JP2018132086A - 車両の制御装置及び車両の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】停車状態、極低車速状態であっても、締結された摩擦要素を判別することが可能な車両の制御装置及び車両の制御方法を提供する。
【解決手段】コントローラ1は、サンギヤSとキャリアCとリングギヤRとを有する遊星歯車機構PGMと、サンギヤS、キャリアC及びリングギヤRのうちの2つの回転要素として、キャリアC及びリングギヤRを係合させる前進クラッチFWD/Cと、回転速度Nrを検出する回転センサ3と、を有する車両で制御を行う車両の制御装置を構成する。コントローラ1は、回転センサ3から検出されるパルスに基づき、後進ブレーキREV/Bと前進クラッチFWD/Cとのうち締結された摩擦要素を特定する制御を行う制御部を有した構成とされる。
【選択図】図1
【解決手段】コントローラ1は、サンギヤSとキャリアCとリングギヤRとを有する遊星歯車機構PGMと、サンギヤS、キャリアC及びリングギヤRのうちの2つの回転要素として、キャリアC及びリングギヤRを係合させる前進クラッチFWD/Cと、回転速度Nrを検出する回転センサ3と、を有する車両で制御を行う車両の制御装置を構成する。コントローラ1は、回転センサ3から検出されるパルスに基づき、後進ブレーキREV/Bと前進クラッチFWD/Cとのうち締結された摩擦要素を特定する制御を行う制御部を有した構成とされる。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両の制御装置及び車両の制御方法に関する。
回転センサからの検出値に基づき、クラッチの締結判定を行う技術が特許文献1に開示されている。特許文献1の技術では具体的には、車両が概ね停止状態または極低車速状態のもとでクラッチの締結操作がされた場合に、入力側回転センサからの検出値に基づきクラッチの締結判定を行う。
前後進の切換を実現するために、遊星歯車機構と、前進クラッチと、後進ブレーキとを備え、前進クラッチの締結により前進を行い、後進ブレーキの締結により後進を行う車両がある。このような車両としては例えば、入力をサンギヤ、出力をキャリアとしたダブルピニオン式の遊星歯車機構に対し、キャリアとリングギヤとを接続する前進クラッチと、リングギヤに接続される後進ブレーキとを設け、さらにサンギヤの回転速度を検出する回転センサを設けた構成の車両がある。
この場合、停車状態でDレンジが選択されると、前進クラッチが締結され、サンギヤを含む3つの回転要素すべての回転速度がゼロとなる。これは、前進クラッチの締結により3つの回転要素すべてが同一回転することになり、さらに停車状態では車速がゼロであることから、キャリアの回転速度がゼロになるためである。
Rレンジが選択された場合も、サンギヤを含む3つの回転要素すべての回転速度はゼロとなる。これは、後進ブレーキの締結によりリングギヤの回転速度がゼロになり、さらに停車状態ではキャリアの回転速度がゼロになるためである。
このため、上記構成の車両では、例えば特許文献1の技術を用いることで、停車状態、極低車速状態で摩擦要素が締結されたことは判定し得るとしても、締結された摩擦要素が前進クラッチ及び後進ブレーキのうちいずれかまで判別することはできない。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、停車状態、極低車速状態であっても、締結された摩擦要素を判別することが可能な車両の制御装置及び車両の制御方法を提供することを目的とする。
本発明のある態様の車両の制御装置は、走行用駆動源からの動力が伝達される第1回転要素と、駆動輪に動力を伝達する第2回転要素と、ブレーキに接続する第3回転要素と、を有する遊星歯車機構と、前記第1回転要素、前記第2回転要素及び前記第3回転要素のうち2つの回転要素を係合させるクラッチと、前記第3回転要素の回転速度を検出する回転センサと、を有する車両で制御を行う車両の制御装置であって、前記回転センサから検出されるパルスに基づき、前記ブレーキと前記クラッチとのうち締結された摩擦要素を特定する制御を行う制御部、を有する。
本発明の別の態様によれば、走行用駆動源からの動力が伝達される第1回転要素と、駆動輪に動力を伝達する第2回転要素と、ブレーキに接続する第3回転要素と、を有する遊星歯車機構と、前記第1回転要素、前記第2回転要素及び前記第3回転要素のうち2つの回転要素を係合させるクラッチと、前記第3回転要素の回転速度を検出する回転センサと、を有する車両で行う車両の制御方法であって、前記回転センサから検出されるパルスに基づき、前記ブレーキと前記クラッチとのうち締結された摩擦要素を特定すること、を含む車両の制御方法が提供される。
