JP2018132400A - 包埋装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】包埋用のカセットの蓋を片手で開けることが可能な包埋装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る包埋装置は、本体2Bと前記本体2Bに対して開閉可能に設けられた蓋2Aとを有して試料を収容するカセット2を載置する載置機構40と、前記カセット2の前記蓋2Aを開ける蓋開け機構30と、を備え、前記蓋開け機構30は、前記蓋2Aが閉められた前記カセット2が前記載置機構40の所定位置に載置された状態において前記蓋2Aの下面よりも高さが低い位置に設けられる一端部31と、前記一端部31から前記蓋2Aの下面よりも高さが高い位置まで延びる傾斜面32と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は包埋装置に関し、さらに詳細には、パラフィン等の包埋材を用いて組織片等の試料を包埋する包埋装置に関する。
人体等から採取した組織片(試料)を顕微鏡標本とするには、組織片処理装置を用いて、採取した組織片をアルコールによって脱水をし、次にアルコールをキシレンに置換をして脱脂し、脱脂された組織片をパラフィン等の包埋材で浸透させて包埋する。この包埋された組織片をミクロトームなどで薄切りして顕微鏡標本とする。
なお、包埋材によって包埋された組織片を、ミクロトームで薄切りする際に、柔らかい組織片をどのように保持するかが問題となる。さらに、組織片がいつ誰のどの部位から採取された物か、等のデータを記載する必要性等もあって、包埋材にて包埋された組織片を、樹脂製のカセットの本体に包埋材によって一体に取り付ける包埋装置が提案されている(特許文献1:特開2002−318177号公報参照)。
特開2002−318177号公報
ここで、特許文献1に例示される包埋装置を用いて試料を包埋する概略工程は次の通りである。先ず、ピンセットを持ち、溶融パラフィンの中に収容されているカセットを取り出す。次に、一旦、ピンセットをホルダーに置く。次に、一方の手でカセットの本体を押さえながら、他方の手でカセットの蓋を開ける。次に、再度、ピンセットを持ち、カセットの中の組織片を包埋皿に入れてコールドスポット上で位置固定する。次に、カセットの本体を包埋皿に被せて、溶融パラフィンをカセットの上から分注する。このように、試料の包埋工程が行われる。
概略として、上記のように試料を包埋する工程が行われるが、特に、カセットの蓋を開ける工程を両手で行うため、それまで手に保持していたピンセットをいちいちホルダーに戻さなければならないという不都合があった。これは、作業の煩雑さと、作業時間の増加を招く要因となっており、改善が求められていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、試料の収容等に用いられるカセットの蓋を片手で開けることが可能な包埋装置を提供することを目的とする。
一実施形態として、以下に開示するような解決手段により、前記課題を解決する。
開示の包埋装置は、本体と前記本体に対して開閉可能に設けられた蓋とを有して試料を収容するカセットを載置する載置機構と、前記カセットの前記蓋を開ける蓋開け機構と、を備え、前記蓋開け機構は、前記蓋が閉められた前記カセットが前記載置機構の所定位置に載置された状態において前記蓋の下面よりも高さが低い位置に設けられる一端部と、前記一端部から前記蓋の下面よりも高さが高い位置まで延びる傾斜面と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、試料の収容等に用いられるカセットの蓋を開ける工程を片手で行うことが可能な包埋装置を実現することができる。これにより、作業の簡素化と、作業時間の低減を図ることができる。
本発明の第一の実施形態に係る包埋装置の例を示す平面図(概略図)である。 図1に示す包埋装置の側面図(概略図)である。 図1に示す包埋装置によって包埋する試料を収容するカセットの斜視図(概略図)である。 図3に示すカセットにおける本体と蓋の構成を説明するための斜視図(概略図)である。 図1に示す包埋装置の蓋開け機構の例を示す斜視図(概略図)である。 図5におけるVI−VI線断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る包埋装置の蓋開け機構の例を示す斜視図(概略図)である。 図7におけるVIII−VIII線断面図である。 本発明の第三の実施形態に係る包埋装置の蓋開け機構の例を示す斜視図(概略図)である。 本発明の第四の実施形態に係る包埋装置の蓋開け機構および載置機構の例を示す平面図(概略図)である。
