JP2018130718A - 模様面の形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡単な作業で、美観性に優れた模様を形成できる模様面の形成方法を提供する。【解決手段】本発明の模様面の形成方法は、基材の上に、液状着色塗料が内包された着色粒子を含む上塗材を塗付後に、特定の仕上げ用鏝を用いて該着色粒子を処理し、所望の模様を形成する工程、さらに塗面を乾燥させる工程、を有することを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、新規な模様面の形成方法に関するものである。
従来、建築物の内外壁面、天井、床等、あるいは土木構造物の表面等に対し、各種色彩による模様を形成する方法が種々提案されている。近年では、例えば、2色以上の着色粒子が分散されたコーティング材を用いた模様面の形成方法等も提案されている。
このような模様面の形成方法として、例えば、特許文献1には、カプセル膜内に着色塗料が封入されてなる着色粒子を含むコーティング材を塗装後、鏝等で押圧して色彩豊かな模様を形成する技術が開示されている。この技術は、鏝等の押圧時の圧力を適正化することによって、所望の模様形状を得ることができるものである。
特開2006−63213号公報
しかし、従来の仕上げ用鏝は、鏝板の底面が平らな形状のものが主流である。このような鏝板を有する鏝で仕上げを行う場合、鏝の移動方向側の鏝板の端を持ち上げて作業されるが、所望の模様形状を得るためには、鏝板を持ち上げる角度、仕上げ面への圧力等を調整しながら仕上げを行う必要がある。
そのため鏝への荷重を適正に微調整することは難しく、作業者の熟練度によっては、模様形成の効果を十分に発揮できない場合があった。
本発明は、このような点に鑑みなされたものであり、その目的は、作業者の熟練度に頼ることなく、美観性に優れた模様を形成できる模様面の形成方法を提供することである。
本発明者らは、このような課題を解決するために鋭意検討した結果、液状着色塗料が内包された着色粒子を含む上塗材を基材に塗付した後に、特定の仕上げ用鏝を用いて該着色粒子を処理する模様面の形成方法に想到し、本発明を完成させるに到った。
すなわち、本発明は、下記の特徴を有するものである。
1.(1)基材に対し、液状着色塗料が内包された着色粒子を少なくとも1種以上含む上塗材を塗付し、塗面を形成する工程、
(2)上記塗面の乾燥前に、仕上げ用鏝を用いて該着色粒子を処理し、所望の模様を形成する工程、
(3)上記塗面を乾燥させる工程、を有する模様面の形成方法であり、
上記仕上げ用鏝が、鏝本体部Aと取手部Bを有し、
上記鏝本体部Aは、押え板1、及び鏝板2を有し、
上記押え板1の下面と、上記鏝板2の上面との間に、上記押え板1と上記鏝板2を連結する連結部を有し、
上記押え板1と上記鏝板2との間の左右少なくとも一方に開放された空間部を有し、
上記鏝板2は、上記押え板1に対して幅広であり、押圧時に上記開放された空間部側の押え板1の縁部に接触可能な可とう性を有することを特徴とする模様面の形成方法。
2.上記仕上げ用鏝は、上記押え板1の下面と、上記鏝板2の上面との間に、上記押え板1と上記鏝板2を連結する連結部材3を有し、
上記押え板1と上記鏝板2との間の左右少なくとも一方に開放された空間部を有することを特徴とする1.に記載の模様面の形成方法。
3.上記仕上げ用鏝は、上記押え板1の下面と、上記鏝板2の上面との間に、その一部を塞ぐように連結部材3が設置されており、
上記押え板1と上記鏝板2との間の左右少なくとも一方に開放された空間部を有することを特徴とする1.または2.に記載の模様面の形成方法。
本発明によれば、比較的簡単な作業で、美観性に優れた模様が形成できる。特に、流れ状模様を形成するのに好適である。
本発明仕上げ用鏝の一例を示すモデル図(斜視図)である。 本発明仕上げ用鏝の一例を示すモデル図である。(a)は、図1に示す仕上げ用鏝の正面図である。(b)は、(a)の下側面図の拡大図である。(c)は、(a)の右側面図の拡大図である。 本発明仕上げ用鏝の一例を示すモデル図である。(a)は、図1に示す仕上げ用鏝の正面図である。(b)は、(a)の下側面図の拡大図である。(c)は、(a)の右側面図の拡大図である。 本発明仕上げ用鏝の使用時の一例を示すモデル図(断面図)である。 空間部Xの拡大断面図である。 本発明仕上げ用鏝のバリエーションを示したイメージ図である。 本発明仕上げ用鏝のバリエーションを示したイメージ図である。 空間部Xの拡大断面図である。
