JP2023114754A - 落下防止装置及び昇降台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源が不要で小型化及び軽量化を図ることができ、低コストで導入することが可能で、確実かつ安定的に動作する操作性に優れた落下防止装置、及びその落下防止装置を備えることにより、階段等の段差を昇降する際に、落下を確実に防止することができる安全性に優れた昇降台車を提供する。【解決手段】左右一対のクローラにより段差を昇降する昇降台車に取付けられる落下防止装置10が、左右のクローラの間に設置される枠体18と、枠体18の内側に設けられた揺動支持部19と、長手方向の基側が揺動支持部19に軸支され上下方向に揺動可能な係止爪20と、枠体18に取付けられ、通常状態で、クローラの接地面21より下方に係止爪20の先側が突出しないように係止爪20を待機位置に固定し、非常時に、作業者の操作により係止爪20を、係止爪20の先側がクローラの接地面21より下方に突出する作動位置まで揺動させるロック機構22とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、階段等の段差を昇降する昇降台車に取付けられる落下防止装置及びそれを備えることにより、階段等の段差を安全に昇降することができる昇降台車に関する。
従来、荷物が載置される荷台部と、平坦路を移動する際に用いられる車輪と、駆動源により駆動され階段等の段差を昇降する際に用いられる一対のクローラとを備えた昇降台車が知られている。このような昇降台車は、作業者がハンドルを手で握って搬送(昇降)作業を行うが、重量バランスが崩れて荷台部が傾いたり、クローラの接地面が濡れてスリップが発生したりした時に、作業者の手がハンドルから離れて昇降台車が落下するおそれがある。そこで、例えば、特許文献1及び特許文献2では、昇降台車(クローラ装置)用の落下防止装置が提案されている。
特開2020-23211号公報 特開2014-54948号公報
特許文献1の落下防止装置は、作業者の手がハンドルから離れ、駆動源を作動させるために操作される操作部に対する操作が無くなることに伴って、昇降台車が昇降する傾斜路に配置される線部材に昇降台車を固定する固定機構を備えたものである。このため、昇降台車を使用する際に、予め傾斜路(昇降台車の移動経路)に沿って線部材を設置し、作業(搬送)終了後には線部材を回収しなければならず、取扱いが煩雑で作業性に欠けるという課題がある。
また、特許文献2の落下防止装置は、クローラ装置の加速度から落下を検知し異常信号を制動機構に出力する加速度センサを備え、異常信号がある時に、制動機構がフリッパの回転を制動して待機位置に固定することにより、フリッパをストッパ(つっかえ棒)として機能させ、クローラ装置の落下を防止するものである。従って、特許文献2の落下防止装置は、電源喪失又は加速度センサ若しくは制動機構の動作不良(誤作動)或いは故障等の様々な要因により、機能しなくなるおそれがあり、動作の確実性及び安定性に欠けるという課題がある。また、フリッパを回転駆動するためのモータ並びに加速度センサ及びモータ等に電力を供給するための電源を必要とするので、コストがかかり、装置が大型化して重量も増大し易く、取扱い性に欠けるという課題もある。特に、フリッパがクローラ装置の両外側に取付けられることにより横幅が拡大し、クローラ装置の稼働(移動可能)範囲が制限され、機動性が低下するという課題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、電源を必要とせず、小型化及び軽量化を図ることができ、低コストで導入することが可能で、確実かつ安定的に動作する操作性に優れた落下防止装置、及びその落下防止装置を備えることにより、階段等の段差を昇降する際に、落下を確実に防止することができる安全性に優れた昇降台車を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る落下防止装置は、左右一対のクローラにより段差を昇降する昇降台車に取付けられる落下防止装置であって、
