する。駆動プーリ11Cはクローラ20が掛け回される歯付プーリである。
また、図1に示すように、フレーム10には従動ユニット12が組み込まれている。従動ユニット12は従動軸12A及び従動プーリ12Bを有している。従動軸12Aはフレーム10の後方軸受部10Eに軸支されている。従動プーリ12Bはクローラ20が掛け回されている。
クローラ20はフレーム10の左右側方に一対設けられて駆動ユニット11により駆動される。図1に示すように、クローラ20は側面視において略三角形の環状をなして、駆動プーリ11C、従動プーリ12B及びクローラガイド部10Cに掛け回されている。クローラ20はゴムクローラである。クローラ20は、その裏面に所定間隔の複数の歯が設けられており、これらの歯が駆動プーリ11Cの歯と噛み合ってモータ11Aの動力が伝達されて駆動される。また、クローラ20の表面(階段昇降時に階段に接触する面)には波状の起伏が形成されている。図4に示すように、クローラ20は、階段S昇降時には、クローラガイド部10Cによりガイドされる側の部位において階段Sの角部に当接する。この状態で駆動ユニット11を作動させて一対のクローラ20を駆動することにより、昇降装置1は、階段Sの角部に当接したクローラ20の裏面上をクローラガイド部10Cが摺動して階段Sを昇降する。各クローラ20は、階段Sを昇降する際に接地面となるクローラガイド部10Cにガイドされる側の部位が、階段Sの少なくとも2つ以上の角部に跨る長さで掛け回されている。
荷台30には積載物Bが載置される。図1に示すように、荷台30は載置面部31を有している。載置面部31は、下端部31Aが、左右方向に延びて前後方向に直交する回動軸A1周りに回動自在にフレーム10に支持されている。載置面部31は下端部31Aから斜め上側後方に延びて設けられている。図2に示すように、本実施形態において、回動軸A1は、クローラ20の前後方向の中央近傍に配されている。また、図1に示すように、荷台30は下部受部32を有している。下部受部32は、載置面部31の下端部31Aから斜め上側前方に延びて設けられている。荷台30は、これら載置面部31及び下部受部32により、側面視略L字形状に形成されている。下部受部32は、載置面部31に積載物Bが載置されたときに積載物Bの下部を受ける。なお、本実施形態1に係る昇降装置1は、積載物Bとしてポリタンクを搭載する。図1に示すように、載置面部31及び下部受部32の間には、1段あたり2つの20リッターポリタンクを載置可能な2段棚33が取り付けられており、荷台30には最大4つのポリタンクを載置可能である。
ハンドル40は載置面部31の上端部31Bに連結して設けられている。図1及び図2に示すように、ハンドル40の上端には操縦者が把持する把持部41が設けられている。ハンドル40は、操縦者により把持部41を把持され、進行方向の変更や荷台の傾斜角度の変更等の操作が行われる。また、把持部41には操作レバー41Aが設けられている。この操作レバー41Aを操作することによって、駆動ユニット11の駆動や後述の支持部材50の伸縮ロックの解除、自在キャスターユニット70の自在車輪71の突出状態のロック解除などの操作を行う。
支持部材50はフレーム10と荷台30との間に伸縮自在に配置されている。支持部材50は、載置面部31をフレーム10に対して所望の傾斜角度で支持する。本実施形態において、支持部材50は、一端が回動軸A1よりも後方でフレーム10に連結され、他端が下端部31Aと上端部31Bとの間で載置面部31に連結されており、これらの間で伸縮することにより、載置面部31をフレーム10に対して所望の傾斜角度に傾斜させた状態で荷台30を支持する。図1に示す状態は支持部材50を最も収縮させた状態を示しており、この状態において、載置面部31は最も傾斜した状態となるとともに、ハンドル40はクローラ20の後端よりも後方にオーバーハングした状態となる。また、図5に示す状態は支持部材50を最も伸長させた状態を示しており、この状態において、載置面部31は最も起立した状態となるとともに、荷台30及びハンドル40の全体がクローラ20の前後端の間に位置した状態となる。
本実施形態では、支持部材50は、伸長方向に付勢力を付与するガススプリングを採用している。また、支持部材50は所望の長さで伸縮をロックするフリーロック機構を有している。このようなフリーロック機構を有するガススプリングは周知の構造を採用しているため、図示を省略して以下に簡単に説明する。