これらの態様によれば、ブレーキに接続する第3回転要素に対して回転センサを配置したので、ブレーキを締結した場合には、第3回転要素は全く回転せず、検出されるパルスもゼロになる。
その一方で、クラッチを締結した場合には、第3回転要素は、走行用駆動源からのトルクにより回転、振動等の無駄動作をする。第3回転要素がブレーキによって固定されないことから、走行用駆動源から駆動輪に至る動力伝達経路におけるガタ等の分、無駄動作をする余地があるためである。このため、クラッチを締結した場合には、回転センサの検出値、つまり回転速度はゼロであっても、パルスが検知されることになる。
したがって、これらの態様によれば、回転センサから検出されるパルスに基づき、ブレーキとクラッチとのうち締結された摩擦要素を特定するので、停車状態、極低車速状態であっても、締結された摩擦要素を判別することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、車両の要部を示す図である。車両は、エンジンENGと、無段変速機TMと、駆動輪DWと、を備える。
エンジンENGは、車両の走行用駆動源を構成する。無段変速機TMは、ベルト式の無段変速機であり、トルクコンバータTCと、前後進切替機構SWMと、バリエータVAと、を有する。エンジンENGの動力は、トルクコンバータTC、前後進切替機構SWM、バリエータVAを介して駆動輪DWへと伝達される。換言すれば、トルクコンバータTC、前後進切替機構SWM、バリエータVAは、エンジンENGから駆動輪DWに至る動力伝達経路に設けられる。
トルクコンバータTCは、流体を介して動力を伝達する。トルクコンバータTCでは、ロックアップクラッチLUを締結することで、動力伝達効率が高められる。
前後進切替機構SWMは、エンジンENGとバリエータVAとを結ぶ動力伝達経路に設けられる。前後進切替機構SWMは、入力される回転の回転方向を切り替えることで車両の前後進を切り替える。前後進切替機構SWMは、Dレンジつまり前進レンジ選択の際に係合される前進クラッチFWD/Cと、Rレンジつまりリバースレンジ選択の際に係合される後退ブレーキREV/Bと、を備える。前進クラッチFWD/C及び後退ブレーキREV/Bを解放すると、無段変速機TMはニュートラル状態つまり動力遮断状態になる。
前後進切替機構SWMは具体的には、前進クラッチFWD/C及び後退ブレーキREV/Bのほか、遊星歯車機構PGMを有して構成される。遊星歯車機構PGMは、ダブルピニオン式の遊星歯車機構であり、サンギヤSと、キャリアCと、リングギヤRと、第1プラネタリピニオンP1と、第2プラネタリピニオンP2とを有する。
サンギヤSは、前後進切替機構SWMの入力軸に結合される。サンギヤSは、エンジンENGからの動力が入力される第1回転要素を構成する。第1プラネタリピニオンP1は、サンギヤSと噛み合い、第2プラネタリピニオンP2は、第1プラネタリピニオンP1と噛み合う。キャリアCは、前後進切替機構SWMの出力軸に結合され、第1プラネタリピニオンP1と第2プラネタリピニオンP2とを回転可能に支持する。キャリアCは、駆動輪DWに動力を伝達する第2回転要素を構成する。
リングギヤRは、第2プラネタリピニオンP2と噛み合う。リングギヤRには後進ブレーキREV/Bが設けられ、リングギヤRは、後進ブレーキREV/Bによって前後進切替機構SWMの固定部材FMに固定される。固定部材FMは例えば、前後進切替機構SWMのケースである。リングギヤRは、後進ブレーキREV/Bに接続する第3回転要素を構成する。
リングギヤRに対しては、リングギヤRの回転速度Nrを検出する回転センサ3が設けられる。回転センサ3は、磁気式の回転センサであり、リングギヤRにリング状に設けられ着磁された複数の検出歯それぞれから出る磁束をパルスとして検出する。回転センサ3によって単位時間あたりに検出されるパルスの数は、回転速度Nrによって異なってくる。このため、回転センサ3はパルスを検出することで、回転速度Nrを検出することができる。回転速度Nrは、回転センサ3の検出値に相当する。