(第一の実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第一の実施形態について詳しく説明する。図1は、本発明の第一の実施形態に係る包埋装置1の例を示す平面図(概略図)であり、図2は、その側面図(概略図)である。また、図3は、包埋装置1によって包埋する試料を収容するカセットの斜視図(概略図)であり、図4は、カセットの本体に対して開閉可能に設けられる蓋を開けた状態の斜視図(概略図)である。なお、説明の便宜上、図中において矢印により包埋装置1の前後、左右、および上下方向を示している。また、各実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
図1、図2に示すように、本実施形態に係る包埋装置1は、包埋材としてのパラフィンが溶融されて貯留された貯留槽12と、貯留槽12に貯留されている溶融パラフィンの液面よりも下方に位置する、流量調整弁としてのニードル弁14と、貯留槽12とニードル弁14とを連結する配管の途中に設けられた開閉弁の開閉スイッチ16とが設けられている。なお、貯留槽12の上方には、カバー24が開閉可能に装着されており、カバー24を開くことによって貯留槽12にパラフィンの補給等を行うことができる。
また、ニードル弁14の左右前方には、試料が収容される包埋皿等を加温するホットプレート18が設けられている。一方、ニードル弁14の近傍の左右後方には、カセット2から試料を取り出す際等に用いられるピンセット等の器具を加温するホルダー22が設けられている。
さらに、ニードル弁14の前方には、ペルチェ素子によって冷却されるコールドスポット20が設けられている。このコールドスポット20は、試料が収容された包埋皿に充填された溶融パラフィンを凝固させる際に使用される。
一方、ニードル弁14の左右後方には包埋皿、試料を収容して加温する加温槽26が設けられている。
また、本実施形態に係る包埋装置1においては、カセット2を載置する載置機構40が設けられている。ここで、載置機構40は、カセット2が嵌合されて左右方向に移動可能となるようにカセット2の前後方向幅よりも大きい寸法の前後方向幅に形成された溝部41を備えており、溝部41内にホットプレート18の上面が露出する構成となっている。したがって、カセット2は当該ホットプレート18の上面に載置されることとなる。なお、変形例として、ホットプレート18に代えて、加温機構を有しない平板を配設する構成としてもよい(不図示)。
この構成によれば、溝部41を有することによって、包埋皿が装置外へ落出することを防止し、確実に装置の所定位置上(ここでは、溝部41内のホットプレート18上)に載置することが可能となる。
なお、作業者の利き手(右利き、左利き)に関わらず作業を行うことができるように、本実施形態に係る包埋装置1は、ニードル弁14を中心とした左右対称に各機構が配設された構成となっている。
ここで、包埋装置1を用いて試料(組織片)の包埋を行う工程について説明する。
先ず、溶融パラフィンの入った加温槽26の中に、パラフィン浸透を終えてカセット2に入れられた試料をバスケットごと収容する。
次に、ピンセットを持ち、加温槽26(一例として26A)の溶融パラフィンの中に収容されている試料入りのカセット2を取り出す。ここで、カセット2の蓋2Aを開けて、試料の大きさを確認する。
次に、試料の大きさに合う予め加温しておいた包埋皿を加温槽26(一例として26B)から取り出し、当該包埋皿の中にニードル弁14から少量のパラフィンを分注する。
次に、ピンセットを用いてカセット2の中の試料を包埋皿に入れ、コールドスポット20上で包埋皿を冷却しながら試料の位置を固定する。
次に、蓋2Aを外した状態のカセット2の本体2Bを包埋皿の開口部に被せて、溶融パラフィンをカセット2の本体2Bの上から分注する。
次に、別の装置(一例として、クライオ・モジュール(不図示)等)を用いて、包埋皿を冷却して、パラフィンの固化を行う。
