JP7170552B2 - 取り出し具付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、取り出し具付き容器に関する。
従来、例えば下記特許文献1に示されるような取り出し具付き容器が知られている。この取り出し具付き容器は、内容物が収容される広口容器と、広口容器内の内容物を取り出すための取り出し具と、を備える。
特開2013-133136号公報
従来の取り出し具付き容器は、取り出し具を成形した後に所定の場所に収容する必要があり、製造コストの点で改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、安価に製造できる取り出し具付き容器を提供することを目的としている。
本発明の一態様に係る取り出し具付き容器は、内容物が収容される有底筒状の容器本体と、前記容器本体の口部に着脱可能に取り付けられた蓋部材と、を備え、前記蓋部材は、前記容器本体に取り付けられたベース部と、破断可能な弱化部を介して前記ベース部に一体成形された取り出し具と、前記ベース部に装着され前記取り出し具を開放可能に覆うキャップ部と、を有し、前記ベース部には、上下方向に貫通する開口が設けられ、前記開口の内側面には、前記ベース部から分離された前記取り出し具を支持する取り出し具支持部が設けられ、前記取り出し具支持部は、前記取り出し具の一端を上下から挟む込む一対の挟持片を有し、前記取り出し具の一端には、前記容器本体の内容物を取り出すために保持する保持部が設けられ、前記取り出し具の他端には、使用者に把持される柄部が設けられ、一対の前記挟持片は、一端側から他端側に向かうに従い前記取り出し具が上側に傾いた状態で前記取り出し具を支持する。
上述の構成によれば、蓋部材のベース部と取り出し具とが一体的に成形されている。すなわち、取り出し具を蓋部材の一部として製造することができ、成形品の数を減らし容器の製造コストを低減できる。
上述の構成によれば、蓋部材のキャップ部が、取り出し具を覆う。このため、キャップ部の下側に、取り出し具を収容する空間を設けることができる。キャップ部の下側の空間にベース部から分離させた取り出し具を収容させることで、取り出し具を清潔に保つとともに取り出し具の紛失を抑制することができる。
なお、上述の取り出し具付き容器は、流通時点で弱化部が破断されていても、されていなくてもよい。上述の構成によれば、キャップ部がベース部と取り出し具とを連結する弱化部を保護するため、例えば弱化部が破断されずに流通される場合、流通過程において弱化部が破断することを抑制できる。
上述の取り出し具付き容器において、前記容器本体の口部を覆うシール部材をさらに備え、前記ベース部には、上下方向に貫通する開口が設けられ、前記シール部材は、前記ベース部の前記開口を下側から覆い、前記弱化部は、前記開口の内側面に連結され、前記取り出し具は、前記開口の内部かつ前記シール部材の上側に配置される、構成としてもよい。
上述の構成によれば、取り出し具が、弱化部を介して、ベース部の開口の内側の中空部分に配置される。このため、取り出し具に力を付与することで、弱化部を容易に破断させることができる。なお、弱化部を破断させる作業は、例えば、蓋部材にシール部材を組付ける工程内に行うことができる。また、弱化部を破断させる工程は、使用者(エンドユーザ)が行ってもよい。
上述の構成によれば、ベース部の開口の下側をシール部材が覆う。このため、シール部材を、取り出し具の収容空間の底面として用いることができる。
上述の取り出し具付き容器において、前記ベース部と前記キャップ部とは、ヒンジ部を介して一体成形される、構成としてもよい。
上述の構成によれば、ベース部とキャップ部とが一体成形される。すなわち、蓋部材を単一の部材として成形することができる。このため、取り出し具付き容器の部品点数を削減することができ、取り出し具付き容器を安価に製造できる。
上述の取り出し具付き容器において、前記ベース部には、上下方向に貫通する開口が設けられ、前記開口の内側面には、前記ベース部から分離された前記取り出し具を支持する取り出し具支持部が設けられる、構成としてもよい。
上述の構成によれば、ベース部の開口の内側面に取り出し具支持部が設けられる。このため、保管時に取り出し具を容器内に収納することができ、取り出し具の取り扱いが容易となる。