A:鏝本体部
B:取手部
1、11:押え板
2:鏝板
3:連結部材
4:背板
5:柄
6:接続部
L:長手方向
W:短手方向
H:高さ方向
X,X’:空間部
以下、本発明をその実施の形態に基づき詳細に説明する。本発明の模様面の形成方法は、以下の(1)〜(3)の工程を有するものである。
(1)基材に対し、液状着色塗料が内包された着色粒子を少なくとも1種以上含む上塗材を塗付し、塗面を形成する工程、
(2)上記塗面の乾燥前に、仕上げ用鏝を用いて該着色粒子を処理し、所望の模様を形成する工程、
(3)上記塗面を乾燥させる工程
本発明では、上記(2)工程において、特定の仕上げ用鏝を用いることにより、作業者の熟練度に頼ることなく、比較的簡単な作業で、美観性に優れた模様が形成されるものである。
本発明は、主に、建築物の内外壁面、天井、床等、あるいは土木構造物の表面等に適用することができる。このような部位を構成する基材としては、例えば、コンクリート、モルタル、サイディングボード、押出成形板、石膏ボード、パーライト板、合板、プラスチック板、金属板、木工板、ガラス、煉瓦、陶磁器タイル等の各種基材が挙げられる。
これら基材は、何らかの表面処理(フィラー処理、サーフェーサー処理、シーラー処理等)が施されたものや、予め着色塗料等で着色されたものでもよく、既に塗膜が形成されたものや、壁紙が貼り付けられたものであってもよい。
工程(1)では、上記基材に対し、着色塗料が内包された着色粒子を少なくとも1種以上含む上塗材を塗付し、塗面を形成する。 工程(1)で用いる上塗材としては、次の工程(2)で所望の模様形成が可能であれば特に制限されず、一般に多彩模様塗料として知られている材料を使用することができる。多彩模様塗料は、JIS K5667(2002)「多彩模様塗料」に規定されており、塗料を構成する分散媒と着色粒子の組み合わせによって、水中油型(O/W型)、油中水型(W/O型)、油中油型(O/O型)及び水中水型(W/W型)の4種類に分類される。本発明における上塗材としては、特に、水中油型(O/W型)または水中水型(W/W型)の多彩模様塗料が好適である。
着色粒子内部の着色塗料は、工程(2)で所望の模様形成が可能であれば、ある程度ゲル化した状態であってもよい。
着色粒子の色相は、最終的に形成される模様に応じて適宜設定すればよい。本発明において使用する上塗材は、好ましくは2色以上、より好ましくは3〜8色程度の着色粒子が含まれるものである。
上塗材における着色粒子の粒径も、最終的に形成される模様に応じて適宜設定すればよいが、好ましくは0.01〜5mm、より好ましくは0.1〜2mm程度である。粒子径が異なる着色粒子を種々組み合せることによって、意匠性の幅を広げることもできる。
工程(1)における上塗材の塗付方法は、上塗材の種類、基材面の状態等によって、吹き付け塗装、ローラー塗装、刷毛塗り等から選ばれる好適な方法を採用すればよい。上塗材の塗付け量は、最終的な模様の種類によって異なるが、好ましくは0.1〜1kg/m程度である。
工程(2)は、工程(1)で形成された塗面の乾燥前に、着色粒子を処理し、所望の模様を形成する工程である。この工程では、着色粒子を意図的に処理し、所望の模様を形成する。具体的には、仕上げ用鏝を用いて、
(イ)着色粒子の分散状態を調整する、
(ロ)押圧しつつ着色粒子を引き伸ばす、
(ハ)着色粒子の分散状態を調整した後、押圧しつつ着色粒子を引き伸ばす、
等の処理を行うことにより所望の模様を形成するものである。
上記(イ)では、着色粒子を部分的に除去または移動することにより、着色粒子の重なりを均したり、分散状態を均一にしたり、部分的に凝集させたりすること等により模様を形成させる。
上記(ロ)では、着色粒子を意図的に破壊し、粒子内部の液状着色塗料を引き伸ばすことで流れ状模様を形成させる。
この工程(2)では、上記のように着色粒子を処理することが可能な押圧具を使用するが、本発明では、押圧具として、例えば[図1]等に示す仕上げ用鏝を使用することを特徴とする。
[図1]に、工程(2)で使用する仕上げ用鏝の一例を示す。