バリエータVAは、プライマリプーリPRIと、セカンダリプーリSECと、プライマリプーリPRI及びセカンダリプーリSECに巻き掛けられたベルトBLTと、を有するベルト式無段変速機構を構成する。プライマリプーリPRIにはプライマリ圧Ppriが、セカンダリプーリSECにはセカンダリ圧Psecが、後述する油圧制御回路2からそれぞれ供給される。
無段変速機TMは、コントローラ1と、油圧制御回路2とをさらに有する。
コントローラ1は、無段変速機TMを制御する。コントローラ1には例えば、回転センサ3、セレクトレバー6の操作位置、換言すれば選択されたシフトポジションを検出するインヒビタスイッチ4、エンジンENGを始動するためのイグニッションスイッチ5、後述するクラッチ圧センサ23等からの信号が入力される。選択されたシフトポジションは具体的には、選択レンジである。
コントローラ1にはこのほか、車速VSPを検出する車速センサ、アクセル開度APOを検出するアクセル開度センサ、回転速度Neを検出するエンジン回転速度センサ、プライマリ圧Ppriを検出するプライマリ圧センサ、セカンダリ圧Psecを検出するセカンダリ圧センサ、プライマリプーリPRIの入力側回転速度である回転速度Npriを検出するPRI回転速度センサ、セカンダリプーリSECの出力側回転速度である回転速度Nsecを検出するSEC回転速度センサ、無段変速機TMの油温TOILを検出する油温センサ等からの信号も入力される。回転速度Npriは具体的には、プライマリプーリPRIの回転速度であり、回転速度Nsecは具体的には、セカンダリプーリSECの回転速度である。
コントローラ1は、これらの信号に基づき無段変速機TMを制御する。具体的にはコントローラ1は、これらの信号に基づき油圧制御回路2を制御する。油圧制御回路2は、コントローラ1からの指示に基づき、ロックアップクラッチLU、前進クラッチFWD/C、後退ブレーキREV/B、プライマリプーリPRI、セカンダリプーリSEC等の油圧制御を行う。油圧制御回路2には例えば、エンジンENGの動力により駆動されるオイルポンプから油が供給される。コントローラ1には、エンジンENG制御用のコントローラなど、他のコントローラを介してセンサ、スイッチからの信号が入力されてもよい。
コントローラ1は具体的には、フィルタ11を有して構成される。フィルタ11は、回転センサ3からの入力信号に含まれる脈動成分を除去、或いは小さくするフィルタ処理を行う。回転センサ3からの入力信号は具体的には、アナログ入力信号である。また、上記脈動成分は、エンジンENGから駆動輪DWに至る動力伝達経路における振動等に応じて発生するリングギヤRの回転、振動等の無駄動作を回転センサ3が検出することにより、回転センサ3からの入力信号に含まれる。
回転センサ3からの入力信号は、フィルタ11通過後にパルス化され、回転速度Nrの検出等に用いられる。パルス化は、回転センサ3からのアナログ入力信号をデジタル化する処理により行われる。フィルタ11には例えば、ローパスフィルタ、或いはローパスフィルタを含む電子回路を用いることができる。
油圧制御回路2は具体的には、クラッチ圧制御弁21とセレクト弁22とクラッチ圧センサ23とを有して構成される。クラッチ圧制御弁21は、コントローラ1からのクラッチ指示圧PCL_Iに基づき、前進クラッチFWD/C、後退ブレーキREV/Bへの供給油圧、つまり摩擦要素への供給油圧であるクラッチ圧PCLを制御する。クラッチ圧制御弁21から前進クラッチFWD/C、後退ブレーキREV/Bには、セレクト弁22を介してクラッチ圧PCLが供給される。
セレクト弁22は、クラッチ圧PCLの供給先を切り替える。Dレンジが選択された場合、セレクト弁22はクラッチ圧PCLの供給先を前進クラッチFWD/Cとする。Rレンジが選択された場合、セレクト弁22はクラッチ圧PCLの供給先を後進ブレーキREV/Bとする。Pレンジつまりパーキングレンジが選択された場合、及びNレンジつまりニュートラルレンジが選択された場合、セレクト弁22は前進クラッチFWD/C、後退ブレーキREV/Bとドレン油路とを接続する。
セレクト弁22には例えば、セレクトレバー6によりリンク機構を介して駆動されるマニュアル弁を用いることができる。セレクト弁22は、パイロット圧により駆動される油圧駆動式の切替弁等であってもよい。この場合、パイロット圧を制御する制御弁をコントローラ1で制御するように構成することで、電子制御によってクラッチ圧PCLの供給先を切り替えることができる。
クラッチ圧センサ23は、クラッチ圧PCLを検出する。クラッチ圧センサ23は、クラッチ圧制御弁21及びセレクト弁22を結ぶ油路に設けられる。
