JP2018129658A - 電話制御装置 - Google Patents
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本発明はこのような課題を解決するためのものであり、携帯電話端末側だけではなく、電話制御装置側の通話料金負担を軽減できる電話制御技術を提供することを目的としている。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システム1について説明する。図1は、電話システムの構成を示すブロック図である。
この電話システム1は、ビジネスホンやPBXシステムなどの電話システムからなり、電話システム1は、電話制御装置10、内線端末20、および携帯無線端末21から構成されており、通信回線L1を介して公衆電話網(PSTN:Public Switched Telephone Network)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、IP(Internet Protocol)電話網などの一般的な電話網31と接続されているとともに、通信回線L2を介してインターネットなどのデータ通信網32と接続されている。
無線通信網34は、Wi−Fiや公衆無線LANなどの一般的な無線通信網であり、ゲートウェイ装置(図示せず)を介して電話網31およびデータ通信網32と相互に接続されている。
一方、携帯無線端末21が無線通信網34を用いて電話制御装置10と通話する場合には、無線通信網34およびデータ通信網32のIP電話サービスにより、無線通信網34およびデータ通信網32を介して電話制御装置10との間で通話路PCが確立される。
一方、携帯無線端末21が無線通信網34を用いて電話制御装置10とデータ通信する場合には、無線通信網34およびデータ通信網32のデータ通信サービスにより、無線通信網34およびデータ通信網32を介して電話制御装置10との間でデータ通信回線が確立される。
近年、携帯無線端末に対する通話サービスとして、1回あたり規定時間以内の通話であれば通話料金が無料になる低料金通話サービスが、携帯キャリアから提供されている(例えば、非特許文献1など参照)。このような低料金通話サービスでは、規定時間以内であれば通話回数に制限がなく、一旦通話を切断して再接続すれば繰り返し利用できる。したがって、このような低料金通話サービスを、中継接続サービス時に利用することにより、携帯無線端末と電話制御装置との間の通話料金を軽減する方法が考えられる。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる電話制御装置10の構成について詳細に説明する。
電話制御装置10には主な機能部として、網I/F部11、内線I/F部12、記憶部13、および呼制御部14が設けられている。
次に、図2〜図4を参照して、本実施の形態にかかる電話制御装置10の動作について説明する。図2は、第1の実施の形態にかかる通話路更新動作の概略図である。図3は、第1の実施の形態にかかる中継接続動作を示すシーケンス図である。図4は、第1の実施の形態にかかる通話路更新動作を示すシーケンス図である。
続いて、携帯無線端末21からの電話帳取得要求に応じて(ステップ102)、モバイル制御部14Aは、記憶部13の電話帳DB13Bから対応する電話帳データを読み出して携帯無線端末21へ送信する(ステップ103)。
これに応じた携帯無線端末21からの中継電話番号への発呼に対して(ステップ106)、中継処理部14Bは、応答を返送し(ステップ107)、携帯無線端末21との間で通話路PA(第1の通話路)を確立する(ステップ108)。
この後、中継処理部14Bは、通話路PAと相手通話路PXとを中継接続することにより(ステップ113)、携帯無線端末21と相手端末30との音声通話を実現する(ステップ114)。
これに応じて、携帯無線端末21から通知された保留要求に応じて(ステップ123)、更新処理部14Dは、相手端末30との相手通話路PXを保留して(ステップ124)、携帯無線端末21との通話路PAを切断する(ステップ125)。
これに応じた携帯無線端末21からの中継電話番号への発呼に対して(ステップ132)、中継処理部14Bは、応答を返送する(ステップ133)。