左右の前記クローラの間に設置される枠体と、該枠体の内側に設けられた揺動支持部と、長手方向の基側が該揺動支持部に軸支され上下方向に揺動可能な係止爪と、前記枠体に取付けられ、通常状態で、前記クローラの接地面より下方に前記係止爪の先側が突出しないように該係止爪を待機位置に固定し、非常時に、作業者の操作により前記係止爪を、該係止爪の先側が前記クローラの接地面より下方に突出する作動位置まで揺動させるロック機構とを備える。
第1の発明に係る落下防止装置において、前記ロック機構は、前記係止爪の長手方向に沿って摺動可能に取付けられた摺動部材と、先側が該摺動部材に連結され基側が前記枠体を貫通して、段差昇降時の前記クローラの高位置側から外方に突出する操作桿とを備え、前記摺動部材には、長手方向の基側が前記摺動部材に保持され、前記通常状態で、先側が前記係止爪の先側の下面に係合することにより、該係止爪を前記待機位置に保持する係合部が設けられ、前記非常時に、前記作業者の操作によって、前記操作桿の基側が前記枠体側に押されて、前記摺動部材が、段差昇降時の前記クローラの低位置側に摺動し、前記係合部が前記係止爪の先側から離間することにより、該係止爪の固定が解除され、該係止爪が前記待機位置から前記作動位置まで揺動することが好ましい。
第1の発明に係る落下防止装置において、前記ロック機構は、前記枠体と前記係止爪を連結し、前記係止爪の固定が解除された時に、該係止爪を前記待機位置から前記作動位置に移動させる付勢バネを備えることができる。
第1の発明に係る落下防止装置において、前記係合部は、前記摺動部材に傾動可能に保持されており、前記係止爪の固定が解除された後、前記作業者の操作により、前記操作桿の基側が、前記枠体から段差昇降時の前記クローラの高位置側に引き出され、前記摺動部材が前記係止爪の長手方向の基側に摺動する間、前記係合部は、前記作動位置にある前記係止爪に押されて傾動した状態で該係止爪の側方を通過し、該係止爪を通過した後に傾動前の初期姿勢に復帰し、再度、前記操作桿の基側が、前記枠体側に押されて前記摺動部材が前記係止爪の長手方向の先側に摺動する間に、前記作動位置にあった前記係止爪が、前記初期姿勢に復帰した前記係合部で持ち上げられて前記待機位置に移動し、前記ロック機構が前記通常状態にリセットされてもよい。
第1の発明に係る落下防止装置において、前記ロック機構は、前記摺動部材に前記接地面と垂直に設けられ前記係合部の長手方向の途中で該係合部を傾動可能に支持する傾動支持軸と、前記摺動部材と前記係合部の長手方向の基側を連結し、該係合部を前記初期姿勢に保持する固定バネとを備えることができる。
第1の発明に係る落下防止装置において、前記ロック機構は、前記摺動部材に設けられた左右2つの被押圧部と、段差昇降時の前記クローラの低位置側で前記枠体に左右方向に揺動可能に取付けられ、前記通常状態で、2つの前記被押圧部の中間位置に配置される揺動ハンマーとを備え、前記段差の昇降時に、左右の前記クローラの位置が、前後又は上下にずれる方向に前記昇降台車が所定角度以上傾いた時に、前記揺動ハンマーが揺動して左右いずれか一方の前記被押圧部を押圧し、前記摺動部材が、段差昇降時の前記クローラの低位置側に摺動して前記係合部が前記係止爪の先側から離間することにより、該係止爪の固定が解除され、該係止爪が前記待機位置から前記作動位置まで揺動してもよい。
前記目的に沿う第2の発明に係る昇降台車は、左右一対のクローラにより段差を昇降する昇降台車であって、
左右の前記クローラの間に第1の発明に係る落下防止装置が取付けられている。
