JP2018132660A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】加熱体と加圧体とで形成され搬送される媒体が通過するニップのニップ圧を媒体の坪量に応じて変更することに伴い、搬送される媒体をニップに案内する案内部の姿勢を変更させることができる定着装置を提供する。【解決手段】定着装置60は、加熱ローラー61と、加圧ローラーと、媒体をニップに案内する案内部66と、加熱ローラー61と加圧ローラーとのニップのニップ圧および案内部66の姿勢を変更させるカム機構68とを備え、定められた坪量未満の媒体がニップに案内される場合にはカム機構68によりニップ圧が第1圧力となるようにするとともに案内部66が第1姿勢となるようにし、定められた坪量以上の媒体がニップに案内される場合にはカム機構68によりニップ圧が低圧の第2圧力となるようにするとともに案内部66の面の勾配が第1姿勢のときより小さくする。【選択図】図4
Description
本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
例えば、特許文献1には、加熱ローラーと、加熱ローラーとでニップを形成する加圧ローラーと、ニップに搬送される媒体を案内する案内板と、を備え、媒体の種類(例えば、厚み、坪量等)に応じて、ニップにおけるニップ圧を変更する定着装置が開示されている。
ところで、上記の定着装置の場合、媒体の種類(例えば、厚み、坪量等)に応じてニップ圧を変更しても、案内板の姿勢は変更されない。そのため、例えば、案内板の姿勢を通常多く使用する媒体(例えば、普通紙)に適した姿勢に設定している場合、普通紙よりも坪量が大きい厚紙(封筒を含む)に対して定着動作を行うと、厚紙の後端が自身の弾性により跳ねるように案内板から離れる虞がある。その結果、定着前のトナー像を構成するトナーが厚紙から飛び散る。
本発明は、加熱体と加圧体とで形成され搬送される媒体が通過するニップのニップ圧を媒体の坪量に応じて変更することに伴い、搬送される媒体をニップに案内する案内部の姿勢を変更させることができる定着装置の提供を目的とする。
本発明の第1の定着装置は、周回しながらトナー像が形成された媒体を加熱する加熱体と、周回しながら前記加熱体とでニップを形成し、搬送されて前記ニップを通過する前記媒体を加圧する加圧体と、前記加熱体又は前記加圧体の一方を他方に対して相対移動させて、前記ニップのニップ圧を変更させる第1変更部と、搬送される媒体を面に接触させながら前記媒体を前記ニップに案内する案内部と、前記案内部の姿勢を変更させる第2変更部と、を備え、定められた坪量未満の媒体が前記ニップに案内される場合には前記第1変更部により前記ニップ圧が定められた第1圧力となるように前記一方を前記他方に対して相対移動させるとともに前記第2変更部により前記案内部が定められた第1姿勢となるように前記案内部の姿勢を変更させ、前記定められた坪量以上の媒体が前記ニップに案内される場合には前記第1変更部により前記ニップ圧が前記第1圧力より低圧の第2圧力となるように前記一方を前記他方に対して相対移動させるとともに前記第2変更部により前記面の勾配が前記第1姿勢のときより小さい第2姿勢となるように前記案内部の姿勢を変更させる。
本発明の第2の定着装置は、周回しながらトナー像が形成された媒体を加熱する加熱体と、周回しながら前記加熱体とでニップを形成し、搬送されて前記ニップを通過する前記媒体を加圧する加圧体と、回転可能とされ、前記加熱体及び前記加圧体の一方を支持する支持部と、回転可能とされ、搬送される媒体を面に接触させながら前記媒体を前記ニップに案内する案内部と、前記支持部を押しながら回転させて前記ニップのニップ圧を第1圧力又は前記第1圧力より低圧の第2圧力に変更させるとともに、前記案内部を押しながら回転させて前記案内部の姿勢を変更させる回転機構と、を備え、前記回転機構は、定められた坪量未満の媒体が前記ニップに案内される場合には前記ニップ圧が前記第1圧力となるように前記支持部を押すとともに前記案内部が第1姿勢となるように前記案内部を押し、前記定められた坪量以上の媒体が前記ニップに案内される場合には前記ニップ圧が前記第2圧力となるように前記支持部を押すとともに前記面の勾配が前記第1姿勢のときより小さい第2姿勢となるように前記案内部を押す。
本発明の第3の定着装置は、第2の定着装置において、前記回転機構は、回転軸と、前記回転軸の外周に固定され前記支持部を押す第1偏芯カムと、前記外周に固定され前記案内部を押す第2偏芯カムと、前記回転軸を軸周りに回転させる駆動源とを有している。
本発明の第4の定着装置は、第2の定着装置において、前記案内部は、前記支持部に位置決めされており、前記回転機構は、回転軸と、前記回転軸の外周に固定され前記支持部又は前記案内部を押す偏芯カムと、前記回転軸を軸周りに回転させる駆動源とを有している。
本発明の画像形成装置は、媒体にトナー像を形成するトナー像形成部と、前記第1〜第4の何れか1つの定着装置であって、前記トナー像形成部により媒体に形成されたトナー像を媒体に定着する定着装置と、を備えている。
