JP2013154922A - 取り出し具付き容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】容器10では、蓋部材12は、本体部材11に固定された前側の固定蓋部25と、固定蓋部25に蓋ヒンジ部26を介して連結されるとともに、蓋ヒンジ部26回りに回動することで本体部材11を開放する後側の可動蓋部27と、により構成され、固定蓋部25には、取り出し具16が着脱可能に取り付けられた支持部材41が、蓋ヒンジ部26が延在する方向に延びる回動軸R回りに回動可能に固定され、支持部材41は、取り出し具16の端部14を支持することで、取り出し具16を本体部材11の開口面23に沿うように当該支持部材41から後側に向けて延在させ、可動蓋部27には、可動蓋部27が本体部材11を開放するときに、取り出し具16が本体部材11から離間するように支持部材41を回動軸R回りに回動させ、取り出し具16を可動蓋部27と本体部材11との間に位置させる連動部材52が設けられている。
【選択図】図3
Description
本発明に係る取り出し具付き容器は、内容物が収容される本体部材、および該本体部材に装着された蓋部材を有する容器体と、該容器体内に着脱可能に収納されるとともに前記容器体内から内容物を取り出す取り出し具と、を備える取り出し具付き容器であって、前記蓋部材は、前記本体部材に固定された前側の固定蓋部と、該固定蓋部に蓋ヒンジ部を介して連結されるとともに、該蓋ヒンジ部回りに回動することで前記本体部材を開放する後側の可動蓋部と、により構成され、前記固定蓋部には、前記取り出し具を支持する支持部材が、前記蓋ヒンジ部が延在する方向に延びる回動軸回りに回動可能に固定され、前記支持部材は、前記取り出し具の端部を支持することで、該取り出し具を前記本体部材の開口面に沿うように当該支持部材から後側に向けて延在させ、前記可動蓋部には、当該可動蓋部が前記本体部材を開放するときに、前記取り出し具が前記本体部材から離間するように前記支持部材を前記回動軸回りに回動させ、該取り出し具を当該可動蓋部と前記本体部材との間に位置させる連動部材が設けられていることを特徴とする。
また、可動蓋部が本体部材を開放すると、取り出し具が、本体部材から離間して可動蓋部と本体部材との間に位置されるので、取り出し具を容易に把持することができる。
以上より、可動蓋部が本体部材を開放した状態で、内容物の付着が抑制された取り出し具を容易に把持することが可能になり、当該取り出し具付き容器の使い勝手を高めることができる。
またこのように、可動蓋部が本体部材を開放した状態で、本体部材が閉塞されるのを規制することができるので、取り出し具を把持した後、この取り出し具で本体部材内の内容物を容易に取り出すことも可能になり、当該取り出し具付き容器の使い勝手をより高めることができる。
以下、図面を参照し、本発明の第1実施形態に係る取り出し具付き容器を説明する。
図1に示すように、取り出し具付き容器10は、内容物が収容される有底筒状の本体部材11、および該本体部材11に装着された蓋部材12を有する容器体13と、該容器体13内に着脱可能に収納されるとともに容器体13内から内容物を取り出す取り出し具16と、を備えている。この取り出し具付き容器10では、内容物として、例えばバターやマーガリン等の固形体や粉状体、粒状体、液状体などを容器体13内に収容する。
なお以下では、本体部材11の図示しない軸線に沿う方向を上下方向といい、上下方向に沿った本体部材11側を下側といい、蓋部材12側を上側といい、本体部材11の軸線に直交する直交面に沿う方向を水平方向という。
なお以下では、水平方向のうち、蓋ヒンジ部26が延在する方向を左右方向といい、左右方向に直交する方向を前後方向といい、前後方向に沿って蓋ヒンジ部26よりも固定蓋部25側を前側といい、可動蓋部27側を後側という。
なお、可動蓋部27における副スリット部30の周縁部には、前側に向けて突出する第1係合部38が形成されている。第1係合部38は、可動蓋部27のうち、環状壁28により構成されている部分(以下、後環状壁という)39に、本体部材11を左右方向に挟むように一対形成されており、図示の例では、副スリット部30の横条部33と下縦条部34とにより画成されている。
支持部材41は、上部空間42に配置された仲介部材40を介して固定蓋部25に連結されている。仲介部材40は、固定蓋部25に連結された第1仲介体43と、該第1仲介体43および支持部材41それぞれに連結された第2仲介体44と、を備えている。