[図2(a)]は、図1の正面図を示す。[図2(b)]は、[図2(a)]のの下側面図の拡大図を示す。また、[図2(c)]は、[図2(a)]の右側面図を示す。
[図3]に、本発明の仕上げ用鏝の別の一例を示す。[図3(a)]は、正面図を示す。[図3(b)]は、[図3(a)]の下側面図の拡大図を示す。また、[図3(c)]は、[図3(a)]の右側面図を示す。
なお、本発明では[図1]における、鏝の長手方向(L)、短手方向(W)、高さ方向(H)について、その「サイズ」及び「位置」をそれぞれ次のように表す。
・長手方向(L):「長さ」、「前後」
・短手方向(W):「幅」、「左右」
・高さ方向(H):「高さ(厚み)」、「上下」
工程(2)で使用する仕上げ用鏝は、[図1]に示すように鏝本体部Aと取手部Bを有する仕上げ用鏝であり
上記鏝本体部Aは、押え板1、及び鏝板2を有し、
上記押え板1の下面と、上記鏝板2の上面との間に、上記押え板1と上記鏝板2を連結する連結部を有し、
上記押え板1と上記鏝板2との間の左右少なくとも一方に開放された空間部(以下「空間部X」ともいう。)を有し、
上記鏝板2は、上記押え板1に対して幅広であり、押圧時に上記開放された空間部側の押え板1の縁部に接触可能な可とう性を有することを特徴とするものである。
本発明の仕上げ用鏝は、[図4]に示すように、空間部Xとは反対側の鏝板2の端を持ち上げ、空間部Xに対して押圧するように使用する。この場合、鏝板2の押え板1よりも幅広の部分が作用部位Pとなる。具体的に、[図4(a)]及び[図4(c)]のように、押え板1の縁部と鏝板2の上面が接触していない場合には、仕上げ面にソフトに接触し、[図4(b)]のように押え板1縁部と鏝板2の上面が接触している場合には、仕上げ面を押圧して(仕上げ面に圧力をかけて)接触する。このように本発明の仕上げ用鏝を使用した場合、仕上げ面に対し圧力が徐々に強まりながら接触し、その後当該鏝が仕上げ面から離れる際には、圧力が徐々に弱まる[図4(a)→(b)→(c)]。これにより、作業者の熟練度に頼ることなく、仕上げ面に対する荷重を微調整することができる。
具体的に、上記(イ)の場合には、[図4(a)]及び[図4(c)]のように、着色粒子にソフトに接触させることにより、着色粒子が潰れることなく除去または移動が可能であり、それらの分散状態を容易に調整することができる。
また、上記(ロ)の場合には、[図4(a)→(b)→(c)]とすることにより、着色粒子に対する荷重を微調整することができ、容易に着色粒子が潰れて引き伸ばしが可能となり、美観性に優れた流れ状模様を形成できる。なお、着色粒子を引き伸ばす方向は、所望の模様に応じて設定することができる。例えば、直線的な模様を形成する場合には、一定方向へまっすぐに引き伸ばせばよい。また、円弧状の模様を形成する場合には、半円を描くように引き伸ばせばよい。その他ランダムに引き伸ばしを行なうこともできる。
本発明の仕上げ用鏝の構成について具体的に説明する。
本発明において、鏝本体部Aの構造としては、空間部Xが形成されるように上記押え板1の下面と上記鏝板2上面との間に、上記押え板1と上記鏝板2を連結する連結部を有する構造であればよく、例えば、
(I)[図2(b)]のように、鏝本体部Aが、押え板1、鏝板2、及び連結部材3を有し、上記押え板1の下面と、鏝板2の上面との間に、その空間の一部を塞ぐように連結部材3が設置される構造、
(II)[図3(b)]のように、鏝本体部Aが、押え板1、及び鏝板2を有し、押え板1が、左右少なくとも一方側が下向きに折れ曲がった形状を有する押え板11であり、当該押え板11が上記鏝板2の上に設置される構造、
等が挙げられる。
まず、上記(I)の構造について説明する。
鏝本体部Aは、少なくとも押え板1、鏝板2、及び連結部材3を有している。
上記押え板1は、鏝板2と接触した際に荷重を付加できる程度に剛性を有するものであればよい。その材質としては、例えば、金属製、合成樹脂製(プラスチック製)、木製、セラミック製、等が使用できる。また、その厚み(H1)は、好ましくは0.1〜5mm(より好ましくは0.5〜3mm)である。さらに、押え板1の形状(正面形状)は、特に限定されないが、例えば、図1に示すような先端の尖った多角形、あるいは、三角形、四角形、円形、楕円形、等が挙げられる。