第1の発明に係る落下防止装置は、枠体で一体化され、左右のクローラの間に設置されることにより、昇降台車への取付けが容易であると共に、昇降台車の横幅が拡大することがなく、実用性に優れる。そして、非常時(例えば、段差の昇降中に昇降台車のバランスが崩れる等して昇降台車が段差を落下しそうになった時)に、枠体に揺動可能に保持された係止爪の先側をクローラの接地面より下方に突出させ、段差に引っ掛けるようにして落下を未然に防ぐことができ、安全性に優れる。また、ロック機構が、電源を必要とせず、作業者の操作により作動するため、小型軽量で低コストでありながら、動作の確実性及び安定性に優れる。
第1の発明に係る落下防止装置において、ロック機構が、係止爪の長手方向に沿って摺動可能に取付けられた摺動部材と、摺動部材に連結され基側が枠体を貫通してクローラの高位置側から外方に突出した操作桿とを備え、摺動部材には、長手方向の基側が摺動部材に保持され、通常状態で、先側が係止爪の先側の下面に係合することにより、係止爪を待機位置に保持する係合部が設けられ、非常時に、作業者の操作によって、操作桿の基側が枠体側に押されて、摺動部材が、段差昇降時のクローラの低位置側に摺動し、係合部が係止爪の先側から離間することにより、係止爪の固定が解除され、係止爪が待機位置から作動位置まで揺動する場合、非常時に、作業者の判断で即座にロック機構を作動させることができる。
第1の発明に係る落下防止装置において、ロック機構が、枠体と係止爪を連結し、係止爪の固定が解除された時に、係止爪を待機位置から作動位置に移動させる付勢バネを備える場合、非常時に、係止爪を素早く確実に作動位置に移動させることができる。
第1の発明に係る落下防止装置において、係合部が、摺動部材に傾動可能に保持されており、係止爪の固定が解除された後、作業者の操作により、操作桿の基側が、枠体から段差昇降時のクローラの高位置側に引き出されて摺動部材が係止爪の長手方向の基側に摺動する間、係合部が、作動位置にある係止爪に押されて傾動した状態で係止爪の側方を通過し、係止爪を通過した後に傾動前の初期姿勢に復帰し、再度、操作桿の基側が、枠体側に押されて摺動部材が係止爪の長手方向の先側に摺動する間に、作動位置にあった係止爪が、初期姿勢に復帰した係合部で持ち上げられて待機位置に移動し、ロック機構が通常状態にリセットされる場合、作業者は、昇降台車のバランス(姿勢)を整えた後、一度、操作桿を枠体から段差昇降時のクローラの高位置側に引き出し、枠体側に押し戻すだけで、係止爪を待機位置に移動させて係合部で固定することができ、操作性に優れる。
第1の発明に係る落下防止装置において、ロック機構が、摺動部材に接地面と垂直に設けられ係合部の長手方向の途中で係合部を傾動可能に支持する傾動支持軸と、摺動部材と係合部の長手方向の基側を連結し、係合部を初期姿勢に保持する固定バネとを備える場合、ロック機構のリセット操作時に、固定バネを利用して係合部を確実に傾動させることができ、動作の確実性及び安定性に優れる。
第1の発明に係る落下防止装置において、ロック機構が、摺動部材に設けられた左右2つの被押圧部と、クローラの低位置側で枠体に左右方向に揺動可能に取付けられ、通常状態で、2つの被押圧部の中間位置に配置される揺動ハンマーとを備え、段差の昇降時に、左右のクローラの位置が、前後又は上下にずれる方向に昇降台車が所定角度以上傾いた時に、揺動ハンマーが揺動して左右いずれか一方の被押圧部を押圧し、摺動部材がクローラの低位置側に摺動して係合部が係止爪の先側から離間することにより、係止爪の固定が解除され、係止爪が待機位置から作動位置まで揺動する場合、不意にバランスが崩れて昇降台車が落下しそうになった時に、作業者が操作をしなくても、自動的に係止爪の固定が解除され、昇降台車の落下を未然に防ぐことができる。
第2の発明に係る昇降台車は、左右のクローラの間に第1の発明に係る落下防止装置が取付けられていることにより、コンパクトかつ軽量でありながら、階段等の段差を昇降する際に、落下を確実に防止することができ、安全性に優れる。