本発明の定着装置は、加熱体と加圧体とで形成され搬送される媒体が通過するニップのニップ圧を媒体の坪量に応じて変更することに伴い、搬送される媒体をニップに案内する案内部の姿勢を変更させることができる。
<概要>
以下、本実施形態の画像形成装置10(図1及び図2参照)の全体構成及び画像形成装置10による画像形成動作、本実施形態の要部である定着装置60(図4等参照)の構成及び定着装置60による定着動作、本実施形態の効果並びに変形例について、これらの記載順で説明する。
以下、本実施形態の画像形成装置10(図1及び図2参照)の全体構成及び画像形成装置10による画像形成動作、本実施形態の要部である定着装置60(図4等参照)の構成及び定着装置60による定着動作、本実施形態の効果並びに変形例について、これらの記載順で説明する。
本明細書では、図中における矢印Fr及び矢印Rrで示す方向をそれぞれ装置奥行き方向手前側及び奥側、矢印R及び矢印Lで示す方向をそれぞれ装置幅方向右側及び左側、矢印U及び矢印Loで示す方向をそれぞれ装置高さ方向上側及び下側とする。また、本明細書では、画像形成装置10を装置奥行き方向手前側から見た側を画像形成装置10の正面側として説明する。
<画像形成装置の全体構成>
本実施形態の画像形成装置10の全体構成については、図1及び図2を参照しつつ説明する。画像形成装置10は、図2に示されるように、本体20と、給紙カセット30と、搬送装置40と、トナー像形成部50と、定着装置60と、制御部CUとを含んで構成される電子写真方式の装置とされている。
本実施形態の画像形成装置10の全体構成については、図1及び図2を参照しつつ説明する。画像形成装置10は、図2に示されるように、本体20と、給紙カセット30と、搬送装置40と、トナー像形成部50と、定着装置60と、制御部CUとを含んで構成される電子写真方式の装置とされている。
本体20は、その内部に、給紙カセット30と、搬送装置40と、トナー像形成部50と、定着装置60と、制御部CUとを収容する機能を有する。本体20は、箱状の外装とされている。本体20の上面の一部は、トナー像が定着された(画像が形成された)媒体Sが排出される排出トレイ22とされている。なお、正面側から見た本体20の左端面には蓋24が設けられており、本体20には、蓋24が倒された状態で(図1参照)、後述する定着装置60が着脱可能とされている。
給紙カセット30は、本体20の下側に配置され、画像が形成される媒体Sを重ねて収容するようになっている。給紙カセット30は、第1給紙カセット30Aと、第2給紙カセット30Bとを有しており、例えば、第1給紙カセット30AにはA4サイズの普通紙(定められた坪量未満の媒体Sの一例)を収容し、第2給紙カセット30Bには厚紙(定められた坪量以上の媒体Sの一例)を収容するというように、異なる種類(坪量、サイズ等)の媒体Sを収容可能とされている。なお、各給紙カセット30A、30Bに収容されている媒体Sについての情報は、ユーザーインターフェイス(図示省略)を介して使用者により入力されて、後述する制御部CUが備える記憶装置(図示省略)に記憶されるようになっている。
搬送装置40は、給紙カセット30に収容されていた媒体Sを、給紙カセット30から排出トレイ22まで搬送経路Pに沿って搬送する機能を有する。搬送装置40は、複数の従動ローラー及び駆動ローラーと、複数の駆動ローラーを駆動する駆動源(図示省略)とを備えている。ここで、図中の矢印Yの指す方向は、媒体Sの搬送方向とされている。
トナー像形成部50は、搬送装置40により搬送される媒体Sにトナー像を形成する機能を有する。トナー像形成部50は、正面側から見て本体20内の中央に配置されている。トナー像形成部50は、感光体51と、帯電装置52と、露光装置53と、現像装置54と、転写ローラー55とを含んで構成されている。トナー像形成部50は、帯電装置52により軸周りに回転する感光体51を帯電し、露光装置53により感光体51を露光して潜像を形成し、現像装置54により潜像をトナー像として現像し、転写ローラー55により媒体Sにトナー像を転写するようになっている。以上のようにして、トナー像形成部50は、媒体Sにトナー像を形成するようになっている。
定着装置60は、トナー像形成部50によりトナー像が転写された媒体S(トナー像が形成された媒体S)にトナー像を定着する機能を有する。定着装置60は、正面側から見て本体20内の左側に配置されている。定着装置60は本実施形態の要部であることから、定着装置60の具体的な構成については後述する。
制御部CUは、外部装置(図示省略)から画像データを受け取り、当該画像データに基づいて画像形成装置10を構成する各構成要素を制御する機能を有する。制御部CUの具体的な機能については、後述する画像形成動作及び定着動作の説明の中で説明する。
<画像形成動作>
次に、本実施形態の画像形成装置10による画像形成動作について図2及び図3を参照しながら説明する。
次に、本実施形態の画像形成装置10による画像形成動作について図2及び図3を参照しながら説明する。
まず、外部装置(図示省略)から画像データを受け取った制御部CUは、トナー像形成部50を作動させる。具体的には、制御部CUは、トナー像形成部50に、トナー像を形成するためのリモート信号を送る(図3参照)。その結果、帯電装置52が感光体51を帯電し、露光装置53が感光体51を露光して潜像を形成し、現像装置54が潜像をトナー像として現像することで、感光体51にトナー像が形成される。