上述の取り出し具付き容器において、前記取り出し具支持部は、前記取り出し具の一端を上下から挟む込む一対の挟持片を有し、一対の前記挟持片は、一端側から他端側に向かうに従い前記取り出し具が上側に傾いた状態で前記取り出し具を支持する、構成としてもよい。
上述の構成によれば、キャップ部を開放しベース部の開口を露出させた状態で取り出し具の他端側が、上側に傾斜して延びる。このため、使用者は、内容物で手を汚すことなく取り出し具の他端側を把持しやすい。また、キャップ部を閉じた状態で、キャップ部の天板部に取り出し具の他端側が接触し付勢されていてもよい。この場合、取り出し具を蓋部材に対して安定して支持させることができる。
本発明の取り出し具付き容器によれば、安価に製造できる取り出し具付き容器を提供できる。
図1は、第1実施形態の取り出し具付き容器の断面図である。 図2は、キャップ部を開状態とした第1実施形態の容器の平面図である。 図3は、第1実施形態の蓋部材の断面図であり、取り出し具をベース部から分離させる工程を示す図である。 図4は、第2実施形態の蓋部材の平面図である。 図5Aは、第2実施形態の蓋部材の平面図であり、ベース部から取り出し具を分離させる工程を説明する図である。 図5Bは、第2実施形態の蓋部材の平面図であり、蓋部材にシール部材を組み付ける工程を説明する図である。 図6は、キャップ部を開状態とした第2実施形態の容器の平面図である。 図7は、キャップ部を閉状態とした第2実施形態の容器の断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る取り出し具付き容器1について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の取り出し具付き容器1の断面図である。
第1実施形態の取り出し具付き容器(以下単に容器)1は、例えばクリーム状又は半固形状の食品、化粧品等の内容物Cを収容する。容器1は、有底筒状の容器本体7と、容器本体7の口部7aを覆うシール部材9と、容器本体7の口部7aに着脱可能に取り付けられた蓋部材8と、を備える。
容器本体7および蓋部材8は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置した状態で配設される筒状である。本実施形態では、容器本体7と蓋部材8との共通軸を容器軸Oという。また、容器軸O方向(上下方向)に沿って容器本体7から蓋部材8へ向かう方向を上方といい、蓋部材8から容器本体7へ向かう方向を下方という。さらに、上下方向から見た平面視で容器軸Oを中心する半径方向を単に径方向という。
なお、本明細書における上下方向は、単に説明のために用いられる方向であって、容器1の使用時および流通時の姿勢を限定するものではない。
容器本体7は、上側に開口する口部7aを有する有底の筒状である。容器本体7には、内容物Cが収容される。容器本体7の外周面の上端部には、雄ねじ部7bが形成されている。蓋部材8は、容器本体7の上側の口部7aに取り付けられる。より具体的には、蓋部材8には、雄ねじ部7bに螺着する雌ねじ部11aが形成されており、容器本体7に着脱自在に装着される。これにより、蓋部材8は、容器本体7の口部7aを上側から塞ぐ。使用者は、内容物Cを取り出すとき、容器本体7から蓋部材8を取り外して容器本体7の口部7aを開放する。
シール部材9は、上下方向からみて円形のシート状である。シール部材9は、例えば、シリコンゴムなどの可撓性の材料からなる。また、シール部材9は、発泡ポリエチレンのハイシート(登録商標)パッキンであってもよい。シール部材9は、容器本体7の口部7aを覆う。シール部材9は、容器本体7の口部7aの上端縁と接触する。シール部材9は、蓋部材8の内周面に形成されたアンダーカット溝部に嵌合されることで蓋部材8に保持される。なお、シール部材は、接着等の他の手段により蓋部材8に固定されていてもよい。シール部材9は、容器本体7と蓋部材8との間に挟み込まれる。シール部材9は、容器本体7と蓋部材8との間に挟み込まれることで、容器本体7と蓋部材8との隙間をシールし、内容物Cが容器1から漏れ出すことを抑制する。
蓋部材8は、ベース部10と、キャップ部20と、取り出し具30と、を有する。ベース部10、キャップ部20および取り出し具30は、一体的に成形されており、互いに連結されている。