次に、冷却によってパラフィンが固化したら、カセット2の本体2Bを包埋皿から取り外す。このとき、試料はパラフィンによって包埋された状態でカセット2の本体2Bに固定された状態となっている。
以上のような概略工程によって試料の包埋が行われる。なお、引き続いて、ミクロトーム(不図示)を用いて試料が薄切りされて顕微鏡標本を作製する工程等が行われる。
ところで、前述の通り、従来の包埋工程においては、試料が入れられているカセット2の蓋2Aを開ける際に、それまで手に保持していたピンセットを一旦、ホルダー22に戻し、一方の手でカセット2の本体2Bを押さえながら、他方の手でカセット2の蓋2Aを開けなければならないという課題があった。
本実施形態においては、以下の特徴的な構成を備えることによって、当該課題の解決を可能としている。
具体的には、カセット2を載置機構40の所定位置(一例として、溝部41内に配設されるホットプレート18の上面の所定位置)に載置した状態において、試料を収容するカセット2の本体2Bに開閉可能に設けられた蓋2Aの下面2aよりも上下方向の高さが低い位置に設けられる一端部31と、当該一端部31から蓋2Aの下面2aよりも上下方向の高さが高い位置まで延びる傾斜面32と、を有する蓋開け機構30を備える構成である。ここで、蓋開け機構30の斜視図(概略図)を図5に示すと共に、図5におけるVI−VI線断面図を図6に示す。
一例として、蓋開け機構30は樹脂材料を用いて形成されている。ただし、これに限定されるものではなく、金属材料を用いて形成される構成としてもよい。その場合には、特に、一端部31、傾斜面32を加熱可能な構成とすることによって、当該部位に付着するパラフィンが融けて落下する作用が得られ、清掃の必要性がなくなるため、さらに作業性を向上させることができる。
本実施形態に係る傾斜面32は、カセットに対向する方向と平行する方向、すなわち、図中の矢印で示す前後方向において傾斜している構成となっている。また、一例として、一端部31は、先端の断面形状(左右方向に直交する面による断面形状)が略V字状すなわち角度が鋭角の先細り形状に形成されている(図6参照)。
この構成によれば、カセット2の蓋2Aの前端2bを蓋開け機構30の傾斜面32に当接させた状態とし、さらにその状態からカセット2を前方に引き寄せる動作を行うことによって、蓋2Aの前端2bが傾斜面32に沿って上昇して、蓋2Aが開く作用が得られる。
なお、上記の作用を得るために、傾斜面32は、一端部31から蓋2Aの下面2aと高さが同じとなる位置までの水平距離S2が、蓋2Aにおける本体2Bからの突出距離S1よりも短くなるように構成することが好適である。
このように、本実施形態に係る包埋装置1によれば、一方の手でピンセットを保持したまま、他方の手でカセット2を前方に引き寄せるように移動させるだけで、蓋2Aを開くことが可能となる。したがって、手に保持していたピンセットをいちいちホルダー22に戻さずに、カセット2の蓋2Aを片手で開けることが可能となるため、従来の装置と比べて作業の簡素化と、作業時間の低減を図ることが可能となる。
なお、本実施形態に係る包埋装置1は、蓋開け機構30において、他端部33(一端部31に対して前後方向における逆側の端部)に連続する領域、すなわち他端部33から一端部31方向へ所定の幅を有する領域に、前後方向および左右方向が所定寸法の上面部34aが設けられたハンドレスト部34を備える構成となっている。
この構成によれば、カセット2の蓋2Aを開ける方の手(掌から手首の辺り)をハンドレスト部34に置くことができるため、指先をカセット2の後端2cに掛けて当該カセット2を前方に引き寄せる動作を楽な姿勢で、且つ、ブレないように行うことが可能となる。
(第二の実施形態)
続いて、本発明の第二の実施形態に係る包埋装置1について説明する。本実施形態に係る包埋装置1は、前述の第一の実施形態と基本的な構成は同様であるが、特に、蓋開け機構30の構成において相違点を有する。以下、当該相違点を中心に本実施形態について説明する。
本実施形態に係る包埋装置1の蓋開け機構30の斜視図(概略図)を図7に示すと共に、図7におけるVIII−VIII線断面図を図8に示す。
本実施形態に係る包埋装置1は、蓋開け機構30において、傾斜面32における蓋2Aの下面2aと上下方向の高さが一致する部分近傍の上方位置にひさし状に形成された跳ね防止部35を備えている。