また、制御部CUは、搬送装置40に、媒体Sを搬送するためのリモート信号を送る。そして、搬送装置40は、感光体51に形成されたトナー像が感光体51の軸周りの回転により転写位置(感光体51と転写ローラー55とが接触する部分)に到達するタイミングに合わせて、媒体Sを転写位置に送り込む。その結果、転写ローラー55が感光体51に形成されたトナー像を媒体Sに転写させて、媒体Sにトナー像が形成される。
次いで、制御部CUは、定着装置60に、媒体Sにトナー像を定着するためのリモート信号を送る。そして、定着装置60は、転写ローラー55により媒体Sに転写されたトナー像を媒体Sに定着させる。その結果、トナー像が定着された媒体S、すなわち、画像が形成された媒体Sは、搬送装置40によりさらに搬送方向下流側とされる本体20の排出トレイ22に排出されて、画像形成動作が終了する。
<要部(定着装置)の構成>
次に、本実施形態の要部である定着装置60の構成について図4、図5、図6A及び図6B並びに図7A及び図7Bを参照しながら詳しく説明する。
次に、本実施形態の要部である定着装置60の構成について図4、図5、図6A及び図6B並びに図7A及び図7Bを参照しながら詳しく説明する。
定着装置60は、ハウジングHGと、加熱ローラー61(加熱体の一例)と、加圧ローラー62(加圧体の一例)と、熱源63と、一対の側板64と、一対の側板部65(支持部の一例)と、案内部66と、カム機構68(回転機構の一例、第1変更部の一例又は第2変更部の一例)とを含んで構成されている(図6A及び図6B並びに図7A及び図7B参照)。
加熱ローラー61、加圧ローラー62及び熱源63は、それぞれ長尺とされており、互いにそれらの長手方向を(装置奥行き方向に)沿わせた状態で配置されている。そして、定着装置60は、長尺とされており、その長手方向を装置奥行き方向に沿わせた状態で、画像形成装置10の本体20に取り付けられている(図1参照)。
〔ハウジング〕
ハウジングHGは、図4、図6A、図6B等に示されるように、加熱ローラー61、加圧ローラー62及び熱源63を収容する機能を有する。また、ハウジングHGにおける、正面側から見て右側及び左側の部分は、それぞれ、搬送装置40により搬送される媒体Sが通過可能となるように開口している(図2及び図4参照)。
ハウジングHGは、図4、図6A、図6B等に示されるように、加熱ローラー61、加圧ローラー62及び熱源63を収容する機能を有する。また、ハウジングHGにおける、正面側から見て右側及び左側の部分は、それぞれ、搬送装置40により搬送される媒体Sが通過可能となるように開口している(図2及び図4参照)。
〔加熱ローラー及び一対の側板〕
加熱ローラー61は、トナー像形成部50により媒体Sに形成されたトナー像(を構成するトナー)及び媒体Sを加熱する機能を有する。加熱ローラー61は、長尺のパイプと、当該パイプの外周を覆う弾性層とを含んで構成されている。
加熱ローラー61は、トナー像形成部50により媒体Sに形成されたトナー像(を構成するトナー)及び媒体Sを加熱する機能を有する。加熱ローラー61は、長尺のパイプと、当該パイプの外周を覆う弾性層とを含んで構成されている。
加熱ローラー61は、後述する熱源63により熱を付与されつつ、駆動源(図示省略)により駆動されて(正面側から見て反時計回りに)周回するようになっている。そして、加熱ローラー61は、搬送装置40により搬送されるトナー像が形成された媒体Sを、後述するニップNにおいて加圧ローラー62とで加圧するようになっている。その結果、加熱ローラー61は、周回しながらトナー像が形成された媒体Sに接触して、媒体Sを加熱し、加圧ローラー62とでニップNを通過する媒体Sを加圧して、媒体Sにトナー像を定着させるようになっている。
加熱ローラー61の両端の部分にはフランジ(図示省略)が嵌め込まれており、加熱ローラー61は各フランジに接着されて固定されている。そして、各フランジは、それぞれに嵌め込まれたシャフト(図示省略)を介して一対の側板64に回転可能に支持されている。すなわち、一対の側板64は、加熱ローラー61の長手方向の両端側に配置されている。
〔加圧ローラー及び一対の側板部〕
〈加圧ローラー〉
加圧ローラー62は、周回しながら、トナー像形成部50によりトナー像が形成されかつ搬送装置40により搬送されてニップNを通過する媒体Sを、加熱ローラー61とで加圧する機能を有する。加圧ローラー62は、長尺のシャフトと、その外周を覆う弾性を有する被覆層とで構成されている。加圧ローラー62は、図6A等に示されるように、加熱ローラー61の下側に配置されている。前述のニップNとは、加圧ローラー62と加熱ローラー61とにより形成される、加圧ローラー62と加熱ローラー61との接触部分を意味する。また、加圧ローラー62は、加熱ローラー61に従動して周回するようになっている。すなわち、加圧ローラー62周回方向は、正面側から見て、時計回り方向とされている。
〈加圧ローラー〉