ベース部10は、容器軸Oを中心とする筒状部11と、筒状部11の上端部から径方向内側に延びる内フランジ部12と、を有する。
筒状部11の内周面には、容器本体7の雄ねじ部7bに螺着される雌ねじ部11aが形成されている。これにより、ベース部10は、容器本体7に取り付けられる。また、筒状部11の外周面の上部には、キャップ部20が取り付けられる嵌着面11bが設けられる。
内フランジ部12は、容器軸Oに直交する平面に沿う板状である。内フランジ部12の下面には、シール部材9が接触する。内フランジ部12の下面は、容器本体7の口部7aの上端縁とともに、シール部材9を挟み込む。
内フランジ部12の径方向内側には、開口19が設けられる。すなわち、ベース部10には、上下方向に貫通する開口19が設けられる。開口19は、上下方向から見て、容器軸Oを中心とする円形である。開口19の内側には、取り出し具30が配置される。開口19の上部はキャップ部20に覆われ、開口19の下部はシール部材9に覆われる。すなわち、開口19の内部には、キャップ部20とシール部材9とに挟まれた空間が設けられる。開口19の内部の空間は、取り出し具30の収容に利用される。
キャップ部20は、ヒンジ部21を介してベース部10と一体成形される。このため、本実施形態によれば、蓋部材8を単一の部材として成形することができ、容器1の部品点数を削減して容器1を安価に製造できる。
キャップ部20は、ヒンジ部21の回転軸を中心として開閉する。キャップ部20は、閉状態において、ベース部10の嵌着面11bに装着され、ベース部10の開口19を閉塞する。また、キャップ部20は、開状態においてベース部10の開口19を開放させる。使用者は、キャップ部20を開状態とすることで、開口19の内側に配置される取り出し具30が使用可能となる。
キャップ部20は、板状の天板部22と、天板部22の外周縁から筒状に延びる嵌合筒23と、ツマミ部(操作部)24と、を有する。嵌合筒23の内周面は、ベース部10の嵌着面11bに嵌合する。嵌合筒23の内周面が嵌着面11bに嵌合することで、キャップ部20が閉状態となる。また、嵌合筒23の外周面には、ヒンジ部21とツマミ部24とが連結されている。ツマミ部24は、嵌合筒23の外周面から径方向外側に突出する。ツマミ部24は、嵌合筒23の中心軸に対し、ヒンジ部21の反対側に位置する。使用者は、ツマミ部24を把持して操作することでキャップ部20を開閉する。
図2は、キャップ部20を開状態とした容器1の平面図である。
図2に示すように、取り出し具30は、スプーン形状又はへら形状をなしたスパチュラである。取り出し具30は、使用者が容器本体7内の内容物Cを取り出すために容器1に備えられる。
本実施形態において、取り出し具30は、容器軸Oと直交する平面に沿う板状である。また、取り出し具30は、一方向に沿って延びる長手形状を有する。取り出し具30は、長手方向の一端側に位置する保持部31と、保持部31より幅が狭く保持部31から他端側に延びる柄部32と、を有する。使用者は、柄部32を把持して保持部31を容器本体7の内部に挿入し内容物Cを保持部31に保持させることで内容物Cを容器本体7から取り出す。保持部31には、厚さ方向に凹む略楕円形状の凹部31aが設けられる。保持部31に凹部31aが設けられることで、内容物Cを保持部31に保持させやすくなる。また、柄部32には、取り出し具30の長手方向に対して直交する3本の凹溝32aが設けられる。凹溝32aは、使用者が柄部32を把持する際の滑り止めとして機能する。図1に示すように、本実施形態の取り出し具30には、表裏両面に凹部31aおよび凹溝32aがそれぞれ設けられる。
図2に示すように、取り出し具30は、ベース部10の開口19の内部かつシール部材9の上側に配置される。取り出し具30は、開口19の内側面から径方向内側に突出する一対の弱化部29を介してベース部10に連結される。
一対の弱化部29は、それぞれ、開口19の内側面および取り出し具の長さ方向の端部に連結される。弱化部29は、取り出し具30の各部と比較して十分に細い。このため、弱化部29は、負荷を加えることで容易に破断可能である。
図3は、蓋部材8の断面図であり、弱化部29を破断させてベース部10から取り出し具30を分離させる工程を説明する図である。