この構成によれば、カセット2の蓋2Aの前端2bを蓋開け機構30の傾斜面32に当接させた状態とし、さらにその状態からカセット2を前方に引き寄せる動作を行うことによって、蓋2Aの前端2bが傾斜面32に沿って上昇して、蓋2Aが開く作用が得られる点は、前述の第一の実施形態と同様である。
ここで、上記の作用により蓋2Aが開く際は、その開く勢いによって蓋2Aの飛び跳ねが生じる可能性がある。しかし、本実施形態に係る跳ね防止部35を備える構成によれば、蓋2Aの飛び跳ねが生じた場合に、蓋2Aの上面2dがひさし状の跳ね防止部35の下面35aに当接して、飛び跳ねが抑止される作用が得られる。したがって、片手で蓋2Aを開く際ならではの問題として生じ得る蓋2Aの飛び跳ねを防止することができ、当該蓋2Aの飛び跳ねに伴う試料の飛散等を防止することができる。
(第三の実施形態)
続いて、本発明の第三の実施形態に係る包埋装置1について説明する。本実施形態に係る包埋装置1は、前述の第一の実施形態と基本的な構成は同様であるが、特に、蓋開け機構30の構成において相違点を有する。以下、当該相違点を中心に本実施形態について説明する。
本実施形態に係る包埋装置1の蓋開け機構30の斜視図(概略図)を図9に示す。
本実施形態に係る包埋装置1に特徴的な構成として、蓋開け機構30における傾斜面37は、カセット2を載置機構40の所定位置(一例として、溝部41内に配設されるホットプレート18の上面の所定位置)に載置した状態において、一端部36がカセット2の蓋2Aの下面2aよりも高さが低い位置に設けられると共に、カセット2に対向する方向と直交する方向、すなわち、図中の矢印で示す左右方向において傾斜している(図9の例示では右端が低く左端が高くなる)構成となっている。
この構成によれば、カセット2の蓋2Aの前端2bが平面視において傾斜面37と重なる位置であって、且つ、蓋2Aの下面2aが傾斜面37よりも上方となる位置となるように、カセット2を載置機構40(ここでは、溝部41内に配設されるホットプレート18の上面)に載置した状態とし、さらにその状態からカセット2を傾斜面37の傾斜が上昇する左右いずれか所定の方向(図9の例示では左方向)にスライド移動させる動作を行うことによって、蓋2Aの前端2bが傾斜面37に沿って上昇して、蓋2Aが開く作用が得られる。
このように、本実施形態に係る包埋装置1によれば、一方の手でピンセットを保持したまま、他方の手でカセット2を左右いずれか所定の一方向にスライド移動させるだけで、蓋2Aを開くことが可能となる。
なお、変形例として、前述の第二の実施形態と同様に、傾斜面37における蓋2Aの下面2aと上下方向の高さが一致する部分近傍の上方位置にひさし状に形成された跳ね防止部を設ける構成としてもよい(不図示)。
(第四の実施形態)
続いて、本発明の第四の実施形態に係る包埋装置1について説明する。本実施形態に係る包埋装置1は、前述の第一の実施形態と基本的な構成は同様であるが、特に、蓋開け機構30、載置機構40の構成において相違点を有する。以下、当該相違点を中心に本実施形態について説明する。
本実施形態に係る包埋装置1の蓋開け機構30、載置機構40の平面図(概略図)を図10に示す。
本実施形態に係る包埋装置1は、蓋開け機構30および載置機構40の両方もしくはいずれか一方に関して、溝部41における一端部31から遠い側の壁面41aと、一端部31との距離が左右いずれか所定の一方向に向かうにつれて短くなるように形成された構成となっている。すなわち、図10を参照すれば、右から左へ向かうにつれて、溝部41における一端部31から遠い側の壁面41aと、一端部31との距離が、L1からL2へと短くなる。
本実施形態においては、蓋開け機構30の一端部31を、左右いずれか所定の一方向に向かうにつれて、溝部41における一端部31から遠い側の壁面41aに近づけるように屈曲・湾曲させる構成であり、且つ、載置機構40の溝部41における一端部31から遠い側の壁面41aを、蓋開け機構30の一端部31に近づけるように屈曲・湾曲させる構成となっている。
なお、他の例として、蓋開け機構30の一端部31のみを、左右いずれか所定の一方向に向かうにつれて、溝部41における一端部31から遠い側の壁面41aに近づけるように屈曲・湾曲させる構成としてもよい(不図示)。
さらに、他の例として、載置機構40の溝部41における一端部31から遠い側の壁面41aのみを、蓋開け機構30の一端部31に近づけるように屈曲・湾曲させる構成としてもよい(不図示)。