ところで、前進クラッチFWD/C及び後進ブレーキREV/Bのうちいずれの摩擦要素が締結されたかについては通常、インヒビタスイッチ4の信号に基づき判別することができる。Dレンジが選択された場合には前進クラッチFWD/Cが締結され、Rレンジが選択された場合には後進ブレーキREV/Bが締結されるためである。
ところが、フェールにより例えば、油圧制御回路2から締結すべき摩擦要素にクラッチ圧PCLが供給されずに、異なる摩擦要素にクラッチ圧PCLが供給されることがある。そしてこのような場合に、例えばDレンジが選択されたにも関わらず後進ブレーキREV/Bが締結される結果、運転者が意図しない走行状態になることが懸念される。
このような懸念に対処するには、締結された摩擦要素が前進クラッチFWD/C及び後進ブレーキREV/Bのうちいずれの摩擦要素であるかを正確に判定することが必要になる。このため、本実施形態ではコントローラ1が以下で説明する制御を行う。
図2は、コントローラ1が行う制御の一例をフローチャートで示す図である。本フローチャートの処理は、Pレンジ又はNレンジが選択されている状態でイグニッションスイッチ5がONになった場合に行うことができる。コントローラ1は、本フローチャートの処理を実行することで、制御部を有した構成とされる。
ステップS1で、コントローラ1は、エンジンENGが始動したか否かを判定する。ステップS1では具体的には、エンジンENGの始動が完了したか否かが判定される。エンジンENGが始動したか否かは例えば、回転速度Neがアイドル回転速度になったか否かなど、回転速度Neに基づき判定することができる。エンジンENGが始動したか否かは例えば、イグニッションスイッチ5がONになったか否かで判定されてもよい。
ステップS1で否定判定であれば、処理はステップS1に戻る。ステップS1で肯定判定であれば、処理はステップS2に進む。つまり、エンジンENGが始動したと判定されると、処理が次のステップに進む。
ステップS2で、コントローラ1は、回転センサ3が故障しているか否かを判定する。ステップS2で、コントローラ1は具体的には、回転センサ3によってパルスが検出されたか否かを判定する。回転センサ3によってパルスが検出されたか否かは、回転センサ3からゼロよりも大きい回転速度Nrが検出されたか否かで判定することができる。
パルスが検出されなかった場合、回転センサ3は故障していると判断され、ステップS2で肯定判定される。この場合、本フローチャートの処理は終了する。ステップS2で肯定判定であった場合、コントローラ1は、回転センサ3の異常時制御を行うことができる。異常時制御としては例えば、警告灯の点灯など運転者に異常の発生を報知する報知制御を行うことができる。
パルスが検出された場合、回転センサ3は故障していないと判断され、ステップS2で否定判定される。この場合、処理はステップS3に進み、コントローラ1は、セレクトレバー6の操作があったか否かを判定する。セレクトレバー6の操作があったか否かは、インヒビタスイッチ4からの信号に基づき判定することができる。ステップS3で否定判定であれば、処理はステップS3に戻る。ステップS3で肯定判定であれば、処理はステップS4に進む。
ステップS4で、コントローラ1は、選択レンジがDレンジであるか否かを判定する。また、ステップS4の否定判定に続くステップS5で、コントローラ1は、選択レンジがRレンジであるか否かを判定する。
ステップS5で否定判定であれば、選択レンジはPレンジ又はNレンジなので、前進クラッチFWD/C及び後進ブレーキREV/Bは締結されない。この場合、処理はステップS3に戻り、セレクトレバー6の操作があったか否かが引き続き判定される。ステップS5で肯定判定であれば、処理はステップS6に進む。
ステップS6で、コントローラ1は、摩擦要素が締結したか否かを判定する。摩擦要素が締結したか否かは例えば、締結フェーズにおけるクラッチ指示圧PCL_Iに応じたクラッチ圧PCLの実圧PCL_Aが、所定値以上になったか否かで判定することができる。所定値は例えば、摩擦要素が締結するのに十分な大きさの油圧であり、予め設定することができる。ステップS6で否定判定であれば、処理はステップS6に戻る。ステップS6で肯定判定であれば、処理はステップS7に進む。