加圧ローラー62は、周回しながら、トナー像形成部50によりトナー像が形成されかつ搬送装置40により搬送されてニップNを通過する媒体Sを、加熱ローラー61とで加圧する機能を有する。加圧ローラー62は、長尺のシャフトと、その外周を覆う弾性を有する被覆層とで構成されている。加圧ローラー62は、図6A等に示されるように、加熱ローラー61の下側に配置されている。前述のニップNとは、加圧ローラー62と加熱ローラー61とにより形成される、加圧ローラー62と加熱ローラー61との接触部分を意味する。また、加圧ローラー62は、加熱ローラー61に従動して周回するようになっている。すなわち、加圧ローラー62周回方向は、正面側から見て、時計回り方向とされている。
〈一対の側板部〉
一対の側板部65は、定められた回転軸(図6A及び図7Aの符号O1)を軸として定められた角度分(一例として5°分)回転可能とされ、一例として加圧ローラー62をその両端側で支持する機能を有する。すなわち、一対の側板部65は、加圧ローラー62の長手方向の両端側に配置されている。各側板部65は、図6A及び図7Aに示されるように、第1部材70と、第2部材72と、コイルばね74とを含んで構成されている。
一対の側板部65は、定められた回転軸(図6A及び図7Aの符号O1)を軸として定められた角度分(一例として5°分)回転可能とされ、一例として加圧ローラー62をその両端側で支持する機能を有する。すなわち、一対の側板部65は、加圧ローラー62の長手方向の両端側に配置されている。各側板部65は、図6A及び図7Aに示されるように、第1部材70と、第2部材72と、コイルばね74とを含んで構成されている。
第1部材70は、図6A及び図7Aに示されるように、正面側から見て、一例として、形状がJ字状の板(板厚方向から見た形状がJ字状である板)とされている。第1部材70は、正面側から見て、右側に約20°前後倒れた状態で配置されている。第1部材70の左側の端部の下側の部分には円弧状の凹み70Aが形成され、中央の上側の部分には円弧状の凹み70Bが形成され、右側の端部の下側の部分には、下側に突出する突起70Cが形成されている。
各第1部材70は、凹み70Aを各側板64に形成されている円弧状の凸部64Aに嵌めた状態で、各側板64に回転可能に支持されている。ここで、図中の符号O1は、第1部材70の回転軸を示している。また、各第1部材70は、凹み70Bに加圧ローラー62(のシャフト)が嵌めた状態で、加圧ローラー62を周回可能(回転可能)に支持している。なお、突起70Cは、コイルばね74に嵌め込まれている。
第2部材72は、図6A及び図7Aに示されるように、正面側から見て、矩形状の板とされ、その上端をコイルばね74における第1部材70に嵌め込まれている側と反対側の端部に接触させた状態で配置されている。なお、第2部材72は、ハウジングHGに対して上下方向に移動可能に支持されている。また、第2部材72の下端には、図6A及び図7Aに示されるように、後述するカム機構68の第1偏芯カム84が接触している。
ここで、図6Aは、媒体Sとしての普通紙に対して定着動作を行う場合(すなわち、普通紙が後述する案内部66によりニップNに案内される場合。以下、普通紙モードの場合)の定着装置60の状態を示している。普通紙モードの場合、第1部材70は、加圧ローラー62により時計回りの方向に向く力を受けつつ、コイルばね74により反時計回りの方向に向く力を受けて、定められた姿勢を維持している。本実施形態では、普通紙モードの場合における、ニップNのニップ圧(加熱ローラー61及び加圧ローラー62の一方がニップNにおいて他方に与える又は他方から与えられる圧力)を第1圧力と定義する。また、普通紙モードの場合における、第1部材70(又は各側板部65の姿勢)を第1姿勢と定義する。
これに対して、図7Aは、媒体Sとしての厚紙に対して定着動作を行う場合(すなわち、厚紙が後述する案内部66によりニップNに案内される場合。以下、厚紙モードの場合)の定着装置60の状態を示している。厚紙モードの場合、第1部材70は、第1偏芯カム84との関係で、第2部材72が普通紙モードの場合よりも下側に位置することにより、普通紙モードの場合(図6A参照)と異なった姿勢(図7A参照)を維持している。すなわち、厚紙モードの場合に第1部材70が加圧ローラー62から受ける力(又はコイルばね74から受ける力)は、普通紙モードの場合に第1部材70が加圧ローラー62から受ける力(又はコイルばね74から受ける力)よりも小さい。本実施形態では、厚紙モードの場合における、ニップNのニップ圧を第2圧力と定義する。ここで、第2圧力は、第1圧力より低圧とされている。また、厚紙モードの場合における、第1部材70(又は各側板部65の姿勢)を第2姿勢と定義する。ここで、第2姿勢の第1部材70(図7A参照)は、第1姿勢の第1部材70(図6A参照)に対して、軸O1を回転軸として、時計回りに数°(一例として、1°〜5°)倒れた(回転した)姿勢とされている。
〔熱源〕
熱源63は、加熱ローラー61が媒体Sを加熱するための熱を、加熱ローラー61に付与する機能を有する。熱源63は、一例として、棒状(又は長尺状)のハロゲンランプとされている。なお、熱源63は、図6A等に示されるように、加熱ローラー61内に配置されている。