ガススプリングである支持部材50は、シリンダ、ピストン、及びロッドを有している。シリンダは有底筒状に形成され、ピストンはシリンダ内に摺動自在に収納されている。ロッドは、基端部がピストンに接続され、先端部がシリンダの開口部側の一端から突出し、中心軸方向に往復移動自在にシリンダに挿入されている。シリンダ内には圧縮ガス及び作動油が封入されている。また、シリンダ内の空間は圧縮ガスが封入された領域とピストンにより仕切られた2つの作動油領域とに区画されている。2つの作動油領域は開閉自在に形成された連通路によって連通している。そして、支持部材50は、連通路を開放することにより2つの作動油領域間を作動油が流通し、圧縮ガスのガス圧によってロッドが突出する方向、すなわち支持部材50の伸長方向に付勢力を作用させつつ伸縮可能となる。また、連通路を閉塞することにより作動油が流通不能となり、伸縮がロックされる。なお、支持部材50は、伸縮のロックの解除は、ハンドル40の操作レバー41Aを操作することによりなされる。
キャスターユニット60は一対のクローラ20の間に配されている。図6及び図7に示すように、キャスターユニット60は車輪61A,61Bを有している。車輪61A,61Bは前後方向に並んで配されている。車輪61A,61Bの回転軸A2は左右方向に延びて前後方向に直交している。車輪61A,61Bは、回転軸A2の向きが固定された固定車輪である。なお、各車輪61A,61Bは、回転軸A2の延びる方向に並んで複数設けられている。車輪61A,61Bは、平地を走行する状態における一対のクローラ20の下面よりも下方に突出して設けられている。詳細には、図1に示すように、車輪61A,61Bは、平地を走行する状態の昇降装置1においては、その下端が一対のクローラ20の下面よりも下方に突出して接地し、クローラ20を浮かせた状態とする。なお、昇降装置1における「平地を走行する状態」とは、図1に示すように、走行面となる平地面Gに、車輪61A,61Bと、後述する自在キャスターユニット70の自在車輪71とが接地するときの状態を意図しており、この状態においては、前後に並んだ車輪61A,61Bの回転軸A2を結ぶ仮想線、及びフレーム10のクローラガイド部10Cの下端部は、平地面Gに略平行となっている。
本実施形態において、車輪61A,61Bは、階段昇降時に階段の上側に位置する車輪61Aと、階段の下側に位置する車輪61Bと、が前後に並んで配置されている。これら車輪61A,61Bは並んで2列設けられており、キャスターユニット60は合計4つの車輪61A,61Bを有している。前後に並ぶ車輪61A,61Bの間隔は、昇降装置1の前後方向の長さと比較して小さい間隔とされている。また、車輪61A,61Bの間隔は、階段Sの角部の間隔よりも小さく設定されている。さらに、図6に示すように、本実施形態において、キャスターユニット60は一対のクローラ20の平面視における中央近傍に配置されている。また、キャスターユニット60の配置位置は、空荷状態の昇降装置1の平面視における重心位置の近傍でもある。
また、図6及び図7に示すように、キャスターユニット60はアーム62を有している。アーム62は各車輪61A,61Bを回転自在に支持している。図7に示すように、アーム62は、平地を走行する状態における車輪61A,61Bの回転軸A2よりも下方に偏心した回動軸A3周りに回動自在にフレーム10に支持されている。回動軸A3は、前後に並ぶ車輪61A,61Bの間に配されている。さらに、アーム62には、前後方向の後側(階段昇降時の階段の上側)に位置する車輪61Aが上がり、前後方向の前側(階段昇降時の階段の下側)に位置する車輪61Bが下がる方向に付勢力が付与されている。図6及び図7に示すように、本実施形態の場合、キャスターユニット60は引っ張りばね63を有している。引っ張りばね63は、一端がアーム62の後方の端部に連結され、他端がフレーム10に連結されている。これにより、アーム62の後方側端部が上昇する方向に付勢力を作用させている。
自在キャスターユニット70は、図1及び図2に示すように、キャスターユニット60の後方に配されている。自在キャスターユニット70は自在車輪71を有している。自在車輪71は、平地を走行する状態におけるクローラ20の下面よりも下方に位置する突出状態(図8参照)と、側面視においてクローラ20の外周面内側に位置する収納状態(図9参照)との間を移動自在に設けられている。換言すると、自在車輪71の突出状態とは、平地を走行する状態の昇降装置1において、一対のクローラ20の下面よりも下方に突出した状態である。突出状態にある場合、自在車輪71は、平地走行時には、一対のクローラ20を浮かせた状態で接地する。