このように、本実施の形態は、更新指示部14Cが、携帯無線端末21との第1の通話路の確立後、第1の通話路の通話料金が有料に切り替わる直前の通話路更新時点に、携帯無線端末21に対して通話路の更新を指示する更新指示を通知し、更新処理部14Dが、更新指示を通知した後、第1の通話路を切断するとともに、この更新指示に応じた携帯無線端末21からの再発呼に応答して第2の通話路を新たに確立することにより携帯無線端末21との通話路を更新し、新たな第2の通話路と相手通話路とを中継接続するようにしたものである。
これにより、第2の通話路として第1の通話路を確立した元の第1の電話網を再利用でき、第1の電話網とは異なる携帯電話網を別途利用する必要はない。したがって、1つの携帯キャリアとのサービス契約しか行っていない一般的な携帯無線端末21であっても、携帯無線端末21と電話制御装置10との間の通話路を更新することが可能となる。
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる電話システム1について説明する。図5は、第2の実施の形態にかかる通話路更新動作の概略図である。
第1の実施の形態では、携帯無線端末21と電話制御装置10との間の第1の通話路を更新する具体例として、電話制御装置10が、相手端末30との相手通話路を一旦保留してから携帯無線端末21との間の第1の通話路を更新する場合を例として説明した。
本実施の形態では、第1の通話路を更新する際、電話制御装置10が、第1の通話路を携帯無線端末21との間で第1の通話路とは別個に第2の通話路を新たに確立して、相手通話路を第1の通話路から第2の通話路に切り替えることにより更新する場合を例として説明する。
本実施の形態における、このほかの構成については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの説明は省略する。
次に、図5〜図7を参照して、本実施の形態にかかる電話制御装置10の動作について説明する。図6は、第2の実施の形態にかかる中継接続動作を示すシーケンス図である。図7は、第2の実施の形態にかかる通話路更新動作を示すシーケンス図である。
続いて、携帯無線端末21からの電話帳取得要求に応じて(ステップ202)、モバイル制御部14Aは、記憶部13の電話帳DB13Bから対応する電話帳データを読み出して携帯無線端末21へ送信する(ステップ203)。
これに応じた携帯無線端末21からの中継電話番号への発呼に対して(ステップ206)、中継処理部14Bは、応答を返送し(ステップ207)、携帯無線端末21との間で通話路PA(第1の通話路)を確立する(ステップ208)。
この後、中継処理部14Bは、通話路PAと相手通話路PXとを中継接続することにより(ステップ213)、携帯無線端末21と相手端末30との音声通話を実現する(ステップ214)。
これに応じた携帯無線端末21からの中継電話番号への発呼に対して(ステップ223)、更新処理部14Dは、応答を返送することにより(ステップ224)、携帯無線端末21との間で通話路PB(第2の通話路)を確立する(ステップ225)。
これに応じた携帯無線端末21からの中継電話番号への発呼に対して(ステップ231)、更新処理部14Dは、応答を返送することにより(ステップ232)、携帯無線端末21との間で通話路PA(第1の通話路)を再確立する(ステップ233)。
このように、本実施の形態は、更新処理部14Dが、更新指示に応じた携帯無線端末21からの再発呼に応答することにより、第1の通話路とは別個に第2の通話路を確立し、相手通話路を第1の通話路から第2の通話路へ切替接続した後、第1の通話路を切断するようにしたものである。
次に、図8を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる電話システム1について説明する。図8は、第3の実施の形態にかかる通話路更新動作の概略図である。
第1の実施の形態では、携帯無線端末21と電話制御装置10との間の第1の通話路を更新する具体例として、電話制御装置10が、相手端末30との相手通話路を一旦保留してから携帯無線端末21との間の第1の通話路を更新する場合を例として説明した。
本実施の形態では、第1の通話路を更新する際、電話制御装置10が、第1の通話路を携帯無線端末21との間で第1の通話路とは異なるIP電話用の第2の通話路を新たに確立して、相手通話路を第1の通話路から第2の通話路に切り替えることにより更新する場合を例として説明する。
本実施の形態における、このほかの構成については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの説明は省略する。