本発明の一実施の形態に係る落下防止装置が取付けられた昇降台車の使用状態を示す斜視図である。 同落下防止装置の底面側斜視図である。 同落下防止装置の上面側斜視図である。 (A)は同落下防止装置の通常状態を示す底面図であり、(B)は(A)のA-A線矢視断面図である。 (A)は同落下防止装置の係止爪の固定が解除された状態を示す底面図であり、(B)は(A)のB-B線矢視断面図である。 (A)は同落下防止装置の揺動ハンマーの動作を示す要部底面図であり、(B)は(A)のC-C線矢視断面図である。 (A)は同落下防止装置のリセット操作時の動作を示す底面図であり、(B)は(A)のD-D線矢視断面図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る落下防止装置10は、左右一対のクローラ11a、11bにより階段等の段差12を昇降する昇降台車13に取付けられて昇降台車13の落下を防止するものである。荷台15に荷物(図示せず)を載置した状態で、昇降台車13を後側(ハンドル14側)に倒し(傾け)、クローラ11a、11bを段差12の表面に接地させて駆動することにより、昇降台車13が段差12を昇降する。このとき、昇降台車13の前側がクローラ11a、11bの低位置側となり、昇降台車13の後側がクローラ11a、11bの高位置側となる。なお、荷台15の底部の要所には平地を移動するための車輪16が取付けられている。本実施の形態では、クローラ11a、11bは、作業者が把持するハンドル14の後側(背面側)に配置されているが、クローラは荷台15の下方(底面側)に配置されることもある。
以下、落下防止装置10の詳細について説明する。
図2~図7に示すように、落下防止装置10は、左右のクローラ11a、11bの間に設置される枠体18を有している。枠体18の内側には4つの揺動支持部19が設けられ、各揺動支持部19には長手方向の基側が軸支された係止爪20が上下方向に揺動可能に保持されている。また、枠体18には、通常状態で、図4(B)に示すように、クローラ11a、11bの接地面21より下方に係止爪20の先側が突出しないように係止爪20を待機位置に固定し、非常時に、作業者の操作により、図5(B)に示すように、係止爪20を、係止爪20の先側がクローラの11a、11bの接地面21より下方に突出する作動位置まで揺動させるロック機構22が取付けられている。
本実施の形態では、左右2つの係止爪20を前後2箇所に配置し、合計4つの係止爪20を備えた構造としたが、係止爪の数及び配置は、荷台の大きさ及び縦横比等に応じて、適宜、選択される。
次に、ロック機構22の具体的な構造と動作について説明する。
ロック機構22は、係止爪20の長手方向(ここでは、クローラ11a、11bの前後方向及び枠体18の長手方向とも一致)に沿って摺動可能に取付けられた前後2つの摺動部材24a、24bと、先側が各摺動部材24a、24bに連結され基側が枠体18を貫通して段差昇降時のクローラ11a、11bの高位置側(図4、図5の下側)から外方に突出した操作桿25とを備えている。通常状態では、図4に示すように、長手方向基側が各摺動部材24a、24bに連結され、各摺動部材24a、24bに左右2つずつ設けられた合計4つの円柱状の係合部26の先側がそれぞれ対応する1つの係止爪20の下面27の先側に係合することにより、各係止爪20が待機位置に保持される。従って、通常状態では、係止爪20が段差12の表面に引っ掛かることはなく、クローラ11a、11bで段差12を昇降することができる。