図8及び図9に示すように、本実施形態において、自在キャスターユニット70は、上述の自在車輪71とともに、ベースプレート72、固定フック73、ソレノイドアクチュエータ74、及び引っ張りばね75を有している。自在車輪71は、図2に示すように、左右方向に一対並んで配されている。ベースプレート72は平面視略矩形状の板状の部材である。ベースプレート72の下面には一対の自在車輪71が支持されている。また、ベースプレート72は、その後端部が、回動軸A4周りに回動自在にフレーム10に支持されている。固定フック73は上端がベースプレート72の下面に接続された略U字形状をなしており、フレーム10に固定されたソレノイドアクチュエータ74の係止爪74Aに係止されることでベースプレート72を回動不能に固定する。すなわち、ベースプレート72は、ソレノイドアクチュエータ74による固定フック73の係止が解除された状態において、回動軸A4周りに回動可能とされる。引っ張りばね75は、一端がベースプレート72の上面に連結され、他端がフレーム10に連結されている。引っ張りばね75は、ベースプレート72の前端側が上昇する方向に付勢力を付与している。すなわち、固定フック73の係止が解除された状態では、引っ張りばね75の付勢力が作用してベースプレート72は前端部が上昇する方向に回動する。
自在車輪71の突出状態と収納状態との切り替えは、以下のようにしてなされる。自在キャスターユニット70は、平地を走行する状態では、図8に示すように、固定フック73がソレノイドアクチュエータ74により固定されてベースプレート72が回動不能な状態とされている。このため、ベースプレート72に固定されている自在車輪71は、クローラ20の下面よりも下方に突出した状態、すなわち突出状態にある。この状態から、図9に示すように、ソレノイドアクチュエータ74による固定フック73の係止を解除すると、引っ張りばね75の付勢力の作用により自在車輪71は収納状態とされる。すなわち、ソレノイドアクチュエータ74による固定フック73の係止が解除されると、引っ張りばね75に引っ張られたベースプレート72が回動軸A4周りに回動し、これに伴って自在車輪71が上昇して収納状態となる。また、収納状態から突出状態への切り替えは、ベースプレート72を、足で踏み込むなどして、回動軸A4周りに回動させて、固定フック73をソレノイドアクチュエータ74の係止爪に係止する。
また、図1〜図3に示すように、昇降装置1は、傾斜検知センサ80及び収納状態検知センサ90を備えている。傾斜検知センサ80は、荷台30の載置面部31が所定の角度以上に倒れた状態を検知する。本実施形態の場合、傾斜検知センサ80は、荷台30の載置面部31が最も倒れた状態となったときにこれを検知する。収納状態検知センサ90は、自在キャスターユニット70の自在車輪71が収納状態にあることを検知する。そして、駆動ユニット11は、傾斜検知センサ80が荷台30の載置面部31が最も倒れた状態を検知し、且つ収納状態検知センサ90が自在キャスターユニット70の自在車輪71が収納状態にあることを検知したときに、その作動が許容される。すなわち、昇降装置1は、傾斜検知センサ80及び収納状態検知センサ90により、載置面部31が最も倒れた状態、及び自在車輪71の収納状態を検知することによって、駆動ユニット11の作動を許容する。
具体的には、傾斜検知センサ80及び収納状態検知センサ90は、夫々フレーム10に取り付けられたリミットスイッチである。傾斜検知センサ80は、図10に示すように、荷台30の載置面部31に取り付けられたドッグD1が載置面部31とともに回動することによってスイッチのオン/オフが切り替えられる。傾斜検知センサ80は、荷台30の載置面部31が回動し、載置面部31が最も倒れた状態となった時に、ドッグD1によってスイッチオン状態とされる。また、収納状態検知センサ90は、図8及び図9に示すように、自在キャスターユニット70のベースプレート72に取り付けられたドッグD2がベースプレート72とともに回動することによってスイッチのオン/オフが切り替えられる。収納状態検知センサ90は、ベースプレート72が回動し、自在車輪71が突出状態(図8参照)となった時に、ドッグD2によってスイッチオン状態とされる。