弱化部29を破断させる工程では、作業者は、蓋部材8を表裏反転して配置し、蓋部材8を保持する。さらに、作業者は、取り出し具30に対し、キャップ部20側に向かう力Fを付与する。これにより、ベース部10と取り出し具30とを連結させる弱化部29にせん断応力が加わり、弱化部29が破断し、取り出し具30がベース部10から分離する。
弱化部29を破断させる工程は、例えば、蓋部材8にシール部材9および容器本体7を組み付ける際に行うことができる。この場合、上述の手順で弱化部29を破断させた後に、ベース部10の筒状部11の内側にシール部材9を配置する。さらに、筒状部11の雌ねじ部11aに容器本体7の雄ねじ部7bを螺着することで、容器1の組み立て工程が完了する。
容器1の組み立て工程において弱化部29を破断させる場合、弱化部29の確実な破断が可能となるのみならず、使用者が弱化部29を破断する必要がなく使用者の負担を軽減できる。
なお、本実施形態では、容器1の組み立て工程において、弱化部29を破断させる場合について説明した。この場合、使用者(エンドユーザ)が容器1を手にする際に、取り出し具30は、ベース部10から分離されている。しかしながら、使用者が取り出し具30の使用前に弱化部29を破断させてもよい。すなわち、取り出し具30が弱化部29を介してベース部10に一体成形されていれば、弱化部29の破断工程は、製造者が行っても使用者(エンドユーザ)が行ってもよい。この場合、容器1は、取り出し具30がベース部10に連結した状態で流通される。
使用者が弱化部29を破断する場合、製造工程での破断工程を削減することができるため、製造コストのさらなる低減が可能となる。
本実施形態によれば、蓋部材8のベース部10と取り出し具30とが一体的に成形される。このため、取り出し具30を蓋部材8の一部として製造することができ、成形品の数を減らし容器1の製造コストを低減できる。
本実施形態によれば、蓋部材8のキャップ部20が、取り出し具30を開放可能に覆う。したがって、取り出し具30と蓋部材8とが弱化部29を介して互いに連結された状態で、容器1を流通される場合、キャップ部20が弱化部29を保護し、流通過程において弱化部29が破断することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、蓋部材8のキャップ部20がベース部10の開口19を上側から覆い、シール部材9が、ベース部10の開口19を下側から覆う。これにより、開口19の内側にキャップ部20およびシール部材9に上下から囲まれた空間を設けることができる。この空間は、キャップ部20を開閉することで、容易に開放することができる。このため、この空間を取り出し具30の収容に利用することができる。この場合、使用後の取り出し具30の清潔性を保つとともに取り出し具30の紛失を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態の容器(取り出し具付き容器)101について、図面を基に説明する。本実施形態の容器101は、第1実施形態の容器1と比較して、蓋部材108の構成が、主に異なる。より具体的には、本実施形態の容器101は、ベース部110の開口119の内側面に取り出し具支持部105を有する点が、第1実施形態と異なる。
なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図4は、本実施形態の蓋部材108の平面図である。図4において、蓋部材108は、キャップ部20が開状態とされている。本実施形態の蓋部材108は、第1実施形態と同様の容器本体7の口部7aに着脱可能に取り付けられる。
第1実施形態と同様に、蓋部材108は、ベース部110と、キャップ部20と、取り出し具30と、を有する。ベース部110、キャップ部20および取り出し具30は、一体的に成形されており、互いに連結されている。後段において説明するように、ベース部110は、取り出し具30を支持する取り出し具支持部105を有する。
ベース部110は、容器軸Oを中心とする筒状部11と、筒状部11の上端部から径方向内側に延びる内フランジ部12と、取り出し具支持部(以下単に支持部)105と、を有する。内フランジ部12の径方向内側には、開口119が設けられる。すなわち、ベース部110には、上下方向に貫通する開口119が設けられる。
取り出し具30は、開口119の内側面から径方向内側に突出する一対の弱化部29を介してベース部110に連結される。取り出し具30は、弱化部29に負荷を加えて破断させることで、ベース部110から分離させることができる。