そして、非常時に、作業者の操作によって、図4(A)、(B)の状態から操作桿25の基側が枠体18側に押されることにより、図5(A)、(B)に示すように、摺動部材24a、24bがクローラ11a、11bの低位置側(図5(A)、(B)の上側)に摺動する。そして、各係合部26が各係止爪20の先側から離間することにより、各係止爪20の固定が解除され、各係止爪20が待機位置から作動位置まで揺動する。従って、各係止爪20を段差12の表面に引っ掛けるようにして昇降台車13の落下を未然に防ぐことができる。なお、操作桿25の基側がクローラ11a、11bの高位置側(昇降台車13のハンドル14側)から突出しているので、ハンドル14を手で握っている作業者は、非常時に足で操作桿25の基側を押すことにより、簡単かつ迅速にロック機構22の操作を行うことができる。
ここで、ロック機構22は、枠体18と各係止爪20を連結し、各係止爪20の固定が解除された時に、各係止爪20を待機位置から作動位置に移動させる付勢バネ28を備えている。本実施の形態では、各係止爪20の先側で枠体18に取付けられた連結具29に、各付勢バネ28の一端側を連結し、各係止爪20の各揺動支持部19の位置より基側の上面に取付けられた連結具30に、各付勢バネ28の他端側を連結して、通常状態で、各係止爪20の先側を各係合部26で上方に持ち上げるようにして各付勢バネ28を引張(伸張)させ、各係止爪20を待機位置まで回動させて固定した。従って、各係合部26による各係止爪20の固定が解除された時に、各付勢バネ28を収縮(復元)させ、各係止爪20を確実(強制的)に揺動させて作動位置に移動させることができる。
このように、付勢バネ28で係止爪20を強制的に揺動させることにより、係止爪20の自重による揺動に頼る必要がなく、係止爪20を軽量化することができる。
なお、付勢バネは、各係止爪の固定が解除された時に、収縮又は伸張により各係止爪を待機位置から作動位置に移動させることができればよく、その取付け位置及び待機位置での伸縮状態は、適宜、選択される。例えば、係止爪の先側上方で枠体に取付けられた連結具に、付勢バネの一端側を連結し、各係止爪の先側の上面に付勢バネの他端側を連結して、通常状態で、各係止爪の先側を各係合部で上方に持ち上げるようにして各付勢バネを圧縮(収縮)させ、各係止爪を待機位置まで回動させて固定すれば、各係合部による係止爪の固定が解除された時に、各付勢バネを伸張(復元)させ、各係止爪を揺動させて作動位置に移動させることができる。
但し、係止爪の重量、重心位置及び係止爪の全長に対する揺動支持部の位置等を適宜、選択することにより、係止爪の固定が解除された時に、係止爪の自重のみで係止爪を待機位置から作動位置に揺動させることも可能であり、その場合、付勢バネは省略されてもよい。また、摺動部材及び係合部の数及び配置は、係止爪の数及び配置に応じて、適宜、選択される。
次に、このロック機構22は、図3、図4(A)、(B)、図5(A)、(B)に示すように、摺動部材24aに設けられた左右2つの円柱状の被押圧部32と、段差昇降時のクローラ11a、11bの低位置側で枠体18の幅方向中央部に左右方向に揺動可能に取付けられた揺動ハンマー33とを備えている。この揺動ハンマー33は、通常状態で、2つの被押圧部32の中間位置に配置されており、段差12の昇降時に、左右のクローラ11a、11bの位置が前後又は上下にずれる方向に昇降台車13が傾いた時に揺動し、その傾きが所定角度以上になった時に左右いずれか一方の被押圧部32を押圧する。その結果、図6(A)、(B)に示すように、摺動部材24aが段差昇降時のクローラ11a、11bの低位置側に摺動し、各係合部26が各係止爪20の先側から離間して係止爪20の固定が解除され、係止爪20が待機位置から作動位置まで揺動する。このとき、操作桿25によって摺動部材24aと連結された摺動部材24bも段差昇降時のクローラ11a、11bの低位置側に摺動し、各係合部26が各係止爪20の先側から離間して係止爪20の固定が解除され、係止爪20が待機位置から作動位置まで揺動する(図5(A)、(B)参照)。
従って、非常時に、作業者が操作した時だけでなく、バランスが崩れて昇降台車13が大きく傾いた時には、自動的にロック機構22が機能して昇降台車13の落下を未然に防ぐことができる。