次に、図8〜図10を参照して、本実施の形態にかかる電話制御装置10の動作について説明する。図9は、第3の実施の形態にかかる中継接続動作を示すシーケンス図である。図10は、第3の実施の形態にかかる通話路更新動作を示すシーケンス図である。
続いて、携帯無線端末21からの電話帳取得要求に応じて(ステップ302)、モバイル制御部14Aは、記憶部13の電話帳DB13Bから対応する電話帳データを読み出して携帯無線端末21へ送信する(ステップ303)。
これに応じた携帯無線端末21からの中継電話番号への発呼に対して(ステップ306)、中継処理部14Bは、応答を返送し(ステップ307)、携帯無線端末21との間で通話路PA(第1の通話路)を確立する(ステップ308)。
この後、中継処理部14Bは、通話路PAと相手通話路PXとを中継接続することにより(ステップ313)、携帯無線端末21と相手端末30との音声通話を実現する(ステップ314)。
これに応じた携帯無線端末21からの中継電話番号への発呼に対して(ステップ323)、更新処理部14Dは、応答を返送することにより(ステップ324)、携帯無線端末21との間で通話路PC(第2の通話路)を確立する(ステップ325)。
これに応じた携帯無線端末21からの中継電話番号への発呼に対して(ステップ331)、更新処理部14Dは、応答を返送することにより(ステップ332)、携帯無線端末21との間で通話路PA(第1の通話路)を再確立する(ステップ333)。
このように、本実施の形態は、更新処理部14Dが、更新指示に応じた携帯無線端末21からの再発呼に応答することにより、第1の通話路とは別個にIP電話用の第2の通話路を確立し、相手通話路を第1の通話路から第2の通話路へ切替接続した後、第1の通話路を切断するようにしたものである。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
Claims (4)
- 電話網およびデータ通信網を介して予め登録されている携帯無線端末と接続することにより、前記携帯無線端末を収容して電話サービスを提供する電話制御装置であって、
前記携帯無線端末からの発呼要求に応じて、通話開始から一定時間だけ通話料金が無料となる第1の通話路を前記携帯無線端末との間で確立した後、前記携帯無線端末から指定された相手端末へ発呼し、前記相手端末での応答に応じて前記相手端末との間で相手通話路を確立し、前記第1の通話路と前記相手通話路とを中継接続することにより前記携帯無線端末と前記相手端末との音声通話を実現する中継処理部と、
前記第1の通話路の確立後、前記第1の通話路の通話料金が有料に切り替わる直前の通話路更新時点に、前記携帯無線端末に対して通話路の更新を指示する更新指示を通知する更新指示部と、
前記更新指示を通知した後、前記第1の通話路を切断するとともに、前記更新指示に応じた前記携帯無線端末からの再発呼に応答して第2の通話路を新たに確立することにより前記携帯無線端末との通話路を更新し、前記第2の通話路と前記相手通話路とを中継接続する更新処理部と
を備えることを特徴とする電話制御装置。 - 請求項1に記載の電話制御装置において、
前記更新処理部は、前記更新指示を通知した後、前記相手通話路を保留して前記第1の通話路を切断し、前記更新指示に応じた前記携帯無線端末からの再発呼に応答することにより前記第2の通話路を確立した後、前記相手通話路の保留を解除して前記第2の通話路と中継接続することを特徴とする電話制御装置。 - 請求項1に記載の電話制御装置において、
前記更新処理部は、前記更新指示に応じた前記携帯無線端末からの再発呼に応答することにより、前記第1の通話路とは別個に前記第2の通話路を確立し、前記相手通話路を前記第1の通話路から前記第2の通話路へ切替接続した後、前記第1の通話路を切断することを特徴とする電話制御装置。 - 請求項3に記載の電話制御装置において、
前記更新指示部は、前記切替接続の完了後、前記携帯無線端末に対して通話路の再更新を指示する再更新指示を通知し、
前記更新処理部は、前記再更新指示に応じた前記携帯無線端末からの再発呼に応答することにより、元の前記第1の通話路を前記携帯無線端末との間で再確立し、前記相手通話路を前記第2の通話路から前記第1の通話路へ切替接続した後、前記第2の通話路を切断することを特徴とする電話制御装置。
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