熱源63は、加熱ローラー61が媒体Sを加熱するための熱を、加熱ローラー61に付与する機能を有する。熱源63は、一例として、棒状(又は長尺状)のハロゲンランプとされている。なお、熱源63は、図6A等に示されるように、加熱ローラー61内に配置されている。
〔案内部〕
案内部66は、図1、図4、図6B及び図7Bに示されるように、ニップNに対して、媒体Sの搬送経路Pの上流側に配置され、搬送装置40により搬送される媒体SをニップNに案内する機能を有する。案内部66は、本体66Aと、コイルばね66Bとを含んで構成されている。
案内部66は、図1、図4、図6B及び図7Bに示されるように、ニップNに対して、媒体Sの搬送経路Pの上流側に配置され、搬送装置40により搬送される媒体SをニップNに案内する機能を有する。案内部66は、本体66Aと、コイルばね66Bとを含んで構成されている。
本体66Aは、図4に示されるように、長尺とされ、加熱ローラー61の長手方向に沿って配置されている。また、本体66Aは、図1、図6B及び図7Bに示されるように、正面側から見て、台形状とされている。本体66Aは、その長手方向に沿う定められた軸(図6B及び図7Bの符号O2)を中心として回転可能とされている。
コイルばね66Bは、図4、図6B及び図7Bに示されるように、装置高さ方向に沿って配置され、本体66Aの下面にその一端を接触させ、画像形成装置10の本体20にその他端を接触させて、圧縮された状態で配置されている。すなわち、コイルばね66Bは、正面から見て、軸O2を中心に本体66Aを反時計回りに回転させる力を本体66Aに付与している。そして、本体66Aは、正面から見て、その下面の一端側を後述するカム機構68の第2偏芯カム86により押され、他端側に接触するコイルばね66Bが伸縮してことで、その姿勢を維持するようになっている。
ここで、図6Bは、普通紙モードの場合の定着装置60の状態を示している。これに対して、図7Bは、厚紙モードの場合の定着装置60の状態を示している。図4、図6B及び図7Bに示されるように、本体66Aは、何れのモード(普通紙モード及び厚紙モード)の場合でも、その上側の面(上面66A1)装置幅方向に対して傾斜させた状態の姿勢を維持している。ただし、本体66Aは、上記モードの違いにより姿勢が異なるが(図6B及び図7B参照)、厚紙モードの場合の上面66A1の傾斜角度は、普通紙モードの場合の上面66A1の傾斜角度よりも小さく設定されている。別言すると、厚紙モードの場合に搬送装置40により搬送されて案内部66(を構成する本体66A)によりニップNに向かう媒体Sが案内される角度(上面66A1の装置幅方向に対する勾配)は、普通紙モードの場合に比べて小さく設定されている。なお、本明細書では、普通紙モードの場合の案内部66(の本体66A)の姿勢を第1姿勢といい(図6B参照)、厚紙モードの場合の案内部66(の本体66A)の姿勢を第2姿勢という(図7B参照)。
〔カム機構〕
カム機構68は、制御部CUにより制御されて、各側板部65(の第1部材70)の姿勢を変更するととともに、案内部66(の本体66A)の姿勢を変更させる機能を有する。その結果、カム機構68は、各側板部65(の第1部材70)の姿勢を変更することで、ニップNのニップ圧を第1圧力又は第2圧力に変更させるようになっている。カム機構68は、図4に示されるように、シャフト80(回転軸の一例)と、駆動源82と、一対の第1偏芯カム84と、一対の第2偏芯カム86と、を有している。カム機構68は、図4、図6A及び図6B並びに図7A及び図7Bに示されるように、案内部66の本体66Aの下側に配置されている。
カム機構68は、制御部CUにより制御されて、各側板部65(の第1部材70)の姿勢を変更するととともに、案内部66(の本体66A)の姿勢を変更させる機能を有する。その結果、カム機構68は、各側板部65(の第1部材70)の姿勢を変更することで、ニップNのニップ圧を第1圧力又は第2圧力に変更させるようになっている。カム機構68は、図4に示されるように、シャフト80(回転軸の一例)と、駆動源82と、一対の第1偏芯カム84と、一対の第2偏芯カム86と、を有している。カム機構68は、図4、図6A及び図6B並びに図7A及び図7Bに示されるように、案内部66の本体66Aの下側に配置されている。
シャフト80の一端部には、平歯車82Aに嵌め込まれて固定されている。ここで、平歯車82Aは、駆動源82の一部を構成する部品とされており、モーター(図示省略)からのトルクが伝達されてシャフト80を軸周りに回転させるようになっている。シャフト80の両端側の部分には、それぞれ、第1偏芯カム84が固定されている(図4及び図5参照)。また、シャフト80の両端側の部分であって各第1偏芯カム84よりも内側の部分には、それぞれ第2偏芯カム86が固定されている(図4及び図5参照)。
そして、カム機構68は、普通紙モードの場合には、制御部CUにより制御されて、第1偏芯カム84が側板部65の第2部材72を図6Aに示される姿勢で押しつつ、第2偏芯カム86が案内部66の本体66Aを図6Bに示される姿勢で押すようになっている。これに対して、カム機構68は、厚紙モードの場合には、制御部CUにより制御されて、第1偏芯カム84が側板部65の第2部材72を図7Aに示される姿勢で押しつつ、第2偏芯カム86が案内部66の本体66Aを図7Bに示される姿勢で押すようになっている。