ステップS7で、コントローラ1は、フィルタ11のフィルタ処理を変更する。具体的にはコントローラ1は、変更前と比較して、回転センサ3からの入力信号に含まれる脈動成分が大きくなるようにフィルタ処理を変更する。コントローラ1は、フィルタパラメータを変更することで、このようにフィルタ処理を変更することができる。
フィルタパラメータは例えば、時定数であり、時定数を小さくすれば、脈動成分が大きくなるようにフィルタ処理を変更することができる。フィルタ11のフィルタ処理を変更することは、フィルタ処理を中止すること、脈動成分が大きくなるように回転センサ3からの入力信号を増幅することを含む。
上記のようにフィルタ処理を変更すれば、前述したリングギヤRの無駄動作を回転センサ3が検出した場合に、その検出結果を回転センサ3からの入力信号から除去することなく、当該入力信号に反映させることができる。また、このような入力信号は、エンジンENGの動力によってリングギヤRが駆動されない状態では、リングギヤRの無駄動作に応じて脈動する脈動信号になる。このため、このような信号をパルス化すると、脈動由来のパルスによって構成されたパルス信号であるパルス脈動になる。
ステップS8で、コントローラ1は、パルス脈動を検知したか否かを判定する。後進ブレーキREV/Bが締結されていれば、リングギヤRが後進ブレーキREV/Bによって固定部材FMに固定される。このためこの場合には、パルス脈動は検知されず、ステップS8で否定判定される。
前進クラッチFWD/Cが締結された場合には、前進クラッチFWD/Cの締結によりサンギヤS、キャリアC及びリングギヤRのすべてが同一回転することになる。また、停車時であれば、キャリアCの回転速度はゼロになるので、回転速度Nrもゼロになる。
その一方でこの場合には、リングギヤRは、前進クラッチFWD/Cを介してキャリアCと連結されるだけで、後進ブレーキREV/Bによって固定部材FMに固定されない。このためこの場合には、前述したようにリングギヤRが無駄動作を行う結果、パルス脈動が検知され、ステップS8で肯定判定される。
ステップS8で否定判定であった場合、処理はステップS9に進み、コントローラ1は、締結すべき摩擦要素が締結された、との判定である正常判定を下す。ステップS8で肯定判定であった場合、処理はステップS10に進み、コントローラ1は、締結すべき摩擦要素が締結されていない、との判定である異常判定を下す。
正常判定、異常判定としては例えば、フラグの設定を行うことができる。コントローラ1は、正常判定、異常判定として特段の処理を行わなくてもよい。この場合、ステップS8で肯定判定、否定判定されたことを以て、正常判定、異常判定がなされたとみなすことができる。
このような正常判定及び異常判定によれば、回転センサ3から検出されるパルスに基づき、後進ブレーキREV/Bと前進クラッチFWD/Cとのうちいずれの摩擦要素が締結されたかが、締結すべき摩擦要素が締結されたか否かの判定とともに特定される。
異常判定であった場合、コントローラ1は例えば、セレクト弁22の異常時制御を行うことができる。セレクト弁22の異常時制御としては、異常報知制御等を行うことができる。ステップS9又はステップS10の後には、処理はステップS11に進む。
ステップS11で、コントローラ1は、フィルタ11のフィルタ処理を元に戻す。これにより、回転センサ3で回転速度Nrを適切に検出することができる。ステップS11の後には、本フローチャートの処理は終了する。
ステップS4で肯定判定であった場合、処理はステップS12に進む。ステップS12からステップS15では、ステップS6からステップS9と同様の処理が行われる。但し、この場合はDレンジ選択時なので、ステップS14で肯定判定された場合にはステップS15で正常判定が下され、ステップS14で否定判定された場合にはステップS10で異常判定が下される。ステップS15の後には、処理はステップS11に進む。
図3A、図3Bは、図2に示すフローチャートに対応するタイミングチャートの第1の例を示す図である。図3Aは、Rレンジの選択に応じて後進ブレーキREV/Bが締結された正常時を示す。図3Bは、Rレンジの選択に応じて前進クラッチFWD/Cが締結された異常時を示す。回転速度NtbはトルクコンバータTCのタービン回転速度を示す。
正常時、異常時ともに、タイミングT11からタイミングT14までの変化は、同様である。タイミングT11では、停車状態でPレンジ又はNレンジが選択されている。タイミングT11では、この状態でイグニッションスイッチ5がONになり、回転速度Neが上昇し始める。トルクコンバータTCでは、ロックアップクラッチLUは解放されている。このため、回転速度Ntb及び回転速度Nrは、回転速度Neに遅れて上昇し始める。