押え板1の大きさは、所望により適宜設定すればよいが、長さ(L1)が好ましくは5〜35cm(より好ましくは8〜25cm)、幅(W1)が好ましくは3〜20cm(より好ましくは5〜10cm)である。
上記鏝板2は、上記押え板1に対して幅広であり、押圧時に空間部X側の押え板1の縁部に接触可能な可とう性を有することを特徴とする。本発明において「幅広」とは、少なくとも押え板1の短手方向(W)に対して大きい(広い)ものであればよい。その幅は、押圧時の可とう性等を考慮して設定すればよいが、少なくとも上記作用部位Pとなる部分の幅が、好ましくは5〜50mm(より好ましくは10〜30mm)となるように設定する。
また、本発明において鏝板2の「可とう性」とは、上述の通り、押圧時に空間部X側の押え板1の縁部に接触可能なものをいう。この接触を効果的に得るために、鏝板2は上記押え板1よりも可とう性が大きいことが好ましい。また、好ましくは、接触後(押圧後、圧力が開放されたとき)に元の形状に戻ることができ、さらに好ましくは鏝の後部が接するように鏝を置いた場合、自立可能なものが適している。
鏝板2の材質としては、上記条件を満たすものであれば特に限定されないが、例えば、金属製、合成樹脂製(プラスチック製)、ゴム製、木製、セラミック製、等が使用できる。本発明では、特にポリエチレン製、ポリプロピレン製、ポリエチレンテレフタレート製、ポリカーボネート製、アクリル製、塩化ビニル製等の合成樹脂製であることが好ましい。また、その厚み(H2)は、好ましくは0.05〜3mm(より好ましくは0.1〜2mm)である。さらに、上記押え板1の厚みよりも小さい(H2<H1)ことが好適である。
鏝板2の形状は、上記押え板1に対して幅広なものであれば特に限定されない。鏝板2の形状(正面形状)としては、例えば、図1に示すような形状(剣先鏝)以外にも、三角形、四角形、楕円形、等が挙げられる。また、作用部位Pの縁部P’は、直線状であっても、凹凸形状であってもよい。鏝板2の形状(正面形状)は、上記押え板1の形状(正面形状)と適宜組み合わせて使用することができるが、本発明では、上記押え板1と同形状のものを使用することが好ましい。これにより、本発明の効果が得られやすい。
鏝板2の大きさは、上記を満たすように適宜設定すればよいが、長さ(L2)が好ましくは8〜40cm(より好ましくは10〜30cm)、幅(W2)が好ましくは5〜25cm(より好ましくは8〜20cm)である。
連結部材3は、上記押え板1の下面と、鏝板2の上面との間に、その一部を塞ぐように設置される。これにより、上記押え板1と鏝板2との間の左右少なくとも一方に開放された空間部Xを形成するものである(以下、連結部材3を「スペーサー3」ともいう。)。スペーサー3の材質としては、特に限定されないが、例えば、金属製、合成樹脂製(プラスチック製)、発泡樹脂製(硬質発泡樹脂製等)、ゴム製、木製、セラミック製、等が使用できる。なお、本発明では、スペーサー3は、使用時(押圧時)にその高さ(厚み)を保持できる程度に硬質であることが好ましい。
スペーサー3が設置される位置は、上記条件を満たせば特に限定されないが、[図5]に示すように、スペーサー3の高さ(H3)と、空間部Xを形成する押え板1の幅(W1x)は、W1x≧H3であることが好ましい。さらにはW1xとH3の比[W1x/H3]が、1以上30以下(より好ましくは2以上20以下、さらに好ましくは3以上10以下)となるように設定されることが好ましい。これにより本発明の効果が得られやすい。スペーサー3の高さ(H3)は、好ましくは1〜20mm(より好ましくは2〜10mm)である。また、スペーサー3や空間部Xは、本発明の効果が得られる範囲で傾斜を有するものであってもよい。なお、スペーサー3の高さ(H3)とは、空間部Xを形成する部分[図5(3a);スペーサー3と空間部Xとの境界部分]の高さのことをいう。さらに、スペーサー3は、上記条件を満たすように複数設けてもよく、その形状は、押え板1または鏝板2の形状等に応じて、所望の形状に設定すればよい。