<定着装置による定着動作>
次に、本実施形態の定着装置60による定着動作について図2、図3、図6A及び図6B、図7A及び図7B並びに図8を参照しながら説明する。なお、本実施形態の定着装置60は、一例として、非画像形成時(非定着動作時)において、普通紙モードの場合の姿勢(図5A及び図5B参照)とされている。
次に、本実施形態の定着装置60による定着動作について図2、図3、図6A及び図6B、図7A及び図7B並びに図8を参照しながら説明する。なお、本実施形態の定着装置60は、一例として、非画像形成時(非定着動作時)において、普通紙モードの場合の姿勢(図5A及び図5B参照)とされている。
外部装置(図示省略)から画像データを受け取った制御部CUは、定着装置60にリモート信号を送る(図3参照)。ここで、本実施形態の場合、外部装置が制御部CUに送る画像データには、一例として、画像形成動作に用いる媒体Sの種類が含まれている。
そして、画像データを受け取った制御部CUは、図8の制御フローに示されるように、まず、判断ステップS10において、画像形成動作に用いる媒体Sが普通紙であるか(別言すれば、定められた坪量未満の媒体Sであるか)を判断する。その結果、制御部CUが肯定判断をすると、制御部CUは、普通紙モードを選択する(ステップS20)。その結果、制御部CUは、第1給紙カセット30A(図2参照)から搬送されてトナー像形成部50でトナー像が形成された普通紙を、カム機構68により図6Bの状態とされる案内部66に案内させ、ニップ圧が第1圧力とされる図6Aの加熱ローラー61及び加圧ローラー62により加熱、加圧して、普通紙にトナー像を定着させる。
これに対して、判断ステップS10において否定判断(画像形成動作に使用される媒体Sは、定められた坪量以上の媒体Sであるとする判断)をした制御部CUは、厚紙モードを選択する(ステップS30)。その結果、制御部CUは、第2給紙カセット30B(図2参照)から搬送されてトナー像形成部50でトナー像が形成された厚紙を、カム機構68により図7Bの状態とされる案内部66(すなわち、普通紙モードの場合よりも上面66A1の勾配が小さい状態の案内部66)に案内させ、ニップ圧が第2圧力とされる図7Aの加熱ローラー61及び加圧ローラー62により加熱、加圧して、厚紙にトナー像を定着させる。
そして、予定されている画像形成対象(印刷対象)の最後の1枚の媒体S(印刷対象の媒体Sの枚数が1枚の場合はその媒体S)の後端がニップNを通過して、媒体Sが定着装置60から排出されると、制御部CUは、加熱ローラー61の駆動及び熱源63への電圧の印加を停止させて、定着装置60に定着動作を終了させる。
<効果>
次に、本実施形態の効果について説明する。
次に、本実施形態の効果について説明する。
<第1の効果>
例えば、普通紙モードの場合にニップNのニップ圧が第1圧力となり、厚紙モードの場合に第2圧力となる形態であって、案内部66の姿勢が普通紙モードの姿勢から変更できない形態(以下、第1の比較形態という。)では、厚紙モードで厚紙に定着動作を行うと、厚紙の後端が自身の弾性により跳ねるように案内部66(の本体66A)の上面66A1から離れる虞がある。その結果、厚紙における定着前(ニップNを通過前)のトナー像を構成するトナーが厚紙から飛び散る虞がある。
例えば、普通紙モードの場合にニップNのニップ圧が第1圧力となり、厚紙モードの場合に第2圧力となる形態であって、案内部66の姿勢が普通紙モードの姿勢から変更できない形態(以下、第1の比較形態という。)では、厚紙モードで厚紙に定着動作を行うと、厚紙の後端が自身の弾性により跳ねるように案内部66(の本体66A)の上面66A1から離れる虞がある。その結果、厚紙における定着前(ニップNを通過前)のトナー像を構成するトナーが厚紙から飛び散る虞がある。
また、普通紙モードの場合にニップNのニップ圧が第1圧力となり、厚紙モードの場合に第2圧力となる形態であって、案内部66の姿勢が厚紙モードの姿勢から変更できない形態(以下、第2の比較形態という。)では、普通紙モードで普通紙に定着動作を行うと、案内部66によりニップNに向けて案内される普通紙の先端が自重によりニップNにうまく入り込めない虞がある。その結果、ニップNを通過した普通紙にしわが発生する虞や普通紙がニップNに入り込めずにいわゆる紙ジャムを発生する虞がある。
以上のとおり、第1の比較形態の場合も、第2の比較形態の場合も、媒体Sの種類(この場合は坪量)に応じてニップNのニップ圧が最適化される(変更される)ものの、ニップNに向けて媒体Sを案内する案内部66の上面66A1の勾配は媒体Sの種類に応じて最適化されない(変更されない)。