タイミングT12では、回転速度Neがアイドル回転速度になり、エンジンENGの始動が完了する。これにより、回転速度Ne、回転速度Ntb及び回転速度Nrはほぼ一定になる。ロックアップクラッチLUが解放されているので、回転速度Ntbは、回転速度Neよりも低くなる。回転速度Nrは、遊星歯車機構PGMに設定されたギヤ比に応じた分だけ、回転速度Ntbよりも低くなる。
タイミングT12でエンジンENGの始動が完了すると、回転センサ3によってゼロよりも大きい回転速度Nrが検出されている状態になる。この場合、回転速度Nrが安定しており、例えば、回転速度Nrが予め設定した許容範囲内にあるか否かを判定することが可能になるので、回転センサ3の異常判定をより的確に行うことも可能になる。
タイミングT13では、セレクトレバー6によってRレンジが選択される。Rレンジが選択されると、これに応じてクラッチ圧PCLの制御が開始され、クラッチ指示圧PCL_Iが上昇する。クラッチ指示圧PCL_Iは、予め定められた設定に応じて変化し、これに応じて後進ブレーキREV/Bの係合が進行する。
後進ブレーキREV/BによってリングギヤRが制動され始めると、回転速度Nrは低下し、最終的にゼロになる。停車中はキャリアCの回転速度がゼロなので、回転速度Nrが低下すると、回転速度Ntbも低下し、最終的にゼロになる。回転速度Nrが低下すると、単位時間あたりに回転センサ3によって検出されるパルスの数も減少し、最終的にゼロになる。
この例では、タイミングT14でクラッチ圧PCLの実圧PCL_Aが所定値以上になり、摩擦要素の完全締結が判定される。摩擦要素の完全締結が判定されると、クラッチ指示圧PCL_Iは、予め定められた締結圧に設定される結果、一定になる。
図3Aに示す正常時には、後進ブレーキREV/Bの締結によって回転速度Nrがゼロになるとともに、リングギヤRが固定部材FMに固定される。このため、タイミングT14以降に回転センサ3によってパルスは検出されない。
図3Bに示す異常時には、前進クラッチFWD/Cの締結によって回転速度Nrはゼロになるが、リングギヤRは固定部材FMに固定されない。このため、リングギヤRが無駄動作を行う結果、タイミングT14以降も回転センサ3によってパルスが検出される。
Rレンジ選択時には、摩擦要素の締結完了以降のこのようなパルスの有無の相違により、締結された摩擦要素が前進クラッチFWD/C及び後進ブレーキREV/Bのうちいずれであるかを判別することができる。
図4A、図4Bは、図2に示すフローチャートに対応するタイミングチャートの第2の例を示す図である。図4Aは、Dレンジの選択に応じて前進クラッチFWD/Cが締結された正常時を示す。図4Bは、Dレンジの選択に応じて後進ブレーキREV/Bが締結された異常時を示す。図4A、図4Bにおいて、タイミングT14までの変化は、Rレンジの代わりにDレンジが選択される以外、図3A、図3Bと同様である。このため、以下ではタイミングT14以降について説明する。
図4Aに示す正常時には、前進クラッチFWD/Cの締結によって回転速度Nrはゼロになるが、リングギヤRは固定部材FMに固定されない。このため、タイミングT14以降も回転センサ3によってパルスが検出される。
図3Bに示す異常時には、後進ブレーキREV/Bの締結によって回転速度Nrがゼロになるだけでなく、リングギヤRが固定部材FMに固定される。このため、タイミングT14以降に回転センサ3によってパルスは検出されない。
Dレンジ選択時には、摩擦要素の締結完了以降のこのようなパルスの有無の相違により、締結された摩擦要素が前進クラッチFWD/C及び後進ブレーキREV/Bのうちいずれであるかを判別することができる。
次に本実施形態の主な作用効果について説明する。
コントローラ1は、サンギヤSとキャリアCとリングギヤRとを有する遊星歯車機構PGMと、サンギヤS、キャリアC及びリングギヤRのうちの2つの回転要素として、キャリアC及びリングギヤRを係合させる前進クラッチFWD/Cと、回転速度Nrを検出する回転センサ3と、を有する車両で制御を行う車両の制御装置を構成する。コントローラ1は、回転センサ3から検出されるパルスに基づき、後進ブレーキREV/Bと前進クラッチFWD/Cとのうち締結された摩擦要素を特定する制御を行う制御部を有した構成とされる。