図5Aおよび図5Bは、蓋部材108の断面図である。図5Aは、ベース部110から取り出し具30を分離させる工程を説明する図である。また、図5Bは、蓋部材108にシール部材9を組み付ける工程を説明する図である。
図5Aに示すように、弱化部29を破断させる工程では、作業者は、蓋部材108を表裏反転して配置し、取り出し具30に対し、キャップ部20側に向かう力Fを付与することで、弱化部29を破断し、取り出し具30をベース部110から分離させる。
次いで、図5Bに示すように、蓋部材108にシール部材9を組み付ける。より具体的には、ベース部110の筒状部11の内側にシール部材9を配置する。さらに、筒状部11の雌ねじ部11aに容器本体7の雄ねじ部7bを螺着することで、容器101の組み立て工程が完了する。この状態で、ベース部110から分離した取り出し具30は、シール部材9とキャップ部20とに上下から挟まれた空間内に収容される。容器101は、この状態で、流通される。このため、使用者が弱化部29を破断する必要がなく使用者の負担を軽減できる。
使用者は、商品購入後最初の使用時に、蓋部材108を容器本体7から取り外し、シール部材9を除去して取り出し具30を取り出した後に、再び、蓋部材108を容器本体7に取り付ける。除去したシール部材9は、廃棄することができる。これにより、容器101内の内容物Cの使用の準備が完了する。使用者は、蓋部材108のキャップ部20を開放して、開口119から取り出し具30を容器本体7の内部に挿入することで内容物Cを取り出す。使用者は、内容物Cを一定量取り出した後、取り出し具30を支持部105に支持させ、さらにキャップ部20を閉塞する。
なお、弱化部29の破断は、商品購入後最初の使用時に使用者が行ってもよい。
取り出し具30を支持する支持部105の構成について、説明する。
支持部105は、ベース部110から分離された取り出し具30を支持する。支持部105は、開口119の内側面に設けられる。より具体的には、支持部105は、開口119の内側面から径方向内側に突出する。
図6は、キャップ部20を開状態とした容器101の平面図である。また、図7は、キャップ部20を閉状態とした容器101の断面図である。図6および図7において、取り出し具30は、支持部105に支持されている。
支持部105は、開口119の内側面から径方向内側に突出する一対の挟持片105a、105bを有する。一対の挟持片105a、105bは、上下方向に並ぶ。一対の挟持片105a、105bのうち、上側に位置する一方を上側挟持片105aとし、下側に位置する他方を下側挟持片105bとする。上側挟持片105aおよび下側挟持片105bは、上下方向を板厚方向とする板状である。上側挟持片105aと下側挟持片105bとの上下方向の隙間寸法は、取り出し具30の上下方向の厚さ寸法より小さい。上側挟持片105aおよび下側挟持片105bは、取り出し具30の一端を上下から挟む込むことで、取り出し具30を支持する。
本実施形態において、一対の挟持片105a、105bは、開口119の内側面に連結される基端側から突出方向の先端側に向かうに従い上側に傾斜する。このため、一対の挟持片105a、105bで挟み込まれた取り出し具30は、一対の挟持片105a、105bで支持される一端側から他端側に向かうに従い上側に傾いた状態となる。
図6に示すように、上側挟持片105aは、上下方向から見て、略矩形状である。上側挟持片105aは、矩形状の一辺において開口119の内側面に連結される。下側挟持片105bは、上下方向から見て、上側挟持片105aを外側から囲むU字状である。したがって、上下方向から見て、上側挟持片105aおよび下側挟持片105bは、互いに重ならない。下側挟持片105bは、U字状の一対の先端において開口119の内側面に連結される。
一対の挟持片105a、105bの間に取り出し具30を挟み込むと、取り出し具30に対して一対の挟持片105a、105bが上下に若干広がる。上述したように、一対の挟持片105a、105bで挟み込まれた取り出し具30は、一対の挟持片105a、105bで支持される一端側から他端側に向かうに従い上側に傾いた状態となる。このため、キャップ部20を閉塞すると、取り出し具30の他端は、キャップ部20の天板部22に押し付けられる。この状態で、取り出し具30を下側から支える下側挟持片は、下側に撓む。また、キャップ部20を開放すると、取り出し具30の他端側が上側に上昇し、取り出し具30の他端が開口119より上側に突出した状態となる。