次に、上記構成を有する昇降装置1の作用について説明する。昇降装置1により階段の昇降を伴う積載物Bの搬送を行う場合には、まずは荷台30の載置面部31に積載物Bを載置する。なお、このときには、回動軸A1周りに荷台30を回動させて載置面部31を起き上がらせた状態とするとよい(図5参照)。載置面部31を起き上がらせることにより下部受部32を倒すことができるので、2段棚33の間口下端部の位置を低くすることができ、荷台30に積載物Bを載置しやすくなる。
荷台30を傾動させるにあたっては、最初に、ハンドル40の把持部41を把持するとともに操作レバー41Aを操作し、支持部材50の伸縮がロックされた状態を解除する。これにより支持部材50が伸縮可能な状態とされるので、把持部41を把持してハンドル40を押し引きすることにより回動軸A1周りに載置面部31を回動させて荷台30を傾動させることが可能となる。このとき、支持部材50の伸縮のロックを解除したことにより、ガススプリングである支持部材50による伸長方向への付勢力が作用する。この付勢力は、荷台30載置面部31が起き上がる方向に作用する。すなわち、積載物Bに作用する重力に抗して付勢力が作用することにより、荷台30を傾動させるのに必要な力が軽減されて容易に傾動させることができる。さらに、荷台30を傾動させることによりハンドル40の高さを変更させることができるので、平地走行時と階段昇降時の夫々において、また、昇降装置1の操縦者の体格に合わせて、ハンドル40を適切な高さに調節することができ、昇降装置1の操縦をより容易に行うことができる。
平地を走行する際には、昇降装置1はキャスターユニット60及び自在キャスターユニット70にて走行する。詳細には、図1に示すように、キャスターユニット60は、平地を走行する状態の昇降装置1において、車輪61A,61Bが一対のクローラ20の下面よりも下方に突出している。また、図1及び図8に示すように、自在キャスターユニット70は、平地を走行する状態の昇降装置1において、自在車輪71が一対のクローラ20の下面よりも突出した突出状態とされている。これらにより、昇降装置1は、平地走行時には一対のクローラ20を浮かせた状態で車輪61A,61B及び自在車輪71が接地し、キャスターユニット60及び自在キャスターユニット70にて走行する。
階段を昇降する際には、昇降装置1は一対のクローラ20にて走行する。昇降装置1に階段を昇降させるにあたっては、荷台30の載置面部31を最も倒れた状態とするとともに、自在キャスターユニット70の自在車輪71を収納状態にする。これにより、傾斜検知センサ80及び収納状態検知センサ90が働き、駆動ユニット11の作動が許容された状態となる。
具体的には、図10に示すように、傾斜検知センサ80は、荷台30の載置面部31が回動し、載置面部31が最も倒れた状態となった時に、ドッグD1によってスイッチオン状態とされる。これにより、荷台30の載置面部31が最も倒れた状態であることが検知される。一方、収納状態検知センサ90は、図8に示す自在車輪71の突出状態において、自在キャスターユニット70のベースプレート72に取り付けられたドッグD2によってスイッチオン状態とされている。そして、図9に示すように、ソレノイドアクチュエータ74による固定フック73の係止が解除され、ベースプレート72が引っ張りばね75によって引っ張られて回動すると自在車輪71も回動して収納状態とされる。この時、ベースプレート72の回動に伴ってドッグD2も回動するので、収納状態検知センサ90がスイッチオフ状態とされる。これにより、自在車輪71が収納状態にあることが検知される。これらにより、駆動ユニット11の作動が許容される。
そして、駆動ユニット11を作動させる。具体的には、一対のクローラ20を階段Sの角部に当接させた状態で駆動させる。すると、クローラ20が階段Sの角部に沿って進行し、昇降装置1が階段Sを昇降する。このとき、自在キャスターユニット70は収納状態とされているので階段Sと干渉することがない(図11参照)。
一方、キャスターユニット60は一対のクローラ20の下面よりも下方に突出したままである。しかし、図11及び図12に示すように、キャスターユニット60は、階段Sの角部に車輪61A,61Bが当接すると、アーム62が回動軸A3周りに回動することにより階段Sに接触した車輪61A,61Bがクローラ20の外周面内側に退避する。これにより、昇降装置1は、キャスターユニット60を格納するという操作をすることなく階段Sを昇降することができる。