このような構成によれば、後進ブレーキREV/Bに接続するリングギヤRに対して回転センサ3を配置したので、後進ブレーキREV/Bを締結した場合には、リングギヤRは全く回転せず、検出されるパルスもゼロになる。その一方で、前進クラッチFWD/Cを締結した場合には、リングギヤRは、エンジンENGからのトルクにより無駄動作をする。このため、回転センサ3の検出値である回転速度Nrはゼロであっても、パルスが検知されることになる。
したがって、このような構成によれば、回転センサ3から検出されるパルスに基づき、後進ブレーキREV/Bと前進クラッチFWD/Cとのうち締結された摩擦要素を特定するので、停車状態であっても、締結された摩擦要素を判別することができる(請求項1、4に対応する効果)。
摩擦要素の締結に際し、締結完了前においては、後進ブレーキREV/Bが締結される場合であっても、リングギヤRの回転に応じてパルスが検出される。このため、摩擦要素の締結完了前のパルスに基づき、締結される摩擦要素を特定しようとすると、後進ブレーキREV/Bが締結される場合であっても、前進クラッチFWD/Cが締結されると誤って判断し得る。その一方で、摩擦要素の締結完了以降であれば、後進ブレーキREV/Bが締結されていればパルスは検出されず、前進クラッチFWD/Cが締結されていればパルスが検出される。
このため、コントローラ1は、パルスとして、選択レンジに応じた摩擦要素である後進ブレーキREV/B、または前進クラッチFWD/Cの締結完了以降のパルスに基づき、後進ブレーキREV/Bと前進クラッチFWD/Cとのうち締結された摩擦要素を特定する制御を行う。このような構成によれば、締結された摩擦要素を適切に判別することができる(請求項2に対応する効果)。
コントローラ1は、エンジンENGの始動後、回転センサ3からゼロよりも大きい回転速度Nrが検出されてから、後進ブレーキREV/Bと前進クラッチFWD/Cとのうち締結された摩擦要素を特定する制御を行う。
このような構成によれば、回転センサ3に異常が発生していないことを確認した後に、締結された摩擦要素を判別することができる。このため例えば、前進クラッチFWD/Cが締結されているにも関わらず、回転センサ3の異常によって、後進ブレーキREV/Bが締結されていると誤って判定することを防止できる(請求項3に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上述した実施形態では、停車状態でエンジンENGが始動された後に、締結された摩擦要素を特定する場合について説明した。しかしながら、締結された摩擦要素は例えば、極低車速状態で特定されてもよい。
極低車速状態では、ある時間内にリングギヤRの回転に応じて回転センサ3で検出されるパルスの数が、極端に少なくなる。このためこの場合も、パルス脈動の有無により、締結された摩擦要素を特定することができる。
極低車速状態では、Nレンジが途中で選択される場合を含め、Dレンジ、Rレンジ間で選択レンジが変更された場合に、油圧制御回路2から締結すべき摩擦要素にクラッチ圧PCLが供給されずに、異なる摩擦要素が締結されたままとなることもある。
締結された摩擦要素を特定することは例えば、このようにして締結されたままとなった摩擦要素を特定することを含む。このことは、エンジンENGの運転中に停車状態で、Nレンジが途中で選択される場合を含めてDレンジ、Rレンジ間で選択レンジが変更された場合についても同様である。
フェールにより、インヒビタスイッチ4が誤った信号を出力した場合、選択レンジを正しく認識することができないので、締結すべき摩擦要素が締結されたか否か、つまり正常判定、異常判定を行うことはできない。しかしながらこの場合でも、締結された摩擦要素が前進クラッチFWD/Cか後進ブレーキREV/Cかを判別することは可能である。
上述した実施形態では、前進クラッチFWD/CがキャリアCとリングギヤRを接続する場合について説明した。しかしながら、前進クラッチFWD/Cは、サンギヤSとキャリアC、或いはサンギヤSとリングギヤRを接続するように構成されてもよい。
上述した実施形態では、遊星歯車機構PGMがダブルピニオン式の遊星歯車機構である場合について説明した。しかしながら、遊星歯車機構PGMは例えば、シングルピニオン式の遊星歯車機構であってもよい。この場合、例えばサンギヤで第1回転要素、リングギヤで第2回転要素、キャリアで第3回転要素をそれぞれ構成することができる。この場合も、前進クラッチFWD/Cは、これらの回転要素のうち2つの回転要素を接続するように構成されればよい。