次に、このロック機構22のリセット操作について説明する。
ロック機構22は、図4(A)、(B)、図5(A)、(B)に示すように、各摺動部材24a、24bに接地面21と垂直に2本ずつ設けられ各係合部26の長手方向の途中で各係合部26を傾動可能に支持する計4本の傾動支持軸34と、各摺動部材24a、24bに対しそれぞれの摺動部材24a、24bに設けられた各係合部26の長手方向の基側を連結し、各係合部26を初期位置に保持する計4本の固定バネ35とを備えている。
本実施の形態では、各摺動部材24a、24bの各傾動支持軸34よりも、段差昇降時のクローラ11a、11bの低位置側に取付けられた第1の連結具36に、各固定バネ35の一端側を連結し、各係合部26の長手方向の基側に取付けられた第2の連結具37に、各固定バネ35の他端側を中立状態で連結したが、固定バネの連結方法は適宜、選択される。
以上の構成により、各係合部26は、各摺動部材24a、24bに傾動可能に保持される。従って、係止爪20の固定が解除された後、作業者の操作により、図7に示すように、操作桿25の基側が、枠体18からクローラ11a、11bの高位置側に引き出されて各摺動部材24a、24bが係止爪20の長手方向の基側に摺動する間、各係合部26は、仮想線で示したように、作動位置にある各係止爪20に押されて傾動する。そして、各係合部26は傾動した状態で、各固定バネ35が引張状態となったまま各係止爪20の側方を通過し、各係止爪20を通過した後に、各固定バネ35が収縮(中立状態に復帰)することにより傾動前の初期姿勢に復帰する。その後、作業者の操作により、再度、操作桿25の基側が、枠体18側(段差昇降時のクローラ11a、11bの低位置側)に押されて各摺動部材24a、24bが各係止爪20の長手方向の先側に摺動する間に、作動位置にあった各係止爪20が、初期姿勢に復帰した各係合部26(図7(A)、(B)参照)で持ち上げられて待機位置に移動し、ロック機構22が図4(A)、(B)に示した通常状態にリセットされる。
このように、操作桿25を一度、段差昇降時のクローラ11a、11bの高位置側に引き出した後、低位置側に押し戻すだけの簡単な操作により、ロック機構22を通常状態にリセットすることができ、作業者が、各係止爪20や各摺動部材24a、24b等を直接、手作業で動かす必要がなく、操作性に優れる。
なお、本実施の形態では、図3に示すように、枠体18の幅方向中央部に、枠体18の長手方向に沿って設けたガイド部材39の前後2箇所に、ガイド部材39を幅方向に貫通する長孔状のガイド孔40a、40bを形成し、各摺動部材24a、24bに設けたガイド軸41a、41bをそれぞれガイド孔40a、40bに遊嵌することにより、各摺動部材24a、24bがスムーズに摺動できるようにしたが、ガイド部材の構造及び各摺動部材をガイドする方法は、これに限定されることなく、適宜、選択される。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
なお、落下防止装置の各部の材質としてはステンレス等の金属が好適に用いられる。
10:落下防止装置、11a、11b:クローラ、12:段差、13:昇降台車、14:ハンドル、15:荷台、16:車輪、18:枠体、19:揺動支持部、20:係止爪、21:接地面、22:ロック機構、24a、24b:摺動部材、25:操作桿、26:係合部、27:下面、28:付勢バネ、29:連結具、30:連結具、32:被押圧部、33:揺動ハンマー、34:傾動支持軸、35:固定バネ、36:第1の連結具、37:第2の連結具、39:ガイド部材、40a、40b:ガイド孔、41a、41b:ガイド軸

Claims (7)

  1. 左右一対のクローラにより段差を昇降する昇降台車に取付けられる落下防止装置であって、