また、アーム62には、引っ張りばね63の作用により、車輪61Aが上がり、車輪61Bが下がる方向への付勢力が付与されている。このため、階段Sの上側に位置する車輪61Aが階段Sに当接した時の階段Sから受ける力を、車輪61Aが上昇する方向への力により変換し易やすい。さらに、アーム62の回動軸A3は、車輪61A,61Bの回転軸A2よりも下方に偏心して配されている。このため、車輪61A,61Bが階段に当接した時に階段から受ける力を車輪61Aが上昇する方向への力により変換し易く、確実にアーム62が回動される。このように、車輪61A,61Bが階段Sに干渉することによって階段Sの昇降が阻害されることはない。
次に、階段の踊り場などの狭小な場所で旋回(方向転換)を行う場合には、上述のようにして支持部材50の伸縮のロックを解除し、荷台30の載置面部31を起こす(図5参照)。これにより、荷台30及びハンドル40がクローラ20の前後端の間に収められて昇降装置1の全長が短くなり、昇降装置1の旋回半径を小さくできる。また、この際には、キャスターユニット60の車輪61A,61B及び自在キャスターユニット70の自在車輪71を接地させ、キャスターユニット60を中心に旋回を行う。昇降装置1は、キャスターユニット60を一対のクローラ20の中央近傍に配置しているので、キャスターユニット60を中心に旋回させることにより、より小さな半径で旋回を行うことができる。また、キャスターユニット60の車輪61A,61B及び自在キャスターユニット70の自在車輪71を接地させているので、安定的な旋回が行われる。
以上説明したように、昇降装置1は、フレーム10、クローラ20、荷台30、ハンドル40、及び支持部材50を備えている。フレーム10は駆動ユニット11を組み込んでいる。クローラ20はフレーム10の左右側方に一対設けられており、駆動ユニット11により駆動される。荷台30は載置面部31を有している。載置面部31は下端部31Aがフレーム10に回動自在に支持されている。載置面部31は左右方向に延びて前後方向に直交する回動軸A1周りに回動する。載置面部31は下端部31Aから斜め上側後方に延びている。ハンドル40は荷台30の載置面部31の上端部31Bに連結して設けられている。支持部材50はフレーム10と荷台30との間に配置されている。支持部材50は荷台30の載置面部31をフレーム10に対して所望の傾斜角度で支持する。
このような構成により、昇降装置1は、荷台30の載置面部31の傾斜角度を任意の角度に変更できる。これにより、ハンドル40の高さを手動で自由に変更することができる。このため、階段昇降時と平地走行時の夫々の状況に合わせて、操作のし易い適切な高さにハンドル40を設定することができる。また、荷台30の載置面部31を回動自在に設けたことにより、荷台30に載置した積載物Bの重心を変更することができる。例えば、本実施形態の場合には、載置面部31を寝かせる方向に傾斜させることで、積載物Bの重心位置を、階段Sの昇降時に安定した位置となる後方側かつ下方側に移動させることができ、安全に昇降させることができる。
したがって、昇降装置1は、容易に操縦することができる。
また、昇降装置1は、支持部材50が、伸長方向に付勢力を付勢しつつ伸縮自在に設けられているとともに、所望の長さで伸縮をロックするロック機構としてのフリーロック機構を有している。これにより、ロック解除状態において付勢力が荷台30の積載物Bの重さに抗して作用するので、より小さな力で載置面部31の傾斜角度を変更することができる。また、その結果、より容易にハンドル40の高さを変更することができる。また、ロック状態とすることで付勢力による支持部材の伸長をロックすることができ、所望の高さに変更したハンドル40の位置を確実に保持することができる。
また、昇降装置1は、載置面部31が最も倒れた状態を検知する傾斜検知センサ80を備えている。そして、駆動ユニット11は、載置面部31が最も倒れた状態を傾斜検知センサ80が検知したときに作動が許容される。これにより、階段昇降時の把持に適した位置にハンドル40がある状態でクローラ20の駆動が許容されるので、昇降時の安全性を高めることができる。
また、昇降装置1は、ハンドル40が、荷台30の載置面部31の上端部31Bに連結して設けられ、この載置面部31の下端部31Aを回動中心としている。このため、てこの原理によって、荷台30に重量物を載置した場合でも載置面部31の傾斜角度を容易に変更することができる。その結果、ハンドル40の高さを容易に変更することができる。