本実施形態によれば、ベース部110の開口119の内側面には、支持部105を有する。このため、保管時に取り出し具30を容器101内に収納することができ、取り出し具の取り扱いが容易となる。また、保管時に取り出し具30が汚れることを抑制することができる。
本実施形態によれば、保管状態で支持部105が取り出し具30を容器101内で中空支持する。このため、本実施形態の容器101は、保管状態で、取り出し具30を搭載するシール部材9を必要としない。
第1実施形態の容器1では、保管状態において、取り出し具30を搭載するためにシール部材9が必要となる。シール部材9は、開口19を塞ぐ。したがって、第1実施形態の容器1では、内容物Cを露出させるために、蓋部材8を口部7aから離脱させる必要があった。
これに対し、本実施形態では、保管状態でシール部材9が不要となるため、キャップ部20を開放することで、取り出し具30を取り出すとともに内容物Cを露出させることが可能となる。すなわち、本実施形態によれば、使用者の使用時の手順を簡素化することができる。
なお、ここで保管状態とは、使用者による最初の使用以降の保管時の状態を意味する。
本実施形態によれば、一対の挟持片105a、105bは、一端側から他端側に向かうに従い取り出し具30が上側に傾いた状態で取り出し具30を支持する。したがって、使用者がキャップ部20を開放すると、取り出し具30の他端側がベース部110の開口から上側に突出し、使用者が内容物Cで手を汚すことなく取り出し具の他端側を把持しやすくなる。また、本実施形態では、キャップ部20を閉じた状態で、キャップ部20の天板部22に取り出し具30の他端側が接触し付勢されていてもよい。この場合、取り出し具30を蓋部材108に対して安定して支持させることができる。
以上に、本発明の様々な実施形態を説明したが、各実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
1、105 容器(取り出し具付き容器)
7 容器本体
7a 口部
8、108 蓋部材
9 シール部材
10、110 ベース部
19、119 開口
20 キャップ部
21 ヒンジ部
29 弱化部
30 取り出し具
105 取り出し具支持部(支持部)
105a 上側挟持片(挟持片)
105b 下側挟持片(挟持片)
C 内容物

Claims (3)

  1. 内容物が収容される有底筒状の容器本体と、
    前記容器本体の口部に着脱可能に取り付けられた蓋部材と、を備え、
    前記蓋部材は、
    前記容器本体に取り付けられたベース部と、
    破断可能な弱化部を介して前記ベース部に一体成形された取り出し具と、
    前記ベース部に装着され前記取り出し具を開放可能に覆うキャップ部と、を有し、
    前記ベース部には、上下方向に貫通する開口が設けられ、
    前記開口の内側面には、前記ベース部から分離された前記取り出し具を支持する取り出し具支持部が設けられ、
    前記取り出し具支持部は、前記取り出し具の一端を上下から挟む込む一対の挟持片を有し、
    前記取り出し具の一端には、前記容器本体の内容物を取り出すために保持する保持部が設けられ、前記取り出し具の他端には、使用者に把持される柄部が設けられ、
    一対の前記挟持片は、一端側から他端側に向かうに従い前記取り出し具が上側に傾いた状態で前記取り出し具を支持する、
    取り出し具付き容器。
  2. 前記容器本体の口部を覆うシール部材をさらに備え、
    前記ベース部には、上下方向に貫通する開口が設けられ、
    前記シール部材は、前記ベース部の前記開口を下側から覆い、
    前記弱化部は、前記開口の内側面に連結され、
    前記取り出し具は、前記開口の内部かつ前記シール部材の上側に配置される、請求項1に記載の取り出し具付き容器。
  3. 前記ベース部と前記キャップ部とは、ヒンジ部を介して一体成形される、請求項1又は2に記載の取り出し具付き容器。
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