[図6]に、スペーサー3が設置された位置のバリエーション例を示す。なお、[図6]は、[図2(a)]に示した正面図における、押え板1、鏝板2、スペーサー3の重なり状態を示すイメージ図であり、上方から押え板1(点線)、スペーサー3(実線)、鏝板2(点線)が順に重なった状態を示す。例えば、[図6(a)]は、左右少なくとも一方に開放された空間部Xを形成したものである。なお、[図6(a)]は左に開放された空間部Xを形成したもののみを示すが、スペーサー3の位置を左右反転すれば、右に開放された空間部Xを形成することができる。一方、[図6(b)]は、左右両側に開放された空間部Xを形成したものである。さらに、[図6(a)(b)]の(1)〜(5)は、前後少なくとも一方にも開放された空間部X’を形成したものである。特に、空間部X’を前方に有する場合、仕上げ面が小面積の場合や補修時に、鏝の前方(鏝先)を用いて効率的に仕上げることができる。
その他のバリエーションとして、[図7(c)]のように、空間部Xを形成する押え板1の幅(W1x)を変化させてスペーサー3を設置することもできる。この場合、作用部位Pへの荷重を変化させることができる。なお、この場合、空間部Xを形成する押え板1の幅(W1x)の最大長さが上記条件を満たすように設定すればよい。また、[図7(d)]のように、正面図における、押え板1、鏝板2の重なり状態が前後左右にずらした形で設置されてもよい。さらに、[図7(e)]のように、押え板1や鏝板2の形状が異なる場合にも、同様にしてスペーサー3を設置すればよい。
また、スペーサー3のバリエーションとして、[図2(b)]に示す下側面図の形状は、本発明の効果が得られる限り、特に限定されず、例えば、三角形、四角形、円形、楕円形等の中実体や中空体、あるいはL字型、コ字型、U(またはV)字型等のいずれのものも使用できる。本発明では、四角形、楕円形等が好適である。
次に、上記(II)の構造について説明する。
鏝本体部Aは、押え板1、及び鏝板2を有しており、[図3(b)]に示すように、押え板1が左右少なくとも一方側が下向きに折れ曲がった形状の押え板11を使用する。この場合、押え板11の下向きに折れ曲がった部分から鏝板2に接する部分までを連結部11’とする。このような押さえ板11を鏝板2の上に設置することにより、空間部Xを形成することができる。
このような押え板11の材質、厚み、正面形状、及び大きさは、上記押え板1と同様のものが使用できる。また、押え板11の形状(正面形状)は、押圧時に上記開放された空間部X側の押え板11の縁部が鏝板2に接触可能なものであればよく、例えば、連結部11’の形状が、I字型、L字型、コ字型(U字型)、ロ字型、三角形、円形、楕円形、渦巻き状、等が挙げられる。
さらに、押え板11の連結部11’の高さ(H11’)は、押圧時に上記開放された空間部X側の押え板11の縁部が鏝板2に接触可能であればよいが、[図8]に示すように、連結部11’の高さ(H11’)は、空間部Xを形成する押え板11の幅(W11x)は、W11x≧H11’であることが好ましい。さらにはW11xとH11’の比[W11x/H11’]が、1以上30以下(より好ましくは2以上20以下、さらに好ましくは3以上10以下)となるように設定されることが好ましい。これにより本発明の効果が得られやすい。押え板11の連結部11’の高さ(H11’)は、好ましくは1〜20mm(より好ましくは2〜10mm)である。また、空間部Xは、本発明の効果が得られる範囲で傾斜を有するものであってもよい。
本発明の取手部Bは、鏝本体部Aの押え板1の上面に取り付けられるものであり、押え板1の上面に取手部Bの背板4が取り付けられ、当該背板4に接続部6を介して柄5を有するものである。なお、背板4を設置せずに押え板1の上面に柄5が取り付けられてもよい。また、背板4、接続部6、柄5の形状は特に限定されず、公知のものを使用できる。本発明では、鏝本体部Aの上部に取手部Bを有することにより、作業性を高めることができる。
鏝本体部Aの上部に取手部Bが取り付けられた仕上げ用鏝の高さ(H)は、好ましくは3〜15cm(より好ましくは5〜10cm)である。このような場合、作業性を高め本発明の効果を十分に得ることができる。
工程(3)では、上記上塗材を乾燥させる。乾燥は、好ましくは常温(0〜40℃)で行えばよい。
本発明では、以上の工程を順に行うことにより、美観性に優れた模様が形成できる。本発明では、作業者の熟練度に頼ることなく、着色粒子に対する荷重を適正に微調整することができるため、上塗材の塗り継ぎ、補修等を行った場合においても違和感のない仕上状態を得ることができる。