これに対して、本実施形態の定着装置60では、カム機構68は、制御部CUにより制御されて、普通紙モードの場合にはニップNのニップ圧が第1圧力となるように側板部65を押すとともに案内部66が第1姿勢となるように案内部66を押し(図6A及び図6B参照)。また、カム機構68は、制御部CUにより制御されて、厚紙モードの場合にはニップNのニップ圧が第2圧力となるように側板部65を押すとともに案内部66の上面66A1の勾配が第1姿勢のときより小さい第2姿勢となるように案内部66を押す(図7A及び図7B参照)。そのため、本実施形態の場合、普通紙モードでは、上記第2の比較形態の場合に比べて、案内部66によりニップNに向けて案内される普通紙はニップNに入り込み易い。また、厚紙モードでは、上記第1の比較形態の場合に比べて、厚紙の後端が自身の弾性により跳ね難い(跳ねる大きさが小さい)。
以上のとおり、本実施形態の定着装置60は、加熱ローラー61と加圧ローラー62とで形成され搬送される媒体Sが通過するニップNのニップ圧を媒体Sの坪量に応じて変更することに伴い、搬送される媒体SをニップNに案内する案内部66(の本体66A)の姿勢を変更させることができる。また、本実施形態の定着装置60は、第1及び第2の比較形態の場合(すなわち、媒体Sの種類に応じてニップNのニップ圧が最適化されるものの、ニップNに向けて媒体Sを案内する案内部66の上面66A1の勾配は媒体Sの種類に応じて最適化されない場合)に比べて、媒体Sの種類に応じてニップNまで媒体Sを案内する勾配を最適化することができる。これに伴い、本実施形態の画像形成装置10は、普通紙の場合に発生するしわ、紙ジャム、厚紙の場合に発生するトナーの飛び散り等に起因する画像形成不良が抑制される。
<第2の効果>
また、本実施形態の場合、ニップNのニップ圧の変更に伴う案内部66(の本体66A)の姿勢の変更を、シャフト80と、駆動源82と、シャフト80に固定されている一対の第1偏芯カム84と、シャフト80に固定されている一対の第2偏芯カム86と、を有しているカム機構68(図4及び図5参照)により行う。
また、本実施形態の場合、ニップNのニップ圧の変更に伴う案内部66(の本体66A)の姿勢の変更を、シャフト80と、駆動源82と、シャフト80に固定されている一対の第1偏芯カム84と、シャフト80に固定されている一対の第2偏芯カム86と、を有しているカム機構68(図4及び図5参照)により行う。
したがって、本実施形態の定着装置60は、ニップNのニップ圧を変更するカム機構と、案内部の姿勢を変更するカム機構とをそれぞれ別のカム機構として備えた場合に比べて、簡単な構成(低コスト、省スペース等)でニップNのニップ圧の変更に伴う案内部66(の本体66A)の姿勢の変更を行うことができる。
以上のとおり、本発明について本実施形態を例として説明したが、本発明の技術的範囲は本実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明の技術的範囲には、下記のような形態も含まれる。
例えば、本実施形態の説明では、制御部CUは、画像データに基づいて画像形成装置10を構成する各構成要素(例えば、定着装置60)を制御する機能を有するとした。すなわち、本実施形態の説明では、制御部CUは、画像形成装置10における定着装置60の別の構成要素であるとした。しかしながら、制御部CUにおける定着装置60を制御する部分(機能)を、定着装置60の一部として捉えてもよい。
また、本実施形態の説明では、一対の側板部65の姿勢(案内部66の姿勢)は、第1姿勢及び第2姿勢の何れか一方であるとして説明した。しかしながら、一対の側板部65の姿勢(案内部66の姿勢)は第1偏芯カム84(第2偏芯カム86)との接触位置により定められるものであることから、例えば、媒体Sの種類を3種類以上に分類して、3種類以上の姿勢の水準としてもよい。
また、本実施形態の説明では、一対の側板部65の姿勢(案内部66の姿勢)は、第1姿勢及び第2姿勢の何れか一方であるとして説明した。そして、加熱ローラー61と加圧ローラー62とは、常にニップNを形成しているとした。しかしながら、第1偏芯カム84の形状(例えば、大きさ)を本実施形態の場合と異なる形状として、一対の側板部65に対する第1偏芯カム84の接触状態によっては、加熱ローラー61から加圧ローラー62を離間させるようにしてもよい。そして、例えば、紙ジャム等の場合に、カム機構68により加熱ローラー61から加圧ローラー62を離間させるようにしてもよい。この変形例の場合、例えば、使用者は、定着装置60における紙ジャム処理を容易に行うことができる。
また、本実施形態の説明では、一対の側板部65と案内部66の本体66Aとは、一方が他方を支持する構成ではないとして説明した。しかしながら、一方が他方を支持する(位置決めする)構成としてもよい。この変形例(図示省略)の場合、第1偏芯カム84及び第2偏芯カム86のうち何れか一方がなくても、本実施形態の場合と同様の効果(第1の効果及び第2の効果)を奏するといえる。そして、当該変形例は、本実施形態に比べて、部品点数を削減することができる点で有効である。
また、本実施形態の説明では、一対の側板部65は、加圧ローラー62を回転可能に支持しているとした。しかしながら、加圧ローラー62を一対の側板64に周回可能に支持させて、加熱ローラー61を一対の側板部65に周回可能に支持させてもよい。すなわち、一対の側板部65は、加熱ローラー61又は加圧ローラー62を支持すればよい。
10 画像形成装置
50 トナー像形成部(形成部の一例)
60 定着装置