第2仲介体44は、水平方向に延在するとともに左右方向に長い矩形板状に形成されている。第2仲介体44には、第1仲介体43が嵌合された嵌合孔が上下方向に貫設されており、第2仲介体44は、第1仲介体43の前記突条部により下方から支持されている。
保持部14は、厚さが挿入凹部49に挿入可能な板状に形成され、保持部14における柄部15との連結端は、挿入凹部49から後方に突出している。この連結端には、後方に向かうに従い漸次、下方に向けて延在する連結板部50が連設されており、保持部14は、連結板部50を介して柄部15に連結されている。
基部53は、上下方向および前後方向の両方向に沿うとともに上下方向に長い矩形板状に形成されている。レール部54は、基部53の前端に上下方向に延設された突条とされている。レール部54は、可動蓋部27が本体部材11を開放するときに、このレール部54上を、支持部材41においてレール部54よりも後側に位置する部分から左右方向の外側に突設されたガイド突起55が摺動するように構成されている。
第2係合部56は、本体部材11の大径部21を構成する4つの壁部のうち、互いに対向する一対の長壁部に形成されている。各長壁部には、第2係合部56が前後方向に間隔をあけて一対ずつ形成されており、蓋部材12が本体部材11に前後方向に反転して装着された場合であっても、一対の第2係合部56のうちの一方が、第1係合部38に係合するようになっている。第2係合部56は、大径部21が左右方向の外側に屈曲し突出することで形成されている。
なおこのとき、可動蓋部27は、蓋ヒンジ部26から上方に向けて延在する姿勢で維持される。一方、支持部材41は、前記回動軸R回りに、可動蓋部27の蓋ヒンジ部26回りの回動角度よりも小さい角度、回動された状態で、連動部材52および可動蓋部27を介して本体部材11に支持されており、取り出し具16の柄部15は、後方斜め上方に向けて延在する姿勢で維持される。
また、可動蓋部27が本体部材11を開放すると、取り出し具16が、本体部材11から離間して可動蓋部27と本体部材11との間に位置されるので、取り出し具16を容易に把持することができる。
以上より、可動蓋部27が本体部材11を開放した状態で、内容物の付着が抑制された取り出し具16を容易に把持することが可能になり、当該取り出し具付き容器10の使い勝手を高めることができる。
またこのように、可動蓋部27が本体部材11を開放した状態で、本体部材11が閉塞されるのを規制することができるので、取り出し具16を把持した後、この取り出し具16で本体部材11内の内容物を容易に取り出すことも可能になり、当該取り出し具付き容器10の使い勝手をより高めることができる。
次に、本発明に係る第2実施形態の取り出し具付き容器を、図5から図10を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
主スリット部61は、蓋部材12の頂壁29を横断する直線状に延設されている。図示の例では、主スリット部61は、頂壁29の外縁をなす4つの辺部のうち、互いに対向する一対の長辺部を繋ぐように延設されている。主スリット部61は、前記長壁部において中央よりも前側にずらされた位置に形成されている。主スリット部61の端縁は、副スリット部30の上端に連結されている。
第1連結体63は、固定蓋部25の前頂壁36の後端における左右方向の中央部に配設されている。第1連結体63は、前頂壁36の後端から下方に向けて突出した後、後方に向けて屈曲され、左右方向から見た側面視においてL字状をなしており、第1連結体63のうち屈曲された部分に、上下方向の貫通孔が形成されている。
第2連結体64の上端は、可動蓋部27の後頂壁51の前端に、前記蓋ヒンジ部26を介して連結されている。蓋ヒンジ部26は、主スリット部61における左右方向の中央部上に配置されている。
また本実施形態では、支持部材41は、前記回動軸R回りに下方に向けた回動が、規制部材67により規制されている。規制部材67は、連結部材62における第1連結体63の後端に設けられており、支持部材41の前端面に当接することで支持部材41の回動を規制している。なお規制部材67は、左右方向に間隔をあけて一対配設されている。
例えば蓋固定部材35はなくてもよい。