本発明では、工程(1)において、上記基材に対し、まず下塗材を塗付し、下地面を形成した後、上記上塗材を塗付することが好ましい。本発明では、下塗材として、樹脂成分、骨材、及び粉体等を含むことが好ましい。このような下塗材を用いることにより、下地面に起伏や凹凸を付与することが可能となる。また、このような下地面と、上述の多様な模様により美観性がいっそう向上する。特に、流れ状模様における筋どうしの境界部の滲みを抑制し、異色の筋が接した際の濁り等を抑制することもできる。
樹脂成分は、結合材として作用するものであり、本発明では水分散性樹脂及び/または水溶性樹脂が好適である。樹脂の種類としては、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリルシリコン樹脂、フッ素樹脂、ポリビニルアルコール、セルロース誘導体等、あるいはこれらの複合物等が挙げられる。このような樹脂成分は、塗膜形成後に架橋反応を生じる性質を有するものであってもよい。
骨材としては、例えば、寒水石、珪砂、砂利、ガラスビーズ、樹脂ビーズ、金属粒、あるいは岩石、ガラス、陶磁器、貝殻、焼結体、コンクリート、モルタル、プラスチック、ゴム等の破砕品等が使用できる。これらは、着色処理が施されたものであってもよい。これらの平均粒子径は、好ましくは0.1mm以上5mm以下である。このような骨材を用いることにより、下地面に起伏や凹凸を付与することができる。
なお、骨材の平均粒子径は、JIS Z8801−1:2000に規定される金属製網ふるいを用いてふるい分けを行い、その重量分布の平均値を算出することによって得られる値である。
粉体としては、平均粒子径0.1mm未満の粉体を含むものが好適である。このような粉体としては、各種体質顔料、着色顔料等が使用できる。具体的に、体質顔料としては、例えば、重質炭酸カルシウム、炭酸カルシウム、軽微性炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、カオリン、陶土、チャイナクレー、タルク、沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウム、ホワイトカーボン、珪藻土、中空ビーズ等が挙げられる。
着色顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、カーボンブラック、酸化第二鉄(ベンガラ)、黄色酸化鉄、酸化鉄、酸化珪素、群青、コバルトグリーン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、酸化インジウム、アルミナ等の無機着色顔料、アゾ系、ナフトール系、ピラゾロン系、アントラキノン系、ペリレン系、キナクリドン系、ジスアゾ系、イソインドリノン系、ベンゾイミダゾール系、フタロシアニン系、キノフタロン系等の有機着色顔料、パール顔料、アルミニウム顔料、蛍光顔料等が挙げられる。
この他、粉体としては、上記骨材で例示されるものと同様の材料で、平均粒子径が100μm未満のもの等を使用することもできる。
なお、粉体の平均粒子径は、遠心沈降式粒度分布測定装置によって測定される50%粒子径の値である。
また、下塗材は、上記成分の他、通常塗材に混合可能な種々の成分を含むことができる。このような成分としては、例えば、希釈剤、造膜助剤、硬化剤、可塑剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、抗菌剤、増粘剤、消泡剤、レベリング剤、界面活性剤、顔料分散剤、沈降防止剤、たれ防止剤、湿潤剤、触媒、硬化促進剤、脱水剤、消泡剤、艶消剤、凍結防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤等が挙げられる。
下塗材の色調は、最終的な仕上り性等を勘案して適宜設定することができる。下塗材を着色するには、着色顔料等を用いて所望の色調に調整すればよい。この際、下塗材の色調を、上塗材に近似した色相(共色)に設定しておけば、下地面が露出した場合であっても違和感のない仕上りとなる。
下塗材の塗装方法としては、特に限定されず、吹付け塗装、ローラー塗装、コテ塗り等の方法を採用することができる。下塗材の塗付け量は、好ましくは0.05〜8kg/m(より好ましくは0.1〜6kg/m)程度である。