また、昇降装置1は、ハンドル40が荷台30の載置面部31の上端部31Bに連結して設けられており、荷台30が、載置面部31の下端部31Aを回動軸A1周りに回動自在に支持されている。このため、荷台30を回動させて載置面部31を起こした状態とすることによりハンドル40も起き上がる。これにより、ハンドル40をクローラ20の全長内に収めることができ、装置全長を小さくすることができる。その結果、小さな旋回半径で旋回することができるので、階段の踊り場のような狭小な場所においても旋回し易い昇降装置を実現することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態1に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1では、昇降装置がキャスターユニットを備える形態を例示したが、これは必須ではない。本発明に係る昇降装置は、平地においてもクローラにより走行する形態であってもよい。
(2)実施形態1では、昇降装置が自在キャスターユニットを備える形態を例示したが、これは必須ではない。また、自在キャスターユニットを備える場合には、収納状態検知センサを備えることは必須ではない。
(3)実施形態1では、支持部材が伸縮自在に設けられるとともに、伸長方向に付勢力を付勢する形態を例示したが、これは必須ではない。支持部材は、フレームと荷台との間に配されて、荷台の載置面部をフレームに対して所望の傾斜角度で支持できればよい。例えば、支持部材が、伸縮不能であるとともに、一端が回動自在に設けられており、他端は、フレーム及び載置面部の一方に設けられた複数箇所の係合部に選択的に係合される形態や、上記複数箇所の係合部に替えて、所望の位置に固定可能な長孔に摺動自在に支持される形態等により、荷台の載置面部の傾斜角度を変更してもよい。
(4)実施形態1では荷台の載置面部が所定の角度以上に倒れた状態を検知する検知センサとしての傾斜検知センサを備える形態を例示したが、これは必須ではない。また、傾斜検知センサや収納状態検知センサ等の検知センサを備える場合には、上述のリミットスイッチに限らず、近接センサや光電センサなどの他の形態の検知センサを採用してもよい。
(5)実施形態1では、クローラとしてゴムクローラを例示したが、金属製のクローラ等の他の材料を用いたクローラやそれらの材料の組み合わせにより形成されたクローラを採用してもよい。
(6)実施形態1では、荷台が下部受部及び2段棚を有する形態を例示したが、これらは必須ではない。荷台は、載置面部を有する限り、その構成を特に限定されない。
1…昇降装置、10…フレーム、10A…枠体部、10B…モータ取付部、10C…クローラガイド部、10D…前方軸受部、10E…後方軸受部、11…駆動ユニット、11A…モータ、11B…駆動軸、11C…駆動プーリ、12…従動ユニット、12A…従動軸、12B…従動プーリ、20…クローラ、30…荷台、31…載置面部、31A…下端部、31B…上端部、32…下部受部、33…2段棚、40…ハンドル、41…把持部、41A…操作レバー、50…支持部材、60…キャスターユニット、61A…キャスターユニットの前側の車輪、61B…キャスターユニットの後側の車輪、62…アーム、63,75…引っ張りばね、70…自在キャスターユニット、71…自在車輪、72…ベースプレート、73…固定フック、74…ソレノイドアクチュエータ、74A…係止爪、80…傾斜検知センサ(検知センサ)、90…収納状態検知センサ、B…積載物、G…平地面、S…階段

Claims (3)

  1. 駆動ユニットが組み込まれたフレームと、
    前記フレームの左右側方に設けられ、前記駆動ユニットにより駆動される一対のクローラと、
    下端部が前記フレームに左右方向に延びて前後方向に直交する回動軸周りに回動自在に支持されており、前記下端部から斜め上側後方に延びる載置面部を有する荷台と、
    前記載置面部の上端部に連結して設けられたハンドルと、
    前記フレームと前記荷台との間に配置されており、前記載置面部を前記フレームに対して所望の傾斜角度で支持する支持部材と、
    を備えることを特徴とする昇降装置。
  2. 前記支持部材は、伸長方向に付勢力を付勢しつつ伸縮自在に設けられているとともに、所望の長さで伸縮をロックするロック機構を有しており、前記ロック機構によるロックの解除時には前記付勢力により伸長することを特徴とする請求項1記載の昇降装置。
  3. 前記載置面部が所定の角度以上に倒れた状態を検知する検知センサを備えており、
    前記駆動ユニットは前記載置面部が所定の角度以上に倒れた状態を前記検知センサが検知したときに作動が許容されることを特徴とする請求項1又は2記載の昇降装置。
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