また前記各実施形態では、支持部材41は、前記蓋ヒンジ部26よりも後側に位置しているものとしたが、これに限られない。
さらに前記各実施形態では、第1係合部38は、可動蓋部27における副スリット部30の周縁部により構成されているものとしたが、これに限られるものではない。
さらにまた、第1係合部38、第2係合部56、配置凹部57はなくてもよい。
さらに前記各実施形態では、支持部材41には、挿入凹部49が形成されているものとしたが、保持部14を支持することで、取り出し具16を本体部材11の開口面23に沿うように当該支持部材41から後側に向けて延在させる他の構成に適宜変更してもよい。
さらに前記各実施形態では、柄部15は、水平方向に平行に延在しているものとしたが、これに限られるものではなく、例えば、柄部が、水平方向に対して傾斜していてもよく、本体部材の開口面に交差していてもよい。
さらにまた、前記各実施形態では、柄部15の突端部は、本体部材11の前記段部22から上方に離間しているものとしたが、これに限られず、例えば、柄部の突端部が前記段部に当接し、柄部がこの段部により下方から支持されていてもよい。
さらに取り出し具16は、バターナイフのように内容物を掬い取るものに限らず、フォークのように内容物を引っ掛けて保持するようなものや、スプーンなど他の形状であってもよい。
さらに前記各実施形態では、本体部材11の周壁19は、小径部20、大径部21および段部22を有する段状であるものとしたが、段状でなくてもよい。
さらにまた、本体部材11は角筒状に限られず、円筒状などであってもよい。
さらに前記各実施形態では、取り出し具16の柄部15の突端部には、保持部14が設けられていないものとしたが、これに限られず、柄部の両端に保持部が設けられていてもよい。
11 本体部材
12 蓋部材
13 容器体
14 保持部(端部)
16 取り出し具
23 開口面
25 固定蓋部
26 蓋ヒンジ部
27 可動蓋部
38 第1係合部
49 挿入凹部
52 連動部材
56 第2係合部
R 回動軸
Claims (5)
- 内容物が収容される本体部材、および該本体部材に装着された蓋部材を有する容器体と、
該容器体内に着脱可能に収納されるとともに前記容器体内から内容物を取り出す取り出し具と、を備える取り出し具付き容器であって、
前記蓋部材は、前記本体部材に固定された前側の固定蓋部と、該固定蓋部に蓋ヒンジ部を介して連結されるとともに、該蓋ヒンジ部回りに回動することで前記本体部材を開放する後側の可動蓋部と、により構成され、
前記固定蓋部には、前記取り出し具を支持する支持部材が、前記蓋ヒンジ部が延在する方向に延びる回動軸回りに回動可能に固定され、
前記支持部材は、前記取り出し具の端部を支持することで、該取り出し具を前記本体部材の開口面に沿うように当該支持部材から後側に向けて延在させ、
前記可動蓋部には、当該可動蓋部が前記本体部材を開放するときに、前記取り出し具が前記本体部材から離間するように前記支持部材を前記回動軸回りに回動させ、該取り出し具を当該可動蓋部と前記本体部材との間に位置させる連動部材が設けられていることを特徴とする取り出し具付き容器。 - 請求項1記載の取り出し具付き容器であって、
前記本体部材には、前記可動蓋部が当該本体部材を開放した状態で、前記可動蓋部に設けられた第1係合部に係合することで、前記可動蓋部が前記蓋ヒンジ部回りに、当該本体部材を閉塞する方向に回動することを規制する第2係合部が設けられていることを特徴とする取り出し具付き容器。 - 請求項1または2に記載の取り出し具付き容器であって、
前記支持部材は、前記蓋ヒンジ部よりも後側に位置していることを特徴とする取り出し具付き容器。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の取り出し具付き容器であって、
前記連動部材は、前記可動蓋部が前記本体部材を開放するときに、前記支持部材を当該連動部材上で摺動させることで前記回動軸回りに回動させることを特徴とする取り出し具付き容器。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の取り出し具付き容器であって、
前記支持部材には、後側に向けて開口し、前記取り出し具の端部が抜き差し可能に挿入された挿入凹部が形成されていることを特徴とする取り出し具付き容器。
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