上記のいずれの構成例によっても、カセット2の蓋2Aの前端2bが平面視において傾斜面32と重なる位置であって、且つ、蓋2Aの下面2aが傾斜面32よりも上方となる位置となるように、カセット2を載置機構40(ここでは、溝部41内に配設されるホットプレート18の上面)に載置した状態とし、さらにその状態からカセット2を、溝部41における一端部31から遠い側の壁面と一端部31との距離が短くなる方向(図10の例示では左方向)にスライド移動させる動作を行うことによって、カセット2の蓋2Aの前端2bが蓋開け機構30の傾斜面32に当接する位置が次第に変化していく、より具体的には、当接位置が傾斜面32の下方位置から上方位置へと変化していくため、蓋2Aの前端2bが傾斜面32に沿って上昇して、蓋2Aが開く作用が得られる。
このように、本実施形態に係る包埋装置1によれば、一方の手でピンセットを保持したまま、他方の手でカセット2を左右いずれか所定の一方向にスライド移動させるだけで、蓋2Aを開くことが可能となる。
なお、変形例として、前述の第二の実施形態と同様に、傾斜面32における蓋2Aの下面2aと上下方向の高さが一致する部分近傍の上方位置にひさし状に形成された跳ね防止部を設ける構成としてもよい(不図示)。
以上、説明した通り、本発明に係る包埋装置によれば、一方の手でピンセットを保持したまま、他方の手でカセットを所定の一方向に移動させるだけで、カセットの蓋を開くことが可能となる。したがって、手に保持していたピンセットをいちいちホルダーに戻さずに、カセットの蓋を片手で開けることが可能となるため、従来の装置と比べて作業の簡素化と、作業時間の低減を図ることが可能となる。
なお、本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
1 包埋装置
2 カセット
2A 蓋
2B 本体
12 貯留槽
14 ニードル弁
16 開閉スイッチ
18 ホットプレート
20 コールドスポット
22 ホルダー
24 カバー
26 加温槽
30 蓋開け機構
31、36 一端部
32、37 傾斜面
33 他端部
34 ハンドレスト部
35 跳ね防止部
40 載置機構
41 溝部

Claims (9)

  1. 本体と前記本体に対して開閉可能に設けられた蓋とを有して試料を収容するカセットを載置する載置機構と、
    前記カセットの前記蓋を開ける蓋開け機構と、を備え、
    前記蓋開け機構は、前記蓋が閉められた前記カセットが前記載置機構の所定位置に載置された状態において前記蓋の下面よりも高さが低い位置に設けられる一端部と、前記一端部から前記蓋の下面よりも高さが高い位置まで延びる傾斜面と、を有すること
    を特徴とする包埋装置。
  2. 前記傾斜面は、前記カセットに対向する方向と平行する前後方向に傾斜していること
    を特徴とする請求項1記載の包埋装置。
  3. 前記傾斜面は、前記一端部から前記蓋の下面と高さが同じとなる位置までの水平距離が、前記蓋における前記本体からの突出距離よりも短いこと
    を特徴とする請求項2記載の包埋装置。
  4. 前記傾斜面は、前記カセットに対向する方向と直交する左右方向に傾斜していること
    を特徴とする請求項1記載の包埋装置。
  5. 前記載置機構は、前記カセットが嵌合されて左右方向に移動可能となる幅に形成された溝部を有すること
    を特徴とする請求項4記載の包埋装置。
  6. 前記溝部における前記一端部から遠い側の壁面と、前記一端部との距離が左右いずれかの方向に向かうにつれて短くなるように形成されていること
    を特徴とする請求項5記載の包埋装置。
  7. 前記蓋開け機構は、前記傾斜面における前記蓋の下面と高さが一致する部分近傍の上方位置にひさし状に形成された跳ね防止部を有すること
    を特徴とする請求項1〜6いずれか一項に記載の包埋装置。
  8. 前記蓋開け機構は、前記カセットに対向する側とは逆側の他端部に連続する領域に、前後方向および左右方向が所定寸法の上面部が設けられたハンドレスト部を有すること
    を特徴とする請求項1〜7いずれか一項に記載の包埋装置。
  9. 前記一端部は、先端が鋭角の先細り形状に形成されていること
    を特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載の包埋装置。
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