コントローラ1は例えば、処理を分散させて行うように構成された複数のコントローラであってもよく、このような複数のコントローラによって制御部を有した構成とされてもよい。
1 コントローラ(制御部)
2 油圧制御回路
3 回転センサ
ENG エンジン(走行用駆動源)
SWM 前後進切替機構
FWD/C 前進クラッチ(クラッチ)
REV/B 後進ブレーキ(ブレーキ)
PGM 遊星歯車機構
S サンギヤ(第1回転要素)
C キャリア(第2回転要素)
R リングギヤ(第3回転要素)
TM 無段変速機
DW 駆動輪
2 油圧制御回路
3 回転センサ
ENG エンジン(走行用駆動源)
SWM 前後進切替機構
FWD/C 前進クラッチ(クラッチ)
REV/B 後進ブレーキ(ブレーキ)
PGM 遊星歯車機構
S サンギヤ(第1回転要素)
C キャリア(第2回転要素)
R リングギヤ(第3回転要素)
TM 無段変速機
DW 駆動輪
Claims (4)
- 走行用駆動源からの動力が伝達される第1回転要素と、駆動輪に動力を伝達する第2回転要素と、ブレーキに接続する第3回転要素と、を有する遊星歯車機構と、
前記第1回転要素、前記第2回転要素及び前記第3回転要素のうち2つの回転要素を係合させるクラッチと、
前記第3回転要素の回転速度を検出する回転センサと、
を有する車両で制御を行う車両の制御装置であって、
前記回転センサから検出されるパルスに基づき、前記ブレーキと前記クラッチとのうち締結された摩擦要素を特定する制御を行う制御部、
を有することを特徴とする車両の制御装置。 - 請求項1に記載の車両の制御装置であって、
前記制御部は、前記パルスとして、選択されたシフトポジションに応じた前記ブレーキ、または前記クラッチの締結完了以降のパルスに基づき、前記ブレーキと前記クラッチとのうち締結された摩擦要素を特定する制御を行う、
ことを特徴とする車両の制御装置。 - 請求項1または2に記載の車両の制御装置であって、
前記制御部は、前記走行用駆動源の始動後、前記回転センサからゼロよりも大きい検出値が検出されてから、前記ブレーキと前記クラッチとのうち締結された摩擦要素を特定する制御を行う、
ことを特徴とする車両の制御装置。 - 走行用駆動源からの動力が伝達される第1回転要素と、駆動輪に動力を伝達する第2回転要素と、ブレーキに接続する第3回転要素と、を有する遊星歯車機構と、
前記第1回転要素、前記第2回転要素及び前記第3回転要素のうち2つの回転要素を係合させるクラッチと、
前記第3回転要素の回転速度を検出する回転センサと、
を有する車両で行う車両の制御方法であって、
前記回転センサから検出されるパルスに基づき、前記ブレーキと前記クラッチとのうち締結された摩擦要素を特定すること、
を含むことを特徴とする車両の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017024668A JP2018132086A (ja) | 2017-02-14 | 2017-02-14 | 車両の制御装置及び車両の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017024668A JP2018132086A (ja) | 2017-02-14 | 2017-02-14 | 車両の制御装置及び車両の制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018132086A true JP2018132086A (ja) | 2018-08-23 |
Family
ID=63249460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017024668A Pending JP2018132086A (ja) | 2017-02-14 | 2017-02-14 | 車両の制御装置及び車両の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018132086A (ja) |
-
2017
- 2017-02-14 JP JP2017024668A patent/JP2018132086A/ja active Pending
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