61 加熱ローラー(加熱体の一例)
62 加圧ローラー(加圧体の一例)
65 側板部(支持部の一例)
66 案内部
68 カム機構(回転機構の一例、第1変更部の一例、第2変更部の一例)
80 シャフト(回転軸の一例)
82 駆動源
84 第1偏芯カム
86 第2偏芯カム
N ニップ
S 媒体
50 トナー像形成部(形成部の一例)
60 定着装置
61 加熱ローラー(加熱体の一例)
62 加圧ローラー(加圧体の一例)
65 側板部(支持部の一例)
66 案内部
68 カム機構(回転機構の一例、第1変更部の一例、第2変更部の一例)
80 シャフト(回転軸の一例)
82 駆動源
84 第1偏芯カム
86 第2偏芯カム
N ニップ
S 媒体
Claims (5)
- 周回しながらトナー像が形成された媒体を加熱する加熱体と、
周回しながら前記加熱体とでニップを形成し、搬送されて前記ニップを通過する前記媒体を加圧する加圧体と、
前記加熱体又は前記加圧体の一方を他方に対して相対移動させて、前記ニップのニップ圧を変更させる第1変更部と、
搬送される媒体を面に接触させながら前記媒体を前記ニップに案内する案内部と、
前記案内部の姿勢を変更させる第2変更部と、
を備え、
定められた坪量未満の媒体が前記ニップに案内される場合には前記第1変更部により前記ニップ圧が定められた第1圧力となるように前記一方を前記他方に対して相対移動させるとともに前記第2変更部により前記案内部が定められた第1姿勢となるように前記案内部の姿勢を変更させ、前記定められた坪量以上の媒体が前記ニップに案内される場合には前記第1変更部により前記ニップ圧が前記第1圧力より低圧の第2圧力となるように前記一方を前記他方に対して相対移動させるとともに前記第2変更部により前記面の勾配が前記第1姿勢のときより小さい第2姿勢となるように前記案内部の姿勢を変更させる、
定着装置。 - 周回しながらトナー像が形成された媒体を加熱する加熱体と、
周回しながら前記加熱体とでニップを形成し、搬送されて前記ニップを通過する前記媒体を加圧する加圧体と、
回転可能とされ、前記加熱体及び前記加圧体の一方を支持する支持部と、
回転可能とされ、搬送される媒体を面に接触させながら前記媒体を前記ニップに案内する案内部と、
前記支持部を押しながら回転させて前記ニップのニップ圧を第1圧力又は前記第1圧力より低圧の第2圧力に変更させるとともに、前記案内部を押しながら回転させて前記案内部の姿勢を変更させる回転機構と、
を備え、
前記回転機構は、定められた坪量未満の媒体が前記ニップに案内される場合には前記ニップ圧が前記第1圧力となるように前記支持部を押すとともに前記案内部が第1姿勢となるように前記案内部を押し、前記定められた坪量以上の媒体が前記ニップに案内される場合には前記ニップ圧が前記第2圧力となるように前記支持部を押すとともに前記面の勾配が前記第1姿勢のときより小さい第2姿勢となるように前記案内部を押す、
定着装置。 - 前記回転機構は、回転軸と、前記回転軸の外周に固定され前記支持部を押す第1偏芯カムと、前記外周に固定され前記案内部を押す第2偏芯カムと、前記回転軸を軸周りに回転させる駆動源とを有している、
請求項2に記載の定着装置。 - 前記案内部は、前記支持部に位置決めされており、
前記回転機構は、回転軸と、前記回転軸の外周に固定され前記支持部又は前記案内部を押す偏芯カムと、前記回転軸を軸周りに回転させる駆動源とを有している、
請求項2に記載の定着装置。 - 媒体にトナー像を形成するトナー像形成部と、
請求項1〜4の何れか1項に記載の定着装置であって、前記トナー像形成部により媒体に形成されたトナー像を媒体に定着する定着装置と、
を備えた画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017026304A JP2018132660A (ja) | 2017-02-15 | 2017-02-15 | 定着装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017026304A JP2018132660A (ja) | 2017-02-15 | 2017-02-15 | 定着装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018132660A true JP2018132660A (ja) | 2018-08-23 |
Family
ID=63247477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017026304A Pending JP2018132660A (ja) | 2017-02-15 | 2017-02-15 | 定着装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018132660A (ja) |
-
2017
- 2017-02-15 JP JP2017026304A patent/JP2018132660A/ja active Pending
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