さらに、本発明では、上記 工程(3)の後、必要に応じ、クリヤー塗料を塗付することもできる。特に耐候性が要求される構造物外部の部位に施工する際には、保護の目的でクリヤー塗料を塗付するのが好ましい。
また、本発明では、本発明の効果を阻害しない限り、必要に応じ中塗材等を塗付した後に上塗材を塗付することも可能である。
また、目地棒や目地型枠等の目地材の使用によって、格子状、幾何学模様状等の目地部を形成することもできる。この場合は、目地色となる色調で塗装を施した基材に、目地材を貼り付けた後、上記工程(1)〜(3)を行い、その後に目地材を除去すればよい。
以下に実施例を示し、本発明の特徴をより明確にする。
(上塗材)
上塗材としては、以下に示すものを用意した。
・上塗材1
褐色ゲル粒子(アクリル樹脂エマルション、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、二酸化チタンを主成分とする着色塗料の粒状ゲル物、粒子径約6mm)と黒色ゲル粒子(アクリル樹脂エマルション、黒色酸化鉄を主成分とする着色塗料の粒状ゲル物、粒子径約4mm)がアクリル樹脂エマルションを含む水性媒体中に分散したコーティング材。褐色粒子:黒色粒子=8:2(重量比率)。
(実施例1)
基材(スレート板)上に、下塗材1[アクリル樹脂エマルション、骨材、及び粉体含有]を塗付け量1kg/mで吹付け塗装し、常温で24時間乾燥することにより、下地面を形成した。
上記方法で得られた下地面に対し、上塗材1を塗付量0.6kg/mでスプレー塗装し、2種の着色粒子をほぼ均一に分散配置させた。その直後、図1に示す仕上げ用鏝を図3のように接触させながら移動させ、着色粒子を潰しつつ引き延ばし、常温で乾燥させた。形成された模様面は、美観性に優れた流れ状模様であった。なお、使用した仕上げ用鏝の各構成は以下の通りである。
・押え板1:(L1)18cm、(W1)6cm、(H1)1mm、プラスチック製
・鏝板2:(L2)22cm、(W2)9cm、(H2)0.5mm、プラスチック製
・スペーサー3:長方形、(L3)16cm、(W3)3cm、(H3))6mm、発泡樹脂製(硬質))
・仕上げ用鏝の高さ(H):7cm
(実施例2)
基材(スレート板)上に、下塗材2[アクリル樹脂エマルション、骨材、及び粉体含有]を塗付け量0.2kg/mで吹付け塗装した以外は、実施例1と同様にして模様面を形成した。形成された模様面は、美観性に優れた流れ状模様であった。





Claims (3)

  1. (1)基材に対し、液状着色塗料が内包された着色粒子を少なくとも1種以上含む上塗材を塗付し、塗面を形成する工程、
    (2)上記塗面の乾燥前に、仕上げ用鏝を用いて該着色粒子を処理し、所望の模様を形成する工程、
    (3)上記塗面を乾燥させる工程、を有する模様面の形成方法であり、
    上記仕上げ用鏝が、鏝本体部Aと取手部Bを有し、
    上記鏝本体部Aは、押え板1、及び鏝板2を有し、
    上記押え板1の下面と、上記鏝板2の上面との間に、上記押え板1と上記鏝板2を連結する連結部を有し、
    上記押え板1と上記鏝板2との間の左右少なくとも一方に開放された空間部を有し、
    上記鏝板2は、上記押え板1に対して幅広であり、押圧時に上記開放された空間部側の押え板1の縁部に接触可能な可とう性を有することを特徴とする模様面の形成方法。
  2. 上記仕上げ用鏝は、上記押え板1の下面と、上記鏝板2の上面との間に、上記押え板1と上記鏝板2を連結する連結部材3を有し、
    上記押え板1と上記鏝板2との間の左右少なくとも一方に開放された空間部を有することを特徴とする請求項1に記載の模様面の形成方法。
  3. 上記仕上げ用鏝は、上記押え板1の下面と、上記鏝板2の上面との間に、その一部を塞ぐように連結部材3が設置されており、
    上記押え板1と上記鏝板2との間の左右少なくとも一方に開放された空間部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の模様面の形成方法。

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