    左右の前記クローラの間に設置される枠体と、該枠体の内側に設けられた揺動支持部と、長手方向の基側が該揺動支持部に軸支され上下方向に揺動可能な係止爪と、前記枠体に取付けられ、通常状態で、前記クローラの接地面より下方に前記係止爪の先側が突出しないように該係止爪を待機位置に固定し、非常時に、作業者の操作により前記係止爪を、該係止爪の先側が前記クローラの接地面より下方に突出する作動位置まで揺動させるロック機構とを備えたことを特徴とする落下防止装置。
  2. 請求項1記載の落下防止装置において、前記ロック機構は、前記係止爪の長手方向に沿って摺動可能に取付けられた摺動部材と、先側が該摺動部材に連結され基側が前記枠体を貫通して、段差昇降時の前記クローラの高位置側から外方に突出する操作桿とを備え、前記摺動部材には、長手方向の基側が前記摺動部材に保持され、前記通常状態で、先側が前記係止爪の先側の下面に係合することにより、該係止爪を前記待機位置に保持する係合部が設けられ、前記非常時に、前記作業者の操作によって、前記操作桿の基側が前記枠体側に押されて、前記摺動部材が、段差昇降時の前記クローラの低位置側に摺動し、前記係合部が前記係止爪の先側から離間することにより、該係止爪の固定が解除され、該係止爪が前記待機位置から前記作動位置まで揺動することを特徴とする落下防止装置。
  3. 請求項2記載の落下防止装置において、前記ロック機構は、前記枠体と前記係止爪を連結し、前記係止爪の固定が解除された時に、該係止爪を前記待機位置から前記作動位置に移動させる付勢バネを備えたことを特徴とする落下防止装置。
  4. 請求項2又は3記載の落下防止装置において、前記係合部は、前記摺動部材に傾動可能に保持されており、前記係止爪の固定が解除された後、前記作業者の操作により、前記操作桿の基側が、前記枠体から段差昇降時の前記クローラの高位置側に引き出され、前記摺動部材が前記係止爪の長手方向の基側に摺動する間、前記係合部は、前記作動位置にある前記係止爪に押されて傾動した状態で該係止爪の側方を通過し、該係止爪を通過した後に傾動前の初期姿勢に復帰し、再度、前記操作桿の基側が、前記枠体側に押されて前記摺動部材が前記係止爪の長手方向の先側に摺動する間に、前記作動位置にあった前記係止爪が、前記初期姿勢に復帰した前記係合部で持ち上げられて前記待機位置に移動し、前記ロック機構が前記通常状態にリセットされることを特徴とする落下防止装置。
  5. 請求項4記載の落下防止装置において、前記ロック機構は、前記摺動部材に前記接地面と垂直に設けられ前記係合部の長手方向の途中で該係合部を傾動可能に支持する傾動支持軸と、前記摺動部材と前記係合部の長手方向の基側を連結し、該係合部を前記初期姿勢に保持する固定バネとを備えたことを特徴とする落下防止装置。
  6. 請求項1~5のいずれか1記載の落下防止装置において、前記ロック機構は、前記摺動部材に設けられた左右2つの被押圧部と、段差昇降時の前記クローラの低位置側で前記枠体に左右方向に揺動可能に取付けられ、前記通常状態で、2つの前記被押圧部の中間位置に配置される揺動ハンマーとを備え、前記段差の昇降時に、左右の前記クローラの位置が、前後又は上下にずれる方向に前記昇降台車が所定角度以上傾いた時に、前記揺動ハンマーが揺動して左右いずれか一方の前記被押圧部を押圧し、前記摺動部材が、段差昇降時の前記クローラの低位置側に摺動して前記係合部が前記係止爪の先側から離間することにより、該係止爪の固定が解除され、該係止爪が前記待機位置から前記作動位置まで揺動することを特徴とする落下防止装置。
  7. 左右一対のクローラにより段差を昇降する昇降台車であって、
    左右の前記クローラの間に請求項1~6のいずれか1記載の落下防止装置が取付けられたことを特徴とする昇降台車。
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